JPH06343734A - 滑走用ボード - Google Patents

滑走用ボード

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JPH06343734A
JPH06343734A JP6110175A JP11017594A JPH06343734A JP H06343734 A JPH06343734 A JP H06343734A JP 6110175 A JP6110175 A JP 6110175A JP 11017594 A JP11017594 A JP 11017594A JP H06343734 A JPH06343734 A JP H06343734A
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JP
Japan
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zone
base structure
mounting
zones
board
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JP6110175A
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Inventor
Dominique Deville
ドミニック ドヴィル
Vincent Forest
ヴィンセント フォレスト
Maurice Legrand
モーリス ルグラン
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Salomon SAS
Original Assignee
Salomon SAS
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Publication date
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    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63C—SKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00—Skis or snowboards
    • A63C5/03—Mono skis; Snowboards
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63C—SKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00—Skis or snowboards
    • A63C5/003—Structure, covering or decoration of the upper ski surface
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63C—SKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00—Skis or snowboards
    • A63C5/04—Structure of the surface thereof
    • A63C5/0405—Shape thereof when projected on a plane, e.g. sidecut, camber, rocker
    • A63C5/0411—Shape thereof when projected on a plane, e.g. sidecut, camber, rocker asymmetric

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造パラメータ、特に曲げ及びねじれを正確
に制御することのできる滑走用ボード（スノーサーフボ
ード）の提供。 【構成】 トップベンド形成のため、少なくとも前端部
が上方に湾曲したベース構造４を有する。このベース構
造４は前方ゾーン１３、後方ゾーン１４、そして締具要
素のための２つの取付けゾーン１５，１６を伴なう中央
ゾーン１２を有する。そして、前方ゾーン１３又は後方
ゾーン１４の少なくともいずれか一方の中に、各ゾーン
の長さ及び幅に従って外形設計された細長い補強材２０
を有し、この補強材は前方又は後方ゾーン１３，１４の
端部付近から少なくともこのゾーンの近くにある取付け
ゾーン１６，１５の付近に至るまで延びている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スノーサーフボード等
の雪上又は氷上を滑走する滑走用ボードに関する。
【０００２】
【従来の技術】このようなボードは、締具要素により互
いに並んで保持される滑走者の２つの靴を支持すること
を目的としている。一般に、２つの靴はボードの中央長
手方向軸に沿ってずらされ、この中央長手方向軸の両側
でおよそ５度〜９０度まで変化する角度に従ってこの軸
との関係において方向づけされている。通常、この角度
は調節可能である。このような滑走用器具については例
えば米国特許第３９００２０４号明細書に記載されてい
る。本発明は、このような滑走用ボードの構造に関す
る。
【０００３】現在、伝統的なスキーに由来する製造技術
を利用することによりこのようなボードを製作すること
ができる。かくして、サンドイッチ構造又はケーソン構
造に基づいて作られたスノーサーフボードが存在する。
しかしながら、滑走の間、スノーサーフボードは伝統的
なスキーとは異なる形で応力を受ける。実際、滑走者の
２つの靴はボード上に保持され、その上ボードとの関係
において非対称に保持される。包括的に言って、滑走の
間、ボードは通常のスキーの応力を上回る応力を受け
る。滑走者はボード上に２つの支点を有し、２つの靴の
差動動作により、滑走者は自らのボードの曲げ又はねじ
れに作用を及ぼす。ボードの曲げ及びねじれは、スノー
サーフボードの操縦性、又は挙動の質ならびにボードの
幾何形状、主としてベンドラインの長さ、幅及び形状に
影響を及ぼすパラメータである。ボードの全体的重量及
び強度も、スノーボードの質を左右するパラメータであ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】伝統的な要領で製造さ
れたボードについては、望まれる滑走の操縦性又は挙動
の質を得るためこれらのパラメータの各々を制御するこ
とがきわめて困難である。実際、パラメータは互いの間
で関連し合っており、そのため１つのパラメータの変動
はボードの他のパラメータを間接的に変更することにな
る。
【０００５】本発明はかかる事情によりなされたもの
で、その目的の１つは、製造パラメータ、特に曲げ及び
ねじれを正確かつ独立して制御及び管理することのでき
る滑走用ボードを提供することにある。本発明のもう１
つの目的は、最大限の自由度でそのさまざまなパラメー
タを決定することのできる滑走用ボードを提供すること
にある。本発明のもう１つの目的は、滑走用ボードの異
なるゾーン内、特に２つの側縁部の各々に沿って異なる
形の補強材によってパラメータを制御及び管理すること
のできる滑走用ボードを提供することにある。本発明の
その他の目的及び利点は、以下に続く記述を読むことに
より明らかになることだろう。ただし、この記述は制限
的な意味のない一例として示されているにすぎない。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するために、締具要素により互いに並んでボード上に
保持される滑走者の２つの靴を支持するための滑走用ボ
ードにおいて、トップベンドを形成するため少なくとも
その前端部が上方へ湾曲した板状の細長いベース構造を
備え、このベース構造は、締具要素のための２つの取付
けゾーンを伴なう中央ゾーンを有し、この締具要素の取
付けゾーンは中央ゾーンの幅の中央に向って位置づけさ
れ、ベース構造により規定された中央長手方向軸に沿っ
て互いの関係においてずれされており、ベース構造はさ
らに中央ゾーンの前方にある前方ゾーン及び中央ゾーン
の後方にある後方ゾーンを有する。
【０００７】また、滑走用ボードは、前方又は後方ゾー
ンのうち少なくとも一方のゾーンの中に、この前方又は
後方ゾーン及び前記取付けゾーンの少なくとも一部分を
包含するベース構造の表面のねじり強さ及び／又は曲げ
強さを増大するような形で、少なくともベース構造の端
部の付近から前記前方又は後方ゾーンの側にある締具要
素のための取付けゾーンの近くまで延びている細長い補
強材を有しているものである。
【０００８】
【作用】ベース構造４の前方、中央、後方の各ゾーン１
３，１２，１４に形成された各種形状の補強材２０，２
５，３２，３６，４０，４４，５１，５６，５７は、ベ
ース構造４のねじり又は曲げ剛性を増大するように作用
すると共に、カーブにおいてもそのエッジング機能を増
大するように作用する。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図１は、雪上又は氷上での滑走を目的としたスノーサー
フボード１の平面図を示している。スノーサーフボード
１は、滑走者の靴を並べて保持するため締具要素２及び
３をその中央ゾーン１２内に備えている。スノーサーフ
ボード１は、厚みがほぼ一定である板の形をした細長い
ベース構造４を備えている。ベース構造４は中央長手方
向軸５により垂直方向及び長手方向において対称をなし
ている。このことは制限的な意味をもつものではなく、
後で述べるように、ベース構造は非対称な形を有してい
てもよい。ベース構造４の前端部４ａは、トップベンド
を形成するように上方へ湾曲している。図示した例で
は、後端部４ｂはベース構造４とほぼ同一平面内にあ
る。このことは制限的な意味をもたず、後端部は同様に
テールベンドとなっていてもよい。
【００１０】側面方向では、ベース構造４は２つの側縁
部６及び７を有し、これらの側縁部６，７は、一般にベ
ンドラインと呼ばれる湾曲した形をなしている。ベンド
ラインの湾曲は湾曲度の高いところとそうでないところ
があってよい。これは当業者の設計範囲内にある。一般
に、ベース構造４の最小幅は、締具要素２と３の間にあ
り、これは靴の長さに近く、場合によってはこれよりや
や小さい。中央長手方向軸５に沿って、スノーサーフボ
ード１は、ベース構造４を支承として滑走者の靴を保持
する目的をもつ２つの締具要素２及び３を有している。
これらの締具要素２，３は適切ないかなるタイプのもの
であってもよく、これについてはここで詳述しない。例
えばこれらは各々、靴をその前方及び後方アダプタでと
らえる２つの保持用あぶみの備わった細長い板を有す
る。このことは当業者にとって既知のことである。締具
要素２及び３の板はベース構造４の中央長手方向軸５と
の関係において滑走者の靴の向きを規定する。これらの
向きは、締具要素２については８、締具要素３について
は９という符号で概略的に示されている。好ましくは、
既知の通り、締具要素２及び３の向き、つまり中央長手
方向軸５との関係における方向８及び９は調節可能であ
る。
【００１１】２つの締具要素２及び３は、中央ゾーン１
２内でベース構造４に組み立てられている。この中央ゾ
ーン１２の前方にこのベース構造４は、トップベンドで
終結する前方ゾーン１３を有する。後方では、このベー
ス構造４は後方ゾーン１４を有している。締具要素２及
び３は中央ゾーン１２の２つの取付けゾーン１５及び１
６の中で組立てられている。締具要素２，３の取付けゾ
ーン１５，１６はベース構造４の幅よりもやや小さい直
径をもち、中央長手方向軸５に沿って位置づけられた点
１７及び１８を中心とする２つの円の形で概略的に示さ
れている。通常は、取付けゾーン１５，１６の中心１７
及び１８は中央長手方向軸５に沿って４０〜５０ｃｍ離
隔している。この距離も同様に調節可能である。中央長
手方向軸５上の心合せも又制限的な意味をもたず、取付
けゾーン１５，１６はこの中央長手方向軸５との関係に
おいて横方向にずれていてもよい。ベース構造４は、従
来の構造特にケーソンタイプの構造又はサンドイッチタ
イプの構造又はこれら２つのタイプの構造の組合せから
なる。
【００１２】滑走の間、ベース構造４は、締具要素２，
３の間で前方ゾーン１３、後方ゾーン１４及び中央ゾー
ン１２内で曲げ及びねじり変形を受ける。その上、靴の
差動動作により、つまり自らの２本の足で異なる性質の
支持を操作することにより、滑走者は中央ゾーン１２の
曲げ又はねじりに対し作用を及ぼすことができる。例え
ば、中央ゾーン１２の意図的なねじりがカーブの開始を
容易にすることが知られている。同様に、中央ゾーン１
２の曲げは雪面上のボードの支持ゾーンを移動させるた
め滑走者の前から後ろへの運動が生み出す効果に対し有
利に作用する。そのうえ、ジャンプ前の中央ゾーン１２
の意図的曲げがジャンプ中に解放されるはずみエネルギ
ーを増大させる。
【００１３】本発明によると、滑走用ボード１はベース
構造４の前方ゾーン１３又は後方ゾーン１４の少なくと
もいずれか一方の中に補強材を有する。補強材は前方ゾ
ーン１３及び／又は後方ゾーン１４及び／又は中央ゾー
ン１２の表面一部分にわたり、ゾーンの端部又はその付
近から前方ゾーン１３又は後方ゾーン１４の側にある締
具要素２，３の取付けゾーン１５，１６又はその付近に
至るまで延びている。補強材の幾何形状、剛性及び場所
は、前方及び／又は後方ゾーン１３，１４から少なくと
も前方及び／又は後方の締具要素２，３の取付けゾーン
１５，１６に至るまでの表面全領域のねじり又は曲げ剛
性を増大させるような形で決定される。かくして、滑走
用ボード１は従来の構成を有するものの、従来のものよ
りもはるかに柔軟でかつ軽量なベース構造４を基本にし
て作られている。ベース構造４は滑走用ボード１の幾何
形状、つまりその長さ、幅、そのベンドラインの形状、
場合によってはその滑走ソールの凹凸を規定する。
【００１４】次に、ベース構造４は、補強材により補強
されている。補強材の剛性、幾何形状及び場所はベース
構造４の前方ゾーン１３及び／又は後方ゾーン１４及び
／又は中央ゾーン１２のいずれのねじり強さ及び／又は
曲げ強さを補強したいのかによって求められる効果に応
じて決定される。このようにして、滑走用ボード１の幾
何形状及びその機械的剛性特性は従来の構成に比べてよ
り独立したものとなる。本発明によると、滑走者が自ら
の靴によりボードの曲げ及び／又はねじりに対する補強
材の作用を制御し、場合によっては操縦できるようにす
るためには、補強された表面が締具要素２，３の取付け
ゾーン１５，１６を少なくとも一部分包含していること
が重要である。好ましくは、補強材の剛性はゾーンの側
にある取付けゾーン１５，１６に向かって最大であり、
ゾーンの端部に向かって減少する。同様に好ましくは、
締具要素２，３の間、つまり取付けゾーン１５，１６の
間で、補強材はこのゾーン内でのボードの曲げ及びねじ
りを極端に妨げないように相対的により弱い又はゼロの
作用を有する。補強材は適当なあらゆる材料で作ること
ができる。例えば補強材は、従来のベース構造４の製造
において利用されている高性能アルミニウム合金シート
から成っている。同様に、熱硬化性樹脂で被覆されたフ
ァイバの複合構造物で作ることもでき、この場合、ファ
イバはさらに場合によって規定された一方向に沿って方
向づけされている。適切なその他全ての材料が適合す
る。補強材の剛性は、その外形の幾何形状、主としてそ
の幅及び厚み、及び利用される材料の性質及び方向性に
よって決定される。
【００１５】図２は本発明の第１の実施例を平面図で概
略的に示している。この実施例によると滑走用ボード１
は前方ゾーン１３、中央ゾーン１２及び後方ゾーン１４
の中に延びる補強材２０を有する。補強材２０は、前方
又は後方ゾーン１３，１４の各コーナーから中央長手方
向軸５に向かって、中央ゾーン１２の領域で収束する２
つの分岐部２１，２２及び２３，２４を、各々の前方又
は後方ゾーン１３，１４内に有している。図２のよう
に、補強材２０の幅は取付けゾーン１５，１６の領域で
最大で、分岐部の２１〜２４の幅は前方及び後方ゾーン
１３，１４の端部の方向に減少する。
【００１６】図３は図２のＸ−Ｘ線断面拡大図を示し、
補強材２０が一定の厚みを有することもできるし、或い
は図示されているように、例えば補強材２０の異なる層
の局所的積重ねにより、その幅に対し段階的な厚みを有
してもよい。厚みは同様に漸進的な形で変化していても
よい。長さの方向でも補強材２０の厚みは同様の形で変
化しうる。補強材２０のこのような外形は主として、前
方ゾーン１３及びより剛性の高い後方ゾーン１４の曲げ
に作用を及ぼす。一方で、滑走用ボード１は或る程度の
ねじり柔軟性を保つ。この柔軟性は特に中央ゾーン１２
内に集中している。従って滑走用ボード１はカーブの開
始に有利に作用するねじり上げの容易さを有する。一方
で補強材２０は滑走用ボード１の端部に対して安定した
支えを提供する。場合によっては、滑走用ボード１は前
方にも三角形の形をした二次補強材１９を有してもよ
く、この二次補強材１９の内端部は補強材２０の分岐部
２１及び２２の間に位置している。このような二次補強
材１９は、滑走用ボード１のトップベンドの曲げを補強
する。
【００１７】図４は本発明の第２実施例を示している。
この実施例の滑走用ボード１はボードの長さ及び幅に従
って外形設計された補強材２５を有している。補強材２
５は主として滑走用ボード１の側縁部６及び７に沿って
延びている。特に前方ゾーン１３及び後方ゾーン１４の
中では補強材２５は、ベース構造４の側縁部６，７に沿
って延びる２つの分岐部２８及び２９，３０及び３１を
有する。取付けゾーン１５，１６の間で分岐部２８及び
３０，２９及び３１はベース構造４の側縁部６，７に沿
って連続的に延び、前方及び後方取付けゾーン１６及び
１５の領域では補強材２５は２つのブリッジ結合部２６
及び２７を有する。補強材２５はかくして前方及び後方
の取付けゾーン１６及び１５に向かって最大の幅を有
し、分岐部２８〜３１の幅は前方及び後方ゾーン１３，
１４の端部にむかって減少する。取付けゾーン１５及び
１６の間で、補強材は相対的な幅最小値を呈する。補強
材２５の厚みはその幅全体にわたって一定であってもよ
いし、或いは又漸進的に変化してもよいし、さらには、
図５の断面拡大図に示すように段階的に変化してもよ
い。このような厚みの漸進的又は段階的変化は、長さ方
向にも同様に作用しうる。このような補強材２５は主と
して前方ゾーン１３、後方ゾーン１４及び中央ゾーン１
２のねじり剛性を補強する。しかしながら補強作用は取
付けゾーン１５及び１６の間では相対的により小さい。
補強材２５は主として滑走用ボード１の側縁部６，７に
沿って活動的であり、特に滑走用ボード１を挙動面でよ
り安定したものにし、カーブにおけるより優れたエッジ
ングを与える。
【００１８】図６は本発明の第３実施例を示す。この実
施例の滑走用ボード１は、ボードの長さ及び幅に従って
外形設計された補強材３２を有する。補強材３２は前方
及び後方ゾーン１３及び１４及び中央ゾーン１２を中央
長手方向軸５に沿って延びており、前方ゾーン１３及び
後方ゾーン１４の中でそれぞれ分岐部３３，３４を有し
ている。これらの分岐部３３，３４は中央ゾーン１２内
に連続的に伸びている。補強材３２の幅は前方及び後方
の取付けゾーン１６及び１５に向かって最大である。こ
の幅は前方ゾーン１３及び後方ゾーン１４の端部に向か
って減少する。取付けゾーン１５及び１６の間では補強
材３２の幅は漸進的に減少し、最小値を呈する。前記の
第１、第２の各実施例と同様に補強材３２の厚みは一定
であってもよいし、或いは又補強材３２の長さ及び幅全
体にわたり漸進的又は段階的に変化してもよい。補強材
３２は主としてベース構造４の前方及び後方ゾーン１
３，１４の曲げ剛性に対して作用を加える。なお、ベー
ス構造４はその長さ全体にわたり相対的に大きいねじり
柔軟性を保っている。
【００１９】図７は本発明の第４実施例を示し、補強材
３６は２つの前方及び後方部分３７及び３８で構成され
ている。前方及び後方部分３７及び３８は前方及び後方
ゾーン１３，１４のコーナーから中央長手方向軸５に向
かって収束する２つの分岐部に沿って延びている。図７
は補強材３６の前方及び後方部分３７及び３８が中央ゾ
ーン１２まで延びていること、そしてこれらの部分３７
及び３８が前方及び後方の取付けゾーン１６及び１５と
の交差ゾーンを有していることを示している。包括的に
言うと、この補強材３６は、図２の第１実施例に関連し
て記されたものと同じタイプの形状を示すが、取付けゾ
ーン１５及び１６の間で不連続性ゾーンを有する。この
場合、滑走用ボード１はその中央ゾーン１２、より特定
的には締具要素２，３の間で増大した柔軟性を示す。
【００２０】図８は本発明の第５実施例を示し、滑走用
ボード１は、ボードの２つの側縁部６，７に沿って延び
る２つの部分４１及び４２から成る補強材４０を有す
る。補強材４０は、図４に示す第２実施例に類似するも
のの、中央長手方向軸５に沿って連続性を伴なってい
る。図９は本発明の第６実施例を示し、中央長手方向軸
５の不連続性に加えて補強材４４が取付けゾーン１５及
び１６の間に横方向の不連続性を有している。かくし
て、補強材４４は前方及び後方ゾーン１３，１４内で主
として滑走用ボード１の側縁部６，７に沿って延びる４
つの分岐部４５〜４８を有し、取付けゾーン１５及び１
６に向かって最大の幅を有する。この幅は、ボードの前
方及び後方端部に向かって減少する。
【００２１】図１０は本発明の第７実施例を示し、図８
に示した第５実施例の補強材４０と同じ性質の補強材５
１を有する。補強材５１は、中央長手方向軸５の両側で
ボードの側縁部６，７に沿って延びる２つの部分４９及
び５０を有し、側縁部７に沿った部分５０は側縁部６に
沿った部分４９よりも大きい幅、つまりは大きい剛性を
有する。この非対称性が一方の側縁部６に沿う部分４９
の剛性を他方の側縁部７に沿う部分５０の剛性により補
強し、これには、例えば自らのボード上での滑走者の非
対称な位置などが考慮される。図１１は本発明の第８実
施例を示し、ベース構造５４が自らのボード上での滑走
者の非対称な位置に適合された非対称な形状を有してい
る。この非対称性は通常「グーフィー（右足前）」又は
「レギュラー」という名称で知られている２つの位置の
うちの１つに相応する。ベース構造５４は中央長手方向
軸５５を有し、前方ゾーン１３及び後方ゾーン１４にお
いて、側縁部５９は側縁部６０より前方に偏位にした非
対称な形状となっている。ベース構造５４の非対称性と
の関係における位置及び比率において補強材５６の２つ
の部分５７及び５８においても、部分５７は部分５８よ
り前方に偏位している。補強材５６の形状及び剛性はベ
ース構造５４の非対称性との関係において２つの部分５
７及び５８上で異なるものであってもよい。ただし、前
述の場合と同様に補強材５６の幅は締具の取付けゾーン
６５及び６６に向かって最大であり、前方及び後方ゾー
ン１３，１４の端部に向かって減少する。
【００２２】図１２は本発明の第９実施例を示し、滑走
用ボード１は中央長手方向軸５の両側にあって側縁部
６，７に沿う２つの部分６８及び６９から成る補強材６
７を有している。部分６８及び６９の幅は、前方及び後
方ゾーン１３，１４の端部の各々から増大し、中央で特
に取付けゾーン１５及び１６の領域で部分的に変動して
いる。このような変動は、補強材６７の厚みにも存在す
る。図１３は滑走用ボード１のベース構造４の第１の構
成態様を示す断面図であり、ベース構造４は従来の構
成、例えば補強材層７１により側面及び上面を包み込ま
れた中央コア７０を伴なうケーソンタイプの構造を有す
る。その下部部分おいて、この構造は２つの側方エッジ
７４及び７５間にある下部補強材層７２とこの層７２の
下のソール層７３を有する。この構造はその上部部分に
おいて装飾層７５で被覆されている。図１３の構成態様
によると、補強材７６はベース構造４の上部表面、すな
わち装飾層７５の上面に付加されている。補強材７６
は、その性質に適したあらゆる手段、特に接着、溶接、
機械的組立てによって組立てられる。
【００２３】図１４は第２の構成態様を示し、補強材７
８が上部補強材層７９の上部表面に組立てられ、この組
立体が装飾層８０により被覆されている。補強材７８の
分岐の間で装飾層８０は上部補強材層７９の上部表面に
密着する。図１５は第３の構成態様を示し、補強材の分
岐８１及び８２の間の空間８３が小さい係数の、即ちア
センブリの剛性には無視できるほどの影響しかもたない
充填材料により塞がれている。このアセンブリは装飾層
により被覆されている。図１６は第４の構成態様を示
し、変形可能な材料の層８６が補強材８５とベース構造
４の間にはさまれている。層８６の材料は、例えば粘弾
性タイプの緩衝特性をもつ。また、エネルギーを吸収す
ることにより伸び又はせん断変形することのできる材料
であってもよい。このような材料は、当業者には既知の
ものであり、例えばゴムなどである。そして、装飾層８
４は補強材８５を含むベース構造４を覆っている。
【００２４】図１７は第５の構成態様を示し、補強材８
７及び変形可能層８８が装飾層８９の上部表面に組立て
られているという点を除き、図１６の第４の構成態様と
同じである。図１８は第６の構成態様を示し、補強材９
０の一部９１が２つの側方エッジ９３，９４に至るまで
ベース構造４の横側９２に沿って延びている。そして、
装飾層９５がアセンブリを被覆している。これは制限的
な意味をもつことではなく、図１３及び図１７の構成態
様のように補強材９０は装飾層９５の上に付加すること
もできる。これらの構成態様は、標準タイプのベース構
造から出発してそのねじり及び曲げ剛性を望まれる滑走
用ボードのタイプに従った補強材の幾何形状及び材料に
応じて決定することができるという利点を有する。その
他の構成態様も同様に可能である。特に、補強材をベー
ス構造自体の内部に又はその滑走表面のレベルトに内含
させることも可能である。
【００２５】当然のことながら、当該説明は一例として
与えられているにすぎず、本願発明の思想から逸脱する
ことなく他の実施態様を採用することも可能である。特
に補強材の異なる幾何形状を前方又は後方ゾーンのみに
具備することも可能であるということは言うまでもな
い。同様に、前方及び後方ゾーンののために補強材の異
なる幾何形状を利用すること、例えば前方ゾーンのため
に図２のもののような「Ｖ」字形の幾何形状を利用し、
後方ゾーンのためには図４のタイプの「Ｉ」字形の幾何
形状を利用することが可能である。このタイプの数多く
の組合せも可能である。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。請求項１〜３のベー
ス構造及び補強材においては、ベース構造の前方、中
央、後方の各ゾーンに形成した補強材による曲げ、ねじ
り剛性の補強を、個別的に独立して管理することができ
る。請求項４，８の補強材は、ベース構造の前方、中
央、後方の各ゾーンの曲げ、ねじり剛性を補強すると共
にカーブに際するエッジング機能を増大させることがで
きる。また、非対称な形状の補強材は、一方の側縁部の
剛性を他方の側縁部の剛性によって補強することができ
る。請求項５，７の補強材は、ベース構造の中央ゾーン
において最小幅あるいは不連続性を有するので、中央領
域ゾーンの柔軟性を大きくすることができる。請求項６
の補強材は、ベース構造の前方、後方の各ゾーンの曲げ
剛性を補強すると共に、ベース構造の長さ全体にわたっ
てねじりに対する柔軟性をうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】締具要素の備わった滑走用ボードの全体平面図
である。
【図２】本発明の第１実施例の概略的平面図である。
【図３】図２のＸ−Ｘ線断面拡大図である。
【図４】本発明の第２実施例の概略的平面図である。
【図５】図４のＹ−Ｙ断面拡大図である。
【図６】本発明の第３実施例の概略的平面図である。
【図７】本発明の第４実施例の概略的平面図である。
【図８】本発明の第５実施例の概略的平面図である。
【図９】本発明の第６実施例の概略的平面図である。
【図１０】本発明の第７実施例の概略的平面図である。
【図１１】本発明の第８実施例の概略的平面図である。
【図１２】本発明の第９実施例の概略的平面図である。
【図１３】滑走用ボードのベース構造上の補強材設置の
第１の構成態様を示す断面図である。
【図１４】ベース構造上の補強材設置の第２の構成態様
を示す断面図である。
【図１５】ベース構造上の補強材設置の第３の構成態様
を示す断面図である。
【図１６】ベース構造上の補強材設置の第４の構成態様
を示す断面図である。
【図１７】ベース構造上の補強材設置の第５の構成態様
を示す断面図である。
【図１８】ベース構造上の補強材設置の第６の構成態様
を示す断面図である。
【符号の説明】 １ 滑走用ボード（スノーサーフボード） ２，３ 締具要素 ４，５４ ベース構造 ６，７ 側縁部 １２ 中央ゾーン １３ 前方ゾーン １４ 後方ゾーン １５，１６，６５，６６ 取付けゾーン ２０，２５，３２，３６，４０，４４，５１，５６，６
７ 補強材 ２８，２９，３０，３１ 分岐部 ２１，２２，２３，２４ 分岐部 ２６，２７ ブリッジ結合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルグラン モーリス フランス国 アヌシイ 74000 リュ ド フォーラム ８

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 締具要素（２，３）により互いに並んで
    ボード上に滑走者の２つの靴を支持するためのスノーサ
    ーフボード等の滑走用ボードにおいて、少なくとも前端
    部（４ａ）がトップベンドを形成するべく上方に湾曲し
    た板状の細長いベース構造（４，５４）を備え、このベ
    ース構造には、締具要素のための２つの取付けゾーン
    （１５，１６，６５，６６）を伴なう中央ゾーン（１
    ２）を有し、この取付けゾーンはベース構造により規定
    された中央長手方向軸（５，５５）に沿って互いとの関
    係においてずらされており、前記中央ゾーンの前方には
    前方ゾーン（１３）及び中央ゾーンの後方には後方ゾー
    ン（１４）を有し、前方又は後方ゾーン（１３，１４）
    のうち少なくとも一方のゾーンの中に、この前方又は後
    方ゾーン（１３，１４）及び前記取付けゾーン（１６，
    １５，６５，６６）の少なくとも一部分を包含するベー
    ス構造の表面のねじり強さ及び／又は曲げ強さを増大す
    るような形で、少なくともベース構造の端部（４ａ，４
    ｂ）の付近から前記前方ゾーン又は後方ゾーンの側にあ
    る取付けゾーン（１６，１５，６５，６６）の近くまで
    延び、前記ゾーンの長さ及び幅に従って外形設計された
    細長い補強材（２０，２５，３２，３６，４０，４４，
    ５１，５６，５７）を有していることを特徴とする滑走
    用ボード。
  2. 【請求項２】 補強材の剛性が、前方ゾーン又は後方ゾ
    ーン（１３，１４）の端部に向かって取付けゾーン（１
    ６，１５，６５，６６）から漸進的に減少していくこと
    を特徴とする請求項１に記載の滑走用ボード。
  3. 【請求項３】 中央ゾーン（１２）内で、締具要素のた
    めの取付けゾーン（１６，１５，６５，６６）の間で、
    補強材の剛性が部分的に弱くなっていることを特徴とす
    る、請求項１又は２に記載の滑走用ボード。
  4. 【請求項４】 補強材（２５，４０，４４，５１）が、
    前記前方ゾーン又は後方ゾーン（１３，１４）から取付
    けゾーン（１６，１５）の２つの側縁部に向かってベー
    ス構造の側縁部（６，７）に沿って位置づけされた２つ
    の分岐部（２８，２９，３０，３１）に従って前記前方
    ゾーン又は後方ゾーンの中に延びていることを特徴とす
    る請求項１に記載の滑走用ボード。
  5. 【請求項５】 補強材（２０，３６）が、中央長手方向
    軸（５）に沿ってベース構造（４）の各々のコーナーか
    ら前記前方又は後方取付けゾーン（１６，１５）に向か
    って収束する２つの分岐部（２１，２２，２３，２４）
    に従って前記前方又は後方ゾーン（１３，１４）の中に
    延びていることを特徴とする請求項１に記載の滑走用ボ
    ード。
  6. 【請求項６】 補強材（３２）が、ベース構造（４）に
    よって規定されている中央長手方向軸（５）に沿って位
    置づけされた分岐部（３３，３４）に従って前記前方又
    は後方ゾーン（１３，１４）の中に延びていることを特
    徴とする請求項１に記載の滑走用ボード。
  7. 【請求項７】 補強材（３６，４４）が、前方ゾーンと
    後方ゾーン（１３，１４）の中に延びると共に取付けゾ
    ーン（１６，１５）の間に不連続性を有していることを
    特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載の滑走
    用ボード。
  8. 【請求項８】 補強材（４０，４４，５１，５６）が連
    続して前方ゾーン（１３）、中央ゾーン（１２）及び後
    方ゾーン（１４）の中に延びていること、及びベース構
    造（４，５４）により規定されている中央長手方向軸に
    沿って不連続性を有していることを特徴とする請求項
    １，２又は３のいずれか１項に記載の滑走用ボード。
  9. 【請求項９】 ２つの分岐部（２１，２２，２３，２
    ４，２８，２９，３０，３１）が、取付けゾーン（１
    ６，１５）と共通の表面を呈するブリッジ結合部（２
    ６，２７）により連続的に連結されていることを特徴と
    する請求項１，４又は５のいずれか１項に記載の滑走用
    ボード。
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