JPH063420A - 組み合わせ論理回路のテストパタン生成方法 - Google Patents

組み合わせ論理回路のテストパタン生成方法

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JPH063420A
JPH063420A JP4158228A JP15822892A JPH063420A JP H063420 A JPH063420 A JP H063420A JP 4158228 A JP4158228 A JP 4158228A JP 15822892 A JP15822892 A JP 15822892A JP H063420 A JPH063420 A JP H063420A
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signal line
test pattern
combinational logic
logic circuit
circuit
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JP4158228A
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Hiroshi Kouda
浩史 粳田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共有BDDのノード数を減らして、必要なメ
モリ容量を削減するとともに、短時間で効率的にテスト
パタンを生成できる組み合わせ論理回路のテストパタン
生成方法を提供すること。 【構成】 組み合わせ論理回路内の先頭信号線に論理関
数の入力変数の少なくとも一部を割り当てて共有BDD
を生成して記憶するステップS11と、組み合わせ論理
回路の信号線上の故障の影響を任意の外部出力線へ伝搬
させた時の該外部出力線上の論理関数と共有BDDとし
て記憶されている該外部出力線上の論理関数との排他的
論理和をとって該故障に対するテストパタンを生成する
テストパタン生成ステップS12〜S15からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組み合わせ論理回路の
故障検査に使用されるテストパタン生成方法に係り、特
に共有BDDを用いた組み合わせ論理回路のテストパタ
ン生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、製造後のLSI(集積回路)の
故障を検査する場合、特定のテストパタンを入力して出
力の状態をモニタする方法がとられる。このような故障
検査に使用されるテストパタンの生成は、回路の大規模
化・複雑化と共に計算に長時間を要し、コストもかかる
ものとなっている。
【0003】特に、組み合わせ論理回路の故障検査のた
めのテストパタンの生成をDアルゴリズムやPODEM
(path−oriented decision marking )アルゴリズムな
どの木探索に基づく決定的テストパタン生成アルゴリズ
ムで行うと、バックトラックの回数が非常に多くなり、
故障によっては現実的な時間内ではテストパタンが求ま
らないことがある。このため故障検出率が十分に得られ
なかったり、故障検出率を上げるために膨大な計算時間
を必要とするという問題が起こっている。
【0004】一方、このような木探索に基づくアルゴリ
ズムでは非常に時間がかかるような冗長故障を効率よく
処理できる可能性を持ったテストパタン生成アルゴリズ
ムとして、共有BDDを用いたアルゴリズムが知られて
いる。共有BDDを説明する前に、文献 [1]:R.E.Brya
nt,Graph-Based Algolithms for Boolean FunctionMani
pulation,IEEE Trans.on Computers,Vol.C-35,No.8,Aug
ust,1985,pp.677-691.に記載されているBDD(Binary
Decision Diagram :二分決定図)について説明する。
BDDは論理関数をDAG(Directed Acyclic Graph:
有向非循環図)で表現したものであり、それに対する各
種の操作を効率的に行おうとするものである。
【0005】まず、BDDを構成する前に、BDDが表
現しようとする論理関数(fとする)の変数に対して順
番を定める。この論理関数fに対して、予め定められた
変数の順番に従って二分決定木を作る。図5(a) に、f
=X1 ・X2 +X3 なる論理関数に対する二分決定木の
例を示す。変数の順番は、X1 →X2 →X3 のように定
められている。この二分決定木においては、図5(a) に
示すように同型のサブグラフを含んでおり、◎を付した
ノードは他のノードと同型のサブグラフを共有してい
る。そこで、◎を付したノードを冗長なノードとして削
除すると、DAGは図5(b) に示すようになり、これが
論理関数fを表すBDDとなる。このとき変数の順番が
定められていることにより、一つの論理関数に対してB
DDは一意に定まる。
【0006】共有BDDは、BDDと同様の考えを異な
る複数の論理関数に対して適用し、それらの論理関数の
間でも同型のサブグラフを共有することにより、複数の
論理関数を少ないメモリ量で表現しようとするものであ
る。図5(c) に、f=X1 ・X2 +X3 ,g=X1 ・X
2 +X1 ・X3 ,h=X2 +X3 なる3つの論理関数を
同時に表現した共有BDDの例を示す。
【0007】文献 [2]:井置、石浦、矢島「共有二分決
定図を用いた組み合わせ論理回路のテスト生成」、第3
8回情報処理学会全国大会論文集、2S-5,Mar.1983,pp.1
137-1144.には、上述した共有BDDを用いて、通常仮
定する各信号線の0,1縮退故障(信号線上の値が0ま
たは1に固定される故障)に対するテストパタンを生成
する方法が記載されている。
【0008】この方法においては、まず対象とする組み
合わせ論理回路内の各信号線がとる論理関数を共有BD
Dで表し、メモリに記憶しておく。そして縮退故障を仮
定した信号線に対して、その信号線上の縮退故障による
固定値を表すBDD(0または1)を割り当て、これを
組み合わせ論理回路内に伝搬させることにより、故障回
路(故障のある組み合わせ論理回路)の各信号線がとる
論理関数を次々と求めてゆく。伝搬させた結果が正常回
路(故障のない組み合わせ論理回路)のとる論理関数と
等しい場合には、故障の影響が消えたと判断して、それ
以降の伝搬を止める。
【0009】このようにして故障の影響を伝搬させてゆ
き、故障がある外部出力線まで達した場合に、その故障
を検査できるテストパタンが存在すると判定する。この
とき故障が伝搬された外部出力線の正常回路での論理関
数と故障回路での論理関数との排他的論理和(XOR)
をとった論理関数を求め、この関数の値が1となるよう
な入力変数(組み合わせ論理回路の外部入力線に割り当
てた変数)の値を求めれば、それがその故障に対するテ
ストパタンとなる。故障の影響が全て外部出力線に達す
る前に消えてしまった場合には、その故障は冗長故障で
あるということになる。
【0010】以上の操作は回路内で記号シミュレーショ
ンを行っていることになるが、共有BDDを用いれば、
それらを効率的に行うことができる。以下、文献 [2]の
方法によるテストパタン生成の具体例を説明する。組み
合わせ論理回路として、図6(a) に示す回路を考える。
外部入力線P1 ,P2 ,P3 に対して、X1 ,X2 ,X
3 なる入力変数が与えられたとすると、正常回路では各
信号線のとる論理関数は図6(a) 中に示すようになる。
これらの論理関数を共有BDDとしてメモリに記憶して
おく。
【0011】次に、例えば信号線P4 の0縮退故障を検
出するテストパタンを求める場合を考える。このため
に、図6(b) に示すように信号線P4 に対して故障時の
論理関数として0を設定しメモリに記憶しておく。この
信号線P4 上の値を信号線P5に伝搬させると、故障時
のP5 上の論理関数は0+X2 =X2 となる。次に、こ
の信号線P5 上の値を信号線P6 へ伝搬させると、故障
時のP6 上の論理関数はX1 +X2 となって正常時の論
理関数と等しくなり、信号線P6 上で信号線P4に仮定
した故障の影響は消えてしまう。そこで、信号線P5
の値を別の信号線P7 へ伝搬させると、故障時の該信号
線P7 上の論理関数はX2 +X3 となり、これは正常時
の該信号線P7 上の論理関数である/X1 +X2 +X3
とは異なったものとなる。なお、/Xi (i=1,2,…)な
る表記は、Xi の否定を表すものとする。
【0012】ここで、信号線P7 は外部出力線であるの
で、正常時の信号線P7 上の論理関数/X1 +X2 +X
3 と、故障時の信号線P7 上の論理関数X2 +X3 との
XORをとる。これにより、図6(c) に示すBDDが新
たに共有BDDの一部として生成される。このXORを
とった論理関数が1となる入力変数は(X1 ,X2 ,X
3 )=(0,0,0)であり、これが当該故障(信号線
4 の0縮退故障)に対するテストパタンとして生成さ
れる。
【0013】上述のような共有BDDを用いたテストパ
タン生成方法は、一般的な傾向として木探索に基づく決
定的テストパタン生成方法ではバックトラックの回数が
増えて時間のかかる可能性のある冗長故障に対して有効
と考えられる。冗長故障の場合は、故障の影響を伝搬さ
せていっても、それらは必ず外部出力線に至る前に消え
てしまい、その時点で故障の冗長性を証明できるからで
ある。従って、木探索による方法では打ち切り故障とな
ってしまうような故障に対処するために有効な方法であ
ると考えられる。
【0014】しかし、従来の共有BDDを用いたテスト
パタン生成方法においては、大規模で複雑な組み合わせ
論理回路のテストパタンを生成する場合、入力変数の順
番や論理関数の性質などによって、組み合わせ論理回路
内の各信号線がとる論理関数を表現する共有BDDのノ
ード数が極めて多くなる。このため、共有BDDを記憶
するためのメモリの必要な容量が増大し、またテストパ
タン生成における各種操作の実行時間が長くかかるとい
う問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の共有BDDを用いたアルゴリズムによって組み合わせ
論理回路のテストパタンを生成する方法では、対象とす
る組み合わせ論理回路が大規模化・複雑化すると、生成
される共有BDDのノード数が多くなるため、共有BD
Dを記憶するために大容量メモリを必要とし、また各種
操作の実行時間が長くなり、テストパタン生成に時間が
かかるという問題があった。
【0016】本発明は、生成される共有BDDのノード
数を減らして、必要なメモリ容量を削減するとともに、
短時間で効率的にテストパタンを生成できる組み合わせ
論理回路のテストパタン生成方法を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は共有BDDを用いてテストパタンを生成す
る際、組み合わせ論理回路内の先頭信号線を外部入力線
の一部と見なして、これに論理関数の入力変数の少なく
とも一部を割り当て、組み合わせ論理回路の正常時にお
ける各信号線上の論理関数を共有BDDとして生成する
ことを基本的な特徴とする。そして、組み合わせ論理回
路の信号線上の故障の影響を組み合わせ論理回路の任意
の外部出力線へ伝搬させた時の該外部出力線上の論理関
数と、共有BDDとして記憶されている該外部出力線上
の論理関数とから、該故障に対するテストパタンを生成
する。
【0018】テストパタン生成に際しては、例えばこれ
ら二つの論理関数の排他的論理和をとり、この排他的論
理和をとった論理関数が1となるような入力変数をテス
トパタンすればよい。
【0019】また、本発明ではより具体的には、組み合
わせ論理回路を先頭信号線より入力側に位置する第1の
回路部分とそれ以外の第2の回路部分とに分け、該第2
の回路部分の外部入力線および先頭信号線に論理関数の
入力変数を割り当てて、組み合わせ論理回路の正常時に
おける第2の回路部分に含まれる信号線上の論理関数を
共有BDDとして生成する。
【0020】そして、第2の回路部分に含まれる信号線
および先頭信号線上の故障に対しては、まず該故障を第
2の回路部分の外部出力線上に伝搬させた時の該外部出
力線上の論理関数と、共有BDDとして既に記憶されて
いる該外部出力線上の論理関数とから、該故障に対する
局部テストパタンを生成する。次に、こうして生成され
た局部テストパタンにおける先頭信号線上の値を満たす
第1の回路部分の外部入力線上の値と、局部テストパタ
ンのうちの前記第2の回路部分の外部入力線上の値を組
み合わせることで、第2の回路部分に含まれる信号線ま
たは先頭信号線上の故障に対する組み合わせ論理回路全
体のテストパタンを求める。
【0021】一方、第1の回路部分に含まれる信号線に
対しては、先頭信号線上の故障に対して上記のようにし
て生成されたテストパタンが既に存在していることを条
件として、第1の回路部分に含まれる信号線上の故障の
影響が先頭信号線に現れるような第1の回路部分の外部
入力線上の値と、先頭信号線上の故障に対するテストパ
タンのうちの第2の回路部分の外部入力線上の値とを組
み合わせることで、第1の回路部分に含まれる信号線上
の故障に対する組み合わせ論理回路全体のテストパタン
を求める。
【0022】
【作用】通常、組み合わせ論理回路に対して、記号シミ
ュレーションを行いながら共有BDDを生成してゆく場
合、まず最初に全ての外部入力線に対するBDDを生成
し、それらを出力線側へ伝搬させてゆくという方法がと
られる。
【0023】これに対して、本発明のテストパタン生成
の手順では、組み合わせ論理回路に先頭信号線(例え
ば、その信号線に0または1の値を割り当てたとき、こ
の信号線の入力側に位置する外部入力線上の値が一意に
決まるような信号線)がある場合には、その先頭信号線
に入力変数の少なくとも一部を割り当てて共有BDDを
生成する。
【0024】このように先頭信号線に入力変数を割り当
て、また先頭信号線の入力側に位置しない外部入力線が
ある場合には、その外部入力線にも入力変数を割り当て
るようにすると、組み合わせ論理回路の全ての外部入力
端子に入力変数を割り当てるよりも、共有BDDに必要
な入力変数の数が減ることによって、生成される共有B
DDのノード数は大幅に削減される。これにより、共有
BDDを記憶するためのメモリの容量が小さくて済み、
またテストパタン生成のための各種操作に要する実行時
間も短縮される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1および図2は、本発明の一実施例に係るテス
トパタン生成の手順を示すフローチャートである。
【0026】本実施例でのテストパタン生成の具体例と
して、図3に示す組み合わせ論理回路のテストパタン生
成を考える。この組み合わせ論理回路において、信号線
HLを先頭信号線とする。さらに、この組み合わせ論理
回路を先頭信号線HLより入力側の部分(以下、第1の
回路部分という)Aと、その他の部分(以下、第2の回
路部分という)Bとに分けて考える。
【0027】まず、前処理として、先頭信号線HLに0
または1を割り当てるような第1の回路部分Aの外部入
力線A1 ,A2 ,A3 上の値を求め、それをメモリに記
憶しておく。この処理は、Dアルゴリズムにおける後方
操作(一致操作ともいう)などの公知の操作を用いて容
易に実現することができる。
【0028】第2の回路部分Bに含まれる内部信号線B
3 ,B4 (先頭信号線HLから外部入力線へ至る信号経
路上にない信号線)および先頭信号線HL上の各縮退故
障に対するテストパタン生成は、図1に示すフローチャ
ートに従って行われる。
【0029】まず、先頭信号線HLを外部入力線の一種
と見なして、第2の回路部分Bの外部入力線B1 ,B2
および先頭信号線HLに論理関数の入力変数を割り当て
て共有BDDを生成し、メモリに記憶する(S11)。
すなわち、外部入力線B1 ,B2 および先頭信号線HL
に割り当てた入力変数に対して、第2の回路部分Bの各
信号線B3 ,B4 ,B5 ,B6 がそれぞれとる複数の論
理関数を共有BDDとしてメモリに記憶する。
【0030】ここで、先頭信号線HLは例えば文献
[3]:H.Fujiwara and T.Shimono," Onthe Acceleration
of Test Generation Algolithms,"IEEE Trans.on Comp
uters,Vol.C-32,December 1983,pp.1137-1144 .に開示
されているFANアルゴリズム(fan-out-oriented tes
t generation algolithm)において用いられるような先
頭信号線であり、これに0または1の値を割り当てたと
き、これより入力側に位置する外部入力線上の値が一意
に決まるような信号線である。
【0031】このようにして生成された共有BDDは、
外部入力線B1 ,B2 および先頭信号線HL上に与えら
れる変数を入力変数としており、組み合わせ論理回路の
全ての外部入力線(図3の例では、A1 ,A2 ,A3
1 ,B2 )に入力変数を割り当てる従来の場合に比較
して、入力変数の数が少ない。従って、共有BDDに含
まれるノード数が大幅に減少し、共有BDDを記憶する
ためのメモリの容量が小さくなる。
【0032】このように共有BDDを生成してメモリに
記憶した後、図2(b)(c)で説明したような手順に従っ
て、第2の回路部分Bの内部信号線B3 ,B4 および先
頭信号線HL上の縮退故障に対するテストパタン生成処
理を開始する(S12)。
【0033】すなわち、例えば信号線B3 上の縮退故障
に対するテストパタンを生成する場合を例にとると、信
号線B3 について仮定した縮退故障が外部出力線B5
で伝搬されたかどうかを調べ(S13)、伝搬されなか
ったと判定された場合、その故障は冗長故障であると判
定する(S14)。
【0034】一方、信号線B3 について仮定した縮退故
障が外部出力線B5 まで伝搬された場合には、信号線B
3 上の正常時と故障時それぞれの場合の外部出力線B5
上の論理関数のXORを求め、このXORをとった論理
関数が1となるような入力変数(この場合、第2の回路
部分Bの外部入力線B1 ,B2 および先頭信号線HL上
の値)をテストパタンとして求める(S15)。このよ
うにして、先頭信号線HLを外部入力線の一部と見なし
た時のテストパタン(これを局部テストパタンという)
が求まる。
【0035】ステップS15において局部テストパタン
が形成されると、次に該局部テストパタンにおける先頭
信号線HLの値を満たすような第1の回路部分Aの外部
入力線A1 ,A2 ,A3 上の値を求め、これらと局部テ
ストパタンのうちの第2の回路部分Bの外部入力線
1 ,B2 上の値を組み合わせて、信号線B3 の縮退故
障に対する図3の組み合わせ論理回路全体のテストパタ
ンを求める(S16)。第2の回路部分に含まれる他の
内部信号線b4 等や、先頭信号線HLの縮退故障に対す
るテストパタンも、上述と同様の手順によって求めるこ
とができる。
【0036】次に、第1の回路部分Aに含まれる内部信
号線A4 ,A5 (先頭信号線HLから外部入力線へ至る
信号経路上にある信号線)上の縮退故障に対するテスト
パタン生成は、図2に示すフローチャートに従って行わ
れる。まず、図1に示したフローチャートに従って先頭
信号線HLの(0,1)縮退故障に対するテストパタン
生成処理が終わっているかどうかを判定する(S2
1)。ここで、先頭信号線HLの縮退故障に対するテス
トパタン生成処理が終わっていなければ、内部信号線A
4 またはA5 上の縮退故障に対して、先頭信号線HLの
縮退故障に対するテストパタン生成が終わった後に処理
するためのフラグを付ける(S22)。
【0037】一方、先頭信号線HL上の縮退故障に対す
るテストパタン生成処理が終わっていれば、引き続いて
先頭信号線HL上の縮退故障に対するテストパタンが存
在しているかどうかを判定し(S23)、このテストパ
タンが存在しない場合、すなわち先頭信号線HL上の縮
退故障が冗長故障である場合は、第1の回路部分Aに含
まれる全ての信号線A4 ,A5 上の縮退故障は冗長故障
であると判定する(S24)。
【0038】また、信号線HLの縮退故障に対するテス
トパタンが存在する場合には、第1の回路部分Aに含ま
れる内部信号線A4 ,A5 上の縮退故障の影響が先頭信
号線HLに現れるような(すなわち信号線A4 ,A5
正常時と故障時との差が先頭信号線HLに現れるよう
な)、第1の回路部分Aの外部入力線A1 ,A2 ,A3
(先頭信号線HLに通じる外部入力線)上の値を求める
(S25)。このステップS25の処理も、例えばDア
ルゴリズムにおける後方操作などの各種操作を用いて容
易に実現できる。
【0039】最後に、ステップS25で求められた外部
入力線A1 ,A2 ,A3 の値と、既に求められている先
頭信号線HL上の0,1縮退故障に対するテストパタン
のうちの第2の回路部分Bの外部入力線B1 ,B2 上の
値とを組み合わせて、第1の回路部分Aに含まれる内部
信号線A4 ,A5 上の縮退故障に対する図3の組み合わ
せ論理回路全体のテストパタンを求める(S26)。
【0040】なお、以上の実施例では組み合わせ論理回
路の先頭信号線(HL)と、先頭信号線HLの入力側に
位置しない外部入力線(図3の例ではB1 ,B2 )に共
有BDDにおける論理関数の入力変数を割り当てたが、
仮に先頭信号線の入力側に位置しない外部入力線がない
場合には、先頭信号線のみに入力変数を割り当ててもよ
い。
【0041】図4に、上述したテストパタン生成方法を
用いたテストパタン生成部を含む自動テストパタン生成
システムの一例を示す。このシステムは、組み合わせ論
理回路の回路データ1を入力とし、ランダム法によるテ
ストパタン生成部2、決定的アルゴリズムテストパタン
生成部3および共有BDDを用いたテストパタン生成部
4を通して組み合わせ論理回路のテストを行い、テスト
に関する各種データ5を得る構成となっている。
【0042】共有BDDを用いたテストパタン生成部4
に、上述した本発明によるテストパタン生成方法を適用
することにより、共有BDDの記憶に必要なメモリの容
量が小さくて済み、かつそれに伴いテストパタン生成に
おける各種操作の実行時間が短くなり、テストパタン生
成を迅速に効率よく行うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば組
み合わせ論理回路内の先頭信号線に共有BDDに使用さ
れる論理関数における入力変数の一部を割り当てて、入
力変数の数を減らすことにより、共有BDDのノード数
を大幅に削減できる。従って、共有BDDを記憶するメ
モリの容量が小さくて済み、同時にテストパタン生成手
順における各種操作の実行時間を短縮でき、効率のよい
テストパタン生成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るテストパタン生成方法
における第2の回路部内の信号線の縮退故障に対するテ
ストパタン生成手順を示すフローチャート
【図2】同実施例に係るテストパタン生成方法における
第1の回路部内の信号線の縮退故障に対するテストパタ
ン生成手順を示すフローチャート
【図3】テストパタン生成対象の組み合わせ論理回路の
具体例を示す図
【図4】本発明に係るテストパタン生成方法を用いたテ
ストパタン生成部を組み込んだ自動テストパタン生成シ
ステムの構成を示すブロック図
【図5】共有BDDを説明するための図
【図6】共有BDDを用いた従来のテストパタン生成方
法を説明するための図
【符号の説明】
A…第1の回路部分 B…第2の回
路部分 A1 〜A3 ,B1 ,B2 …外部入力線 HL…先頭信
号線 A4 ,A5 ,B3 ,B4 …内部信号線 B5 ,B6
外部出力線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力変数に対し組み合わせ論理回路の正常
    時における各信号線上の論理関数を共有BDDとして生
    成し、この共有BDDを用いて前記組み合わせ論理回路
    の故障を検査するためのテストパタンを生成するテスト
    パタン生成方法において、 前記組み合わせ論理回路内の先頭信号線に前記入力変数
    の少なくとも一部を割り当てることを特徴とする組み合
    わせ論理回路のテストパタン生成方法。
  2. 【請求項2】組み合わせ論理回路の故障を検査するため
    のテストパタンを生成するテストパタン生成方法におい
    て、 前記組み合わせ論理回路内の先頭信号線に論理関数の入
    力変数の少なくとも一部を割り当てて、前記組み合わせ
    論理回路の正常時における各信号線上の論理関数を共有
    BDDとして生成する共有BDD生成ステップと、 前記組み合わせ論理回路の信号線上の故障の影響を該組
    み合わせ論理回路の任意の外部出力線へ伝搬させた時の
    該外部出力線上の論理関数と前記共有BDDとして記憶
    されている該外部出力線上の論理関数とから、該故障に
    対するテストパタンを生成するテストパタン生成ステッ
    プとを備えたことを特徴とする組み合わせ論理回路のテ
    ストパタン生成方法。
  3. 【請求項3】前記テストパタン生成ステップは、前記組
    み合わせ論理回路の信号線上の故障の影響を該組み合わ
    せ論理回路の任意の外部出力線へ伝搬させた時の該外部
    出力線上の論理関数と前記共有BDDとして記憶されて
    いる該外部出力線上の論理関数との排他的論理和をと
    り、この排他的論理和をとった論理関数が1となる前記
    入力変数を前記テストパタンとして生成することを特徴
    とする請求項2記載の組み合わせ論理回路のテストパタ
    ン生成方法。
  4. 【請求項4】組み合わせ論理回路の故障を検査するため
    のテストパタンを生成するテストパタン生成方法におい
    て、 前記組み合わせ論理回路を該組み合わせ論理回路内の先
    頭信号線より入力側に位置する第1の回路部分とそれ以
    外の第2の回路部分とに分け、該第2の回路部分の外部
    入力線および前記先頭信号線に論理関数の入力変数を割
    り当てて、前記組み合わせ論理回路の正常時における該
    第2の回路部分に含まれる信号線上の論理関数を共有B
    DDとして生成する共有BDD生成ステップと、 前記第2の回路部分に含まれる信号線または前記先頭信
    号線上の故障を第2の回路部分の外部出力線上に伝搬さ
    せた時の該外部出力線上の論理関数と前記共有BDDと
    して記憶されている該外部出力線上の論理関数とから、
    該故障に対する局部テストパタンを生成する局部テスト
    パタン生成ステップと、 前記局部テストパタンにおける前記先頭信号線上の値を
    満たす前記第1の回路部分の外部入力線上の値と、前記
    局部テストパタンのうちの前記第2の回路部分の外部入
    力線上の値を組み合わせて、前記第2の回路部分に含ま
    れる信号線または先頭信号線上の故障に対する前記組み
    合わせ論理回路全体のテストパタンを求めるテストパタ
    ン生成ステップとを備えたことを特徴とする組み合わせ
    論理回路のテストパタン生成方法。
  5. 【請求項5】組み合わせ論理回路の故障を検査するため
    のテストパタンを生成するテストパタン生成方法におい
    て、 前記組み合わせ論理回路を該組み合わせ論理回路内の先
    頭信号線より入力側に位置する第1の回路部分とそれ以
    外の第2の回路部分とに分け、該第2の回路部分の外部
    入力線および前記先頭信号線に論理関数の入力変数を割
    り当てて、前記組み合わせ論理回路の正常時における該
    第2の回路部分に含まれる信号線上の論理関数を共有B
    DDとして生成する共有BDD生成ステップと、 前記第2の回路部分に含まれる信号線または前記先頭信
    号線上の故障を第2の回路部分の外部出力線上に伝搬さ
    せた時の該外部出力線上の論理関数と前記共有BDDと
    して記憶されている該外部出力線上の論理関数とから、
    該故障に対する局部テストパタンを生成する局部テスト
    パタン生成ステップと、 前記局部テストパタンにおける前記先頭信号線上の値を
    満たす前記第1の回路部分の外部入力線上の値と、前記
    局部テストパタンのうちの前記第2の回路部分の外部入
    力線上の値を組み合わせて、前記第2の回路部分に含ま
    れる信号線または先頭信号線上の故障に対する前記組み
    合わせ論理回路全体のテストパタンを求める第1のテス
    トパタン生成ステップと、 前記第1のテストパタン生成ステップにおいて生成され
    た前記先頭信号線上の故障に対するテストパタンが存在
    していることを条件として、前記第1の回路部分に含ま
    れる信号線上の故障の影響が前記先頭信号線に現れるよ
    うな第1の回路部分の外部入力線上の値と、前記先頭信
    号線上の故障に対するテストパタンのうちの前記第2の
    回路部分の外部入力線上の値とを組み合わせて、前記第
    1の回路部分に含まれる信号線上の故障に対する前記組
    み合わせ論理回路全体のテストパタンを求める第2のテ
    ストパタン生成ステップとを備えたことを特徴とする組
    み合わせ論理回路のテストパタン生成方法。
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