JPH06341522A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

Info

Publication number
JPH06341522A
JPH06341522A JP5156395A JP15639593A JPH06341522A JP H06341522 A JPH06341522 A JP H06341522A JP 5156395 A JP5156395 A JP 5156395A JP 15639593 A JP15639593 A JP 15639593A JP H06341522 A JPH06341522 A JP H06341522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pressure
transmission
engine brake
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5156395A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Fukatsu
彰 深津
Masahiko Ando
雅彦 安藤
Yoshihisa Yamamoto
義久 山本
Kunihiro Iwatsuki
邦裕 岩月
Mamoru Niimi
守 新美
Atsushi Tabata
淳 田端
Yasuo Hojo
康夫 北條
Hidehiro Oba
秀洋 大庭
Hiromichi Kimura
弘道 木村
Masato Kaigawa
正人 甲斐川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP5156395A priority Critical patent/JPH06341522A/ja
Publication of JPH06341522A publication Critical patent/JPH06341522A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機のエンジンブレーキレンジにおい
て変速ショックを生じさせるギヤ段のエンジンブレーキ
を生じさせないようにする。 【構成】 変速機構は、副変速機と、第2速の反力要素
をブレーキB−3のみとした主変速機とからなる。油圧
制御装置は、エンジンブレーキレンジ(2レンジ)にお
ける第1速時に、副変速機側のクラッチC−0を解放し
てエンジンブレーキを回避すべく、C−0エグゾースト
弁8に1−2シフト弁2を経由してソレノイド弁SL3
信号圧を印加する。これにより2レンジでの1−2変速
ショックを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に関し、特
にその変速のために変速機構中の摩擦係合要素を係合解
放させる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高低2段のギヤ段を有する副変速
機と、複数のギヤ段を有する主変速機との組合せで全体
として多段を達成する自動変速機において、装置のコン
パクト化を図るべく、主変速機において、ワンウェイク
ラッチを用いることなく第2速のギヤ段を達成する変速
機が提案されている(特開昭53−81881号公報参
照)。この変速機では、上記ワンウェイクラッチを省い
た結果、そのままではドライブ(D)レンジにおいても
第2速のエンジンブレーキが作動してしまうのを防止す
べく、副変速機のワンウェイクラッチと並列に配置され
た摩擦係合要素である多板クラッチの係合圧を、主変速
機の第2速達成用のブレーキ圧によってドレーンするエ
グゾースト弁を設け、また、エンジンブレーキを必要と
するエンジンブレーキレンジでは、エンジンブレーキレ
ンジ圧が上記多板クラッチに供給されて第2速のエンジ
ンブレーキが得られるようにしている。
【0003】一方、例えば、Dレンジでの下り坂惰行時
にマニュアルシフトダウンによる低速レンジへの切換な
しでも自動的にエンジンブレーキを作動させる坂路制御
等により走行性能を向上させるべく、通常走行でも発生
するDレンジ圧を作動圧として、ソレノイド圧による切
換弁の制御で電気的にエンジンブレーキが作動するよう
にした変速機も提案されている(特開昭62−1551
47号公報参照)。これでは、ソレノイド弁の故障、シ
フトポジションを検出するニュートラルスタートスイッ
チの故障等を含む電気信号系の故障も考慮して、ソレノ
イド圧が出力されないときでもマニュアルシフトダウン
によるエンジンブレーキレンジへの切換でエンジンブレ
ーキを確保すべく、エンジンブレーキ補償回路を設け、
切換弁に低速レンジ圧(2レンジ圧)を作用させてい
る。その結果、エンジンブレーキレンジを選択すると強
制的にエンジンブレーキ用ブレーキに油圧が供給される
ようになる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】こうした場合には、エンジンブレーキレン
ジでは必ず第1速のエンジンブレーキが作用してしまう
ことになり、第1速状態からスロットルオフでアップシ
フトした場合に不快な減速感が発生したり、第1速と第
2速との間で頻繁に変速が行われた場合にはぎくしゃく
感が発生したりして、運転者に不快感を与える。
【0005】そこで、本発明は、Dレンジにおいてもエ
ンジンブレーキを必要に応じて発生させることができる
ようにすると共に、ソレノイド弁やその電気信号系が故
障した場合でも選択されたレンジに応じてエンジンブレ
ーキが保障されるようにしながら、エンジンブレーキレ
ンジにおける第1速ではエンジンブレーキが必要に応じ
て解除されるようにして、不快な減速感をなくすことを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、第1のワンウェイクラッチとこれに並列
する第1の摩擦係合要素を有し、少なくとも高低2段の
ギヤ段を有する副変速機と、該副変速機に直列に連結さ
れて多数のギヤ段を達成すべく複数のギヤ段を有し、第
1速の反力要素として第2のワンウェイクラッチとそれ
に並列するエンジンブレーキ用の第2の摩擦係合要素を
有する主変速機と、上記副変速機と主変速機を制御する
油圧制御装置とを備える自動変速機において、上記油圧
制御装置は、エンジンブレーキを必要に応じて解除する
ための油圧を発生させる第1のソレノイド弁と、上記第
2の摩擦係合要素に対する油圧の給排を選択するために
少なくとも上記第1のソレノイド弁の油圧により切換え
られる切換弁であって、エンジンブレーキレンジでのエ
ンジンブレーキをエンジンブレーキ圧の印加で保障する
第1の切換弁と、上記第1のソレノイド弁からの油圧が
印加され、必要に応じて上記第1の摩擦係合要素にエン
ジンブレーキのための油圧を供給可能な第2の切換弁
と、上記第1のソレノイド弁からの油圧が作用しないエ
ンジンブレーキレンジにおけるエンジンブレーキ不要時
に、上記第2の切換弁に油圧を作用させ、上記第1の摩
擦係合要素を解放してエンジンブレーキを解除する第2
のソレノイド弁とを備えることを構成とする。
【0007】
【発明の作用及び効果】このような構成を採った本発明
では、Dレンジにおけるエンジンブレーキ作動を必要に
応じて可能にし、且つ、シフトダウンによるエンジンブ
レーキレンジでのエンジンブレーキを常時保障しなが
ら、不要な第1速のエンジンブレーキを解除させること
ができるので、各レンジにわたり走行状態に則したエン
ジンブレーキを得て、運転者に不快感を与えることを防
止することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面に沿い、本発明の実施例を説明す
る。図1〜図5は本発明の第1実施例を示す。この自動
変速機は、図2に示す前置式オーバドライブプラネタリ
ギヤユニット(以下、実施例の説明においてプラネタリ
ギヤユニットをギヤユニットと略称する)からなる副変
速機ODと、単純連結3プラネタリギヤトレインからな
る前進4速後進1速の主変速機Mとを組合わせた5速構
成の変速機構と、これを制御する油圧制御装置とを備え
ており、油圧制御装置の変速回路部は、図1にその主要
構成を示す回路構成とされている。
【0009】図2に示すように、変速機構は、上記の副
変速機ODと主変速機Mとを備えるほか、ロックアップ
クラッチ付のトルクコンバータTを備えている。副変速
機ODは、サンギヤS0、キャリヤC0、リングギヤR
0に関連して第1のワンウェイクラッチF−0とこれに
並列する多板クラッチC−0及びこれと直列する多板ブ
レーキB−0を備えている。一方、主変速機Mは、サン
ギヤS1〜S3、キャリヤC1〜C3、リングギヤR1
〜R3からなる各変速要素を適宜直結した単純連結の3
組のギヤユニットP1,P2,P3を備え、各ギヤユニ
ットの変速要素に関連して多板クラッチC−1,C−
2、バンドブレーキB−1、多板ブレーキB−2〜B−
4、ワンウェイクラッチF−1及び第2のワンウェイク
ラッチF−2が配設されている。なお、図示されていな
いが、各クラッチ及びブレーキは、サーボ油圧の制御で
それらの摩擦材を係合解放操作するピストンを持ったサ
ーボ手段を備えている。
【0010】この変速機構において、図示しないエンジ
ンの入力回転は、トルクコンバータTを経て副変速機O
Dの入力軸Iに伝達される。そして入力軸Iの回転は、
クラッチC−0を係合させて副変速機ODを直結とし、
主変速機MのクラッチC−1を係合し、他の摩擦係合要
素を全て解放とした場合に、ギヤユニットP3のサンギ
ヤS3に入り、ワンウェイクラッチF−2によるリング
ギヤR3の逆回転阻止でキャリヤC3から出力軸Oに第
1速回転として出力される。そして、車軸側からの逆駆
動時には、ワンウェイクラッチF−2の解放で逆経路の
動力伝達が断たれてエンジンブレーキ作動が解除される
が、レンジ選択に応じたブレーキB−4の係合でエンジ
ンブレーキが得られる。
【0011】次に、第2速回転は、副変速機ODが直結
で、クラッチC−1及びブレーキB−3を係合したとき
に達成され、このとき、ギヤユニットP2のリングギヤ
R2に入った入力は、ギヤユニットP1のキャリヤC1
を反力要素としてギヤユニットP2のキャリヤC2及び
それに直結するギヤユニットP1のリングギヤR1に出
力される。この場合、逆駆動時にも上記と逆の経路で動
力伝達がなされ、出力軸Oからの逆駆動力は、順駆動時
とは逆の経路で入力軸I、トルクコンバータTを経てエ
ンジンに伝達される。これは、この変速機構における主
変速機Mが第2のブレーキB−3と並列するワンウェイ
クラッチを備えていないためである。したがって、この
ままでは如何なるレンジにおいても第2速のエンジンブ
レーキが生じる。そこで、この自動変速機では、後記の
ように、エンジンブレーキを避けたい第2速の逆駆動時
には、副変速機ODのクラッチC−0を解放してオーバ
ドライブギヤユニット部で逆駆動力を逃がす操作を行
う。
【0012】また、第3速回転は、同様に副変速機OD
直結で、クラッチC−1及びブレーキB−2を係合し、
他を解放としたときに達成され、このとき、ギヤユニッ
トP2のリングギヤR2に入った入力は、サンギヤS2
を反力要素とし、キャリヤC2に出力される。この場合
の逆駆動時には、ワンウェイクラッチF−1の解放で逆
経路の動力伝達が断たれてエンジンブレーキが解除され
るが、レンジ選択に応じたブレーキB−1の係合でエン
ジンブレーキが得られる。
【0013】さらに、第4速回転は、同じく副変速機O
D直結で、クラッチC−1及びクラッチC−2を共に係
合し、他を解放したときに達成され、このとき、リング
ギヤR2及びサンギヤS2に入力されるため、ギヤユニ
ットP2が直結となって入力回転がそのまま出力され
る。この場合、逆駆動時には常時エンジンブレーキが生
じる。
【0014】そして第5速回転は、主変速機Mが上記第
4速回転の状態で、クラッチC−0を解放し、ブレーキ
B−0の係合でサンギヤS0を固定して副変速機ODを
増速回転させることで達成される。また、後進は、副変
速機ODを上記の状態とし、主変速機MのクラッチC−
2とブレーキB−4を係合させ、他を全て解放すること
で達成され、このとき、ギヤユニットP2のサンギヤS
2に入った入力は、リングギヤR3を反力要素とするギ
ヤユニットP2,P3のキャリヤC2,C3の逆回転と
して出力される。
【0015】図1に示すように、上記変速機構の各ブレ
ーキ及びクラッチを係合解放制御する変速回路部には、
ライン圧PL の供給を受けるマニュアル弁1と上記各摩
擦係合要素のサーボ手段との間に、第1速エンジンブレ
ーキ用ブレーキB−4に対するコントロール圧PC 給排
を制御する1−2シフト弁2、第3速達成用ブレーキB
−2に対するドライブレンジ圧PD 給排を制御する2−
3シフト弁3、第3速エンジンブレーキ用ブレーキB−
1に対するコントロール圧Pc給排と第4,5速達成用
クラッチC−2に対するドライブレンジ圧PD 給排を制
御する3−4シフト弁4、ブレーキB−0とクラッチC
−0へのライン圧PL の供給を切換える4−5シフト弁
5が配設されている。
【0016】そのほか、Dレンジ圧を基圧として変速中
に後記リニアソレノイド弁SLNの出力するSLN信号
圧(「信号圧を出力する」とは、具体的には、ドレーン
をなくして信号圧を生じさせることをいう)で調圧して
コントロール圧Pcを発生させるプレッシャーコントロ
ール弁6、コントロール圧Pcの2−3シフト弁に対す
る給排を切換えるエンジンブレーキリレー弁7、クラッ
チC−0に対する4−5シフト弁5を介したライン圧P
L の給排を切換えるC−0エグゾースト弁8、2−3シ
フト弁3に切換用信号圧を出力するソレノイド弁SL
1、1−2シフト弁2に切換用信号圧を出力するソレノ
イド弁SL2、C−0エグゾースト弁8に1−2シフト
弁2を介して切換用信号圧を出力するソレノイド弁SL
3、同じくC−0エグゾースト弁8に切換用信号圧を出
力するソレノイド弁SL4及びプレッシャーコントロー
ル弁6調圧用信号圧を出力するリニアソレノイド弁SL
Nも配設されている。なお、ブレーキB−1及びブレー
キB−4を除く各ブレーキ及びクラッチにはそれぞれア
キュムレータが付設されている。
【0017】さらに、各部の構成及び機能について詳述
すると、マニュアル弁1は、図示しないシフトレバーに
連動するスプール弁で構成されており、ライン圧PL
入力ポート11から供給されて、スプール10の摺動位
置に応じて入力ポート11を各出力ポートに連通させて
出力するものである。この弁は、DポジションではDレ
ンジポート12のみから、3ポジションではこれに加え
て3レンジポート13から、2ポジションではさらに2
レンジポート14から、LポジションではさらにLレン
ジポート15から、RポジションではRレンジポート1
6からそれぞれ出力し、Nポジションでは全ての出力ポ
ートを閉じ、Pポジションでは入力ポート11をドレー
ンポートEXに連通させる。
【0018】次に、プレッシャーコントロール弁6は、
バネ負荷されたスプールとプランジャを有する構成とさ
れており、Dレンジ圧を入力とし、これをリニアソレノ
イド弁SLNの出力信号で調圧し、コントロール圧PC
をエンジンブレーキリレー弁7を経て2−3シフト弁3
に供給する。
【0019】エンジンブレーキリレー弁7は、バネ負荷
されたスプールとプランジャを有する切換弁で構成され
ており、2レンジ圧をプランジャに、ソレノイド弁SL
4信号圧をスプールに印加され、何れかの圧による2−
3シフト弁3へのコントロール圧PC の供給と、該圧の
解放による該弁へのコントロール圧PC の排出を切換え
る。
【0020】2−3シフト弁3は、バネ負荷されたスプ
ールを有する切換弁で構成されており、ソレノイド弁S
L1信号圧及びLレンジ圧の印加により、コントロール
圧PC の3−4シフト弁4と1−2シフト弁2への供給
の切換、Dレンジ圧の油路L1aと油路L1bへの供給
の切換及び油路L1cの油路L1dへの連通とドレーン
の切換を行う。
【0021】1−2シフト弁2は、バネ負荷されたスプ
ールを有する切換弁で構成されており、ソレノイド弁S
L2信号圧及び油路L1aからの油圧により、コントロ
ール圧PC のブレーキB−4への供給と該ブレーキから
の排出の切換、ソレノイド弁SL3信号圧の油路Ls3
2への供給と該油路からの排出の切換を行う。
【0022】3−4シフト弁4は、ピストンを介してバ
ネ負荷されたスプールを有する切換弁で構成されてお
り、ソレノイド弁SL2信号圧、油路L1bからの油圧
及び油路L3からの油圧により、油路LS 3からのソレ
ノイド弁SL3信号圧の油路LS 34を介した4−5シ
フト弁5への伝送と遮断、油路L1aの油路L1eへの
連通と遮断及びコントロール圧PcのブレーキB−1へ
の供給と該ブレーキからの排出を制御する。
【0023】4−5シフト弁5は、バネ負荷されたスプ
ールを有する切換弁で構成されており、油路Ls 34か
らの信号圧と油路L2の油圧により、ライン圧PL のC
−0エグゾースト弁8への供給と該弁からの排出の切
換、油路LL 1を介したブレーキB−0への供給と該ブ
レーキからの排出の切換を制御する。
【0024】C−0エグゾースト弁8は、バネ負荷され
たスプール82とプランジャ81を有する切換弁で構成
されており、油路LS 4経由のソレノイド弁SL4信号
圧、油路LS 32経由のソレノイド弁SL3信号圧及び
油路L1dの油圧により、4−5シフト弁5経由のライ
ン圧PL を油路LL 3経由でクラッチC−0へ供給し、
該クラッチから排出する切換を行う。
【0025】上記のように構成された油圧制御装置にお
いて、図示のニュートラルポジションでは、4−5シフ
ト弁5及びC−0エグゾースト弁8経由でライン圧PL
がクラッチC−0に供給されているが、マニュアル弁1
経由の回路は遮断されているため、クラッチC−1の油
圧はドレーンされている。なお、図における各弁の中心
線を挟む位置のずれは、スプール変位の両限界を示し、
特に各シフト弁については、上記線の左右への数字の振
り分けで、位置とギヤ段とを対応させている。
【0026】このように構成された油圧制御装置によ
り、逐一の説明は省略するが、マニュアル弁1の機械的
なポジション選択に応じて、車速とエンジン負荷(例え
ばスロットル開度)に対応した電子制御によるレンジ圧
の調圧とソレノイド弁SL1〜SL4のオンオフとで、
図3に示すように変速機構の各クラッチ及びブレーキが
制御され、ワンウェイクラッチ(OWCと略記)との関
連で、各ギヤ段とそれらに応じたソレノイド弁SL4
(ソレノイドNo.4と略記)信号圧の印加によるエン
ジン(E/Gと略記)ブレーキ作動が得られる。そして
特に、この変速機では、電気信号系(ポジション検出用
のニュートラルスタートスイッチ及び各ソレノイド弁自
体を含む)の故障で、ソレノイド弁が全てオフとなった
場合でも、マニュアル弁1のポジション選択に応じて、
Lレンジで第1速(1STと略記)、2レンジで第3速
(2NDと略記)、3レンジで第4速(4THと略
記)、Dレンジで第5速(5THと略記)のギヤ段のエ
ンジンブレーキが保障される。なお、図の略号O/Dは
オーバドライブ、L−UPはロックアップ、SLUはロ
ックアップ制御弁を表す。
【0027】本発明の主題に係るエンジンブレーキレン
ジ、特に2レンジでは、図1に示す変速回路において、
マニュアル弁1の3つのポート12〜14が開放され、
それらに連なる3つの油路L1〜L3に油圧が供給され
る。そして、第3速では、各シフト弁中の2−3シフト
弁3のみにソレノイド弁SL1のオフによる信号圧が印
加され、2−3シフト弁3は図示右半部の位置を取る。
また、2レンジポート14からの2レンジ圧が油路L3
からエンジンブレーキリレー弁7のプランジャに印加さ
れ、該弁7は図示右半部位置にある。さらに、C−0エ
グゾースト弁8はバネ負荷で図示左半部の位置にある。
これによりクラッチC−0は4−5シフト弁5、油路L
L 2及びC−0エグゾースト弁8経由で油路LL 3から
ライン圧PL を供給され、クラッチC−1にはDレンジ
ポート12のDレンジ圧が油路L1を介して供給され、
ブレーキB−1には、油路L1、プレッシャーコントロ
ール弁6、エンジンブレーキリレー弁7、2−3シフト
弁3及び3−4シフト弁4経由のコントロ−ル圧Pcが
供給される。この場合、ブレーキB−1による反力支持
とクラッチC−0係合による副変速機ODの直結とでク
ラッチC−1による動力伝達が行われ、ワンウェイクラ
ッチF−1の解放にもかかわらずエンジンブレーキが得
られる。この状態ではソレノイド弁SL3の信号圧は1
−2シフト弁2で遮断され、油路Ls32に出力される
ことはないので、クラッチC−0の解放によるエンジン
ブレーキ解除がなされることはない。
【0028】次に、第2速では、各シフト弁は何れもソ
レノイド弁信号圧を印加されずにバネ負荷で図左半部に
示す位置を取る。この状態で、第2のソレノイド弁SL
3のオフによる信号圧は1−2シフト弁2で遮断されて
変速操作には直接関わらず、プレシャーコントロール弁
6により調圧されたコントロ−ル圧Pc、第1の切換弁
であるエンジンブレーキリレー弁7、2−3シフト弁3
経由で1−2シフト弁2に供給されるが、該弁で遮断さ
れ、これも変速操作に関与しない。したがって、この場
合、油路L1の圧力が1−2シフト弁2、油路L1c、
2−3シフト弁3、油路L1d経由で第2のブレーキB
−3に供給される。一方、クラッチC−1には油路L1
から直接Dレンジ圧が供給される。この結果、前記第2
速回転の説明に記したように、クラッチC−1と第2の
ブレーキB−3の係合による第2速が達成される。この
状態では、上記第3速とは異なり、油路L1dの圧力が
C−0エグゾースト弁8のスプール82端に印加される
ので、ソレノイド弁SL4の信号圧出力を行わない場合
には、バネ負荷に抗したスプール82の図示右半部位置
への変位によりクラッチC−0へライン圧PL が遮断さ
れるとともにC−0圧が排出されて、エンジンブレーキ
解除状態となり、ソレノイド弁SL4の信号圧出力を行
うと、C−0エグゾースト弁8のスプール82はバネ負
荷で図示左半部位置に変位して、クラッチC−0の係合
によるエンジンブレーキが可能となる。
【0029】上記第2速の状態から、ソレノイド弁SL
2がオフとされ、それにより1−2シフト弁2が図4に
示す位置に切換えられると、第2のブレーキB−3への
2レンジ圧供給は1−2シフト弁で遮断され、該ブレー
キへの供給圧はドレーンされ、代わってブレーキB−4
へプレシャーコントロール弁6により調圧されたコント
ロ−ル圧Pcが、エンジンブレーキリレー弁7、2−3
シフト弁3及び1−2シフト弁22経由で供給される。
一方、第2のソレノイド弁SL3のオフにより発生する
ソレノイド弁SL3信号圧が油路LS 3から1−2シフ
ト弁2を経て油路LS 32に供給され、これが第2の切
換弁即ちC−0エグゾースト弁8のプランジャ81に印
加される結果、C−0エグゾースト弁8のスプール82
は油路LL 2を閉じ、且つ油路LL 3をドレーンするた
め、クラッチC−0の係合油圧は図に点線で示すように
排出され、クラッチC−0の解放による前記エンジンブ
レーキ解除状態を得る。こうして、本発明の主眼とする
2レンジにおける第1速のエンジンブレーキの解除がな
される。なお、この例において、ソレノイド弁SL3信
号圧を1−2シフト弁2経由でC−0エグゾースト弁8
に供給しているのは、第2のソレノイド弁SL3を第2
速以外のときに他の制御(この例では第5速時のクラッ
チC−0の解放)に使用するためである。
【0030】以上要約するに、この例の変速回路では、
2レンジにおける第1速時に、クラッチC−0の解放で
エンジンブレーキを回避するため、C−0エグゾースト
弁8に1−2シフト弁2で切換えられたソレノイド弁S
L3信号圧を印加している。これに用いているC−0エ
グゾースト弁8は、第2速−第3速切換時のエンジンブ
レーキを回避するために従来より変速回路に組み込まれ
ている弁である。また、ソレノイド弁SL3信号圧も第
4速−第5速切換信号として従来より必要とされている
信号圧である。したがって、上記エンジンブレーキ回避
のために、格別新たな弁の追加を必要とするものではな
い。
【0031】次に、図5は第2実施例を示す。この例で
は、第2の切換弁を構成するC−0エグゾースト弁8A
のバネ室80A側にマニュアル弁1を経たLレンジ圧を
印加するようにしており、そのためソレノイド弁SL4
信号圧とLレンジ圧とを分離すべくプランジャ83Aが
付加され、プランジャ背後の室80’Aが油路L4に接
続されている。その余の弁構成及び回路接続は、実質的
に前記第1実施例のものと異なるところがないので、相
当する部分に同一符号を付し、説明に代える。
【0032】こうした構成を採っても、前記第1実施例
のものと同様の機能を果たさせることができる。この例
の利点は、C−0エグゾースト弁8Aに油路L4からL
レンジ圧を供給することで、電気信号系の故障により第
1のソレノイド弁SL4からの切換信号圧が出力されな
い場合にも、4−5シフト弁5経由で油路LL 2からC
−0エグゾースト弁8Aに供給されているライン圧PL
を図に○印を付して示す経路でクラッチC−0に供給し
て、LレンジにおけるクラッチC−0の係合による第1
速ギヤ段の保持でエンジンブレーキを保障することがで
きる点にある。
【0033】以上、本発明を5速自動変速機に適用した
実施例に基づき詳説したが、本発明の適用対象はこれに
限るものではなく、また、各部の具体的構成についても
上記のものに限らず、特許請求の範囲に記載の事項の範
囲内で種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る油圧制御装置の変速
回路部の主要構成を示す回路図である。
【図2】上記自動変速機の変速機構のスケルトン図であ
る。
【図3】上記自動変速機の作動表である。
【図4】上記変速回路部の2レンジにおける第1速状態
を示す回路図である。
【図5】第2実施例の油圧制御装置の第1実施例に対す
る変更部分のみを示す回路部分図である。
【符号の説明】
OD 副変速機 M 主変速機 C−0 第1の摩擦係合要素 B−4 第2の摩擦係合要素 F−0 第1のワンウェイクラッチ F−2 第2のワンウェイクラッチ SL3 第2のソレノイド弁 SL4 第1のソレノイド弁 7 エンジンブレーキリレー弁(第1の切換弁) 8 C−0エグゾースト弁(第2の切換弁)
フロントページの続き (72)発明者 山本 義久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 岩月 邦裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 新美 守 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 田端 淳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 北條 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大庭 秀洋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 木村 弘道 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 甲斐川 正人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のワンウェイクラッチとこれに並列
    する第1の摩擦係合要素を有し、少なくとも高低2段の
    ギヤ段を有する副変速機と、該副変速機に直列に連結さ
    れて多数のギヤ段を達成すべく複数のギヤ段を有し、第
    1速の反力要素として第2のワンウェイクラッチとそれ
    に並列するエンジンブレーキ用の第2の摩擦係合要素を
    有する主変速機と、上記副変速機と主変速機を制御する
    油圧制御装置とを備える自動変速機において、上記油圧
    制御装置は、 エンジンブレーキを必要に応じて解除するための油圧を
    発生させる第1のソレノイド弁と、 上記第2の摩擦係合要素に対する油圧の給排を選択する
    ために少なくとも上記第1のソレノイド弁の油圧により
    切換えられる切換弁であって、エンジンブレーキレンジ
    でのエンジンブレーキをエンジンブレーキ圧の印加で保
    障する第1の切換弁と、 上記第1のソレノイド弁からの油圧が印加され、必要に
    応じて上記第1の摩擦係合要素にエンジンブレーキのた
    めの油圧を供給可能な第2の切換弁と、 上記第1のソレノイド弁からの油圧が作用しないエンジ
    ンブレーキレンジにおけるエンジンブレーキ不要時に、
    上記第2の切換弁に油圧を作用させ、上記第1の摩擦係
    合要素を解放してエンジンブレーキを解除する第2のソ
    レノイド弁とを備えることを特徴とする自動変速機の油
    圧制御装置。
JP5156395A 1993-06-03 1993-06-03 自動変速機の油圧制御装置 Pending JPH06341522A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5156395A JPH06341522A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 自動変速機の油圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5156395A JPH06341522A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 自動変速機の油圧制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06341522A true JPH06341522A (ja) 1994-12-13

Family

ID=15626805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5156395A Pending JPH06341522A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 自動変速機の油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06341522A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5605516A (en) * 1994-12-02 1997-02-25 Aisin Aw Co., Ltd. Oil pressure controller of automatic transmission
JP2001193827A (ja) * 1999-12-28 2001-07-17 Hyundai Motor Co Ltd 車両用自動変速機の油圧制御システム及び車両用自動変速機のパワートレイン
US6702718B2 (en) 2001-01-26 2004-03-09 Denso Corporation Engine control apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5605516A (en) * 1994-12-02 1997-02-25 Aisin Aw Co., Ltd. Oil pressure controller of automatic transmission
JP2001193827A (ja) * 1999-12-28 2001-07-17 Hyundai Motor Co Ltd 車両用自動変速機の油圧制御システム及び車両用自動変速機のパワートレイン
JP4700179B2 (ja) * 1999-12-28 2011-06-15 現代自動車株式会社 車両用自動変速機の油圧制御システム
US6702718B2 (en) 2001-01-26 2004-03-09 Denso Corporation Engine control apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3814801B2 (ja) 車両用自動変速機の6速パワートレイン及び油圧制御システム
JP4253899B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2004036674A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2008151320A (ja) 自動変速機
JPH05157164A (ja) 車両用自動変速機のサーボ油圧制御装置
JP4660917B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH0582512B2 (ja)
JPS59164443A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3092234B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP3280412B2 (ja) 自動変速機
JPH06341522A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
EP0779455B1 (en) Hydraulic control apparatus for automatic transmission
JP3664612B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2666645B2 (ja) シフトバイワイヤ自動変速機用油圧制御装置
JPH0574741B2 (ja)
JP3181433B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
KR20020018748A (ko) 차량용 자동 변속기의 페일 세이프 유압 시스템
JP3086130B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3083682B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3106803B2 (ja) 手動変速可能な自動変速機の変速制御装置
JP2515736B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3005338B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2792730B2 (ja) 多段式自動変速機の油圧制御装置
JP3385923B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH02278076A (ja) 自動変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050315

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20050512

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050815

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees