JPH06341420A - ねじの緩み止装置 - Google Patents

ねじの緩み止装置

Info

Publication number
JPH06341420A
JPH06341420A JP15270793A JP15270793A JPH06341420A JP H06341420 A JPH06341420 A JP H06341420A JP 15270793 A JP15270793 A JP 15270793A JP 15270793 A JP15270793 A JP 15270793A JP H06341420 A JPH06341420 A JP H06341420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washer
head
projection
protrusion
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15270793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2527130B2 (ja
Inventor
Takeshi Ueda
武 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP5152707A priority Critical patent/JP2527130B2/ja
Publication of JPH06341420A publication Critical patent/JPH06341420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2527130B2 publication Critical patent/JP2527130B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で且つ組立も容易な製造コストの
低いねじの緩み止装置を提供する。 【構成】 ねじ部材1の頭部2の裏面に鋭角な頭部突起
4を形成し、座金3の表面に頭部突起4より鈍角な座金
突起5を形成し、座金突起5の数を頭部突起4に対して
少なくした。座金突起5の締付斜面10を、緩止め斜面
11より緩やかな斜面にした。座金3の裏面の食込み突
起6を座金突起4と同じにした。ねじ部材1の頭部2の
裏面に鈍角な頭部突起4を形成し、座金3の表面に頭部
突起4より鋭角な座金突起5を形成し、頭部突起4の数
を座金突起5に対して少なくした。頭部突起4の締付斜
面12を、緩止め斜面13より緩やかな斜面にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボルト、ナット、鋲等の
ねじ部材の締付け後の緩みを防止できるようにしたねじ
の緩み止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ねじの緩み止装置として従来は昭和59
年実用新案登録願第54774号公報に掲載の考案(以
下考案1と記す)、昭和62年実用新案登録願第895
15号公報に掲載の考案(以下考案2と記す)等があっ
た。
【0003】これらのうち考案1は図9(a)の様に、
考案2は図10(a)の様に、夫々ねじ部材Aの頭部B
の裏面C側に座金Dが取付けられ、頭部Bの裏面Cにね
じの締め付け時の回転方向(図中の矢印a方向)に向っ
て上り勾配の斜面とした鋸歯状の頭部突起Eが設けら
れ、座金Dの表面に前記頭部突起Eと噛み合う鋸歯状の
座金突起Fが設けられ、両突起E、Fは締め付け方向へ
は空転自由であるが、反対方向には相互に噛み合って回
転が規制されてねじ部材Aの緩みが防止されるようにし
てある。
【0004】前記考案1では図9(b)の様に、座金D
の裏面の中心線X−Xより右半分に、ねじ部材Aにより
座金Dが締付けられると締付け対象物Gに食込む食込み
突起Hが設けられ、左半分には座金Dの逆方向への回転
を規制してその緩みを防止する緩止め突起Iが設けられ
ている。
【0005】前記考案2では図10(b)の様に、座金
Dの裏面に、ねじ部材Aにより座金Dが締付けられると
取付け材Gに食込む食込み突起Hと、座金Dの逆方向へ
の回転を規制してその緩みを防止する緩止め突起Iとを
隣設して一対として複数対設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記考案1、2の緩み
止め装置では、ねじ部材Aの頭部Bの裏面Cにねじの締
め付け時の回転方向に向って上り勾配の斜面とした鋸歯
状の頭部突起Eが形成され、座金Dの表面に前記頭部突
起Eと噛み合う鋸歯状の座金突起Fが形成されているの
で、一旦両者を締め付ければ両突起E、Fの垂直面が相
互に噛み合ってねじ部材Aの緩みが防止されるが、ねじ
部材Aの頭部Bと座金Dとの夫々に複雑な形状の突起を
多数形成しなければならないので製造コストが高くなっ
てしまうという問題がある。この緩み止め装置では、ま
た前記のように突起E、Fの垂直面同士が係止するた
め、締め付けを行った後にねじ部材Aの頭部Bを回転さ
せてねじ部材Aを取付け材Gから取外す場合、相互に噛
み合っている両突起E、Fの係合を無理に解除すると両
突起E、Fが破損することがあり、繰り返し使用するこ
とができないという問題もあった。
【0007】本発明の目的は、構造が簡単で且つ組立も
容易で、更には製造コストの安いねじの緩み止装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の
ねじの緩み止装置は図1〜5に示されるように、ボル
ト、ナット等のねじ部材1と、その頭部2の裏面側に配
置される座金3とからなり、前記頭部2の裏面の円周方
向に沿って頭部突起4が突接され、前記座金3の表面の
円周方向に沿って前記頭部突起4と噛み合い可能な座金
突起5が突接され、座金3の裏面の円周方向に沿って食
込み突起6が突設されてなるねじの緩み止装置におい
て、前記座金突起5が頭部突起4より鈍角な山形に形成
され、且つ数個の頭部突起4に対して1個の割合で突設
されてなることを特徴とするものである。
【0009】本発明のうち請求項2のねじの緩み止装置
は図7に示されるように、前記座金突起5のうち締め付
け方向手前側の締付斜面10が、締め付け方向先方側の
緩止め斜面11より緩やかな斜面に形成されてなること
を特徴とするものである。
【0010】本発明のうち請求項3のねじの緩み止装置
は、座金3の裏面の食込み突起6が頭部突起4より鈍角
な山形に形成され、且つ数個の頭部突起4に対して1個
の割合で突設されてなるてなることを特徴とするもので
ある。
【0011】本発明のうち請求項4のねじの緩み止装置
は図7に示されるように、座金3の裏面の食込み突起6
のうち締め付け方向先方側の締付斜面14が締め付け方
向手前側の緩止め斜面15より緩やかな斜面に形成され
てなることを特徴とするものである。
【0012】本発明のうち請求項5のねじの緩み止装置
は図6に示されるように、ボルト、ナット等のねじ部材
1と、その頭部2の裏面側に配置される座金3とからな
り、前記頭部2の裏面の円周方向に沿って頭部突起4が
突接され、前記座金3の表面の円周方向に沿って前記頭
部突起4と噛み合い可能な座金突起5が突接され、座金
3の裏面の円周方向に沿って食込み突起6が突設されて
なるねじの緩み止装置において、前記頭部突起4が座金
突起5より鈍角な山形に形成され、且つ数個の座金突起
5に対して1個の割合で突設されてなることを特徴とす
るものである。
【0013】本発明のうち請求項6のねじの緩み止装置
は図8に示されるように、頭部突起4のうち締め付け方
向先方側の締付斜面12が締め付け方向後方側の緩止め
斜面13より緩やかな斜面に形成されてなることを特徴
とするものである。
【0014】本発明のうち請求項7のねじの緩み止装置
は図8に示されるように、座金3の裏面の食込み突起6
が、頭部突起4より鋭角な山形に形成され、且つ1個の
頭部突起4に対して数個の割合で突設されてなるてなる
ことをてなることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明のうち請求項1のねじの緩み止装置で
は、座金突起5が頭部突起4より鈍角な山形に形成され
ているため、ねじ部材1の頭部2を回転させてねじ部材
1を締付け対象物15に締め付けていくと、座金突起5
の先端が隣り合う2つの頭部突起4間の谷間に係止さ
れ、その2つの頭部突起4を外側に押し広げるようにし
てその谷間に食い込む。この結果、ねじ部材1の回転方
向への抵抗力が強まり、同ねじ部材1が緩みにくくな
る。また、座金突起5が数個の頭部突起4に対して1個
の割合で突設されているため、ねじ部材1の締め付け時
に、座金突起5と頭部突起4とによる摩擦抵抗があまり
大きくならず締付けが楽である。更に、前記座金突起5
と頭部突起4との密着は、締付後に振動が加わると座金
突起5がより一層谷間に食い込むので座金突起5と頭部
突起4との係止が更に強固なものになり、振動の激しい
締付け対象物15に取り付けてもねじが緩まない。
【0016】本発明のうち請求項2のねじの緩み止装置
では、座金突起5のうち締め付け方向手前側の締付斜面
10が、締め付け方向先方側の緩止め斜面11より緩や
かな斜面に形成されているため、ねじ締め付け時の摩擦
抵抗は少なく、ねじ緩め時の摩擦抵抗は大きくなり、ね
じが締付け易く、しかも緩みにくいものとなる。また座
金突起5の締付斜面10の傾斜が緩やかであるため締付
け時に同斜面10と頭部突起4との摩擦で発生するノイ
ズが穏やか(静か)なものとなる。
【0017】本発明のうち請求項3のねじの緩み止装置
では、座金3の裏面の食込み突起6が頭部突起4より鈍
角な山形に形成され、且つ数個の頭部突起4に対して1
個の割合で突設されているため、同座金3を裏表逆にし
ても食込み突起6が座金突起5と同じように頭部突起4
と噛み合わさるため、座金3をねじ部材1に取り付ける
際に同座金3の裏表を気にしなくてすみ、組立が簡単に
なる。
【0018】本発明のうち請求項4のねじの緩み止装置
では、座金3の裏面の食込み突起6のうち締め付け方向
先方側の締付斜面14が締め付け方向手前側の緩止め斜
面15より緩やかな斜面に形成されているため、座金3
を裏表逆にした際に、食込み突起6が請求項2の座金突
起5と同じように頭部突起4と噛み合わされて、ねじ締
め付け時の摩擦抵抗は少なく、緩め時の摩擦抵抗は大き
くなり、ねじが締付け易く緩みにくいものとなる。
【0019】本発明のうち請求項5のねじの緩み止装置
では、頭部突起4が座金突起5より鈍角な山形に形成さ
れているため、ねじ部材1の頭部2を回転させてねじ部
材1を締付け対象物15に締め付けていくと、頭部突起
4の先端が隣り合う2つの座金突起5間の谷間に係止さ
れ、その2つの座金突起5を外側に押し広げるようにし
てその谷間に食い込む。この結果、ねじ部材1の回転方
向への抵抗力が強まり、同ねじ部材1が緩みにくくな
る。また、頭部突起4が数個の座金突起5に対して1個
の割合で突設されているため、ねじ部材1の締め付け時
に、頭部突起4と座金突起5とによる摩擦抵抗があまり
大きくならず締付けが楽である。更に、前記頭部突起4
と座金突起5との密着は、締付後に振動が加わると頭部
突起4がより一層谷間に食い込むので頭部突起4と座金
突起5との係止が更に強固なものになり、振動の激しい
締付け対象物15に取り付けてもねじが緩まない。
【0020】本発明のうち請求項6のねじの緩み止装置
では、頭部突起4のうち締め付け方向先方側の締付斜面
12が締め付け方向後方側の緩止め斜面13より緩やか
な斜面に形成されているため、ねじ締め付け時の摩擦抵
抗は少なく、緩め時の摩擦抵抗は大きくなり、ねじが締
付け易く、しかも緩みにくいものとなる。また頭部突起
4の締付斜面12の傾斜が緩やかであるため締付け時に
同斜面12と座金突起5との摩擦で発生するノイズが穏
やか(静か)なものとなる。
【0021】本発明のうち請求項7のねじの緩み止装置
では、座金3の裏面に形成される食込み突起6が、表面
に形成される座金突起4と同じく、頭部突起4より鋭角
な山形に形成されており、同座金3を裏表逆にしても食
込み突起6が座金突起5と同じように頭部突起4と噛み
合わさるので問題なく使用でき、座金3をねじ部材1に
取り付ける際に同座金3の裏表を気にしなくてすみ、組
立が簡単になる。
【0022】また本発明のねじの緩み止装置では、ねじ
部材1の頭部2にスパナとか適宜の工具により締付け方
向と反対方向に一定の力を加えれば、締付けを緩めるこ
とができる。しかも一旦緩めた後にねじ部材1を再度締
付ければ元通りに締付けることができ、しかも元通り緩
みにくくなる。
【0023】
【実施例1】図1〜3は本発明のねじの緩み止め装置の
第一の実施例であり、同実施例はねじ部材1がボルトの
場合であり、金属製のねじ部材1の頭部2の裏面側には
金属製の座金3が取付けられている。この座金3は図3
に示すねじ部材1のねじを転造する前のねじ素材杆20
に緩く被せた後、同ねじ素材杆20にねじ21(図1)
を圧造し、しかもこのねじ12の外径を座金3の内径よ
り大きくすることにより、ねじ素材杆20から抜けない
様にし、しかも、ねじ素材杆20のうちねじ12の切ら
れていない根元部分22で上下にスライドできるように
してある。
【0024】前記ねじ部材1の頭部2の裏面には図1、
2に示す様に、その円周方向に沿って山形の頭部突起4
が連続して突設されている。各頭部突起4は、締め付け
方向(図1、2中の矢印方向)後方側の締付斜面13と
締め付け方向前方側の緩止め斜面12とが同じ傾斜角度
を有する二等辺三角形になっており、同頭部突起4の突
起先端の角度θは60度にしてある。
【0025】前記座金3の表面には、その円周方向に沿
って前記頭部突起4より鈍角な山形の座金突起5が均等
な間隔(120度毎に)を空けて3つ突設されている。
各座金突起5は、締め付け方向手前側の締付斜面10と
締め付け方向先方側の緩止め斜面11とが同じ傾斜角度
を有する二等辺三角形になっており、同座金突起5の突
起先端の角度φは頭部突起4の60度に対して90度と
大きくしてある。なお、この座金突起5は焼き入れして
硬度を高めて前記頭部突起4に食込み易くしたり、或は
座金3をねじ部材1より硬い素材で形成して頭部突起4
に食込み易くすると、座金突起5と頭部突起4との密着
性がより高まり、緩み止め効果が高まる。
【0026】また、前記座金3の裏面の円周方向には食
込み突起6が3つ突設されている。この食込み突起6は
形状、突設位置共に前記座金突起5と全く同じに形成さ
れており、図3のねじ部材1のねじを転造する前のねじ
素材杆20に座金3を被せる際、座金3の表裏を気にす
ることなく組立ができる様にしてある(組立作業が容易
になり生産性が向上する)。なお、前記食込み突起6の
形状及び突設数は前記座金突起5と違えても良いが、そ
の場合は座金3をねじ部材1に取り付ける際に座金3の
裏表をチェックしなければならないので組立が面倒にな
る。
【0027】
【実施例2】図4に示す実施例は、ねじ部材1がナット
の場合である。この場合も金属製のねじ部材1の頭部2
の裏面側に、図1の場合と同様に金属製の座金3を抜け
落ちない様にかしめてある。
【0028】そして、図4の頭部2の裏面にも山形の頭
部突起4が形成され、それらの形状、数等を図1の頭部
突起4と同じにしてある。
【0029】また、図4の座金3もその表面に座金突起
5が、裏面に食込み突起6が形成されており、それらも
図1の座金突起5、食込み突起6と同じにしてある。
【0030】
【実施例3】図5の実施例は、ねじ部材1がゴルフシュ
ーズの鋲の場合である。この場合も金属製のねじ素材杆
20の根元部分22に座金3を緩く嵌合し、同根元部分
22の外周に形成されている環状の嵌合凹部24に、座
金3の嵌合孔の内周の突出部25を圧入して同座金3が
抜けないようにしてある。
【0031】また、図1、図4の場合と同様に、頭部2
の裏面3に頭部突起4が形成され、座金3の表面に座金
突起5が、その裏面に食込み突起6が形成されている。
図5の締付け対象物15は靴底であり、その締付け対象
物15内に予め埋込んである受治具26にねじ部材1の
ねじ杆21をねじ込んで締付けるようにしてある。
【0032】
【実施例4】図6に示す実施例は実施例1と同様にねじ
部材1がナットの場合である。この場合も金属製のねじ
部材1の頭部2の裏面側に、図1の場合と同様に金属製
の座金3を抜け落ちない様にかしめてある。
【0033】前記ねじ部材1の頭部2の裏面には、その
円周方向に沿って山形の頭部突起4が均等な間隔(12
0度毎に)を空けて3つ突設されている。各頭部突起4
は、締め付け方向(図6中の矢印方向)後方の締付斜面
13と締め付け方向前方の緩止め斜面12とが同じ傾斜
角度を有する二等辺三角形になっており、同頭部突起4
の突起先端の角度θは90度にしてある。
【0034】前記座金3の表面には、その円周方向に沿
って前記頭部突起4より鋭角な山形の座金突起5が連続
して突設されている。各座金突起5は、締め付け方向手
前側の締付斜面10と締め付け方向先方側の緩止め斜面
11とが同じ傾斜角度を有する二等辺三角形になってお
り、同座金突起5の突起先端の角度φは頭部突起4の9
0度に対して60度と小さくしてある。なおこの場合、
前記頭部突起4は焼き入れして硬度を高めて座金突起5
に食込み易くしたり、或は頭部2を座金3より硬い素材
で形成して座金突起5に食込み易くすると、頭部突起4
と座金突起5との密着性がより高まり、緩み止め効果が
高まる。
【0035】
【実施例5】図7に示す実施例は実施例1と同じように
ねじ部材1の頭部2に、頭部突起4が形成され、同ねじ
部材1に取り付けられた座金3の表面に座金突起5が形
成され、また裏面には食込み突起6が形成されている。
【0036】前記頭部突起4は実施例1と同様に先端の
角度θが60度の鋭角な二等辺三角形に形成されてお
り、頭部2の裏面の円周方向に沿って連続して突設され
ている。
【0037】前記座金突起5は、締め付け方向(図7中
の矢印方向)手前側の締付斜面10が締め付け方向先方
側の緩止め斜面11より緩やかな斜面に形成されてお
り、具体的には、締付斜面10の角度φ2 が45度、緩
止め斜面11の角度φ1 が35度になるようにしてあ
る。なお、この座金突起5は、座金3の表面の円周方向
に沿って間隔を空けて3つ突設されている。
【0038】前記食込み突起6は締め付け方向(図7中
の矢印方向)先方側の締付斜面14が締め付け方向手前
側の緩止め斜面15より緩やかな斜面に形成されてお
り、具体的には、締付斜面14の角度δ1 が45度、緩
止め斜面15の角度δ2 が35度になるようにしてあ
る。なお、この食込み突起6は、座金3の裏面の円周方
向に沿って前記座金突起5と同じように間隔を空けて3
つ突設されている。
【0039】
【実施例6】図8に示す実施例は実施例4と同じように
ねじ部材1の頭部2に頭部突起4が形成され、同ねじ部
材1に取り付けられた座金3の表面に座金突起5が形成
されている。
【0040】前記頭部突起4は、締め付け方向(図8中
の矢印方向)前方の締付斜面12が締め付け方向後方の
緩止め斜面13より緩やかな斜面に形成されており、具
体的には、締付斜面12の角度θ1 が45度、緩止め斜
面13の角度θ2 が35度になるようにしてある。な
お、この頭部突起4は、頭部2の裏面の円周方向に沿っ
て間隔を空けて3つ突設されている。
【0041】前記座金突起5は、先端の角度φが60度
の鋭角な二等辺三角形に形成されており、座金3の表面
の円周方向に沿って連続して突設されている。
【0042】前記食込み突起6は、先端の角度δが60
度の鋭角な二等辺三角形に形成されており、前記座金突
起5と同様に座金3の裏面の円周方向に沿って連続して
突設されている。
【0043】なお、本考案のねじの緩み防止装置では、
前記ねじ部材1に形成する頭部突起4や、座金3に形成
する座金突起5を所望とする数だけ作製することができ
るが、基本的には鋭角な山形に形成する方の突起は円周
方向に連続して多数形成し、一方の鈍角な山形に形成す
る方の突起は前記鋭角な突起数個に対して1個の割合で
円周方向に数個間隔を空けて形成する。
【0044】また、ねじの締め付けで頭部突起4と座金
突起5とが密着させられる際、両者が互いに噛み合える
ように突起の数、配置を構成しなければならない。
【0045】
【発明の効果】本発明のねじの緩み防止装置は次のよう
な効果がある。 .ねじ部材1を回転させて締付け対象物15に締付け
ると頭部突起4と座金突起5とが完全に密着するため、
ねじ部材1が緩みにくい。 .また頭部突起4と座金突起5との密着性は振動によ
り増大するため、振動の激しい締付け対象物15に取り
付けてもねじ部材1が緩んで外れることがない。 .さらに頭部突起4と座金突起5とのうちどちらか一
方の突起数を少なくしてあるので、ねじ部材1を回転さ
せて締付ける時の摩擦抵抗が少なく、ねじ部材1が回転
し易く軽い力で締付けることができる。また、締め付け
の際に頭部突起4と座金突起5とがぶつかって発生する
音も静かである。 .特に請求項2又は請求項4又は請求項6のねじの緩
み防止装置では、締め付け方向への回転摩擦が少なく、
緩め方向への回転摩擦が大きくなるので、ねじが締付け
易く緩みにくいものとなる。また、締め付けの際に頭部
突起4と座金突起5とがぶつかって発生する音もより静
かなものとなる。 .請求項3又は請求項4又は請求項7のねじの緩み防
止装置では、座金3の表裏面に形成される座金突起5と
食込み突起6とが同じであるため組立時に座金3の裏表
を気にする必要がなく、組立が容易で早くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のねじの緩み止装置の第一の実施例を示
した図であり、ねじ部材を締付ける前の側面図。
【図2】同緩み止装置のねじ部材を締付けた状態の側面
図。
【図3】(a)は図1のねじの緩み止装置の組立前の状
態を示す側面図、(b)は同緩み止装置における座金の
表面図。
【図4】本発明のねじの緩み止装置の第二の実施例の一
部切断状態の側面図。
【図5】本発明のねじの緩み止装置の第三の実施例の一
部切断状態の側面図。
【図6】本発明のねじの緩み止装置の第四の実施例の側
面図。
【図7】本発明のねじの緩み止装置の第五の実施例の一
部分の側面図。
【図8】本発明のねじの緩み止装置の第六の実施例の一
部分の側面図。
【図9】(a)は従来のねじの緩み止装置の一例を示す
側面図、(b)は同ねじの緩み止装置の座金の裏面図で
ある。
【図10】(a)は従来のねじの緩み止装置の他例を示
す側面図、(b)は同ねじの緩み止装置の座金の裏面図
である。
【符号の説明】
1 ねじ部材 2 頭部 3 座金 4 頭部突起 5 座金突起 6 食込み突起 10 座金突起の締付斜面 11 座金突起の緩止め斜面 12 頭部突起の締付斜面 13 頭部突起の緩止め斜面 14 食込み突起の締付斜面 15 食込み突起の緩止め斜面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト、ナット等のねじ部材1と、その
    頭部2の裏面側に配置される座金3とからなり、前記頭
    部2の裏面の円周方向に沿って頭部突起4が突接され、
    前記座金3の表面の円周方向に沿って前記頭部突起4と
    噛み合い可能な座金突起5が突接され、座金3の裏面の
    円周方向に沿って食込み突起6が突設されてなるねじの
    緩み止装置において、前記座金突起5が頭部突起4より
    鈍角な山形に形成され、且つ数個の頭部突起4に対して
    1個の割合で突設されてなることを特徴とするねじの緩
    み止装置。
  2. 【請求項2】 前記座金突起5のうち締め付け方向手前
    側の締付斜面10が、締め付け方向先方側の緩止め斜面
    11より緩やかな斜面に形成されてなることを特徴とす
    る請求項1のねじの緩み止装置。
  3. 【請求項3】 座金3の裏面の食込み突起6が頭部突起
    4より鈍角な山形に形成され、且つ数個の頭部突起4に
    対して1個の割合で突設されてなるてなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2の緩み止装置。
  4. 【請求項4】 座金3の裏面の食込み突起6のうち締め
    付け方向先方側の締付斜面14が締め付け方向手前側の
    緩止め斜面15より緩やかな斜面に形成されてなること
    を特徴とする請求項3のねじの緩み止装置。
  5. 【請求項5】 ボルト、ナット等のねじ部材1と、その
    頭部2の裏面側に配置される座金3とからなり、前記頭
    部2の裏面の円周方向に沿って頭部突起4が突接され、
    前記座金3の表面の円周方向に沿って前記頭部突起4と
    噛み合い可能な座金突起5が突接され、座金3の裏面の
    円周方向に沿って食込み突起6が突設されてなるねじの
    緩み止装置において、前記頭部突起4が座金突起5より
    鈍角な山形に形成され、且つ数個の座金突起5に対して
    1個の割合で突設されてなることを特徴とするねじの緩
    み止装置。
  6. 【請求項6】 頭部突起4のうち締め付け方向先方側の
    締付斜面12が締め付け方向後方側の緩止め斜面13よ
    り緩やかな斜面に形成されてなることを特徴とする請求
    項5のねじの緩み止装置。
  7. 【請求項7】 座金3の裏面の食込み突起6が、頭部突
    起4より鋭角な山形に形成され、且つ1個の頭部突起4
    に対して数個の割合で突設されてなるてなることをてな
    ることを特徴とする請求項5又は請求項6の緩み止装
    置。
JP5152707A 1993-05-31 1993-05-31 ねじの緩み止装置 Expired - Lifetime JP2527130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5152707A JP2527130B2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 ねじの緩み止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5152707A JP2527130B2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 ねじの緩み止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06341420A true JPH06341420A (ja) 1994-12-13
JP2527130B2 JP2527130B2 (ja) 1996-08-21

Family

ID=15546399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5152707A Expired - Lifetime JP2527130B2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 ねじの緩み止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2527130B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002184232A (ja) * 2000-12-18 2002-06-28 Matsushita Electric Works Ltd 照明器具およびねじ用導通部材
JP2003074533A (ja) * 2001-08-20 2003-03-12 Mac Lean Fogg Co ゆるみ止め締結具組立体
JP2007512488A (ja) * 2003-11-21 2007-05-17 マックリーン−フォグ カンパニー U字型ボルトアセンブリ
JP2016014450A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 株式会社マルナカ 座金及び座金付き螺子類
JP2017194104A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 株式会社マルナカ 座金、座金セット、座金付き螺子類
JP2018189097A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社マルナカ 座金、両面座金、座金セット、座金付き螺子類

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW202033892A (zh) * 2013-12-17 2020-09-16 美商海特克優尼克斯股份有限公司 用於鎖緊螺紋緊固件之設備

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002184232A (ja) * 2000-12-18 2002-06-28 Matsushita Electric Works Ltd 照明器具およびねじ用導通部材
JP2003074533A (ja) * 2001-08-20 2003-03-12 Mac Lean Fogg Co ゆるみ止め締結具組立体
JP2007512488A (ja) * 2003-11-21 2007-05-17 マックリーン−フォグ カンパニー U字型ボルトアセンブリ
JP2016014450A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 株式会社マルナカ 座金及び座金付き螺子類
JP2017194104A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 株式会社マルナカ 座金、座金セット、座金付き螺子類
JP2018189097A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社マルナカ 座金、両面座金、座金セット、座金付き螺子類

Also Published As

Publication number Publication date
JP2527130B2 (ja) 1996-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3053648B2 (ja) 粘弾性プラスチック部を有する内部人工器官
JP2004505218A (ja) 締結具
JP3474341B2 (ja) 螺子類の緩み止め構造
JP3914975B2 (ja) ロックナット
JP4276775B2 (ja) ねじ部材
JP2527130B2 (ja) ねじの緩み止装置
JP2005069254A5 (ja)
JP2002031120A (ja) 突起付スプリングワッシャと緩み止め機構付螺子類
JP2004211753A (ja) ナット及びこれとボルトとの組合せ
WO1998009086A1 (fr) Contre-ecrou
JPS6261805B2 (ja)
JPS6327134Y2 (ja)
JP2002323030A (ja) ナット
JP3390155B2 (ja) ナット
JP2001234917A (ja) 戻り止めボルト
JP2003083321A (ja) ボールジョイント
JPH11315820A (ja) ロックナット
JP2000027836A (ja) ロック機能を持つボルトとナット
JP2016223523A (ja) 座金及び座金付きナット
JP2004011918A (ja) 戻り止めボルト
JPH06159344A (ja) ねじの緩み止装置
JPS5929134Y2 (ja) ゆるみ止め機構を有する螺子
JP2010121695A (ja) ボルトの緩み止め構造
JP3026150B2 (ja) Tナット
JPH0740724Y2 (ja) クリップナット

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 16

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 17

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130614

EXPY Cancellation because of completion of term