JPH06339339A - 低カロリー低脂肪のバター状スプレッドおよびその製造方法 - Google Patents

低カロリー低脂肪のバター状スプレッドおよびその製造方法

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JPH06339339A
JPH06339339A JP5219256A JP21925693A JPH06339339A JP H06339339 A JPH06339339 A JP H06339339A JP 5219256 A JP5219256 A JP 5219256A JP 21925693 A JP21925693 A JP 21925693A JP H06339339 A JPH06339339 A JP H06339339A
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spread
starch
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butter
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JP5219256A
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Abraham I Bakal
エイブラハム・アイ.・ベイカル
Penny A Cash
ペニー・エイ.・キャシュ
Marvin E Eisenstadt
マービン・イー.・アイゼンスタット
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KANBAARAND PACKING CORP
Cumberland Packing Corp
Original Assignee
KANBAARAND PACKING CORP
Cumberland Packing Corp
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    • A23C15/00Butter; Butter preparations; Making thereof
    • A23C15/12Butter preparations
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バター状の、従って、当然のことであるがマ
ーガリン状のコンシステンシーを呈するが、脂肪含有量
が低くしかもコレステロールが少なくあるいは実質上含
まず、パンなどに塗布することができるほか、フライに
適したスプレッドを提供するものとする。 【構成】 スプレッドは、特定の組み合わせおよび割合
の低脂肪と天然澱粉とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低カロリー低脂肪のバ
ター状スプレッド(spread)に関する。
【0002】
【従来の技術】米国保健教育福祉省食品医薬品局(FD
A)の規制によれば、バターとマーガリンは少なくとも
80%の脂肪を含まなければならない。バターの脂肪は
牛乳から誘導されるので、飽和脂肪の含有量が高く、有
意量のコレステロールを含んでいる。バター100グラ
ムには、250mgのコレステロールと、81gの脂肪
が含まれるとともに、カロリーは716となる[食品の
組成(Composition of Foods)、農業ハンドブック(Agric
ulture Handbook)、第8号、米国農務省(USDA)、
1975年発行]。
【0003】マーガリンは、通常、植物から得られる油
脂のエマルジョンである。米国連邦食品医薬品化粧品法
の識別部の基準である21CFR116.110の規定
によれば、マーガリンはバターと同じ脂肪含有量を有す
べきであるとされている。
【0004】保健団体および医学専門家は、消費者は、
コレステロール摂取とともに脂肪の摂取を減らすことを
勧めている。米国公衆衛生局の衛生局長は、1988年
の報告において、消費者は、脂肪、特に、飽和脂肪の摂
取およびコレステロールの摂取を減らすべきであると提
言している。衛生局長はまた、カロリーコントロールを
通じて所望の体重を維持することを提言している。バタ
ーとマーガリンは、有意の脂肪源とカロリー源となって
いる。バターはまた、有意のコレステロール源ともなっ
ている。
【0005】マーガリン状スプレッドの脂肪含有量を減
らす試みがなされている。かかるダイエットマーガリン
は一般に、40%以上の脂肪を含んでいる。市場におけ
る最も上首尾の製品は、約60%の脂肪を含んでいる。
商業上の製品の幾つかに、マーガリンよりも40%低い
脂肪含有量とカロリーとを有する40%植物油スプレッ
ドがある。別の入手することができる製品として、60
%脂肪のスプレッドと、幾つかのブランドの40%脂肪
スプレッドとがある。低脂肪スプレッドは、「ベーキン
グおよびフライには勧められない」と特に述べているこ
とは興味のあるところである。
【0006】これらの低脂肪、低カロリーのスプレッド
は、安定性がなくかつ脂肪とカロリーの低減が不十分で
あるという点で消費者の期待に沿わないことは、当業者
に広く知られているところである。更に、バターとマー
ガリンは、スプレッドとして使用されるだけではなくフ
ライにも使用されるので、これらの低脂肪製品はフライ
パンにおいて使用された場合には許容することができな
いレベルの跳ねを生ずる。実際に、上記したように、殆
どの低カロリーのスプレッド製品は、クッキングまたは
フライには適さないとはっきり述べている。
【0007】これらの問題点を克服しおよび/または一
層良好な製品を製造するための数多くの解決手段に特許
が付与されている。ベイカル(Bakal) 等の米国特許第
4,414,229号には、マーガリンおよび低カロリ
ースプレッドに関する人工風味の問題を克服するための
方法が記載されている。
【0008】ホーリー(Hawley)の米国特許第4,09
1,121号には、約28%の脂肪と4%の大豆蛋白質
単離物とを含む低脂肪スプレッドの製造方法が記載され
ている。ブールバーグ(Voorburg)等の米国特許第4,1
03,037号には、ゲル化剤としてゼラチンその他の
蛋白質物質を使用した低脂肪スプレッドおよび40%の
脂肪を含むエマルジョンの製造方法が記載されている。
かくして、この製品は、100グラム当たり約370カ
ロリーを有する。米国特許第4,849,243号に
は、低脂肪スプレッドをつくるのに、ゼラチンを増粘剤
として使用することが記載されている。ボスコ(Bosco)
等の米国特許第4,273,795号には、10乃至3
0%の脂肪、エマルジョン安定剤および乳化剤系を含む
低脂肪スプレッドが記載されている。安定剤は、微結晶
セルロースおよびカルボキシメチルセルロースのような
ゴムタイプである。
【0009】レンチン(Lenchin) 等の米国特許第4,5
10,166号には、脂肪またはオイル代替物として転
化澱粉を使用することが記載されている。この米国特許
には、タピオカ、コーンまたはポテト澱粉から得られる
これらの物質をマーガリン状のスプレッドにおいて使用
することが記載されている。この米国特許では、「53
%脂肪マーガリンでは、フライ、甘味(blandness) およ
び色彩は良好ではなく、30%脂肪マーガリンではフラ
イは同等ではないが製品はかなり許容することができる
ものであった」と説明されている。かくして、これらの
材料を使用しても、消費者の要望を首尾よく満たすと考
えることはできない。米国特許第4,869,919号
には、44乃至55%の脂肪と低レベルの低DEマルト
デキストリンを含むスプレッド組成物が記載されてい
る。
【0010】米国再発行特許第30,086号には、ス
プレッドにおいてパーム油を使用することが記載されて
いる。米国特許第4,238,520号には、増粘剤と
してセルロースエーテルを使用した低脂肪スプレッドが
記載されている。米国特許第4,160,850号に
は、乳化剤、硬質油脂からなる塗り性のあるバター代替
物製造用の保存安定性のある混合物が記載されている。
【0011】米国特許第4,536,408号には、D
Eが約4の低DE非ゲル化澱粉加水分解生成物を利用し
た、脂肪含有量が15乃至35重量%であるが25%以
下の低脂肪スプレッドの組成物が記載されている。この
低DE澱粉加水分解生成物の量は、20%脂肪スプレッ
ドの場合には約25重量%である。この米国特許のスプ
レッドは、脂肪含有量がより高いスプレッドが有する口
当りと味を有すると説明されているが、非ゲル化澱粉加
水分解生成物を使用しているので、脂肪含有量がより高
いスプレッドと同様にフライに使用することができな
い。更にまた、非ゲル化澱粉加水分解生成物を使用する
と、ゲル化しないので製品を熱いまま容器に充填するこ
とができないため、製品の保存寿命が短くなる。
【0012】関連技術に関するその他の特許に、スプレ
ッド中に「結晶状態のグラニュール」として留まる澱粉
を使用した米国特許第4,587,131号がある。ケ
イン(Cain)等の米国特許第4,917,915号には、
5℃および17090秒-1で少なくとも20mPaとい
う高さの(好ましくは、これよりも遥かに高い)粘度を
有するゲル形成組成物が教示されている。これは、カラ
ゲーナン、加水分解ポテト澱粉、ゼラチンおよびこれら
の組み合わせのようなゲル化ゴムの使用により得ること
ができる。ケイン(Cain)等の米国特許第4,956,1
93号には、ゼラチン、カラゲーナンなどのような2つ
のゲル化剤と、ゲル化澱粉および変性大豆蛋白質とから
なるゲル形成組成物を使用することが記載されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た米国特許ではいずれも、非ゲル化濃度にある澱粉を単
独で使用しても、許容することができ、安定性のある油
中水エマルジョンタイプ(water-in-oil emulsion-type)
のスプレッドは得ることができないと説明されている。
【0014】従って、本発明の第1の目的は、非加水分
解(non-hydrolyzed)澱粉を利用した、スプレッドおよび
スティックの形態をなす著しく許容性があり、著しく低
脂肪のスプレッドを提供することにある。
【0015】本発明の別の目的は、脂肪が少なくかつコ
レステロールが少なくあるいはこれを含まず、しかも跳
ね(spattering)を最少にしあるいは跳ねをなくしてフラ
イをつくることができる安定性のあるバター状スプレッ
ドを提供することにある。
【0016】本発明の更に別の目的は、脂肪含有量が3
0重量%よりも少ないバター状またはマーガリン状のス
プレッドを提供することにある。
【0017】本発明の更に別の目的は、最短120日間
冷蔵せずにあるいは冷蔵して市場に置くことができる微
生物安定性のある製品を提供することにある。
【0018】本発明の更に別の目的は、ベーキンギおよ
びクッキングにおいて通常のマーガリンの代わりに使用
することができる、スティックの形態をなす著しく低脂
肪のマーガリン状製品を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的と利点は、本明細書の以
下の説明から明らかになるものである。
【0020】上記および他の目的を達成する本発明は、
天然の澱粉の各単独またはこれらの天然澱粉の組み合わ
せにより安定性のあるスプレッドを提供するものであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の一の観点によれ
ば、バターのコンシステンシーと塗布性とを有し、フラ
イをつくるのに適した低カロリー低脂肪のスプレッドが
提供されている。このスプレッドは、約5乃至30重量
%の脂肪と、約50乃至85重量%の水と、約0.5乃
至5重量%の天然澱粉とからなることを特徴とする構成
に係る。
【0022】本発明の別の観点によれば、かかるスプレ
ッドの製造方法が提供されている。この方法は、前記脂
肪を含む脂肪相を形成する工程と、前記澱粉を含む乾燥
相を形成する工程と、前記乾燥相を前記水と混合する工
程と、かくして得られた水相を前記脂肪相と組み合わせ
る工程と、得られた混合物を殺菌しかつ均質化する工程
とを備えることを特徴とする構成に係る。
【0023】本発明の製品は、約5乃至30重量%、好
ましくは、10乃至25重量%の脂肪と、50乃至85
重量%、好ましくは、55乃至80重量%の水と、全量
で0.5乃至5重量%、好ましくは、0.5乃至3重量
%の1つ以上の天然澱粉とを含む。
【0024】コーン、ポテト、米、大麦およびオート麦
のような澱粉源からの澱粉またはこれらの澱粉の組み合
わせを、本発明において使用することができる。最も好
ましい澱粉は、米、オート麦およびこれらの組み合わせ
から得られる澱粉である。これは、これらの天然澱粉
が、所望のクリーム状の口当りと塗布性(spreadablity)
を有するからである。
【0025】米またはオート麦から得られる澱粉は、好
ましくは、最終製品の0.5乃至5重量%、最も好まし
くは、最終製品の0.5乃至3重量%が使用される。
【0026】使用される脂肪の種類がスプレッドの塗布
性その他の性能特性に影響を及ぼすことは、当業者に十
分認識されている。本発明は、 10℃(50°F)で11乃至25 約21℃(70°F)で6乃至16 約33℃(92°F)で1.0乃至4 の範囲、好ましくは、 10℃(50°F)で11乃至16 約21℃(70°F)で6乃至12 約33℃(92°F)で1乃至3 の範囲の代表的な固形脂肪指数(solid fat index) (S
FI)を有するマーガリン油を使用することができる。
【0027】下記の実施例に示すように、大豆油を大豆
フレークと混合することにより特定のオイルを組成する
こともできる。
【0028】上記したSFIプロフィルを有する脂肪を
使用すると、飽和脂肪の存在比率を低くすることができ
る。更に、かかる脂肪を使用すると、約4℃(約40°
F)の冷蔵温度において溶融性および塗布性を確保する
ことができるとともに、一層高い融点をもつ脂肪が呈す
る蝋質のテキスチャのない優れた口当りを確保すること
ができる。
【0029】高融点の脂肪を使用して低脂肪のスプレッ
ドをつくることは、ムーアハウス(Moorehouse)の米国特
許第4,536,919号などにおいて実施されてお
り、「ハートビート」("Heart Beat")なる商品名で市場
に出されている製品を商業的に入手することができる。
しかしながら、上記したように、かかる製品は、蝋質で
ありしかも許容することができる溶融特性を呈すること
ができない。
【0030】更に、本発明の組成物は、乳化剤、好まし
くは、モノ−グリセリドとジ−グリセリドおよび/また
はレシチンとともに、風味料(flavor)(天然および/ま
たは人工)並びにカラゲーナンまたはアルギン酸ナトリ
ウムのようなゴム即ち増粘剤を含むことができ、エマル
ジョンの安定性を改善することができる。
【0031】微生物安定性を改良するため、酸(例え
ば、燐酸、乳酸、くえん酸など)を加えて製品のpHを
4.5未満、好ましくは、約4.0乃至4.4とする。
次いで、製品を、澱粉をゲル化するために水性部を約7
1乃至82℃(160乃至180°F)に加熱する点を
除いて、通常のマーガリン処理技術に従って処理する。
あるいは、「クックアップ」("cook-up") の代わりに、
予めゲル化した澱粉を使用することができる。
【0032】
【作用】本発明の作用、特に、フライをつくる際に跳ね
が少なくすることに関しては、特定の理論に拘束される
ものではないが、次のような考え方が更に検討を行なう
上で参考になるものと考えられる。
【0033】本発明のスプレッドを使用してフライをつ
くる場合、澱粉が水中あるいは水の周囲にフィルムを形
成するので、水は跳ねず、むしろ緩慢に蒸発を行なう。
フィルムはフライパンに残り、卵のようなフライにされ
た材料は通常のバターの場合と同様にフィルム上をすべ
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に関して更に説明する
が、実施例は本発明の範囲を限定するものではない。以
下の実施例においては、部はいずれも重量に関するもの
である。
【0035】実施例1 部分水素化を行なった脂肪(ADM701)19.0部
と、モノ−およびジ−グリセリド1.0部とからなる脂
肪相をつくった。脂肪相を加熱してオイルを溶かし、混
合して均一の液体をつくった。
【0036】米澱粉[リマイライン・エイシー(remylin
e AC) ]2.0部と、脱水天然バター風味料2.0部
と、塩1.5部と、安息香酸ナトリウム0.1部と、ソ
ルビン酸カリウム(potassium sorbate) 0.1部とから
なる乾質成分の乾式混合を行なった。乾質成分を混合し
ながら75.80部の水に加え、約77℃(約170°
F)に加熱した。脂肪相と水相とを組み合わせ、乳酸を
加えてpHを4.4に調整した。次に、混合物を冷却掻
取り面(scraped surface) 熱交換器に通し、油中水エマ
ルジョンを形成するとともに、タブに充填した。
【0037】得られた生成物は、優れた塗布性、風味お
よび口当りを有するとともに、冷蔵状態では180日に
亘って安定であった。この製品は、脂肪含有量が19重
量%であり、コレステロールは含まず、100グラム当
たりのカロリーは200以下であった。比較のために述
べると、商業的に入手することができるダイエットマー
ガリンは、脂肪が40%であり、100g当たりのカロ
リーは720であった。通常のマーガリンの脂肪含有量
および100g当たりのカロリーは、それぞれ80%お
よび720であった。
【0038】実施例2 下記の組成の別の製品をつくった。
【0039】液体油11部と、部分水素化大豆フレーク
8部と、モノ−およびジ−グリセリド0.8部と、脂肪
可溶性バター風味料0.1部とから脂肪相を構成した。
この相を加熱して硬質脂肪を溶かすとともに、均一な液
体を得た。水性相を、米澱粉2部と、塩1.2部と、8
8%乳酸0.8部と、安息香酸およびソルビン酸カリウ
ムの等重量混合物0.2部とから構成した。これらの乾
質成分を75.9部の水に加えた。この相を約82℃
(約180°F)に加熱して澱粉のゲル化を行なった。
【0040】水相を油相に加えて混合し、油中水エマル
ジョンを形成した。このエマルジョンを掻取り面熱交換
器で冷却し、タブに充填した。製品の量は、実施例1に
記載のものと同様であった。
【0041】実施例3 実施例2に記載の製品約14gをフライパンに加えた。
フライパンを加熱して、バター状またはマーガリン状ス
プレッドを溶かした。跳ねまたは発泡は起こらなかっ
た。このフライパンを使用して卵をフライにしたが、粘
着は見られなかった。
【0042】この製品の水分含有量は高くかつ脂肪含有
量は低いので、このような現象は全く予期し得ないもの
であった。
【0043】実施例2の製品を更に、野菜のような高温
食品にも加えた。溶解特性は優れたものであり、バター
およびマーガリンと同様であった。製品はまた、優れた
塗布性とバター風味を呈していた。
【0044】実施例4 バターおよび商業的に入手することができるダイエット
マーガリンに対する実施例2の本発明の製品の評価を、
40人の経験のない消費者を対象に行なった。結果は下
記の表1に示す通りであったが、表1において、スケー
ル1は大嫌い、5は中間、9は大好きを示す。
【0045】
【表1】
【0046】実施例5 次の組成の低脂肪マーガリンスティックをつくった。脂
肪相は、液体大豆油8部と、大豆フレーク10部と、オ
イル可溶性バター風味料1.5部と、モノ−およびジ−
グリセリド1.4部とから形成した。この相を加熱して
オイルを溶かし、均一な液体をつくった。
【0047】水相は、米澱粉2部と、塩1.2部と、ソ
ルビン酸カリウムおよび安息香酸ナトリウムの等重量混
合物0.2部と、水溶性バター風味料0.1部と、水7
5.6部とから形成した。この水相を約82℃(約18
0°F)に加熱して澱粉をゲル化した。
【0048】水相を混合しながら脂肪相に加え、油中水
エマルジョンを形成した。掻取り面熱交換器を使用して
このエマルジョンを冷却し、スティックに形成し、包装
を行なった。
【0049】得られた製品は、脂肪含有量が18%であ
るとともに、100g当たりのカロリーが約185であ
った。製品は著しく安定性があり、冷却下で約6か月間
保存することができ、全脂肪マーガリンと同じ態様で使
用することができるものであった。製品は、ブラウニー
(brownie) 、バタークッキー、ケーキなどの標準的な調
理法においてマーガリンの代替物として首尾よく使用す
ることができた。
【0050】本発明を、成分の特定の組み合わせに関し
て説明したが、本発明の変更と修正を本発明の精神およ
び範囲から逸脱することなく行なうことができるもので
ある。
【0051】
【効果】本発明は、上記のように構成されているので、
本発明のスプレッドは、これまでのバターまたはマーガ
リンのように塗ることができるだけでなく、脂肪含有量
が低くしかも水分を含有するにも拘らず、跳ねを生ずる
ことなくフライに使用することができる。更にまた、本
発明の製品は、マーガリンスティックの形態でつくるこ
とができるとともに、マーガリンまたはバターの代わり
にベーキング食品その他のベーキングおよびクッキング
の分野において通常の調理態様で使用することができ
る。
【0052】更に、本発明の最終製品は、油中水エマル
ジョンを壊すことなく冷凍状態に保持することができ
る。ほとんどの低脂肪スプレッドは、冷凍中はエマルジ
ョンの一体性を維持することができない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペニー・エイ.・キャシュ アメリカ合衆国,07834 ニュージャージ ー州,デンビル,コマンチ・トレイル・20 番地 (72)発明者 マービン・イー.・アイゼンスタット アメリカ合衆国,11694 ニューヨーク州, ネポンジット,ビーチ・144ス・ストリー ト・137番地

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バターのコンシステンシーと塗布性とを
    有し、フライをつくるのに適した低カロリー低脂肪のス
    プレッドにおいて、約5乃至30重量%の脂肪と、約5
    0乃至85重量%の水と、約0.5乃至5重量%の天然
    澱粉とからなることを特徴とするスプレッド。
  2. 【請求項2】 pHが4.5よりも低いことを特徴とす
    る請求項1に記載のスプレッド。
  3. 【請求項3】 pHが約4.0乃至4.4であることを
    特徴とする請求項2に記載のスプレッド。
  4. 【請求項4】 pHが燐酸、乳酸またはくえん酸により
    調整されることを特徴とする請求項1に記載のスプレッ
    ド。
  5. 【請求項5】 乳化剤を含むことを特徴とする請求項1
    に記載のスプレッド。
  6. 【請求項6】 増粘剤を含むことを特徴とする請求項1
    に記載のスプレッド。
  7. 【請求項7】 脂肪含有量が約10乃至25重量%であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のスプレッド。
  8. 【請求項8】 水含有量が約55乃至80重量%である
    ことを特徴とする請求項7に記載のスプレッド。
  9. 【請求項9】 前記澱粉は約0.5乃至5重量%の量が
    存在することを特徴とする請求項8に記載のスプレッ
    ド。
  10. 【請求項10】 前記澱粉はコーン澱粉、ポテト澱粉、
    米澱粉、大麦澱粉、オート麦澱粉またはこれらの澱粉の
    少なくとも2つの混合物であることを特徴とする請求項
    1に記載のスプレッド。
  11. 【請求項11】 前記澱粉は米澱粉またはオート麦澱粉
    であることを特徴とする請求項1に記載のスプレッド。
  12. 【請求項12】 前記澱粉は0.5乃至3重量%の量が
    存在することを特徴とする請求項11に記載のスプレッ
    ド。
  13. 【請求項13】 前記脂肪はバターであることを特徴と
    する請求項1に記載のスプレッド。
  14. 【請求項14】 前記脂肪は植物から得ることを特徴と
    する請求項1に記載のスプレッド。
  15. 【請求項15】 約5乃至30重量%の脂肪を含む脂肪
    相を形成する工程と、約0.5乃至5重量%の天然澱粉
    を含む乾燥相を形成する工程と、前記乾燥相を約50乃
    至85重量%の水と混合する工程と、かくして得られた
    水相を前記脂肪相と組み合わせる工程と、得られた混合
    物を殺菌しかつ均質化する工程とを備えることを特徴と
    するスプレッドの製造方法。
JP5219256A 1992-08-28 1993-08-12 低カロリー低脂肪のバター状スプレッドおよびその製造方法 Pending JPH06339339A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/936,935 1992-08-28
US07/936,935 US5346716A (en) 1992-08-28 1992-08-28 Low calorie low fat butter-like spread

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JP5219256A Pending JPH06339339A (ja) 1992-08-28 1993-08-12 低カロリー低脂肪のバター状スプレッドおよびその製造方法

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