JPH0633071Y2 - 軒天井取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、軒天井取付構造に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図は従来の軒天井取付構造を示したものである。す
なわち、軒梁３の下端に軒桁化粧受金物４を固定して幕
板２を取付け、廻り縁５を幕板２を介して軒桁化粧受金
物４の垂直片６に固定して軒天井１の基端を廻り縁５に
固定していた。

〔考案が解決しようとする課題〕

例えば、屋根上バルコニーを取付けると軒天井１のレベ
ルが上がるが、軒天井１のレベルが上がることにより、
廻り縁５が軒桁化粧受金物４とレベルが合わなくなり、
軒天井１を取付けることができないという問題点があっ
た。

したがって、この考案の目的は、軒天井のレベルが上が
っても廻り縁を取付けることができる軒天井取付構造を
提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案の軒天井取付構造は、軒梁の下端部に軒桁化粧
受金物を固定して幕板を取付けた軒天井取付構造におい
て、上下方向に延びる一対のフランジを有するＺ形部材
の一方のフランジを前記軒梁に固定し、廻り縁を前記幕
板を介して前記Ｚ形部材の他方のフランジに固定し、軒
天井の基端を前記廻り縁に固定したことを特徴とするも
のである。

〔作用〕

この考案の構成によれば、軒桁化粧受金物の上部に位置
する軒梁にＺ形部材を設けたので、廻り縁を軒桁化粧受
金物に固定できない場合にも、廻り縁をＺ形部材に固定
することができ、軒天井のレベルが上がる。この場合、
Ｚ形部材の下方向に延びるフランジを軒梁に固定し上方
向に延びるフランジを廻り縁に固定すると、軒天井がか
なり高い場合にも対応できる。

〔実施例〕

この考案の一実施例の軒天井取付構造を第１図に基づい
て説明する。軒梁３は、溝形であって屋根上バルコニー
１０を支持するものである。具体的には、軒梁３の上端
に、屋根パネル９を支持する架構体１１の下端が固着し
てある。また、軒梁３の下端には軒桁化粧受金物４が固
定してある。この軒桁化粧受金物４は、リップ溝形であ
って幕板２の中間部に当接するものである。８は軒桁化
粧受金物４の内部に取付けられ幕板２の裏面に接する下
地材である。

また、軒梁３には幕板２の上端を固定できるようにする
ため、第２図および第３図に示すようなＺ形部材１６が
取付けてある。すなわち、このＺ形部材１６は、一端部
に下方に延びるフランジ１６ａを有し他端部に上方に延
びるフランジ１６ｂを有する。一端部に設けたフランジ
１６ａは軒梁３にボルト１７にて固定され、他端部に設
けたフランジ１６ｂは幕板２の上端部に当接させてあ
る。なお、幕板２の下端部は外壁パネル７の上端部に固
定してある。そして、この状態で廻り縁５を、幕板２を
介してＺ形部材１６のフランジ１６ｂに固定するととも
に、軒天井１の基端をこの廻り縁５に固定する。また、
軒天井１の先端は、軒天見切１３の近傍に設けた廻り縁
１２に固定される。なお、屋根上バルコニー１０におい
て、１４は手摺パネル１８に取付けられ排水溝１５へ流
す面付見切である。１９は架構体１１に支持された片持
梁であり、２０はつなぎ材である。

なお、Ｚ形部材１６の上方に延びるフランジ１６ｂを軒
梁３にボルト１７にて固定し、下方に延びるフランジ１
６ａに幕板２を介して廻り縁５を固定してもよい。

〔考案の効果〕

この考案の軒天井取付構造によれば、軒桁化粧受金物の
上部に位置する軒梁に、Ｚ形部材を設けたので、廻り縁
を軒桁化粧受金物に固定できない場合にも、廻り縁をＺ
形部材に固定することができ、軒天井のレベルが上が
る。

この場合、Ｚ形部材の下方向に延びるフランジを軒梁に
固定し上方向に延びるフランジを廻り縁に固定すると、
軒天井がかなり高い場合にも対応できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の軒天井取付構造を示す断
面側面図、第２図はＺ形部材の一例を示す正面図、第３
図はその側面図、第４図は従来例の断面側面図である。 １…軒天井、２…幕板、３…軒梁、４…軒桁化粧受金
物、５…廻り縁、１６…Ｚ形部材、１６ａ，１６ｂ…フ
ランジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】軒梁の下端部に軒桁化粧受金物を固定して
   幕板を取付けた軒天井取付構造において、 上下方向に延びる一対のフランジを有するＺ形部材の一
   方のフランジを前記軒梁に固定し、廻り縁を前記幕板を
   介して前記Ｚ形部材の他方のフランジに固定し、軒天井
   の基端を前記廻り縁に固定したことを特徴とする軒天井
   取付構造。