JPH06330414A - 空気式紡績装置 - Google Patents

空気式紡績装置

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JPH06330414A
JPH06330414A JP14001793A JP14001793A JPH06330414A JP H06330414 A JPH06330414 A JP H06330414A JP 14001793 A JP14001793 A JP 14001793A JP 14001793 A JP14001793 A JP 14001793A JP H06330414 A JPH06330414 A JP H06330414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
roller
fiber
front roller
sliver
Prior art date
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Pending
Application number
JP14001793A
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English (en)
Inventor
Takashi Yoshioka
孝 吉岡
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06330414A publication Critical patent/JPH06330414A/ja
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1ノズル内におけるロスファイバの発生及
びそれに伴なう細糸不良の防止や、スライバ集束点の変
動に伴う糸切れが防止でき、糸の品質が安定している空
気式紡績装置を提供する。 【構成】 ドラフト装置のフロントローラの直後に直列
配置した第1ノズルと第2ノズルの間にニップローラを
設け、該ニップローラと上記フロントローラとの距離
を、平均繊維長より短くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気式紡績装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空気式紡績装置においては、ケン
スより供給されるスライバを3乃至はそれ以上のドラフ
トロ―ラ対よりなるドラフト装置でドラフトした後、該
ドラフト装置下流側に直列に配置した第1ノズルと第2
ノズルとからなる空気紡績ノズルで仮撚紡績している。
以下、その例を図3と共に説明する。
【0003】図3において、空気紡績ノズル30を構成
する第1ノズル31及び第2ノズル32の内部には、圧
空噴射による互いに反対方向の旋回気流a,bが発生し
ており、且つ、夫々のノズル31,32の導入部におい
ては、上記圧空噴射に伴ない吸引気流を生じている。
【0004】そして、ドラフト装置によりドラフトさ
れ、偏平に押し拡げられたスライバSは、フロントロ―
ラ33より送出されると、該フロントロ―ラ33近傍ま
で遡及して伝達されている第2ノズル32による仮撚に
より集束されるが、フロントロ―ラ33と第1ノズル3
1との間では第1ノズルによってスライバSは仮撚とは
逆方向にバル―ニングしており、このバル―ニングによ
って、後端はフロントロ―ラ33に把持され、スライバ
Sを構成する繊維束中にあるが、先端は、遊離して無拘
束状態となった繊維f0が生成する。
【0005】上記無拘束状態の繊維f0は、第1ノズル
31の吸引旋回気流aにより、f1の如く第2ノズル3
2の仮撚とは逆方向に芯繊維束f2に巻き付けられる。
この巻付繊維f1は第2ノズル32を通過して仮撚が解
撚される過程で、芯繊維束f2に更に強く巻き付けられ
る結果、平行な芯繊維束f2の回りに全体の15〜20
%程度の巻付繊維f1が存在することで加撚状態となっ
た結束紡績糸Yが形成される。
【0006】しかし、上記紡績過程において、フロント
ロ―ラ33と第1ノズル31との間におけるバル―ニン
グに伴なう振動により、先端が無拘束状態となった繊維
f0が芯繊維束f2に充分に巻き付けないまま、該繊維
f0の後端がフロントロ―ラ33の把持を開放される
と、繊維f0は脱落してロスファイバf3となる。この
ロスファイバf3は、ある程度恒常的に存在し、風綿と
なってダストコレクタ34等で回収されているが、ロス
ファイバf3の量が多くなると紡績糸Yに細糸不良を生
じるという恐れが有った。
【0007】また、スライバSはフロントローラ33近
傍で、第2ノズル32の仮撚により集束されるが、スラ
イバSを構成する繊維束にドラフトむら等による瞬間的
な質量変化が生じると、第1ノズル31内でのバルーニ
ングが崩れ、第2ノズル32の仮撚の上流側への伝達が
阻害されスライバSの集束点が不安定になり、糸切れが
発生するという問題点もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
のこのような点に鑑みて、第1ノズル内におけるロスフ
ァイバの発生及びそれに伴なう細糸不良の防止や、スラ
イバ集束点の変動に伴う糸切れが防止でき、糸の品質が
安定している空気式紡績装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】ドラフト装置のフロント
ローラの直後に直列配置した第1ノズルと第2ノズルの
間にニップローラを設け、該ニップローラと上記フロン
トローラとの距離を、平均繊維長より短くした。
【0010】
【作用】ドラフト装置のフロントロ―ラより送出された
スライバが第1ノズルを経てニップロ―ラに至る際、ス
ライバを構成する繊維の大部分は、フロントローラとニ
ップローラとで両端を把持されるので、この間において
は弛みを生じず、且つ、バルーニングせずに依然として
平行状態を保持していることに加え、第2ノズルの仮撚
による集束点は、第1ノズルの下流側、第2ノズルの直
前に位置しており、仮撚の伝達経路は極めて短くなる。
【0011】そして、スライバの表層部の繊維は、第1
ノズルの旋回気流の作用で、上記平行状態にある繊維を
芯繊維束としてその回りに巻き付いて巻付繊維を形成す
る。この芯繊維と巻付繊維とからなる繊維束が第2ノズ
ルの旋回気流による巻付繊維の巻付方向とは逆方向の仮
撚により集束し、更に、第2ノズル下流側で解撚される
と、平行な芯繊維束の周囲に巻付繊維が存在して加撚状
態となった結束紡績糸が得られる。
【0012】上記紡績過程において、フロントロ―ラと
ニップロ―ラとの間においてスライバはバル―ニングせ
ず平行状態を保持しているので、バル―ニングとそれに
伴なう振動により表層部の繊維が離脱してロスファイバ
となる事態は発生しない。また、第1ノズルの旋回気流
による巻付繊維の巻付が不充分なままフロントロ―ラの
把持を解かれても巻付繊維の先端側は既にニップロ―ラ
で把持されているので上記繊維の離脱によるロスファイ
バの発生は防止される。更に、第2ノズルによる仮撚の
伝達経路は極めて短く、繊維束に瞬間的な質量変化が生
じた場合においても、集束点の移動及び、それに伴う紡
績糸の糸切れも防止される。
【0013】
【実施例】実施の一例について図面と共に説明する。
【0014】図1において本発明実施例の空気式紡績装
置1は、バックロ―ラ対21,サ―ドロ―ラ対22,エ
プロンベルトeを装架したミドルロ―ラ対23,フロン
トロ―ラ対24からなる4線式のドラフト装置2の下流
側に設けられており、フロントロ―ラ対24の直後に設
けた第1ノズル11,該第1ノズル11の下流側に軸心
を一にして直列に配置した第2ノズル12,及び、それ
らの間に設けたニップロ―ラ13よりなり、第2ノズル
12下流側にはデリベリロ―ラ3を設けている。
【0015】第1ノズル11は、導入口4をフロントロ
―ラ対24のニップ点に近傍して開口し、第1ノズル1
1の内部には、該ノズル11内周面接線方向に圧空噴射
孔5を設けている。この圧空噴射孔5は糸走行方向に対
しては斜に設けられているので、該圧空噴射孔5より圧
空を噴射することにより、第1ノズル11内には、上記
導入口4より送出口6に至る旋回吸引気流(図2a)を
発生する。また、第1ノズル11は、後述の理由により
近接して設けられているニップロ―ラ13とフロントロ
―ラ24との間に収まるようにその全長が極めて短く抑
えられている。
【0016】ニップロ―ラ13は、第1ノズル11の送
出口6に近接して設け、該ニップロ―ラ13とフロント
ロ―ラ24とのニップ点間距離Lが、紡績する繊維の平
均繊維長より短くなるように設けるものとする。またニ
ップロ―ラ13の周速は、フロントロ―ラ24の周速と
等速に設定されている。
【0017】第2ノズル12は、導入口7をニップロ―
ラ13のニップ点に近接して開口し、該第2ノズル12
内部には、ノズル内周面接線方向に沿って、上述の第1
ノズル11とは逆向きに圧空噴射孔8を設けている。該
圧空噴射口8より圧空を噴射することにより、第2ノズ
ル12内に、第1ノズル11とは逆向きの旋回気流(図
2b)を発生する。また、デリベリロ―ラ3の周速は、
ニップロ―ラ13の周速に対して僅かに遅く設定されて
いる。
【0018】次に上述の実施例に基づいて作用を説明す
る。
【0019】ドラフト装置2によりドラフトされ、偏平
に押し拡げられたスライバSは、フロントロ―ラ24よ
り送出されると、フロントロ―ラ24の直後に開口して
いる導入口4より、第1ノズル11の旋回吸引気流aに
より該ノズル11内に導入され、送出口6よりニップロ
―ラ13に送られる。このとき、フロントロ―ラ24と
ニップロ―ラ13とのニップ点間距離Lは、スライバS
を構成する繊維の平均繊維長より短いので、フロントロ
―ラ24とニップロ―ラ13との間には、それらのロ―
ラ24,13により両端を把持されている繊維が常に存
在している。尚且つ、フロントロ―ラ24とニップロ―
ラ13とは等周速であるので、この間において、スライ
バSをなす繊維の大部分である上述の両端把持状態の繊
維を中心とする芯繊維束f2は弛みを生じず、且つ、ド
ラフトされない状態で真直ぐに張架されるので、第1ノ
ズル11の旋回気流aを受けてもバル―ニングせず、仮
撚も入らずに平行状態を保っている。
【0020】しかし、フロントロ―ラ24より送出され
た上記スライバSをなす繊維のうち、後端は依然として
フロントロ―ラ24に把持されているが、先端は未だニ
ップロ―ラ13のニップ点に至っていない表層部(特に
偏平に押し拡げられたスライバSの両側部)の繊維f0
は、第1ノズル11の旋回気流aにより、上記平行状態
の芯繊維束f2に巻き付き、巻付繊維f1を形成する。
【0021】そして、上記平行状態の芯繊維束f2及び
巻付繊維f1よりなる繊維束Y0は、ニップロ―ラ13
の直後において第2ノズル12の旋回気流bによる、巻
付繊維f1の巻付方向とは逆方向の仮撚により集束し、
更に第2ノズル12を通過して解撚されると、平行な芯
繊維束f2の回りに巻付繊維f1が存在することで加撚
状態となった結束紡績糸Yが形成される。
【0022】上記紡績過程において、フロントロ―ラ2
4とニップロ―ラ13との間において、スライバS(及
び繊維束Y0)はバル―ニングしておらず、従って、バ
ル―ニングに伴なう振動で表層部の繊維f0が遊離して
脱落し、ロスファイバが発生するといった事態は発生し
ない。また、スライバSが第1ノズル11を通過し繊維
束Y0となる過程で、表層部の繊維f0が芯繊維束f2
に充分に巻き付かないまま、該繊維f0の後端がフロン
トロ―ラ24の把持より解放されても、この時既に、繊
維f0(巻付繊維f1)の先端側はニップロ―ラ13に
より把持されており、尚且つ、ニップロ―ラ13の下流
側で第2ノズル12の仮撚によって集束する際に芯繊維
束f2に巻込まれるので第1ノズル11の下流側で上記
繊維f0が離脱し、ロスファイバとなることは無い。
【0023】また、集束点はニップローラ13の下流
側、第2ノズル12の直前となり、第2ノズル12によ
る仮撚の伝達経路は極めて短いので、繊維束に瞬間的な
質量変化が生じた場合においても、撚伝達は阻害され難
く、集束点の移動及び、それに伴う紡績中の糸切れは防
止される。
【0024】
【発明の効果】本発明空気式紡績装置は、上記のとお
り、ドラフト装置のフロントローラの直後に直列配置し
た第1ノズルと第2ノズルの間にニップローラを設け、
該ニップローラと上記フロントローラとの距離を、平均
繊維長より短くしたので、フロントロ―ラとニップロ―
ラとにより、第1ノズルの前後において繊維束の両端が
把持され、第1ノズル内でのバル―ニング、及び、それ
に伴うロスファイバの発生は抑制され、紡績糸の細糸不
良や、それによる糸強力の低下を防止するのに加え、ス
ライバの集束点が安定して、糸切れを防止し、糸の品質
を安定化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の空気式紡績装置を示す側断面
図である。
【図2】本発明実施例の空気式紡績装置による紡績過程
を示す要部斜視図である。
【図3】従来の空気式紡績装置による紡績過程を示す要
部斜視図である。
【図4】従来の紡糸機の正面図である。
【符号の説明】
1 空気式紡績装置 2 ドラフト装置 11 第1ノズル 12 第2ノズル 13 ニップロ―ラ 24 フロントロ―ラ S スライバ Y 紡績糸 f1 巻付繊維 f2 芯繊維束
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】削除

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラフト装置のフロントローラの直後に
    直列配置した第1ノズルと第2ノズルの間にニップロー
    ラを設け、該ニップローラと上記フロントローラとの距
    離を、平均繊維長より短くしたことを特徴とする空気式
    紡績装置。
JP14001793A 1993-05-19 1993-05-19 空気式紡績装置 Pending JPH06330414A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14001793A JPH06330414A (ja) 1993-05-19 1993-05-19 空気式紡績装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14001793A JPH06330414A (ja) 1993-05-19 1993-05-19 空気式紡績装置

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Publication Number Publication Date
JPH06330414A true JPH06330414A (ja) 1994-11-29

Family

ID=15259004

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14001793A Pending JPH06330414A (ja) 1993-05-19 1993-05-19 空気式紡績装置

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JP (1) JPH06330414A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2740821A1 (de) * 2012-12-07 2014-06-11 Saurer Germany GmbH & Co. KG Luftspinnvorrichtung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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