JPH06329620A - 新規除草剤 - Google Patents

新規除草剤

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JPH06329620A
JPH06329620A JP6128245A JP12824594A JPH06329620A JP H06329620 A JPH06329620 A JP H06329620A JP 6128245 A JP6128245 A JP 6128245A JP 12824594 A JP12824594 A JP 12824594A JP H06329620 A JPH06329620 A JP H06329620A
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JP
Japan
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cyano
cyclopropyl
dione
methyl
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Application number
JP6128245A
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Inventor
Susan M Cramp
スーザン・メアリー・クランプ
Claude Lambert
クロード・ラーンバー
Derek Ian Wallis
デレク・イアン・ウオリス
Thomas David Yarwood
トーマス・デイビツド・ヤーウツド
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Bayer Agriculture Ltd
Original Assignee
Rhone Poulenc Agriculture Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C317/00Sulfones; Sulfoxides
    • C07C317/44Sulfones; Sulfoxides having sulfone or sulfoxide groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N37/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids
    • A01N37/42Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids containing within the same carbon skeleton a carboxylic group or a thio analogue, or a derivative thereof, and a carbon atom having only two bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. keto-carboxylic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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    • A01N41/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a sulfur atom bound to a hetero atom containing a sulfur-to-oxygen double bond
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C323/00Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups
    • C07C323/50Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C323/62Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atom of at least one of the thio groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring of the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/02Systems containing only non-condensed rings with a three-membered ring

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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式I 具体的には、例えば1,2−シアノ−3−シクロプロピ
ル−1−(4−メチル−3−メチルスルフェニルフェニ
ル)プロパン−1,3−ジオン;で示される2−シアノ
−1,3−ジオン誘導体。 【効果】 これらの誘導体は、除草剤として有効であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規な2−シアノ−1,3−ジ
オン誘導体、それらの製造方法、それらを含む組成物お
よびそれらの除草剤としての用途に関する。
【0002】本発明は、下記式(I):
【0003】
【化10】 [式中、Rは6個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分
岐したアルキル基であって、所望により同一もしくは異
なった1個以上のハロゲン原子で置換されているか、ま
たは炭素数3〜6のシクロアルキル基であって、所望に
よりR5 から選択される1個以上の基および同一もしく
は異なった1個以上のハロゲン原子で置換されており;
1 は水素、塩素もしくは臭素原子、または6個までの
炭素原子を含む、−OR5 で置換された直鎖もしくは分
岐したアルキル基、またはR5、ニトロ、シアノ、−S
(O)p 5 、−OR5 、−O(CH2 m OR5 およ
び−CO2 5 から選択される基であり;R2 およびR
3 は同一でも異なっていてもよく、各々、ハロゲンもし
くは水素原子、または6個までの炭素原子を含む、−O
5 で置換された直鎖もしくは分岐したアルキル基、ま
たはR5 、ニトロ、シアノ、−OR5 、−O(CH2
m OR5 、−S(O)q 5 および−CO2 5 から選
択される基であり;R4 およびR5 は同一でも異なって
いてもよく、各々、6個までの炭素原子を含む直鎖もし
くは分岐したアルキル基であって、所望により同一もし
くは異なった1個以上のハロゲン原子で置換されてお
り;mは1〜3の整数であり;nは0、1または2であ
り;pは0、1または2であり;qは0、1または2で
あり;ただし、R1 が−S(O)p 5 を表す場合、p
およびqの少なくとも一個は0である。]の2−シアノ
−1,3−ジオン誘導体、その金属錯体および農薬的に
許容されうるその塩を提供するものであり、それらは除
草剤として有効な特性を有する。
【0004】式(I)の化合物は、エノール型互変異性
体の形で存在してもよく、それは、エノール性二重結合
に関して幾何異性体となる可能性がある。
【0005】さらに、場合によっては、置換基R、
1 、R2 、R3 、R4 およびR5 が光学異性および/
または立体異性に寄与する可能性がある。本発明は、そ
のような全ての異性体を含むものである。
【0006】「農薬的に許容されうる塩」は、その陽イ
オンが農業用途または園芸用途における塩の形成に関し
て公知または許容されるものである塩を意味する。好ま
しくは、塩が水溶性のものである。
【0007】酸性、すなわちエノール型互変異性体であ
る式(I)の化合物と塩基とによって形成される適する
塩としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウムおよび
カリウム)塩、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム
およびマグネシウム)塩、アンモニウム(例えば、ジオ
クチルメチルアミンおよびモルホリン)塩が挙げられ
る。
【0008】「金属錯体」は、1,3−ジオンの一方ま
たは両方の酸素原子が金属陽イオンに対してキレート剤
として作用する化合物を意味する。そのような陽イオン
の例としては、亜鉛、マンガン、第二銅、第一銅、第二
鉄、第一鉄、チタンおよびアルミニウムが挙げられる。
【0009】本発明の化合物は、活性のいくつかの面、
例えば、Setaria viridis, Setariafaberii, Echinochl
oa crus-galli, Avena fatua および Alopecurus myosu
roides など重要な雑草の抑制において、公知化合物よ
りも改善が見られる。
【0010】式(I)の好ましい化合物は、置換基が下
記の好ましい定義を有する化合物である。
【0011】(a)Rがメチル、イソプロピル、t−ブ
チル、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピル
であり;および/または(b)R1 が水素、塩素もしく
は臭素原子、または−OR5 (例えば、メトキシ、エト
キシまたはトリフルオロメトキシ)、R5 (例えば、メ
チルまたはトリフルオロメチル)、ニトロもしくは−S
5 から選択される基であり;および/または(c)R
2 およびR3 が同一でも異なっていてもよく、各々、ハ
ロゲンもしくは水素原子、6個までの炭素原子を含む、
−OR5 (例えば、メトキシメチル)で置換された直鎖
もしくは分岐したアルキル基、またはR5 (例えば、メ
チルまたはトリフルオロメチル)、−OR5 (例えば、
メトキシ、エトキシまたはイソプロポキシ)、−O(C
2 m OR5 (mは2または3である。)(例えば、
2−エトキシエトキシまたは2−メトキシエトキシ)、
−CO2 5 (例えば、カルボメトキシ、カルボエトキ
シまたはカルボイソプロポキシ)もしくは−S(O)q
5 から選択される基を表し、ただし、R2 およびR3
の少なくとも一方は水素を表し;および/または(d)
4 が4個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐した
アルキル基であって、所望により同一もしくは異なった
1個以上のハロゲン原子で置換されており(例えば、イ
ソプロピル、メチルまたはエチル);および/または
(e)R5 が4個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分
岐したアルキル基であって、所望により同一もしくは異
なった1個以上のハロゲン原子で置換されており(例え
ば、メチル、エチル、イソプロピルまたはトリフルオロ
メチル);および(f)「ハロゲン」が塩素、臭素また
はフッ素を表す。
【0012】式(I)のさらに好ましい化合物は、Rが
シクロプロピルを表す化合物である。
【0013】式(I)のさらに好ましい化合物は、R3
が水素原子を表す化合物である。
【0014】式(I)のさらに好ましい化合物は、Rが
イソプロピル、シクロプロピルまたは1−メチルシクロ
プロピルを表し;R1 が塩素、臭素、トリフルオロメチ
ル、−SR5 、メトキシまたはメチルを表し;R2 がフ
ッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、−S(O)q
5 またはメチルを表し;R3 が水素を表し;R4 がメ
チル、エチルまたはイソプロピルを表し;R5 がメチ
ル、エチルまたはn−プロピルを表し;nが0、1また
は2である化合物である。
【0015】式(I)のさらに好ましい化合物は、Rが
シクロプロピルを表し;R1 が水素、メチル(最も好ま
しい)、トリフルオロメチル、−SMeまたはメトキシ
を表し;R2 がメチル、メトキシ、塩素(最も好まし
い)または−SMeを表し;R 3 が水素を表し;R4
メチル、エチルまたはプロピルを表し;nが0、1また
は2である化合物である。
【0016】式(I)の特に重要な化合物は下記の通り
である。
【0017】1.2−シアノ−3−シクロプロピル−1
−(4−メチル−3−メチルスルフェニルフェニル)プ
ロパン−1,3−ジオン; 2.2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(4−メチ
ル−3−メチルスルホニルフェニル)プロパン−1,3
−ジオン; 3.2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(4−メチ
ル−3−メチルスルフィニルフェニル)プロパン−1,
3−ジオン; 4.2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(4−クロ
ロ−3−エチルスルフェニル−2−メチルスルフェニル
フェニル)プロパン−1,3−ジオン; 5.2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(4−メト
キシ−3−メチルスルホニルフェニル)プロパン−1,
3−ジオン; 6.2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(4−クロ
ロ−3−メチルスルホニルフェニル)プロパン−1,3
−ジオン; 7.2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(4−クロ
ロ−2−メチル−3−メチルスルフェニルフェニル)プ
ロパン−1,3−ジオン; 8.2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(3,4−
ビスメチルスルフェニル−2−トリフルオロメチルフェ
ニル)プロパン−1,3−ジオン; 9.2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(4−クロ
ロ−2−メトキシ−3−メチルスルホニルフェニル)プ
ロパン−1,3−ジオン;および 10.2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(4−ク
ロロ−2−メチルスルフェニル−3−プロピルスルフェ
ニルフェニル)プロパン−1,3−ジオン。
【0018】以下では、1〜10の番号を使用してこれ
らの化合物を参照する。
【0019】式(I)の化合物は、後述するように製造
することができる。
【0020】下記の説明において、式中に現れる符号が
特に定義されていない場合、それらは、本明細書の各々
の符号の最初の定義に従って「先に定義した通りであ
る」とする。
【0021】なお、下記の方法の説明において、順序は
異なった順番でもよく、また、求める化合物を得るため
に適する保護基が必要である場合もある。
【0022】本発明の特徴によれば、式(I)の化合物
は、下記式(II):
【0023】
【化11】 [式中、R、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは先に定
義した通りであり、R11は水素原子またはカルボキシル
エステル、アミド、ニトリルおよびアシルから選択され
る基を表す。]の化合物から製造することができる。
【0024】R11が水素またはアシル基を表す場合は、
塩基で処理することにより反応を行う。適する塩基とし
ては、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属もしく
はアルカリ土類金属の水酸化物もしくはアルコキシドま
たはトリエチルアミンなどの有機塩基が挙げられる。
【0025】R11がエステル、アミドまたはニトリルな
どの基を表す場合は、加水分解反応による変換を行う。
加水分解反応は、酸または塩基の存在下で行うことがで
きる。酸性の加水分解は、例えば塩酸水溶液を使用して
行うことができる。塩基性の加水分解は、例えばアルコ
ールと水との混合物中で水酸化ナトリウムを使用して行
うことができる。その反応は、室温〜その混合物の還流
温度の間の温度で行う。
【0026】本発明の別の特徴によれば、式(I)の化
合物は、下記式 (III):
【0027】
【化12】 [式中、R、R1 、R2 、R3 、R4 、nおよびR11
先に定義した通りである。]の化合物から製造すること
ができる。R11が水素またはアシル基を表す場合は、塩
基で処理することにより反応を行う。適する塩基として
は、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属もしくは
アルカリ土類金属の水酸化物もしくはアルコキシド、ま
たはトリエチルアミンなどの有機塩基が挙げられる。
【0028】R11がエステル、アミドまたはニトリルな
どの基を表す場合は、加水分解反応によって変換を行
う。加水分解反応は、酸または塩基の存在下で行うこと
ができる。酸性の加水分解は、例えば塩酸水溶液を使用
して行うことができる。塩基性の加水分解は、例えばア
ルコールと水との混合物中で水酸化ナトリウムを使用し
て行うことができる。その反応は、室温〜その混合物の
還流温度の間の温度で行う。
【0029】本発明のさらに別の特徴によれば、式
(I)においてn、pおよびqが0または2である化合
物は、下記式(IV):
【0030】
【化13】 [式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は先に定義した通
りであり、n、pおよびqは0または2である。]の塩
化ベンゾイルを下記式(V):
【0031】
【化14】 [式中、Rは先に定義した通りである。]のβ−ケトニ
トリルと反応させて製造するこもできる。その反応は一
般に、溶媒または溶媒混合物中、塩基の存在下で行う。
適する塩基としては、金属の水素化物、水酸化物または
アルコキシド(例えば、水素化ナトリウムもしくはリチ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、マグネシウ
ムエトキシドまたはマグネシウムメトキシド)が挙げら
れる。適する溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラ
ン;トルエンなどの炭化水素;またはジクロロメタンな
どのハロゲン化炭化水素が挙げられる。反応は一般に、
0℃〜還流温度の間の温度で行う。
【0032】本発明のさらに別の特徴によれば、式
(I)においてn、pおよびqが0または2である化合
物は、下記式(VI):
【0033】
【化15】 [式中、Rは先に定義した通りである。]の酸塩化物を
下記式(VII):
【0034】
【化16】 [式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は先に定義した通
りであり、n、pおよびqは0または2である。]のβ
−ケトニトリルと反応させて製造することもできる。反
応は一般に、式(IV)の化合物と式(V)の化合物との
反応に対して上述したのと同じ条件下で行う。
【0035】本発明のさらに別の特徴によれば、式
(I)においてn、pおよびqが0または2である化合
物は、式(IV)[式中、R1 、R2 、R3 およびR4
先に定義した通りであり、n、pおよびqは0または2
である。]の塩化ベンゾイルと式(V)[式中、Rは先
に定義した通りである。]のβ−ケトニトリルとを下記
式(VIII):
【0036】
【化17】 [式中、R、R1 、R2 、R3 およびR4 は先に定義し
た通りであり、n、pおよびqは0または2である。]
の中間体を経由して反応させることにより製造できる。
式(VIII)の中間体の生成は、有機塩基などの温和な塩
基(例えば、トリエチルアミン)の存在下、不活性溶媒
(例えば、アセトニトリルまたはジクロロメタン)中、
室温〜その混合物の還流温度の間の温度で行うことがで
きる。式(VIII)の中間体の式(I)の化合物への変換
は、所望により、そのままアセトニトリルまたはジクロ
ロメタンなどの不活性溶媒中、シアニド源などの触媒の
存在下で行うことができる。そのようなシアニド源の例
としては、アセトンシアノヒドリンまたはアルカリ金属
のシアン化物(シアン化カリウムなど)が挙げられ、所
望により18−クラウン−6などのクラウンエーテルの
存在下で使用する。
【0037】本発明のさらに別の特徴によれば、式
(I)においてn、pおよびqが0または2である化合
物は、式(VI)[式中、Rは先に定義した通りであ
る。]の酸塩化物と式(VII)[式中、R1 、R2 、R
3 およびR4 は先に定義した通りであり、n、pおよび
qは0または2である。]のβ−ケトニトリルとを下記
式(IX):
【0038】
【化18】 [式中、R、R1 、R2 、R3 およびR4 は先に定義し
た通りであり、n、pおよびqは0または2である。]
の中間体を経由して反応させることにより製造できる。
式(IX)の中間体の生成および変換は、式(VIII)の化
合物の生成および変換に対して上述したのと同じ条件下
で行うことができる。
【0039】式(I)の化合物の製造における中間体
は、公知方法を使用するか適応させることにより製造す
ることができる。
【0040】式(II)または(III)においてR11が水素
を表す化合物は、下記式(X):
【0041】
【化19】 [式中、R、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは先に定
義した通りであり、Lは−OR72または−N(R722
(R72はアルキル基である。)である。]の化合物を塩
基または酸受容体の存在下でヒドロキシルアミンの塩と
反応させることにより製造することができる。その反応
は一般に、酢酸ナトリウムまたは有機塩基(トリエチル
アミンなど)の存在下でヒドロキシルアミン塩酸塩を使
用して行う。反応は好ましくは溶媒中で行う。適する溶
媒としては、エタノールなどのアルコールまたはアセト
ニトリルなどの不活性溶媒が挙げられる。反応は室温〜
溶媒の沸点の間の温度で行う。
【0042】式(X)においてLが−OR72を表す化合
物は、下記式(XI):
【0043】
【化20】 [式中、R、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは先に定
義した通りである。]のジケトンをオルトエステル:H
C(OR723 (R72は先に定義した通りである。)と
反応させることにより製造することができる。その反応
は一般に、無水酢酸などの酸触媒の存在下でオルトギ酸
トリエチルを使用して行う。反応は、室温〜その混合物
の沸点の間の温度で行う。
【0044】式(X)においてLが−N(R722 を表
す化合物は、式(XI)[式中、R、R1 、R2 、R3
4 およびnは先に定義した通りである。]のジケトン
を式:(R722 N−CH(OR722 (R72は先に定
義した通りである。)のアミドアセタールと反応させる
ことにより製造することができる。その反応は、所望に
より、トルエンなどの不活性溶媒中、室温〜その混合物
の沸点の間の温度で行う。
【0045】式(II)においてR11がエステル、ニトリ
ルまたはアシル基を表す化合物は、下記式(XII):
【0046】
【化21】 [式中、R、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは先に定
義した通りであり、PはN,N−ジアルキルアミノなど
の脱離基である。]の化合物を式:R11−C(Z)=N
OH(R11はエステル、ニトリルまたはアシル基を表
し、Zはハロゲン原子である。]の化合物と反応させる
ことにより製造することができる。一般に、Zは塩素ま
たは臭素原子である。反応は一般に、トリエチルアミン
などの塩基または4オングストローム分子ふるいもしく
はフッ化物イオンなどの触媒の存在下、トルエンまたは
ジクロロメタンなどの不活性溶媒中で行う。
【0047】式(XII)の化合物は、式:CH2 =C
(R11)(P)(R11およびPは先に定義した通りであ
る。)の化合物を式(IV)の塩化ベンゾイルと反応させ
ることにより製造できる。反応は一般に、トリエチルア
ミンなどの有機塩基の存在下、トルエンまたはジクロロ
メタンなどの不活性溶媒中、−20℃〜室温の間の温度
で行う。
【0048】式(II)または(III) においてR11がエス
テル、ニトリルまたはアシル基を表す化合物は、式(X
I)の化合物を式:R11−C(Z)=NOH(R11はエ
ステル、ニトリルまたはアシル基を表し、Zは先に定義
した通りである。)の化合物と反応させることにより製
造することができる。一般に、Zは塩素または臭素原子
である。反応は一般に、ジクロロメタンまたはアセトニ
トリルなどの不活性溶媒中、塩基の存在下で行う。適す
る塩基の例としては、アルカリ土類金属のアルコキシド
(マグネシウムメトキシドなど)が挙げられ、反応は、
室温〜その混合物の還流温度の間の温度で行う。
【0049】式(II)または(III) においてR11がアミ
ド基を表す化合物は、式(II)または(III) においてR
11がエステル基を表す対応化合物をアンモニアまたはア
ミンと反応させて製造することができる。その反応は、
エタノール水溶液などの溶媒または溶媒混合物中、室温
〜その混合物の還流温度の間の温度で行う。
【0050】式(III) においてR11が水素を表す化合物
は、下記式(XIII):
【0051】
【化22】 [式中、R11は水素を表し、Yはカルボキシル基または
その反応性誘導体(例えば、カルボキシル酸塩化物また
はカルボキシルエステル)またはシアノ基を表す。]の
化合物を適切な有機金属試薬(グリニャール試薬または
オルガノリチウム試薬など)と反応させてイソオキサゾ
ール環の4−位に−COR基を導入することにより製造
することができる。反応は一般に、エーテルまたはテト
ラヒドロフランなどの不活性溶媒中、0℃〜溶媒の還流
温度の間の温度で行う。
【0052】式(III)においてR11がエステル、ニトリ
ルまたはアシル基である化合物は、下記式(XIV):
【0053】
【化23】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは先に定義し
た通りであり、PはN,N−ジアルキルアミンなどの脱
離基である。]の化合物を式:R11C(Z)=N−OH
(Zは先に定義した通りであり、R11はエステル、ニト
リルまたはアシル基である。)の化合物と反応させるこ
とにより製造することができる。一般に、Zは塩素また
は臭素である。反応は一般に、トルエンまたはジクロロ
メタンなどの不活性溶媒中、トリエチルアミンなどの塩
基または4オングストローム分子ふるいもしくはフッ化
物イオンなどの触媒の存在下で行う。
【0054】式(XIII)においてR11が水素原子であ
り、Yが−CO2 −アルキルまたは−CNである化合物
は、下記式(XV):
【0055】
【化24】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは先に定義し
た通りであり、Y1 はCO2 −アルキルまたは−CNを
表し、Lは先に記載した通りである。]の化合物をエタ
ノールまたはアセトニトリルなどの溶媒中、所望により
トリエチルアミンまたは酢酸ナトリウムなどの塩基また
は酸受容体の存在下で、ヒドロキシルアミン塩酸塩など
のヒドロキシルアミンの塩と反応させることにより製造
することができる。
【0056】式(XIII)においてR11が水素を表し、Y
がカルボキシル酸またはカルボキシル酸塩化物を表す化
合物は、式(XIII)においてR11が水素を表し、Yがカ
ルボキシルエステルを表す対応化合物から、該エステル
基を加水分解し、必要ならばこうして得られた酸を例え
ば塩化チオニルとともに加熱することにより酸塩化物に
変換して製造することができる。
【0057】式(XV)の化合物は、式(VII)の化合
物または下記式(XVI):
【0058】
【化25】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは先に定義し
た通りであり、Y2 はCO2 −アルキルを表す。]のケ
トエステルを、無水酢酸の存在下、混合物の還流温度で
オルトギ酸トリアルキル(例えば、オルトギ酸トリエチ
ル)と反応させるか、所望によりトルエンなどの不活性
溶媒中、室温〜混合物の還流温度の間の温度でジアルキ
ルホルムアミド ジアルキルアセタール(例えば、ジメ
チメホルムアミド ジメチルアセタール)と反応させる
ことにより製造できる。
【0059】式(XIV)の化合物は、下記式(XVI
I):
【0060】
【化26】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 、nおよびPは先に定
義した通りである。]の化合物を、ジクロロメタンまた
はトルエンなどの不活性溶媒中、トリエチルアミンなど
の塩基の存在下で式(VI)(Rは先に定義した通りであ
る。)の酸塩化物と反応させることにより製造すること
ができる。
【0061】式(IV)または(VI)の酸塩化物は一般に
公知であるか、一般に認められた方法に従って対応する
カルボン酸から、例えばクロロホルム中で塩化チオニル
を使用して還流させることにより製造することができ
る。
【0062】式(V)のβ−ケトニトリルは、式(VI)
の酸塩化物から化学文献で周知の多数の方法により製造
することができる。例えば、 Krauss, et al., Synthes
is,1983, 308,または Muth, et al., J. Org. Chem., 1
960, 25, 736 参照。あるいは、式(V)のβ−ケトニ
トリルは、式:R−CO2 Et(Rは先に定義した通り
である。)のエステルをアセトニトリルと反応させるこ
とにより製造することができる。この反応は文献に記載
されている。例えば、Abramovitch and Hauser, J. Am.
Chem. Soc., 1942, 64, 2720 の論文を参照。
【0063】式(VII)のβ−ケトニトリルは、式(I
V)の塩化ベンゾイルまたは下記式(XVIII):
【0064】
【化27】 [式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは先に定義し
た通りである。]の安息香酸エチルから、上述した式
(V)のβ−ケトニトリルの製造と類似した方法で製造
することができる。
【0065】式(V)、(XI)、(XIV)、(XVI)、
(XVII)および(XVIII)の化合物は公知であり、ま
たは公知方法を使用するか適応させることにより合成す
ることができる。
【0066】式(I)の化合物または中間体の転換は、
公知方法を使用するか適応させることにより可能であ
る。n、pおよびqが1または2である化合物は、n、
pおよびqが0または1である対応化合物の酸化により
製造することができ、例えば、ジクロロメタンなどの不
活性溶媒中、−30℃〜溶媒の沸点の間の温度で3−ク
ロロ過安息香酸を使用して行う。
【0067】R1 、R2 またはR3 がハロゲン原子であ
る化合物は、R1 、R2 またはR3 が未置換アミノ基で
置き換えられた対応化合物から、サンドマイヤー型反応
により製造することができる。これは、塩酸または臭化
水素酸などの酸の存在下で硝酸ナトリウムを使用し、次
いで室温〜80℃で例えば塩化銅(I)または臭化銅
(I)により処理することにより行うことができる。あ
るいは、ジアゾ化は、アセトニトリルなどの不活性溶媒
中、塩化銅(II)または臭化銅(II)などのハロゲン化
剤の存在下で硝酸t−ブチルなどの硝酸アルキルを使用
して行うことができる。
【0068】R1 、R2 またはR3 が未置換アミノ基で
置き換えられた化合物は、R1 、R 2 またはR3 がニト
ロ基を表す化合物を還元することにより製造することが
でき、例えば塩化スズ(II)および塩酸によって行う。
【0069】R1 、R2 またはR3 がシアノ基を表す化
合物は、R1 、R2 またはR3 が−CO2 5 を表す化
合物から製造することができ、加水分解によりR5 が水
素で置き換えられた対応のカルボン酸にし、例えば塩化
チオニルによる処理により対応の酸ハライドに変換し、
アンモニアによる処理によりアミドとし、例えばオキシ
塩化リンにより脱水する。R1 、R2 またはR3 がニト
ロ基を表す化合物は、R1 、R2 またはR3 が未置換ア
ミノ基で置き換えられた化合物の酸化により製造するこ
とができ、例えば、トリフルオロ過酢酸との反応により
行う。
【0070】式(I)の化合物の農薬的に許容され得る
塩および金属錯体は、公知方法により製造することがで
きる。
【0071】式(I)の化合物の製造について以下の実
施例により説明する。本明細書においてb.p.は沸点
を、m.p.は融点を、cPrはシクロプロピルを意味
する。NMRの文字の後にはプロトン核磁気共鳴の特性
を記載する。特に断らない限り、「%」は「重量%」で
ある。
【0072】
【実施例】
実施例1 5−シクロプロピル−4−(4−メチル−3−メチルス
ルフェニルベンゾイル)イソオキサゾール0.66gを
ジクロロメタンに溶かした溶液にトリエチルアミン0.
5gを加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。さら
に、トリエチルアミン0.2gを加えてこの混合物を2
4時間撹拌した。塩酸2Mを加えて層分離した。有機層
は塩化ナトリウム水溶液で洗い、脱水し(Na2
4 )、濾過した。濾液を蒸発乾固して2−シアノ−3
−シクロプロピル−1−(4−メチル−3−メチルスル
フェニルフェニル)プロパン−1,3−ジオン(化合物
1、0.12g)のオレンジ色のガム、融点64.7〜
67.9℃を得たが、これは後に固化した。
【0073】実施例2 エタノール10mlにナトリウム0.05gを含む溶液
に、5−シクロプロピル−4−(4−クロロ−3−エチ
ルスルフェニル−2−メチルスルフェニルベンゾイ
ル))イソオキサゾール0.43gを加えた。この混合
物を室温で2時間撹拌した。塩酸2Mを加えて、エーテ
ルで抽出し、層分離した。有機層は水洗後、乾燥し(無
水硫酸ナトリウム)、濾過した。濾液を蒸発乾固して、
クリーム状の固体を得た。この固体をエーテルで粉末と
し、2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(4−クロ
ロ−3−エチルスルフェニル−2−メチルスルフェニル
フェニル)プロパン−1,3−ジオン(化合物4、0.
15g)の白色固体、融点63〜65℃を得た。
【0074】然るべく置換した出発物質から、同様手順
で式(I)の下記化合物を調製した。
【0075】
【表1】 実施例3 5−(4−メチル−3−メチルスルフォニルフェニル)
−4−シクロプロピルカルボニルイソオキサゾール0.
74gをジクロロメタンに溶かした溶液にトリエチルア
ミン0.5gを加えた。この混合物を一晩撹拌した。さ
らに塩酸2Mを加えて層分離した。有機層を塩化ナトリ
ウム水溶液で洗い、脱水し(無水硫酸マグネシウム)、
濾過した。濾液を蒸発乾固して、2−シアノ−3−シク
ロプロピル−1−(4−メチル−3−メチルスルフォニ
ルフェニル)プロパン−1,3−ジオン(化合物2、
0.55g)の固体、融点133.6〜135.6℃を
得た。
【0076】然るべく置換した出発物質から、同様手順
で式(I)に下記化合物を調製した。
【0077】化合物3:2−シアノ−3−シクロプロピ
ル−1−(4−メチル−3−メチルスルフィニルフェニ
ル)プロパン1,3−ジオン、融点104.3℃。出発
物質は5−(4−メチル−3−メチルスルフィニルフェ
ニル)−4−シクロプロピルカルボニルイソオキサゾー
ル。
【0078】化合物6:2−シアノ−3−シクロプロピ
ル−1−(4−クロロ−3−メチルスルフォニルフェニ
ル)プロパン1,3−ジオン、融点115.8〜11
6.7℃。出発物質は5−(4−クロロ−3−メチルス
ルフォニルフェニル)−4−シクロプロピルカルボニル
イソオキサゾール。
【0079】実施例4 5−シクロプロピル−4−(4−メトキシ−3−メチル
スルフォニルベンゾイル)イソオキサゾールと5−(4
−メトキシ−3−メチルスルフォニルフェニル)−4−
シクロプロピルカルボニルイソオキサゾールの1:1混
合物0.65gをジクロロメタンに溶かした溶液にトリ
エチルアミン0.5mlを加えた。この混合物を室温で
2時間撹拌した。塩酸2Mを加えて層分離した。有機層
を塩化ナトリウム水溶液で洗い、脱水し(無水硫酸ナト
リウム)、濾過した。濾液を蒸発乾固して2−シアノ−
3−シクロプロピル−1−(4−メトキシ−3−メチル
スルフォニルフェニル)プロパン−1,3−ジオン(化
合物5、0.5g)のベージュ色の固体、融点151〜
153.1℃を得た。
【0080】参考例1 エタノール中に含まれる3−シクロプロピル−2−
(N,N−ジメチルアミノ−メチレン)−1−(4−メ
チル−3−メチルスルフェニルフェニル)プロパン1,
3−ジオン10.6gと塩酸ヒドロキシルアミン2.9
2gの混合物溶液を室温で一晩撹拌した。水を加えてか
ら蒸発させ、エタノールを除いた。酢酸エチルで抽出
し、塩化ナトリウム水溶液で洗い、脱水し(硫酸ナトリ
ウム)、濾過した。濾液を蒸発乾固し、残渣をシリカの
クロマトグラフィーで、エーテルとシクロへキサン混合
物で溶出して精製し、5−シクロプロピル−4−(4−
メチル−3−メチルスルフェニルベンゾイル)イソオキ
サゾール2.77gの白色固体、融点85.5〜86.
1℃を得た。
【0081】然るべく置換した出発物質から、同様手順
で下記化合物を調製した。
【0082】5−(4−メチル−3−メチルスルフェニ
ルフェニル)−4−シクロプロピルカルボニルイソオキ
サゾール、融点78.9〜79.9℃。出発物質は3−
シクロプロピル−2−(N,N−ジメチルアミノメチレ
ン)−1−(4−メチル−3−メチルスルフェニルフェ
ニル)プロパン−1,3−ジオン。
【0083】4−(4−メトキシ−3−メチルスルフォ
ニルベンゾイル)−5−シクロプロピルイソオキシサゾ
ールと5−(4−メトキシ−3−メチルスルフォニルフ
ェニル)−4−シクロプロピルカルボニルイソオキザゾ
ールの1:1混合物。出発物質は3−シクロプロピル−
2−(N,N−ジメチルアミノメチレン)−1−(4−
メトキシ−3−メチルスルフォニルフェニル)プロパン
−1,3−ジオン。
【0084】参考例2 1−[4−クロロ−3−(エチルスルフェニル)−2−
(メチルスルフェニル)フェニル]−3−シクロプロピ
ル−2−エトキシメチレンプロパン−1,3−ジオン
3.4gと塩酸ヒドロキシルアミン0.83gをエタノ
ールに溶かした溶液に酢酸ナトリウム0.98gを加
え、この混合物を室温で一晩撹拌した。分離した固体を
濾別して十分水洗いし、乾燥して4−[4−クロロ−3
−(エチルスルフェニル)−2−(メチルスルフェニ
ル)ベンゾイル]−5−シクロプロピルイソオキサゾー
ル1.45gの黄色固体、融点105〜106℃を得
た。
【0085】然るべく置換した出発物質から、同様手順
で、式中R11が水素である上記式IIの下記化合物を調
製した。
【0086】
【表2】 参考例3 2℃における4−(4−クロロ−2−メトキシ−3−メ
チルスルフェニルベンゾイル)−5−シクロプロピルイ
ソオキサゾール2.66gの攪伴冷却ジクロロメタン溶
液に3−クロロペルオキシ安息香酸3.55gを加え
た。混合物を1時間撹拌した、その後この混合物を濾過
して水洗いし、メタ重亜硫酸ナトリウム水溶液による洗
浄とさらに水洗いを行い、脱水して(無水硫酸マグネシ
ウム)、濾過した。濾液を蒸発乾固し、残渣をシリカの
ドライカラムクロマトグラフィーによりヘキサンと酢酸
エチル(7:3)混合物で溶出して精製し、白色固体を
得た。この固体を酢酸エチルに溶かして、飽和重炭酸ナ
トリウム、水で洗浄後、脱水し(無水硫酸マグネシウ
ム)、濾過した。濾液を、蒸発乾固して4−(4−クロ
ロ−2−メトキシ−3−メチルスルフォニルベンゾイ
ル)−5−シクロプロピルイソオキサゾール1.3gの
白色固体、融点133.2℃を得た。
【0087】然るべく置換した出発物質から、同様手順
で下記化合物を調製した。
【0088】5−(4−メチル−3−メチルスルフォニ
ルフェニル)−4−シクロプロピルカルボニルイソオキ
サゾール、融点110.8〜112.2℃。出発物質は
5−(4−メチル−3−メチルスルフェニルフェニル)
−4−シクロプロピルカルボニルイソオキサゾール。
【0089】5−(4−メチル−3−メチルスルフィニ
ルフェニル)−4−シクロプロピルカルボニルイソオキ
サゾール、融点103.8〜105.8℃。出発物質は
5−(4−メチル−3−メチルスルフェニルフェニル)
−4−シクロプロピルカルボニルイソオキサゾール。
【0090】5−(4−クロロ−3−メチルスルフォニ
ルフェニル)−4−シクロプロピルカルボニルイソオキ
サゾール、融点169.2〜172.6℃。出発物質は
5−(4−クロロ−3−メチルスルフェニルフェニル)
−4−シクロプロピルカルボニルイソオキサゾール。
【0091】参考例4 3−シクロプロピル−2−エトキシメチレン−1−(4
−クロロ−3−メチレンスルフェニルフェニル)プロパ
ン−1,3−ジオン12.3gと塩酸ヒドロキシルアミ
ン3.0gの混合物をエタノールに溶かした溶液に酢酸
ナトリウム3.0gを加え、室温で一晩撹拌した。混合
物を濾別し、固体をエタノール、ついで水で洗い、乾燥
して5−(4−クロロ−3−メチルスルフェニル)−4
−シクロプロピルカルボニルイソオキサゾール3.3g
の白色固体、融点114.8〜115.3℃を得た。
【0092】参考例5 3−シクロプロピル−1−(4−メチル−3−メチルス
ルフェニルフェニル)−プロパン−1,3−ジオン8.
71gのトルエン溶液にジメチルホルムアミドジメチル
アセタール6.0mlを加えた。この混合物を室温で一
晩撹拌した。さらにジメチルホルムアミドジメチルアセ
タール2.0mlを加え、この混合物を50℃で24時
間撹拌および加熱した。これを冷却し、蒸発乾固して、
3−シクロプロピル−2−(N,N−ジメチルアミノメ
チレン)−1−(4−メチル−3−メチルスルフェニル
フェニル)プロパン−1,3−ジオン10.6gの褐色
の油状物を得た。
【0093】同様の手順で3−シクロプロピル−2−
(N−メチルアミノメチレン)−1−(4−メトキシ−
3−メチルスルフォニルフェニル)プロパン−1,3−
ジオンを調製した。
【0094】参考例6 1−[4−クロロ−2−(メチルスルフェニル)−3−
(プロピルスルフェニル)フェニル]−3−シクロプロ
ピルプロパン−1,3−ジオン3.4g、トリエチルオ
ルソギ酸2.96g、無水酢酸3.06gの混合物を撹
拌下で加熱して3時間還流した。混合物を冷却後、蒸発
乾固した。残渣をトルエンに溶かして再蒸発させ、1−
[4−クロロ−2−メチルスルフェニル−3−プロピル
スルフェニルフェニル]−2−エトキシメチレン−3−
シクロプロピルプロパン−1,3−ジオン4.4gの赤
色油を得たがこれはそれ以上精製しなかった。
【0095】然るべく置換した出発物質から、同様手順
で、式中Lがエトキシである上記式(X)の下記化合物
を調製した。ここにLはエトキシを示す。
【0096】
【表3】 参考例7 メタノール中に含まれるマグネシウム2.4g懸濁液を
ゆっくり加温して反応を開始させ、t−ブチル3−シク
ロプロピル−3−オキソプロピオネート18.4gを加
えた。この混合物を0.75時間撹拌したのち、メタノ
ールを蒸発除去した。トルエンを加えてから混合物を再
度蒸発させて最後の微量メタノールを取り除いた。残渣
をアセトニトリルに懸濁させ、塩化4−メチル−3−メ
チルスルフェニルベンゾイル20.0gのアセトニトリ
ル溶液を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。塩
酸2Mを加えてさらに1時間撹拌した。これを酢酸エチ
ルで抽出して塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、脱水
させ(硫酸マグネシウム)、濾過した。濾液を蒸発乾固
してオレンジ色の油状物を得た。この固体をトルエンに
溶かして4−トルエンスルフォン酸1.5gを加えた。
この混合物を加熱して4時間還流した。室温で冷却し蒸
発乾固した。
【0097】残渣を酢酸エチルに溶かし、水、塩化ナト
リウム水溶液で順次洗い、硫酸マグネシウムで脱水して
から濾過した。濾液を蒸発乾固した。残渣をシリカのク
ロマトグラフィーにより酢酸エチルとシクロヘキサンの
混合物で溶出して精製し、褐色の油状物である3−シク
ロプロピル−1−(4−メチル−3−メチルスルフェニ
ルフェニル)プロパン−1,3−ジオン9.99gを得
た。NMR(CDCl3 )0.9〜1.05(m,2
H)、1.15〜1.25(m,2H)1.75〜1.
85(m,1H)、2.4(s,3H)、2.5(s,
3H)、6.25(s,1H)、7.2(d,1H)、
7.5(d,1H)、7.65(s,1H)、16.2
〜16.4(bs,1H)。
【0098】然るべく置換した出発物質から、同様手順
で3−シクロプロピル−1−(4−メトキシ−3−メチ
ルスルフォニルフェニル)−プロパン−1,3−ジオン
を調製した。NMR(CDCl3 )0.95(m,2
H)、1.2(m,2H)、1.8(m,1H)、3.
7(s,3H)、4.05(s,3H)、6.3(s,
1H)、7.1(d,1H)、8.15(d,1H)、
8.45(d,1H)、16.3(bs,1H)。
【0099】然るべく置換した安息香酸から塩化ベンゾ
イルを塩化チオニル中で加熱還流することにより調製し
た。過剰量の塩化チオニルは蒸発により除去し、残った
塩化ベンゾイルをそれ以上の精製を加えずに使用した。
【0100】参考例8 マグネシウム0.33gと四塩化炭素を含むメタノール
0.1mlの混合物を加熱して半時間還流した。t−ブ
チル3−シクロプロピル−3−オキソプロピオネート
2.4gを滴下して加え、その結果生じた懸濁液を加熱
して1時間還流した。冷却後、蒸発乾固した。トルエン
を加えてその混合物を再度蒸発乾固した。残渣をトルエ
ンに溶かして4−クロロ−2−(メチルスルフェニル)
−3−(プロピルスルフェニル)ベンゾイルクロライド
3.24gを加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。塩
酸2Mを加えて半時間撹拌した。層分離して有機層を水
洗し、Dean and Stark装置を使って水との共沸物を除き
乾燥した。4−トルエンスルフォン酸0.1gを加えて
この混合物を加熱し、2時間還流した。冷却し、水洗
し、脱水し(無水硫酸ナトリウム)、濾過した。濾液を
活性炭で処理してハイフローシリカを通して濾過し、蒸
発させて褐色の油状物1−[4−クロロ−2メチルスル
フェニル−3−プロピルスルフェニルフェニル]−3−
シクロプロピルプロパン−1,3−ジオンを得た。NM
R(CDCl3 )1.0(m,5H)、1.2(m,2
H)、1.6(m,2H)、1.7(m,1H)、2.
45(s,3H)、2.9(t,2H)、6.05
(s,1H)、7.25(d,1H)、7.55(d,
1H)、16(bs,1H)。
【0101】然るべく置換した出発物質から、同様手順
で、上記式(XI)の下記化合物を調製した。
【0102】
【表4】 参考例9 テトラヒドロフラン中に含まれる水素化ナトリウム(油
中に含まれる80%分散液)4.20gの撹拌溶液に、
シクロプロピルメチルケトン10.86gとメチル(3
−メチルスルフェニル−4−クロロ)安息香酸14.0
gのテトラヒドロフラン溶液を2.5時間かけて滴下し
た。この混合物をさらに撹拌下で1.5時間還流させ、
一晩放冷した。塩酸2Mを加えた。その混合物を酢酸エ
チルで抽出した。有機抽出物を水洗し、脱水し(無水硫
酸マグネシウム)濾過した。濾液を蒸発乾固し、残渣
は、シリカのカラムクロマトグラフィーによりシクロヘ
キサンと酢酸エチル(10:1)混合物で溶出して精製
し、3−シクロプロピル−1−(4−クロロ−3−メチ
ルスルフェニルフェニル)プロパン−1,3−ジオンの
固体11.3g、融点76.5〜79.4℃を得た。
【0103】参考例10 0℃から5℃の間の温度において酢酸と濃塩酸の混合物
中に含まれる3−アミノ−4−メチル安息香酸30.2
3gの撹拌冷却懸濁液に硝酸ナトリウム14.5gの水
溶液を加えた。混合物を0から5℃までの温度で1時間
撹拌して得た混合物を、酢酸中に含まれる二硫化ジメチ
ルと銅粉0.25gの撹拌混合物に約35℃に保ちなが
ら加えた。反応中にさらに銅粉3gを加えてガス発生を
続けさせた。さらに1時間撹拌したのち、水中に注ぎ入
れ、固体を濾別した。酢酸エチルとシクロへキサンの混
合物で処理して、加熱後、不溶物を濾別して、4−メチ
ル−3−メチルスルフェニル安息香酸19.5gの白色
固体、融点174.6〜175.2℃を得た。
【0104】然るべく置換した出発物質から、同様手順
で下記化合物を調製した。
【0105】出発物質3−アミノ−4−クロロ安息香酸
から4−クロロ−3−メチルスルフェニル安息香酸の白
色固体、融点208.0〜209.3℃。
【0106】出発物質3−アミノ−4−メトキシ安息香
酸から4−メトキシ−3−メチルスルフェニル安息香
酸。
【0107】参考例11 N,N−ジメチルホルムアミド中に含まれる水酸化リチ
ウム3.35gを、4−クロロ−3−フルオロ−2−メ
チルスルフェニル安息香酸4.4gとエチルメルカプタ
ン3.73gの撹拌溶液中に加えた。混合物は一晩80
℃に撹拌下で加温した。この後エチルメルカプタン0.
6gと水酸化リチウム1.26gをさらに加えて、一晩
撹拌下で80℃に加温した。混合物を冷却して水に注ぎ
入れ、生じた混合物を塩酸2MでpH1まで酸性化し、
エーテルで抽出した。有機抽出物は水洗し、脱水し(無
水硫酸ナトリウム)、濾過した。濾液は蒸発乾固し、ヘ
キサンで粉末にして4−クロロ−3−エチルスルフェニ
ル−2−メチルスルフェニル安息香酸2.57gの白色
固体を得た。NMR(CDCl3 )1.25(t,3
H)、2.55(s,3H)、3.0(g,2H)、
7.5(d,1H)、7.85(d,1H)であった。
【0108】同様手順で4−クロロ−3−フルオロ−2
−メチルスルフェニル安息香酸から4−クロロ−3−メ
チルスルフェニル−3−プロピルスルフェニル安息香
酸、融点92〜93℃を得た。
【0109】参考例12 N,N−ジメチルホルムアミド中に含まれる3−フルオ
ロ−4−メチルスルフェニル−2−トリフロメチル安息
香酸2.5gの撹拌溶液にナトリウムチオメトキシド
3.5gを加えた。この混合物を70℃で5時間、つい
で110℃で4時間加温した。冷却後、水で希釈し、エ
ーテルで抽出した。有機抽出物を水洗し、脱水し(無水
硫酸ナトリウム)、濾過した。濾液を蒸発乾固して、残
渣をシリカ上のカラムクロマトグラフィーにより酢酸エ
チルで溶出して精製し、3,4−ビスメチルスルフェニ
ル−2−トリフルオロメチル安息香酸0.8gのベージ
ュ色の固体を得た。NMR(d6 アセトン)1.3
(s,3H)、1.4(s,3H)、7.5(d,1
H)、8.1(d,1H)。
【0110】参考例13 エーテル中に含まれる6−ブロモ−2−フルオロ−3−
(メチルスルフェニル)−ベンゾトリフルオライド3
0.6gの撹拌冷却溶液を、−70℃以下に保持しなが
らn−ブチルリチウム(ヘキサン中に含まれ2.5M、
51ml)を加えた。混合物は4時間にわたり−78℃
で撹拌し、ついで二酸化炭素ペレット上に注いだ。2時
間撹拌したのち、水で希釈した。エーテルで洗浄し、水
層を酸性化してからエーテルで抽出し、水洗し、脱水し
(MgSO4 )、濾過した。濾液は蒸発乾固して3−フ
ルオロ−4−(メチルスルフェニル)−2−トリフルオ
ロメチル安息香酸23.4gのベージュ色の固体を得
た。NMR(DMSO−d6 )3.14(s,3H)、
7.99(d,1H)、8.19(t,1H)。
【0111】参考例14 氷酢酸中に含まれる4−ブロモ−2−フルオロ−3−ト
リフルオロメチルアニリン40gの撹拌冷却懸濁液に、
5℃より低い温度に保ちつつ亜硝酸ナトリウム11.2
gの濃硫酸溶液を加えた。混合物は1時間半にわたり5
℃で撹拌した。次いでこの混合物を45℃の氷酢酸中に
含まれるジメチルジスルフィド20mlと銅粉0.22
4gの混合物に徐々に添加した。混合物を3時間にわた
って撹拌および70℃に加熱した。冷却後、水に注ぎ入
れ、エーテルで抽出し、水洗し、脱水し(MgS
4 )、濾過した。濾液は蒸発乾固し、シリカのカラム
クロマトグラフィーにより石油スピリット(沸点60〜
80℃)で溶出して精製し、オレンジ色の固体である6
−ブロモ−2−フルオロ−3−(メチルスルフェニル)
−ベンゾトリフルオライド30.6gを得た。NMR
(CDCl3 )2.45(s,3H)、7.25(t,
1H)、7.5(d,1H)であった。
【0112】参考例15 2−フルオロ−3−トリフルオロメチルアニリン25g
のジメチルホルムアミド溶液にN−ブロモスクシンイミ
ド24.9gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液を加
えた。混合物を4時間半撹拌した。その後混合物を水に
注ぎ入れ、油状物を分離した。水層をエーテルで抽出
し、混ぜ合わせた有機層を水洗し、脱脂し(MgS
4 )、濾過した。濾液は蒸発乾固し、残渣を蒸留して
4−ブロモ−2−フルオロ−3−トリフルオロメチルア
ニリン27.44gのオレンジ色の油状物、沸点88〜
94℃/4mバールを得た。
【0113】参考例16 1−クロロ−3−フルオロベンゼン10gのテトラヒド
ロフラン撹拌溶液に、不活性大気下における−78℃の
温度下で、n−ブチルリチウム(37ml、ヘキサン中
2.5M)を加えた。混合物を−78℃で3時間撹拌
し、その後ジメチルジスルフィド17.1gを加えた。
生じた混合物を室温まで暖めて一晩撹拌した。次いで混
合物を水で急冷して、エーテルで抽出した。有機抽出分
を水洗し、脱水し(無水硫酸マグネシウム)、濾過し
た。濾液は蒸発乾固して2−クロロ−6−フルオロチオ
アニソール13.4gの清澄な油状物を得た。NMR
(CDCl3 )2.5(s,3H)、7.0(m.1
H)、7.25(m,2H)であった。
【0114】参考例17 2−クロロ−6−フルオロチオアニソール13.4gの
テトラヒドロフラン撹拌溶液に、不活性大気下における
−78℃の温度下で、n−ブチルリチウム(36ml、
ヘキサン中2.5M)を加えた。混合物は−78℃で3
時間撹拌してから固体二酸化炭素40g上に注いだ。混
合物を室温まで温めて蒸発させ、残渣をエーテル中に懸
濁させ、水洗した。水相抽出物は塩酸でpH1まで酸性
化し、エーテルで抽出した。有機抽出物は水洗し、脱水
し(無水硫酸マグネシウム)、濾過した。濾液は蒸発乾
固し、残渣をヘキサンで粉末化して4−クロロ−2−フ
ルオロ−3−メチルスルフェニル安息香酸の白色固体、
融点183〜185℃を得た。
【0115】参考例18 4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルスルフェニル安
息香酸21.1gの塩化チオニル200ml懸濁液を加
熱して5時間還流した。混合物を冷却して蒸発乾固た。
残渣をトルエン中に懸濁して再蒸発乾固させ、塩化4−
クロロ−2−フルオロ−3−メチルスルフェニルベンゾ
イル22.9gの清澄な油状物を得た。 参考例19 0℃下における2−アミノ−3−メチルプロパノール1
7gのジクロロメタン溶液に塩化4−クロロ−2−フル
オロ−3−メチルスルフェニルベンゾイル22.9gの
ジクロロメタン溶液を加えた。混合物を室温で一晩撹拌
した。生じた懸濁液を濾過して、濾液を蒸発乾固し、N
−(2,2−ジメチル−1−ヒドロキシエチル)−4−
クロロ−2−フルオロ−3−メチルスルフェニルベンズ
アミド27.8gの褐色ガムを得た。NMR(CDCl
3 )1.45(s,6H)、2.4(s,3H)、3.
7(s,2H)、6.7(bd,1H)、7.25(d
d,1H)、7.9(t,1H)であった。
【0116】参考例20 N−(2,2−ジメチル−1−ヒドロキエチル)−4−
クロロ−2−フルオロ−3−メチルスルフェニルベンズ
アミド27.8gに撹拌下で塩化チオニル40gを加え
た。その後混合物を1時間撹拌してからゆっくりと水に
注ぎ入れ、エーテルで抽出した。水層を水酸化ナトリウ
ム2Mで塩基性にさせ、ジクロロメタンで抽出した。有
機抽出物は水洗し、脱水し(無水硫酸マグネシウム)、
濾過した。濾液を蒸発乾固して、残渣をシリカのカラム
クロマトグラフィーによりエーテルとヘキサン(1:
9)混合物で溶出して精製し、2−(4−クロロ−2−
フルオロ−3−メチルスルフェニルフェニル)−4,4
−ジメチル−2−オキサゾリン12.8gの黄色固体、
融点41.4〜42.1℃を得た。
【0117】参考例21 エーテル中に含まれるマグネシウム4.3gとヨウ素結
晶の懸濁液にヨウ化メチル25.1gを還流下で滴加し
た。生じた混合物を1時間還流し、これを2−(4−ク
ロロ−2−フルオロ−3−メチルスルフェニルフェニ
ル)−4,4−ジメチル−2−オキサゾリン13.5g
のエーテル溶液に加えた。この混合物を一晩撹拌したの
ち、氷と塩酸2Mの混合物中にゆっくり加えた。生じた
混合物を水酸化ナトリウム2Mで中和し、エーテルで抽
出した。有機抽出分を脱水し(無水硫酸マグネシウ
ム)、濾過した。濾液は蒸発乾固して2−(4−クロロ
−2−メチル−3−メチルスルフェニルフェニル)−
4,4−ジメチル−2−オキサゾリン12.4gの黄色
の油状物を得た。NMR(CDCl3 )1.3(s,6
H)、2.2(s,3H)、2.7(s,3H)、3.
95(s,2H)、7.2(d,1H)、7.4(d,
1H)。
【0118】参考例22 2−(4−クロロ−2−メチル−3−メチルスルフェニ
ルフェニル)−4,4−ジメチル−2−オキサゾリン1
2.4gと塩酸溶液(364ml、5M)を加熱して一
晩還流した。冷却後、混合物を酢酸エチルで抽出し、脱
水し(無水硫酸マグネシウム)、濾過した。濾液を蒸発
乾固して4−クロロ−2−メチル−3−メチルスルフェ
ニル安息香酸10.0gの褐色固体、融点131.5℃
を得た。
【0119】参考例23 塩化4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルスルフェニ
ルベンゾイル19.9gとメタノールを室温で一晩撹拌
した。混合物を蒸発乾固して残渣をエーテルに溶かし、
飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、さらに水洗し、脱水し
(無水硫酸マグネシウム)、濾過した。濾液を蒸発乾固
して4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルスルフェニ
ル安息香酸エステルベンゾエート19.2gの黄色の油
状物を得た。NMR(CDCl3 )2.5(s,3
H)、4.0(s,3H)、7.3(dd,1H)、
7.8(t,1H)であった。
【0120】参考例24 メチル 4−クロロ−2−フルオロ−3−メチルスルフ
ェニル安息香酸のテトラヒドロフラン溶液にナトリウム
メトキシド5.6gを加えた。混合物を室温で一晩撹拌
後、水で希釈して、エーテルで抽出した。有機抽出分を
脱水し(無水硫酸マグネシウム)、濾過した。濾液を蒸
発乾固して4−クロロ−2−メトキシ−3−メチルスル
フェニル安息香酸エステル17.1gの黄色の油状物を
得た。NMR(CDCl3 )2.5(s,3H)、3.
9(s,3H)、4.0(s,3H)、7.2(d,1
H)、7.65(d,1H)。
【0121】参考例25 メチル 4−クロロ−2−メトキシ−3−メチルスルフ
ェニル安息香酸エステル6gと水酸化ナトリウム12g
のメタノール溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を蒸
発させて、残渣を水中に懸濁させ、塩酸2MでpH1ま
で酸性化した。固体を濾別し、水洗後、真空オーブン内
で乾燥して4−クロロ−2−メトキシ−3−メチルスル
フェニル安息香酸4.95gの白色固体、融点131〜
132℃を得た。
【0122】参考例26 4−メトキシ−3−メチルスルフェニル安息香酸27.
3gと硫酸10mlのメタノール溶液を一晩加熱還流し
た。冷却後、混合物を蒸発させ、水で希釈し、酢酸エチ
ルで抽出した。有機抽出分を重炭酸ナトリウム溶液、
水、塩水の順で洗い、脱水し(無水硫酸マグネシウ
ム)、濾過して蒸発し、メチル 4−メトキシ−3−メ
チルスルフェニル安息香酸エステル26.39gを得
た。
【0123】メチル 4−メトキシ−3−メチルスルフ
ェニル安息香酸エステル13.7gのジクロロメタン溶
液に、3−クロロ過酸化安息香酸36g(純度55%)
を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、次いで飽和
重炭酸ナトリウム、食塩水の順で洗浄し、脱水し(無水
硫酸マグネシウム)、濾過した。濾液を蒸発乾固してメ
チル 4−メトキシ−3−メチルスルフォニル安息香酸
エステル11.62gの白色固体、融点125.7〜1
27.4℃を得た。
【0124】本発明は特徴の1つとして、関与場所で雑
草(即ち望ましくない植物)の生長を抑制する方法であ
って、一般式(I)の少なくとも1種類の2−シアノ−
1,3−ジオン誘導体又はその農業的に許容し得る塩を
関与場所に除草に効果的な量施用することからなる方法
を提供する。そのためには通常、2−シアノ−1,3−
ジオン誘導体を、例えば後述のような除草組成物の形態
で(即ち相容性希釈剤もしくは担体及び/又は除草組成
物での使用に適した界面活性剤と組み合わせて)使用す
る。
【0125】一般式(I)の化合物は、発生前及び/又
は発生後施用により、双子葉(即ち広葉)及び単子葉
(即ちイネ科)の雑草に対して除草活性を示す。
【0126】「発生前施用(pre−emergenc
e application)」という用語は、雑草が
土壌表面の上方に出現する前に、雑草の種子又は芽(s
eedling)が存在している土壌への施用を行うこ
とを意味する。「発生後施用(post−emerge
nce application)」という用語は、土
壌表面の上方に出現した雑草の空中に存在する部分又は
露出部分への施用を意味する。例えば、一般式(I)の
化合物は、広葉雑草類、例えばAbutilon th
eophrasti、Amaranthus retr
oflexus、Bidens pilosa、Che
nopodium album、Galium apa
rine、Ipomoea種、例えばIpomoea
purpurea、Sesbania exaltat
a、Sinapis arvensis、Solanu
m nigrum及びXanthium struma
rium、イネ科雑草類、例えばAlopecurus
myosuroides、Avena fatua、
Digitaria sanguinalis、Ech
inochloa crus−galli、Eleus
ine indica及びSetaria種、例えばS
etaria faberiiもしくはSetaria
viridis、並びにスゲ類、例えばCyperu
s esculentusの生長抑制に使用し得る。
【0127】一般式(I)の化合物の使用量は、雑草の
種類、使用する組成物、施用時期、気候条件、土壌の状
態、及び(作物栽培地で雑草の生長を抑制するのに使用
する場合は)作物の種類に応じて変える。作物栽培地に
施用する場合の使用量は、作物に実質的な恒久的被害を
与えずに雑草の生長を抑制するのに十分なものでなけれ
ばならない。通常は、前述の要因を考慮して、0.01
kg〜5kg/ヘクタールの活性物質に等しい使用量に
すると良好な結果が得られる。但し、使用量は、雑草の
防除で遭遇する個々の問題に応じて適宜加減し得ると理
解されたい。
【0128】一般式(I)の化合物は、例えば、コム
ギ、オオムギ、カラスムギ、トウモロコシ及びコメのよ
うな穀類、ダイズ、フィールドビーンズ(field
beans)、ドウォーフビーンズ(dwarf be
ans)、エンドウ豆、アルファルファ、ワタ、ナンキ
ンマメ、アマ、タマネギ、ニンジン、キャベツ、脂肪種
子セイヨウアブラナ、ヒマワリ、テンサイといった作物
の栽培に使用されているか又は使用される予定の土地で
あって雑草がはびこっている場所、並びに永久牧草地又
は種蒔きによる牧草地(sown grasslan
d)に、作物の種蒔きの前もしくは後、又は作物の発生
前もしくは発生後に、例えば定方向もしくは不定方向噴
霧のような定方向もしくは不定方向の方法で発生前もし
くは発生後施用することにより、雑草の生長を選択的に
抑制する、例えば前述の種類の雑草の生長を抑制するの
に使用し得る。作物栽培、例えば前述のような作物の栽
培に使用されているか又は使用される予定の土地であっ
て雑草がはびこっている場所で雑草を選択的に抑制する
場合は、0.01〜4.0kg/ヘクタール、好ましく
は0.01〜2kg/ヘクタールの活性物質に等しい使
用量にすると特に適当である。
【0129】一般式(I)の化合物は、確立された果樹
園及び他の樹木栽培地、例えば森林、公園及びプランテ
ーション、例えばサトウキビ、ギネアアブラヤシ及びゴ
ムのプランテーションで、発生前又は発生後施用によ
り、雑草、特に前述のような雑草の生長を抑制するため
にも使用し得る。そのためには化合物を、0.25kg
〜5kg/ヘクタール、好ましくは0.5〜4kg/ヘ
クタールの活性物質に等しい使用量で、樹木又はプラン
テーションの植え付け前又は後に、雑草か又は雑草が生
えると予想される土壌に、定方向又は不定方向施用(例
えば定方向又は不定方向噴霧)し得る。
【0130】一般式(I)の化合物は、作物栽培地では
ないが雑草の防除が望まれる場所で、雑草、特に前述の
雑草の生長を抑制するためにも使用し得る。
【0131】このような非作物栽培地の具体例として
は、飛行場、工業用地、鉄道、路肩、河川縁、潅漑等の
水路、低木でおおわれた土地、休閑地又は未耕作地、特
に火事の危険を低下させるために雑草生長抑制が望まれ
る地域が挙げられる。完全な除草効果が望まれることが
多いこの種の用途で使用する場合には、活性化合物を前
述のような作物栽培地での用量より多い用量で使用する
のが普通である。正確な用量は処理すべき植物の種類と
所期の効果とに応じて決定する。
【0132】この種の用途では、1kg〜20kg/ヘ
クタール、好ましくは5kg〜10kg/ヘクタールの
活性物質に等しい用量で、定方向又は不定方向(例えば
定方向噴霧又は不定方向噴霧)で、発生前又は発生後施
用、好ましくは発生前施用するのが特に適している。
【0133】発生前施用によって雑草の生長を抑制する
ために使用する場合は、雑草が生えると予想される土壌
に一般式(I)の化合物を混入する。尚、一般式(I)
の化合物を発生後施用によって、即ち発生した雑草の空
中に存在する部分又は露出部分に施用することによって
雑草の生長抑制に使用する場合にも、一般式(I)の化
合物を土壌と接触させるのが普通であり、このようにす
ると後から土壌中に発芽する雑草に対して発生前防除が
施され得る。
【0134】特に長期の雑草防除が必要な場合には、一
般式(I)の化合物の施用を必要に応じて繰り返し得
る。
【0135】本発明は別の特徴として、除草剤として使
用するのに適した組成物であって、一般式(I)の1種
類以上の2−シアノ−1,3−ジオン誘導体又はその農
業的に許容し得る塩を、除草剤で許容し得る1種類以上
の相容性希釈剤もしくは担体及び/又は界面活性剤[即
ち当業界で除草組成物で使用するのに適していると一般
的に認められており且つ一般式(I)の化合物に対して
相容性を示す希釈剤もしくは担体及び/又は界面活性
剤]と組み合わせて含み、好ましくはその中に均質に分
散させた状態で含む組成物を提供する。「均質に分散さ
せた(homogenously disperse
d)」という用語は、一般式(I)の化合物が別の成分
中に溶解している組成物をさすのに使用している。「除
草組成物(herbicidal compositi
on)」という用語は、そのまま除草剤として使用でき
る組成物だけでなく、使用前に希釈する必要がある濃厚
物も含めて広い意味で使用している。該組成物は、1種
類以上の一般式(I)の化合物を0.05〜90重量%
含むのが好ましい。
【0136】本発明の除草組成物は、希釈剤又は担体と
界面活性剤(例えば湿潤剤、分散剤もしくは乳化剤)と
の両方を含み得る。本発明の除草組成物に含ませ得る界
面活性剤はイオン系又は非イオン系であってよく、例え
ばスルホリシノレエート、第四アンモニウム誘導体、エ
チレンオキシドとアルキル及びポリアリールフェノー
ル、例えばノニルフェノールもしくはオクチルフェノー
ルとの縮合物をベースとする生成物、又はエチレンオキ
シドとの縮合による遊離ヒドロキシ基のエーテル化によ
り可溶性にしたアンヒドロソルビトールのカルボン酸エ
ステル、硫酸エステル及びスルホン酸のアルカリ金属及
びアルカリ土類金属塩、例えばジノニル−及びジオクチ
ル−ナトリウムスルホスクシネート、並びに高分子量ス
ルホン酸誘導体のアルカリ金属及びアルカリ土類金属
塩、例えばリグノスルホン酸ナトリウム及びカルシウ
ム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びカルシ
ウム等を使用し得る。
【0137】本発明の除草組成物は界面活性剤を10重
量%以下、例えば0.05重量%〜10重量%含むのが
適当であり得るが、所望であれば、本発明の除草組成物
の界面活性剤含量はより高くすることができ、例えば乳
化性懸濁液濃厚物中には15重量%まで、また液体水溶
性濃厚物中には25重量%まで含ませ得る。
【0138】適当な固体希釈剤又は担体の具体例として
は、ケイ酸アルミニウム、タルク、焼成マグネシア、多
孔質ケイ藻土、リン酸トリカルシウム、コルク粉、吸収
性カーボンブラック、並びにカオリン及びベントナイト
のようなクレーが挙げられる。固体組成物(微粉、顆粒
又は水和剤の形態をとり得る)は、一般式(I)の化合
物を固体希釈剤と共に粉砕するか、又は固体希釈剤もし
くは担体に揮発性溶剤中の一般式(I)の化合物の溶液
を含浸させ、溶剤を蒸発させ、必要であれば粉末を得る
べく生成物を粉砕することによって調製するのが好まし
い。粒状組成物は、一般式(I)の化合物(所望であれ
ば揮発性であってよい適当な溶剤に溶解したもの)を粒
状の固体希釈剤もしくは担体に吸収させ、溶剤を蒸発さ
せるか、又は前述の方法で得た粉末状組成物を造粒処理
することによって調製し得る。固体除草組成物、特に粉
末状及び粒状の水和剤は、固体状態時に希釈剤又は担体
としても使用し得る湿潤剤又は分散剤(例えば前記タイ
プのもの)を含み得る。
【0139】本発明の液体組成物は、界面活性剤を含み
得る水性、有機性又は水性有機性の溶液、懸濁液及び乳
濁液の形態をとり得る。本発明の液体組成物に含ませる
のに適した液体希釈剤としては、水、グリコール、テト
ラヒドロフルフリルアルコール、アセトフェノン、シク
ロヘキサノン、イソホロン、トルエン、キシレン、鉱
油、動物性油脂、植物性油脂、石油の軽質芳香性留分及
びナフテン系留分(並びにこれらの希釈剤の混合物)が
挙げられる。本発明の液体組成物に使用し得る界面活性
剤はイオン系又は非イオン系(例えば前記タイプのも
の)であってよく、液体状態時には希釈剤もしくは担体
としても使用し得る。
【0140】粉末、分散性顆粒及び濃厚物形態液体組成
物は、そのまま使用できる組成物を得るために、水又は
他の適当な希釈剤、例えば特に希釈剤又は担体が油脂で
ある液体濃厚物の場合は鉱油もしくは植物性油脂で希釈
し得る。
【0141】所望であれば、一般式(I)の化合物の液
体組成物は、活性物質に対して相容性の乳化剤又は乳化
剤含有溶媒に溶解した活性物質を含む自己乳化性濃厚物
の形態で使用し得る。この種の濃厚物は、水を加えるだ
けでそのまま使用できる組成物となる。
【0142】希釈剤又は担体が油脂である液体濃厚物
は、静電噴霧技術を用いれば希釈せずに使用し得る。
【0143】本発明の除草組成物は更に、所望であれ
ば、一般的なアジュバント、例えば接着剤、保護コロイ
ド、増粘剤、浸透剤、安定剤、金属イオン封鎖剤、凝結
防止剤、着色剤及び腐食防止剤を含み得る。これらのア
ジュバントは担体又は希釈剤としても使用し得る。
【0144】特に断りのない限り、下記の%は重量%で
ある。本発明の好ましい除草組成物は、1種類以上の一
般式(I)化合物を10〜70%、界面活性剤を2〜1
0%、増粘剤を0.1〜5%、水を15〜87.9%含
む水性懸濁液濃厚物、1種類以上の一般式(I)化合物
を10〜90%、界面活性剤を2〜10%、固体希釈剤
もしくは担体を8〜88%含む水和剤、1種類以上の一
般式(I)化合物を10〜90%、炭酸ナトリウムを2
〜40%、固体希釈剤を0〜88%含む可溶性粉末、1
種類以上の一般式(I)化合物を5〜50%、例えば1
0〜30%、界面活性剤を5〜25%、水混和性溶剤、
例えばジメチルホルムアミド、又は水混和性溶剤と水と
の混合物を25〜90%、例えば45〜85%含む液体
水溶性濃厚物、1種類以上の一般式(I)化合物を10
〜70%、界面活性剤を5〜15%、増粘剤を0.1〜
5%、有機溶剤を10〜84.9%含む乳化性懸濁液濃
厚物、1種類以上の一般式(I)化合物を1〜90%、
例えば2〜10%、界面活性剤を0.5〜7%、例えば
0.5〜2%、粒状担体を3〜98.5%、例えば88
〜97.5%含む顆粒、並びに1種類以上の一般式
(I)化合物を0.05〜90%、好ましくは1〜60
%、界面活性剤を0.01〜10%、好ましくは1〜1
0%、有機溶剤を9.99〜99.94%、好ましくは
39〜98.99%含む乳化性濃厚物である。
【0145】本発明の除草組成物は更に、一般式(I)
の化合物を、1種類以上の他の農薬活性化合物、そして
所望であれば農薬で許容し得る1種類以上の相容性希釈
剤もしくは担体、界面活性剤及び前述のような一般的ア
ジュバントと組み合わせて、また好ましくはその中に均
質に分散させて含み得る。本発明の除草組成物に含ませ
るか又は該組成物と一緒に使用し得る他の農薬活性化合
物の具体例としては、例えば防除される雑草の種類を増
やすための除草剤、例えばアラクロール[2−クロロ−
2,6’−ジエチル−N−(メトキシ−メチル)−アセ
トアニリド]、アトラジン[2−クロロ−4−エチルア
ミノ−6−イソプロピルアミノ−1,3,5−トリアジ
ン]、ブロモキシニル[3,5−ジブロモ−4−ヒドロ
キシベンゾニトリル]、クロルトルロン[N’−(3−
クロロ−4−メチルフェニル)−N,N−ジメチル尿
素]、シアナジン[2−クロロ−4−(1−シアノ−1
−メチルエチルアミノ)−エチルアミノ−1,3,5−
トリアジン]、2,4−D[2,4−ジクロロフェノキ
シ−酢酸]、ジカンバ[3,6−ジクロロ−2−メトキ
シ安息香酸]、ジフェンゾクアット[1,2−ジメチル
−3,5−ジフェニル−ピラゾリウム塩]、フラムプロ
プメチル[メチル−N−2−(N−ベンゾイル−3−ク
ロロ−4−フルオロアニリノ)−プロピオネート]、フ
ルオメツロン[N’−(3−トリフルオロ−メチルフェ
ニル)−N,N−ジメチル尿素]、イソプロツロン
[N’−(4−イソプロピルフェニル)−N,N−ジメ
チルウレア]、ニコスルフロン[2−(4,6−ジメト
キシピリミジン−2−イル−カルバモイルスルファモイ
ル)−N,N−ジメチルニコチンアミド]、殺虫剤、例
えば合成ピレスロイド、例えばペルメスリン及びシペル
メスリン、及び殺カビ剤、例えばカルバメート、例えば
メチルN−(1−ブチル−カルバモイル−ベンズイミダ
ゾール−2−イル)カルバメート及びトリアゾール、例
えば1−(4−クロロ−フェノキシ)−3,3−ジメチ
ル−1−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)−ブタ
ン−2−オンが挙げられる。
【0146】本発明の除草組成物に含ませるか又は該組
成物と一緒に使用し得る農薬活性化合物及び他の生物学
的活性物質、例えば前述のような活性物質であって、酸
の形態を有する活性物質は、所望であれば、一般的な誘
導体の形態、例えばアルカリ金属及びアミンの塩並びに
エステルの形態で使用し得る。
【0147】本発明は更に別の特徴として、一般式
(I)の少なくとも1種類の2−シアノ−1,3−ジオ
ン誘導体もしくはその農業的に許容し得る塩、金属錯
体、エノール互変異性体か、又は好ましいものとして、
一般式(I)の少なくとも1種類の2−シアノ−1,3
−ジオン誘導体を含む前述のような除草剤、好ましくは
使用前に希釈しなければならない除草剤濃厚物を、前記
一般式(I)誘導体か又は前記除草組成物用の容器に入
れたものからなる製品を提供する。尚、前記容器には、
その中に入っている前述の一般式(I)の誘導体又は除
草組成物を雑草生長抑制に使用する方法を記述した使用
説明書が物理的に取り付けられている。容器としては通
常、室温で固体状態の化学物質及び特に濃厚物形態の除
草用組成物の貯蔵に一般的に使用されているタイプのも
の、例えば内側をラッカー被膜してあってよい金属やプ
ラスチック材料の缶・ドラム、ガラスやプラスチック材
料のビン、そして容器の中味が例えば顆粒のような固体
の除草組成物の場合には、例えばボール紙、プラスチッ
ク材料及び金属の箱、又は袋を使用する。容器は通常、
少なくとも1エーカーの土地を雑草生長抑制処理するの
に十分な量の2−シアノ−1,3−ジオン誘導体又は除
草組成物を入れるのに十分な容量を有するが、通常の取
り扱いに便利な大きさを超えないようなものとする。使
用説明書は、例えば容器に直接印刷するか、又は容器に
固定されるラベルもしくはタグに印刷することによっ
て、容器に物理的に取り付ける。説明書には通常、雑草
生長抑制のために容器の中味を必要に応じて希釈して
0.01kg〜20kg/ヘクタールの活性物質に等し
い用量で前述の方法及び目的に従い施用する旨が記述さ
れる。
【0148】以下の実施例は本発明の除草組成物を明ら
かにするものである。
【0149】実施例C1 下記の成分で水和剤を調製する: 活性成分(化合物1) 50%w/w フェノール1モル当たり9モルのエチレンオキシドを含
むノニルフェノール/エチレンオキシド縮合物 5%w
/w ミクロ微粒子サイズの二酸化ケイ素 5%w/w 合成ケイ酸マグネシウム担体 40%w/w。
【0150】前記縮合物を二酸化ケイ素に吸収させ、そ
の他の成分と混合し、該混合物をハンマーミルで粉砕し
て水和剤を得る。
【0151】2−シアノ−1,3−ジオン(化合物1)
の代わりに式(I)の別の化合物を用いて類似の水和剤
を調製することもできる。
【0152】実施例C2 下記の成分で水性懸濁液濃厚物を調製する: 活性成分(化合物1) 50%w/v フェノール1モル当たり9モルのエチレンオキシドを含
むノニルフェノール/エチレンオキシド縮合物 1%w
/v ポリカルボン酸ナトリウム塩 0.2%w/v エチレングリコール 5%w/v 多糖キサンタンガム増粘剤 0.15%w/v 水 100容量%まで 前記成分を混和し、ボールミルで24時間粉砕する。
【0153】2−シアノ−1,3−ジオン(化合物1)
の代わりに式(I)の別の化合物を用いて類似の水性濃
厚物を調製することもできる。
【0154】式(I)の代表的化合物を下記の手順で除
草に使用した。
【0155】除草化合物の使用方法 除草活性 :植物の処理に使用する化合物をアセトン中に
適量溶解して、1000g/ヘクタールまでの植物処理
用化合物用量(g/ha)に等しい溶液を調製した。こ
れらの溶液を260リットル/ヘクタールの噴霧液量で
施用した。
【0156】a)発生前施用による雑草防除 種子(雑草又は作物)をローム土が入っている鉢に撒い
た。
【0157】本発明の化合物を前述のように土壌表面に
施用した。
【0158】b)発生後施用による雑草防除 種々の雑草を本発明の化合物を噴霧できる状態になるま
で生長させた。噴霧時の植物の生長段階は下記の通りで
あった: 1)広葉雑草: Abutilon theophrasti:1〜2葉 Amaranthus retroflexus:1〜
2葉 Galium aparine:1〜2輪生葉 Sinapis arvensis:2葉 Ipomoea purpurea:1〜2葉 Xanthium strumarium:2葉 2)イネ科雑草 Alopecurus myosuroides:2葉 Avena fatua:1〜2葉 Echinochloa crus−galli:2〜
3葉 Setaria viridis: 2〜3葉 3)スゲ類 Cyperus esculentus:3葉 c)作物の耐性 本発明の化合物を、コムギ、トウモロコシ、コメ、ダイ
ズ及びワタといった作物に(a)のように発生前施用す
るか又は発生後(3葉段階)施用した。
【0159】非噴霧対照とアセトンのみを噴霧した対照
とを含めて、各種類の植物の鉢を各処理に1つずつ割当
てた。
【0160】処理後、鉢を温室内に保持し、上から灌水
した。
【0161】噴霧後17〜20日目に植物毒性の視覚評
価を行った。雑草防除の結果は、対照鉢の植物と比較し
た雑草の生長低下率又は死滅率(%)で表した。作物の
耐性は、作物に対する被害の%で表した。
【0162】本発明の代表的化合物は、1kg/ha以
下の用量で使用したときに、前述の雑草のうち1種類上
に対して除草活性を示した。これらの化合物はまた、前
述の作物のうち1種類以上に対して選択性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スーザン・メアリー・クランプ イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 5・オー・エイチ・ダブリユ、オンガー、 フアイフイールド・ロード、ローヌ−プー ラン・アグリカルチヤー・リミテツド、リ サーチ・ステーシヨン(番地なし) (72)発明者 クロード・ラーンバー フランス国、69009・リオン、シユマン・ ドウ・モンペラ・12 (72)発明者 デレク・イアン・ウオリス イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 5・オー・エイチ・ダブリユ、オンガー、 フアイフイールド・ロード、ローヌ−プー ラン・アグリカルチヤー・リミテツド、リ サーチ・ステーシヨン(番地なし) (72)発明者 トーマス・デイビツド・ヤーウツド イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 5・オー・エイチ・ダブリユ、オンガー、 フアイフイールド・ロード、ローヌ−プー ラン・アグリカルチヤー・リミテツド、リ サーチ・ステーシヨン(番地なし)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I): 【化1】 [式中、Rは6個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分
    岐したアルキル基であって、所望により同一もしくは異
    なった1個以上のハロゲン原子で置換されているか、ま
    たは炭素数3〜6のシクロアルキル基であって、所望に
    よりR5 から選択される1個以上の基および同一もしく
    は異なった1個以上のハロゲン原子で置換されており;
    1 は水素、塩素もしくは臭素原子、または6個までの
    炭素原子を含む、−OR5 で置換された直鎖もしくは分
    岐したアルキル基、またはR5 、ニトロ、シアノ、−S
    (O)p 5 、−OR5 、−O(CH2 m OR5 およ
    び−CO2 5 から選択される基であり;R2 およびR
    3 は同一でも異なっていてもよく、各々、ハロゲンもし
    くは水素原子、または6個までの炭素原子を含む、−O
    5 で置換された直鎖もしくは分岐したアルキル基、ま
    たはR5 、ニトロ、シアノ、−OR5 、−O(CH2
    m OR5 、−S(O)q 5 および−CO2 5 から選
    択される基であり;R4 およびR5 は同一でも異なって
    いてもよく、各々、6個までの炭素原子を含む直鎖もし
    くは分岐したアルキル基であって、所望により同一もし
    くは異なった1個以上のハロゲン原子で置換されてお
    り;mは1〜3の整数であり;nは0、1または2であ
    り;pは0、1または2であり;qは0、1または2で
    あり;ただし、R1 が−S(O)p 5 を表す場合、p
    およびqの少なくとも一方は0である。]の2−シアノ
    −1,3−ジオン誘導体または農薬的に許容され得るそ
    の塩、金属錯体もしくはエノール型互変異性体。
  2. 【請求項2】 (a)Rがメチル、イソプロピル、t−
    ブチル、シクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピ
    ルであり;および/または(b)R1 が水素、塩素もし
    くは臭素原子、または−OR5 、R5 、ニトロもしくは
    −SR5 から選択される基であり;および/または
    (c)R2 およびR3 が同一でも異なっていてもよく、
    各々、ハロゲンもしくは水素原子、6個までの炭素原子
    を含む、−OR5 で置換された直鎖もしくは分岐したア
    ルキル基、またはR5 、−OR5 、−O(CH2 m
    5 (mは2または3である。)、−CO2 5 もしく
    は−S(O)q 5 から選択される基を表し、ただし、
    2 およびR3 の少なくとも一方は水素を表し;および
    /または(d)R4 が4個までの炭素原子を含む直鎖も
    しくは分岐したアルキル基であって、所望により同一も
    しくは異なった1個以上のハロゲン原子で置換されてお
    り;および/または(e)R5 が4個までの炭素原子を
    含む直鎖もしくは分岐したアルキル基であって、所望に
    より同一もしくは異なった1個以上のハロゲン原子で置
    換されており;(f)「ハロゲン」が塩素、臭素または
    フッ素を表すことを特徴とする請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】 Rがシクロプロピルを表すことを特徴と
    する請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R3 が水素原子を表すことを特徴とする
    請求項1、2または3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Rがイソプロピル、シクロプロピルまた
    は1−メチルシクロプロピルを表し;R1 が塩素、臭
    素、トリフルオロメチル、−SR5 、メトキシまたはメ
    チルを表し;R2 がフッ素、塩素、臭素、トリフルオロ
    メチル、−S(O)q 5 またはメチルを表し;R3
    水素を表し;R4 がメチル、エチルまたはイソプロピル
    を表し;R5 がメチル、エチルまたはn−プロピルを表
    し;nが0、1または2であることを特徴とする請求項
    1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rがシクロプロピルを表し;R1 が水
    素、メチル、トリフルオロメチル、−SMeまたはメト
    キシを表し;R2 がメチル、メトキシ、塩素または−S
    Meを表し;R3 が水素を表し;R4 がメチル、エチル
    またはプロピルを表し;nが0、1または2であること
    を特徴とする請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 2−シアノ−3−シクロプロピル−1−
    (4−メチル−3−メチルスルフェニルフェニル)プロ
    パン−1,3−ジオン;2−シアノ−3−シクロプロピ
    ル−1−(4−メチル−3−メチルスルホニルフェニ
    ル)プロパン−1,3−ジオン;2−シアノ−3−シク
    ロプロピル−1−(4−メチル−3−メチルスルフィニ
    ルフェニル)プロパン−1,3−ジオン;2−シアノ−
    3−シクロプロピル−1−(4−クロロ−3−エチルス
    ルフェニル−2−メチルスルフェニルフェニル)プロパ
    ン−1,3−ジオン;2−シアノ−3−シクロプロピル
    −1−(4−メトキシ−3−メチルスルホニルフェニ
    ル)プロパン−1,3−ジオン;2−シアノ−3−シク
    ロプロピル−1−(4−クロロ−3−メチルスルホニル
    フェニル)プロパン−1,3−ジオン;2−シアノ−3
    −シクロプロピル−1−(4−クロロ−2−メチル−3
    −メチルスルフェニルフェニル)プロパン−1,3−ジ
    オン;2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(3,4
    −ビスメチルスルフェニル−2−トリフルオロメチルフ
    ェニル)プロパン−1,3−ジオン;2−シアノ−3−
    シクロプロピル−1−(4−クロロ−2−メトキシ−3
    −メチルスルホニルフェニル)プロパン−1,3−ジオ
    ン;もしくは2−シアノ−3−シクロプロピル−1−
    (4−クロロ−2−メチルスルフェニル−3−プロピル
    スルフェニルフェニル)プロパン−1,3−ジオン;ま
    たは農薬的に許容されうるその塩、金属錯体もしくはエ
    ノール型互変異性体であることを特徴とする請求項1に
    記載の化合物。
  8. 【請求項8】 (a)下記式(II): 【化2】 [式中、R、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは請求項
    1で定義した通りであり、R11は水素原子またはカルボ
    キシルエステル、アミド、ニトリルおよびアシルから選
    択される基を表す。]の化合物を塩基と反応させるか; (b)下記式 (III): 【化3】 [式中、R、R1 、R2 、R3 、R4 およびnは請求項
    1で定義した通りであり、R11は上記で定義した通りで
    ある。]の化合物を塩基と反応させるか; (c)n、pおよびqが0または2の場合、下記式(I
    V): 【化4】 [式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は請求項1で定義
    した通りであり、n、pおよびqは0または2であ
    る。]の塩化ベンゾイルを下記式(V): 【化5】 [式中、Rは請求項1で定義した通りである。]のβ−
    ケトニトリルと反応させるか; (d)n、pおよびqが0または2の場合、下記式(V
    I): 【化6】 [式中、Rは請求項1で定義した通りである。]の酸塩
    化物を下記式(VII): 【化7】 [式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は請求項1で定義
    した通りであり、n、pおよびqは0または2であ
    る。]のβ−ケトニトリルと反応させるか; (e)n、pおよびqが0または2の場合、上記式(I
    V)[式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は請求項1で
    定義した通りであり、n、pおよびqは0または2であ
    る。]の塩化ベンゾイルと上記式(V)[式中、Rは請
    求項1で定義した通りである。]のβ−ケトニトリルと
    を下記式(VIII): 【化8】 [式中、R、R1 、R2 、R3 およびR4 は請求項1で
    定義した通りであり、n、pおよびqは0または2であ
    る。]の中間体を経由して反応させるか; (f)n、pおよびqが0または2の場合、上記式(V
    I)[式中、Rは請求項1で定義した通りである。]の
    酸塩化物と上記式(VII)[式中、R1 、R2 、R3
    よびR4 は請求項1で定義した通りであり、n、pおよ
    びqは0または2である。]のβ−ケトニトリルとを下
    記式(IX): 【化9】 [式中、R、R1 、R2 、R3 およびR4 は請求項1で
    定義した通りであり、n、pおよびqは0または2であ
    る。]の中間体を経由して反応させるか;または (g)n、pおよびqが0または2の場合、式(I)に
    おいてn、pおよびqが0または1である対応化合物を
    酸化し、次いで、所望により、こうして得られた化合物
    を農薬的に許容され得るその塩または金属錯体に変換す
    ることを含む請求項1に記載の式(I)の2−シアノ−
    1,3−ジオン誘導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の式
    (I)の2−シアノ−1,3−ジオン誘導体または農薬
    的に許容され得るその塩、金属錯体もしくはエノール型
    互変異性体を活性成分として農薬的に有効な量で含み、
    関連して農薬的に許容され得る希釈剤または担体および
    /または界面活性剤を含む除草剤組成物。
  10. 【請求項10】 水性懸濁濃縮物、湿潤性粉末、水溶性
    もしくは水分散性粉末、水溶性液体濃縮物、乳化可能な
    液体懸濁濃縮物、顆粒または乳化可能な濃縮物の形態の
    請求項9に記載の除草剤組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の
    式(I)の2−シアノ−1,3−ジオン誘導体または農
    薬的に許容され得るその塩、金属錯体もしくはエノール
    型互変異性体をある場所に適用することを含む、その場
    所での雑草の生長を制御する方法。
  12. 【請求項12】 場所が作物の成育に使用または使用す
    る予定の区域であり、化合物を0.01kg〜4.0k
    g/ヘクタールの割合で適用することを特徴とする請求
    項11に記載の方法。
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