JPH06328546A - 複合形押出成形装置の制御方法 - Google Patents
複合形押出成形装置の制御方法Info
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Abstract
てその変化原因を識別し、それぞれの原因に応じた的確
な修正或は補正操作を実行できる制御方法を得ること。 【構成】 複合形押出成形装置にいて、ギヤポンプの入
口側の圧力及び出口側の圧力P2 を検出し、その差圧に
よって定量フィーダ1の供給量を制御するとともに、上
記ギヤポンプの入口側の圧力P1 が予め設定した設定圧
力になるようにギヤポンプ3の駆動モータを制御する。
Description
接混合処理、十分な冷却、及び高度な安定性が要求され
るフィルム・シート等の成形に用いられる、定量フィー
ダ付押出機、及びギヤポンプを核とする複合形押出成形
装置の制御方法に関する。
供給装置を介して供給するようにした一軸又は二軸の押
出機の圧力を検出し、その検出信号を押出機スクリュー
駆動系にフィードバックするとともに、上記押出機スク
リューの回転速度をも検出し、その回転速度検出信号を
前記ポリマーの供給装置の駆動系にフィードバックする
ことによって、ポリマーの供給量をコントロールするこ
とが行なわれている(特公平2−50207号)。
においてその押出プロセスの状態を変化させる主な外乱
要因としては定量フィーダの特性変化及びフィルタの目
詰りの2つが考えられる。
ベルト式、ロス・イン・ウェイト式が使われており、い
ずれも重量検出部、制御部及び機械系フィーダで構成さ
れている。そして、フィーダの供給量はフィーダ系内の
制御機構によって一定に保たれるよう設計されている
が、重量検出部に用いられているロードセル等の温度ド
リフトや経時ドリフト、或はベルト等への粉体の付着等
によって上記供給量が変動する。この定量フィーダの特
性変化による外乱の特徴は必ずしも確定的でないことと
変動周期がかなり長いことである。
のフィルタが必ず設けられている。このフィルタの機能
は溶融樹脂中のごみ、ゲル、炭化物、金属摩耗粉の如き
異物を捕捉することであり、フィルタは経時的に目詰り
し、樹脂圧力を上昇させる。この結果、押出機の先端計
量部の充満長が増えるため、樹脂温度の上昇やベントア
ップ等の障害が生じる。この外乱は、確定的であること
と徐々に単調に増加する等の特徴がある。
に、押出機の下流側に設けられているギヤポンプの入口
側圧力を制御量として、フィーダ駆動部を制御対象と
し、ギヤポンプの入口側圧力を定値制御することによっ
て生産量或はシート等の厚さを一定に保つようにして従
来の装置において、定量フィーダの特性変化という外乱
が作用した時には次の如き現象が生ずる。
過程ではフィーダ供給量Qf に等しい)、ギヤポンプの
回転数をN、そのギヤポンプの理論吐出量をα、同背圧
流係数をβ、材料の粘度をμ、ギヤポンプの入口側圧力
をp1 、出口側圧力をp2 としたとき、ギヤポンプの一
般的な特性は次式で表わされる。
量δp1 を求めると、 δp1 =μ/β・δQ=μ/β・δQf (3) となる。この場合、実際はδQf によってp2 も変化す
るがδp2 はδp1 に比し非常に小さいので無視するこ
とができる。
般に非常に小さいので、わずかの供給量変動δQf によ
ってギヤポンプの入口側圧力p1 はかなり上昇する。つ
まり、p1 の変化は高い感度で検出することができる。
昇し設定値との間に制御偏差が生じた場合、制御装置が
働らき材料の供給量の修正が行なわれ、生産量やシート
厚等が一定に保たれる。
した場合、フィルタに目詰りが進行すると、まず、ギヤ
ポンプの出口側圧力がδp2 上昇する。しかしQf が一
定であるから、ギヤポンプ前後の差圧Δp(=p2 −p
1 )は変化しない。したがって、入口側圧力p1 も出口
側圧力p2 と同じ量上昇し、p1 +δp2 となるため、
設定値との間に制御偏差が生じる。
「上記偏差がフィーダ供給量Qf の変動によって生じ
た」と判断し、Qf を減らすような操作が実行される。
そのためフィルタの目詰りに伴なって、押出量或はシー
ト厚が漸減されるという結果に陥ることとなる。
ィルタ目詰りという外乱によって生産量やシート厚の減
少がもたらされるという問題がある。
成形装置の各部圧力変化を検出してその変化原因を識別
し、それぞれの原因に応じた的確な修正或は補正操作を
実行できる制御方法を得ることを目的とする。
量制御して原料を押出機に供給する定量フィーダと、定
量フィーダから原料を供給される押出機と、その押出機
の押出側に連結されるギヤポンプと、ギヤポンプの入口
側及び出口側の少なくとも一方に設けられたフィルタと
を有する複合形押出成形装置の制御方法において、上記
ギヤポンプの入口側の圧力P1 及び出口側圧力P2 を検
出し、その差圧に基づいて定量フィーダの供給量を制御
するとともに、ギヤポンプの入口側圧力P1 が予め設定
した設定圧力になるようにギヤポンプの駆動モータを制
御することを特徴とする。
に供給する定量フィーダと、定量フィーダから原料を供
給される押出機と、その押出機の押出側に連結されるギ
ヤポンプと、ギヤポンプの入口側及び出口側の少なくと
も一方に設けられたフィルタとを有する複合形押出成形
装置の制御方法において、上記ギヤポンプの入口側圧力
P1 及び出口側圧力P2 を検出し、その差圧に基づいて
定量フィーダの供給量を制御するとともに、押出機の押
出圧力P0 を検出し、その圧力が予め設定した設定圧力
になるようにギヤポンプの駆動モータを制御することを
特徴とする。
押出機に供給する定量フィーダと、定量フィーダから原
料を供給される第1の押出機と、その第1の押出機に接
続された第2の押出機と、その第2の押出機の押出側に
連結されるギヤポンプと、ギヤポンプの入口側及び出口
側の少なくとも一方に設けられたフィルタとを有する複
合形押出成形装置の制御方法において、上記ギヤポンプ
の入口側圧力P1 及び出口側圧力P2 を検出し、その差
圧に基づいて定量フィーダの供給量を制御するととも
に、前記第1の押出機の押出側圧力P0 を検出しその圧
力が予め設定した設定圧力になるように第2の押出機の
駆動モータを制御することを特徴とする。
の外乱要因によって変化する。したがって、まずこのp
1 の変化要因をつきとめなければならない。そして、こ
のギヤポンプ入口側圧力p1 の変化原因が定量フィーダ
の特性変化に起因する供給量変動か、フィルタの目詰り
かの識別は、ギヤポンプ前後の差圧Δpを調べることに
よって可能である。
必ずギヤポンプ前後の差圧Δpの変化として現われる。
差圧の変化量δ(Δp)によって検出するときの感度係
数(λ)であり、このλは前述のように非常に高い値を
もつ。
前後の差圧Δpによって高精度で検出することができ
る。したがって、この差圧Δpによって定量フィーダの
供給量を制御することによって、定量フィーダの特性変
化による外乱に対処でき、所定量の原料を供給すること
ができる。
ポンプ前後の差圧Δpは一定である。したがって、もし
Δpが一定で、ギヤポンプの入口側圧力p1 又は出口側
圧力p2 或はギヤポンプの入口側圧力に対応する2軸押
出機の押出側圧力p0 が上ったら、この上昇原因はフィ
ルタの目詰りと判断でき、これらのいずれかの信号によ
ってギヤポンプの回転数を制御することによって、フィ
ルタの目詰りによる影響を除去することができる。
目詰りが同時に発生したとしても、ギヤポンプ前後の差
圧Δpはフィーダの供給量変動にだけ反応する。したが
って、この差圧Δpに基づいてフィーダの供給量変動に
よる成分とフィルタの目詰りによる成分に分けることが
できる。
1発明と同一原理によって、第1の押出機の押出側圧力
が設定圧力になるように第2の押出機の駆動モータを制
御することにより、フィルタ目詰りの影響を除去するこ
とができる。
ついて説明する。
ク図であって、定量フィーダ1から2軸押出機2に供給
された原料は、その2軸押出機2で混練されながら加
熱、溶融されてギヤポンプ3に送り込まれ、そこで上記
2軸押出機2から連続的に搬送されてくる原料が一定量
づつ計量され、フィルタ4を経てダイ5に供給され、そ
のダイ5から定量吐出が行なわれる。
それぞれ圧力検出器6,7が設けられており、その両圧
力検出器6,7で検出されたギヤポンプ入口側の圧力p
1 及び出口側の圧力p2 の信号が差圧演算器8で比較演
算され、その差圧が比較器9で差圧設定器10の設定値
と比較され、その偏差信号が制御部11に入力され操作
量演算が行なわれるとともにフィーダ供給量の設定値の
補正量が算定される。そしてこの新しい設定値が設定制
御器12に出力され、これによって制御信号が前記定量
フィーダ1の駆動部13に入力され定量フィーダ1によ
る原料供給料が制御される。
する圧力検出器7からの圧力信号は比較器14にも送ら
れ、そこで圧力設定器15からの設定値と比較され、そ
の偏差信号が制御部16に入力され、ギヤポンプの回転
数の設定値の補正量が算定され、この新しい設定信号が
設定制御器17を経て上記ギヤポンプ3の駆動モータ1
8に入力され、ギヤポンプ3の回転数が制御される。
口側圧力の差圧Δpにて定量フィーダ1が制御され、定
量フィーダの特性変化による外乱に対する修正が行なわ
れるとともに、ギヤポンプの出口側の圧力変動によって
ギヤポンプの回転数を制御することによってフィルタの
目詰りによる影響が修正される。
合の両制御ループの操作順序が大切である。両外乱の大
きさを演算によって識別し同時操作を行なうことも可能
であるが、相互干渉があるため、操作方法が複雑にな
る。また、両外乱とも、前述のように周期が長いこと、
特にフィルタの目詰りは単調に増加する性質をもつこと
を考慮すると急いで操作する必要はないと判断される。
次操作法を採用する。すなわち、まだすフィーダの供給
量変動をギヤポンプ前後の差圧Δpによってチェックす
る。この時Δpに偏差があればフィーダ供給量の設定値
の修正指令を出すことによってフィーダ供給量の修正を
行なう。
囲内に入ったら、圧力p2 を調べ、これらの圧力に偏差
があればギヤポンプ速度の修正指令を出す。この操作を
実行した時はギヤポンプ前後の差圧Δpの設定値を必ず
更新しなければならない。この更新時期は上記操作を実
行後、各部圧力が安定した時点で行ない、新しい設定値
は安定状態でp1 ,p2 を実測し、この差圧(p2 −p
1 )の算定値とする。
押出機2とギヤポンプ3との間にフィルタ20が設けら
れており、このフィルタ20の上流側すなわち2軸押出
機2の吐出側に圧力検出器21が設けられている。
された2軸押出機2の押出側圧力p0 が圧力設定器22
の設定値と比較され、その偏差信号が制御部23に入力
され、その制御部23からの出力信号が設定制御器17
を介してギヤポンプ3の駆動モータ18に入力され、ギ
ヤポンプ3の回転数制御が行なわれる。その他は図1に
示すものと同一である。
ンプ3の前後の圧力差を検出して、その圧力差に応じて
定量フィーダの供給量が制御されるとともに、2軸押出
機の吐出側の圧力が上昇した場合にはギヤポンプの回転
数が制御されてフィルタの目詰りによる影響が修正され
る。
基準器として一定速度で運転することが望まれるギヤポ
ンプをフィルタの目詰りに対応するために変速してい
る。ところが、ギヤポンプを変速した場合には、定量フ
ィーダの制御に係るギヤポンプ前後の差圧Δpの設定値
を次式に基づいてその都度更新しなければならない。
系の2つの制御系間で操作順序等について協調をとる必
要がある。
容範囲内に保つとともに、押出機でのベントアップを防
止するためには、押出機の先端計量部の充満長xを一定
に保たなければならない。
うにした他の実施例を示す図で、2軸押出機(第1の押
出機)2の下流側に単軸押出機(第2の押出機)25、
フィルタ26及びギヤポンプ3が順次配設されている。
21が設けられており、その圧力検出器21で検出され
た2軸押出機の押出側圧力が圧力設定器22の設定圧と
比較され、その偏差が制御部に入力され操作量演算が行
なわれる。この操作信号が単軸押出機用駆動モータの設
定制御器27に送られて設定速度の更新が行なわれ、こ
の設定制御器27からの制御信号によって駆動モータ2
8の回転が制御され、単軸押出機25の回転数制御が行
なわれる。
ものと全く同一である。
満長xを検出するための簡便な手段は、その押出機のス
クリュ先端部圧力p0 を計測することである。このp0
は次式のように表わされ、p0 はxに比例する。
流係数、N1 は同回転数である。
ってxを一定に保つことができる。
するとギヤポンプ3の出口側圧力p2 がδp′上昇す
る。しかし、フィーダ供給量Qf と等しいギヤポンプ3
の流量Qは一定であるから、ギヤポンプ3前後の差圧Δ
p(=p2 −p1 )は変化しない。つまり、ギヤポンプ
入口側圧力もδp′上昇する。またフィルタ26が目詰
りすると単軸押出機のヘッド圧がδp″上昇する。しか
し流量とスクリュ速度が一定ならギヤポンプの場合と同
様、単軸押出機の入口及び出口間の差圧は変わらず、入
口圧力p0 も同じ量δp″上昇する。結局2軸押出機の
押出側圧力の上昇量δp0 はδp′+δp″となる。
号が前述のように設定値と比較され、偏差信号によって
操作量演算が行なわれる。この演算式は比例・積分、或
は下式が適当とされる。
の推進流係数、β2 :同背流係数である。
機の駆動モータ28の設定制御器27に送られて設定速
度の増速が行なわれる。この結果、単軸押出機の入口圧
力、したがって2軸押出機のスクリュ先端部圧力p0 は
常に一定に保たれ、充満長さxを一定に維持させること
ができる。
プの入口側圧力と出口側圧力との差圧によって定量フィ
ーダの供給量を制御するとともに、ギヤポンプの入口側
圧力、押出機の押出側圧力によってギヤポンプの駆動モ
ータ或は第2の押出機の駆動モータを制御するようにし
たので、フィルタの目詰り等の影響を除去してフィーダ
供給量を一定に制御でき、生産量或はシート厚は常に高
精度で一定に保つことができ、また樹脂の混練度、温度
或は脱揮性を許容範囲内に保つとともに押出機でのベン
トアップを防止することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】定量制御して原料を押出機に供給する定量
フィーダと、定量フィーダから原料を供給される押出機
と、その押出機の押出側に連結されるギヤポンプと、ギ
ヤポンプの入口側及び出口側の少なくとも一方に設けら
れたフィルタとを有する複合形押出成形装置の制御方法
において、上記ギヤポンプの入口側の圧力P1 及び出口
側圧力P2 を検出し、その差圧に基づいて定量フィーダ
の供給量を制御するとともに、ギヤポンプの入口側圧力
P1 が予め設定した設定圧力になるようにギヤポンプの
駆動モータを制御することを特徴とする、複合形押出成
形装置の制御方法。 - 【請求項2】定量制御して原料を押出機に供給する定量
フィーダと、定量フィーダから原料を供給される押出機
と、その押出機の押出側に連結されるギヤポンプと、ギ
ヤポンプの入口側及び出口側の少なくとも一方に設けら
れたフィルタとを有する複合形押出成形装置の制御方法
において、上記ギヤポンプの入口側圧力P1 及び出口側
圧力P2 を検出し、その差圧に基づいて定量フィーダの
供給量を制御するとともに、押出機の押出圧力P0 を検
出し、その圧力が予め設定した設定圧力になるようにギ
ヤポンプの駆動モータを制御することを特徴とする、複
合形押出成形装置の制御方法。 - 【請求項3】定量制御して原料を押出機に供給する定量
フィーダと、定量フィーダから原料を供給される第1の
押出機と、その第1の押出機に接続された第2の押出機
と、その第2の押出機の押出側に連結されるギヤポンプ
と、ギヤポンプの入口側及び出口側の少なくとも一方に
設けられたフィルタとを有する複合形押出成形装置の制
御方法において、上記ギヤポンプの入口側圧力P1 及び
出口側圧力P2 を検出し、その差圧に基づいて定量フィ
ーダの供給量を制御するとともに、前記第1の押出機の
押出側圧力P0 を検出しその圧力が予め設定した設定圧
力になるように第2の押出機の駆動モータを制御するこ
とを特徴とする、複合形押出成形装置の制御方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP12244193A JP3323277B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 複合形押出成形装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12244193A JP3323277B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 複合形押出成形装置の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06328546A true JPH06328546A (ja) | 1994-11-29 |
JP3323277B2 JP3323277B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=14835929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12244193A Expired - Fee Related JP3323277B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 複合形押出成形装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3323277B2 (ja) |
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1993
- 1993-05-25 JP JP12244193A patent/JP3323277B2/ja not_active Expired - Fee Related
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