JPH0632735B2 - 全回転かま - Google Patents
全回転かまInfo
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- JPH0632735B2 JPH0632735B2 JP12636590A JP12636590A JPH0632735B2 JP H0632735 B2 JPH0632735 B2 JP H0632735B2 JP 12636590 A JP12636590 A JP 12636590A JP 12636590 A JP12636590 A JP 12636590A JP H0632735 B2 JPH0632735 B2 JP H0632735B2
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- JP
- Japan
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- hook
- bobbin case
- bobbin
- tubular portion
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ミシンの全回転かまに関する。
従来の技術 このようなミシンの全回転かまでは、下糸巻回量をでき
るだけ増大し、しかも縫製性能を向上することが望まれ
る。
るだけ増大し、しかも縫製性能を向上することが望まれ
る。
発明が解決すべき課題 本発明の目的は、下糸巻回量の増大を図り、さらに縫製
性能を向上することができるようにした全回転かまを提
供することである。
性能を向上することができるようにした全回転かまを提
供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、内かまの筒部とボビンケースの筒部とを軸線
方向に沿つて部分的に、軸線方向に重ね、 ボビンケース５の筒部２３には、外向き鍔２９を形成
し、 内かま３の筒部１２の外かま回転方向１６上流側の第１
端部２６と、 上糸ループを案内する外向き鍔２９に連なり、ボビンケ
ース５の筒部２３の外かま回転方向１６下流側の第２端
部２７とが、対向し、 第１および第２端部２６，２７の対向する面は、内かま
３の一直径線方向４８に平行であり、 第１端部２６は、第２端部２７よりも、内かま３の半径
方向外方に段差ｄ１を形成することを特徴とする全回転
かまである。
方向に沿つて部分的に、軸線方向に重ね、 ボビンケース５の筒部２３には、外向き鍔２９を形成
し、 内かま３の筒部１２の外かま回転方向１６上流側の第１
端部２６と、 上糸ループを案内する外向き鍔２９に連なり、ボビンケ
ース５の筒部２３の外かま回転方向１６下流側の第２端
部２７とが、対向し、 第１および第２端部２６，２７の対向する面は、内かま
３の一直径線方向４８に平行であり、 第１端部２６は、第２端部２７よりも、内かま３の半径
方向外方に段差ｄ１を形成することを特徴とする全回転
かまである。
作用 本発明に従えば、内かまの筒部とボビンケースの筒部と
を周方向に沿つて部分的に、軸線方向に重ね、これによ
つてボビンケースのボビン収納空間の内径を内かまの筒
部の内径と一致させることができるようになり、ボビン
ケースの内径、したがつてボビンのフランジの外径を増
大することが可能となる。このボビンケースの筒部に
は、上糸ループを案内して上糸ループのたるみ量を小さ
く制御する外向き鍔を形成し、縫製性能の向上を図るこ
とができる。
を周方向に沿つて部分的に、軸線方向に重ね、これによ
つてボビンケースのボビン収納空間の内径を内かまの筒
部の内径と一致させることができるようになり、ボビン
ケースの内径、したがつてボビンのフランジの外径を増
大することが可能となる。このボビンケースの筒部に
は、上糸ループを案内して上糸ループのたるみ量を小さ
く制御する外向き鍔を形成し、縫製性能の向上を図るこ
とができる。
実施例 第１図は本発明の一実施例の斜視図である。回転駆動さ
れる軸１には外かま２が固定されており、この外かま２
には内かま３が収納され、この内かま３内にはボビン４
を収納したボビンケース５が収納される。
れる軸１には外かま２が固定されており、この外かま２
には内かま３が収納され、この内かま３内にはボビン４
を収納したボビンケース５が収納される。
第２図は内かま３の正面図であり、第３図はその内かま
３の背面図であり、第４図はその内かま３の側面図であ
り、第５図はその内かま３の平面図であり、第６図は第
５図の切断面線VI−VIから見た断面図である。このよう
な内かま３を備える垂直全回転かまの断面は、第７図に
示されている。ボビン４は、下糸が巻回される直円筒上
の巻胴７と、この巻胴７の軸線方向両端部に固定される
フランジ８とを有する。内かま３の底９にはスタツド１
０が立設され、このスタツド１０はボビン４の巻胴７内
を挿通する。内かま３の筒部１２の外周部には軌条１３
が形成され、この軌条１３は外かま２に形成された軌溝
１４に嵌り込む。内かま３の回り止め凹所１５にはミシ
ンの機体に固定されている回り止め部材６６が嵌り込
み、こうして外かま２が矢符１６の方向に回転されると
き、外かま２が回転することを防ぐ。
３の背面図であり、第４図はその内かま３の側面図であ
り、第５図はその内かま３の平面図であり、第６図は第
５図の切断面線VI−VIから見た断面図である。このよう
な内かま３を備える垂直全回転かまの断面は、第７図に
示されている。ボビン４は、下糸が巻回される直円筒上
の巻胴７と、この巻胴７の軸線方向両端部に固定される
フランジ８とを有する。内かま３の底９にはスタツド１
０が立設され、このスタツド１０はボビン４の巻胴７内
を挿通する。内かま３の筒部１２の外周部には軌条１３
が形成され、この軌条１３は外かま２に形成された軌溝
１４に嵌り込む。内かま３の回り止め凹所１５にはミシ
ンの機体に固定されている回り止め部材６６が嵌り込
み、こうして外かま２が矢符１６の方向に回転されると
き、外かま２が回転することを防ぐ。
筒部１２には、軌条１３が形成され、この軌条１３には
上糸ループのための糸分け部２１が形成され、この軌条
１３には糸抜け部２２が形成される。ボビン４のフラン
ジ８を大径として下糸巻回量を増大するために、そのフ
ランジ８の外径を大きくし、これに応じてボビンケース
５の筒部２３の径を大きくし、これに応じて、内かま３
の筒部１２を薄肉とする必要がある。この筒部１２の内
径を大きくして全体的に薄肉にすると、その筒部１２の
強度が低下してしまう。
上糸ループのための糸分け部２１が形成され、この軌条
１３には糸抜け部２２が形成される。ボビン４のフラン
ジ８を大径として下糸巻回量を増大するために、そのフ
ランジ８の外径を大きくし、これに応じてボビンケース
５の筒部２３の径を大きくし、これに応じて、内かま３
の筒部１２を薄肉とする必要がある。この筒部１２の内
径を大きくして全体的に薄肉にすると、その筒部１２の
強度が低下してしまう。
糸分け部２１と糸抜け部２２との間Ｗ１における周方の
部分１２ａの厚みｔ１を、残余の部分１２ｂの厚みｔ２
よりも薄くする。部分１２ａ，１２ｂの内径はスタツド
１０の軸線まわりに一様であり、このとき部分１２ａの
厚みｔ１は、その外周部において厚みΔｔだけ残余の部
分１２ｂの厚みｔ２よりも薄くする。上糸はこの範囲Ｗ
１において存在し、その部分１２ａにおいて厚みｔ１が
薄くされているので、上糸にその部分１２ａの外周面と
外かま２の内周面との間で不所望に大きな摩擦力が作用
することはない。また前記残余部分１２ｂは強度を保つ
ために必要な厚みｔ２を有しており、したがつて筒部１
２の強度が低下することはない。たとえば内かま３の筒
部１２の内径２・Ｒは、在来の内かまの内径に比べて
０．６mm増大し、前記部分１２ａの外径を前記在来の内
かまの筒部の外径と同一とし、残余部分１２ｂの外径を
前記在来の内かまの筒部の外径よりも直径で０．６mm増
加させる。
部分１２ａの厚みｔ１を、残余の部分１２ｂの厚みｔ２
よりも薄くする。部分１２ａ，１２ｂの内径はスタツド
１０の軸線まわりに一様であり、このとき部分１２ａの
厚みｔ１は、その外周部において厚みΔｔだけ残余の部
分１２ｂの厚みｔ２よりも薄くする。上糸はこの範囲Ｗ
１において存在し、その部分１２ａにおいて厚みｔ１が
薄くされているので、上糸にその部分１２ａの外周面と
外かま２の内周面との間で不所望に大きな摩擦力が作用
することはない。また前記残余部分１２ｂは強度を保つ
ために必要な厚みｔ２を有しており、したがつて筒部１
２の強度が低下することはない。たとえば内かま３の筒
部１２の内径２・Ｒは、在来の内かまの内径に比べて
０．６mm増大し、前記部分１２ａの外径を前記在来の内
かまの筒部の外径と同一とし、残余部分１２ｂの外径を
前記在来の内かまの筒部の外径よりも直径で０．６mm増
加させる。
第８図は本発明のボビンケース５の分解斜視図であり、
第９図はボビンケース５の組立状態を示す正面図であ
る。内かま３の筒部１２とボビンケース５の筒部２３と
は、周方向に沿つて部分的に軸線方向（第７図の左右方
向）に重なつている。内かま３の回り止め凹所１５付近
で、内かま３の筒部１２の外かま回転方向１６上流側の
端部２６と、ボビンケース５の筒部２３の外かま回転方
向１６下流側端部２７とが対向している。このボビンケ
ース５の本体２８において、上糸ループを案内してその
上糸のたるみ量を小さく制御する外向き鍔２９が形成さ
れる。
第９図はボビンケース５の組立状態を示す正面図であ
る。内かま３の筒部１２とボビンケース５の筒部２３と
は、周方向に沿つて部分的に軸線方向（第７図の左右方
向）に重なつている。内かま３の回り止め凹所１５付近
で、内かま３の筒部１２の外かま回転方向１６上流側の
端部２６と、ボビンケース５の筒部２３の外かま回転方
向１６下流側端部２７とが対向している。このボビンケ
ース５の本体２８において、上糸ループを案内してその
上糸のたるみ量を小さく制御する外向き鍔２９が形成さ
れる。
ボビンケース５の本体２８の内かま３開放端側の端面上
には、対向する一対の案内溝３１，３２が案内部３３，
３４によつて形成される。この案内溝３１，３２は、ボ
ビンケース５の半径方向に平行に延びており、ラツチ部
材３５の両側部が、この案内溝３１，３２に嵌り込ん
で、移動自在である。ラツチ部材３５の端部には、屈曲
して尾端３６が形成されており、この尾端３６はボビン
ケース５の本体２８に形成された孔３７内に入り込んで
ボビンケース５の本体２８軸線方向内方に突出してい
る。この孔３７はボビンケース５の半径方向に延びる。
この尾端３６は、ボビン４の開放端側に配置された一方
のフランジ８の外周部に当接して、ボビンケース５にボ
ビン４を係止させた状態で内かま３から同時に取出すた
めの働きをする。
には、対向する一対の案内溝３１，３２が案内部３３，
３４によつて形成される。この案内溝３１，３２は、ボ
ビンケース５の半径方向に平行に延びており、ラツチ部
材３５の両側部が、この案内溝３１，３２に嵌り込ん
で、移動自在である。ラツチ部材３５の端部には、屈曲
して尾端３６が形成されており、この尾端３６はボビン
ケース５の本体２８に形成された孔３７内に入り込んで
ボビンケース５の本体２８軸線方向内方に突出してい
る。この孔３７はボビンケース５の半径方向に延びる。
この尾端３６は、ボビン４の開放端側に配置された一方
のフランジ８の外周部に当接して、ボビンケース５にボ
ビン４を係止させた状態で内かま３から同時に取出すた
めの働きをする。
ラツチ部材３５の尾端３６とは反対側の端部には、ヒン
ジ３８を形成するための挿通孔３９が、このラツチ部材
３５の一部分を弯曲して形成される。操作片４０の端部
には、ヒンジ３８を構成するための挿通孔４１が、この
操作片４０を弯曲することによつて形成される。ヒンジ
ピン４２は、ラツチ部材３５の一方の挿通孔３９から操
作片４０の挿通孔４１を通り、他方の挿通孔３９に挿通
し、こうしてラツチ部材３５と操作片４０とが、ヒンジ
ピン４２の軸線まわりに角変位可能に連結される。ラツ
チ部材３５には、外側方に突出したばね受け片４３が形
成される。ヒンジピン４２の挿通孔３９，４１は、支持
部４４，４５に形成される。ラツチ部材３５にはまた、
その長手方向に沿つてラッチ孔４６が形成されている。
このラッチ孔４６の端部４６ａは、スタツド１０の先端
に形成された小径部４７側に係止してラッチ状態とさ
れ、またこのラッチ状態が、ラッチ部材３５の移動によ
つて解除される。
ジ３８を形成するための挿通孔３９が、このラツチ部材
３５の一部分を弯曲して形成される。操作片４０の端部
には、ヒンジ３８を構成するための挿通孔４１が、この
操作片４０を弯曲することによつて形成される。ヒンジ
ピン４２は、ラツチ部材３５の一方の挿通孔３９から操
作片４０の挿通孔４１を通り、他方の挿通孔３９に挿通
し、こうしてラツチ部材３５と操作片４０とが、ヒンジ
ピン４２の軸線まわりに角変位可能に連結される。ラツ
チ部材３５には、外側方に突出したばね受け片４３が形
成される。ヒンジピン４２の挿通孔３９，４１は、支持
部４４，４５に形成される。ラツチ部材３５にはまた、
その長手方向に沿つてラッチ孔４６が形成されている。
このラッチ孔４６の端部４６ａは、スタツド１０の先端
に形成された小径部４７側に係止してラッチ状態とさ
れ、またこのラッチ状態が、ラッチ部材３５の移動によ
つて解除される。
案内部３３によつて形成される案内溝３１は、ボビンケ
ース５の一直径線４８に平行である。案内部３４は、前
記孔３７寄りの部分３４ａとこの孔３７から遠去かつた
部分３４ｂとを有し、これに対応して案内溝３２は、孔
３７寄りの部分３２ａとこの孔３７から遠去かつた部分
３２ｂとを有する。案内溝３２ａ，３２ｂには段差５０
が形成されている。
ース５の一直径線４８に平行である。案内部３４は、前
記孔３７寄りの部分３４ａとこの孔３７から遠去かつた
部分３４ｂとを有し、これに対応して案内溝３２は、孔
３７寄りの部分３２ａとこの孔３７から遠去かつた部分
３２ｂとを有する。案内溝３２ａ，３２ｂには段差５０
が形成されている。
第１０図は、第９図の切断面線Ｘ−Ｘから見た断面図で
ある。案内溝３２ａ内にはコイルばね５１が装入されて
おり、このばね５１の一端部は段差５０に当接し、他端
部はばね受け片４３に当接し、こうしてばね５１によつ
てラツチ部材３５が第９図（１）および第９図（２）の
矢符５２の方向に、すなわちボビンケース５の本体２８
の半径方向外方にばね付勢される。案内部３４の孔３７
寄りの部分３４ａは、もう１つの案内溝３１から離間す
るように側方（第９図（１）および第９図（２）の右
方）に凹ませて形成されている。
ある。案内溝３２ａ内にはコイルばね５１が装入されて
おり、このばね５１の一端部は段差５０に当接し、他端
部はばね受け片４３に当接し、こうしてばね５１によつ
てラツチ部材３５が第９図（１）および第９図（２）の
矢符５２の方向に、すなわちボビンケース５の本体２８
の半径方向外方にばね付勢される。案内部３４の孔３７
寄りの部分３４ａは、もう１つの案内溝３１から離間す
るように側方（第９図（１）および第９図（２）の右
方）に凹ませて形成されている。
ラツチ部材５３をボビンケース５の本体２８に装着する
にあたつては、このラツチ部材３５の側部を案内溝３１
に、第１１図に示されるようにして入り込ませ、尾端３
６が孔３７に対応して位置した状態で、ラツチ部材３５
を矢符５３の方向に角変位する。これによつてラツチ部
材３５は第９図（１）および第１０図の状態となる。こ
の状態で、ラツチ部材３５のばね受け片４３を含む側部
が、案内溝３２から露出している。
にあたつては、このラツチ部材３５の側部を案内溝３１
に、第１１図に示されるようにして入り込ませ、尾端３
６が孔３７に対応して位置した状態で、ラツチ部材３５
を矢符５３の方向に角変位する。これによつてラツチ部
材３５は第９図（１）および第１０図の状態となる。こ
の状態で、ラツチ部材３５のばね受け片４３を含む側部
が、案内溝３２から露出している。
操作片４０の端部にはカム部５４が形成されており、こ
のカム部５４は、操作片４０が矢符５７ａ方向に角変位
させたときに、第１２図（１）で示されるようにラツチ
部材３５を、第１２図（１）の矢符５５の方向にばね５
１のばね力に抗して引張る。これによつて第１２図
（２）で示されるようにカム部５４が、ボビンケース５
の本体２８に形成された作動孔５６にきた状態で、内か
ま３にボビン４が収納されたボビンケース５を装着する
ことによつて、スタツド１０の球面状の先端８０にラツ
チ部材３５の端部４６ａが当接して押圧され、ラツチ部
材３５だけが矢符５５ａ方向に変位してスタツド１０の
小径部４７に嵌り込む。こうし内かま３にボビン４を収
納したボビンケース５が係止され、抜け出しが防止され
る。操作片４０矢符５７の方向に角変位する。ばね５１
は常に操作片４０を矢符５７の方向に角変位する力を与
える。したがつて第１２図（１）の状態では、第９図
（２）で示されるように、ばね受け片４３は案内溝部分
３２ａ内にあり、またラツチ部材３５の側部は案内溝部
分３２ｂ内にあり、さらにまたラッチ部材３５の他方の
側部は案内溝３１内にあり、こうしてラツチ部材３５は
案内溝３１，３２に沿つて安定して移動可能である。操
作片４０から手を離すと、操作片４０は前記ばね５１の
ばね力によつて矢符５７の方向に角変位して第１２図
（３）の状態から第１２図（４）のように角変位し、ラ
ツチ部材３５のラツチ孔４６の端部４６ａがスタツド１
０の小径の係止部４７に係止して、ラツチ状態とされ
る。
のカム部５４は、操作片４０が矢符５７ａ方向に角変位
させたときに、第１２図（１）で示されるようにラツチ
部材３５を、第１２図（１）の矢符５５の方向にばね５
１のばね力に抗して引張る。これによつて第１２図
（２）で示されるようにカム部５４が、ボビンケース５
の本体２８に形成された作動孔５６にきた状態で、内か
ま３にボビン４が収納されたボビンケース５を装着する
ことによつて、スタツド１０の球面状の先端８０にラツ
チ部材３５の端部４６ａが当接して押圧され、ラツチ部
材３５だけが矢符５５ａ方向に変位してスタツド１０の
小径部４７に嵌り込む。こうし内かま３にボビン４を収
納したボビンケース５が係止され、抜け出しが防止され
る。操作片４０矢符５７の方向に角変位する。ばね５１
は常に操作片４０を矢符５７の方向に角変位する力を与
える。したがつて第１２図（１）の状態では、第９図
（２）で示されるように、ばね受け片４３は案内溝部分
３２ａ内にあり、またラツチ部材３５の側部は案内溝部
分３２ｂ内にあり、さらにまたラッチ部材３５の他方の
側部は案内溝３１内にあり、こうしてラツチ部材３５は
案内溝３１，３２に沿つて安定して移動可能である。操
作片４０から手を離すと、操作片４０は前記ばね５１の
ばね力によつて矢符５７の方向に角変位して第１２図
（３）の状態から第１２図（４）のように角変位し、ラ
ツチ部材３５のラツチ孔４６の端部４６ａがスタツド１
０の小径の係止部４７に係止して、ラツチ状態とされ
る。
ボビンケース５内にボビン４を収納した第１２図（３）
の状態で、操作片４０を前述の矢符５７と逆方向５７ａ
に起立させると、カム部５４は作動孔５６の端部５６ａ
に当接してラツチ部材３５は矢符５９の方向に変位し、
これによつて尾端３６はボビン４のフランジ８を半径方
向内方に押圧して把持し、このときラツチ孔４６の端部
４６ａはスタツド１０から離れる。したがつて第１２図
（３）の状態でボビンケース５を矢符６０の方向に引張
ることによつて、ボビンケース５をボビン４とともに内
かま３から取出すことかできる。
の状態で、操作片４０を前述の矢符５７と逆方向５７ａ
に起立させると、カム部５４は作動孔５６の端部５６ａ
に当接してラツチ部材３５は矢符５９の方向に変位し、
これによつて尾端３６はボビン４のフランジ８を半径方
向内方に押圧して把持し、このときラツチ孔４６の端部
４６ａはスタツド１０から離れる。したがつて第１２図
（３）の状態でボビンケース５を矢符６０の方向に引張
ることによつて、ボビンケース５をボビン４とともに内
かま３から取出すことかできる。
ラツチ部材３５にはストツパ６２が形成されており、こ
のストツパ６２が孔３７の端部３７ａに当接することに
よつて、ラツチ部材３５の矢符５９方向の変位が制限さ
れる。
のストツパ６２が孔３７の端部３７ａに当接することに
よつて、ラツチ部材３５の矢符５９方向の変位が制限さ
れる。
第１３図は内かま３とボビンケース５の一部を示す斜視
図であり、第１４図は内かま３にボビンケース５を収納
した状態を示す正面図である。内かま３の回り止め凹所
１５付近で、内かま筒部１２の端部２６とボビンケース
５の筒部２３の端部２７とは、前述のように対向してい
る。第１４図に明らかに示されるようにこの内かま３の
筒部１２の端部２６は、ボビンケース５の筒部２３の端
部２７よりも、内かま３の半径方向外方、したがつて端
部２６と端部２７との間に段差ｄ１が形成される。
図であり、第１４図は内かま３にボビンケース５を収納
した状態を示す正面図である。内かま３の回り止め凹所
１５付近で、内かま筒部１２の端部２６とボビンケース
５の筒部２３の端部２７とは、前述のように対向してい
る。第１４図に明らかに示されるようにこの内かま３の
筒部１２の端部２６は、ボビンケース５の筒部２３の端
部２７よりも、内かま３の半径方向外方、したがつて端
部２６と端部２７との間に段差ｄ１が形成される。
第１５図は、この端部２６，２７付近の拡大した正面図
である。外かま２が回転方向１６に回転されるとき、上
糸ループは第１４図の参照符６３で示される状態となつ
ており、このとき外向き鍔２９によつて案内されて、そ
の上糸ループのたるみが小さくなるように制御される。
上糸ループ６３が図示しない天秤の上昇動作によつて引
上げられて参照符６４で示される状態であるとき、この
上糸は外向き鍔２９の外周面を経て、端部２６，２７付
近で露出している端部２６の一部分２６ａに当接して、
一旦、引掛かる。この状態で、上糸６４が天秤によつて
さらに引張られるとき、内かま３の回り止め凹所１５と
回り止め部材６６との間をその上糸が通過する。このよ
うにして、特に外かま２が低速で回転しているとき、上
糸ループ１４が一旦、端部２６の一部分２６ａに引掛か
つた後に、その上糸６４が回り止め凹所１５と回り止め
部材６６との当接する部分の間を通り抜けるので、その
通り抜ける際の動作が円滑に行われ、上糸がその他の部
分の接触したり引掛かつたりすることがなく、上糸の張
力が安定化され、縫製性能を向上することができる。こ
の端部２６，２７は、内かま３の一直径線方向４８（前
述の第８図参照）に平行である。
である。外かま２が回転方向１６に回転されるとき、上
糸ループは第１４図の参照符６３で示される状態となつ
ており、このとき外向き鍔２９によつて案内されて、そ
の上糸ループのたるみが小さくなるように制御される。
上糸ループ６３が図示しない天秤の上昇動作によつて引
上げられて参照符６４で示される状態であるとき、この
上糸は外向き鍔２９の外周面を経て、端部２６，２７付
近で露出している端部２６の一部分２６ａに当接して、
一旦、引掛かる。この状態で、上糸６４が天秤によつて
さらに引張られるとき、内かま３の回り止め凹所１５と
回り止め部材６６との間をその上糸が通過する。このよ
うにして、特に外かま２が低速で回転しているとき、上
糸ループ１４が一旦、端部２６の一部分２６ａに引掛か
つた後に、その上糸６４が回り止め凹所１５と回り止め
部材６６との当接する部分の間を通り抜けるので、その
通り抜ける際の動作が円滑に行われ、上糸がその他の部
分の接触したり引掛かつたりすることがなく、上糸の張
力が安定化され、縫製性能を向上することができる。こ
の端部２６，２７は、内かま３の一直径線方向４８（前
述の第８図参照）に平行である。
本発明の他の実施例として、第１６図に示されるよう
に、内かま３に形成される端部２６ｂは、半径方向外方
になるにつれて回り止め凹所１５寄りに傾斜した形状と
されていてもよく、これによつて上糸６４は円滑に矢符
６８のようにその端部２６ｂを通つて引張られ、このと
きその上糸は回り止め凹所１５と回り止め部材６６との
間を円滑に通過することができる。
に、内かま３に形成される端部２６ｂは、半径方向外方
になるにつれて回り止め凹所１５寄りに傾斜した形状と
されていてもよく、これによつて上糸６４は円滑に矢符
６８のようにその端部２６ｂを通つて引張られ、このと
きその上糸は回り止め凹所１５と回り止め部材６６との
間を円滑に通過することができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、ボビンケースの内径を大
きくして下糸巻回量の増大を図るのは勿論、外向き鍔に
よつて縫製性能の向上を図ることができるようになる。
きくして下糸巻回量の増大を図るのは勿論、外向き鍔に
よつて縫製性能の向上を図ることができるようになる。
第１図は本発明の一実施例の分解斜視図、第２図は内か
ま３の正面図、第３図はその内かま３の背面図、第４図
は内かま３の側面図、第５図は内かま３の平面図、第６
図は内かま３の第５図における切断面線VI−VIから見た
断面図、第７図は本件垂直全回転かまの縦断面図、第８
図はボビンケース５の分解斜視図、第９図はボビンケー
ス５の組立状態を示す正面図、第１０図は第９図におけ
る切断面線Ｘ−Ｘから見た断面図、第１１図はラツチ部
材３５を案内溝３１，３２に入れるための状態を示す断
面図、第１２図はこのラツチ部材３５の組立手順を示す
図、第１３図は内かま３の筒部１２の端部２６と、ボビ
ンケース５の筒部２３の端部２７付近の分解斜視図、第
１４図はボビンケース５を内かま３に装着した状態を示
す正面図、第１５図は筒部１２，２３の端部２６，２７
付近の一部の正面図、第１６図は本発明の他の実施例の
一部の正面図である。 ２……外かま、３……内かま、４……ボビン、５……ボ
ビンケース、７……巻胴、８……フランジ、１０……ス
タツド、１５……回り止め凹所、１２，２３……筒部、
２２……糸抜け部、２８……ボビンケース本体、２９…
…外向き鍔、３１，３２……案内溝、３３，３４……案
内部、３５……ラツチ部材、３６……尾端、４０……操
作片、４３……ばね受け片、６２……ストツパ
ま３の正面図、第３図はその内かま３の背面図、第４図
は内かま３の側面図、第５図は内かま３の平面図、第６
図は内かま３の第５図における切断面線VI−VIから見た
断面図、第７図は本件垂直全回転かまの縦断面図、第８
図はボビンケース５の分解斜視図、第９図はボビンケー
ス５の組立状態を示す正面図、第１０図は第９図におけ
る切断面線Ｘ−Ｘから見た断面図、第１１図はラツチ部
材３５を案内溝３１，３２に入れるための状態を示す断
面図、第１２図はこのラツチ部材３５の組立手順を示す
図、第１３図は内かま３の筒部１２の端部２６と、ボビ
ンケース５の筒部２３の端部２７付近の分解斜視図、第
１４図はボビンケース５を内かま３に装着した状態を示
す正面図、第１５図は筒部１２，２３の端部２６，２７
付近の一部の正面図、第１６図は本発明の他の実施例の
一部の正面図である。 ２……外かま、３……内かま、４……ボビン、５……ボ
ビンケース、７……巻胴、８……フランジ、１０……ス
タツド、１５……回り止め凹所、１２，２３……筒部、
２２……糸抜け部、２８……ボビンケース本体、２９…
…外向き鍔、３１，３２……案内溝、３３，３４……案
内部、３５……ラツチ部材、３６……尾端、４０……操
作片、４３……ばね受け片、６２……ストツパ
Claims (1)
- 【請求項１】内かまの筒部とボビンケースの筒部とを軸
線方向に沿つて部分的に、軸線方向に重ね、 ボビンケース５の筒部２３には、外向き鍔２９を形成
し、 内かま３の筒部１２の外かま回転方向１６上流側の第１
端部２６と、 上糸ループを案内する外向き鍔２９に連なり、ボビンケ
ース５の筒部２３の外かま回転方向１６下流側の第２端
部２７とが、対向し、 第１および第２端部２６，２７の対向する面は、内かま
３の一直径線方向４８に平行であり、 第１端部２６は、第２端部２７よりも、内かま３の半径
方向外方に段差ｄ１を形成することを特徴とする全回転
かま。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12636590A JPH0632735B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 全回転かま |
| KR1019900022097A KR930003517B1 (ko) | 1990-05-15 | 1990-12-28 | 전회전북 |
| DE69131493T DE69131493T2 (de) | 1990-05-15 | 1991-02-26 | Umlaufender Greifer |
| EP91200401A EP0457376B1 (en) | 1990-05-15 | 1991-02-26 | Full rotary hook |
| US07/665,232 US5109783A (en) | 1990-05-15 | 1991-03-06 | Full rotary hook with an increased amount of bobbin thread wound around the bobbin |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12636590A JPH0632735B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 全回転かま |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5200415A Division JP2648442B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 全回転かま |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0420375A JPH0420375A (ja) | 1992-01-23 |
| JPH0632735B2 true JPH0632735B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=14933383
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12636590A Expired - Fee Related JPH0632735B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 全回転かま |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632735B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002191888A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Juki Corp | ミシンのｄｐ釜 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU684492B2 (en) * | 1994-02-24 | 1997-12-18 | Makoto Hyuga | Method for guiding golf course, device therefor, and golf course managing system |
| WO2016157488A1 (ja) * | 2015-04-01 | 2016-10-06 | 株式会社広瀬製作所 | 垂直全回転かま |
-
1990
- 1990-05-15 JP JP12636590A patent/JPH0632735B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002191888A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Juki Corp | ミシンのｄｐ釜 |
| JP4564163B2 (ja) * | 2000-12-27 | 2010-10-20 | Ｊｕｋｉ株式会社 | ミシンのｄｐ釜 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0420375A (ja) | 1992-01-23 |
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Legal Events
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