JP2824246B2 - ミシンのかま - Google Patents

ミシンのかま

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JP2824246B2
JP2824246B2 JP2551597A JP2551597A JP2824246B2 JP 2824246 B2 JP2824246 B2 JP 2824246B2 JP 2551597 A JP2551597 A JP 2551597A JP 2551597 A JP2551597 A JP 2551597A JP 2824246 B2 JP2824246 B2 JP 2824246B2
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徳三 広瀬
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株式会社廣瀬製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直全回転かまの
内かま内のボビンに巻回されたボビン糸を引出すための
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は典型的な従来技術の垂直全回転か
ま22の全体の構成を示す分解斜視図であり、図7はボ
ビンケース1によってボビン2が内かま3内に保持され
た状態を示す一部の水平断面図である。水平な回転軸線
L1まわりに回転駆動される外かま4には、内かま3が
回り止めされた状態で収納され、内かま3には、ボビン
ケース1が着脱自在に装着され、ボビンケース1にはボ
ビン糸5が巻回されたボビン2が収納される。
【0003】ボビンケース1は、図6の上方に開口した
略C字状の周壁6と、周壁6の軸線方向一端部を塞ぐ端
壁7と、端壁7に一直径線に沿った係合方向A1および
その係合方向A1とは逆向きの解除方向A2に摺動自在
に装着されるラッチ8と、ラッチ8を前記一直径線方向
に変位させるための操作片9とを有する。ラッチ8は、
図示しないばねによって、係合方向A1にばね力が与え
られている。このボビンケース1の周壁6には、ボビン
糸調子ばね10が設けられ、ボビンケース1に収納され
たボビン2のボビン糸5は、仮想線5aで示すように、
周壁6とボビン糸調子ばね10との間を通って引き出さ
れ、ボビン糸5に張力を与えることができるように構成
されている。
【0004】上記のボビンケース1に収納されるボビン
2は、一対のフランジ11a,11bと、各フランジ1
1a,11bを連結する直円筒状の巻胴12とから成
る。また内かま3は、周壁13と、周壁13の軸線方向
一端部で一直径線方向に延びる底部14と、底部14に
開口端側に向けて立設されるスタッド15とを有する。
スタッド15の遊端部には、環状の嵌合凹所16が形成
される。
【0005】ボビンケース1の端壁7にはまた、周壁6
の開口端側に向けて、その周壁6の軸線に沿って直円筒
状の筒部17が形成され、この筒部17には、ボビンケ
ース1が内かま3に装着された状態で前記スタッド15
が挿入し、端壁7に形成される中央孔18から外方に突
出し、ラッチ8に形成される第1透孔19を挿通して、
操作片9に形成される第2透孔20に部分的に嵌まり込
んで外部に露出する。
【0006】このようにボビンケース1を内かま3に装
着した状態では、ラッチ8の第1透孔19に臨む周縁部
21がスタッド15の嵌合凹所16に嵌まり込み、内か
ま3とボビンケース1とが係合されて、ボビンケース1
が内かま3に抜け止めされる。このボビンケース1に収
納されるボビン2は、ボビンケース1の筒部17がボビ
ン2の巻胴12に挿通された状態で、ボビンケース1に
収納されており、このボビン2のボビン糸5は、前述し
たようにボビン糸調子ばね10と周壁6との間を通って
仮想線5aで示されように外部へ引出され、所定の張力
で縫製することができるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、上述したようにボビン2がボビンケース1によっ
て内かま3内に保持された状態において、内かま3のス
タッド15はボビンケース1の筒部17内に挿入し、筒
部17はボビン2の巻胴12内に挿入して、前記ボビン
2が筒部17の軸線にほぼ同軸をなす回転軸線まわりに
回転自在に支持される。この状態では、ボビン2の内か
ま3の底部14側(図7の左側)に配置される一方のフ
ランジ11aと前記底部14との間、またはボビン2の
内かま3の開口端21側(図7の右側)に配置される他
方のフランジ11bとボビンケース1の端壁7との間に
ボビン2の回転を許容し得るわずかな0.2〜0.5m
m程度の隙間Tが形成されるため、縫製時にボビンケー
ス1から引出されたボビン糸5の張力によって、前記ボ
ビン2は回転しながらボビン糸5を繰り出している。し
かしながらボビン糸5の引出速度が高速から低速へ変化
すると、慣性によってボビン2が空回りして、いわゆる
バックラッシュを生じ、これによってボビン糸5の絡み
ないしはもつれの原因となるおそれがある。また、ボビ
ン糸5の張力に大きなばらつきが生じ、その結果、糸締
まりにむらが生じ、縫い質が低下してしまうという問題
がある。
【0008】したがって本発明の目的は、ボビンの回転
を防ぎ、ボビン糸のたるみの発生を防止するとともに、
ボビン糸の張力を安定させて糸締まりのむらを防ぎ、縫
い質を向上することができるようにしたミシンのかまを
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、中空の巻胴の軸線方向両端部にフランジが設けら
れ、ボビン糸が巻回されるボビンと、ボビンが収納さ
れ、周壁には、ボビン糸調子ばねが設けられるととも
に、周壁のボビン糸調子ばねが積重される領域で前記周
壁を厚み方向に貫通するボビン糸挿通孔が形成されるボ
ビンケースと、ボビンケースが着脱自在に装着され、底
部には、開口端側に臨んで開放し、ボビンが装着された
状態で前記ボビン糸挿通孔に向かう一半径線方向に延び
るボビン糸案内溝が形成される内かまとを含み、ボビン
に巻回されるボビン糸を、前記ボビンの内かま内で開口
端側に配置される一方のフランジの外周部を超えて巻胴
内に挿通し、ボビン糸案内溝に導くことを特徴とするミ
シンのかまである。本発明に従えば、ボビン糸が巻回さ
れるボビンは、中空の巻胴を有し、ボビンケースには、
ボビン糸を引出すためのボビン糸挿通孔が形成され、内
かまの底部には、中央部から装着されたボビンケースの
ボビン糸挿通孔に向けて、一半径線方向に延びるボビン
糸案内溝が形成されている。ボビン糸は、ボビンの一方
のフランジの外周部を超えて巻胴を挿通し、ボビン糸案
内溝に導かれ、このボビン糸案内溝を通してボビン糸挿
通孔に導き、ボビン糸挿通孔を挿通してボビンケースの
周壁とボビン糸調子ばねとの間から引出される。このよ
うな構成によって、縫製動作を開始してボビン糸が引出
された場合、ボビン糸は巻胴を挿通しており、ボビンに
はボビン糸挿通孔に向かう力が作用するけれども、ボビ
ンを回転させる力は作用しない。さらにボビン糸が、一
方のフランジの外周部から巻胴を経て他方のフランジの
外周部に至るまでの経路において、ボビンに接触してい
るので、縫製動作の開始時などにボビン糸に大きな張力
が作用してボビンが回転してもその回転を制動するよう
にボビン糸による摺動摩擦力が作用して、慣性によるボ
ビンの回転が阻止される。これによってボビン糸は、縫
製中のボビンの回転を阻止した状態で、ボビンの一方の
フランジの外周部に沿って回転しながら巻きほどかれ
る。このように、縫製中にボビンに回転力を与えないよ
うにして、ボビン糸を引出すことができるので、たとえ
ば縫製動作を停止するなど、ボビン糸の引出し速度が高
速から低速に変化しても、いわゆるバックラッシュの発
生によって、ボビンケース内で、ボビン糸がたるみを生
じ、これによって、ボビン糸の絡みないしはもつれを生
じることがない。また、ボビンケース内におけるボビン
糸の張力の変化も少なく、糸締まりにむらが生じること
を防止して縫い質を向上することができる。また、ボビ
ン糸を周壁から引出し、端壁側に引出していないので、
針糸の糸越しのときに、ボビン糸と針糸とが接触し、こ
れによって糸切れ、あるいはもつれなどの不具合を生じ
ることがない。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明の構成において、内かまの筒部と底部との交差部に
は、ボビンの内かまの底部側に配置される他方のフラン
ジの半径方向の変位を阻止する位置決め用突部が形成さ
れることを特徴とする。本発明に従えば、内かまの筒部
と底部との交差部には、位置決め用突部が形成されてお
り、内かまにボビンケースを装着した場合に、ボビンの
センタリングをした状態で、ボビンの他方のフランジの
半径方向の変位を阻止することができる。これによっ
て、ボビンの一方のフランジの外周部が、周方向の1箇
所でボビンケースの周壁の内面に接触してしまうことを
防ぎ、ボビンケースの周壁とボビンの一方のフランジの
外周部との間にボビン糸が通過できる間隔を全周にわた
って形成することができる。したがって、縫製動作を開
始してボビン糸を引出す場合に、ボビン糸がボビンの一
方のフランジの外周部を回転して巻きほどかれるときの
妨げとなることを防ぐことができる。このようにして、
ボビン糸にかかる負担を少なくすることができるととも
に、ボビン糸を円滑に供給し、ボビン糸の張力の変化も
少なくすることができる。
【0011】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の発明の構成において、前記ボビンは、強磁性材
料から成り、内かまの底部には、永久磁石片が埋設され
ることを特徴とする。本発明に従えば、内かまの底部に
設けられた永久磁石片の磁気吸引力によって、強磁性材
料から成るボビンケースを磁気吸着することができる。
これによって、ボビンの他方のフランジを内かまの底部
に密着させることができ、ボビン糸案内溝が他方のフラ
ンジによって覆われ、ボビン糸案内溝内のボビン糸が外
部へ突出して内かまの底部と前記他方のフランジとの間
に挟まれ、張力が変化するという不具合が防がれるとと
もに、ボビンがボビンケースの端壁側に変位して、ボビ
ン糸が一方のフランジと端壁との間に挟まれて張力が変
化するという不具合をも防がれる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の内
かま30およびボビンケース31を備えた垂直全回転か
ま32を下方から見た一部の断面図であり、図2は内か
ま30を開放端側から見て示す側面図であり、図3は垂
直全回転かま32を示す斜視図である。ここで図1に
は、内かま30は図2の切断面線I−Iから見た断面を
示す。水平な回転軸線L10まわりに矢印Dで示す方向
に回転駆動される外かま34には、その内周面34aに
周方向に延びる軌溝35が形成され、この軌溝35に内
かま30の外周面37に形成された軌条36が嵌まり込
んだ状態で、内かま30が外かま34に対して回転自在
に収納されている。外かま34は、たとえば鋼鉄製また
はステンレス鋼製である。内かま30は、回り止め凹所
38に回り止め部材39が嵌まり込んで回り止めされて
いる。このような内かま30には、ボビンケース31が
着脱自在に装着され、ボビンケース31にはボビン糸6
2が巻回されたボビン40が収納される。
【0013】内かま30には、その内周面42から半径
方向外方に凹んだ係合凹所43が形成され、ボビンケー
ス31には、その外周面44から半径方向外方に弾発的
に突出する係合突起45が設けられる。この係合突起4
5には、ボビンケース31が内かま30に装着された状
態で、係合凹所43に臨む内かま開口端側のフランジの
係合部分46に弾発的に当接し、ボビンケース31の開
口部寄り(図1の左方)になるにつれて、半径方向外方
に周壁60の内側から外側にわたって突出する係合面4
7が形成されている。また、係合突起45には、係合面
47の最外周部分、すなわち最も半径方向外方に突出し
た部分48からボビンケース31の開口部寄りになるに
つれてボビンケースの半径方向内方に向って、少なくと
も係合部分46の内方端49よりも半径方向内方に延び
る挿入案内面50が形成される。
【0014】図4は、内かま30を示す斜視図である。
図1〜図3をも併せて参照して、内かま30は、筒部で
ある周壁52と、この周壁52の軸線方向一端部を塞ぐ
底部である底壁53とを有する。この内かま30は、た
とえば鋼鉄製、ステンレス鋼製または合成樹脂製であ
る。内かま30には、底壁53に、内かま30の解放端
側に臨んで開放し、中央部から周壁52にわたって一半
径線方向に延びるボビン糸案内溝71が形成されてい
る。このボビン糸案内溝71は、内かま30にボビンケ
ース31が装着される状態で、後述するボビン糸挿通孔
70に向かって延びている。また内かま30の周壁52
と底壁53との交差部には、内かま30の内方に向けて
突出し、周方向に延びる位置決め用突部72が形成され
ている。この位置決め用突部72は、ボビン糸案内溝7
1によって、周方向1箇所で分断されている。
【0015】周壁52に、軸線方向中間部で外周面37
から突出し、周方向に延びる前記軌条36が形成され
る。また周壁52の周方向1箇所には、開口端付近で、
厚み方向に貫通する針落ち穴54が形成され、図示しな
い針の往復運動の妨げとならないようにすることができ
る。さらに周壁52にはこの針落ち穴54と周方向の同
一位置で、軸線方向に底壁53側に隣接して、内周面4
2から突出する位置決め突起55が形成されるととも
に、針落ち穴54の開口端側に隣接して、開口端側に開
口した回り止め凹所38が形成されている。
【0016】前記係合凹所43は、周壁52に、針落ち
穴54とは周方向に開口端側から見て時計まわりに約9
0度ずれた位置で、開口端付近に形成されている。係合
凹所43は、周壁52に厚み方向に貫通する透孔を形成
することによって実現されている。
【0017】図5は、ボビンケース31の分解斜視図で
ある。前記垂直全回転かま32の内かま30に着脱自在
に装着されるボビンケース31は、周方向に分断された
略C字状の周壁60と、この周壁60の軸線方向一端部
を塞ぐ端壁61とを有する。このようなボビンケース3
1は、鋼鉄製またはステンレス鋼製である。前記周壁6
0には、ボビン糸62が嵌まり込むボビン糸挿入溝64
およびボビン糸挿入溝64に連なるボビン糸挿通孔70
が周壁60の厚み方向に挿通して形成されるとともに、
周壁60の外周面44に弾発的に当接して前記ボビン糸
挿通孔70と、前記ボビン糸挿入溝64の一部とを塞ぐ
ボビン糸調子ばね65が設けられる。このボビン糸調子
ばね65の基端部66は、固定ボルト67によって周壁
60に固定されるとともに、調整ボルト68によって遊
端部69側の周壁60への押圧力を調整することができ
るように構成される。ボビン糸62は、ボビン糸挿通孔
70を介し、周壁60とボビン糸調子ばね65との間を
通して、適度な張力が与えられた状態で引出される。
【0018】端壁61には、前記ラッチ76がボビンケ
ース31の一直径線上で係合方向B1およびその逆の解
除方向B2に変位自在に設けられ、ラッチ76には、操
作片78が前記ラッチ76の長手方向一端部付近を角変
位中心として矢符C1,C2方向に角変位自在に連結さ
れる。前記周壁60と端壁61とによって、大略的に有
底直円筒状のボビンケース本体79が形成され、このボ
ビンケース本体79と、前記ボビン糸調子ばね65と、
ラッチ76と、操作片78とを含んで、ボビンケース3
1を構成する。
【0019】ボビン糸調子ばね65の遊端部81には、
ボビン糸引出凹所82が形成され、このボビン糸引出凹
所82の先端側および基端部66側には、このボビン糸
調子ばね65を周壁60に取付けた状態で、周壁60の
凹所84に嵌まり込むボビン糸抜止め部分59と、周壁
60の凹溝85に嵌まり込む半径方向内方にほぼ直角に
屈曲したボビン糸抜止め部分83とがそれぞれ形成され
る。
【0020】ボビン糸62をボビン糸調子ばね65によ
って弾発的に押圧することができる。したがってボビン
糸62に適度な張力を与え、質のよい縫目を形成するこ
とができる。このようなボビンケース本体79には、従
来の図8に示されるボビンケース1のような筒部17
(図7参照)は形成されていない。
【0021】ボビンケース31内には、ボビン40を収
納することができる。ボビン40は、一対のフランジ9
7a,97bと、各フランジ97a,97bとを連結す
る筒状の巻胴98とを有する。ボビン40は、たとえば
鋼鉄などの強磁性材料から成る。このボビン40には、
各フランジ97a,97b間で、巻胴98から各フラン
ジ97a,97bの最外周部付近までボビン糸62を巻
回することができる。
【0022】またボビンケース31のボビンケース本体
79には、周壁60の分断された分断部99からボビン
ケース31を端壁61側から見て時計まわりに約90度
ずれた位置に、周壁60から端壁61にわたって、周壁
60および端壁61を厚み方向に貫通する切欠き100
が形成されている。また端壁61には、周壁60の分断
部99から、周方向両側に約90度ずつそれぞれずれた
位置、すなわち切欠き100が形成される位置とその反
対側とを結ぶように、一直径線方向に延びる案内溝10
1が形成されている。案内溝101は、その長手方向と
交差する幅方向両側部102a,102bが、突出部1
03a,103bによってボビンケース31の開口部と
は反対側から覆われている。また端壁61には、案内溝
101の切欠き100とは反対側の長手方向一端部付近
において、案内溝100と周壁60内の空間とを連通す
るように、端壁61を貫通する係止孔104が形成さ
れ、この係止孔104は、案内溝101の長手方向一端
部寄りの幅狭部104aと案内溝101の長手方向他端
部寄りの幅広部104bとを有している。
【0023】ラッチ66は板状であり、長手方向一端部
105に係合突起45が一体的に形成され、この係合突
起45は、厚み方向一方側に湾曲している。この係合突
起45の係合面47および挿入案内面50を含む外周面
は、円弧状に形成される。ラッチ66は、係合突起45
がボビンケース31の開口部側に湾曲するようにした状
態で、案内溝101に嵌まり込んでいる。この状態で、
ラッチ76の長手方向と交差する幅方向両側部106
a,106bは、突出部103a,103bによって、
係止され、ラッチ76は、ボビンケース31の軸線方向
への変位が阻止されてた状態で、案内溝101に沿っ
て、係合突起45が半径方向外方に突出する係合方向B
1およびその逆で係合突起が半径方向内方に退避する解
除方向B2に移動自在に設けられている。
【0024】またラッチ76は、長手方向一端部105
寄りの幅方向一側部106aには、幅方向外方に突出す
るばね受部107が形成されている。また端壁61に
は、案内溝101の長手方向他端部寄りに、幅方向一側
部102aに沿って、ばね収納凹所108が形成され、
圧縮コイルばね109が収納されている。ラッチ76
は、案内溝101に嵌まり込んだ状態で、圧縮コイルば
ね109による係合方向B1へのばね力を受けて、係合
突起45を周壁60の外周面44から半径方向外方に弾
発的に突出させている。
【0025】またラッチ76には、長手方向他端部11
0付近に、厚み方向に貫通する係止片挿通孔111が形
成される。この係止片挿通111は、ラッチ76の長手
方向一端部105寄りの幅広部111aとラッチ76の
長手方向他端部110寄りの幅狭部111bとを有して
いる。
【0026】操作片78は、長手方向一端部112に係
止片113を有し、この係止片113は、厚み方向一方
側に湾曲し、幅狭の延出部113aと、その先端の幅広
の係止部113bとを有する。この係止片113の延出
部113aの幅は、ラッチ76の係止片挿通孔111の
幅狭部111bの幅よりも小さく選ばれるとともに、係
止片113の係止部113bの幅は、ラッチ76の係止
片挿通孔111の幅狭部111bの幅よりも大きく、か
つ幅広部113aの幅よりも小さく選ばれている。また
係止片113の延止部113aの幅は、端壁61の係止
孔104の幅狭部104aの幅よりも小さく選ばれると
ともに、係止片113の係止部113bの幅は、端壁6
1の係止孔104の幅狭部104aの幅よりも大きく、
かつ幅広部104bの幅よりも小さく選ばれている。
【0027】このような係止片113は、その長手方向
一端部112の係止部113bが、ラッチ76の係止片
挿通孔111を挿通し、端壁61の係止孔104に挿入
されている。このように係止片113を挿通した状態
で、外力が作用していない場合には、係止片113は、
係止部113bが係止孔104の幅広部104bに嵌ま
り込み、延出部113aは係止片挿通孔111の幅狭部
111bを挿通した状態となっている。これによって、
ラッチ76は、係止部113bが係止孔104の周縁部
114に係止された状態にある操作片78の係止片11
3の延出部113aと当接して、圧縮コイルばね109
のばね力に抗して、係合方向B1への変位が阻止される
とともに、操作片78は、係止片113の係止部113
bがラッチ76の係止片挿通孔111の幅狭部111b
の両側周縁部に当接して、抜出てしまうことが阻止され
ている。このように、相互に抜止めされて、操作片78
は、ラッチ76に積重した状態で、係止片113の係止
部113bの長手方向一端部112側の端部を角変位中
心として、長手方向他端部115がラッチ76から離反
する引起こし方向C1およびその逆に長手方向他端部1
15がラッチ76に近接する伏倒方向C2に角変位自在
に、ラッチ76に連結される。
【0028】ボビンケース31に外力が作用していない
状態では、ラッチ76が突出方向B1にばね力を受けて
いるので、ラッチ76は、操作片78の係止片113の
延出部113aを押圧した状態で、係合突起45を周壁
60の外周面44から弾発的に突出させ、このとき操作
片78は、ラッチ76に沿って伏倒した状態にある。こ
の状態から、操作片78を引起こし方向C1に角変位操
作すると、操作片78は係止片113の係止部113b
の長手方向一端部112側の端部を角変位中心として、
引起こし方向C1に角変位するので、係止片113の延
出部113aが解除方向B2と同一方向へ変位し、これ
によってラッチ76を解除方向B2へ変位させることが
できる。このとき、周壁60から端壁61にわたって切
欠き100が形成されており、係合突起45が退避する
ことを許容することができる。また、係止片113は、
その延出部113aが、係止孔104の幅狭部104a
に嵌まり込むことによって角変位できる。
【0029】このように、内かま30に、内周面42か
ら半径方向外方に凹んだ係合凹所43が形成され、ボビ
ンケース31に、外周面44から半径方向外方に弾発的
に突出する係合突起45が設けられ、この係合突起45
は、ボビンケース31が内かま30に装着された状態
で、係合凹所43に嵌まり込む。この係合突起45に
は、係合面47が形成されており、係合面47は、ボビ
ンケース31が内かま30に装着された状態で、係合凹
所43の開口周縁部の内かま開口端側の係合部分46に
弾発的に当接する。この弾発力によって、ボビンケース
31を、その一直径線方向および内かまの底壁53に近
接する方向に付勢することができる。
【0030】以上のような構成を有するボビンケース3
1によって内かま30内に保持されるボビン40は、内
かま30の開放端側に配置される一方のフランジ97b
の外径は、ボビンケース31の周壁60の内径よりも小
さく選ばれる。また内かま30の底壁53側に配置され
る他方のフランジ97aの外径は、内かま30の位置決
め用突部72内径よりもわずかに小さく選ばれる。ボビ
ンケース31が内かま30に装着された状態で、ボビン
ケース31に収納されたボビン40は、他方のフランジ
97bが位置決め用突部72内に嵌まり込んだ状態にあ
り、他方のフランジ97bの半径方向の変位が阻止さ
れ、したがってボビン40は、内かま30にセンタリン
グされた状態で、半径方向の変位が阻止されている。さ
らに、内かま30の底壁53には、外周部付近に周方向
に間隔をあけて、複数、本形態において3つの永久磁石
片92が、たとえば接着剤によって固定されている。各
永久磁石片92の磁気吸引力によって、ボビンケース4
0の他方のフランジ97aを磁気吸着して、ボビン40
を内かまに固定することができる。
【0031】このように内かま30内にボビン40が保
持された状態で、一方のフランジ97bの最外周部12
1は、周壁60の内周面との間にボビン糸62が遊通す
ることができる間隔T1を有する第1空隙122を有す
る。また前記一方のフランジ97bは、前記一方のフラ
ンジ97aに対して半径方向外方になるにつれて近接す
る方向に角度αを成して傾斜して形成される。この角度
αは、たとえば3〜15度に選ばれる。ボビン40の中
央における軸線方向長さは内かま30の底壁53の開口
端に臨む内面53aと、ボビンケース31の端壁61の
前記底壁53に臨む内面61aとの間隔よりも短く選ば
れ、これによってボビンケース31の端壁61とボビン
40の一方のフランジ97bとの間に第2空隙123が
形成される。
【0032】各フランジ97a,97bと巻胴98との
交差部124a,124bは、ボビン40の軸線を含む
一平面で切断した断面において円弧状に形成される。ま
た前述したように開口端側のフランジ97bは底壁53
側のフランジ97aに対して半径方向外方になるにつれ
て近接する方向に傾斜して形成されるので、ボビン糸6
2が巻回される糸巻回空間125は断面形状がU字状と
され、巻胴98に近い領域におけるボビン糸62の巻回
量を少なくしている。その理由は、ボビン糸62が引出
されるにつれて、各フランジ97a,97b間で巻胴9
8に巻回されているボビン糸62の直径が減少してゆ
き、開口端側のフランジ97bの最外周部121上を回
転しながら巻ほどかれてゆく速度が極端に大きくなっ
て、ボビン糸62に不所望に大きな捩れが与えられるこ
とを防ぐためである。なお、各フランジ97a,97b
の最外周部127,121は、ボビン糸62をその引出
される方向に円滑に移動可能とするために、図1に示す
断面形状において半径方向外方に凸に滑らかに弯曲した
形状としてもよい。
【0033】このようなボビン40に巻回されたボビン
糸62は、ボビン40の一方のフランジ97bに、その
外周部121を超えるように巻掛けられて、第1空隙1
22を通り、第2空隙123を経て巻胴98を挿通し、
ボビン糸案内溝71に導かれる。さらに、ボビン糸案内
溝71を通し、さらに位置決め用突部72の分断部から
他方のフランジ97aの外周部127に巻き掛けるよう
にして、ボビン糸挿通孔70に導かれ、このボビン糸挿
通孔70を挿通して、ボビンケース31の周壁60とボ
ビン糸調子ばね65との間から引出される。このように
ボビン糸62は、直接ボビン糸挿通孔70に導かれず
に、巻胴98を挿通して巻胴98の内周面に巻き掛けて
引出される。
【0034】縫製動作を開始してボビン糸62が引出さ
れた場合、ボビン糸62は巻胴を挿通しており、ボビン
40には、ボビン40全体をボビン糸挿通孔70に向け
て近接させる力が作用するけれども、ボビン40を回転
させる力は作用せず、またボビン糸62が、一方のフラ
ンジ97bの外周部121から巻胴98を経て他方のフ
ランジ97aの外周部127に至るまでの経路におい
て、ボビン40に接触しているので、縫製動作の開始時
などにボビン糸62に大きな張力が作用してボビン40
が回転しても、その回転を制動するようにボビン糸62
による摺動摩擦力を作用させて慣性によるボビン40の
回転を阻止することが可能である。これによって、ボビ
ン糸62は、ボビン40の回転を阻止した状態で、ボビ
ン40の一方のフランジ97bの外周部121に沿って
回転しながら巻きほどかれる。
【0035】このように、縫製中にボビン40に回転力
を与えないようにして、ボビン糸62を引出すことがで
きるので、たとえば縫製動作を停止するなど、ボビン糸
62の引出し速度が高速から低速に変化しても、従来の
ようにボビン40の回転の慣性によって、いわゆるバッ
クラッシュが発生してしまい、ボビンケース31内で、
ボビン糸62がたるみを生じるといる不具合が起こらな
い。これによって、ボビン糸62の絡みないしはもつれ
を生じることがなく、ボビン糸62を円滑に供給するこ
とができるとともに、縫製中のボビン糸62の張力の変
化も少なく、糸締まりにむらが生じることが防がれて縫
い質を向上することができる。また、ボビン糸62を周
壁60から引出し、端壁61から引出していないので、
針糸の糸越しのときにボビン糸と針糸とが接触し、これ
によって糸切れ、あるいはもつれなどの不具合を生じる
おそれもない。
【0036】またボビン40の半径方向の変位が、位置
決め用突部72によって阻止され、ボビン40の一方フ
ランジ97bが、周方向の1箇所でボビンケース31の
周壁60の内面に接触してしまうことが防がれ、周方向
全周にわたって第1空隙122を形成し、ボビン糸62
は、第1空隙122を緩やかに通ることができ、ボビン
40が巻きほどかれるときの妨げとなることを防ぐこと
ができる。このようにして、ボビン糸62にかかる負担
を少なくし、かつ円滑に供給することができるととも
に、ボビン糸62の張力の変化も少なくすることができ
る。
【0037】さらに永久磁石片92によって、ボビン4
0を内かま30に密着することができる。このように、
各永久磁石片92によってボビン40の他方のフランジ
97aが磁気吸着されることによって、前記他方のフラ
ンジ97aは内かま30の底壁53に密着し、ボビン糸
案内溝71を塞ぐ。この状態では、ボビン糸案内溝71
の半径方向内方の領域は、ボビン40の巻胴98内の中
央孔150に臨んで開口し、半径方向外方の領域は、位
置決め用突部72の分断部から他方のフランジ97aと
ボビンケース31の周壁60との間の空隙151に臨ん
で開口する。ボビン40の中央孔150を一方のフラン
ジ97b側から他方のフランジ97a側に挿通されたボ
ビン糸62は、半径方向内方の開口からボビン糸案内溝
71内を経て半径方向外方の開口へ延び、縫製中の不所
望な挙動が制限された状態で前記半径方向外方の開口か
らボビン糸挿通孔70へ導かれてボビンケース31の外
部へ引出され、この引出されたボビン糸をボビンケース
31の周壁60とボビン糸調子ばね65との間に挿入す
ることによって、ボビン糸62はボビン40に巻回され
た最外周部からボビン糸挿通孔70にわたって緩みのな
い状態で張架される。
【0038】このようにして、ボビン糸案内溝71が他
方のフランジ97aによって覆われ、ボビン糸案内溝7
1内のボビン糸62が外部へ突出して内かま30の底部
52と前記他方のフランジ97aとの間に挟まれ、張力
が変化するという不具合が防がれるとともに、ボビン4
0がボビンケース31の端壁61側に変位して、ボビン
糸62が一方のフランジ97bと端壁61との間に挟ま
れて張力が変化するという不具合をも防がれる。
【0039】また、ボビン40は、前述のように、表面
が曲面形状となるように構成されており、ボビン糸62
をボビン40に巻き掛けて、表面に接触させて引き出し
ても、ボビン糸62が引っ掛かるなどの不具合を生じる
ことなく、滑らかにボビン糸挿通孔70に導いて引出す
ことができる。
【0040】本発明の実施の他の形態として、位置決め
用突部72は、周方向に間隔をあけて複数設けるように
構成してもよい。また永久磁石片92は、1つまたは2
つあるいは4つ以上設けるようにしてもよい。またボビ
ン40は、強磁性材料から成る繊維を配合した合成樹脂
製とする、またフランジ97aに強磁性材料から成るリ
ング状の部材を貼着するなど、部分的に強磁性材料から
成るように構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、ボビン
糸が巻回されるボビンは、中空の巻胴を有し、ボビンケ
ースには、ボビン糸を引出すためのボビン糸挿通孔が形
成され、内かまの底部には、中央部から装着されたボビ
ンケースのボビン糸挿通孔に向けて、一半径線方向に延
びるボビン糸案内溝が形成されている。ボビン糸は、ボ
ビンの一方のフランジの外周部を超えて巻胴を挿通し、
ボビン糸案内溝に導かれ、このボビン糸案内溝を通して
ボビン糸挿通孔に導き、ボビン糸挿通孔を挿通してボビ
ンケースの周壁とボビン糸調子ばねとの間から引出され
る。
【0042】このような構成によって、縫製動作を開始
してボビン糸が引出された場合、ボビン糸は巻胴を挿通
しており、ボビンにはボビン糸挿通孔に向かう力が作用
するけれども、ボビンを回転させる力は作用しない。さ
らにボビン糸が、一方のフランジの外周部から巻胴を経
て他方のフランジの外周部に至るまでの経路において、
ボビンに接触しているので、縫製動作の開始時などにボ
ビン糸に大きな張力が作用してボビンが回転してもその
回転を制動するようにボビン糸による摺動摩擦力が作用
して、慣性によるボビンの回転が阻止される。これによ
ってボビン糸は、縫製中のボビンの回転を阻止した状態
で、ボビンの一方のフランジの外周部に沿って回転しな
がら巻きほどかれる。このように、縫製中にボビンに回
転力を与えないようにして、ボビン糸を引出すことがで
きるので、たとえば縫製動作を停止するなど、ボビン糸
の引出し速度が高速から低速に変化しても、いわゆるバ
ックラッシュの発生によって、ボビンケース内で、ボビ
ン糸がたるみを生じ、これによって、ボビン糸の絡みな
いしはもつれを生じることがない。また、ボビンケース
内におけるボビン糸の張力の変化も少なく、糸締まりに
むらが生じることを防止して縫い質を向上することがで
きる。また、ボビン糸を周壁から引出し、端壁側に引出
していないので、針糸の糸越しのときに、ボビン糸と針
糸とが接触し、これによって糸切れ、あるいはもつれな
どの不具合を生じることがない。
【0043】請求項2記載の本発明によれば、内かまの
筒部と底部との交差部には、位置決め用突部が形成され
ており、内かまにボビンケースを装着した場合に、ボビ
ンのセンタリングをした状態で、ボビンの他方のフラン
ジの半径方向の変位を阻止することができる。これによ
って、ボビンの一方のフランジの外周部が、周方向の1
箇所でボビンケースの周壁の内面に接触してしまうこと
を防ぎ、ボビンケースの周壁とボビンの一方のフランジ
の外周部との間にボビン糸が通過できる間隔を全周にわ
たって形成することができる。したがって、縫製動作を
開始してボビン糸を引出す場合に、ボビン糸がボビンの
一方のフランジの外周部を回転して巻きほどかれるとき
の妨げとなることを防ぐことができる。このようにし
て、ボビン糸にかかる負担を少なくすることができると
ともに、ボビン糸を円滑に供給し、ボビン糸の張力の変
化も少なくすることができる。
【0044】請求項3記載の本発明によれば、内かまの
底部に設けられた永久磁石片の磁気吸引力によって、強
磁性材料から成るボビンケースを磁気吸着することがで
きる。これによって、ボビンの他方のフランジを内かま
の底部に密着させることができ、ボビン糸案内溝が他方
のフランジによって覆われ、ボビン糸案内溝内のボビン
糸が外部へ突出して内かまの底部と前記他方のフランジ
との間に挟まれ、張力が変化するという不具合が防がれ
るとともに、ボビンがボビンケースの端壁側に変位し
て、ボビン糸が一方のフランジと端壁との間に挟まれて
張力が変化するという不具合をも防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の垂直全回転かま32の
一部を示す下方から見た断面図である。
【図2】内かま30を開放端側から見て示す側面図であ
る。
【図3】垂直全回転かま32の外観を示す斜視図であ
る。
【図4】内かま30を示す斜視図である。
【図5】ボビンケース31を示す分解斜視図である。
【図6】典型的な従来技術の垂直全回転かま22の分解
斜視図である。
【図7】垂直全回転かま22のボビン2の保持状態を示
す一部の拡大断面図である。
【符号の説明】
30 内かま 31 ボビンケース 32 垂直全回転かま 34 外かま 40 ボビン 52 内かまの周壁 53 内かまの底壁 60 ボビンケースの周壁 61 ボビンケースの端壁 62 ボビン糸 70 ボビン糸挿通孔 71 ボビン糸案内溝 76 ラッチ 78 操作片 97a,97b フランジ 98 巻胴 121,127 外周部 122,123 空隙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の巻胴の軸線方向両端部にフランジ
    が設けられ、ボビン糸が巻回されるボビンと、 ボビンが収納され、周壁には、ボビン糸調子ばねが設け
    られるとともに、周壁のボビン糸調子ばねが積重される
    領域で前記周壁を厚み方向に貫通するボビン糸挿通孔が
    形成されるボビンケースと、 ボビンケースが着脱自在に装着され、底部には、開口端
    側に臨んで開放し、ボビンが装着された状態で前記ボビ
    ン糸挿通孔に向かう一半径線方向に延びるボビン糸案内
    溝が形成される内かまとを含み、 ボビンに巻回されるボビン糸を、前記ボビンの内かま内
    で開口端側に配置される一方のフランジの外周部を超え
    て巻胴内に挿通し、ボビン糸案内溝に導くことを特徴と
    するミシンのかま。
  2. 【請求項2】 内かまの筒部と底部との交差部には、ボ
    ビンの内かまの底部側に配置される他方のフランジの半
    径方向の変位を阻止する位置決め用突部が形成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のミシンのかま。
  3. 【請求項3】 前記ボビンは、強磁性材料から成り、内
    かまの底部には、永久磁石片が埋設されることを特徴と
    する請求項1または2記載のミシンのかま。
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