JPH0632727A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH0632727A
JPH0632727A JP4188198A JP18819892A JPH0632727A JP H0632727 A JPH0632727 A JP H0632727A JP 4188198 A JP4188198 A JP 4188198A JP 18819892 A JP18819892 A JP 18819892A JP H0632727 A JPH0632727 A JP H0632727A
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JP
Japan
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skin
state
acid
external preparation
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Application number
JP4188198A
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English (en)
Inventor
Takashi Kitayama
隆 北山
Masatomo Ando
正知 安藤
Yoshinori Nishizawa
義則 西澤
Genji Imokawa
玄爾 芋川
Mitsutoshi Kimura
光利 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子又は水酸基を示し、R2 は低級
アルキル基を示し、R3は水素原子又は低級アルキル基
を示す〕で表わされるβ−分岐フェニルアラニン誘導体
又はその塩を含有する皮膚外用剤。 【効果】 この皮膚外用剤は、優れたしみ、そばかす及
び日焼け後などの肌への色素沈着等の防止効果を有し、
かつ安定で、安全性の高いものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚外用剤、更に詳細
にはメラニン生成抑制作用を有し、しみ、そばかす及び
日焼け後などの肌への色素沈着等の防止効果に優れ、か
つ安定で、安全性の高い皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】しみ、そばかす及び日焼け後の肌への色
素沈着は、加齢に伴い発生、増加しやすくなり、またそ
れは消失しにくいため、中高年齢層にとって悩みとなっ
ている。これらの色素沈着症の発症機構は未だ明確には
されていないが、太陽光線、特に紫外線や、メラノサイ
ト刺激ホルモンなどの作用により、表皮メラノサイトで
のメラニン合成機能が亢進したためと考えられる。
【0003】また、表皮角化細胞(ケラチノサイト)の
加齢に伴う角化遅延も、表皮内のメラニン顆粒密度の増
加、即ち臨床的に色素沈着が増加する症状を発現させる
ものと考えられる。これらの色素沈着部は局部的に存在
し、周囲の正常皮膚色と明らかな差異を生ぜしめること
もある。
【0004】そこで、このような後天的色素(即ちメラ
ニン)沈着部を正常皮膚色にまで回復可能とする薬剤の
開発が強く望まれており、これまでに多くの薬剤が商品
化されてきている。
【0005】例えば近年、優れた還元能を有するビタミ
ンC(L−アスコルビン酸)誘導体を配合した化粧料が
用いられてきた。しかしながら、これも安定性に難があ
るとともに、外用では効果が発現しにくいという欠点が
あった。
【0006】一方欧米においては、ハイドロキノンがし
みの治療や黒人皮膚を白くする等の薬剤として用いられ
ているが、これも物質自体の安全性(刺激性、アレルギ
ー性)に問題があり、また白斑を生じさせるケースもあ
るなどの点から薬剤として配合することには問題があ
る。
【0007】また、その他にも種々の皮膚外用剤、例え
ば、イソフラボン誘導体(特開昭58−225004号
公報)や、桂皮酸誘導体としてのp−ヒドロキシ桂皮酸
誘導体(特開昭59−196813号公報)等を配合し
た皮膚外用剤が知られている。しかしながら、これらも
未だ充分満足し得るものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、実質的なし
み、そばかす及び肌への色素沈着防止効果を有し、かつ
安定であり安全性に優れた皮膚外用剤の開発が望まれて
いた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み、メラニン生成機構の研究を通して、色素沈着
を減少又は消失させる物質を得るべく鋭意検討した結
果、後記一般式(1)で表わされる特定のβ−分岐フェ
ニルアラニン誘導体又はその塩がメラニン生成抑制作用
を有し、これを用いれば上記課題を解決することができ
ることを見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は次の一般式(1)
【0011】
【化2】
【0012】〔式中、R1 は水素原子又は水酸基を示
し、R2 は低級アルキル基を示し、R3は水素原子又は
低級アルキル基を示す〕で表わされるβ−分岐フェニル
アラニン誘導体又はその塩を含有する皮膚外用剤を提供
するものである。
【0013】本発明に使用されるβ−分岐フェニルアラ
ニン誘導体を表わす一般式(1)中、R2 又はR3 の低
級アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ter
t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ
る。またβ−分岐フェニルアラニン誘導体の塩として
は、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩等の無機酸塩又はフマル
酸、マレイン酸、酒石酸、シュウ酸、クエン酸等の有機
酸塩が挙げられる。
【0014】β−分岐フェニルアラニン誘導体(1)の
具体例としては、例えばβ−メチルフェニルアラニン、
β−メチルフェニルアラニン塩酸塩、β−メチルフェニ
ルアラニンエチルエステル、β−エチルフェニルアラニ
ン、β−メチルチロシンなどが挙げられ、特に好適な化
合物としては、β−メチルフェニルアラニンを挙げるこ
とができる。
【0015】かかるβ−分岐フェニルアラニン誘導体又
はその塩は、例えば次の反応式のように、アセトアミド
マロン酸エステルを用いたアミノ酸合成法によって製造
することができる。
【0016】
【化3】
【0017】〔式中、R1aは水素原子又はベンジルオキ
シ基を示し、R4 は低級アルキル基を示し、R1 、R2
及びR3 は前記と同じものを示す〕
【0018】即ち、α−分岐ベンジルアルコール(2)
に三臭化リン等のハロゲン化剤を反応させて、α−分岐
ベンジルブロミド(3)を得、これにアセトアミドマロ
ン酸ジエステル(4)を反応させて化合物(5)を得
る。この化合物(5)を加水分解及び脱炭酸することに
より本発明化合物(1−a)が得られる。また、この化
合物(1−a)にアルコールを反応させてエステル化す
れば、エステル体(1−b)が得られる。
【0019】本発明においては、かかるβ−分岐フェニ
ルアラニン誘導体は、単独で又は二種以上を組み合わせ
て用いることができ、皮膚外用剤全量中に0.01〜5
0重量%、特に0.1〜20重量%配合されるのが好ま
しい。
【0020】本発明の皮膚外用剤には上記必須成分以外
に化粧料に通常配合して使用される任意成分、例えば油
状物質、保湿剤、増粘剤、防腐剤、乳化剤、薬効成分、
香料、乳化安定剤等を使用することができる。また、ア
ラントイン、ビタミンE誘導体、グリチルリチン、アス
コルビン酸誘導体、コウジ酸、アルブチン、パンテティ
ン酸誘導体、プラセンタエキス、抗炎症剤、ヨクイニ
ン、各種植物抽出物などを添加することにより、メラニ
ン抑制効果の向上をはかることができる。更に、種々の
紫外線吸収物質を添加することにより、日焼けの予防と
治療効果を兼ね備えた皮膚外用剤とすることができる。
【0021】本発明の皮膚外用剤は、それぞれ常法によ
り種々の形態に調製することができるが、一般にはロー
ション状、乳液状、クリーム状、軟膏状、スティック
状、有機溶媒による溶液状、パック状、ゲル状とするの
が好ましい。
【0022】このようにして得られる本発明の皮膚外用
剤は、皮膚のしみ、そばかす、日焼け後の色素沈着部な
どの患部に局所的に適用される。また、一般にその用量
は、クリーム状、軟膏状製剤の場合、皮膚面1cm2当た
り1〜20mg、液状製剤の場合、同じく1〜10mgとす
るのが好ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤に含有されるβ−分
岐フェニルアラニン誘導体(1)は、メラニン合成に必
要な酵素であるチロシナーゼの活性を強く抑制し、また
人工的に形成した色素斑中のメラニン生成をも抑制す
る。しかも副作用を殆ど示すことなく、優れたメラニン
沈着防止効果をもたらすものである。
【0024】従って本発明の皮膚外用剤は、優れたし
み、そばかす及び日焼け後などの肌への色素沈着等の防
止効果を有し、かつ安定で、安全性の高いものである。
【0025】
【実施例】以下に参考例及び実施例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限
定されるものではない。
【0026】参考例1 D,L−β−メチルフェニルアラニンの合成: (1)500ml二口フラスコ中、1−ブロモエチルベン
ゼン10.0g(54.0mmol)、アセトアミドマロン
酸ジエチル12.9g(59.4mmol)、無水炭酸カリ
ウム14.9g(108mmol)及び塩化ベンジルトリエ
チルアンモニウム0.31g(1.4mmol)に無水アセ
トニトリル200mlを加え、2.5時間還流した。反応
後、ろ過し減圧下で濃縮した。次いで、粗生成物からジ
クロロメタン溶媒で再結晶化し、1−フェニルエチルマ
ロン酸ジエチルアセトアミドを11.2g(64.5
%)得た。白色結晶、m.p. 122.0-122.5℃。
【0027】1H-NMR及びIRデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3)δppm:3.80(s,3H), 6.38(s,1H), 6.95
(d,2H,J=8.6Hz),7.57(d,2H,J=8.6Hz). IR(KBr):1750, 1712, 1652, 1600cm-1.
【0028】(2)200mlフラスコ中、1−フェニル
エチルマロン酸ジエチルアセトアミド5.60g(1
7.4mmol)に6N塩酸100mlを加え、18時間還流
した。反応溶液を、減圧下で濃縮し、水100mlを加
え、減圧濃縮し、この操作を3回繰り返した。次いで、
得られた結晶を乾燥し、D,L−β−メチルフェニルア
ラニンを2.30g(73.8%)得た。白色結晶、m.
p. 188.1-191.2℃。
【0029】1H-NMR及びIRデータを以下に示す。1 H-NMR(CD3OD-d4)δppm:0.96(t,3H,J=7.4Hz), 1.72(q,
2H,J=7.4Hz),3.60(t,2H,J=7.1Hz), 3.85(s,3H), 6.71
(s,1H),6.95(d,2H,J=8.3Hz), 7.39(d,2H,J=8.6Hz). IR(KBr):3228, 1746, 1704, 1658, 1602cm-1.
【0030】参考例2 D,L−β−メチルフェニルアラニンエチルエステルの
合成:50ml三口フラスコ中、D,L−β−メチルフェ
ニルアラニン塩酸塩の2.6g(12.1mmol)にエタ
ノール30mlを加えた。この溶液に塩化チオニル2.1
1ml(29.0mmol)を滴下し、1時間還流した。反応
後、減圧下で濃縮し酢酸エチルで洗浄した。次いで、水
相を減圧下で濃縮し、D,L−β−メチルフェニルアラ
ニンエチルエステルを2.21g(74.6%)得た。
薄黄色油状。
【0031】1H-NMR及びIRデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3)δppm:1.11-1.48(m,6H), 3.07-3.17(m,1
H),3.52-3.62(m,1H), 4.02-4.24(m,2H),7.18-7.33(m,5
H). IR(neat):3388, 1728, 1605, 1494cm-1.
【0032】参考例3 D,L−β−エチルフェニルアラニンの合成: (1)300ml四口フラスコ中、1−フェニル−1−プ
ロパノール11.4g(84.0mmol)に無水エーテル
150mlと無水ピリジン14.6g(185mmol)を加
え、−15℃にした後、三臭化リン25.0g(92.
4mmol)を1時間で滴下した。−10℃で1昼夜反応さ
せた後、氷水を100ml加え、100mlエーテルで3回
抽出した。有機相を50%リン酸溶液で2回、飽和重曹
水で2回、水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。次いで、溶媒を留去し、1−ブロモ−1−フ
ェニルプロパンを13.0g(78.1%)得た。無色
油状。
【0033】1H-NMRデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3)δppm:1.00(t,3H,J=7.2Hz), 2.08-2.37
(dq,2H),4.87(t,1H,J=7.2Hz), 7.20-7.42(m,5H).
【0034】(2)500ml二口フラスコ中、1−ブロ
モ−1−フェニルプロパン12.5g(63.0mmo
l)、アセトアミドマロン酸ジエチル15.1g(6
9.3mmol)、無水炭酸カリウム17.4g(126mm
ol)及び塩化ベンジルトリエチルアンモニウム0.37
g(1.6mmol)に無水アセトニトリル100mlを加
え、2.5時間還流した。反応後、ろ過し減圧下で濃縮
した。次いで、粗生成物からジクロロメタン溶媒で再結
晶化し、1−フェニルプロピルマロン酸ジエチルアセト
アミドを12.8g(60.6%)得た。淡黄色結晶、
m.p. 131.4-132.7℃。
【0035】1H-NMR及びIRデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3)δppm:1.13-1.45(m,1H), 2.08(s,3H),
4.21-4.33(m,4H),7.12-7.49(m,5H). IR(KBr):3280, 1744, 1668, 1514cm-1.
【0036】(3)200mlフラスコ中、1−フェニル
プロピルマロン酸ジエチルアセトアミド7.00g(2
1.0mmol)に6N塩酸100mlを加え、18時間還流
した。反応溶液を、減圧下で濃縮し、水100mlを加
え、減圧濃縮し、この操作を5回繰り返した。次いで、
得られた結晶を乾燥し、D,L−β−エチルフェニルア
ラニンを3.60g(88.9%)得た。白色結晶、m.
p. 193.7-195.1℃。
【0037】1H-NMR及びIRデータを以下に示す。1 H-NMR(DMSO-d6)δppm:0.72(t,3H,J=7.0Hz), 1.85-2.1
3(br,2H),3.10-3.38(br,1H), 3.90-4.13(br,1H). IR(KBr):3448, 3000, 1750, 1618, 1494cm-1.
【0038】参考例4 D,L−β−メチルフェニルチロシンの合成: (1)2lフラスコ中、p−ベンジルオキシアセトフェ
ノン60.0g(0.27mol)にエーテル150mlと
エタノール150mlを加え、その溶液に水素化ホウ素ナ
トリウムを10.2g(0.27mol)をゆっくりと加
えた。室温で2日間攪拌した後、水200mlを反応溶液
中に加えた。減圧下で有機溶媒を留去した後、酢酸エチ
ル150mlで3回抽出した。次いで、これを飽和食塩水
で3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下で溶
媒を留去し、1−p−ベンジルオキシフェニル−1−エ
タノールを50.0g(81.1%)得た。白色結晶、
m.p.78.6-79.3℃。
【0039】1H-NMR及びIRデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3)δppm:1.46(d,3H,J=6.5Hz), 1.80-1.82
(ds,1H),4.69-4.89(m,1H), 5.05(s,2H), 6.91-7.44(m,9
H). IR(KBr):3324, 1614, 1584, 1514cm-1.
【0040】(2)300ml四口フラスコ中、1−(p
−ベンジルオキシフェニル)−1−エタノール5.0g
(21.9mmol)に無水エーテル50mlと無水ピリジン
3.8g(48.2mmol)を加え、−15℃にした後、
三臭化リン6.5g(24.1mmol)/エーテル30ml
を1時間で滴下した。−10℃で1昼夜反応させた後、
氷水を100ml加え、100mlエーテルで3回抽出し
た。有機相を50%リン酸溶液で2回、飽和重曹水で2
回、水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た溶媒を留去した。次いで、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーを用いて精製し(ヘキサン/酢酸エチ
ル=4/1)、1−ブロモ−1−(p−ベンジルオキシ
フェニル)エタンを2.6g(40.9%)得た。
【0041】1H-NMR及びIRデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3)δppm:1.52(d,3H,J=7.2Hz), 4.85(q,2H,
J=7.2Hz),5.00(s,2H), 6.94-7.50(m,5H). IR(KBr):1606, 1512cm-1.
【0042】(3)500ml二口フラスコ中、1−ブロ
モ−1−(p−ベンジルオキシフェニル)フェニルエタ
ン12.0g(6.9mmol)、アセトアミドマロン酸ジ
エチル1.65g(7.6mmol)、無水炭酸カリウム
1.91g(13.8mmol)及び塩化ベンジルトリエチ
ルアンモニウム0.2g(0.9mmol)に無水アセトニ
トリル50mlを加え、5時間還流した。反応後、ろ過し
減圧下で濃縮した。次いで、粗生成物からジクロロメタ
ン溶媒で再結晶化し、1−(p−ベンジルオキシフェニ
ル)エチルマロン酸ジエチルアセトアミドを2.95g
(100%)得た。淡黄色結晶、m.p. 97.3-98.6℃。
【0043】1H-NMR及びIRデータを以下に示す。1 H-NMR(CDCl3)δppm:1.26-1.57(m,9H), 2.05(d,3H,J=
9.4Hz),4.26(q,2H,J=7.1Hz), 5.04-5.19(m,2H),6.88-7.
52(m,9H). IR(KBr):1752, 1662, 1614, 1512, 1456cm-1.
【0044】(4)200mlフラスコ中、1−(p−ベ
ンジルオキシフェニル)エチルマロン酸ジエチルアセト
アミド2.3g(5.4mmol)に6N塩酸50mlを加
え、18時間還流した。反応溶液を、減圧下で濃縮し、
水100mlを加え、減圧濃縮し、この操作を5回繰り返
した。次いで、得られた結晶を乾燥し、D,L−β−メ
チルフェニルチロシンを1.1g(100%)得た。薄
茶色結晶、m.p. 239.2-242.6℃。
【0045】1H-NMR及びIRデータを以下に示す。1 H-NMR(DMSO-d6)δppm:0.72(t,3H,J=7.0Hz), 1.85-2.1
3(br,2H),3.10-3.38(br,1H), 3.90-4.13(br,1H). IR(KBr):3448, 3000, 1750, 1618, 1494cm-1.
【0046】実施例1 表2に示す組成のクリームを下記の製法に従って調製
し、それぞれについて連続塗布による肌の美白効果の評
価を下記の方法により行なった。その結果を表2に示
す。
【0047】(製法)油相成分(1)〜(6)を80℃
で加熱混合し、攪拌下で80℃に加熱した水相成分
(7)〜(10)を加えて乳化した後、(11)を加え
次いで攪拌しながら室温まで冷却する。
【0048】(美白効果の評価方法) UVB誘導色素斑に対する改善効果試験:被験者10名
の上腕内側部に、UVB領域の紫外線を最小紅斑量(M
ED)の2倍量を1日1回2日間にわたり照射し、誘導
した色素斑に1日2回、1ケ月間被験部位に試料を連続
塗布することによる色素斑消退量を調べた。評価は、色
差計(村上色彩社製,CMS−1200)により測定を
行ない、得られたマンセル値からL*値を算出し、サン
プル塗布部のΔL*(経時変化)からサンプル未塗布部
のΔL*(経時変化)を差し引いた値(ΔΔL*)により
行なった。ΔΔL*は以下の式にて表わされる。
【0049】 ΔΔL*=(L*1−L*0)−(L′*1−L′*0) L*0;塗布前の試料塗布被験部位。 L′*0;塗布前の試料未塗布被験部位。 L*1;連続塗布1ケ月後の試料塗布被験部位。 L′*1;連続塗布1ケ月後の試料未塗布被験部位。 また、評価結果は下記表1の判定基準による10名の評
価点の平均値で示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】表2の結果から明らかな如く、本発明品は
比較品に比べ美白効果に優れている。
【0053】実施例2 クリーム
【表3】 (組成) (重量%) (1)ステアリン酸デカグリセリル 1.8 (2)ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.2 (3)スクワラン 12.0 (4)セタノール 6.0 (5)パルミチン酸セチル 3.0 (6)1,3−ブチレングリコール 6.0 (7)グリセリン 3.0 (8)D,L−β−メチルフェニルアラニン 2.0 (9)精製水 残量 (10)防腐剤 適量 (11)香料 適量 (製法)油相成分(1)〜(6)を80℃で加熱混合
し、攪拌下で80℃に加熱した水相成分(7)〜(1
0)を加えて乳化した後、(11)を加え次いで攪拌し
ながら室温まで冷却する。
【0054】実施例3 乳液
【表4】 (組成) (重量%) (1)ステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0 (2)オレイン酸グリセリン 1.0 (3)モノステアリン酸グリセリン 0.5 (4)スクワラン 6.0 (5)トリオクタン酸グリセリル 2.0 (6)オクタン酸セチル 2.0 (7)ステアリルアルコール 2.0 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)グリセリン 3.0 (10)D,L−β−メチルフェニルアラニン 1.0 (11)精製水 残量 (12)防腐剤 適量 (13)香料 適量 (製法)油相成分(1)〜(7)を80℃で加熱混合
し、攪拌下で80℃に加熱した水相成分(8)〜(1
2)を加えて乳化した後、(13)を加え次いで攪拌し
ながら室温まで冷却する。
【0055】実施例4 ローション
【表5】 (組成) (重量%) (1)1,3−ブチレングリコール 8.0 (2)グリセリン 4.0 (3)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 (4)エタノール 3.0 (5)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン デシルテトラデシルエーテル 0.3 (6)D,L−β−メチルフェニルアラニン 0.5 (7)精製水 残量 (8)防腐剤 適量 (9)香料 適量 (製法)(1)〜(3)、(6)の成分を攪拌分散させ
た後、これに精製水の60%を加えてAとする。一方
(4)、(5)、(8)、(9)の成分を攪拌溶解した
後、これに残量の精製水を加えBとする。Aを攪拌しな
がらBを加え攪拌する。
【0056】実施例5 エッセンス(美容液)
【表6】 (組成) (重量%) (1)1,3−ブチレングリコール 8.0 (2)グリセリン 4.0 (3)キサンタンガム 0.3 (4)コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1 (5)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 (6)エタノール 3.0 (7)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン デシルテトラデシルエーテル 0.3 (8)D,L−β−メチルフェニルアラニン 1.0 (9)精製水 残量 (10)防腐剤 適量 (11)香料 適量 (製法)(1)〜(5)、(8)の成分を攪拌分散させ
た後、これに精製水の65%を加えてAとする。一方
(6)、(7)、(10)、(11)の成分を攪拌溶解
した後、これに残量の精製水を加えBとする。Aを攪拌
しながらBを加え攪拌する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】本発明の皮膚外用剤は、それぞれ常法によ
り種々の形態に調製することができるが、一般にはロー
ション状、乳液状、クリーム状、軟膏状、スティック
状、有機溶媒による溶液状、パック状、ゲル状とするの
が好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】本発明の皮膚外用剤は、本発明の効果を損
ねない範囲で、β−分岐フェニルアラニン誘導体(1)
以外の任意の成分を配合することができ、その剤型に応
じて化粧料に通常配合して使用されている成分、例えば
精製水、エタノール、油性物質、保湿剤、増粘剤、防腐
剤、乳化剤、薬効成分、粉体、香料、乳化安定剤、pH調
整剤等を使用することができる。具体的には、油性成分
としては流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワック
ス、スクワラン、ミツロウ、カルナウバロウ、オリーブ
油、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級アルコー
ルと脂肪酸の合成エステル油、シリコーン油等が挙げら
れ、保湿剤としてはソルビトール、キシリトール、グリ
セリン、マルチトール、プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、
ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウ
ム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリエチレ
ングリコール等が挙げられ、増粘剤としてはカルボキシ
ビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、カラギーナン、ゼラチン等の水溶性高
分子、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質などが
挙げられ、防腐剤としては尿素、メチルパラベン、エチ
ルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息
香酸ナトリウム等が挙げられ、乳化剤としてはポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエ
チレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活
性剤が挙げられ、粉体としてはタルク、セリサイト、マ
イカ、カオリン、シリカ、ベントナイト、バーミキュラ
イト、亜鉛華、雲母、雲母チタン、酸化チタン、酸化マ
グネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、ベンガ
ラ、酸化鉄、群青等が挙げられ、pH調整剤としては乳酸
−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム等の
緩衝剤が挙げられる。また種々の有効成分として、アラ
ントイン、ビタミンE誘導体、グリチルリチン、アスコ
ルビン酸誘導体、コージ酸、アルプチン、パンテティン
酸誘導体、プラセンタエキス、抗炎症剤、ヨクイニン、
各種植物抽出物などを添加することにより、メラニン抑
制効果の向上をはかることができる。更に、種々の紫外
線吸収物質を添加することにより、日焼けの予防と治療
効果を兼ね備えた皮膚外用剤とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07C 229/36 8930−4H (72)発明者 木村 光利 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606−6 花王市 貝社宅3棟405号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子又は水酸基を示し、R2 は低級
    アルキル基を示し、R3は水素原子又は低級アルキル基
    を示す〕で表わされるβ−分岐フェニルアラニン誘導体
    又はその塩を含有する皮膚外用剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2299505A (en) * 1995-03-06 1996-10-09 Stiefel Laboratories Treatment of eczema with N-acyl-L-phenylalanine esters
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JP2012507473A (ja) * 2008-09-24 2012-03-29 ソシエテ・デクスプロワタシオン・デ・プロデュイ・プール・レ・アンデュストリー・シミック・セピック N−ウンデシルエノイルフェニルアラニン及びポリオールのモノエステル、その調製方法、及び前記エステルの皮膚のライトニング剤としての使用
CN114794113A (zh) * 2022-02-18 2022-07-29 南京天秾生物技术有限公司 2-氨基-3-苯基丁酸或其衍生物作为植物生长调节剂的应用
WO2023103936A1 (zh) * 2021-12-06 2023-06-15 南京天秾生物技术有限公司 2-氨基-3-羟基-3-甲基丁酸和/或2-氨基-3-(4-羟基苯基)丁酸的应用

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