JPH06325766A - 化学電池 - Google Patents

化学電池

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JPH06325766A
JPH06325766A JP5109383A JP10938393A JPH06325766A JP H06325766 A JPH06325766 A JP H06325766A JP 5109383 A JP5109383 A JP 5109383A JP 10938393 A JP10938393 A JP 10938393A JP H06325766 A JPH06325766 A JP H06325766A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】化学電池において電極活物質の脱落を防止し、
かつ良好な充放電特性を達成すること。 【構成】結着剤として下記一般式(I)で表わされるポ
リマーを正極合剤及び/または負極合剤に含有すること
を特徴とする化学電池。一般式(I) 【化1】 但し、式中R1 は水素原子または炭素数1〜2のアルキ
ル基、R2 は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜
12のアリール基または炭素数7〜13のアラルキル
基、R3 は水素原子または炭素数1〜2のアルキル基を
表わし、R4 、R 5 は水素原子または炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数
7〜13のアラルキル基を表わし、xは5〜40重量
%、yは40〜90重量%、zは1〜20重量%であ
る。但し、x+y+z=100重量%を表わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学電池に関し、特に結
着剤により電極活物質の脱落を防止させた電極を用い
て、充放電サイクル特性を良くした化学電池に関する。
【0002】
【従来の技術】マンガン乾電池、アルカリ乾電池、ニッ
ケル−カドミ二次電池などの水系電解質では、電極活物
質の結着剤として、澱粉、ポリビニルアルコール、カル
ボキシメチルセルロース(特開平1−175171、同
1−105471、特開昭51−5538、同50−2
6500など)、ヒドロキシプロピルセルロース(特開
昭63−245859、同54−49541)、再生セ
ルロース(特開昭61−91872)、ポリビニルクロ
ライド、ポリビニルピロリドンなどが用いられ、またリ
チウム電池のような非水電解液では、テフロンなどが一
般に用いられている。(「電池ハンドブック」電気書院
刊 1980年)特に、二次電池においては充放電時に
正極または負極が体積膨張または収縮を繰り返すため、
活物質粒子や導電剤が脱落し、充放電サイクル寿命を短
かくする原因となるが、これを防止する手段として結着
剤の選択が重要である。しかしながら、上記結着剤は活
物質等の脱落を防ぐには不十分であった。これに対し特
開平3−108263では活物質の脱落を防ぐ正極用結
着剤が開示されており、充放電サイクル寿命が改善され
た事が述べられているが、該結着剤は水系および非水系
電解液に対する親和性に乏しく、活物質の利用率が低
く、充放電サイクル寿命もまだ不十分である。また、添
加量を増やすと顕著に内部抵抗が上昇するという欠点が
あった。また、米国特許4,814,242や特開平4
−255670には二次電池負極用結着剤としてゴム系
高分子(エラストマー)を用いることが開示されている
が、これらの結着剤はいずれも金属箔などの集電体との
接着力に乏しく、活物質が剥離、脱落し易いという欠点
があった。
【0003】この様に、充放電サイクル寿命と活物質の
利用率(即ち放電容量)は相反する性能であり、これら
を両立させる結着剤技術が望まれていた。また、一次電
池においても、リチウム電池では内部抵抗を下げるため
にシート状の電極を巻回した渦巻式構造が採用されてお
り、さらに重負荷放電に対応できる様集電体の形状をシ
ート状の金属箔にしているものもある。しかしながら、
集電体上に塗設された活物質の被膜の付着力が弱いと巻
回等電池組立て時に活物質が剥離、脱落してしまい不良
品が多く発生することがあった。活物質と集電体との接
着力を良くする要因として結着剤があげられる。特開平
3−222258において該接着力を向上する結着剤が
開示されているがその性能は未だ不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、化学
電池において電極活物質の脱落を防止し、かつ良好な充
放電特性を達成することである。
【0005】
【課題を達成するための手段】上記課題は、正極活物質
と負極活物質及びイオン伝導性を有する電解質から成る
化学電池において、結着剤として下記一般式(I)で表
わされるポリマーを正極合剤及び/または負極合剤に含
有することにより達成することができた。一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】但し、式中R1 は水素原子または炭素数1
〜2のアルキル基、R2 は炭素数1〜12のアルキル
基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数7〜13
のアラルキル基、R3 は水素原子または炭素数1〜2の
アルキル基を表わし、R4 、R 5 は水素原子または炭素
数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基
または炭素数7〜13のアラルキル基を表わし、xは5
〜40重量%、yは40〜90重量%、zは1〜20重
量%である。但し、x+y+z=100重量%を表わ
す。
【0008】一般式(I)において好ましい共重合比は
x=5〜35、y=50〜80、z=2〜15重量%で
あり、さらに好ましくはx=5〜30、y=60〜8
0、z=2〜10重量%である。R1 の好ましい例とし
ては水素またはメチル基であり、R2 の好ましい例とし
てはメチル基、エチル基、n−ブチル基、n−ヘキシル
基、n−ドデシル基、iso−ブチル基、フェニル基、
ナフチル基、ベンジル基などであり、R3 の好ましい例
としては、水素原子、メチル基またはエチル基などであ
り、R4 、R5 の好ましい例としては水素またはメチル
基、エチル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、n−ド
デシル基、iso−ブチル基、フェニル基、ナフチル
基、ベンジル基などが挙げられる。また、R4 とR5
同一であっても、別々であっても良い。以下に本発明に
おけるポリマーの好ましい具体例を示すが、これらに限
定されるものではない。
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】本発明のポリマーの好ましい添加量として
は、合剤全体に対して0.5〜20重量%であり、さら
に好ましくは1〜10重量%である。
【0014】以上の本発明のポリマーまたは化合物の未
反応の官能基が後の電池反応の妨げになる場合は適当な
処理(加熱、溶媒による洗浄など)によってこれを取り
除くこともできる。本発明で使用できる活物質は、電極
材料であれば良いが、特に、リチウム二次電池用とし
て、無機化合物正極活物質のうち、Co酸化物(特開昭
52−12,424、DE2,606,915など)、
Li−Co酸化物(特開昭55−136131、US
3,945,848、US4,340,652など)、
Li−Ni−Co酸化物(EP243,926A、特開
昭63−114,063、同63−211,565、同
63−299,056、特開平1−120,765な
ど)、V酸化物(FR21,611,796、特開昭5
5−53,077、同62−140,362、同62−
227,358など)、Li−V酸化物(電気化学48
巻 432(1980)、ジャーナル オブ エレクト
ロケミカル ソサエティー,130巻 1225(19
83)、特開平2−12,769など)、Mn酸化物
(EP269,855、特開昭63−58,761な
ど)、Li−Mn酸化物(特開昭56−136,46
4、同114,064、同114,065、同148,
550、同221,559、特開平1−5,459、同
1−109,662、同1−128,371、同1−2
09,663、同2−27,660)、Li−Ni−M
n酸化物(特開昭63−210,028など)などがあ
げられる。
【0015】また、アルカリ二次電池では、Ni化合物
が一般に用いられる。(「電池ハンドブック」電気書院
刊)また、有機高分子正極活物質のうち、ポリアニリン
誘導体(モレキュラー、クリスタル アンド リキッド
クリスタル 121巻、173(1985)、特開昭
60−197,728、同63−46,223、同63
−243,131、特開平2−219,823など)、
ピロール誘導体(ジャーナル オブ ケミカル ソサエ
ティー ケミカル コミュニケーション 854(19
79)、DE3,223,544A3A、同307,9
54A、特開昭62−225,517、同63−69,
824、特開平1−170,615など)、ポリチオフ
ェン誘導体(特開昭58−187,432、特公平1−
12,775など)、ポリアセン誘導体(特開昭58−
209,864など)、ポリパラフェニレン誘導体など
があげられる。各誘導体は共重合体も含まれる。
【0016】この有機高分子化合物については、「導電
性高分子」緒方直哉編 講談社サイエンティフィック刊
(1990)に詳細に記載されている。本発明の化合物
を含ませることができる二次電池負極活物質としては、
リチウム二次電池では、金属リチウムやその合金以外に
リチウムイオンまたはリチウム金属を吸蔵できる焼成炭
素質化合物(特開昭58−209,864、同61−2
14,417、同62−88,268、同62−21
6,170、同63−13,282、同63−24,5
55、同63−121,247、同63−121,25
7、同63−155,568、同63−276,87
3、同63−314,821、特開平1−204,36
1、同1−221,859、同1−274,360な
ど)があげられる。
【0017】この焼成炭素質化合物に本発明の化合物を
添加する場合には、例えばイソシアネート基のような水
酸基と反応する化合物を添加することにより、本発明化
合物に含まれるリチウムと反応する基を失活させること
が好ましい。
【0018】リチウムイオンを吸蔵、放出することがで
きる他の負極活物質としては、TiS2 、LiTiS2
(米国特許第3,983,476)、WO2 (米国特許
第4,198,476)、LixFe(Fe2 )O4
どのスピネル化合物(特開昭58−220362)、F
2 3 のリチウム化合物(特開平3−11207
0)、Nb2 5 (特公昭62−59412、特開平2
−82447)、酸化鉄、FeO、Fe2 3 、Fe3
4 、酸化コバルト、CoO、Co2 3 、Co34
(特開平3−291,862)が知られている。また、
Lip q 1-q r (ここでMは遷移金属、p=0.
2〜2.5、q=0〜1、r=1.3〜4)で表わされ
るLi含有複合金属酸化物も負極活物質として使うこと
ができる。
【0019】また、本発明の化合物を含ませることがで
きる二次電池負極活物質としては、ニッケル−水素二次
電池では、水素吸蔵合金(「水素吸蔵合金」与野書房
刊)があげられる。
【0020】電極合剤には、通常、カーボン、銀(特開
昭63−148,554)あるいはポリフェニレン誘導
体(特開昭59−20,971)などの導電性材料を含
ませることができる。本発明の正極合剤とともに用いら
れるリチウム二次電池の負極活物質としては、リチウム
二次電池の場合では、リチウム金属、リチウム合金(A
l、Al−Mn(米国特許4,820,599)、Al
−Mg(特開昭57−98977)、Al−Sn(特開
昭63−6,742)、Al−In、Al−Cd(特開
平1−144,573)などがあげられる。
【0021】電解質としては、プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ジエチレンカーボネート、
γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テト
ラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメ
チルスルフォキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニ
トリル、ニトロメタン、リン酸トリエステル(特開昭6
0−23,973)、トリメトキシメタン(特開昭61
−4,170)、ジオキソラン誘導体(特開昭62−1
5,771、同62−22,372、同62−108,
474)、スルホラン(特開昭62−31,959)、
3−メチル−2−オキサゾリジノン(特開昭62−4
4,961)、プロピレンカーボネート誘導体(特開昭
62−290,069、同62−290,071)、テ
トラヒドロフラン誘導体(特開昭63−32,87
2)、エチルエーテル(特開昭63,62,166)、
1,3−プロパンスルトン(特開昭63−102,17
3)などの非プロトン性有機溶媒の少なくとも1種以上
を混合した溶媒とその溶媒に溶けるリチウム塩、例え
ば、ClO4 - 、BF6 - 、PF6 - 、CF3
3 - 、CF3 CO2 - 、AsF6 -、SbF6 - 、B
1010(特開昭57−74,974)、(1,2−ジメ
トキシエタン)2ClO4 - (特開昭57−74,97
7)、低級脂肪族カルボン酸塩(特開昭60−41,7
73)、AlCl4 - 、Cl- 、Br- 、I- (特開昭
60−247,265)、クロロボラン化合物(特開昭
61−165,957)、四フェニルホウ酸(特開昭6
1−214,376)などの一種以上から構成されてい
る。なかでも、プロピレンカーボネートと1,2−ジメ
トキシエタンの混合液にLiClO4 あるいはLiBF
6 を含む電解液が代表的である。
【0022】また、電解液の他に次の様な固体電解質も
用いることができる。固体電解質としては、無機固体電
解質と有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質に
は、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく
知られている。なかでも、Li3 N、LiI、Li5
2 、Li3 N−LiI−LiOH、LiSiO4 、L
iSiO4 −LiI−LiOH(特開昭49−81,8
99)、xLi3 PO4 −(1−x)Li4 SiO
4 (特開昭59−60,866)、Li2 SiS3 (特
開昭60−501,731)、硫化リン化合物(特開昭
62−82,665)などが有効である。
【0023】有機固体電解質では、ポリエチレンオキサ
イド誘導体か該誘導体を含むポリマー(特開昭63−1
35,447)、ポリプロピレンオキサイド誘導体か該
誘導体を含むポリマー、イオン解離基を含むポリマー
(特開昭62−254,302、同62−254,30
3、同63−193,954)、イオン解離基を含むポ
リマーと上記非プロトン性電解液の混合物(米国特許
4,792,504、同4,830,939、特開昭6
2−22,375、同62−22,376、同63−2
2,375、同62−22,776、特開平1−95,
117)、リン酸エステルポリマー(特開昭61−25
6,573)が有効である。さらに、ポリアクリロニト
リルを電解液に添加する方法もある(特開昭62−27
8,774)。また、無機と有機固体電解質を併用する
方法(特開昭60−1,768)も知られている。
【0024】セパレーターは、イオン透過度が大きく、
所定の機械的強度を持つ、絶縁性の薄膜である。耐有機
溶剤性と疎水性からポリプロピレンなどのオレフィン系
の不織布やガラス繊維などが用いられている。また、放
電や充放電特性を改良する目的で、以下で示す化合物を
電解質に添加することが知られている。例えば、ピリジ
ン(特開昭49−108,525)、トリエチルフォス
ファイト(特開昭47−4,376)、トリエタノール
アミン(特開昭52−72,425)、環状エーテル
(特開昭57−152,684)、エチレンジアミン
(特開昭58−87,777)、n−グライム(特開昭
58−87,778)、ヘキサリン酸トリアミド(特開
昭58−87,779)、ニトロベンゼン誘導体(特開
昭58−214,281)、硫黄(特開昭59−8,2
80)、キノンイミン染料(特開昭59−68,18
4)、N−置換オキサゾリジノンとN,N′−置換イミ
ダゾリジノン(特開昭59−154,778)、エチレ
ングリコールジアルキルエーテル(特開昭59−20
5,167)、四級アンモニウム塩(特開昭60−3
0,065)、ポリエチレングリコール(特開昭60−
41,773)、ピロール(特開昭60−79,67
7)、2−メトキシエタノール(特開昭60−89,0
75)、AlCl3 (特開昭61−88,466)、導
電性ポリマー電極活物質のモノマー(特開昭61−16
1,673)、トリエチレンホスホルアミド(特開昭6
1−208,758)、トリアルキルホスフィン(特開
昭62−80,976)、モルフォリン(特開昭62−
80,977)、カルボニル基を持つアリール化合物
(特開昭62−86,673)、ヘキサメチルホスホリ
ックトリアミドと4−アルキルモルフォリン(特開昭6
2−217,575)、二環性の三級アミン(特開昭6
2−217,578)、オイル(特開昭62−287,
580)、四級ホスホニウム塩(特開昭63−121,
268)、三級スルホニウム塩(特開昭63−121,
269)などが挙げられる。
【0025】また、電解液を不燃性にするために含ハロ
ゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三弗化塩化エチレンを
電解液に含ませることができる。(特開昭48−36,
632)また、高温保存に適性をもたせるために電解液
に炭酸ガスを含ませることができる。(特開昭59−1
34,567)また、正極活物質に電解液あるいは電解
質を含ませることができる。例えば、前記イオン導電性
ポリマーやニトロメタン(特開昭48−36,63
3)、電解液の添加(特開昭57−124,870)が
知られている。
【0026】また、正極活物質の表面を改質することが
できる。例えば、金属酸化物の表面をエステル化剤(特
開昭55−163,779)、キレート化剤で処理(特
開昭55−163,780)、導電性高分子(特開昭5
8−163,188、同59−14,274)、ポリエ
チレンオキサイドなど(特開昭60−97,561)に
よる処理が挙げられる。
【0027】また、負極活物質の表面を改質することも
できる。例えば、イオン導電性ポリマーやポリアセチレ
ン層を設ける方法(特開昭58−111,276)、L
iCl(特開昭58−142,771)、エチレンカー
ボネイト(特開昭59−31,573)による処置が挙
げられる。電極活物質の担体として、正極には、通常の
ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウムの他に、多孔質
の発泡金属(特開昭59−18,578)、チタン(特
開昭59−68,169)、エキスパンデットメタル
(特開昭61−264,686)、パンチドメタル、負
極には、通常のステンレス鋼、ニッケル、チタン、アル
ミニウムの他に、多孔質ニッケル(特開昭58−18,
883)、多孔質アルミニウム(特開昭58−38,4
66)、アルミニウム焼結体(特開昭59−130,0
74)、アルミニウム繊維群の成形体(特開昭59−1
48,277)、ステンレス鋼の表面を銀メッキ(特開
昭60−41,761)、フェノール樹脂焼成体などの
焼成炭素質材料(特開昭60−112,264)、Al
−Cd合金(特開昭60−211,779)、多孔質の
発泡金属(特開昭61−74,268)などが用いられ
る。
【0028】集電体としては、構成された電池において
化学変化を起こさない電子伝導体であればよい。例え
ば、通常用いられるステンレス鋼、チタン、アルミニウ
ムやニッケルの他に、銅のニッケルメッキ体(特開昭4
8−36,627)、銅のチタンメッキ体、硫化物の正
極活物質にはステンレス鋼の上に銅処理する(特開昭6
0−175,373)などが用いられる。
【0029】電池の形状はコイン、ボタン、シート、シ
リンダー、角形などいずれにも適用できる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明の主旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例1 正極活物質としてV6 13、導電剤としてアセチレンブ
ラックをそれぞれ87重量部、10重量部の割合で混合
し、さらに結着剤として固形分で3重量部の本発明のポ
リマーの溶液を加え混練した後、厚さ20μmのアルミ
ニウム箔集電体の両面に塗布した。溶液の溶媒としては
N−メチルピロリドン、キシレンやトルエンなど結着剤
が可溶なものを使用した。上記塗布物を乾燥後ローラー
プレス機により圧縮成型して帯状の正極シート(1)を
作成した。図1にその正極シート1を示す。正極シート
の圧縮成型後の厚さは220μmであった。使用した本
発明の結着剤および比較例の結着剤を表1に示した。
【0031】また、リチウム−アルミニウム合金(合金
比80−20重量%、厚さ150μm)を帯状に裁断し
て負極シート(2)を作成した。上記正極(1)、微孔
性ポリプロピレンフィルム性セパレータ(3)、上記負
極シート(2)およびセパレータ(3)の順で積層し、
これを渦巻き状に巻回した。
【0032】この巻回体を負極端子を兼ねる、ニッケル
めっきを施した鉄製の有底円筒型電池缶(4)に収納し
た。さらに、電解質として1mol/リットル・LiB
4(プロピレンカーボネートと1,2−ジメトキシエ
タンの等容量混合液)を電池缶内に注入した。正極端子
を有する電池蓋(5)をガスケット(6)を介してかし
めて円筒型電池を作成した。なお正極端子(5)は正極
シート(1)と、電池缶(4)は負極シートと予めリー
ド端子により接続した。図1に円筒型電池の断面を示し
た。なお、7は安全弁である。
【0033】巻回体を作成するときに正極シートから合
剤が脱落したものについては、脱落部面積のシート全面
積に対する割合を出し、合剤脱落率とした。また、完成
した電池について電流密度1mA/cm2 で2.2Vまで
放電し、その後3.4Vまで充電する操作を繰り返し行
って充放電サイクル試験を行ない放電容量が初期の60
%になるまでのサイクル数を充放電サイクル寿命とし
た。結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例2 粉砕した石炭系ピッチコークスを負極活物質として用
い、前記ピッチコークス95重量部に対し結着剤として
本発明または比較用のポリマーを5重量部加え、トルエ
ン、N−メチルピロリドンなどの適当な溶媒を添加して
混練したスラリーを厚さ20μmの銅箔集電体の両面に
塗布した。塗布物を乾燥後ローラープレス機により圧縮
成形し厚さ230μmの負極シートを作成した。
【0036】正極活物質としてLiCoO2 を88重量
部、導電剤としてアセチレンブラック9重量部の割合で
混合し、さらに結着剤として本発明または比較用のポリ
マー3重量部加え、トルエン、N−メチルピロリドンな
どの適当な溶媒を添加して混練したスラリーを厚さ20
μmのアルミニウム箔集電体の両面に塗布した。塗布物
を乾燥後ローラープレス機により圧縮成形し厚さ220
μの正極シートを作成した。
【0037】作成した正極シートおよび負極シートを使
い、実施例1と同様の方法で円筒型電池を作成した。電
流密度1mA/cm2 、充電終止電圧4.2V、放電終止
電圧2.7Vの条件で充放電サイクル試験を行い、初期
容量の60%まで放電容量が低下したときのサイクル数
を充放電サイクル寿命とした。表2に使用したポリマー
と試験結果を示す。
【0038】
【表2】
【0039】実施例3 負極活物質としてLiCoVO4 (炭酸リチウムと酸化
コバルトと五酸化バナジウムを空気中で1000℃24
時間焼成したもの)を87重量部、導電剤としてアセチ
レンブラック9重量部の割合で混合し、さらに結着剤と
して本発明または比較用のポリマーを4重量部加え、実
施例2と同様の方法で負極シートを作成した。シートの
厚みは200μmであった。
【0040】作成した負極シートおよび実施例2の No.
18と同じ正極シートを使い実施例1と同様の方法で円
筒型電池を作成した。電流密度1mA/cm2 、充電終止
電圧3.6V、放電終止電圧1.8Vで充放電サイクル
試験を行い初期容量の60%まで放電容量が低下したと
きのサイクル数を充放電サイクル寿命とした。表3に使
用したポリマーと試験結果を示す。
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】実施例1、2および3から明らかな様
に、本発明の結着剤を使用した電極は活物質の脱落が防
止され、かつ二次電池における充放電サイクルの寿命が
かなり長く、充放電サイクル特性が優れている。本発明
の結着剤を使用した電極は、正極あるいは負極だけでも
よいし、また両方の電極に使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な円筒型電池の縦断面図である。
【符号の説明】
1. 正極 2. 負極 3. セパレータ 4. 電池缶 5. 電池蓋 6. ガスケット 7. 安全弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質と負極活物質及びイオン伝導
    性を有する電解質から成る化学電池において、結着剤と
    して下記一般式(I)で表わされるポリマーを正極合剤
    及び/または負極合剤に含有することを特徴とする化学
    電池。一般式(I) 【化1】 但し、式中R1 は水素原子または炭素数1〜2のアルキ
    ル基、R2 は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜
    12のアリール基または炭素数7〜13のアラルキル
    基、R3 は水素原子または炭素数1〜2のアルキル基を
    表わし、R4 、R 5 は水素原子または炭素数1〜12の
    アルキル基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数
    7〜13のアラルキル基を表わし、xは5〜40重量
    %、yは40〜90重量%、zは1〜20重量%であ
    る。但し、x+y+z=100重量%を表わす。
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