JPH063251Y2 - 配管支持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は建築物の鉄骨及び天井等のアンカーボルト等に
直接簡易に挾持出来るクランプ部を具有すると共に、冷
暖房設備等の配管を簡易に固定する配管支持具に関する
ものである。

従来の技術 従来、建築物等において、冷暖房設備等に使用される空
調用の配管、或いは水道管等の屋内配管は一般に天井等
の壁等に所定間隔を以て打ち込んでいるアンカーボルト
等の取付部材に対して配管固定器具の取付基部を螺着せ
しめ、しかる後帯状の金属板を配管の断面形状に略合致
せしめた正円形のクランプバンドにて配管の所定部位を
被冠せしめ、該クランプバンドの両端を取付基部にボル
ト締めし、管列を定置せしめている。

しかし、かかる配管方法にあっては、配管固定器具の取
付基部をアンカーボルト等の取付部材に対して螺着しな
ければならず、例えば一定の長さを有しないアンカーボ
ルトの場合等は、アンカーボルトの端部を切断して一定
高さと成さしめ、かかる端部に取付基部を螺着して配管
固定器具の上下位置を調整する作業が必要となり、又一
本のアンカーボルトに対して一個の配管固定器具しか取
付けすることが出来ない欠点を有している。

又、配管固定器具に配管を支持せしめるに際しても、配
管の所定部位をクランプバンドにて被冠せしめ、しかる
後、いちいちボルト締めをしなければならず、特に天井
から吊装状態にて配管を配設せしめる場合にあっては、
配管の所定部位を被冠せしめたクランプバンドを頭上に
て両手を使ってボルト締めする作業であるため、労働疲
れが著しく、非常に非能率的であることにより、そのた
め費やされる時間が長く、作業者の時間当たりのコスト
が高騰し、又作業者一人では容易にかかる作業を終える
ことが出来ないといった欠点を有している。

又、鉄骨部材等を使用して配管を支持せしめる場合にあ
っても、鉄骨部材等に取付穴を穿設せしめ、かかる取付
穴に対してボルト等にて配管固定器具を固着せしめなけ
ればならず、作業性が甚だ悪い欠点を有していた。

考案が解決しようとする課題 本考案は冷暖房設備等の配管に際し、その作業の手間を
軽減して作業能率を向上せしめて作業時間の短縮を図
り、作業者の時間当たりのコストを低減せしめる様にし
た配管支持具を提供せんとするものである。

〔考案の構成〕

課題を解決するための手段 本考案はかかる点に鑑み、平板状の基体の一側方から連
続して直角に折曲して固定挾持壁を形成し、該固定挾持
壁の対向位置に、裏面に突起部を突設する移動挾持体の
挾持壁の前面側を配置すると共に、移動挾持体を固定挾
持壁側へ移動自在に装着し、又操作杆を垂直状態へ揺動
させて挾持壁を固定挾持壁側へ押圧して移動させ、且つ
突起部を係止する凹部が形成されたカム面を有するレバ
ーを基体に枢支し、又レバーの操作杆が垂直状態と成っ
た時の操作杆における背面側の基体の上端側に、掛止孔
から成る嵌合主体部を形成すると共に、基体の下端側
に、掛止孔から成る嵌合主体部を形成し、一方配管支持
体の両端は片持梁状に弾性を具有させると共に、一端に
は前記掛止孔に挿通してレバーにおける操作杆の背面側
に突出させてレバーの揺動を規制する掛止部から成る嵌
合従体部を形成すると共に、他端には前記掛止孔に挿通
する掛止部から成る嵌合従体部を形成し、該嵌合従体部
と嵌合主体部とを相互に掛止すべき掛止手段を設けた配
管支持具を提供して上記欠点を解消せんとしたものであ
る。

作用 本考案にあっては、レバーを垂直状態へと揺動すること
により、カム面にて移動挾持体の挾持壁の裏面を押圧し
ながら挾持壁を固定挾持壁側へ移動させ、該固定挾持壁
と挾持壁にて鉄骨部材、アンカーボルト等の被挾持部位
を挾持固定するのである。

かかる挾持状態にあっては、カム面に形成されている凹
部に挾持壁の突起部が係合することにより、一定の挾持
状態を維持するのである。

又、嵌合主体部の掛止孔内に配管支持体の嵌合主体部の
掛止部を挿通し、掛止手段により嵌合主体部と嵌合従体
部とを嵌合掛止し、又かかる状態にあっては、配管支持
体に弾性を具有させているため、嵌合主体部と嵌合主体
部とは強固に掛合され、しかも嵌合従体部の掛止部はレ
バーの操作杆の背面側に突出した状態と成ることによ
り、掛止部がレバーの揺動を規制するのである。

又、配管によって配管支持体の支持部に加わる荷重点と
配管支持体の支持点とは位置がズレでいることにより、
嵌合主体部からの嵌合従体部の抜け外れを防止出来るの
である。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、 先ず、第１図乃至第５図に示す建築物を構成するＩ形
鋼、みぞ形鋼、Ｚ形鋼等の鉄骨部材Ｓに対して挾持固定
する配管支持具１については、平板状の金属板からなる
基板２の一側方から連続して直角に折曲せしめて固定挾
持壁３を形成してクランプ本体７と成している。

８はクランプ本体７の固定挾持壁３と対向配設する移動
挾持体であり、該移動挾持体８は固定挾持壁３とにより
鉄骨部材Ｓを挾持せしめる様に、平板状の金属板から成
る支持体９の一側方から連続して前記固定挾持壁３と同
方向へ直角に折曲せしめて挾持壁10を形成せしめ、該挾
持壁10の裏面には突起部11を突設せしめると共に、支持
体９の左右方向に長孔12を穿設せしめている。

そして、クランプ本体７の基体２の略中央部に穿設する
取付穴13にリベット等の支持軸14を装着せしめ、該支持
軸14を移動挾持体８の支持体９の長穴12に貫通成さしめ
て固定挾持壁３側へ挾持壁10の前面側を配置せしめると
共に、固定挾持壁３と挾持壁10との間隔を適宜設定成さ
しめる様に移動挾持体８を左右方向（固定挾持壁３側）
へ移動自在に配設せしめている。

15は移動挾持体８の挾持壁10を強制的に固定挾持壁３側
へ移動成さしめるレバーであり、該レバー15は操作杆16
の端部に基部17を形成せしめ、該基部17の適宜位置に装
着孔18を穿設せしめ、又基部17の外周面は装着孔18の軸
心までの距離を任意に順次大成さしめたカム面19を形成
せしめると共に、該カム面19には凹部20、20a及び凸部2
1、21aから成る波状の係止部22を形成せしめている。

そして、レバー15の装着孔18に前記支持軸14を貫通成さ
しめてレバー15を回動自在に装着せしめてクランプ部23
と成し、レバー15の操作杆16を垂直状態へと揺動するこ
とにより、カム面19にて移動挾持体８の挾持壁10の裏面
を押圧して固定挾持壁３側へ移動成さしめている。

かかる状態にあっては、カム面19の任意の凹部20、20aに
より挾持壁10裏面の突起部11と係合せしめて任意位置に
て係止することを可能と成さしめている。

又、レバー15の操作杆16が垂直状態と成った時の操作杆
16における背面側の基体２の上端側に、矩形状の掛止孔
５を穿設して成した嵌合主体部６を形成すると共に、基
体２の下端側に、矩形状の掛止孔5aを穿設して成した嵌
合主体部6aを形成し、後述する嵌合従体部28、28aと相互
に掛止すべき掛止手段39における爪４、４ａを掛止孔
５、５ａの上下端辺より上下に突設させている。

24は配管支持体であり、該配管支持体24は帯状の金属板
の下端を略円弧状に湾曲せしめて支持部25と成し、該支
持部25の一端より連続して片持梁状に弾性を具有させる
連結片40aを折曲し、該連結片40aの先端には前記掛止孔
5aに挿通する掛止部27aから成る嵌合従体部28aを形成す
ると共に、支持部25の一端より連続して基体２と対向す
る外壁片41を折曲し、更に外壁片41より連続して支持部
25と対向すべき片持梁状に弾性を具有させる連結片40を
折曲し、該連結片40の先端には前記掛止孔５を挿通して
レバー15における操作杆16の背面側に突出させてレバー
15の揺動を規制する掛止部27から成る嵌合従体部28を形
成している。

又、嵌合従体部28、28aには係合主体部６、6aと相互に掛
止させるため、爪４、4aが挿入される掛止手段39におけ
る係合孔26、26aを穿設している。

又、連結片40、40aは前記掛止孔５、5aの上下端辺より若
干上下になる角度を以て折曲している。

29は配管支持体24の支持強度を向上せしめるリムであ
り、該リム29は支持部25の外方に膨出形成せしめてい
る。

そして配管支持具１は基体２の上下の掛止孔５、5aに配
管支持体24の両端の掛止部２７、27aを挿通し、該掛止
部２７、27aの嵌合孔２６、26aに爪４、4aを挿通するこ
とにより着脱自在に嵌合掛止している。

又、嵌合主体部６、6aと嵌合従体部28、28aとを相互に掛
止させるための掛止手段39の構造についても何ら限定さ
れず、例えば第６図に示す様に掛止孔５、5aから成る嵌
合主体部６、6aに対し、かかる掛止孔５、5aを挿通する
嵌合従体部28、28aの掛止部27、27aの上下面に爪30を突起
させ、該爪30を掛止手段39と成し、かかる爪30により嵌
合主体部６、6aと嵌合従体部28、28aとを相互に掛止させ
たり、又第７図に示す様に掛止孔５、5aから成る嵌合主
体部６、6aに対し、かかる掛止孔５、5aを挿通する嵌合
従体部28、28aの掛止部27、27aに掛止手段39における嵌合
孔26、26aを穿設し、一方掛止手段39におけるピン等の掛
止部材31を形成し、該掛止部材31を嵌合孔26、26aに挿通
させて嵌合主体部6、6aと嵌合従体部28、28aとを相互に掛
止させたり、又第８図に示す様に掛止孔５、5aから成る
嵌合主体部６、6aに対し、かかる掛止孔５、5aを挿通す
る嵌合従体部28、28aの掛止部２７、27a先端に、掛止孔
５、5aに挿通させた後、拡径させる様に弾性を具有させ
て傾斜状に弾性掛止片42を突設させ、該弾性掛止片42を
掛止手段39と成し、かかる弾性掛止片42を掛止孔５、5a
に挿通し、拡径させて嵌合主体部６、6aと嵌合従体部2
8、28aとを相互に掛止させても良く、要するに嵌合主体
部６、6aと嵌合従体部28、28aとが着脱自在にして且つ、
掛止可能であれば良い。

又、材質についても金属製に限定されず、配管支持体24
の他端が片持梁状にして弾性が得られ、かつ配管の支持
強度の良好なプラスチック等を使用しても良い。

次に、第９図に示す天井等の壁面32に所定間隔を有せし
めて打ち込んでいるアンカーボルト33、33a…を挾持固定
する配管支持具１について説明すると、 配管支持体24については同様なるため省略すると共に、
クランプ部23についても形状が異なる個所を説明し、他
の同様なる個所については省略する。

クランプ部23のクランプ本体７は基体２の固定挾持壁３
から更に連続して直角に折曲せしめて支持部34を形成せ
しめ、該支持部34を基体２と対向配設する様に断面コ字
状に形成せしめている。

又、固定挾持壁３の上下の端部には係止片35、35aを基体
２の他側方へ向かって突設せしめ、更に詳しくはアンカ
ーボルト33、33a…の螺子溝に螺合する様に端部を半円状
と成さしめている。

又、クランプ部23の移動挾持体８はクランプ本体７の基
体２と支持部34との間に挿入可能成さしめる様に、挾持
壁10の両側方から連続して支持体９、9aを直角に折曲せ
しめて断面コ字状に形成せしめ、該支持体９、9aに一対
の長孔12、12aを穿設せしめている。

そして、基体４と支持部34とに一対にして穿設せしめる
取付穴13、13aと、移動挾持体８の長孔12、12aと、レバー
15の装着孔18とを連通成さしめる様に移動挾持体８及び
レバー15を配設せしめ、レバー15のカム面19にて移動挾
持体８の挾持壁10の裏面を押圧して固定挾持壁３側へ移
動成さしめている。

次に、第13図に示す他の実施例にあっては、基体２の固
定挾持壁３から更に連続してアンカーボルト33、33a…の
螺子溝に螺合する半円状の切欠部36を有する支持片37を
折曲して突設せしめると共に、該支持片37の切欠部36と
対応する基体２に、アンカーボルト33、33a…を貫通する
貫通孔38を同軸状にて穿設せしめて配管支持具１と成さ
しめ、又第14図に示す他の実施例にあっては、基体２及
び支持部34に同軸状にて一対のアンカーボルト33、33a…
を貫通せしめる貫通孔38、38aを穿設して配管支持具１と
成さしめている。

尚、他の構成については同様なるため省略する。

次に本考案に係る配管支持具の作用について説明する
と、 配管支持具１のクランプ部23の固定挾持壁３と移動挾持
体８の挾持壁10との間に鉄骨部材Ｓ及びアンカーボルト
33、33a…等に被挾持部位を介装成さしめる様に配管支持
具１を配置せしめ、そして基体２に装着せしめる支持軸
14にて回動自在に枢支されるレバー15を垂直状態へと揺
動成さしめることにより、レバー15の基部17の外周面
に、支持軸14を貫通成さしめる装着孔18の軸心（レバー
15の回動軸心）までの距離を順次大成さしめて形成され
ているカム面19にて移動挾持体８の挾持壁10の裏面を押
圧せしめながら該挾持壁10を固定挾持壁３側へ移動せし
め、該固定挾持壁３と挾持壁10にて鉄骨部材Ｓ、アンカ
ーボルト33、33a…の被挾持部位を挾持固定せしめるので
ある。

かかる挾持状態にあっては、カム面19に形成されている
係止部22の任意の凹部20、20aに挾持壁10の突起部11が係
合することにより、一定の挾持状態を維持成さしめてい
る。

又、第９図に示す配管支持具１によりアンカーボルト3
3、33a…を挾持固定せしめる場合においては、固定挾持
壁３の係止片35、35aにてアンカーボルト33、33a…の上方
及び下方の螺子溝と係合成さしめた状態にて係止片35、3
5aの間のアンカーボルト33、33a…を挾持壁10にて押圧成
さしめることにより、アンカーボルト33、33a…を弾性限
界内にて撓ませることにてアンカーボルト33、33a…の弾
性力と相俟って更に強固に挾持固定出来るのである。

又、第13図及び第14図に示す配管支持具１によりアンカ
ーボルト33、33a…を挾持固定せしめる場合にあっては、
基体２の切欠部36と貫通孔38及び基体２と支持部34の貫
通孔38、38aにアンカーボルト33、33a…を貫通して固定挾
持壁３と挾持壁10との間に介装せしめた状態と成し、か
かる状態にて上記と同様にレバー15を所定方向へ揺動し
て挾持固定するのである。

そして、第11図及び第12図に示す様に、基体２の嵌合主
体部６、6aから配管支持体24の嵌合従体部28、28aを外し
た状態の配管支持体24の支持部25に配管Ｐを載置せし
め、かかる状態にて配管支持体24の嵌合従体部28、28aを
挾持せしめて略直角状態と成し、基体２の嵌合主体部
６、6aの掛止孔５、5aに嵌合従体部28、28aを挿入せし
め、しかる後挾持状態を解除して掛止部27、27aを嵌合主
体部６、6aに嵌合係止せしめるのである。

かかる状態にあっては、配管支持体24の両端における連
結片40、40aを片持梁状に弾性を具有させているため、嵌
合従体部28、28aの掛止部27,27aは嵌合主体部６、6aの掛
止孔５、5a上下端辺に当接して強固に掛止される。

又、他の掛止手段39については、先ず掛止手段39を爪30
と成す場合は、該爪30が嵌合主体部６、6aの掛止孔５、
5a上下部の基板２と掛止され、次に掛止手段39を嵌合孔
26、26aと掛止部材31と成す場合には、嵌合孔26、26aに掛
止部材31を挿通し、該掛止部材31を掛止孔５、5a上下部
の基体２と掛止させ、次に掛止手段39を弾性掛止片42と
成す場合は、該弾性掛止片42の先端を掛止孔５、5a上下
部の基体２と掛止させる。

又、配管Ｐの重量によって配管支持体24の支持部25に荷
重が加わるも、かかる荷重点は支持部25の略中央部位に
位置し、このため配管支持体24の嵌合支持点とは位置が
ズレていることにより、配管支持体24の上下端は斜め下
方へ動こうとするも、この動きは掛止部27、27aの嵌合孔
26、26aに挿入嵌合されている爪４、4aによって規制さ
れ、嵌合主体部６、6aからの嵌合従体部28、28aの抜け外
れを防止することが出来る。

又、嵌合従体部28の掛止部27は基体２の裏面より突出し
た状態で、レバー15の操作片16の背面側に位置するた
め、かかる掛止部27がレバー15の挾持方向の反対方向へ
の揺動を規制するストッパとして作用することにて確実
に挾持固定状態を維持出来るのである。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、平板状の基体２の一側方から連続し
て直角に折曲して固定挾持壁３を形成し、該固定挾持壁
３の対向位置に、裏面に突起部11を突設する移動挾持体
８の挾持壁10の前面側を配置すると共に、移動挾持体８
を固定挾持壁３側へ移動自在に装着し、又操作杆16を垂
直状態へ揺動させて挾持壁10を固定挾持壁３側へ押圧し
て移動させ、且つ突起部11を係止する凹部20、20aが形成
されたカム面19を有するレバー15を基体２に枢支したの
で、固定挾持壁３と移動挾持体８の挾持壁10との間に鉄
骨部材Ｓ及びアンカーボルト33、33a…の被挾持部位を介
装し、そして操作杆16を垂直状態へ揺動することによ
り、レバー15のカム面19にて移動挾持体８の挾持壁10の
裏面を押圧しながら挾持壁10を固定挾持壁３側へ移動
し、該固定挾持壁３と挾持壁10にて鉄骨部材Ｓ及びアン
カーボルト33、33a…の被挾持部位の任意個所に、従来の
様に鉄骨部材Ｓにボルトやナット等の締め金具を使用せ
ずにワンタッチにて簡易に固定出来る。

又、カム面19に形成されている凹部20、20aにて挾持壁10
の突起部11が係合することにより一定の挾持状態を確実
に維持出来る。

又、レバー15の操作杆16が垂直状態と成った時の操作杆
16における背面側の基体２の上端側に、係止孔５から成
る嵌合主体部６を形成すると共に、基体２の下端側に、
掛止孔5aから成る嵌合主体部6aを形成し、一方配管支持
体24の両端は片持梁状に弾性を具有させると共に、一端
には前記係止孔５に挿通してレバー15における操作杆16
の背面側に突設させてレバー15の揺動を規制する掛止部
27から成る嵌合従体部28を形成すると共に、他端に前記
掛止孔5aに挿通する掛止部27から成る嵌合従体部28を形
成し、該嵌合従体部28、28aと嵌合主体部６、6aとを相互
に掛止すべき掛止手段39を設けたので、基体２の嵌合主
体部６、6aと配管支持体24を嵌合掛止することにて基体
２と配管支持体24とが外れない構造のため、従来の様に
ボルトやナット等の締め金具を使用せずに配管Ｐをワン
タッチにて簡易に被冠することが出来、更に配管支持体
24の嵌合従体部28は基体２を挿通してレバー15の操作杆
16の背面に位置するため、かかる嵌合従体部28がレバー
15の挾持方向の反対方向へのストッパ機能として作用
し、これにより配管Ｐの固定後には配管支持具１の脱落
は確実に防止出来、従って建築物における天井等に沿っ
て屋内配管する場合、即ち作業者の頭上にて作業する際
の長時間における無理な姿勢を無くして作業負担を軽減
し、作業能率を向上して作業時間を短縮し、作業者の時
間当たりのコストを軽減することが出来るのである。

又、配管支持具１はボルト及びナットを使用せずに、帯
状の金属板より板金等にて形成することが出来ることに
より、製造が簡単であり、その製造が安価に出来る等そ
の実用的効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】 図は本考案の一実施例を示すものにして、第１図は本考
案に係る鉄骨部材用の配管支持具の斜視図、第２図は第
１図のＡ矢視図、第３図は第２図のＢ−Ｂ断面図、第４
図はクランプ部の断面図、第５図は配管支持具の基体に
装着する配管支持体の斜視図、第６図は嵌合従体部の他
の実施例の断面図、第７図は同上他の実施例の断面図、
第８図は同上他の実施例の断面図、第９図はアンカーボ
ルト用の配管支持具の斜視図、第10図は同上クランプ部
の断面図、第11図は鉄骨部材に対して使用する配管支持
具による配管支持状態を示す図、第12図はアンカーボル
トに対して使用する配管支持具による配管支持状態を示
す図、第13図及び第14図は更に他の実施例の斜視図であ
る。 ２基体、３固定挾持部 ６、6a嵌合主体部、８移動挾持体 10挾持壁、11突起部 15レバー、19カム面 20、20a凹部、24配管支持体 28、28a嵌合従体部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】平板状の基体の一側方から連続して直角に
   折曲して固定挾持壁を形成し、該固定挾持壁の対向位置
   に、裏面に突起部を突設する移動挾持体の挾持壁の前面
   側を配置すると共に、移動挾持体を固定挾持壁側へ移動
   自在に装着し、又操作杆を垂直状態へ揺動させて挾持壁
   を固定挾持壁側へ押圧して移動させ、且つ突起部を係止
   する凹部が形成されたカム面を有するレバーを基体に枢
   支し、又レバーの操作杆が垂直状態と成った時の操作杆
   における背面側の基体の上端側に、掛止孔から成る嵌合
   主体部を形成すると共に、基体の下端側に、掛止孔から
   成る嵌合主体部を形成し、一方配管支持体の両端は片持
   梁状に弾性を具有させると共に、一端には前記掛止孔に
   挿通してレバーにおける操作杆の背面側に突出させてレ
   バーの揺動を規制する掛止部から成る嵌合従体部を形成
   すると共に、他端には前記掛止孔に挿通する掛止部から
   成る嵌合従体部を形成し、該嵌合従体部と嵌合主体部と
   を相互に掛止すべき掛止手段を設けたことを特徴とする
   配管支持具。