JPH063249A - 粘度計測方法及び装置 - Google Patents

粘度計測方法及び装置

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JPH063249A
JPH063249A JP4184495A JP18449592A JPH063249A JP H063249 A JPH063249 A JP H063249A JP 4184495 A JP4184495 A JP 4184495A JP 18449592 A JP18449592 A JP 18449592A JP H063249 A JPH063249 A JP H063249A
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JP
Japan
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piston
measured
cylinder
liquid
rotation position
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JP4184495A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyahara
洋 宮原
Hisamitsu Takagi
尚光 高木
Seiji Uda
清司 宇田
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 残留材料及び負圧による運転の不安定化や無
機材料による損傷などを改善し、在留材料の排出及び計
測装置の保全点検を容易にする。 【構成】 シリンダ10は、ピストン12の第1回転位
置及び第2回転位置において、ピストン12外径部に形
成されるピストンヘッド側室14へ連通する溝52を開
口可能な連通口36及び48を有する。樹脂処理装置4
2の出口44は連通管46を介して連通口48に接続さ
れる。細管部材26は、これの上流側室30が連通管3
4を介して連通口36に、下流側室が連通管38を介し
て排出容器40に、それぞれ接続される。ピストンロッ
ド20は定押込力往復駆動装置18により駆動可能に、
また回転装置22により回転可能に保持される。制御装
置50は、定押込力往復駆動装置18の駆動力及びこれ
と回転装置22との動作のタイミングを制御可能である
とともに、押込速度計測装置24により計測されるピス
トンロッド14の押込速度に値に基づいて粘度を算出可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘度計測方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の粘度計測装置として、メルトイン
デックス計測装置がある。これは、樹脂材料の溶融状態
におけるメルトインデックス(以下、本明細書中では、
「MI」とする。なお、メルトフローインデックス:M
IF、又はメルトフローレイト:MFRとも称され
る)、すなわち、規定試験条件における規定時間あたり
の重量流量が主要物性値として使用されており、固体樹
脂を加熱溶融し、規定温度の溶融樹脂を規定圧力でオリ
フィスから押出し、規定時間における押出重量(流出速
度)を求めるものである(JIS K6900及びK7
210による)。しかしながら、稼働中の装置内あるい
は貯蔵容器内の溶融樹脂のMIを計測する場合、正規の
MI計(MI計測装置)による計測方法では、溶融樹脂
を一度細粒状に固化した後、規定温度に再溶融しなけれ
ばならず、採取してからMIが得られるまでに10分単
位の所要時間が必要である。それゆえ、稼働中の装置内
あるいは貯蔵容器内において物性変化している樹脂のM
Iを即時的に得ること、さらには、MIの変化を常時監
視することにより装置の運転条件を制御することはほと
んど不可能である。
【0003】この対策として、稼働中の装置あるいは貯
蔵容器から常時少量の溶融樹脂を抜き出し、疑似的にM
Iを計測している。すなわち、図4に示されるように、
樹脂処理装置100には、これから溶融樹脂を抜き出す
ギアポンプ102が連結されており、ギアポンプ102
には、これから送られてくる溶融樹脂を大気中に押し出
すオリフィス104が連結されている。計測方法は、ギ
アポンプ102の回転を制御することにより、圧力計1
06で計測されるオリフィス104の前の溶融樹脂圧力
を規定値に保持する。オリフィス104から押し出され
た樹脂の重量を計量し、これから流出速度を計測する。
この場合、溶融樹脂は、粘着性があり、ひも状で連続的
に押し出されるため、溶融樹脂の流出速度を直接自動計
測することはできない。このため、流出速度の自動計測
をするために、ギアポンプ102の回転数から求められ
る体積流出速度と溶融樹脂の単位体積重量とから流出速
度を求めている。計測後の溶融樹脂は図示されていない
廃棄物容器などで受け取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の粘度計測方法及び装置では、次のような問題があ
る。近年、樹脂材料が多様化してその種類が非常に多く
なってきている。これは有機樹脂材料の種類が多くなっ
ていることに加えて、有機樹脂材料に種々の無機材料を
混入した樹脂材料の生産される場合が増加していること
による。また、樹脂処理装置についても、樹脂材料の種
類を頻繁に変更して運転される場合、すなわち、多種少
量処理に使用される場合が多くなっている。このような
樹脂処理装置において常時MIあるいは粘度μを計測す
る場合、計測装置においても混入された無機材料に対す
る強度上の対応、樹脂材料変更に対する迅速な対応が要
求されている。したがって、図4に示されるような精密
な組立製品であるギアポンプ102を使用した計測装置
においては、次のような不具合がある。すなわち、無機
材料を混入した樹脂材料の場合、歯面間にかみ込まれた
無機材料により歯面が損傷する。また、無機材料の塊が
歯面間に食い込むことにより、安定した正常回転ができ
ない場合がある。また、樹脂材料の変更時に歯底にたま
った変更前の樹脂材料を容易に除去することができな
い。これらの不具合により、ギアポンプ102の運転状
態が不安定になり、正確な計測が行えなくなる。これに
より、信用できない計測結果が得られることになる。ま
た、ギアポンプ102は精密機械であるため、分解点検
などの保全が困難である。本発明は、上記課題を解決す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリンダを用
いた計測装置によって被計測液体の粘度計測を行うこと
により、上記課題を解決する。すなわち本発明の粘度計
測方法は、シリンダにはめ合わされたピストンをこれの
第1回転位置で一方向に移動させることにより、シリン
ダとピストンとによって区画された所定の室にシリンダ
の第1連通口及びピストン外周の溝を介して被計測液体
を吸入し、次に、ピストンを第1回転位置から第2回転
位置までシリンダに対して回転させ、ピストンを他方向
に一定力で移動させることにより、上記室から被計測液
体をシリンダの第2連通口及びピストンの上記溝を介し
て外部へ吐出させて細管部を通過させ、このときのピス
トンの移動速度を基に粘度を算出するものである。ま
た、シリンダにはめ合わされたピストンをこれの第1回
転位置で一方向に移動させることにより、シリンダとピ
ストンとによって区画された所定の室にシリンダの第1
連通口及びピストン外周の溝を介して被計測液体を吸入
し、次に、ピストンを第1回転位置から第2回転位置ま
でシリンダに対して回転させ、ピストンを他方向に一定
速度で移動させることにより、上記室から被計測液体を
シリンダの第2連通口及びピストンの上記溝を介して外
部へ吐出させて細管部を通過させ、このときの細管部の
上流部における被計測液体の圧力を基に粘度を算出する
ものとすることもできる。
【0006】また、本発明の粘度計測装置は、シリンダ
(10)と、これにはめ合わされたピストン(12)の
ピストンロッド(20)に連結された往復駆動装置(1
8)と、ピストンロッド(20)の移動速度を測定する
速度計測装置(24)と、ピストン(12)を第1回転
位置及び第2回転位置間で回転可能な回転装置(22)
と、被計測液体に流動抵抗を与える細管部材(26)
と、連通管(34)と、制御装置(50)と、を有して
おり、上記ピストン(12)には、これと上記シリンダ
(10)とによって区画された室(14)へ連通する溝
(52)が外径部の軸方向に形成されており、上記シリ
ンダ(10)には、上記ピストン(12)の第1回転位
置において上記溝(52)を開口可能な第2連通口(3
6)と、上記ピストン(12)の第2回転位置において
上記溝(52)を開口可能な第1連通口(48)と、が
設けられており、上記細管部材(26)は、これの上流
側室(30)が上記連通管(34)を介して上記第2連
通口(36)に接続されるとともに、これの下流側室
(32)が被計測液体の吐出先へ連通可能であり、上記
第1連通口(48)は被計測液体の吸入元へ連通可能で
あり、上記往復駆動装置(18)は、上記ピストンロッ
ド(20)を一定力で軸方向に駆動可能であり、上記制
御装置(50)は、上記往復駆動装置(18)の駆動力
を設定可能であるとともに上記回転装置(22)及び上
記往復駆動装置(18)が所定の動作順序で動作するよ
うに制御可能であり、上記速度計測装置(24)によっ
て測定された上記ピストンロッド(20)の移動速度値
に基づいて被計測液体の粘度が算出されるものである。
また、シリンダ(10)と、これにはめ合わされたピス
トン(12)のピストンロッド(20)に連結された定
速度往復駆動装置(54)と、ピストン(12)を第1
回転位置及び第2回転位置間で回転可能な回転装置(2
2)と、被計測液体に流動抵抗を与える細管部材(2
6)と、これの上流側室(30)に設けられた圧力計測
装置(56)と、連通管(34)と、制御装置(58)
と、を有しており、上記ピストン(12)には、これと
上記シリンダ(10)とによって区画された室(14)
へ連通する溝(52)が外径部の軸方向に形成されてお
り、上記シリンダ(10)には、上記ピストン(12)
の第1回転位置において上記溝(52)を開口可能な第
1連通口(48)と、上記ピストン(12)の第2回転
位置において上記溝(52)を開口可能な第2連通口
(36)と、が設けられており、上記細管部材(26)
は、これの上流側室(30)が上記連通管(34)を介
して上記第2連通口(36)に接続されるとともに、こ
れの下流側室(32)が被計測液体の吐出先へ連通可能
であり、上記第1連通口(48)は被計測液体の吸入元
へ連通可能であり、上記定速度往復駆動装置(54)
は、上記ピストンロッド(20)を一定速度で軸方向に
駆動可能であり、上記制御装置(58)は、上記定速度
往復駆動装置(54)の駆動速度を設定可能であるとと
もに上記回転装置(22)及び上記定速度往復駆動装置
(54)が所定の動作順序で動作するように制御可能で
あり、上記圧力計測装置(56)によって測定された上
記細管部材(26)の上流側室(30)の圧力値に基づ
いて被計測液体の粘度が算出されるものとすることもで
きる。また、シリンダ(10)、細管部材(26)及び
連通管(34)に温度制御可能な加熱装置を設けたもの
とすることもできる。なお、かっこ内の符号は実施例の
対応する部材を示す。
【0007】
【作用】シリンダの第1連通口及び細管部材の下流側室
をそれぞれ被計測液体の吸入元及び吐出先へ連通した状
態で、まず、ピストンの第1回転位置においてピストン
ロッドを引き出すと、シリンダの室の容積が増加して内
部圧力が負圧に低下する。被計測液体の吸入元である稼
働中の装置あるいは貯蔵容器は通常高圧状態にあるた
め、被計測液体の吸入元から室へ被計測液体が吸い込ま
れる。次に、ピストンを所定角度回転させた第2回転位
置において、ピストンロッドを押し込むと、室の容積が
減少して内部圧力が上昇する。したがって、室から細管
部を経由して外部へ被計測液体が吐き出される。以上の
ように、ピストンロッドの往復動作を繰り返すことによ
り、被計測液体は被計測液体の吸入元から室、細管部、
外部へと順次流動していく。ピストンロッドの駆動に際
して、一定力で駆動すると同時に移動速度を計測するこ
とにより、被計測液体のμを求めることができる。すな
わち、細管を流動する被計測液体のμはハーゲンポアズ
イユの式、μ=πr4 (P1−P2)/8Lqによって
演算される。ここで、P1は細管部材の上流側室の被計
測液体圧力であり、駆動力とピストンの作用面積とから
求められ、P2は細管部材の下流側室の被計測液体圧力
であり、吐出先の圧力から求められ、qは被計測液体の
体積流量であり、移動速度とピストンの作用面積とから
求められ、細管半径r及び細管長Lは、細管部の形状か
ら求められる。この式において、P2は大気圧で一定と
考えられ、移動速度だけが変数であるので、μは移動速
度を計測することにより、一義的に求めることができ
る。また、ピストンロッドの駆動に際して、一定速度で
駆動すると同時に細管部材の上流側室の被計測液体の圧
力を計測することにより被計測液体のμを求めることが
できる。すなわち、上流側室の被計測液体圧力からP
1、移動速度とピストンの作用面積とからqが求めら
れ、上記の場合と同様にハーゲンポアズイユの式よりμ
が求められる。この式において、上流側室の被計測液体
圧力P1だけが変数であるので、μは上流側室の被計測
液体圧力P1を計測することにより、一義的に求めるこ
とができる。なお、あらかじめ被計測液体の単位体積重
量が求められていれば、この値及びqから計測条件と規
定条件とを換算することによりMIが求められる。さら
には、計測条件を任意の一定値に保持した状態で、移動
速度あるいは上流側室の被計測液体圧力P1を継続して
計測することにより、計測値の変化からμあるいはMI
の変化が推測される。
【0008】装置の構成においては、シリンダは、ピス
トンをシリンダ内から引き出すときに室に被計測液体を
吸い込み、ピストンをシリンダ内に押し込むときに室か
ら被計測液体を吐き出す。細管部材は、室から外部へ流
動する被計測液体に流動抵抗を発生させ、細管部両端部
間の被計測液体に明確な圧力差を発生させる。連通管
は、被計測液体の吸入元と室との間、室から細管部材を
経由して被計測液体の吐出先へ至る間、をそれぞれ連通
して被計測液体を流動させる流路となる。往復駆動装置
は、ピストンロッドをシリンダの軸方向に駆動可能であ
るとともに、ピストンロッドの駆動をあらかじめ設定さ
れた一定力で駆動する。速度計測装置は、ピストンロッ
ドの駆動に際し、シリンダに対するピストンロッドの相
対速度を計測する。回転装置は、ピストンロッドを回転
させることにより、シリンダに対してピストンを第1回
転位置及び第2回転位置の間で相対回転し、室と被計測
液体の吸入元との間を連通すると同時に室と細管部材の
上流側室との間を遮断する状態と、この逆の状態とを切
換える。制御装置は、往復駆動装置の駆動力をあらかじ
め設定することによりピストンロッドの駆動力を制御
し、ピストンの第1回転位置の状態でピストンロッドを
引出し、第2回転位置の状態でピストンロッドを押込む
ように、回転装置によるピストンの第1回転位置及び第
2回転位置間の交互の切換えと、ピストンロッドの引出
し及び押込みの交互の動作と、を関連付けて往復駆動装
置及び回転装置を制御し、ピストンロッドの駆動時にお
ける速度計測装置の計測値を検出し、この計測値や設定
値などからあらかじめ設定されている計算式によりμあ
るいはMIを算出する。
【0009】また、定速度往復装置は、あらかじめ設定
された一定速度でピストンロッドを駆動する。圧力計測
装置は、被計測液体が細管部材を通過する際に、細管部
材の上流側室における被計測液体の圧力を計測する。定
速度往復駆動装置及び圧力計測装置を構成要素とする制
御装置は、定速度往復駆動装置の駆動速度をあらかじめ
設定することによりピストンロッドの駆動速度を制御
し、第1回転位置の状態でピストンロッドを押し込み、
第2回転位置の状態でピストンロッドを引き出すように
回転装置の切換え動作と定速度往復駆動装置との動作と
を関連付けてこれらを制御し、圧力計測装置の計測値を
検出し、この計測値や設定値などからあらかじめ設定さ
れている計算式によりμあるいはMIを算出する。ま
た、加熱装置は、計測装置を任意の設定温度に加熱し、
被計測液体を一定した計測温度状態に保持する。これに
より、100℃を越える高温の被計測液体に対し、周囲
の変化に影響されることなく所定の温度状態が確保さ
れ、安定した計測が行われるため、信頼性の高い計測結
果が得られる。
【0010】
【実施例】図1に本発明の第1実施例を示す。溶融樹脂
(被計測液体)を流動可能なシリンダ10には、これに
はめ合わされたピストン12の前面にピストンヘッド側
室14(室)が形成されている。シリンダ10には、連
結部材16によって定押込力往復駆動装置18(往復駆
動装置)が取り付けられている。定押込力往復駆動装置
18は、シリンダ10から突出しているピストンロッド
20を軸方向に駆動可能に保持しており、溶融樹脂の流
動力を発生させるためにピストンロッド20を一定力で
駆動可能である。定押込力往復駆動装置18のピストン
ロッド20保持部付近には、回転装置22が取り付けら
れている。回転装置22はピストンロッド20を回転可
能に支持しており、シリンダ10に対してピストンロッ
ド20を相対回転可能である。定押込力往復駆動装置1
8のピストンロッド20保持部付近には、押込速度計測
装置24(速度計測装置)も取り付けられている。押込
速度計測装置24は直線速度を計測する装置であり、ピ
ストンロッド20の押込速度を計測可能である。溶融樹
脂の流動抵抗を計測可能な細管部材26は、細管部28
と、これの両端に設けられる上流側室30及び下流側室
32と、から構成されている。上流側室30は、第1連
通管34を介してピストンヘッド側室14と連通可能な
後述の第2連通口36に接続されており、下流側室32
は、第2連通管38を介して排出容器40(被計測液体
の吐出先)に接続されている。樹脂処理装置42(被計
測液体の吸入元)は、これの出口44が第3連通管46
によってピストンヘッド側室14と連通可能な後述の第
1連通口48に接続されている。定押込力往復駆動装置
18、回転装置22及び押込速度計測装置24は、これ
ら全体の動作を制御可能な制御装置50と接続されてい
る。制御装置50は、図示していない設定部、検出部、
演算部、駆動部及び出力部がそれぞれ備えられており、
上記各装置との間で制御信号及びデータ信号の交信が可
能であるとともに、μあるいはMIの演算が可能であ
る。
【0011】図2に図1の2−2断面図を示す。ピスト
ン12の外径部には、ピストンヘッド側室14へ連通す
る溝52が軸方向に形成されている。ピストン12の溝
52はシリンダ10の第1連通口48又は第2連通口3
6により開口可能である。溝52と第1連通口48とが
開口されるシリンダに対するピストン12の位置を第1
回転位置とし、ピストン12を第1回転位置からシリン
ダに対して回転角度θ時計方向に相対回転させて、第1
連通口48が閉口するとともに溝52と第2連通口36
とが開口する位置を第2回転位置とする。
【0012】次に、本実施例の動作について説明する。
制御装置50において定押込力往復駆動装置18の駆動
力をあらかじめ所定値に設定しておく。これにより、定
押込力往復駆動装置18の駆動力は、所定の大きさに制
御可能となる。ピストンロッド20が最も押し込まれた
位置にあり、ピストンヘッド側室14には溶融樹脂がな
い状態の場合において、まず、回転装置22によりピス
トンロッド20を回転させて、ピストン12を第1回転
位置の状態にする。これにより、樹脂処理装置42の出
口44が第3連通管46、第1連通口48及び溝52を
経由してピストンヘッド側室14に連通する。次に、定
押込力往復駆動装置18によってピストンロッド20を
シリンダ内から引き出す。これにより、樹脂処理装置4
2の出口44からピストンヘッド側室14へ溶融樹脂が
吸い込まれる。定押込力往復駆動装置18はピストンロ
ッド20を最も引き出した時点で停止する。これによ
り、ピストンヘッド側室14にはこれが充満されるまで
樹脂処理装置42から新しい溶融樹脂が吸い込まれる。
次に、回転装置22によりピストンロッド20を回転角
度θ時計方向に回転させて、ピストン12を第2回転位
置の状態にする。これにより、ピストンヘッド側室14
は、溝52、第2連通口36及び第1連通管34を経由
して上流側室30に連通される。次に、定押込力往復駆
動装置18によりピストンロッド20を所定の押込力で
シリンダ内に押し込むとともに、押込速度計測装置24
を作動させる。これにより、ピストンヘッド側室14の
溶融樹脂は、上流側室30へ流入し、細管部28を通過
して、下流側室32から第2連通管38を通過して排出
容器40へ吐き出される。このとき、溶融樹脂は細管部
28を通過する際に粘度に比例する流動抵抗を受けるた
め、ピストンロッド20は粘度に反比例する速度で押し
込まれる。このピストンロッド20の押込速度は押込速
度計測装置24によって計測され、制御装置50へ送信
される。制御装置50では、この計測データを基にμが
演算される。すなわち、μは、ハーゲンポアズイユの
式、μ=πr4 (P1−P2)/8Lqによって演算さ
れる。ここで、細管半径r及び細管長Lは細管部28の
形状から求められ、上流側室30の溶融樹脂圧力P1
は、定押込力往復駆動装置18の押込力の設定値とピス
トン12のピストンヘッド側室14側の表面積とから求
められ、下流側室32の溶融樹脂圧力P2は排出容器4
0の大気圧であり、qはピストンロッド20の押込速度
とピストン12のピストンヘッド側室14側の表面積と
から求められる。ピストンロッド20を最も押し込んだ
時点で定押込力往復駆動装置18は停止する。このと
き、ピストンヘッド側室14内の溶融樹脂はすべて吐き
出されている。この後、回転装置22によってピストン
ロッド20を回転角度θ反時計方向に回転させ、ピスト
ン12を第1位置の状態にする。以後、前述した上記の
その後の動作を順次繰り返す。
【0013】図2に第2実施例を示す。これは、図1に
示される第1実施例の定押込力往復駆動装置18及び押
込速度計測装置24の代わりに定押込速度往復駆動装置
54(定速度往復駆動装置)を設け、上流側室30にこ
の部分の溶融樹脂の圧力を計測する圧力計測装置56を
設け、制御装置50の代わりに、定押込速度往復駆動装
置54、回転装置22及び圧力計測装置56との間で制
御信号及びデータ信号を交信可能な制御装置58を設け
たものであり、その他の構成要素は第1実施例と同様で
ある。
【0014】次に、第2実施例の動作について説明す
る。定押込速度往復駆動装置54の駆動速度を所定値に
設定すること、及び圧力計測装置56によって上流側室
30に流入した溶融樹脂の圧力を計測して、この計測デ
ータを制御装置58に送信することを除いては、基本的
な動作は第1実施例と同様である。制御装置58では、
圧力計測装置56からの計測データに基づいてμが演算
される。すなわち、μは、ハーゲンポアズイユの式、μ
=πr4 (P1−P2)/8Lqによって演算される。
ここで、細管半径r及び細管長Lは細管部28の形状か
ら求められ、上流側室30の溶融樹脂圧力P1は、圧力
計測装置56の計測データとして求められ、下流側室3
2の溶融樹脂圧力P2は排出容器40の大気圧であり、
qは定押込速度往復駆動装置54の駆動速度の設定値と
ピストン12のピストンヘッド側室14側の表面積とか
ら求められる。なお、圧力計測装置56の代わりに、上
流側室30と下流側室32との間に差圧計測装置を設け
て、P1−P2を直接計測してもよい。
【0015】なお、シリンダ10、細管部材26、各連
通管34、38及び46にそれぞれ温度制御可能な加熱
装置を設けると、溶融樹脂の温度を所定の温度に安定し
て保持することができる。また、上記実施例では溶融樹
脂について述べたが、これに限るものではなく、その他
の液体の粘度計測についても適用することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、被計測液体を細管部材
に供給して粘度を計測するために、シリンダにはめ合わ
されたピストンを軸方向に駆動することにより、被計測
液体に流動力を付与する。シリンダは単純な構造である
ため、無機材料による損傷や、残留材料による運転の不
安定化への影響が大幅に改善され、材料変更に際しても
残留材料の吐出が容易に且つ迅速に行えるとともに分解
組立が容易であるため、計測装置の保全点検が容易にな
った。また、被計測液体の吸入動作と計測動作とは、流
路が閉止されて完全に分離されるので、従来のように供
給材料の圧力を受けながら計測部を流動させる状態と比
較して、より正確な計測が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】図1の2−2断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図である。
【図4】従来例を示す図である。
【符号の説明】
10 シリンダ 12 ピストン 14 ピストンヘッド側室(室) 18 定押込力往復駆動装置(往復駆動装置) 20 ピストンロッド 22 回転装置 24 押込速度計測装置(速度計測装置) 26 細管部材 30 上流側室 32 下流側室 34 第1連通管(連通管) 36 第2連通口 40 排出容器(被計測液体の吐出先) 42 樹脂処理装置(被計測液体の吸入元) 48 第1連通口 50、58 制御装置 52 溝 54 定押込速度往復駆動装置(定速度往復駆動装置) 56 圧力計測装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダにはめ合わされたピストンをこ
    れの第1回転位置で一方向に移動させることにより、シ
    リンダとピストンとによって区画された所定の室にシリ
    ンダの第1連通口及びピストン外周の溝を介して被計測
    液体を吸入し、次に、ピストンを第1回転位置から第2
    回転位置までシリンダに対して回転させ、ピストンを他
    方向に一定力で移動させることにより、上記室から被計
    測液体をシリンダの第2連通口及びピストンの上記溝を
    介して外部へ吐出させて細管部を通過させ、このときの
    ピストンの移動速度を基に粘度を算出する粘度計測方
    法。
  2. 【請求項2】 シリンダにはめ合わされたピストンをこ
    れの第1回転位置で一方向に移動させることにより、シ
    リンダとピストンとによって区画された所定の室にシリ
    ンダの第1連通口及びピストン外周の溝を介して被計測
    液体を吸入し、次に、ピストンを第1回転位置から第2
    回転位置までシリンダに対して回転させ、ピストンを他
    方向に一定速度で移動させることにより、上記室から被
    計測液体をシリンダの第2連通口及びピストンの上記溝
    を介して外部へ吐出させて細管部を通過させ、このとき
    の細管部の上流部における被計測液体の圧力を基に粘度
    を算出する粘度計測方法。
  3. 【請求項3】 シリンダ(10)と、これにはめ合わさ
    れたピストン(12)のピストンロッド(20)に連結
    された往復駆動装置(18)と、ピストンロッド(2
    0)の移動速度を測定する速度計測装置(24)と、ピ
    ストン(12)を第1回転位置及び第2回転位置間で回
    転可能な回転装置(22)と、被計測液体に流動抵抗を
    与える細管部材(26)と、連通管(34)と、制御装
    置(50)と、を有しており、 上記ピストン(12)には、これと上記シリンダ(1
    0)とによって区画された室(14)へ連通する溝(5
    2)が外径部の軸方向に形成されており、上記シリンダ
    (10)には、上記ピストン(12)の第1回転位置に
    おいて上記溝(52)を開口可能な第2連通口(36)
    と、上記ピストン(12)の第2回転位置において上記
    溝(52)を開口可能な第1連通口(48)と、が設け
    られており、上記細管部材(26)は、これの上流側室
    (30)が上記連通管(34)を介して上記第2連通口
    (36)に接続されるとともに、これの下流側室(3
    2)が被計測液体の吐出先へ連通可能であり、上記第1
    連通口(48)は被計測液体の吸入元へ連通可能であ
    り、上記往復駆動装置(18)は、上記ピストンロッド
    (20)を一定力で軸方向に駆動可能であり、上記制御
    装置(50)は、上記往復駆動装置(18)の駆動力を
    設定可能であるとともに上記回転装置(22)及び上記
    往復駆動装置(18)が所定の動作順序で動作するよう
    に制御可能であり、上記速度計測装置(24)によって
    測定された上記ピストンロッド(20)の移動速度値に
    基づいて被計測液体の粘度が算出される粘度計測装置。
  4. 【請求項4】 シリンダ(10)と、これにはめ合わさ
    れたピストン(12)のピストンロッド(20)に連結
    された定速度往復駆動装置(54)と、ピストン(1
    2)を第1回転位置及び第2回転位置間で回転可能な回
    転装置(22)と、被計測液体に流動抵抗を与える細管
    部材(26)と、これの上流側室(30)に設けられた
    圧力計測装置(56)と、連通管(34)と、制御装置
    (58)と、を有しており、 上記ピストン(12)には、これと上記シリンダ(1
    0)とによって区画された室(14)へ連通する溝(5
    2)が外径部の軸方向に形成されており、上記シリンダ
    (10)には、上記ピストン(12)の第1回転位置に
    おいて上記溝(52)を開口可能な第1連通口(48)
    と、上記ピストン(12)の第2回転位置において上記
    溝(52)を開口可能な第2連通口(36)と、が設け
    られており、上記細管部材(26)は、これの上流側室
    (30)が上記連通管(34)を介して上記第2連通口
    (36)に接続されるとともに、これの下流側室(3
    2)が被計測液体の吐出先へ連通可能であり、上記第1
    連通口(48)は被計測液体の吸入元へ連通可能であ
    り、上記定速度往復駆動装置(54)は、上記ピストン
    ロッド(20)を一定速度で軸方向に駆動可能であり、
    上記制御装置(58)は、上記定速度往復駆動装置(5
    4)の駆動速度を設定可能であるとともに上記回転装置
    (22)及び上記定速度往復駆動装置(54)が所定の
    動作順序で動作するように制御可能であり、上記圧力計
    測装置(56)によって測定された上記細管部材(2
    6)の上流側室(30)の圧力値に基づいて被計測液体
    の粘度が算出される粘度計測装置。
  5. 【請求項5】 シリンダ(10)、細管部材(26)及
    び連通管(34)に温度制御可能な加熱装置を設けた請
    求項3又は4記載の粘度計測装置。
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