JPH06322625A - 嵩高加工糸およびその製造方法 - Google Patents

嵩高加工糸およびその製造方法

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JPH06322625A
JPH06322625A JP4706294A JP4706294A JPH06322625A JP H06322625 A JPH06322625 A JP H06322625A JP 4706294 A JP4706294 A JP 4706294A JP 4706294 A JP4706294 A JP 4706294A JP H06322625 A JPH06322625 A JP H06322625A
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JP
Japan
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bulky
less
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polyester
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JP4706294A
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Noboru Ueno
登 上野
Sadao Matsuki
貞夫 松木
Keiichi Omote
佳一 表
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】織編物に於ける光沢の優れた嵩高加工糸及びそ
の製造方法を提供する。 【構成】無機酸化物粒子の含有量が0.04重量%以下
のポリエステル仮撚加工糸において、沸水収縮率SW
(%)が3%以上9%以下、伸縮復元率CR(%)が1
2%以上22%以下、荷重下の熱処理における捲縮発現
伸長率TR(%)が5%以下である嵩高加工糸。無機酸
化物粒子の含有量が、0.04重量%以下、複屈折が
0.03〜0.08であるポリエステルマルチフィラメ
ント未延伸糸を式(1)を満たす撚数Tまで加撚しなが
ら130℃以上170℃以下の温度で0.15秒以上の
間加熱すると共に延伸し、引き続いて解撚しながら、先
に加熱した温度と同等もしくはそれ以上でかつ190℃
以下の温度で5〜20%弛緩させながら、0.12秒以
上の間、再加熱する嵩高加工糸の製造方法。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光沢に優れた嵩高加
工糸の改良に関し、詳しくは編織物用の嵩高加工糸に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、嵩高加工糸として、ポリエステル
未延伸糸を200℃以上のヒータの上で延伸同時仮撚加
工して得ることが知られている(特開昭48−3511
2号公報)。この方法によれば、嵩高性の高いポリエス
テル嵩高糸、すなわち、捲縮糸が得られるが、高温高張
力下で加熱されるためフィラメント断面が偏平化して織
編物にしたときにキラキラとした点光沢が生じ、かつ手
ざわりもがさつく欠点となった。
【0003】また、織編物の点光沢を改善した技術とし
て、80〜150℃の温度範囲で熱固定し、引き続き解
撚することにより、適度の嵩高性を有し、かつフィラメ
ント断面の扁平化の少ない嵩高糸を得ることがが知られ
ている(特公昭58−36088号公報)。
【0004】しかし、これらの方法による嵩高糸は、熱
水中での収縮応力、あるいは、収縮率が大きく、編織物
にした後染色仕上げ工程で撚トルクと収縮のため編織物
の組織が、撚トルクのために浮き上がり、結果として光
沢に乏しい編織物にしかならないという問題があった。
また、嵩高糸の光沢を向上するために、屈折率の高いポ
リマーを用いて嵩高糸を製造したりしたが、従来の技術
では、編織物での点光沢を改善することができなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を改良し、編織物における光沢の優れた
嵩高加工糸を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載の技術構成を採用するもので
ある。
【0007】すなわち、無機酸化物粒子の含有量が0.
04重量%以下のポリエステル仮撚加工糸において、沸
水収縮率SW(%)が3%以上6%以下、伸縮復元率C
R(%)が12%以上22%以下、荷重下の熱処理にお
ける捲縮発現伸長率TR(%)が5%以下である嵩高加
工糸である。
【0008】また、第2の発明は次の構成を有する。
【0009】すなわち、無機酸化物粒子の含有量が、
0.04重量%以下、複屈折が0.03〜0.08であ
るポリエステルマルチフィラメント未延伸糸を式(1)
を満たす撚数Tまで加撚しながら130℃以上170℃
以下の温度で0.15秒以上の間加熱すると共に延伸
し、引き続いて解撚しながら、先に加熱した温度と同等
もしくはそれ以上でかつ190℃以下の温度で5〜20
%弛緩させながら、0.12秒以上の間、再加熱する嵩
高加工糸の製造方法である。
【数2】
【0010】
【作用】本発明の嵩高加工糸は、編織物で光沢を得るた
めに、無機酸化物粒子の含有量が、0.04重量%以下
である。
【0011】すなわち、本発明の嵩高加工糸に含まれる
無機酸化物粒子の含有量が0.04重量%を超えると、
該粒子による光の乱反射が起こり、糸自体の光沢がくす
む。したがって、該粒子の含有量は、0.04重量%以
下であることが必要である。さらに光沢に優れるために
は、0.01重量%以下とするのが好ましい。さらに好
ましくは、無機酸化物粒子を実質的に含有しないことが
好ましい。ここでいう「実質的に含有しない」ものと
は、ポリエステルの重合時に用いられる触媒等としての
無機酸化物が、本発明の目的である光沢の度合いを損な
わない範囲においてポリエステル中に微量含有するもの
も含まれる。
【0012】次に、本発明の嵩高加工糸の沸水収縮率S
W(%)が3%以上6%以下であることが重要である。
すなわち、本発明の嵩高加工糸の沸水収縮率SW(%)
が3%未満であると、編織物にした後、染色仕上げ工程
で収縮が小さく、編織物の膨らみがなくなり、衣料用の
編織物に適さない。また、嵩高加工糸の沸水収縮率SW
(%)が6%を越えると、染色仕上げ工程で収縮が大き
く、編織物の組織が密になり、編織物での光沢の度合い
が低下する。望ましくは、沸水収縮率SW(%)が4%
以上5%以下である。
【0013】さらに、本発明の嵩高加工糸の伸縮復元率
CR(%)は12%以上22%以下であることが必要で
ある。嵩高加工糸の伸縮復元率CR(%)が12%未満
であると、編織物にした後の伸縮が乏しく、編織物の膨
らみがなくなり、衣料用の編織物に適さない。また、嵩
高加工糸の伸縮復元率CR(%)が22%を超えると、
染色仕上げ工程後に伸縮が大きくなり、編織物の構造が
大きく変化し、光沢の度合いが低下する。望ましくは、
伸縮復元率CR(%)が17%以上22%以下である。
【0014】そして、本発明の嵩高加工糸の荷重下の熱
処理における捲縮発現伸長率TR(%)が5%以下であ
ることが重要である。
【0015】すなわち、嵩高加工糸の荷重下の熱処理に
おける捲縮発現伸長率TR(%)が5%を超えると、編
織物の染色仕上げ工程後の捲縮発現が大きくなり、編織
物の構造が大きく変化し、光沢の度合いが低下する。望
ましくは、捲縮発現伸長率TR(%)が4%以下であ
る。
【0016】なお、本発明でいう沸水収縮率SW(%)
および伸縮復元率CR(%)はJIS L1090(合
成繊維マルチフィラメントかさ高加工糸試験法)により
求められるものである。沸水収縮率SW(%)は沸水収
縮率A法(カセ収縮率)によるものである。また、伸縮
復元率CR(%)は、初荷重をかけてカセ長約40c
m、巻き数10回の小カセを作った後に、これを90℃
の熱水中に20分間浸漬した後試料を取り出し、吸取紙
または布で水をきり、水平状態で自然乾燥した後に測定
する。
【0017】荷重下の熱処理における捲縮発現伸長率T
R(%)は、次の方法により求められるものである。
【0018】加工糸を5回巻きしたカセを作成し、見掛
け繊度の0.02×D(g)(ここで、Dは複合糸のデ
ニール)の初荷重をかけ、150±2℃で5分間の乾熱
処理し、次に見掛繊度の0.1×D(g)の定荷重をか
けた長さの比によって求める。
【0019】 TR(%)=100×(L1 −L2 )/L2 ここで、L1 :定荷重をかけたときのカセ長さ L2 :初荷重をかけ乾熱処理したときのカセ長さ である。
【0020】次に、本発明の嵩高加工糸の製造方法につ
いて説明する。
【0021】無機酸化物粒子の含有量が0.04重量%
以下で光沢が良好な、複屈折が0.03〜0.08であ
る熱セット性にすぐれたポリエステルマルチフィラメン
ト未延伸糸を(1)式を満たす撚数Tまで加撚しなが
ら、130℃以上170℃以下の温度で0.15秒以上
の間加熱するとともに延伸して、単糸の断面変形を小さ
く抑え、さらに十分に熱セットし、引き続いて解撚し、
捲縮をつける。さらに、先に加熱した温度と同等もしく
は、それ以上かつ190℃以下の温度で5〜20%弛緩
させながら0.12秒以上の間再加熱し、糸の撚トルク
をとりさらに加撚熱セットによって変形した単糸断面を
少し緩和させ、キラキラした光沢をとり除くことができ
る。
【0022】一方、上記本初発明の範囲外の場合、すな
わち、未延伸糸を構成するポリエステルマルチフィラメ
ント糸に含まれる無機酸化物粒子の含有量が0.04重
量%を超えると、該粒子による光の乱反射が起こり、糸
自体の光沢がくすむ。したがって、該粒子の含有量は、
0.04重量%以下であることが必要である。さらに光
沢に優れるためには、0.01重量%以下とするのが好
ましい。
【0023】未延伸糸の複屈折が0.03未満であると
編物に適した強伸度の嵩高糸を得るためには、延伸倍率
を上げる必要があり、延伸時のポリエステル単糸の断面
変形量が多くなる。したがって嵩高糸の糸長手方向の単
糸の断面形状に大きなばらつきを伴ない、糸長手方向の
光沢のばらつきが多くなり、編物の光沢も低下する。ま
た、未延伸糸の複屈折が、0.08を超えると、加撚し
ながら加熱延伸する工程の操業性が低下するため、加工
速度を落さざるをえない。以上の結果から、本発明に使
用されるポリエステル糸未延伸糸としてはその複屈折が
0.03〜0.08であることが必要であり又更に好ま
しくは、0.04〜0.06であることが、望ましい。
【0024】未延伸糸を加撚しながら加熱延伸し、引き
続いて解撚する状態で、撚数を、
【数3】 まで加撚すると、単糸の受ける撚による変形量が増え
て、その結果単糸の断面変形量も増えることから編物中
の嵩高糸の光沢も低下する。また、撚数を、
【数4】 にすると単糸の変形量が小さくなり光沢が増えるが、嵩
高糸の捲縮があらく、経日と共に捲縮が、低下しやすい
ため生産日の異なる嵩高糸を同時に編成すると、捲縮の
違いによる光沢の差が発現し、編物の仕上げ品位を低下
させる。したがって、該撚数としては(1)式を満たす
ことが必要である。
【0025】加熱延伸温度が130℃未満であると、十
分な熱処理がなされず、編物にして、染色仕上げ工程で
の収縮率が高く、衣料に適した嵩高糸にならない。ま
た、加熱温度が170℃を超えると、単糸の断面変形量
が増え、編物中の嵩高糸の光沢として不十分である。し
たがって加熱温度は、130〜170℃、好ましくは、
140〜160℃であることが必要である。
【0026】加熱延伸時間は、0.15秒未満である
と、熱処理が不十分で、嵩高糸の収縮率が大きく衣料用
に適さない。したがって、0.15秒以上の間加熱が必
要であり、0.18秒以上加熱するのが好ましい。
【0027】加撚しながら行なう加熱延伸は、延伸倍率
が1.4〜2.2倍であるのが好ましい。
【0028】延伸後引き続いて解撚し、さらに、先に加
熱した温度以下で弛緩状態で再加熱した場合には、嵩高
糸の単糸の断面形状が、もとの未延伸糸の断面形状に十
分もどらず、編物中の光沢が低下する。また、再加熱の
温度が190℃を超えると、嵩高糸の捲縮がなくなると
共に、嵩高糸に毛羽が多くなり、編物用に適しないもの
となる。したがって、再加熱時の温度条件としては、始
めに加熱した温度以上であってかつ190℃以下である
ことが必要である。さらに、再加熱時の糸の状態を定長
あるいは緊張状態にすると嵩高糸の捲縮がなくなる。し
たがって、弛緩状態にて再加熱する必要がある。
【0029】再加熱時間が、0.12秒未満であると、
嵩高糸の撚トルクが高くなり編物のループ組織が斜向し
て衣料用には適さない。したがって0.12秒以上の再
加熱が必要である。0.15秒以上加熱するのが好まし
い。なお、再加熱時の弛緩率は、5〜20%とする必要
がある。
【0030】本発明に適用するポリエステルマルチフィ
ラメント未延伸糸のフィラメント断面は、円形であるの
が好ましく、三角形や星形の場合は、円形のものに比べ
て未延伸糸紡糸の操業性が低下するばかりでなく、糸切
れが多くなる。
【0031】本発明で使用されるポリエステルとは、エ
チレンテレフタレートを主鎖とする公知のポリマーであ
れば良く、また、エチレングリコールをテレフタル酸以
外の第3成分を共重合したポリマーでも熱セット性の有
するものであれば良い。
【0032】
【実施例】以下に、本発明の嵩高加工糸に関する具体例
を図1および図2を参照しながら詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明の嵩高加工糸を得るための
装置の1例を示す概略図である。
【0034】図1において、ポリエステルマルチフィラ
メント未延伸糸(POY)Pを、糸道ガイド1,2を経
て、第1フィードローラ3へ供給し、第2フィードロー
ラ10との間で延伸すると同時にツイスタ9により第1
フィードローラ3から出た未延伸糸Pを延伸しながら仮
撚を付与し加工糸条Yとするものであって該未延伸糸P
を糸道ガイド4を経て、乾熱板5に供給し、同乾熱板5
で糸条Pを延伸しながら加熱する。次に糸道ガイド6を
経て、冷却板7で加熱され延伸と加撚操作をうけている
糸条Pを冷却し、糸条Pの撚をセットする、該糸Pは糸
道ガイド8、ツイスタ9を経て、ただちに解撚して加工
糸条Yとなる。さらに第2フィードローラ10と、第3
フィードローラ12の間で該加工糸Yを弛緩させなが
ら、中空パイプヒータ11内を通過させ、再加熱する。
第3フィードローラ12、糸道ガイド13,14,15
を経て、ヤーントラバース装置で加工糸条Yをトラバー
スさせ、巻取ローラ17によって加工糸チーズTに巻取
らせるものである。
【0035】図2は、嵩高加工糸Yにするためのポリエ
ステルマルチフィラメント未延伸糸Pを製造する溶融紡
糸装置の概略図である。図2において、チップタンク2
1の中のポリエステルペレットを入れてエクストルーダ
22に供給、溶融し、エクストルーダ22の先端より溶
融したポリエステルポリマを紡糸ブロック23に供給
し、紡糸ブロック23の下面にある細孔より吐出させ紡
糸糸条Sを形成する。さらにオイリングローラ24の上
で集束し油剤を付与し、交絡ノズル25で紡糸糸条Sを
交絡させ、第1ゴデットローラ26、第2ゴデットロー
ラ27で引取り、ドラバース装置28で糸条Sをトラバ
ースさせながら、ドライブロール29で駆動されるボビ
ンホルダ上にポリエステルマルチフィラメント未延伸糸
(POY)Pとして巻き取る。
【0036】[実施例1〜7、比較例1〜11]図2に
示す溶融紡糸装置により無機酸化物粒子の含有しないポ
リエステルペレットをエクストルーダで290℃で溶融
し、285℃で口金より吐出して、3200m/分で巻
取り複屈折0.042、262デニール、48フィラメ
ントの丸断面のポリエステルマルチフィラメント未延伸
糸を得た。
【0037】次に、図1に示す延伸仮撚加工桟にて、乾
熱板1.5m、中空パイプヒータ1m、延伸倍率1.7
45、弛緩率8%、加工速度450m/分の条件で仮撚
加工し嵩高加工糸を得た。乾熱板温度、中空パイプヒー
タ温度、仮撚数は表1に示す通りである。なお、仮撚中
の加熱時間は0.20秒で弛緩状態での加熱時間は、
0.13秒であった。
【0038】得られた加工糸は152デニールで、これ
をゲージ26インチの靴下編機にて筒編みし、60℃温
水浴に投入後2℃/分で温水浴を98℃まで昇温し、そ
の温度で20分間温水浴行なった。その後、温水浴を5
℃/分で冷却し、60℃になった時点で筒編地を取り出
し、乾燥後、官能検査にて光沢を比較し3段階に分類
し、また、この筒編み地を解いて加工糸の断面を写真に
とり、変形具合いを3段階に分類して評価し、結果を表
1に示した。
【0039】
【表1】 なお、表1の比較例1〜3は、乾熱板温度が、本発明で
適用する温度よりも高い場合、比較例4〜6は、酸化チ
タン0.4重量%含有したポリエステルを使用した場
合、比較例7〜9は、加熱時間を短くするため、乾熱板
を1m、中空パイプヒータを0.75mとし、乾熱板に
よる加熱時間を0.13秒、中空パイプヒータによる加
熱時間を0.1秒とした場合、比較例10は、仮撚数を
1750T/mにした場合、比較例11は酸価チタン
0.05重量%含有した場合である。表1から、比較例
1〜6と比較例11は、光沢感が悪く、比較例7〜10
は、光沢感はよいが、捲縮の経日変化が劣るものであつ
た。これに対し、本発明の実施例1〜7は、光沢感が優
れ、捲縮の経日変化の少ないものであつた。
【0040】
【発明の効果】本発明は、ポリエステルマルチフィラメ
ント未延伸糸に対し、仮撚数、加撚延伸温度、加熱時
間、弛緩率と加熱温度を限定した製法を採るので、捲縮
の経日変化が少なく、しかも、光沢のある嵩高加工糸が
得られるという優れた効果を奏する。
【0041】さらに該糸を編成した布帛は、糸の撚トル
クによる組織の斜向はなく、好感のもてる光沢のあるも
のになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る嵩高加工糸の製造装置の1
例を示す概略図である。
【図2】図2は、本発明に用いられるポリエステル未延
伸糸を製造する溶融紡糸装置の1例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1,2,4,6,8,13,14,15…糸道ガイド 3…第1フィードローラ 5…乾熱板 7…冷却板 9…ツイスタ 10…第2フィードローラ 11…中空パイプヒータ 12…第3フィードローラ 16…ヤーントラバース装置 17…巻取ローラ 21…チップタンク 22…エクストルーダ 23…紡糸ブロック 24…オイリングローラ 25…交絡ノズル 26…第1ゴデットロール 27…第2ゴデットロール 28…トラバース装置 29…ドライブロール 30…ボビンホルダ S…紡糸糸条 P…POY(未延伸糸) Y…加工糸条 T…加工糸チーズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機酸化物粒子の含有量が0.04重量%
    以下のポリエステル仮撚加工糸において、沸水収縮率S
    W(%)が3%以上9%以下、伸縮復元率CR(%)が
    12%以上22%以下、荷重下の熱処理における捲縮発
    現伸長率TR(%)が5%以下であることを特徴とする
    嵩高加工糸。
  2. 【請求項2】無機酸化物粒子を実質的に含有しないポリ
    エステルからなることを特徴とする請求項1に記載の嵩
    高加工糸。
  3. 【請求項3】無機酸化物粒子の含有量が、0.04重量
    %以下、複屈折が0.03〜0.08であるポリエステ
    ルマルチフィラメント未延伸糸を式(1)を満たす撚数
    Tまで加撚しながら130℃以上170℃以下の温度で
    0.15秒以上の間加熱すると共に延伸し、引き続いて
    解撚しながら、先に加熱した温度と同等もしくはそれ以
    上でかつ190℃以下の温度で5〜20%弛緩させなが
    ら、0.12秒以上の間、再加熱することを特徴とする
    嵩高加工糸の製造方法。 【数1】
  4. 【請求項4】ポリエステルマルチフィラメント未延伸糸
    のフィラメント断面が丸断面であることを特徴とする請
    求項3に記載の嵩高加工糸の製造方法。
JP4706294A 1993-03-18 1994-03-17 嵩高加工糸およびその製造方法 Pending JPH06322625A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6427300B2 (en) 1999-07-23 2002-08-06 Teijin Seiki Co., Ltd. Yarn relaxation-heating method and apparatus therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6427300B2 (en) 1999-07-23 2002-08-06 Teijin Seiki Co., Ltd. Yarn relaxation-heating method and apparatus therefor

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