JPH0632187A - 衝撃吸収トリム - Google Patents

衝撃吸収トリム

Info

Publication number
JPH0632187A
JPH0632187A JP4189564A JP18956492A JPH0632187A JP H0632187 A JPH0632187 A JP H0632187A JP 4189564 A JP4189564 A JP 4189564A JP 18956492 A JP18956492 A JP 18956492A JP H0632187 A JPH0632187 A JP H0632187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trim
base material
occupant
vehicle
trim base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4189564A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Sugiura
豊 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP4189564A priority Critical patent/JPH0632187A/ja
Publication of JPH0632187A publication Critical patent/JPH0632187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 別部品で構成された衝撃吸収用の部材を用い
ることなく、乗員の二次衝突時のエネルギー吸収を行う
ことができる衝撃吸収トリムを得ることが目的である。 【構成】 ドアトリム10のトリム基材18はアッパト
リム基材20、ロアトリム基材22で構成され、これら
のいずれも複数の板状の素材20A、20B及び素材2
2A、22Bを積層させることにより形成されている。
従って、フロントドア16に矢印A方向への荷重が作用
し、乗員が矢印B、C方向へ二次衝突した場合には、ト
リム基材18の各素材が剥離し、この剥離によってエネ
ルギーが吸収される。つまり、トリム基材18そのもの
によって乗員の二次衝突時のエネルギーを吸収すること
ができる。また、車室内有効空間が狭まることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の内装用として用
いられると共に所定の高荷重が作用した場合における乗
員の二次衝突時のエネルギーを吸収する衝撃吸収トリム
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の内装用のトリムは、車室内の外観
品質を向上させるべく、車室内側の露出面に適用される
のが一般的である。ところが、最近では、内装効果のみ
ならず、エネルギー吸収効果をも発揮させようとする構
造が案出されている。この種の衝撃吸収用のトリムが実
開昭58−39359号公報に開示されており、以下簡
単にこの構造について説明する。
【0003】図4に示されるように、インナパネル10
0の室内側の面には、上下に凹部102が形成された殻
材104が配置されている。この殻材104の室内側の
面には同様形状のパッド材106が被嵌されており、更
にその室内側の面は表皮材108で被覆されている。こ
れらの殻材104、パッド材106、及び表皮108
は、取付金具110によってインナパネル100へ一体
的に係止されている。また、上述した上下の凹部102
内には衝撃吸収部材112が充填されており、インナパ
ネル100へ車両外方からの側方荷重が作用した場合に
おけるエネルギー吸収並びに乗員の二次衝突時における
エネルギー吸収をさせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成による場合、衝撃吸収部材112によってエネル
ギー吸収を行わせる構成であるので、部品点数及び重量
が増加するという問題点が生じる。また、衝撃吸収部材
112は比較的厚肉に形成されているので、車室内有効
空間が狭められるという問題点も生じる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、別部品で構成
された衝撃吸収用の部材を用いることなく、乗員の二次
衝突時のエネルギー吸収を行うことができる衝撃吸収ト
リムを得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、芯材となるト
リム基材を備え、車両の内装用として用いられると共に
所定の高荷重が作用した場合における乗員の二次衝突時
のエネルギーを吸収する衝撃吸収トリムであって、面方
向に強度を有する複数の板状素材を積層させることによ
り前記トリム基材を構成したことを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、所定の高荷重が作用した場
合において、乗員が衝撃吸収トリムに二次衝突すると、
このときの荷重がトリム基材に作用する。ここで、トリ
ム基材は、面方向に強度を有する複数の板状素材を積層
させることにより構成されているので、トリム基材に作
用した荷重は板状素材の各々の変形等に用いられるので
はなく積層された板状素材同士を剥離させる力として用
いられる。このため、積層状態、つまり相互に結合状態
にある板状素材同士が剥離されるとき、乗員の二次衝突
時のエネルギーが消費される。このエネルギーの消費と
いう現象は、即ちエネルギーの吸収であるので、これに
よって乗員は保護される。
【0008】上述したように、積層された板状素材同士
が剥離されることによってエネルギーが吸収される構
造、つまり構造自体によってエネルギーを吸収させるた
め、従来のように別部材である例えばウレタン等による
衝撃吸収部材を用いる必要がなくなる。このため、部品
点数の削減及び重量の低減を図ることができると共に車
室内有効空間を狭めることもなくなる。
【0009】なお、上述した衝撃吸収トリムは、車室内
の外観品質を向上させるべく、車両の内装用として用い
られる。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る衝
撃吸収トリムの一実施例であるドアトリム10について
説明する。なお、これらの図において、適宜示される矢
印FRは車両前方側、矢印UPは車両上方側、矢印IN
は車両室内側をそれぞれ示している。
【0011】図1及び図2に示されるように、ドアトリ
ム10は、フロントドア11の車室内側の面に取り付け
られている。詳しくは、アウタパネル12とインナパネ
ル14とによって構成されるフロントドア11における
インナパネル14の車室内側の面に取り付けられてい
る。
【0012】ドアトリム10は、芯材であるトリム基材
18を備えており、このトリム基材18の車室内側の面
をPVC等による表皮材24(図1には二点鎖線で図
示)で被覆することにより構成されている。トリム基材
18は上下に分割されており、以下上側のトリム基材1
8をアッパトリム基材20と称し、下側のトリム基材1
8をロアトリム基材22と称す。
【0013】アッパトリム基材20は、断面略コ字形と
されている。アッパトリム基材20の上端部はインナパ
ネル14の上端部に係止されており、下端部はロアトリ
ム基材22の上端部に密着されこの状態で固着されてい
る。
【0014】一方、ロアトリム基材22は平板状とされ
ており、その上下方向の中間部には車室内側へ向けて突
出されてアームレスト26とされている。ロアトリム基
材22の下端部は、インナパネル14の下端部付近に密
着した状態で固定されている。
【0015】なお、アームレスト26の車両下方側には
ドアポケット28(図2参照)が設けられ、アームレス
ト26の車両上方側にはセンタオーナメント30が設け
られている。
【0016】さて、上述したアッパトリム基材20は、
SMC(シート・モールディング・コンパウンド)ボー
ド、つまり複数の素材20A、20Bを積層することに
より形成されている。ロアトリム基材22も同様に複数
の素材22A、22Bを積層することにより形成されて
いる。なお、これらの素材20A、20B、22A、2
2Bが、本発明における板状素材に相当する。
【0017】これらの素材20A、20B及び素材22
A、22Bは、すべて同一の材料で構成されており、例
えば塩化ビニルシート等が用いられている。さらに、各
素材20A、20B、22A、22Bは、それぞれ面方
向に作用する荷重に対しては所定の高強度を有してい
る。なお、図1及び図3においては、模式的に二枚の素
材20A、20B及び素材22A、22Bによってアッ
パトリム基材20及びロアトリム基材22を構成するも
のとして図示しているが、複数の板状素材を積層させる
構成であればよく3枚以上でもよい。
【0018】この素材20A、20B及び素材22A、
22Bの積層の仕方は、熱可塑性樹脂材料を加熱しなが
らプレスした後、冷却することにより行われている。な
お、加熱することにより相互に隣接する素材20A、2
0B及び素材22A、22Bの表面が僅かに融け、この
状態で冷却することにより該表面が結合されるようにな
っている。なお、熱硬化性樹脂材料にも応用可能であ
る。
【0019】以下に、本実施例の作用を説明する。フロ
ントドア11のアウタパネル12に図1の矢印A方向に
沿って所定の高荷重が作用した場合、フロントシートに
着座する乗員はその反動でドアトリム10側へと移動し
てドアトリム10に二次衝突する。より具体的には、乗
員の肩部は図1の矢印B方向へと移動してアッパトリム
基材20側に当接し、乗員の腰部は図1の矢印C方向へ
と移動してロアトリム基材22側に当接する。
【0020】乗員の腰部及び肩部のいずれが二次衝突し
た場合にも、そのエネルギー吸収過程は同じであるの
で、以下、腰部が二次衝突した場合におけるエネルギー
吸収過程について説明する。
【0021】図3に示されるように、乗員の腰部がロア
トリム基材22に二次衝突すると、このときの荷重はロ
アトリム基材22に面直角方向(垂直)に作用する。こ
れにより、ロアトリム基材22を構成する各素材22
A、22Bは荷重作用方向へ凸となるように撓もうとす
る。つまり、この時点では、面直角方向に作用した荷重
が面方向への荷重(引張荷重及び圧縮荷重)に変換され
る。ここで、ロアトリム基材22を構成している素材2
2A、22Bが面方向荷重に対して脆弱な通常の樹脂材
料であるならば、素材22A、22Bに折損(割れ、ク
ラック)や白化(微小クラック)等が生じて破壊するこ
とになる。しかしながら、本実施例における素材22
A、22Bはそれ自体面方向荷重に対して所定の強度を
有しているので、素材22A、22Bに亀裂等が生じる
ことはない。このため、面直角方向に作用した荷重は脆
弱な部位へ逃げようとし、結局各素材22A、22B同
士が結合している部位へ作用する。従って、素材22A
と素材22Bとの間で剥離が生じる。この剥離現象によ
って、エネルギー吸収がなされる。この結果、乗員はド
アトリム10に二次衝突しても保護される。
【0022】このように本実施例では、ドアトリム10
のアッパトリム基材20及びロアトリム基材22を構成
する素材20A、20B及び素材22A、22Bを積層
させることにより構成したので、乗員の二次衝突時の荷
重を素材20A、20B及び素材22A、22B同士の
剥離によって消費させることでエネルギー吸収させるこ
とができる。さらに、トリム基材18自体でエネルギー
吸収するので、乗員の二次衝突時のエネルギー吸収を広
範囲に行うことができる。
【0023】また、このような積層構造でトリム基材1
8を構成し構造自体によってエネルギー吸収させている
ので、別途衝撃吸収用の部材を設ける必要がなくなる。
このため、部品点数及び組付作業工数の削減、重量の低
減化、に加え、車室内有効空間を従来よりも広げること
ができる。さらに、別途衝撃吸収用の部材を設けると、
この部材を潰すことによってエネルギー吸収させるとい
う作用、効果が確実に得られるように補強部材等を新た
に設ける必要があるが、本実施例によれば構造自体によ
ってエネルギー吸収を可能にしたので、このような補強
部材が不要となる。また、別途衝撃吸収用の部材を設け
る構成の場合は、その組付時に組付誤差等が生じ、エネ
ルギー吸収性能のバラツキの要因になるが、トリム基材
18を積層構造とした本実施例では均一なエネルギー吸
収性能を得ることができる。
【0024】さらに、積層構造でトリム基材18を構成
したので、3枚以上の素材を積層させる際に、各素材間
の結合力を段階的に変化させることにより、段階的にエ
ネルギー吸収させることもできる。
【0025】また、トリム基材18を構成する各素材2
0A、20B及び素材22A、22Bは面方向荷重に対
して所定の強度を有し、割れ等が極めて生じにくいの
で、シャープエッジが形成されることはない。従って、
乗員に対する保護性能を向上させることができる。
【0026】さらに、トリム基材18のインナパネル1
4への取付時に両者の結合を強固にしておくことによ
り、積層構造であるトリム基材18を構造材として機能
させることもできる。この場合、一次衝突の際にトリム
基材18が壁となり、障害物の車室内空間への進入を防
止するという効果も得られる。
【0027】なお、ドアトリム10を配設することによ
って車室内の外観品質を向上させることができることは
もとよりである。
【0028】なお、本実施例では、ドアトリム10を対
象として本発明を適用したが、これに限らず、ピラーガ
ーニッシュやインストゥルメントパネル等、乗員が二次
衝突する可能性のある内装材であれば本発明は適用する
ことができる。
【0029】また、積層構造のトリム基材18に加え、
車室内有効空間を狭めるおそれがない程度で部分的にウ
レタン等で形成されたパッド材を配設してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る衝撃
吸収トリムは、面方向に強度を有する複数の板状素材を
積層させることによりトリム基材を構成したので、別部
品で構成された衝撃吸収用の部材を用いることなく、乗
員の二次衝突時のエネルギー吸収を行うことができると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るドアトリムをフロント
ドアとの関係において示す図2の1−1線断面図であ
る。
【図2】ドアトリムがフロントドアのインナパネルの内
側に装着された状態を示す図1の斜視図である。
【図3】図1のロアトリム基材が乗員の二次衝突によっ
て剥離した状態を示す要部拡大図である。
【図4】従来例に係るドアトリムを示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ドアトリム(衝撃吸収トリム) 18 トリム基材 20 アッパトリム基材 20A 素材(板状素材) 20B 素材(板状素材) 22 ロアトリム基材 22A 素材(板状素材) 22B 素材(板状素材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 5/18 101

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材となるトリム基材を備え、車両の内
    装用として用いられると共に所定の高荷重が作用した場
    合における乗員の二次衝突時のエネルギーを吸収する衝
    撃吸収トリムであって、面方向に強度を有する複数の板
    状素材を積層させることにより前記トリム基材を構成し
    たことを特徴とする衝撃吸収トリム。
JP4189564A 1992-07-16 1992-07-16 衝撃吸収トリム Pending JPH0632187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4189564A JPH0632187A (ja) 1992-07-16 1992-07-16 衝撃吸収トリム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4189564A JPH0632187A (ja) 1992-07-16 1992-07-16 衝撃吸収トリム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0632187A true JPH0632187A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16243449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4189564A Pending JPH0632187A (ja) 1992-07-16 1992-07-16 衝撃吸収トリム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0632187A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012153196A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Toyota Motor Corp 自動車のピラーガーニッシュ構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012153196A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Toyota Motor Corp 自動車のピラーガーニッシュ構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2841165B2 (ja) 車両用内装部材
US8276975B2 (en) FRP panel for automobile
RU2009136984A (ru) Безопасный для пешехода автомобильный капот, содержащий армирующий пенопласт
US5795013A (en) Energy absorbing trim, and methods of constructing and utilizing same
US6742830B2 (en) Shock-absorbent lining element for the interior of a vehicle
JPWO2006025316A1 (ja) 自動車用ボンネット
JPH03200420A (ja) 車両用扉
CN101353060A (zh) 具有内部缓冲结构的吸能车辆发动机罩组件
JP2003048585A (ja) 二輪車用衝撃吸収体
JPH11129840A (ja) 衝撃吸収部材
US6783156B2 (en) Passenger restraint
JPH0632187A (ja) 衝撃吸収トリム
JP4218879B2 (ja) 自動車用内装部品
EP0967124A2 (en) Method for mounting shock absorbing material and protecting material
US5722715A (en) Energy absorbing automotive vehicle body structure
JP2954228B2 (ja) 車両のエネルギー吸収装置
JP3007640B2 (ja) 車両のエネルギー吸収装置
JP3493755B2 (ja) ピラー用頭部衝撃吸収保護カバー
JP2885505B2 (ja) 車輌用積層ガラス
JP3597571B2 (ja) 車両用ピラーの内装部品組付構造
JPH0750254Y2 (ja) ドア・パネル構造
JP2885503B2 (ja) 車両用積層ガラス
JPH0995197A (ja) 車体側部のエネルギー吸収構造
JP2004175284A (ja) 車両側部のエネルギー吸収構造
JPH072029A (ja) 自動車用緩衝内装材