JPH06321554A - シリカ多孔質母材の製造方法 - Google Patents

シリカ多孔質母材の製造方法

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JPH06321554A
JPH06321554A JP11463693A JP11463693A JPH06321554A JP H06321554 A JPH06321554 A JP H06321554A JP 11463693 A JP11463693 A JP 11463693A JP 11463693 A JP11463693 A JP 11463693A JP H06321554 A JPH06321554 A JP H06321554A
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burner
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silica
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JP11463693A
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Hiroyuki Suda
裕之 須田
Yasuki Odagiri
泰樹 小田切
Eiji Shioda
英司 塩田
Tomiyoshi Kubo
富義 久保
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tosoh Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリカ多孔質母材合成時の火炎を安定化させ
ることにより、シリカ多孔質母材側面部に亀裂や剥離が
なく、合成の再現性や安定性及び合成収率の向上したシ
リカ多孔質母材を製造する方法を提供する。 【構成】 バーナーに供給する水素ガスの標準状態換算
流量をFH 、窒素ガスの標準状態換算流量をFN 、バー
ナー開口部の断面積をS1 、排気ガスの標準状態換算流
量をFE 、排気口の断面積をS2 とし、(FH +FN
/S1 をV1、FE /S2 をV2 とするとき、0.8<
2 /V1 <1.1の条件を満たすようにするシリカ多
孔質母材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は気相軸付け法(VAD
法)によりシリカ多孔質母材を製造する方法に関するも
のであり、シリカ多孔質母材の製造における合成の再現
性や安定性及び合成収率の向上を目的とし、特に、酸水
素炎の形成を安定化させることにより、シリカ多孔質母
材の製造に致命的なシリカ多孔質母材側面部にしばしば
生じる亀裂や剥離を免れて、シリカ多孔質母材を製造す
る方法に関するものである。VAD法により製造された
シリカ多孔質母材を焼結することにより石英ガラスが得
られる。
【0002】
【従来の技術】一般に、VAD法によるシリカ多孔質母
材を製造する方法としては、気体のガラス原料、水素ガ
ス、酸素ガス及び窒素ガスをバーナーに供給して、火炎
加水分解させてシリカ微粒子を生成し、このシリカ微粒
子を石英製等の出発部材上に付着,堆積させることによ
りシリカ多孔質母材を製造する方法が用いられる。
【0003】この方法では、気体のガラス原料には四塩
化珪素,三塩化シラン等の珪素化合物が用いられる。気
体のガラス原料の火炎加水分解では水,塩化水素,未反
応のガラス原料,その他窒素等からなる未付着シリカ微
粒子を含んだ高温ガスが生じるため、シリカ多孔質母材
は外部と隔離するための反応容器内で製造される。反応
容器にはこれらの高温ガスを排気するための排気口が備
えられ、反応容器内の円滑な排気を行うことやシリカ多
孔質母材表面の温度分布を制御する等の理由によりバー
ナーに供給するガスとは別に二次ガスが供給される。
【0004】シリカ多孔質母材の製造においては、気体
のガラス原料の火炎加水分解で生じる高温の排気ガスを
排気する方法が合成の再現性や安定性及び合成収率の向
上に大きな影響を与え、さらに、得られるシリカ多孔質
母材の物性および生産性を大きく左右する。
【0005】そのため、気体のガラス原料の火炎加水分
解で生じる高温の排気ガスの排気方法に特徴を有するシ
リカ多孔質母材の製造方法が種々提案されている。
【0006】例えば、1)VAD法により光ファイバ母
材を製造するに際し、余剰反応物及び廃ガスを排出させ
るガスの流入量及び温度を制御すると共に反応容器の温
度を制御しつつ、火炎処理を施して多孔質母材を形成す
ることにより、反応の再現性や安定性を良好にする方法
(特公昭57−35134号公報)、2)バーナーとシ
リカ多孔質母材の中心軸をはさんで相対向する位置に、
シリカ多孔質母材側面から1mm〜50mmの間隔をお
いて設けた排気口から排気ガスを排出することにより、
シリカ多孔質母材の外径寸法の変動を小さくし、シリカ
多孔質母材側面部の“ヒビ割れ”等を防止する方法(特
公昭59−38171号公報)、3)給気口と排気口と
を備えた反応容器内でシリカ多孔質母材を堆積成長させ
る方法において、調節弁及びエアフィルターを通して気
体を上記給気口より容器内に導入してその排気口より排
出し、該反応容器内の気体状態を測定して、当該気体流
量を一定に保つことにより、腐食性の高温ガスに由来す
る圧力測定の精度不良を改善して、シリカ多孔質母材の
長手方向の均一性の向上を図る方法(特開昭60−90
844号公報)などの方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1)の
方法では、反応容器の温度を制御する必要があり、装置
の構造や温度制御の管理が複雑となり運転コストが高く
なるという問題点を有している。2)の方法では、シリ
カ多孔質母材側面と排気口の距離をシリカ多孔質母材合
成途上で制御する必要があるため、その制御の管理が複
雑であったり、排気口を移動させる装置を設置すること
により反応容器の気密性を損い、火炎の安定性が悪くな
るという問題点を有している。3)の方法では、二次ガ
ス供給口近傍での圧力や風量を測定しているため、実際
に反応している火炎近傍での圧力変動に鋭敏に対応せ
ず、十分な火炎の安定性が得られないという問題点を有
している。
【0008】シリカ多孔質母材の製造において火炎の安
定性が悪い場合、火炎内でのガラス原料の反応性が低下
するために合成収率や生産性が悪くなると同時に、シリ
カ多孔質母材表面のシリカ微粒子の結合が低下したり不
均一化するため、シリカ多孔質母材側面部に亀裂や剥離
が発生する。一旦、亀裂や剥離がシリカ多孔質母材に生
じると、これらは合成を続ける限り連鎖的に大きくな
り、剥離片がバーナー口内に落下する等により合成を継
続することは非常に難しい。また、亀裂や剥離が生じた
シリカ多孔質母材を焼結処理して得られる石英ガラスに
は、その表面や内部にヒビ割れや構造的欠陥を有してお
り、石英ガラスの用途、例えば、高温耐熱材,光学材,
電子部品材料等の用途に適さないか、または適する部分
のみを切出して加工しても、著しく歩留りが悪くなると
いう間題点を有している。
【0009】本発明は以上のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、シリカ多孔質母材合成時の火
炎を安定化させることにより、シリカ多孔質母材側面部
に亀裂や剥離がなく、合成の再現性や安定性及び合成収
率の向上したシリカ多孔質母材を製造する方法を提供す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を解決するために、バーナーで形成される火炎ガス
流と排気ガス流量及び反応容器内に供給する二次ガス流
量の関係と火炎の安定性について鋭意検討した結果、火
炎の不安定化現象は火炎を取巻く雰囲気流に大きく影響
され、火炎の線速と火炎を取巻く雰囲気流の線速の代表
値である反応容器内に設置した排気口での排気ガス線速
を制御することにより火炎が最も安定化できることを見
出し本発明を完成するに至ったものである。
【0011】すなわち、本発明は、水素ガス、酸素ガス
及び窒素ガスをバーナーに供給して酸水素火炎を形成
し、気体のガラス原料を該バーナーから噴出させて反応
容器内で火炎加水分解し、これにより生成されるシリカ
微粒子を出発部材に堆積させ、該反応容器内に二次ガス
を供給し、火炎加水分解の際に発生する排気ガスを該反
応容器内のシリカ多孔質母材近傍に設置した排気口から
排気するシリカ多孔質母材の製造方法において、該バー
ナーに供給する水素ガスの標準状態換算流量をFH 、窒
素ガスの標準状態換算流量をFN 、バーナー開口部の断
面積をS1 、排気ガスの標準状態換算流量をFE 、排気
口の断面積をS2 とし、(FH +FN )/S1 をV1
E /S2 をV2 とするとき、0.8<V2 /V1
1.1なる条件を満たすようにして、バーナーに供給す
るガス流量、排気ガス流量及び二次ガス流量を制御する
ことを特徴とするものである。
【0012】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0013】本発明ではバーナーに供給する水素ガスの
標準状態換算流量をFH 、窒素ガスの標準状態換算流量
をFN 、バーナー開口部の断面積をS1 、排気ガスの標
準状態換算流量をFE 、排気口の断面積をS2 とし、
(FH +FN )/S1 をV1 、FE /S2 をV2 とする
とき、0.8<V2 /V1 <1.1なる条件を満たすよ
うにして、バーナーに供給するガス流量、排気ガス流量
及び二次ガス流量を制御することを特徴としている。
【0014】ここで、標準状態換算流量とはガスの流量
を0℃、大気圧の状態での体積に換算した流量を意味し
ている。バーナーに供給する水素ガスの標準状態換算流
量FH と窒素ガスの標準状態換算流量FN の和を、バー
ナー開口部の断面積S1 で除した値、すなわちV1 はバ
ーナーで形成する火炎流の標準状態ガスでの線速を表わ
している。本発明での火炎は酸水素火炎であり、火炎内
で水素ガスがほぼ完全に燃焼したと考えれば火炎流の主
成分は水蒸気と不活性ガスになるため、火炎流量はバー
ナーに供給した水素ガス流量と不活性ガス流量の和でほ
ぼ代替することができる。なお、バーナーに供給するガ
ラス原料流量は燃焼水素ガスに比ベかなり少ないため、
ガラス原料の火炎加水分解により発生する塩化水素等の
副生ガス量を考慮しても燃焼水素ガスの1割に満たない
のが通常であり無視し得る。また、バーナーに供給する
酸素ガス流量は通常、燃焼水素ガスと当量又はそれ以下
であるため考慮する必要はない。
【0015】一方、排気ガスの標準状態換算流量FE
排気口の断面積S2 で除した値、すなわちV2 は排気口
での排気ガス流の標準状態ガスでの線速を表わしてい
る。
【0016】これら二つの値、すなわちバーナーで形成
する火炎流の標準状態ガスでの線速と、排気口での排気
ガス流の標準状態ガスでの線速をほぼ一致させることに
より、バーナー開口部から流出した水素、酸素及び窒素
により形成された火炎流は、反応容器内の雰囲気流に乱
されることなく、雰囲気流と共に層流状態のまま排気口
を経由して反応容器外に排出されていくため、シリカ多
孔質母材表面上で形成する火炎は非常に安定化し、シリ
カ多孔質母材の合成の安定性、再現性及び合成収率の向
上に大きく寄与すると同時に、シリカ多孔質母材の外径
寸法の変動も小さく、シリカ多孔質母材側面部に亀裂や
剥離の発生を防止することができる。
【0017】本発明において、V2 /V1 が0.8より
小さい場合においても1.1より大きい場合においても
火炎の安定性が甚だ損われるため、合成の再現性や安定
性及び合成収率の悪化を招き、シリカ多孔質母材側面部
に亀裂や剥離が発生しやすくなるおそれがある。
【0018】本発明において、火炎流と共に排気口から
排出される雰囲気流として、バーナーに供給するガラス
原料、水素、酸素及び窒素ガスとは別に反応容器内に二
次ガスが供給される。二次ガスの供給位置としては特に
限定するものではないが、反応容器の上部やバーナーの
周辺部等の火炎の乱れを促さない位置から供給すること
が好ましい。反応容器内に供給される二次ガス流量は、
反応容器内の圧力が−20〜0mmAqになるように制
御することが好ましい。反応容器内の圧力が−20mm
Aqよりも低い場合には、排気圧が高いために排気圧の
小さな変動でも火炎の乱れを引起こしたり、反応容器の
気密が悪い場合には外気が反応容器内に侵入して、火炎
の乱れの原因や、石英ガラス内に異物や不純物を混入さ
せる原因となるため好ましくない。また、容器内の圧力
が0mmAqよりも高い場合には二次ガス流量過剰のた
め、未付着のシリカ微粒子の効率的な容器外への排出が
難しくなり好ましくない。
【0019】本発明で使用される二次ガスとしては特に
限定するものではないが、清浄な、空気及び/又は不活
性ガスを用いればシリカ多孔質母材への不純物の混入を
防ぐので好ましい。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明の内容をさらに詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0021】実施例1 図1の装置(バーナー開口部の断面積;49.0cm
2 、排気口の断面積;642cm2 、二次ガスを反応容
器の上部から供給)を用い、反応容器4にバーナー1を
所定の位置に設定し、バーナーに四塩化珪素,水素,酸
素,窒素を供給してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0022】この際、バーナーに供給した水素ガスの標
準状態換算流量FH は304Nl/min(0.005
07Nm3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量F
N は62Nl/min(0.00103Nm3 /se
c)、バーナー開口部の断面積S1 は49.0cm2
(0.0049m2 )であるため、(FH +FN )/S
1は1.24m/secであった。
【0023】反応容器内で発生する排気ガスは排気口5
より容器外に排出した。排気ガス流量調整器7により排
気ガスの標準状態換算流量FE を280Nm3 /hr
(0.0778Nm3 /sec)に調整した。排気口5
の断面積S2 は642cm2(0.0642m2 )であ
るため、FE /S2 は1.21m/secであり、V2
/V1 は0.98であった。排気ガスは水,塩化水素,
未反応のガラス原料,その他窒素等からなる未付着シリ
カ微粒子を含んだ高温ガスであるため、排気処理装置6
により除塵,除害,除熱処理された後に送風器8により
大気に放出した。この時、容器内圧力計11の示す容器
内圧力が−20〜0mmAqになるように二次ガス10
の流量を調整して供給した。
【0024】以上の条件で11.5時間合成を行ったと
ころ、65.3%の高い合成収率で側面に亀裂,剥離の
ないシリカ多孔質母材が得られた。
【0025】実施例2 図1の装置を用い、以下の条件以外は実施例1と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0026】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は364Nl/min(0.00607Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は62
Nl/min(0.00103Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S1 は49.0cm2 (0.004
9m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.45
m/secであった。
【0027】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を270Nm3/hr(0.075
0Nm3 /sec)に調整した。排気口5の断面積S2
は642cm2 (0.0642m2 )であるため、FE
/S2 は1.17m/secであり、V2 /V1 は0.
81であった。
【0028】以上の条件で13.5時間合成を行ったと
ころ、64.9%の高い合成収率で側面に亀裂,剥離の
ないシリカ多孔質母材が得られた。
【0029】比較例1 図1の装置を用い、以下の条件以外は実施例1と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0030】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は304Nl/min(0.00507Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は62
Nl/min(0.00103Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S1 は49.0cm2 (0.004
9m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.24
m/secであった。
【0031】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を200Nm3/hr(0.055
6Nm3 /sec)に調整した。排気口5の断面積S2
は642cm2 (0.0642m2 )であるため、FE
/S2 は0.87m/secであり、V2 /V1 は0.
70であった。
【0032】以上の条件で合成を行ったところ、合成開
始から2時間後にシリカ多孔質母材側面部に剥離が生じ
た。
【0033】比較例2 図1の装置を用い、以下の条件以外は実施例1と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0034】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は304Nl/min(0.00507Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は62
Nl/min(0.00103Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S2 は49.0cm2 (0.004
9m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.24
m/secであった。
【0035】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を450Nm3/hr(0.125
Nm3 /sec)に調整した。排気口5の断面積S2
642cm2 (0.0642m2 )であるため、FE
2 は1.95m/secであり、V2 /V1 は1.5
7であった。
【0036】以上の条件で合成を行ったところ、合成開
始から2.5時間後にシリカ多孔質母材側面部に剥離が
生じた。
【0037】実施例3 図2の装置(バーナー開口部の断面積;59.4cm
2 、排気口の断面積;962cm2 、二次ガスを反応容
器の上部及びバーナーの周辺部から供給)を用い、反応
容器4にバーナー1を所定の位置に設定し、バーナーに
四塩化珪素,水素,酸素,窒素を供給してシリカ多孔質
母材の合成を行った。
【0038】この際、バーナーに供給した水素ガスの標
準状態換算流量FH は462Nl/min(0.007
70Nm3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量F
N は64Nl/min(0.00107Nm3 /se
c)、バーナー開口部の断面積S1 は59.4cm2
(0.00594m2 )であるため、(FH +FN )/
1 は1.47m/secであった。
【0039】反応容器内で発生する排気ガスは排気口5
より容器外に排出した。排気ガス流量調整器7により排
気ガスの標準状態換算流尋FE を500Nm3 /hr
(0.139Nm3 /sec)に調整した。排気口5の
断面積S2 は962cm2 (0.0962m2 )である
ため、FE /S2 は1.44m/secであり、V2
1 は0.98であった。排気ガスは水,塩化水素,未
反応のガラス原料,その他窒素等からなる未付着シリカ
微粒子を含んだ高温ガスであるため、排気処理装置6に
より除塵,除害,除熱処理された後に送風器8により大
気に放出した。この時、容器内圧力計11の示す容器内
圧力が−20〜0mmAqになるように二次ガス10の
流量を調整して供給した。
【0040】以上の条件で24時間合成を行ったとこ
ろ、70.2%の高い合成収率で側面に亀裂,剥離のな
いシリカ多孔質母材が得られた。
【0041】実施例4 図2の装置を用い、以下の条件以外は実施例3と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0042】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は512Nl/min(0.00840Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は64
Nl/min(0.00107Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S1 は59.4cm2 (0.005
94m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.5
9m/secであった。
【0043】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を540Nm3/hr(0.150Nm3 /se
c)に調整した。排気口5の断面積S2 は962cm2
(0.0962m2 )であるため、FE /S2 は1.5
6m/secであり、V2 /V1 は0.98であった。
【0044】以上の条件で21時間合成を行ったとこ
ろ、63.7%の合成収率で側面に亀裂,剥離のないシ
リカ多孔質母材が得られた。
【0045】実施例5 図2の装置を用い、以下の条件以外は実施例3と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0046】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は462Nl/min(0.00770Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は64
Nl/min(0.00107Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S1 は59.4cm2 (0.005
94m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.4
7m/secであった。
【0047】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を440Nm3/hr(0.122
Nm3 /sec)に調整した。排気口5の断面積S2
962cm2 (0.0962m2 )であるため、FE
2 は1.27m/secであり、V2 /V1 は0.8
6であった。
【0048】以上の条件で24.5時間合成を行ったと
ころ、69.7%の高い合成収率で側面に亀裂,剥離の
ないシリカ多孔質母材が得られた。
【0049】実施例6 図2の装置を用い、以下の条件以外は実施例3と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0050】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は442Nl/min(0.00737Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は64
Nl/min(0.00l07Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S1 は59.4cm2 (0.005
94m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.4
2m/secであった。
【0051】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を500Nm3/hr(0.139
Nm3 /sec)に調整した。排気口5の断面積S2
962cm2 (0.0962m2 )であるため、FE
2 は1.44m/secであり、V2 /V1 は1.0
1であった。
【0052】以上の条件で20時間合成を行ったとこ
ろ、64.6%の高い合成収率で側面に亀裂,剥離のな
いシリカ多孔質母材が得られた。
【0053】比較例3 図2の装置を用い、以下の条件以外は実施例3と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0054】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は462Nl/min(0.00770Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は64
Nl/min(0.00l07Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S1 は59.4cm2 (0.005
94m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.4
7m/secであった。
【0055】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を350Nm3/hr(0.097
2Nm3 /sec)に調整した。排気口5の断面積S2
は962cm2 (0.0962m2 )であるため、FE
/S2 は1.0lm/secであり、V2 /V1 は0.
69であつた。
【0056】以上の条件で合成を行ったところ、合成開
始から2.5時間後にシリカ多孔質母材側面部に剥離が
生じた。
【0057】比較例4 図2の装置を用い、以下の条件以外は実施例3と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0058】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は462Nl/min(0.00770Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は64
Nl/min(0.00l07Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S1 は59.4cm2 (0.005
94m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.4
7m/secであった。
【0059】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を610Nm3/hr(0.169
Nm3 /sec)に調整した。排気口5の断面積S2
962cm2 (0.0962m2 )であるため、FE
2 は1.76m/secであり、V2 /V1 は1.2
0であった。
【0060】以上の条件で15.5時間合成を行ったと
ころ、54.6%と合成収率の低いシリカ多孔質母材が
得られた。
【0061】比較例5 図2の装置を用い、以下の条件以外は実施例3と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0062】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は462Nl/min(0.00770Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は64
Nl/min(0.00107Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S1 は59.4cm2 (0.005
94m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.4
7m/secであった。
【0063】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を700Nm3/hr(0.194
Nm3 /sec)に調整した。排気口5の断面積S2
962cm2 (0.0962m2 )であるため、FE
2 は2.02m/secであり、V2 /V1 は1.3
7であった。
【0064】以上の条件で合成を行ったところ、合成開
始から3時間後にシリカ多孔質母材側面部に剥離が生じ
た。
【0065】比較例6 図2の装置を用い、以下の条件以外は実施例3と同様に
してシリカ多孔質母材の合成を行った。
【0066】バーナーに供給した水素ガスの標準状態換
算流量FH は560Nl/min(0.00933Nm
3 /sec)、窒素ガスの標準状態換算流量FN は64
Nl/min(0.00107Nm3 /sec)、バー
ナー開口部の断面積S1 は59.4cm2 (0.005
94m2 )であるため、(FH +FN )/S1 は1.7
5m/secであった。
【0067】排気ガス流量調整器7により排気ガスの標
準状態換算流量FE を440Nm3/hr(0.122
Nm3 /sec)に調整した。排気口5の断面積S2
962cm2 (0.0962m2 )であるため、FE
2 は1.27m/secであり、V2 /V1 は0.7
3であった。
【0068】以上の条件で合成を行ったところ、合成開
始から4.5時間後にシリカ多孔質母材側面部に剥離が
生じた。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によればシリカ多孔質母材合成時の火炎を安定化できる
ので、火炎の不安定性に起因するシリカ多孔質母材側面
部に生じる亀裂や剥離を防止して、シリカ多孔質母材の
製造における合成の再現性や安定性及び合成収率の向上
が図れるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における装置の1例を示す説明図であ
る。
【図2】本発明における装置の他の1例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1:バーナー 2:バーナーに供給するガス 3:シリカ多孔質母材 4:反応容器 5:排気口 6:排気ガス処理装置 7:排気ガス流量調整器 8:送風器 9:排気ガス 10:二次ガス 11:容器内圧力計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩田 英司 山口県防府市大字大崎276−376 (72)発明者 久保 富義 山口県下松市大字末武中33番地の80

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素ガス、酸素ガス及び窒素ガスをバー
    ナーに供給して酸水素火炎を形成し、気体のガラス原料
    を該バーナーから噴出させて反応容器内で火炎加水分解
    し、これにより生成されるシリカ微粒子を出発部材に堆
    積させ、該反応容器内に二次ガスを供給し、火炎加水分
    解の際に発生する排気ガスを該反応容器内のシリカ多孔
    質母材近傍に設置した排気口から排気するシリカ多孔質
    母材の製造方法において、該バーナーに供給する水素ガ
    スの標準状態換算流量をFH 、窒素ガスの標準状態換算
    流量をFN 、バーナー開口部の断面積をS1 、排気ガス
    の標準状態換算流量をFE 、排気口の断面積をS2
    し、(FH +FN )/S1をV1 、FE /S2 をV2
    するとき、0.8<V2 /V1 <1.1なる条件を満た
    すようにして、バーナーに供給するガス流量、排気ガス
    流量及び二次ガス流量を制御することを特徴とするシリ
    カ多孔質母材の製造方法。
  2. 【請求項2】 反応容器内の圧力が−20〜0mmAq
    になるように、反応容器内に供給する二次ガス流量と排
    気口から排気する排気流量を制御することを特徴とする
    請求項1に記載のシリカ多孔質母材の製造方法。
  3. 【請求項3】 二次ガスが清浄な、空気及び/又は不活
    性ガスであることを特徴とする請求項1に記載のシリカ
    多孔質母材の製造方法。
JP11463693A 1993-05-17 1993-05-17 シリカ多孔質母材の製造方法 Pending JPH06321554A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08326995A (ja) * 1995-03-28 1996-12-10 Nikon Corp 逆拡散を防止した液体材料供給システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08326995A (ja) * 1995-03-28 1996-12-10 Nikon Corp 逆拡散を防止した液体材料供給システム

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