JPH0631982A - 電子写真式プリンタのビデオデータ出力回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビデオデータを任意の間隔で“１”または
“０”とする。 【効果】 印刷イメージの黒の部分の一部を白とする間
引きを行うことができ、従って感光ドラム上の潜像とし
て形成してその潜像に付着させるトナーの量を少なくす
ることができるため、トナーの使用量を節減できる。ま
た、プリタの外部から間引き印刷を行うか否かの選択と
間引きの量の調整ができるため、目的に応じた最適な印
刷を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式プリンタに
おいて、印刷イメージをビデオデータとして出力するた
めのビデオデタ出力回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真式プリンタにおいては、ビデオ
データに基いた印刷イメージを感光ドラム上に潜像とし
て形成してその潜像にトナーを付着させ、潜像に付着し
たトナーを印刷用紙に転写することによって印刷を行っ
ている。従って、トナーの消費量は、印刷イメージにお
いて黒とされているドットの量に比例する。

【０００３】一方、ワープロと電子写真式プリンタとに
よる文書の作成においては、最終的な文書を仕上げるま
でに何回かの試し印刷を行い、誤字の修正やレイアウト
の変更等を行ってから最終版の印刷を行うことが多い。
このような最終版の印刷を行う前の試し印刷のときの文
字は、操作者が認識できる程度の品質で充分であり、最
終版のときのような高度の印刷品質である必要はない。
従って試し印刷のときは、黒として印刷するドットの量
を減らしてトナーの使用量を少なくすることができれ
ば、トナーの消費量を少なくすることができるため、ト
ナーの寿命の伸ばすことが可能となる。

【０００４】しかしながら、従来の電子写真式プリンタ
のビデオデタ出力回路は、印刷イメージを印刷イメージ
メモリに記憶しておき、その印刷イメージをそのままの
状態でビデオデータとして出力している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電子写真式プリンタのビデオデタ出力回路は、印刷イ
メージメモリに記憶している印刷イメージをそのままの
状態でビデオデータとして出力して潜像を形成してた
め、試し印刷においても最終版のときと同じ高品質で印
刷を行っており、従ってトナーの消費量を節約すること
ができないという欠点を有している。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の電子写真式プリ
ンタのビデオデータ出力回路は、印刷イメージを記憶す
る印刷イメージメモリと、前記印刷イメージをビデオデ
ータに変換するビデオデータ変換回路と、前記ビデオデ
ータ変換回路の出力の前記ビデオデータに対して適宜の
間隔で印刷結果を白とするための間引き間隔を決定する
間引き間隔決定回路と、前記間引き間隔決定回路からの
間引き間隔データによって前記ビデオデータの間引きを
行うビデオデータ間引き回路とを備えたものである。

【０００７】また、本発明の電子写真式プリンタのビデ
オデータ出力回路は、外部から入力する間引き量データ
に対応して印刷イメージデータの一部を１または０に書
換えるイメージメモリ変更データ発生部と印刷イメージ
メモリに対するデータの書込みまたは読出しアドレスを
発生するアドレス発生回路と前記アドレス発生回路が指
定した前記印刷イメージメモリの読出しアドレスから読
出した印刷イメージデータをパラレル・シリアル変換し
て間引き済みビデオデータとしてプリンタエンジンに送
出するパラレル・シリアル変換器とを有するビデオデー
タ変換回路と、前記イメージメモリ変更データ発生部か
らのデータを前記アドレス発生回路が指定したアドレス
に書込み前記アドレス発生回路が指定するアドレスから
前記データを読出して前記印刷イメージデータとして前
記パラレル・シリアル変換器に送出する前記印刷イメー
ジメモリとを備えたものである。

【０００８】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【０００９】図１は本発明の一実施例を示すブロック
図、図２は図１の実施例の動作を示すタイミングチャー
トである。

【００１０】本実施例の説明においては、ビデオデータ
が“１”のときは黒を、“０”のときは白を印刷するも
のとして説明を行う。また、黒の部分の印刷結果を白い
ドットとすることを、「間引く」と表現する。

【００１１】図１において、印刷データの間引き間隔を
決定するための間引き間隔決定回路３は、スィッチ１と
抵抗２とによって構成されている。間引き間隔決定回路
３の出力の間引き間隔データ４は、次段のビデオデータ
間引き回路５に入力する。一方、ビデオデータ変換回路
６は、印刷イメージメモリ７に対して、アドレス発生回
路１９で発生したメモリアドレス８を送出し、印刷イメ
ージメモリ７から、そのメモリアドレス８に記憶してい
る印刷イメージデータ９を入力する。パラレルデータの
印刷イメージデータ９は、パラレル・シリアル変換器１
１において、発振器１８から入力する基準クロック１０
と同期してシリアルデータに変換し、これをビデオデー
タ１２としてビデオデータ間引き回路５に送出する。ビ
デオデータ間引き回路５は、基準クロック１０をフリッ
プフロップ１３において２分周したフリップフロップ出
力信号２０をオアゲート１４に送り、オアゲート１４
は、このフリップフロップ出力信号２０と間引き間隔デ
ータ４との論理和の間引き信号１５をアンドゲート１６
に送り、アンドゲート１６は間引き信号１５とビデオデ
ータ１２との論理積の信号を間引きビデオデータ１７と
してプリンタエンジン２１に送出する。

【００１２】次に上述のように構成したビデオデータ出
力回路の動作について図２を参照し説明する。

【００１３】図１のスィッチ１が押されていると、ビデ
オデータ１２は、ビデオデータ間引き回路５において、
フリップフロップ１３の２分周動作により、２ドットに
１ドットの割合で間引かれた間引きビデオデータ１７と
して出力される。このようにプリンタに装備したスイッ
チ１を用い、ビデオデータ間引き回路５のフリップフロ
ップ１３の分周作用を利用することにより、ビデオデー
タ１２と同じ周波数でその黒の部分の半分を間引いた間
引きビデオデータ１７を、基準クロック１０と同期して
出力することができ、その分だけ間引いた印刷を行うこ
とができる。なお、この場合、ビデオデータ１７は、水
平方向にのみ間引かれ、垂直方向には間引かれない。

【００１４】図３は本発明の第二の実施例を示すブロッ
ク図である。

【００１５】本実施例は、間引き間隔の決定を上位装置
２２からのデータによって行うように構成した例であ
る。また、印刷結果の黒の部分を白として間引くための
ビデオデータ間引き回路５０を、ビデオデータ４２と同
じ周波数を有するビデオデータ出力同期クロック３３
と、プリンタエンジン３８から出力される垂直同期信号
３９とに同期して動作するようにしたものであり、印刷
イメージデータ４８は、水平方向と垂直方向との両方向
に間引くことが可能である。

【００１６】図３において、間引き間隔決定回路５１
は、間引き間隔データ２３を外部インタフェイス部２４
およびＩ／Ｏポート２５を介してＣＰＬ２６に入力し、
ＣＰＬ２６は、それを水平方向間引きデータ２７および
垂直方向方向間引きデータ２８として出力する。水平方
向間引きデータ２７は水平用デコーダ２９に入力し、そ
の出力信号によって３個のバッフア３０のうちのいずれ
か一つを有効とする。同様に、垂直方向方向間引きデー
タ２８は、垂直用デコーダ３１に入力し、その出力信号
によって３個のバッフア３２のうちのいずれか一つを有
効とする。

【００１７】ビデオデータ４２と同じ周波数を有し、ビ
デオデータ４２の出力の基準クロックとなるビデオデー
タ出力同期クロック３３は、発振器３４から出力されて
水平方向カウンタ３５に入力し、そこで分周される。水
平方向カウンタ３５の分周信号は、３個のバッフア３０
のうちの有効となっているバッフアから出力されて水平
方向間引き信号３６となる。同様に、垂直方向カウンタ
３７は、プリンタエンジン３８からその副走査の開始毎
に出力される垂直同期信号３９を入力して分周し、その
分周信号は、３個のバッフア３２のうちの有効となって
いるバッフアから出力されて垂直方向間引き信号４０と
なる。水平方向間引き信号３６および垂直方向間引き信
号４０およびビデオデータ変換回路４１から出力される
ビデオデータ４２は、アンドゲート４３において論理積
をとられて間引きビデオデータ４４としてプリンタエン
ジン３８に入力する。本実施例は、このようにして、水
平方向および垂直方向の両方向に間引いたデータを印刷
することができる。

【００１８】なお、本実施例を変形して、水平方向また
は垂直方向のいずれか一つの方向にのみ間引いたデータ
を印刷するようにすることもこと可能である。

【００１９】また、図３の実施例は、ビデオデータと同
じ周波数を有するビデオデータ出力同期クロックを発生
して水平方向カウンタに入力し、それによって水平方向
間引き信号を発生するように構成しているが、ビデオデ
ータと異なる任意の周波数のクロックを発生して、それ
によって水平方向間引き信号を発生するように構成する
こともできる。

【００２０】図４は、本発明の第三の実施例の間引き間
隔決定回路を示すブロック図である。

【００２１】図４の間引き間隔決定回路は、可変抵抗器
５２の出力をアナログデジタル変換器（Ａ／Ｄ変換器）
５３に入力してそこでデジタル信号に変換し、そのデジ
タル信号をＣＰＵ５４に入力してそのデジタル値に対応
した間引き間隔データ５５を発生させ、それを次段のビ
デオデータ間引き回路に入力するようにしたものであ
り、本間引き間隔決定回路は、図１のビデオデータ出力
回路に対しても、図３のビデオデータ出力回路に対して
も適用することができる。

【００２２】図５は本発明の第四の実施例のビデオデー
タ変換回路を示すブロック図、図６は図５の実施例の印
刷イメージメモリの内部状態を示す模式図である。

【００２３】図５のビデオデータ変換回路５６は、印刷
イメージメモリの内容を変更することにより、上述のビ
デオデータ出力回路と同等の結果を得ることができる回
路である。図５のビデオデータ変換回路５６は、内部に
イメージメモリ変更データ発生部５７を有し、外部から
入力する間引き量データ６２に対応するデータを印刷イ
メージメモリ６３に記憶させる。印刷イメージメモリ６
３に記憶するデータの印刷イメージ６４は、図６に示す
ように、縦線６４ａと横線６４ｂとがある部分が“０”
すなわち白を印刷するように変更されている。この変更
後の印刷イメージデータ５９をアドレス発生回路５８で
発生したメモリアドレスによって印刷イメージメモリ６
３から読出し、それをパラレル・シリアル変換器６０に
おいてシリアル信号に変換して間引き済みビデオデータ
６１としてプリンタエンジンに送出する。これによって
図１おおび図３のビデオデータ出力回路と同等の作用お
よび効果を得ることができる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のビデオデ
ータ出力回路は、ビデオデータを任意の間隔で“１”ま
たは“０”とすることにより、印刷イメージの黒の部分
の一部を白とする間引きを行うことができるという効果
があり、従って感光ドラム上の潜像として形成してその
潜像に付着させるトナーの量を少なくすることができる
ため、トナーの使用量を節減できるという効果がある。
また、プリタの外部から間引き印刷を行うか否かの選択
と間引きの量の調整ができるため、目的に応じた最適な
印刷を行うことができるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施例を示すブロック図である。

【図２】図１の実施例の動作を示すタイミングチャート
である。

【図３】本発明の第二の実施例を示すブロック図であ
る。

【図４】本発明の第三の実施例の間引き間隔決定回路を
示すブロック図である。

【図５】本発明の第四の実施例のビデオデータ変換回路
を示すブロック図である。

【図６】図５の実施例の印刷イメージメモリの内部状態
を示す模式図である。

【符号の説明】

１ スィッチ ２ 抵抗 ３・５１ 間引き間隔決定回路 ４・２３ 間引き間隔データ ５・５０ ビデオデータ間引き回路 ６・４１・５６ ビデオデータ変換回路 ７・６３ 印刷イメージメモリ ８ メモリアドレス ９・４８・５９ 印刷イメージデータ １０ 基準クロック １１・６０ パラレル・シリアル変換器 １２・４２ ビデオデータ １３ フリップフロップ １４ オアゲート １５ 間引き信号 １６・４３ アンドゲート １７・４４ 間引きビデオデータ １８・３４ 発振器 １９・５８ アドレス発生回路 ２０ フリップフロップ出力信号 ２１・３８ プリンタエンジン ２２ 上位装置 ２４ 外部インタフェイス ２５ Ｉ／Ｏポート ２６ ＣＰＬ ２７ 水平方向間引きデータ ２８ 垂直方向方向間引きデータ ２９ 水平用デコーダ ３０・３２ バッフア ３１ 垂直用デコーダ ３３ ビデオデータ出力同期クロック ３５ 水平方向カウンタ ３６ 水平方向間引き信号 ３７ 垂直方向カウンタ ３９ 垂直同期信号 ４０ 垂直方向間引き信号 ５７ イメージメモリ変更データ発生部 ６１ 間引き済みビデオデータ ６２ 間引き量データ ６４ 印刷イメージ ６４ａ 縦線 ６４ｂ 横線

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷イメージを記憶する印刷イメージメ
   モリと、前記印刷イメージをビデオデータに変換するビ
   デオデータ変換回路と、前記ビデオデータ変換回路の出
   力の前記ビデオデータに対して適宜の間隔で印刷結果を
   白とするための間引き間隔を決定する間引き間隔決定回
   路と、前記間引き間隔決定回路からの間引き間隔データ
   によって前記ビデオデータの間引きを行うビデオデータ
   間引き回路とを備えることを特徴とする電子写真式プリ
   ンタのビデオデータ出力回路。
2. 【請求項２】 スイッチによって間引き間隔を決定する
   間引き間隔決定回路を備えることを特徴とする請求項１
   記載の電子写真式プリンタのビデオデータ出力回路。
3. 【請求項３】 可変抵抗器によって間引き間隔を決定す
   る間引き間隔決定回路を備えることを特徴とする請求項
   １記載の電子写真式プリンタのビデオデータ出力回路。
4. 【請求項４】 上位装置から入力する間引き間隔データ
   によって間引き間隔を決定する間引き間隔決定回路を備
   えることを特徴とする請求項１記載の電子写真式プリン
   タのビデオデータ出力回路。
5. 【請求項５】 プリンタエンジンから出力される垂直同
   期信号に同期して動作するビデオデータ間引き回路を備
   えることを特徴とする請求項１または請求項２または請
   求項３または請求項４記載の電子写真式プリンタのビデ
   オデータ出力回路。
6. 【請求項６】 ビデオデータと同じ周波数を有するビデ
   オデータ出力同期クロックに同期して動作するビデオデ
   ータ間引き回路を備えることを特徴とする請求項１また
   は請求項２または請求項３または請求項４記載の電子写
   真式プリンタのビデオデータ出力回路。
7. 【請求項７】 ビデオデータと同じ周波数を有するビデ
   オデータ出力同期クロックとプリンタエンジンから出力
   される垂直同期信号とに同期して動作するビデオデータ
   間引き回路を備えることを特徴とする請求項１または請
   求項２または請求項３または請求項４記載の電子写真式
   プリンタのビデオデータ出力回路。
8. 【請求項８】 ビデオデータと異なる周波数の基準クロ
   ックに同期して動作するビデオデータ間引き回路を備え
   ることを特徴とする請求項１または請求項２または請求
   項３または請求項４記載の電子写真式プリンタのビデオ
   データ出力回路。
9. 【請求項９】 外部から入力する間引き量データに対応
   して印刷イメージデータの一部を１または０に書換える
   イメージメモリ変更データ発生部と印刷イメージメモリ
   に対するデータの書込みまたは読出しアドレスを発生す
   るアドレス発生回路と前記アドレス発生回路が指定した
   前記印刷イメージメモリの読出しアドレスから読出した
   印刷イメージデータをパラレル・シリアル変換して間引
   き済みビデオデータとしてプリンタエンジンに送出する
   パラレル・シリアル変換器とを有するビデオデータ変換
   回路と、前記イメージメモリ変更データ発生部からのデ
   ータを前記アドレス発生回路が指定したアドレスに書込
   み前記アドレス発生回路が指定するアドレスから前記デ
   ータを読出して前記印刷イメージデータとして前記パラ
   レル・シリアル変換器に送出する前記印刷イメージメモ
   リとを備えることを特徴とする電子写真式プリンタのビ
   デオデータ出力回路。