JPH06315462A - 内視鏡用鋏鉗子 - Google Patents

内視鏡用鋏鉗子

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JPH06315462A
JPH06315462A JP5107000A JP10700093A JPH06315462A JP H06315462 A JPH06315462 A JP H06315462A JP 5107000 A JP5107000 A JP 5107000A JP 10700093 A JP10700093 A JP 10700093A JP H06315462 A JPH06315462 A JP H06315462A
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JP
Japan
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blade
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JP5107000A
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Toshihiko Hashiguchi
敏彦 橋口
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】保持部材30の脚部30a,30b間に作動部
18a,20aを支点ピン32で枢着し、この作動部に
連結した開閉機構22で開閉する一対のブレード18,
20を備え、これらのブレード18,20の刃部19,
21を形成した部分が、それぞれの刃部19,21を交
差させる側方に湾曲した形状を有し、保持部材30の脚
部30a,30bがブレード18,20の作動部を付勢
して刃部19,21をその開位置から閉位置まで互いに
接触させる内視鏡用鋏鉗子。 【効果】ブレードの長さが長くてもその全長にわたって
充分な剪断力を発生させることができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡下の外科手術に
用い、特に切断に使用する内視鏡用鋏鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡下の外科手術に用いる内視鏡用鋏
鉗子の例が、特開平4−246344号公報に記載され
ている。この従来の鋏鉗子は、長い外側管の先端部に一
対のブレードを枢着し、この外側管内を通したロッドを
押し引きすることによりブレードを開閉させて、臓器あ
るいは血管等の被切断部位を切断する鋏を形成する。こ
の鋏鉗子の一対のブレードはその全長にわたって側方す
なわち厚み方向の同じ方向に湾曲し、閉じたときに互い
に対向する側部の全体が隙間なく接触する。また、鋏の
支点を形成する枢着部にバネワッシャーを配置し、直線
状に延びる可動側ブレードと固定側ブレードとを互いに
対向側方向に弾力的に付勢するブレード長の短いものも
記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
一対のブレードをそれぞれ厚み方向の同じ方向に湾曲さ
せた鋏鉗子にあっては、各ブレード間に対向側方向の押
圧力が作用せず、したがって各ブレードの刃部を互いに
接触させようとする力がほとんど生じない。このため、
切断時に各ブレードが離間し、鋏としての機能を充分発
揮することができない。
【0004】また、ブレード枢着部にバネワッシャーを
設けた場合には、その弾性力によりブレード同士が対向
側方向に付勢されるが、しかし、この弾性による付勢力
はブレードの先端部に近接するにつれて小さくなり、特
にブレードの先端部の近部では効果的な剪断を行うこと
ができない。このバネワッシャーは、外側管の先端部で
鋏部材との間のごく僅かな隙間に収容する必要があり、
このため、バネストロークを大きくすることができず、
ブレード長の長い鋏鉗子には適用するのが困難である。
【0005】本発明は上述の事情に着目してなされたも
ので、例えブレード長が長くても、その全長にわたって
効果的に切断することができる内視鏡用鋏鉗子を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の鋏鉗子は、基端
部を互いに枢着して保持部材で保持された一対の開閉自
在なブレードを有する内視鏡用鋏鉗子において、前記各
ブレードはそれぞれの刃部を交差させる側方に湾曲した
形状を有し、前記保持部材は、開位置から閉位置まで各
ブレードの刃部を互いに接触させる付勢手段を有するこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【作用】この内視鏡用鋏鉗子は、側方に湾曲した形状を
有する各ブレードが、その刃部を付勢手段で接触されて
いることにより、一方の刃部がその先端部を他方の刃部
の側方に突出させる状態に交差し、被切断部位を切断す
る際に一対のブレードを閉じると、この交差する点が基
端側から先端側に移動する。このブレードの湾曲構造に
より、ブレードを閉じるときに、刃部が交差する点より
も基端側を離隔させようとする力が発生し、この力は付
勢手段で吸収され、常に各ブレードの刃部を接触させた
状態が維持される。
【0008】
【実施例】図1から図4は本発明の第1の実施例による
内視鏡用鋏鉗子10を示す。この内視鏡用鋏鉗子10
は、図1に示すように、先端部12と挿入部14と操作
部16とから形成されている。
【0009】先端部12には、一対のブレード18,2
0とその開閉(駆動)機構22が配置されている。この
開閉機構22は、挿入部14を形成する管状のシース2
4内に配置された操作棒25の先端側に接続されてい
る。そして、この操作棒25の基端側は、挿入部16に
おける一対のハンドル26,27の一方のハンドル26
に連結部材28を介して接続されている。
【0010】このような鋏鉗子10は図示しないトラカ
ールを介して患者の腹腔に挿入される。ハンドル26,
27を術者が体外から開閉操作することによって先端部
12のブレード18,20が開閉し、刃部19,21に
より臓器、血管あるいは腹膜等の所要の被切断部位を切
断することができる。
【0011】なお、把持鉗子や剥離鉗子の場合も、ハン
ドルの開閉操作によって同様に先端部を開閉することで
対象となる部位を把持または剥離することができるもの
である。
【0012】図2および図3に鋏鉗子10の先端部12
を拡大して示すように、一対のブレード18,20を開
閉動作させる開閉機構22は、シース24の先端部に固
定した中空構造の保持部材30を有する。この保持部材
30の先端側にはスロット31を形成してあり、ブレー
ド18,20の基端部をこのスロット31内に収容し、
支点ピン32によってこれらのブレード18,20と保
持部材30とを回動自在に取り付ける。スロット31を
形成する保持部材30の脚部30a,30bは、ブレー
ド18,21の基端部を両側から挟んだ状態で弾力的に
保持し、後述するようにブレード18,20の刃部1
9,21を互いに交差させて接触させる付勢手段を構成
する。なお、図中の符号Pは、ブレード18,20の刃
部19,21が接触あるいは交差する点を示す。
【0013】スロット31内に配置されるブレード1
8,20の基端部は、刃部19,21から反対側に延び
て刃部19,21を支点ピン32を中止として開閉動作
させる作動部18a,20aを有する。これらの作動部
18a,20aは、開閉機構22による動作を正確なも
のとするために真っ直ぐすなわち平坦な板状に形成さ
れ、その厚さも均一に形成されている。そして、これら
の作動部18a,20aの端部はそれぞれ連結ピン3
4,36を介してリンク38,40の一端側に連結され
ている。これらのリンク38,40の他端側は、いずれ
もピン44により駆動部材42の先端部に枢着される。
【0014】駆動部材42は、保持部材30内を軸方向
に移動可能に挿通しており、この駆動部材42の基端部
は操作棒25の先端部に結合してある。また、この駆動
部材42の先端部43は偏平形状としてあり、この先端
部43にピン孔を形成してある。このピン孔にはピン4
4を挿通させ、このピン44の両端側に上記のリンク3
8,40の他端側を回動自在に連結している。
【0015】図2の(B)および図3の(B)に示すよ
うに、ブレード18,20は特にその刃部19,20が
側方すなわち互いに対向する方向に向かって湾曲し、こ
れらのブレード18,20を開いた状態では、各ブレー
ド18,20の刃部19,21が互いにP点で交差した
状態に配置される。これらのブレード18,20は例え
ば鋼等の所要の靭性および弾性を持つ好適な材料で形成
される。
【0016】ブレード18の作動部18aよりも先端側
の部分すなわち刃部19を設けた部分は、支点ピン32
の近部の先端側から湾曲し始める。そして、先端部18
bに至るにつれて、対向するブレード20の方向に向く
弧を描く。また、ブレード18と対をなすブレード20
も、基本的にはブレード18と同様な形状を備え、刃部
21を形成した部分が、ブレード18の刃部19を形成
した部分と逆方向に湾曲している。
【0017】一方、図4に示すように、このようなブレ
ード18,20を保持する保持部材30は、その脚部3
0a,30bにピン係合孔29,29が形成されてい
る。これらのピン係合孔29,29のそれぞれの開口端
には皿座ぐり29a,29aを形成してある。そして、
支点ピン32の両端32a,32aが、これらの皿座ぐ
り29a,29aに密着するようにカシメ固定されてい
る。
【0018】次に、本実施例の内視鏡用鋏鉗子10の作
動について説明する。図2に示すようにブレード18,
20が開いた状態から、ハンドル26,27と連結部材
28と操作棒25(図1)とを通じて駆動部材42を図
中右方に移動させると、ピン44で連結されたリンク1
7,18の端部が右方に引張られ、ブレード18,20
は図3に示す状態に閉じる。ブレード18,20の先端
部18b,20bは、刃部19,20の先端部同士が接
触した後、更に移動し、刃部19,21の一方の先端が
他方の先端を所定量越えて移動した状態に、各先端部1
8a,20aの対向側部を重ねて停止する。このとき、
図3の(B)に示すように、先端部18b,20bと基
端部18a,20aとの間の部位は、双方の湾曲形状に
より、互いに接することなく離れている。
【0019】このような鋏鉗子10を用いて切断処置を
行うためには、被切断部位あるいは被切断物の硬さや靭
性に打ち勝つ剪断力をブレード18,20の刃部19,
21に発生させる必要がある。本実施例の鋏鉗子10
は、ブレード18,20のそれぞれを湾曲形状に形成し
た上で互いにこの湾曲形状とは逆方向に変位させて刃部
19,21を接触させ、このときに各ブレード18,2
0を中立点まで押し戻そうとする反発力によって、この
接触点Pにおいて刃部19,21が互いに密に接するよ
うに付勢する。
【0020】このような反発力を形成するために各刃部
19,21が接触を開始する基端側の接触点Pからブレ
ード18,20を連続的に曲げていくと、結果としてブ
レード18,20の長さ方向の中央部から、先端部18
b,20bにわたって湾曲した形状となる。このため、
接触点Pが先端側に移動するにつれ、ブレード18,2
0の変位が大きくなるが、保持部材30の脚部30a,
30b間に挟まれて固定されている部分すなわち作動部
18a,20aからの距離も大きくなるので、板バネと
してのバネ常数が小さくなる。このため、発生する反発
力は接触点Pの位置に関わりなくほぼ一定となる。
【0021】したがって、本実施例の内視鏡用鋏鉗子1
0によれば、例えブレード18,20の長さが長くなっ
ても、基端部18a,20a側から先端部18b,20
bまで、ブレード18,20の全長にわたって各刃部1
9,21がほぼ一定の付勢力で接触し、どの位置におい
ても被切断部位を効果的に切断することができる なお、上記実施例ではブレード18,20を互いに逆方
向に湾曲する滑らかな曲線状に形成したが、これらのブ
レード18,20の湾曲形状は、各刃部19,21が、
図2に示すその開位置から図3に示す閉位置までP点で
交差する湾曲形状であればどのような形状でもよく、例
えば単一の円弧からなる曲線、複数の円弧からなる複合
曲線、放物線、双曲線、あるいは、折れ曲がった直線
等、ブレード18の厚さあるいは幅等の寸法に応じて適
切な弾性を発揮するように選択することができる。更
に、ブレード18,20の双方を同様な湾曲形状、ある
いは、異なる湾曲形状として、鋏鉗子10の必要に応じ
て組み合わせることも可能である。また、刃部19,2
1の形状についてもブレード18,20と共にこの厚さ
方向に湾曲させるだけでなく、ブレード18,20の幅
方向にも更に湾曲させてもよいことは明らかである。
【0022】図5から図7はこのようなブレード形状の
いくつかの例を示す。図中、上記実施例と同様な部分に
は同様な符号を付してその説明を省略する。図5は、第
2の実施例による内視鏡用鋏鉗子10の先端部12であ
り、一対のブレード48,50は閉じた状態で示してあ
る。この実施例のブレード48,50は、先端側の部分
の厚さを基端側よりも薄く形成してある。
【0023】刃部49,51を形成した部分は、ブレー
ド48,50を開いたときに最も基端側で接触する部位
から先端部48b,50bまで、ほぼ一定の薄肉構造に
形成し、しかも、基端側の作動部48a,50aの付近
には充分な厚さに形成してある。このため、ブレード4
8,50の全体の形状としては刃部49,51の部分で
一段薄くなった段付き形状となる。段部52,54は湾
曲面で形成し、応力集中を防止した構造とするのが好ま
しい。
【0024】この第2の実施例では、ブレード48,5
0の特に刃部49,51を配置した部分に板バネとして
充分なストロークと低い応力を得ることができ、リンク
38,40及び駆動部材42と共に開閉機構22を形成
する作動部48a,50aの部分には充分な強度、剛性
及び機構形成のための充分な寸法を与えることができ
る。
【0025】したがって、上記第2実施例によれば、ブ
レード48,50が刃部49,51を配置した部分と、
作動部48a,50aとで厚さを変えて形成し、しかも
刃部49,51の部分で厚さをほぼ均一に適切なばね定
数を形成する寸法に保っているので、適切な弾力性とし
っかりした駆動機構を構成することができる。
【0026】図6に示す第3の実施例は、体腔内で内視
鏡による観察下で使用する際に、観察視野に捉え易くな
るようブレード56,58の先端側の全体形状をこれら
のブレード56,58の一側に傾斜させた状態に湾曲さ
せたものである。
【0027】この第3の実施例では、ブレード56,5
8は上記第2の実施例と同様に段部60,62を有する
段付き形状に形成し、更に、刃部を形成した部分は四分
の一楕円と呼ばれる板バネ形状を形成する。これらのブ
レード56,58を閉じた状態では、作動部56a,5
8a間の接触面あるいは中間面よりも一側に変位した位
置で、先端部56b,58bが接触する。
【0028】この第3の実施例の場合は、上述のように
適切な弾力性としっかりした開閉駆動機構22とを形成
すると共に、ブレード56,58の刃部を形成する部分
を四分の一楕円形状としたことにより、体腔内での視認
性を優れたものとすることができる。
【0029】このような鋏鉗子10の先端部は、体腔内
に案内する例えばトラカール等の案内装置との関係で寸
法が制約されており、上記第3実施例における通称四分
の一楕円形状は、挿入部14(図1)の中心線から一側
に湾曲させているため、この傾斜あるいは湾曲の大きさ
もこのような案内装置の制約を受ける。
【0030】図7は、第4の実施例を示し、この実施例
のブレード64,66はこのような寸法上の制約のもと
でもで更に大きく湾曲させることを可能とするものであ
る。この第4の実施例におけるブレード64,66は、
最も基端部側で各刃部が接触する部位すなわち接触開始
点の付近で、ブレード64,66の一側の同じ方向に向
けて一旦湾曲あるいは傾斜させた後、本来の方向に傾斜
を反転させることにより、より大きな傾斜を形成してい
る。このブレード64,66の刃部を形成した部分は、
二分の一楕円と呼ばれる板バネ形状を形成する。
【0031】本実施例では、突出側の一方のブレード6
4に段部68を形成し、他方のブレード66には切り下
げ部70を形成してある。切り下げ部70はブレード6
4,66を開閉するときの干渉を防止する。なお、各ブ
レード64,66の刃部を形成する部分の厚さは、これ
らの各刃部の接触点でのばね定数がほぼ等しくなるよう
に形成するのが好ましい。
【0032】このように、ブレード64,66の刃部を
形成する部分を二分の一楕円形状とすることにより、体
腔内での視認性を更に優れたものとすることができる。
図8は本発明の第5の実施例を示す。本実施例では、上
記第1から第4の実施例のように各ブレードの刃部を接
触させる力をブレード自体の弾性変形により形成するの
ではなく、保持部材30あるいはこの保持部材30の脚
部30a,30bの弾性変形により形成するものであ
る。
【0033】図8に示すように、保持部材30の脚部3
0a,30bは支点ねじ72により、ブレード74,7
6の基端部における作動部74a,76aを回動可能に
保持する。この支点ねじ72は、軸部72aの一端側で
拡径したヘッド部を有し、このヘッド部に雄ねじ72b
と座ぐり72cとを形成してある。また、保持部材30
の一方の脚部30aには支点ねじ72の軸部72aを摺
動自在に収容する係合孔79aを形成し、他方の脚部3
0bには雌ねじ部79bと座ぐり孔79cとからなる係
合孔を形成してあり、この雌ねじ部79bに支点ねじ7
2の雄ねじ72bが螺合し、座ぐり孔79cが座ぐり7
2cを収容する。
【0034】このため、支点ねじ72の一端側のヘッド
部72b,72cは,保持部材30の脚部30bと強固
に結合し、一方、支点ねじ72の他端側は、脚部30b
に対してこの支点ねじ72の軸方向に摺動することがで
きる。
【0035】本実施例の鋏鉗子によれば、図8の(A)
に示すブレード74,76が完全に開いた状態では、作
動部74a,76aが互いに側方に最も近接して位置す
る。このとき、支点ねじ72の端部が脚部30aの係合
孔79aを完全に埋める状態に嵌入し、この支点ねじ7
2の端面は脚部30aの外面とほぼ同一面内に配置され
る。保持部材30の脚部30a,30bはほぼ平行に近
い状態に配置されているため、ブレード74,76を挟
む力は大きくないが、しかし、刃部同士の接触点が支点
を形成する支点ねじ72に近いため、刃部同士を接触さ
せる力としては充分である。
【0036】図8の(B)に示すブレード74,76の
全閉状態では、それぞれの先端部74b,76bが接し
た状態でとなる。ブレード74,76の湾曲形状により
保持部材30の脚部30a,30bの間隔が広げられ、
支点ねじ72の端面は係合孔79aの奥に沈んだ状態に
配置される。このとき、保持部材30の脚部30a,3
0bはその弾力性により元の状態に復帰しようとし、支
点ねじ72の部分で作動部74a,76aを介してブレ
ード74,76の各刃部を互いに接触させる方向の力を
発生する。
【0037】この図8の(B)に示す状態では、保持部
材30の脚部30a,30b間の間隔が、図8の(A)
に示す間隔よりも大きく、このため、閉じようとする力
も大きい。しかし、刃部同士の接触点が支点ねじ72か
らの距離が長いため、刃部同士を接触させる力としては
適切なものとなる。
【0038】本実施例のように、保持部材30の弾性を
利用してブレード74,76の刃部を接触させる場合に
は、ブレードを硬い材質で形成する必要から僅かなブレ
ードの変位で大きな力が発生する制御困難な状態、およ
び、ブレードを薄く形成する必要から強度が低下して壊
れ易くなる状態でも、適切な付勢力でブレード74,7
6の刃部を確実に接触させることができる。このとき
の、付勢力は、保持部材30の材質、形状および寸法等
により適宜に所要の大きさとすることができる。このた
め、ブレード74,76の材質、形状および寸法も自由
に選定することが可能となる。
【0039】したがって、本実施例によれば、保持部材
30の弾性を利用してブレード74,76の刃部を接触
させるため、ブレード74,76を形成する際の形状、
寸法の自由度が増すと共に、保持部材30はばねとして
のストロークを大きくすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上明らかなように、本発明の内視鏡用
鋏鉗子によれば、刃部同士を接触させる力がブレードに
作用するため、例えブレードの長さが長くてもその全長
にわたって充分な剪断力を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の内視鏡用鋏鉗子の全体
図である。
【図2】図1の鋏鉗子の先端部におけるブレードを開い
た状態の説明図である。
【図3】そのブレードを閉じた状態の説明図である。
【図4】ブレードを保持する保持部材の一部を断面で示
す説明図である。
【図5】第2の実施例の鋏鉗子のブレード構造の概略を
示す説明図である。
【図6】第3の実施例の鋏鉗子のブレード構造の概略を
示す説明図である。
【図7】第4の実施例の鋏鉗子のブレード構造の概略を
示す説明図である。
【図8】第5の実施例の鋏鉗子の保持部材の構造および
動作を示す説明図である。
【符号の説明】
10…鋏鉗子、18,20…ブレード、18a,20a
…作動部、19,21…刃部、22…開閉機構、30…
保持部材、30a,30b…脚部、31…スロット、3
2…支点ピン、38,40…リンク、42…駆動部材、
P…接触点。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部を互いに枢着して保持部材で保持
    された一対の開閉自在なブレードを有する内視鏡用鋏鉗
    子において、前記各ブレードはそれぞれの刃部を交差さ
    せる側方に湾曲した形状を有し、前記保持部材は、開位
    置から閉位置まで各ブレードの刃部を互いに接触させる
    付勢手段を有することを特徴とする鋏鉗子。
JP5107000A 1993-05-07 1993-05-07 内視鏡用鋏鉗子 Withdrawn JPH06315462A (ja)

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JP5107000A JPH06315462A (ja) 1993-05-07 1993-05-07 内視鏡用鋏鉗子

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JP5107000A JPH06315462A (ja) 1993-05-07 1993-05-07 内視鏡用鋏鉗子

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7046873B2 (en) 2002-07-30 2006-05-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Optical switch device
JP2012165812A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Kanazawa Inst Of Technology 軟性内視鏡用処置具および鋏鉗子

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