JP3780008B2 - 外科用器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば鉗子、鋏のような外科用器具、特に、腹腔鏡下手術に用いるのに好適な外科用器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
先端に設けられた鉗子機構を基端側の操作部にて遠隔操作する構成の鉗子が知られている(実開平5−76413号公報)。この鉗子は、先端に開閉可能な一対の爪部材よりなる鉗子機構を有し、この鉗子機構に連接された伝達軸の基端部に、固定把持部とこれに対し接近・離間する方向に回動可能な回動把持部とからなる爪操作手段を設け、この爪操作手段の回動把持部を回動操作することにより、伝達軸に内蔵された伝達竿が牽引されて長手方向に移動し、前記爪部材が開閉するよう構成したものである。
【0003】
ところで、近年、虫垂や胆嚢の切除術等において、従来の開腹手術に代わり、非開腹で行う腹腔鏡下手術が注目されている。この腹腔鏡下手術は、図16に示すように、腹壁100を貫通して腹腔101内に例えば4本のトロカール管107を挿入し、その内の1本のトロカール管107を介して挿入した小型カメラ(内視鏡)102で腹腔101内をモニター画像103に映し、このモニター画像103を見ながら、他のトロカール管107を介してそれぞれ挿入された鉗子104、鋏105および電気メス106を適宜操作して、所望の外科的処置を腹腔101内で行うものである。
【0004】
このような腹腔鏡下手術においては、直管であるトロカール管107は、腹壁100に貫通、固定され、しかも、貫通部の組織保護のために、トロカール管107の腹壁100に対する角度もほとんど変更できないため、鉗子104、鋏105および電気メス106は、それぞれ、外科的処置の可能な領域が狭い範囲に限定されてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、上記問題を解決する方法として、例えば、鉗子104をトロカール管107に挿入後、鉗子104の長尺な器具本体(伝達軸)108の先端付近を屈曲または湾曲させ(図16中一点鎖線で示す)、鉗子104の回転との組み合わせにより、先端の鉗子機構が届く範囲を拡大することが提案されている。
【0006】
しかしながら、この方法では、長尺な器具本体が屈曲または湾曲する際の屈曲角度を十分に大きく取ることができず、また、器具本体の屈曲点から先端の鉗子機構までの距離が長くなる傾向にあり、従って、臓器表面109に対し垂直なトロカール管に鉗子104を挿入した場合、トロカール管の直下においては、臓器表面109に平行な方向での把持動作は行えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、外科的処置を適正な姿勢で行うことができる外科用器具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0009】
(1) 長尺な器具本体と、
前記器具本体の先端部に、器具本体の軸とほぼ直交する回転軸を中心として回動可能に設けられたヘッド部と、
前記ヘッド部に設けられ、開閉または回動動作を行う外科動作手段と、
前記器具本体の基端側に設けられ、前記ヘッド部の回動および前記外科動作手段の作動を遠隔操作する操作部と、
前記操作部での操作を伝達し、前記ヘッド部の回動動作に変換する一対の第1プッシュロッドを有する第1の伝達手段と、
前記ヘッド部の姿勢に係らず、前記操作部での操作を伝達し、前記外科動作手段の開閉または回動動作に変換する第2の伝達手段とを有する外科用器具であって、
前記第1の伝達手段は、前記両第1プッシュロッドの先端が、それぞれ、前記ヘッド部の前記器具本体の軸を介して対向する位置で、かつ、前記回転軸方向のそれぞれ異なる位置に前記ヘッド部に対して回動可能に支持されて、リンク機構を構成していることを特徴とする外科用器具。
【0010】
(2) 前記操作部は、回転操作部材と、前記回転操作部材の回転操作を、前記両第1プッシュロッドの長手方向かつ互いに逆方向の移動に変換する変換手段とを備える上記(1)に記載の外科用器具。
【0011】
(3) 前記変換手段は、前記回転操作部材の先端側の面に固着され、前記回転操作部材の回転軸に対し所定角度傾斜するテーパ状のカム面を有するカム部材と、前記両第1プッシュロッドをぞれぞれ基端方向に付勢して、該両第1プッシュロッドの基端をぞれぞれ前記カム面に押接するコイルバネとで構成されている上記(2)に記載の外科用器具。
【0012】
(4) 前記第2の伝達手段は、少なくとも1つの突起状の接点と、前記接点を押圧、移動する押圧面を先端に有する第2プッシュロッドとで構成され、前記外科動作手段は、前記押圧面上での前記接点の移動により作動するよう構成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の外科用器具。
【0013】
(5) 前記接点は、前記回転軸の軸線上またはその近傍に位置する上記(4)に記載の外科用器具。
【0014】
(6) 前記ヘッド部の回動角度を設定、保持する角度設定手段を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の外科用器具。
【0015】
(7) 前記ヘッド部の前記器具本体に対し回動するための前記回転軸が、前記外科動作手段の近傍に設けられている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の外科用器具。
【0016】
(8) 前記ヘッド部が前記器具本体に対しほぼ90°に回転可能である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の外科用器具。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の外科用器具を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の外科用器具を鉗子に適用した場合の実施例を示す全体側面図、図2および図3は、それぞれ、図1に示す外科用器具の先端部付近の構成を示す平面図および部分断面平面図、図4および図5は、それぞれ、図1に示す外科用器具の先端部付近の構成であって、ヘッド部が器具本体の軸と直角になった状態を示す平面図および部分断面平面図、図6および図7は、それぞれ、図1に示す外科用器具の先端部付近の構成を示す側面図および部分断面側面図、図8は、図1に示す外科用器具の先端部付近の構成であって、鉗子が開いた状態を示す部分断面側面図、図9は、図1に示す外科用器具の先端部付近の構成であって、ヘッド部が器具本体の軸と直角になりかつ鉗子が開いた状態を示す部分断面側面図、図10は、図1に示す外科用器具の先端部付近の構成であって、ヘッド部が器具本体の軸と直角になった状態を示す部分断面側面図、図11は、本発明におけるダイヤルの構成例を示す斜視図、図12および図13は、それぞれ、図1に示す外科用器具の基端部に設置された操作部の構成を示す部分断面側面図、図14および図15は、それぞれ、操作部の先端部分の構成を示す部分断面側面図である。
【0019】
なお、以下の説明において、図1〜図10、図12〜図15中の右側を「基端」、左側を「先端」といい、先端方向へ移動することを「前進」、基端方向へ移動することを「後退」という。
【0020】
図1に示される本発明の外科用器具1は、主に、腹腔鏡下手術において使用される鉗子であり、長尺な器具本体2と、器具本体2の先端部に設けられたヘッド部3と、ヘッド部3に設けられ、開閉または回動動作を行う外科動作手段4と、器具本体2の基端側に設けられた操作部5と、操作部5での操作を伝達し、ヘッド部3の回動動作に変換する第1の伝達手段と、ヘッド部3の姿勢(回動角度)に係らず、操作部5での操作を伝達し、外科動作手段4の開閉または回動動作に変換する第2の伝達手段とで構成されている。
【0021】
器具本体2は、内部に後述する各プッシュロッド71、72、8等を収納し得る空間が形成された中空の長尺部材であり、その基端は、後述する操作部本体51に固定されている。
【0022】
器具本体2の横断面形状は、例えば、円形、楕円形、多角形等、特に限定されないが、好ましくは円形とされる。この場合、その外径は、トロカール管へ挿入可能な程度とされ、具体的には、器具本体2の外径は、5〜18mm程度とするのが好ましい。
【0023】
なお、図示の構成では、器具本体2は、トロカール管への挿入を考慮して、直線状をなしているが、これに限らず、所望の形状に予め湾曲または屈曲したものであってもよい。また、トロカール管へ挿入後、器具本体2の先端部等が所望の形状に湾曲または屈曲可能なものであってもよい。
【0024】
図2〜図5に示すように、器具本体2の先端部には、ヘッド部3が回動可能に支持されている。このヘッド部3は、ホルダー31と、ホルダー31の中央部の上下にそれぞれ突出した回転軸32と、ホルダー31の基端側に立設された軸33および34とで構成されている。
【0025】
器具本体2の先端部には、対向する一対の舌片21が形成され、各舌片21の先端部には、それぞれ、孔22が形成されている。これらの孔22にそれぞれ回転軸32が挿入され、これにより、ヘッド部3が両舌片21の間に回転可能に支持される。なお、ヘッド部3の回動における最大角度範囲は、器具本体2の軸25に対し±90°程度とされる。
軸33および34は、それぞれ、ヘッド部3の両側部、すなわち器具本体2の軸25を介して対向する位置(対称)に形成されている。
【0026】
器具本体2内には、ヘッド部3を回転操作するための一対の第1プッシュロッド71、72と、外科動作手段4の開閉または回動動作を行うための第2プッシュロッド8とが、それらの長手方向に移動可能に収納されている。この場合、第1プッシュロッド71、72は、それぞれ、軸25を介して対向配置され、基端から先端に至るまでの間で、第1プッシュロッド71は図3の紙面の手前側に、第1プッシュロッド72は紙面の奥部側に変位して配置される。また、第2プッシュロッド8は、器具本体2の中心、すなわち軸25上に配置されている。
【0027】
第1プッシュロッド71、72の先端は、それぞれ、軸33、34にてホルダー31に対し回動可能に支持されている。これにより、両第1プッシュロッド71、72と、それらの先端同士を連結するホルダー31とでリンク機構が構成される。このリンク機構が、前記第1伝達手段に相当する。
【0028】
なお、第1プッシュロッド71、72との接続部である軸33、34は、それぞれ、ホルダー31の上面(図3の紙面の表側)および下面(図3の紙面の裏側)に設けられており、図5に示すように、ヘッド部3が回動(屈曲)したときに、第1プッシュロッド71および72が干渉しないように構成されている。
【0029】
また、第2プッシュロッド8の先端には、図7〜図9に示すように、上下一対のテーパ状の押圧面81が形成されている。これらの押圧面81には、後述する外科動作手段4の基端部に設けられた一対の接点45がそれぞれ当接する。これらの接点45と、第2プッシュロッド8とで、前記第2の伝達手段が構成される。
【0030】
図6〜図8に示すように、外科動作手段4は、生体組織を挟持し得る鉗子機構を構成するもので、ホルダー31に対し軸43により回動可能に支持された一対の可動挟持片41、42で構成されている。これらの可動挟持片41、42の先端側は、把持部44を構成しており、その内側接合面には、把持物の滑りを防止するための微小な凹凸が形成されている。
【0031】
可動挟持片41、42の軸43より基端側には、それぞれ、突起状の接点45が内側へ向けて突出形成されている。これらの接点45は、半球形をなしており、その球面の一部と前記押圧面81とが接触している。また、両接点45は、可動挟持片41、42が開状態(両接点45が接触または接近している状態)のとき、回転軸32の軸線上またはその近傍に位置する(図8、図9参照)。
【0032】
また、可動挟持片41、42は、図示しない付勢手段により、それらが開く方向に常時付勢されている。この付勢手段としては、各種バネや磁石の吸着力または反発力を利用した構成のもの等が挙げられる。
【0033】
ヘッド部3の器具本体2に対する回転軸から器具先端までの長さ、すなわち回転軸32の中心から外科動作手段4の先端までの長さは、特に限定されないが、例えば9〜20mm、好ましくは15〜17mm程度である。このような長さとすれば、トロカール管の直下においても、外科動作手段4の方向を急角度で変え得るようにでき、外科的処置を適正な姿勢で行うことができる。
【0034】
図12、図13に示すように、器具本体2の基端側には、ヘッド部3の回動動作および外科動作手段4の開閉等を遠隔的に操作する操作部5が設けられている。この操作部5は、操作部本体(ケーシング)51と、ヘッド部3を回動操作するダイヤル52と、外科動作手段4を作動させるハンドル部53と、ラチェット解除用ハンドル54と、ラチェット55とで構成されている。また、操作部5には、ヘッド部3の回動角度を設定、保持する角度設定手段6が設けられている。
【0035】
操作部本体51の先端は、器具本体2の基端と接続、固定されており、器具本体2の内部に挿通された第1プッシュロッド71、72、および第2プッシュロッド8の基端部は、操作部本体51の内部まで延長されている。
【0036】
第1プッシュロッド71、72の基端側には、第2プッシュロッド8を回転軸として回転するダイヤル(回転操作部材)52が設けられている。さらに、ダイヤル52の先端側の面には、ダイヤル52の回転軸に対し所定角度傾斜するテーパ状のカム面522を有するカム部材521が固着されている。カム面522は、例えば、円筒体の途中をその底面と非平行な面で切断したときの切断面で構成されている。
【0037】
一方、第1プッシュロッド71、72の基端部には、それぞれ、第1プッシュロッド位置決め用の凸部73が形成されており、両凸部73には、操作部本体51内に設置された圧縮状態のコイルバネ56の一端がそれぞれ係止している。これにより、第1プッシュロッド71、72は、コイルバネ56の弾性力により基端側へ付勢され、それらの基端がカム面522に押接されている。カム部材521と、両凸部73と両コイルバネ56とで、ダイヤル52の回転操作を、第2プッシュロッド71、72の長手方向かつ互いに逆方向の移動に変換する変換手段が構成される。
なお、ダイヤル52の外周面には、滑りを防止するための微小な凹凸条(ローレット)が形成されている。
【0038】
ダイヤル52を回転操作すると、これと同時にカム面522も回転し、カム面522に基端が当接した第1プッシュロッド71、72の内の一方を前進させ、他方を後退させる。これにより、器具本体2の先端部において、前記リンク機構によりヘッド部3が回動する。
【0039】
ダイヤル52の基端側には、角度設定手段6が設けられている。この角度設定手段6は、ダイヤル52の回転に際してのクリック機構を構成するもので、図示しないガイドに沿って第2プッシュロッド8の長手方向に微小距離摺動可能なスライダー61と、スライダー61に設置されたプランジャー62と、スライダー61を先端方向へ付勢するバネ63と、ダイヤル52の基端面にダイヤルの円周方向に沿って等間隔で形成された複数の孔64とで構成されている。プランジャー62の先端部は、丸みを帯びており、ダイヤル52の回転に伴い、各孔64に選択的に挿入される。
【0040】
スライダー61は、バネ63に付勢されて先端側へ押圧され、プランジャー62の先端がダイヤル52の基端面に当接するが、ダイヤル52の回転に際し、プランジャー62と孔64とが一致すると、プランジャー62がその孔64内に挿入され、これによりダイヤル52の回転が一旦停止し、位置決めがなされる。ダイヤル52の回転が停止すると、第1プッシュロッド71、72の移動も停止し、ヘッド部3の回動角度が固定される。再びダイヤル52を回転すると、バネ63の付勢力に抗してスライダー61が基端側へ移動し、プランジャー62が孔64から抜け、隣接する次の孔64に挿入されるまでダイヤル52が回転する。以後、この動作が繰り返し行われる。
【0041】
ハンドル部53は、操作部本体51に対し固定的または一体的に設けられた固定ハンドル532と、該固定ハンドル532に対し開閉(回動)する可動ハンドル533とで構成されている。可動ハンドル533は、軸部材531により操作部本体51に対し回動可能に取り付けられており、常時ハンドルが開状態を保持するように、トーションバネ536により図12中時計方向に付勢されている。また、可動ハンドル533の図12、図13中上端部には、長孔534と、ラチェット係合用の爪535とが形成されている。
【0042】
長孔534には、第2プッシュロッド8の基端に突出形成されたピン82が挿入されている。また、爪535は、後述するラチェット55に形成されたラチェット穴部551に挿入されている。
【0043】
ラチェット55は、可動ハンドル533の回動を規制し、かつその回動角度、すなわち可動挟持片41、42の開度(把持力)を所望に設定、保持する機能を有する。このラチェット55は、T字状の板片で構成されており、操作部本体51に対し、図12の紙面に垂直方向に変位可能に取り付けられている。
【0044】
また、ラチェット55には、可動ハンドル533を回動させた際の爪535の移動軌跡に沿って配置された複数の溝の集合よりなるラチェット穴部551が形成されている。そして、ラチェット55は、爪535がラチェット穴部551の溝に挿入されるように、バネ等の付勢部材(図示せず)により、図12の紙面の奥部側へ常時付勢されている。
【0045】
また、ラチェット55の先端側近傍には、ラチェット解除用ハンドル54が、軸541により、操作部本体51に対し回動可能に支持されている。このラチェット解除用ハンドル54は、バネ543により図12中時計方向に付勢されている。
【0046】
ラチェット解除用ハンドル54の途中には、基端側へ向けて高さ(図12の紙面に垂直方向の厚さ)が漸増するテーパ面542が形成されており、ラチェット解除用ハンドル54を図12中の反時計回りに回動させると、テーパ面542がラチェット55の先端を押圧し、ラチェット55を紙面の手前側へ変位させる。これにより、爪535がラチェット穴部551から外れ、可動ハンドル533は、自由に回動することができるようになる。
次に、外科用器具1の作用について説明する。
【0047】
[1]ヘッド部3の回転操作
図14、図15に示すように、例えばハンドル部53を握った手の人差し指でダイヤル52を所定方向に回転操作すると、その回転角度に応じて、第1プッシュロッド71、72の基端のカム面522への当接位置が変化する。これに伴い、第1プッシュロッド71、72は互いに逆方向に器具本体2の長手方向に移動する。
【0048】
ダイヤル52の回転角度は、プランジャー62の先端部が孔64に挿入されることで設定、保持され、よって、第1プッシュロッド71、72の長手方向の位置およびヘッド部3の回動角度も、設定、保持される。
【0049】
ダイヤル52の回転操作により、図14に示すように、第1プッシュロッド71が前進し、第1プッシュロッド72が後退した場合には、器具本体2の先端部では、図4、図5に示すように、前記リンク機構における軸33、34の変位により、ヘッド部3が時計回りに回動する。この場合、ヘッド部3の最大回転角度は、外科動作手段4の中心線46と軸25とのなす角度が+90°程度となるように設定される。
【0050】
また、ダイヤル52の回転操作により、図15に示すように、第1プッシュロッド71が後退し、第1プッシュロッド72が前進した場合には、器具本体2の先端部では、前記とは逆に、ヘッド部3が反時計回りに回動する。この場合、ヘッド部3の最大回転角度は、外科動作手段4の中心線46と軸25とのなす角度が−90°程度となるように設定される。
【0051】
図14に示す状態と図15に示す状態の中間の状態(基本状態)、すなわち、第1プッシュロッド71、72の両基端の長手方向の位置が一致した状態では、図2に示すように、ヘッド部3は、器具本体2と同方向を向く(中心線46と軸25とが一致)。
【0052】
[2]外科動作手段4の開閉操作
図8および図13に示すように、可動ハンドル533が開き、可動挟持片41、42が開いた状態から、ハンドル部53を手で握り、トーションバネ536の付勢力に抗して、可動ハンドル533を図13中反時計回りに回動させる(図13中点線で示す状態)。これにより、可動ハンドル533の端部に形成された長孔534の縁部がピン82を先端方向へ押圧し、第2プッシュロッド8が前進する。この第2プッシュロッド8の前進により、図6および図7に示すように、第2プッシュロッド8の先端の押圧面81が対応する接点45を押圧し、両接点45は、押圧面81に沿って互いに離間する方向へ移動し、これに伴い、可動挟持片41、42が閉じ、外科動作が行われる。
【0053】
また、可動ハンドル533の前記回動に伴って、可動ハンドル533の端部に形成された爪535は、ラチェット穴部551の各溝に順次挿入され、可動ハンドル533の回動が停止すると、所定の溝に嵌合し、逆方向への移動が禁止される。すなわち、可動挟持片41、42の開く方向への回動が禁止される。
【0054】
このとき、例えば、ハンドル部53を握った手の人差し指でラチェット解除用ハンドル54を図12中の反時計回りに回動させると、テーパ面542がラチェット55の先端を押圧し、ラチェット55を紙面の手前側へ変位させ、爪535がラチェット穴部551から外れる。これにより、可動ハンドル533の回動の規制が解除され、ハンドル部53の握持力を減じると、トーションバネ536の付勢力により、可動ハンドル533は、時計回りに回動して元の開いた状態に戻る。また、これに伴い、第2プッシュロッド8が後退し、押圧面81による接点45の押圧が解除されるので、図示しない付勢手段の作用により、可動挟持片41、42が再び開く。
【0055】
以上のように、可動挟持片41、42の開閉は、可動ハンドル533の開閉操作に連動しており、両可動挟持片41、42の開度(把持力)は、固定ハンドル532および可動ハンドル533の開度に対応している。
【0056】
[3]ヘッド部3の屈曲時における外科動作手段4の開閉操作
図9および図10は、それぞれ、図4に示すヘッド部3が+90°回転した状態を矢印A方向から見た、外科動作手段が開状態および閉状態での部分断面側面図である。
【0057】
前述したように、両接点45は、半球状をなし、かつそれらは、可動挟持片41、42が開状態のとき、回転軸32の軸線上に位置しているため、ヘッド部3が器具本体2に対し屈曲した状態であっても、図9に示すように、両押圧面81と対応する接点45との位置関係は変わらない。よって、この状態で前記と同様に可動ハンドル533を回動して第2プッシュロッド8を前進させると、図10に示すように、両接点45は、押圧面81上を互いに離間する方向へ移動し、これに伴い、可動挟持片41、42が閉じ、外科動作が行われる。可動ハンドル533を前記と逆方向に回動して第2プッシュロッド8を後退させ、可動挟持片41、42を開く場合も同様である。
【0058】
このような可動挟持片41、42の開閉動作は、ヘッド部3の回動角度、すなわち外科動作手段4の方向に係らず、行うことができ、その操作性、応答性も一定である。
【0059】
以上、本発明の外科用器具を図示の実施例について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。例えば、外科動作手段4の構成は、一方が駆動して開閉する一対の開閉部材、すなわち、固定挟持片と、該固定挟持片に対し回動する可動挟持片とで構成されるものであってもよい。また、回動に限らず、例えば、平行移動して開閉する構成のものでもよい。さらには、例えばおじぎ鉗子、電気メス、超音波メスのように、一つの部材が回動する構成のものであってもよい。
また、第1の伝達手段および第2の伝達手段も、図示の構成に限らず、例えば、一対の第1プッシュロッドに代わり、一対の牽引ワイヤーを用いてもよい。
【0060】
本発明の外科用器具の種類は、鉗子に限らず、例えば、鋏、結紮器、持針器や、電気メス、超音波メス、レーザメス等のメスであってもよい。また、その用途も、腹腔鏡下手術に使用されるものに限定されず、例えば、脳外科手術、胸腔鏡下手術、泌尿器科手術等の他の手術にも適用することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の外科用器具によれば、ヘッド部の回動操作および外科動作手段の駆動操作の操作性が優れており、特に、ヘッド部の姿勢(回動角度)に係らず、外科動作手段の開閉または回動動作を同様の操作で行うことができる。
【0062】
このようなことから、本発明の外科用器具を例えば腹腔鏡下手術に用いた場合、臓器表面に対し垂直または急角度で外科用器具を挿入した場合でも、臓器表面に対し平行な方向での外科的動作(例えば鉗子による生体組織の把持)を行うことができるようになり、また、外科的処置が可能な領域も拡大するので、手術における操作性が格段に向上し、手術時間の短縮が図れる。
【0063】
また、第1の伝達手段が一対の第1プッシュロッドを有し、両第1プッシュロッドの先端がそれぞれヘッド部の、器具本体の軸を介して対向する位置に回動可能に支持されてリンク機構を構成している場合、特に、操作部が、回転操作部材と、回転操作部材の回転操作を、両第1プッシュロッドの長手方向かつ互いに逆方向の移動に変換する変換手段とを備える場合には、ヘッド部の回動を簡単にかつ確実に行うことができる。
【0064】
また、第2の伝達手段が、突起状、特に半球状の接点と、該接点を押圧、移動する押圧面を先端に有する第2プッシュロッドとで構成され、外科動作手段が、前記押圧面上での前記接点の移動により作動するよう構成されている場合には、ヘッド部および外科動作手段の姿勢がいかなるものであっても、接点と第2プッシュロッドとが確実に接触し、かつ点接触することができる。
【0065】
また、前記接点が、ヘッド部の器具本体に対する回転軸の軸線上またはその近傍に位置する場合には、ヘッド部の姿勢にかかわらず、確実に外科動作手段の開閉または回動操作を行うことができる。
【0066】
また、ヘッド部の回動角度を設定、保持する角度設定手段を有する場合には、外科用器具の操作性がさらに向上する。
そして、ヘッド部の器具本体に対する回転軸が外科動作手段の近傍に設けられている場合、特に、ヘッド部が器具本体に対しほぼ90°に回転可能である場合には、外科動作手段の方向を急角度で変えることができ、外科的処置を確実にかつ適正な姿勢で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外科用器具を鉗子に適用した場合の実施例を示す全体側面図である。
【図2】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成を示す平面図である。
【図3】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成を示す部分断面平面図である。
【図4】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成であって、ヘッド部が器具本体の軸に対し直角に屈曲した状態を示す平面図である。
【図5】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成であって、ヘッド部が器具本体の軸に対し直角に屈曲した状態を示す部分断面平面図である。
【図6】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成を示す側面図である。
【図7】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成を示す部分断面側面図である。
【図8】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成であって、鉗子が開いた状態を示す部分断面側面図である。
【図9】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成であって、ヘッド部が器具本体の軸に対し直角に屈曲しかつ鉗子が開いた状態を示す部分断面側面図である。
【図10】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成であって、ヘッド部が器具本体の軸に対し直角に屈曲した状態を示す部分断面側面図である。
【図11】本発明におけるダイヤルの構成例を示す斜視図である。
【図12】図1に示す外科用器具の基端部に設置された操作部の構成を示す部分断面側面図である。
【図13】図1に示す外科用器具の基端部に設置された操作部におけるハンドル部の作動状態を示す部分断面側面図である。
【図14】図13に示す操作部の先端部分の構成を示す部分断面側面図である。
【図15】図13に示す操作部の先端部分の構成を示す部分断面側面図である。
【図16】腹腔鏡下手術の状態を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 外科用器具(鉗子)
2 器具本体
21 舌片
22 孔
25 軸
3 ヘッド部
31 ホルダー
32 回転軸
33、34 軸
4 外科動作手段
41、42 可動挟持片
43 軸
44 把持部
45 接点
46 中心線
5 操作部
51 操作部本体
52 ダイヤル
521 カム部材
522 カム面
53 ハンドル部
531 軸部材
532 固定ハンドル
533 可動ハンドル
534 長孔
535 爪
536 トーションバネ
54 ラチェット解除用ハンドル
541 軸
542 テーパ面
543 バネ
55 ラチェット
551 ラチェット穴部
56 バネ
6 角度設定手段
61 スライダー
62 プランジャー
63 バネ
64 孔
71、72 第1プッシュロッド
73 凸部
8 第2プッシュロッド
81 押圧面
82 ピン
100 腹壁
101 腹腔
102 小型カメラ
103 モニター画像
104 鉗子
105 鋏
106 電気メス
107 トロカール管
108 器具本体
109 臓器表面

Claims (8)

  1. 長尺な器具本体と、
    前記器具本体の先端部に、器具本体の軸とほぼ直交する回転軸を中心として回動可能に設けられたヘッド部と、
    前記ヘッド部に設けられ、開閉または回動動作を行う外科動作手段と、
    前記器具本体の基端側に設けられ、前記ヘッド部の回動および前記外科動作手段の作動を遠隔操作する操作部と、
    前記操作部での操作を伝達し、前記ヘッド部の回動動作に変換する一対の第1プッシュロッドを有する第1の伝達手段と、
    前記ヘッド部の姿勢に係らず、前記操作部での操作を伝達し、前記外科動作手段の開閉または回動動作に変換する第2の伝達手段とを有する外科用器具であって、
    前記第1の伝達手段は、前記両第1プッシュロッドの先端が、それぞれ、前記ヘッド部の前記器具本体の軸を介して対向する位置で、かつ、前記回転軸方向のそれぞれ異なる位置に前記ヘッド部に対して回動可能に支持されて、リンク機構を構成していることを特徴とする外科用器具。
  2. 前記操作部は、回転操作部材と、前記回転操作部材の回転操作を、前記両第1プッシュロッドの長手方向かつ互いに逆方向の移動に変換する変換手段とを備える請求項1に記載の外科用器具。
  3. 前記変換手段は、前記回転操作部材の先端側の面に固着され、前記回転操作部材の回転軸に対し所定角度傾斜するテーパ状のカム面を有するカム部材と、前記両第1プッシュロッドをぞれぞれ基端方向に付勢して、該両第1プッシュロッドの基端をぞれぞれ前記カム面に押接するコイルバネとで構成されている請求項2に記載の外科用器具。
  4. 前記第2の伝達手段は、少なくとも1つの突起状の接点と、前記接点を押圧、移動する押圧面を先端に有する第2プッシュロッドとで構成され、前記外科動作手段は、前記押圧面上での前記接点の移動により作動するよう構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の外科用器具。
  5. 前記接点は、前記回転軸の軸線上またはその近傍に位置する請求項4に記載の外科用器具。
  6. 前記ヘッド部の回動角度を設定、保持する角度設定手段を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の外科用器具。
  7. 前記ヘッド部の前記器具本体に対し回動するための前記回転軸が、前記外科動作手段の近傍に設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の外科用器具。
  8. 前記ヘッド部が前記器具本体に対しほぼ90°に回転可能である請求項1ないし7のいずれかに記載の外科用器具。
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