JPH06315282A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JPH06315282A
JPH06315282A JP5253354A JP25335493A JPH06315282A JP H06315282 A JPH06315282 A JP H06315282A JP 5253354 A JP5253354 A JP 5253354A JP 25335493 A JP25335493 A JP 25335493A JP H06315282 A JPH06315282 A JP H06315282A
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JP
Japan
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piezoelectric element
actuator
moving body
endoscope
voltage
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Pending
Application number
JP5253354A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Umeyama
広一 梅山
Hiroki Moriyama
宏樹 森山
Yutaka Fujisawa
豊 藤澤
Kazuhiro Yoshida
和博 吉田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Priority to US08/184,246 priority patent/US5490015A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は構成部品数を減らし、加工、組み立て
のコストを低減するとともに、アクチュエータ本体全体
を小形化し、外部から機械的な衝撃を受けた際に、衝撃
力発生部を破損しにくくすることを最も主要な特徴とす
る。 【構成】固定部3a,7に対して摺動可能に摩擦係合す
る移動体16と、この移動体16に固定され、電圧をか
けることで伸縮動作をし、この伸縮動作によって移動体
16に衝撃力を与える圧電素子17とのみによってアク
チュエータ本体を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電・電歪素子の伸縮動
作を利用して被駆動部を駆動するアクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から圧電アクチュエータとして例え
ば、特公平4−52070号公報に示すように固定部に
対して摺動可能に摩擦係合される移動体に圧電素子の一
端を固定し、この圧電素子の他端に慣性体を固定した構
成のものが知られている。この圧電アクチュエータの動
作時には圧電素子を急激に伸縮させて慣性体に加速度を
加え、その結果生じる慣性力が移動体に加わることによ
り、移動体を固定部に対して摺動させて圧電アクチュエ
ータを自走させるようになっている。
【0003】また、例えば、特開平4−63309号公
報、特開平4−69071号公報に示すように上記アク
チュエータを利用してカメラのレンズを駆動する構成の
ものや、例えば、特開平4−177214号公報に示す
ように上記アクチュエータを利用して内視鏡の光学系の
駆動、体腔内に挿入する処置具の湾曲、鉗子の開閉等を
行なうものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成のものにあっては圧電アクチュエータの圧電素子
の一端に移動体を固定し、この圧電素子の他端に慣性体
を固定する構成になっているので、構成部品数が増え、
加工、組み立てのコストが大きくなる問題がある。
【0005】さらに、圧電アクチュエータ全体が大型化
する問題があるとともに、圧電アクチュエータに外部か
ら機械的な衝撃を受けた際に、慣性体に生じる慣性力が
圧電素子に加わり、圧電素子が破損するおそれがある。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、構成部品数を減らし、加工、組み立て
のコストを低減することができるとともに、全体を小形
化し、外部から機械的な衝撃を受けた際に、圧電素子が
破損しにくいアクチュエータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はベースと、この
ベースに摺動可能に摩擦係合する移動体と、この移動体
に結合される衝撃力発生部とのみからアクチュエータが
形成されたものである。
【0008】
【作用】衝撃力発生部によって移動体に衝撃力を与え、
この移動体をベースに対して摺動させるようにしたもの
である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図5
(B)を参照して説明する。本実施例は図2(B)に示
す内視鏡1の挿入部2における先端構成部3の本体3a
内に組込まれた観察光学系の焦点調整機構4の駆動手段
として圧電アクチュエータを適用したものである。
【0010】この場合、内視鏡1の観察光学系には先端
構成部3の先端面に観察窓部5が配設されている。さら
に、先端構成部本体3aの内部には観察光学系装着穴が
形成されているとともに、この装着穴の周囲に焦点調整
機構4のアクチュエータ装着穴3bが隣接状態で形成さ
れている。
【0011】また、観察光学系には観察窓部5に対向配
置された前部側固定レンズ6と、この前部側固定レンズ
6に対して離間対向配置された後部側固定レンズ8と、
これらの固定レンズ6,8間に配置され、この観察光学
系の光軸方向に沿って移動自在な焦点調整レンズ9とが
それぞれ設けられている。そして、これらの各レンズ
6,8,9によって観察光学系の対物レンズ群が形成さ
れている。
【0012】また、前後の固定レンズ6,8を保持する
鏡筒7には焦点調整レンズ9のレンズ枠10が観察光学
系の光軸方向に沿って移動自在に支持されている。この
レンズ枠10にはアクチュエータ装着穴3b側に向けて
連結アーム11が突設されている。この場合、鏡筒7に
は連結アーム11を挿通するガイド孔12が形成されて
いる。
【0013】さらに、アクチュエータ装着穴3bには圧
電アクチュエータのアクチュエータユニット13が装着
されている。そして、焦点調整レンズ9のレンズ枠10
はこのアクチュエータユニット13によって観察光学系
の光軸方向に沿って移動操作されるようになっている。
なお、後部側固定レンズ8の後方には観察光学系の対物
レンズ群によって結像された観察像を電気信号に変換す
る例えばCCD等の固体撮像素子14が配設されてい
る。
【0014】また、アクチュエータユニット13には図
1に示すようにレンズ枠10の連結アーム11に連結部
材15を介して連結された移動体16と、この移動体1
6に固定され、電圧をかけることで伸縮動作をし、この
伸縮動作によって移動体16に衝撃力を与える衝撃力発
生部としての圧電素子(または電歪素子)17とのみが
設けられている。ここで、圧電素子および電歪素子は例
えばチタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、磁器等
のセラミックスに電極を形成し、この電極に直流電流を
加えることにより、機械的な伸び変形を生じるものであ
る。そして、圧電素子は逆電圧効果により電界強度に比
例した歪みが生じる素子である。また、電歪素子は駆動
電圧を印加した際に電界強度の2乗に比例した歪みが生
じる素子である。
【0015】また、移動体16の前後の各端面には凹陥
部が形成されている。そして、移動体16の前端面の凹
陥部に連結部材15の後端部がはめ込み接着され、この
移動体16の後端面の凹陥部には圧電素子17の前端部
がはめ込み接着されている。なお、レンズ枠10の重量
がアクチュエータユニット13に較べて大幅に大きい場
合には連結部材15が例えばゴム等の弾性材によって形
成されている。
【0016】また、移動体16の外周部位には後方側に
向けて延出された梁部16a,16bが突設されてい
る。この梁部16a,16bの延出端部は鏡筒7および
先端構成部本体3aからなるベースに圧接されており、
適当な摩擦力で摩擦係合されている。なお、梁部16
a,16bは移動体16の外周部位に突設された複数の
延出部であってもよく、また移動体16の外周部位に突
設された円管状のものであってもよい。
【0017】さらに、鏡筒7には圧電素子17の他端部
を挿入状態で保持する保持孔7aが形成されている。そ
して、この鏡筒7の保持孔7aには圧電素子17の他端
部が緩めのはめ合いによりにはめ込まれた状態で保持さ
れている。
【0018】また、圧電素子17は内視鏡1の挿入部2
および図2(A)に示す操作部19、ユニバーサルコー
ド20内に配設されたリード線18を介して外部の制御
部21に接続されている。ここで、圧電素子17に取り
付けられるリード線18は図3に示すように次の2点で
圧電素子17に固定されている。すなわち、その1点は
圧電素子17の電極部分17aにハンダ付けされ、他の
1点は圧電素子17のダミー部分17bに接着剤により
固定されている。なお、圧電素子17には縦積層、横積
層、単層のものがある。
【0019】また、鏡筒7の表面及び移動体16の表面
には耐摩耗性を向上させる為の表面処理、例えばシュウ
酸アルマイトとチタンコートが施されている。さらに、
圧電素子17の表面には耐温湿度性、耐薬品性を上げる
為のパリレンコートが施されている。
【0020】また、制御部21には例えば図4(A)に
示す圧電素子17の第1の駆動波形および図4(B)に
示す圧電素子17の第2の駆動波形の各駆動波形をもつ
電圧を圧電素子17に印加する電圧印加手段が設けられ
ている。ここで、第1の駆動波形には1パルスの所定の
設定時間T内に、設定電圧から0電位まで印加電圧を徐
々に低下させるa領域と、0電位から所定の設定電圧ま
で急激に上昇させるb領域とが設けられている。さら
に、第2の駆動波形には1パルスの所定の設定時間T内
に、0電位から所定の設定電圧まで印加電圧を徐々に上
昇させるc領域と、設定電圧から0電位まで急激に低下
させるd領域とが設けられている。
【0021】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、図4(A)の第1の駆動波形によって駆動される
アクチュエータユニット13の動作を図5(A)を参照
して説明する。なお、アクチュエータユニット13は停
止時には移動体16が鏡筒7および先端構成部本体3a
に圧接され、適当な摩擦力で摩擦係合された状態で保持
される。
【0022】そして、アクチュエータユニット13の圧
電素子17に第1の駆動波形をもつ電圧が印加される
と、この第1の駆動波形のa領域では圧電素子17はゆ
っくり縮み、b領域では急激に伸びるサイクルをくり返
す。
【0023】すなわち、第1の駆動波形のa領域で圧電
素子17がゆっくり縮む場合には移動体16は図5
(A)のaに示すように鏡筒7および先端構成部本体3
aとの接触面の摩擦力で静止したままの状態で保持され
る。
【0024】さらに、第1の駆動波形のb領域で圧電素
子17が急激に伸びる場合にはこの圧電素子17の急激
な伸び動作によって移動体16を図5(A)中で左方向
に押圧する衝撃力が発生する。そのため、移動体16は
この圧電素子17からの衝撃力によって圧電素子17の
自重と移動体16の質量とにより決まる重心を不動点と
して図5(A)のbに示すように図中左方向に移動す
る。
【0025】また、図4(B)の第2の駆動波形によっ
てアクチュエータユニット13が駆動される場合にはア
クチュエータユニット13は図5(B)に示すように動
作する。
【0026】ここで、アクチュエータユニット13の圧
電素子17に第2の駆動波形をもつ電圧が印加される
と、この第2の駆動波形のc領域では圧電素子17はゆ
っくり伸び、d領域では急激に縮むサイクルをくり返
す。
【0027】すなわち、第2の駆動波形のc領域で圧電
素子17はゆっくり伸びる場合には移動体16は図5
(B)のcに示すように鏡筒7および先端構成部本体3
aとの接触面の摩擦力で静止したままの状態で保持され
る。
【0028】さらに、第2の駆動波形のd領域で圧電素
子17が急激に縮む場合にはこの圧電素子17の急激な
収縮動作によって移動体16を図5(B)中で右方向に
引っ張る衝撃力が発生する。そのため、移動体16はこ
の圧電素子17からの衝撃力によって圧電素子17の自
重と移動体16の質量とにより決まる重心を不動点とし
て図5(B)のdに示すように図中右方向に移動する。
【0029】したがって、アクチュエータユニット13
の動作時には圧電素子17に第1の駆動波形が印加され
る場合には移動体16が図1中で左方向に前進し、圧電
素子17に第2の駆動波形が印加される場合には移動体
16が同図中で左方向に後退する。その結果、この移動
体16の動作に連動して焦点調整レンズ9のレンズ枠1
0も同方向に前後動するので、焦点調整レンズ9の位置
を前後方向に移動させ、観察光学系の対物レンズ群の焦
点位置を調整することができる。なお、上記アクチュエ
ータユニット13の動作は発明者らの後述する実験によ
って確認されている。
【0030】そこで、上記構成のものにあってはレンズ
枠10の連結アーム11に連結部材15を介して連結さ
れた移動体16と、この移動体16に固定され、電圧を
かけることで伸縮動作をし、この伸縮動作によって移動
体16に衝撃力を与える圧電素子17とのみによってア
クチュエータユニット13を構成したので、従来の圧電
アクチュエータで使用されていた慣性体を省略すること
ができる。そのため、従来の圧電アクチュエータに比べ
て構成部品数を減らし、加工、組み立てのコストを低減
することができるとともに、アクチュエータユニット1
3全体を小形化することができる。
【0031】さらに、上記構成のアクチュエータユニッ
ト13を特に、内視鏡1の観察光学系の焦点調整機構4
のアクチュエータとして利用したので、内視鏡1の挿入
部2の先端構成部3によって形成される硬性部の長さを
抑えることができ、内視鏡1の挿入部2を挿入する際の
患者の負担を軽減することができる。
【0032】また、移動体16の後端面の凹陥部に圧電
素子17の前端部をはめ込み接着するとともに、鏡筒7
の保持孔7aに圧電素子17の他端部を緩めのはめ合い
によりにはめ込まれた状態で保持しているので、この圧
電素子17をその伸縮方向と垂直方向の変形を規制する
ことができる。そのため、この圧電素子17が外部から
の機械的衝撃で伸縮方向と垂直方向に変形して割れるこ
とを防止することができ、外部から機械的な衝撃を受け
た際に、圧電素子17が破損しにくい構造にすることが
できる。
【0033】また、レンズ枠10の重量がアクチュエー
タユニット13に較べて大幅に大きい場合には連結部材
15を例えばゴム等の弾性材によって形成したので、ア
クチュエータユニット13の移動体16の急激な動きに
対してレンズ枠10を追従させなくすることができる。
そのため、レンズ枠10の重量がアクチュエータユニッ
ト13に較べて大幅に大きい場合に連結部材15が硬い
材質の材料によって形成されている場合のように不動点
が移動体16に近づき、駆動波形の1サイクルで移動体
16が移動する量が減ることを防止することができ、ア
クチュエータユニット13の運動が阻害されることを防
止することができる。
【0034】また、図6(A)はアクチュエータユニッ
ト13の動作時の出力特性に関する実験モデルを示すも
のである。この図6(A)中で、Pはアクチュエータユ
ニット13の負荷、Qはベースである。なお、Mは従来
のアクチュエータの質量体を示すものである。さらに、
図6(B)は上記実験モデルのアクチュエータユニット
13を前進させる場合の第1の駆動波形、図6(C)は
アクチュエータユニット13を後退させる場合の第2の
駆動波形をそれぞれ示すものである。
【0035】ここで、第1の駆動波形には1パルスの所
定の設定時間T内に、0電位から所定の設定電圧(74
v)まで印加電圧を急激に上昇させる第1領域と、印加
電圧を設定電圧で所定時間一定に保持する第2領域と、
設定電圧から0電位まで印加電圧を徐々に低下させる第
3領域とが設けられており、第1領域:第2領域:第3
領域の比率は4:13:79に設定されている。さら
に、第2の駆動波形には1パルスの所定の設定時間T内
に、0電位から所定の設定電圧(74v)まで印加電圧
を徐々に上昇させる第4領域と、設定電圧から0電位ま
で急激に低下させる第5領域と、印加電圧を0電位で所
定時間保持する第6領域とが設けられており、第4領
域:第5領域:第6領域の比率は79:4:13に設定
されている。なお、アクチュエータユニット13の圧電
素子17はサイズ:1.6×0.8×9、変位量:7μ
m/100vDC、重量:0.1gにそれぞれ設定され
ている。さらに、移動体16は重量:30mgに設定さ
れている。
【0036】また、上記実験モデルのアクチュエータユ
ニット13の実験結果は次の表1に示す通りである。こ
こで、アクチュエータ質量とは移動体16+圧電素子1
7+質量体Mの総重量を示し、*は質量体Mの質量が
0.0gに設定されている。
【0037】
【表1】
【0038】すなわち、上の表1から明らかなように質
量体Mの無いアクチュエータユニット13の方が出力/
重量特性が良い。これは、質量体Mが無いアクチュエー
タユニット13ではこの質量体Mに相当する部分も圧電
素子17であり、電圧の印加により伸縮し、移動体16
の変位量を増大させるためであると考えられる。
【0039】また、図7(A)は本発明の第2の実施例
を示すものである。これは、圧電素子17の後端部を板
バネ31に接着させ、この板バネ31を移動体16の梁
部16a,16b間に圧接させた状態で支持させること
により、圧電素子17の伸縮方向と垂直方向の変形を規
制する構成にしたものである。この場合は鏡筒7に保持
孔7aを形成する必要がないので、鏡筒7の構成を簡略
化することができる。
【0040】また、図7(B)に示す変形例のように移
動体16の梁部16a,16bの裏に規制部材32を貼
着し、この規制部材32によって圧電素子17の後端部
を挟む状態で支持させることにより、圧電素子17の伸
縮方向と垂直方向の変形を規制する構成にしてもよい。
【0041】また、図8に示す本発明の第3の実施例の
ようにアクチュエータ装着穴3b内に円管33を配設
し、この円管33の中にアクチュエータユニット13の
移動体16を入れてこの円管33ごと鏡筒7に組み込む
構成にしても良い。
【0042】なお、上記実施例ではアクチュエータユニ
ット13を内視鏡1の観察光学系の焦点調整機構4のア
クチュエータとして利用したものを示したが、内視鏡1
の観察光学系のズーム機構や、絞り調整機構の駆動部と
して使うこともできる。
【0043】また、図9は本発明の第4の実施例を示す
ものである。これは、焦点調整レンズ9のレンズ枠10
を焦点調節を行なう焦点調整機構4のアクチュエータユ
ニット13の一部として利用したものである。
【0044】すなわち、本実施例ではレンズ枠10には
円筒型の圧電素子41の先端部が取り付けられていてこ
のレンズ枠10がアクチュエータユニット13の移動体
として機能するようになっている。この場合、円筒型の
圧電素子41の表面には乱反射防止の為に、例えばBC
r処理等の黒処理が施されている。
【0045】また、図10(A)は鏡筒7とレンズ枠1
0との間に静止摩擦力を与える摩擦係合部を示すもので
ある。この場合、レンズ枠10の外周部位には後方側に
向けて延出された梁部42が突設されている。この梁部
42の延出端部は鏡筒7に圧接されており、適当な摩擦
力で摩擦係合されている。
【0046】そして、円筒型の圧電素子41に図4
(A),(B)に示す各駆動波形の電圧を印加すると、
この圧電素子41は内視鏡1の焦点調整レンズ9の光軸
方向に伸縮し、その結果、移動体であるレンズ枠10が
駆動波形に応じて前進、または後退する。これにより、
焦点調整レンズ9の位置を前後方向に移動させ、観察光
学系の対物レンズ群の焦点位置を調整することができ
る。
【0047】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施例と同様の効果を得ることができる他、本実施例で
は特に、焦点調整レンズ9のレンズ枠10を焦点調節を
行なう焦点調整機構4のアクチュエータユニット13の
一部として利用したので、内視鏡1の先端構成部3の外
径寸法を小さくすることができ、内視鏡1の挿入部2を
挿入する際の患者の負担を一層軽減することができる。
【0048】また、図10(B)は鏡筒7とレンズ枠1
0との間に静止摩擦力を与える摩擦係合部の第1の変形
例を示すものである。これは、鏡筒7に電磁石43を取
り付けたものである。この場合、レンズ枠10は例えば
鉄、その他の透磁率の高い材質から成り、鏡筒7の電磁
石43の磁力によって吸着させることにより、鏡筒7と
レンズ枠10との間に静止摩擦力を与える構成にしたも
のである。
【0049】また、図10(C)は摩擦係合部の第2の
変形例を示すものである。これは、鏡筒7とレンズ枠1
0との間に内視鏡1の径方向に伸縮可能な第2の圧電素
子44を設け、この圧電素子44を伸長させて鏡筒7と
レンズ枠10との間に静止摩擦力を与える構成にしたも
のである。
【0050】また、図10(D)は摩擦係合部の第3の
変形例を示すものである。これは、鏡筒7に第1の電極
45を取り付け、レンズ枠10における鏡筒7との接合
面に第2の電極46を取り付けるとともに、各電極には
それぞれリード線47、48を取り付け、電極45およ
び電極46にそれぞれ逆極性の電圧を印加することによ
り、各電極45、46を引き合わせ、その結果鏡筒7と
レンズ枠10との間に静止摩擦力を与える構成にしたも
のである。
【0051】また、図11は本発明の第5の実施例を示
すものである。これは、処置具(鉗子)51の先端を湾
曲させる湾曲機構の駆動手段として本発明のアクチュエ
ータを適用したものである。
【0052】この処置具51には例えば可撓性の細管等
によって形成される挿入部材52の先端に鉗子本体53
が配設されている。さらに、挿入部材52の外側には軟
性チューブ54が配設されている。この軟性チューブ5
4の先端部には圧電アクチュエータのアクチュエータユ
ニット55が装着されている。
【0053】このアクチュエータユニット55には内管
と外管とからなる二重円管の一端部が閉塞状態で連結さ
れたユニットケース56が設けられている。このユニッ
トケース56の先端には開口面56aが形成されてい
る。そして、このユニットケース56の外管の外周面に
軟性チューブ54の先端部が固定されている。
【0054】また、処置具51の挿入部材52の先端は
ユニットケース56の外部側に延出されており、この状
態でユニットケース56の内管の内周面に挿入部材52
の外周面が固定されている。
【0055】さらに、ユニットケース56の内部には圧
電アクチュエータを構成するそれぞれ円筒形状の移動体
57および圧電素子58が配設されている。この場合、
移動体57はユニットケース56の内管および外管にそ
れぞれ摺動可能に摩擦係合されている。
【0056】また、圧電素子58にはリード線59の先
端部が接続されている。このリード線59はユニットケ
ース56の内管と外管との間の連結端部の部分で固定さ
れていて、移動体57が動いても手元側のリード線59
を引張らないようになっている。さらに、移動体57と
処置具51の挿入部材52の先端部との間は操作ワイヤ
60で結ばれている。
【0057】そして、ユニットケース56内の圧電素子
58に図4(A),(B)に示す各駆動波形の電圧を印
加すると、この圧電素子58は処置具51の挿入部材5
2の軸心方向に伸縮し、その結果、移動体57が駆動波
形に応じて前進、または後退する。この移動体57の動
作にともない操作ワイヤ60を押し引き操作することが
できるので、挿入部材52の先端部を湾曲させたり、元
に戻したりすることができる。
【0058】したがって、この場合も第1の実施例と同
様に従来の圧電アクチュエータで使用されていた慣性体
を省略することができるので、従来の圧電アクチュエー
タに比べて構成部品数を減らし、加工、組み立てのコス
トを低減することができるとともに、アクチュエータユ
ニット55全体を小形化することができる。
【0059】また、図12は本発明の第6の実施例を示
すものである。これは、処置具61の挿入部材62の先
端に配設された鉗子本体64を開閉させる開閉機構の駆
動手段として本発明のアクチュエータを適用したもので
ある。
【0060】この場合、挿入部材62の先端にはアクチ
ュエータユニット66のユニットケースを構成する管状
の先端硬性部63が固定されている。この先端硬性部6
3内にはアクチュエータの移動体67が先端硬性部63
の内周面の壁面と摺動可能に摩擦係合されている。
【0061】この移動体67には鉗子本体64のパンタ
グラフ機構からなる開閉部65が取り付けられている。
そして、アクチュエータの移動体67が先端硬性部63
内を前後動することにより、開閉部65が開閉するよう
になっている。
【0062】また、アクチュエータユニット66の圧電
素子68にはリード線が接続されている。このリード線
は先端硬性部63内にあるストッパ69に固定されてい
てアクチュエータユニット66の移動体67が移動して
も手元側のリード線が引張られないようになっている。
【0063】したがって、この場合も第1の実施例と同
様に従来の圧電アクチュエータで使用されていた慣性体
を省略することができるので、従来の圧電アクチュエー
タに比べて構成部品数を減らし、加工、組み立てのコス
トを低減することができるとともに、アクチュエータユ
ニット66全体を小形化することができる。
【0064】また、図13は内視鏡1の焦点調整機構4
のフォーカス用の焦点調整レンズ9を光軸方向に前後動
させて焦点調節を行なう駆動手段として圧電アクチュエ
ータを使用した第1の変形例を示すものである。
【0065】すなわち、本変形例では焦点調整レンズ9
のレンズ枠10の外周部位に連結アーム71が突設され
ている。この連結アーム71には管体72が後方に向け
て突設されている。
【0066】また、先端構成部3内の鏡筒7等の固定部
には固定管73が固定されている。この固定管73には
圧電アクチュエータのアクチュエータユニット74が装
着されている。この場合、アクチュエータユニット74
は内視鏡1の先端部に組み込める程度の大きさ(例えば
φ4×20以下程度)に設定されている。
【0067】さらに、アクチュエータユニット74には
積層型圧電素子76と、その伸縮方向に垂直な断面は長
方形状をしている駆動体77と、圧電素子76の一端を
固定する固定部材75とが設けられている。ここで、固
定部材75は固定管73の後端部に固定されている。
【0068】また、駆動体77は圧電素子76の他端に
固定されている。この駆動体77には前方側に向けて延
出された梁部78が突設されている。この梁部78の延
出端部は連結アーム71の管体72内に圧入されてお
り、適当な摩擦力で摩擦係合されている。
【0069】さらに、圧電素子76にはリード線79の
一端が接続されている。このリード線79の他端はアク
チュエータ駆動回路80に接続されている。このアクチ
ュエータ駆動回路80は図14に示す回路構成になって
いる。すなわち、このアクチュエータ駆動回路80には
制御部81が設けられており、この制御部81にデフォ
ーカス信号出力部82、第1のアナログスイッチ83、
第2のアナログスイッチ84がそれぞれ接続されてい
る。
【0070】また、第1のアナログスイッチ83の一方
の切換え端子には第1のsin波発振部85が全波整流
部86、反転部87、加算部88を順次介して接続され
ている。ここで、加算部88の入力側にはバイアス電圧
回路89が接続されている。さらに、第1のアナログス
イッチ83の他方の切換え端子には全波整流部86と反
転部87との接続部が接続されている。
【0071】また、第1のアナログスイッチ83の共通
端子には第2のアナログスイッチ84の一方の切換え端
子が接続されている。この第2のアナログスイッチ84
の他方の切換え端子には第2のsin波発振部90が接
続されている。さらに、第2のアナログスイッチ84の
共通端子にはアンプ91を介してアクチュエータユニッ
ト74の圧電素子76が接続されている。
【0072】次に、上記構成のアクチュエータ駆動回路
80の作用について説明する。まず、制御部81はデフ
ォーカス信号出力部82からの信号でデフォーカス量を
認識し、第1のアナログスイッチ83や、第2のアナロ
グスイッチ84を切換えて圧電素子76に通電される駆
動波形を変える。
【0073】ここで、焦点調整のために焦点調整レンズ
9を図13中、左方向に動かす場合には図15(A)の
駆動波形の電圧を圧電素子76に印加する。さらに、焦
点調整レンズ9を図13中、右方向に動かす場合には図
15(B)の駆動波形の電圧を圧電素子76に印加す
る。なお、圧電素子76に印加される電圧波形のピーク
電圧は圧電素子76の耐電圧能より300V以下、周波
数は素子を過度に発熱させない為に数十kHz以下程度
に設定されている。
【0074】また、アクチュエータユニット74を動か
さずに、デフォーカス量を測定する場合には図15
(C)の駆動波形の電圧を圧電素子76に印加し、レン
ズ枠10を単振動させて映像信号のコントラスト成分を
変調させることにより、デフォーカス量を得る。なお、
この手法は一般的に変調コントラスト法とよばれていて
ここでは、詳しい説明を省略する。
【0075】また、図15(A)の駆動波形の電圧を圧
電素子76に印加した場合には電圧の時間微分値が不連
続に反転する(圧電素子76の運動方向が伸び方向から
急に縮み方向に変わる)点でレンズ枠10は駆動体77
に対し、図13中、左方向に滑る。このときのステップ
移動量は数μm以下程度になる。なお、図15(A)の
駆動波形の他の点ではレンズ枠10は駆動体77と一緒
に運動して滑らない。
【0076】よって、図15(A)の駆動波形の電圧を
圧電素子76に印加し続けるとレンズ枠10はトータル
として図13中、左方向へ移動する。このときの移動量
は十数mm/s以下程度になる。
【0077】さらに、図15(B)の駆動波形の電圧を
圧電素子76に印加した場合は逆の現象により、レンズ
枠10は図13中、右方向へ移動する。また、図15
(C)の駆動波形の電圧を圧電素子76に印加した場合
はレンズ枠10は駆動体77と一緒に運動するので、レ
ンズ枠10は光軸上で単振動する。
【0078】そこで、上記構成のものにあっては1個の
アクチュエータユニット74でレンズ枠10をリニアに
正逆方向に駆動できるので、内視鏡1の小形化を図るこ
とができ、患者への負担も少なくなるとともに、コスト
が軽減される。
【0079】また、図16は図13のアクチュエータの
駆動回路の変形例を示すものである。このアクチュエー
タ駆動回路にはマニュアルスイッチ101、このマニュ
アルスイッチ101によって切換え操作されるアナログ
スイッチ102、アンプ103、台形波発振部104、
三角波発振部105、多連抵抗器106がそれぞれ設け
られている。
【0080】この場合、アナログスイッチ102の一方
の切換え端子には台形波発振部104、他方の切換え端
子には三角波発振部105がそれぞれ接続されている。
さらに、このアナログスイッチ102の共通端子にはア
ンプ103を介してアクチュエータユニット74の圧電
素子76が接続されている。また、台形波発振部104
および三角波発振部105には多連抵抗器106の発振
周波数調整用ボリューム106a,106bがそれぞれ
接続されているとともに、アンプ103には多連抵抗器
106のゲイン調整用ボリューム106cが接続されて
いる。
【0081】次に、上記構成のアクチュエータ駆動回路
の作用について説明する。まず、マニュアルスイッチ1
01によってアナログスイッチ102の切換えが行なわ
れる。そして、アナログスイッチ102の切換え動作に
ともない三角波発振部105または台形波発振部104
のうちのいずれか一方の出力がアンプ103を介してア
クチュエータユニット74の圧電素子76に印加され
る。
【0082】ここで、三角波発振部105の出力が圧電
素子76に印加された場合には印加した電圧値が上限に
なる時点でレンズ枠10は駆動体77に対して図13
中、左方向に滑る。その時点以外では、レンズ枠10は
駆動体77と一緒に運動するので、トータルとしてレン
ズ枠10は図13中、左方向へ移動する。
【0083】また、台形波発振部104の出力が圧電素
子76に印加された場合には印加した電圧値が下限にな
る時点でレンズ枠10は駆動体77に対して図13中、
右方向に移動する。
【0084】さらに、多連抵抗器106によって三角波
発振部105や台形波発振部104の発振周波数をリニ
アに変えると伴にアンプ103のゲインもリニアに変え
るように構成しておく。ただし、三角波発振部105や
台形波発振部104の発振周波数とアンプ103のゲイ
ンとは反比例する。この場合、駆動体77の運動速度や
加速度は多連抵抗器106の抵抗値を変えても変わらな
いので、三角波の上限点や台形波の下限点以外で、レン
ズ枠10が駆動体77に対して滑ることはない。
【0085】また、駆動体77の運動速度が不連続に反
転する点前後での駆動体77の運動速度は同じなので、
その際に生じる加速度αも同じになる。ここで、加速度
αは次の通りである。
【0086】α=反転前の速度−反転後の速度/△t なお、△tはアンプ103や発振部104、105の時
間分解能で決まり、発振周波数にはほとんど依存しな
い。そのため、この点でレンズ枠10は駆動体77に対
して滑ることができる。このとき、レンズ枠10や、駆
動体77の質量等の他の条件は変わらないので、レンズ
枠10は発振周波数を変えても1パルス当たり同じ量だ
け滑る。しかし、発振周波数は変わっているので、単位
時間におけるレンズ枠10のトータルの移動量は変わ
る。
【0087】そこで、上記構成のアクチュエータ駆動回
路ではアクチュエータユニット74としての動作をそこ
なわずに焦点調整レンズ9の焦点調整動作のスピードコ
ントロールができる。
【0088】また、図17はアクチュエータの第2の変
形例を示すものである。これは、図13のアクチュエー
タユニット74における駆動体77の延出部78の基端
部側にはさみ込まれた第2の圧電素子111を設けたも
のである。この第2の圧電素子111にはリード線11
2の一端が接続されている。このリード線112の他端
は図18のアクチュエータ駆動回路に接続されている。
【0089】また、図18のアクチュエータ駆動回路は
図14のアクチュエータ駆動回路に第2の圧電素子11
1の制御機構を加えたものである。すなわち、この図1
8のアクチュエータ駆動回路には第1の比較器113、
第2の比較器114、オア回路115、アンド回路11
6、第3のアナログスイッチ117、アンプ118がそ
れぞれ追加されている。
【0090】次に、上記構成のアクチュエータ駆動回路
の作用について説明する。まず、第1の比較器113で
はある設定電圧以下になると出力を出す。さらに、第2
の比較器114ではある設定電圧以上になると出力を出
す。
【0091】そのため、反転された信号及び反転されて
ない全波整流信号上で電圧の時間微分値が不連続を示す
点以外の信号が圧電素子76に通電されている時間中は
第2の圧電素子111への通電は停止されている。この
とき、第2の圧電素子111は光軸と垂直方向に縮む。
その結果、圧電素子76の延出部78と連結アーム71
の管体72との間の接触ははずれるので、レンズ枠10
は駆動体77の運動に対して追随しなくなる。
【0092】そこで、上記構成のものにあってはレンズ
枠10は不必要に鏡筒7と摺動しなくなるので、レンズ
枠10と鏡筒7との摺接部分からホコリが出ることを防
止することができ、レンズ枠10と鏡筒7との摺接部分
から出たホコリが映像上のシミとして現れにくくするこ
とができる。
【0093】また、図19はアクチュエータの第3の変
形例を示すものである。これは、処置具121の挿入部
材122の先端に配設された鉗子本体124を開閉させ
る開閉機構の駆動手段として図12の第6の実施例とは
異なる構成のアクチュエータを使用したものである。
【0094】すなわち、挿入部材122の先端には図1
3のアクチュエータユニット74と略同様の構成のアク
チュエータユニット126を収容する固定管123が固
定されている。この固定管123内にはアクチュエータ
ユニット126の積層型圧電素子127と、その伸縮方
向に垂直な断面は長方形状をしている駆動体128と、
圧電素子127の一端を固定する固定部材123aとが
設けられている。ここで、固定部材123aは固定管1
23の後端部に固定されている。
【0095】また、駆動体128は圧電素子127の他
端に固定されている。この駆動体128には前方側に向
けて延出された梁部128aが突設されている。この梁
部128aの延出端部は固定管123内に摺動可能に装
着された有底円筒状のスライダ129の筒内に圧入され
ており、適当な摩擦力で摩擦係合されている。
【0096】さらに、スライダ129の先端部には鉗子
本体124のパンタグラフ機構からなる開閉部125が
取り付けられている。そして、スライダ129が固定管
123内を前後動することにより、開閉部125が開閉
するようになっている。
【0097】また、圧電素子127にはリード線131
の一端が接続されている。このリード線131の他端は
アクチュエータ駆動装置130に内蔵された前記アクチ
ュエータ駆動回路80に接続されている。
【0098】また、図20はアクチュエータの第4の変
形例を示すものである。これは、側視型内視鏡141の
鉗子起上台142の駆動手段として図13のアクチュエ
ータユニット74と略同様の構成のアクチュエータユニ
ット143を使用したものである。
【0099】このアクチュエータユニット143には積
層型圧電素子144と、この圧電素子144に連結ロッ
ド145を介して連結された駆動体146とが設けられ
ている。ここで、圧電素子144の一端は内視鏡141
の先端構成部本体に固定されている。
【0100】さらに、先端構成部本体の内壁面には鉗子
起上台142を押圧操作する有底円筒状のスライダ14
7が摺動可能に装着されている。このスライダ147の
筒内には駆動体146の先端の梁部が圧入されており、
適当な摩擦力で摩擦係合されている。
【0101】したがって、この場合にはアクチュエータ
ユニット143によってスライダ147がスライド駆動
され、このスライダ147のスライド動作にともない鉗
子起上台142が起立されるようになっている。
【0102】また、図21はアクチュエータの第5の変
形例を示すものである。これは、処置具151の先端を
湾曲させる湾曲機構の駆動手段として図13のアクチュ
エータユニット74と略同様の構成のアクチュエータユ
ニット156を使用したものである。
【0103】この処置具151には例えばマルチルーメ
ンチューブ等のガイド管154が設けられている。この
ガイド管154の1つのルーメン内に処置具151の挿
入部材152が挿通されており、この挿入部材152の
先端に鉗子本体153が配設されている。
【0104】さらに、ガイド管154の他のルーメン1
55内にはアクチュエータユニット156が装着されて
いる。このアクチュエータユニット156には積層型圧
電素子157と、駆動体158とが設けられている。こ
の駆動体128の梁部はルーメン155内に摺動可能に
装着された有底円筒状のスライダ159の筒内に圧入さ
れており、適当な摩擦力で摩擦係合されている。また、
スライダ129の先端部と処置具151の挿入部材15
2の先端部との間は操作ワイヤ160で結ばれている。
【0105】そして、アクチュエータユニット156に
よってスライダ129を前進、または後退駆動すること
により、操作ワイヤ160を押し引き操作することがで
きるので、挿入部材152の先端部を湾曲させたり、元
に戻したりすることができるようになっている。
【0106】また、図22(A)は本発明の第7の実施
例を示すものである。これは、第1の実施例の内視鏡1
の観察光学系の焦点調整機構4の駆動手段の構成を変更
したものである。すなわち、本実施例ではアクチュエー
タユニット161内に第1の電歪素子162と第2の電
歪素子163とが設けられている。
【0107】これらの第1の電歪素子162と第2の電
歪素子163はレンズ枠10の連結アーム11をはさむ
ようにその前後に配置されており、第1の電歪素子16
2の前端部および第2の電歪素子163の後端部がそれ
ぞれ連結アーム11に固定されている。
【0108】また、レンズ枠10には連結アーム11の
後方に向けて突出された第1の梁部10aと連結アーム
11の前方に向けて突出された第2の梁部10bとが設
けられている。この場合、第1の梁部10aの先端部は
ガイド孔12の後方側、第2の梁部10bの先端部はガ
イド孔12の前方側にそれぞれ延出され、鏡筒7に摺接
されている。なお、第1の電歪素子162および第2の
電歪素子163にはリード線164、165が取り付け
られ、各リード線164、165を介して外部の制御部
21に接続されている。
【0109】さらに、内視鏡1の鏡筒7には磁石166
がはめ込まれている。この磁石166に磁力によって鏡
筒7全体が磁力を持ち、レンズ枠10を鏡筒7に摺動可
能に吸引保持するようになっている。
【0110】次に、上記構成の作用について説明する。
内視鏡1の観察光学系の焦点調整機構4の駆動時には第
1の電歪素子162または第2の電歪素子163のいず
れか一方に図22(B)に示すように2等辺三角波の電
圧波形の駆動電圧が印加される。
【0111】ここで、第1の電歪素子162に図22
(B)に示す駆動波形の電圧が印加された場合にはこの
第1の電歪素子162は図22(C)に示すように伸縮
する。そのため、第1の電歪素子162には伸縮の方向
が急激に交わる点で衝撃力が発生し、レンズ枠10が図
22(A)中で、右方向(前進方向)へステップ移動さ
れる。また、第2の電歪素子163に図22(B)に示
す駆動波形の電圧が印加された場合にはレンズ枠10は
図22(A)中で、左方向(後退方向)に移動する。
【0112】そこで、上記構成のものにあってはアクチ
ュエータユニット161内に第1の電歪素子162と第
2の電歪素子163とを設け、焦点調整機構4の駆動時
には第1の電歪素子162または第2の電歪素子163
のいずれか一方に図22(B)に示すように2等辺三角
波の電圧波形の駆動電圧を印加してレンズ枠10を前進
方向、または後退方向に移動させるようにしたので、ア
クチュエータユニット161内に第1の実施例の圧電素
子17を設けた場合と異なり2等辺三角波の電圧波形の
一種類の駆動信号のみでも焦点調整機構4のレンズ枠1
0の前進動作と、後退動作とを行なうことができる。
【0113】すなわち、第1の実施例の圧電素子17は
印加電圧に比例して伸縮する為に、この圧電素子17に
三角波形の駆動電圧を印加した場合には圧電素子17の
伸縮は三角波になり、圧電素子17が伸びきる際に発生
する衝撃力とこの圧電素子17が縮みきる際に発生する
衝撃力とが同じになる。そのため、圧電素子17が伸び
きる際に発生する衝撃力とこの圧電素子17が縮みきる
際に発生する衝撃力とが相殺され、移動体16はトータ
ルとして移動しない。これに対し、電歪素子162、1
63の場合には印加電圧の2乗に比例して変位する為
に、電歪素子162、163が伸びきる際と縮みきる際
とに発生する衝撃力に差が出ることになる。そのため、
この場合にはトータルとして移動体16を移動させるこ
とができる。
【0114】また、図23(A)は本発明の第8の実施
例を示すものである。これは、第1の実施例の内視鏡1
の観察光学系の焦点調整機構4の駆動手段の構成をさら
に変更したものである。すなわち、本実施例ではアクチ
ュエータユニット171内に超磁歪材(希土類金属と鉄
との合金)174を設けたものである。ここで、磁歪素
子は例えばニッケルやクロムやコバルト等の合金または
アルミニウム合金に磁場を印加した際に伸び、または縮
みが生じる素子である。さらに、その中で、超磁歪材は
一般的な磁歪素子よりも1,000〜10,000倍の
歪み量を有する、希土類を中心とした合金である。
【0115】また、アクチュエータユニット171には
レンズ枠10の連結アーム11の下端部に移動体172
が固定されている。この移動体172には前方側に向け
て延出された梁部173a,173bが突設されてい
る。そして、各梁部173a,173bは内視鏡1の鏡
筒7の内周面に摺動可能に摩擦係合されている。さら
に、この移動体172の後端面には超磁歪材174の前
端部が固定されている。
【0116】さらに、超磁歪材174の周囲にはこの超
磁歪材174を駆動する駆動パイプ175が配設されて
いる。この駆動パイプ175にはアルニコ系の磁石で作
られたパイプ本体176の外周面にコイル177が巻き
付けられている。このコイル177にはリード線178
が取り付けられ、このリード線178を介して外部の制
御部21に接続されている。
【0117】次に、上記構成の作用について説明する。
焦点調整機構4の駆動時にはアクチュエータユニット1
71のコイル177に図23(B)に示す波形の駆動電
圧や、図23(C)に示す波形の駆動電圧を印加するこ
とにより、超磁歪材174が急激に伸びたり縮んだりす
る。
【0118】ここで、コイル177に図23(B)に示
す波形の駆動電圧を印加した場合にはこのときの超磁歪
材174の急速変形動作によって移動体172に衝撃力
が与えられてレンズ枠10が鏡筒7内を前進方向に微小
に滑り移動される。また、コイル177に図23(C)
に示す波形の駆動電圧を印加した場合にはこのときの超
磁歪材174の急速変形動作によって移動体172に衝
撃力が与えられてレンズ枠10が鏡筒7内を後退方向に
微小に滑り移動される。
【0119】そこで、上記構成のものにあってはアクチ
ュエータユニット171内に超磁歪材174を設け、こ
の超磁歪材174の周囲に配設された駆動パイプ175
のコイル177に図23(B)に示す波形の駆動電圧
や、図23(C)に示す波形の駆動電圧を印加すること
により、超磁歪材174を駆動するようにしたので、リ
ード線178をアクチュエータユニット171内に超磁
歪材174に取り付ける必要が無い。そのため、アクチ
ュエータユニット171が移動する際にリード線178
が負荷になることがないうえ、リード線178が脱落し
て動かなくなるおそれもない。
【0120】また、図24は本発明の第9の実施例を示
すものである。これは、第1の実施例のアクチュエータ
ユニット13の圧電素子17に電力を供給する電力供給
回路181の構成を変更したものである。
【0121】すなわち、この電力供給回路181には信
号源182、トランジスタ183、電源電圧V0 、抵抗
187が設けられている。さらに、この電力供給回路1
81の出力端と圧電素子17との間には抵抗185とコ
イル186との直列回路184が挿入されている。
【0122】そして、信号源182から出力される信号
に応じてオン、オフされるトランジスタ183の動作に
ともない電源電圧V0 から抵抗187を介して出力端側
に供給される電力が制御される。さらに、この出力端か
ら抵抗185とコイル186との直列回路184を介し
て圧電素子17に供給される電力(電流×電圧)が抵抗
185とコイル186との直列回路184によってMA
Xになるように調整されることにより、アクチュエータ
ユニット13の出力(移動速度×負荷)が向上される。
【0123】また、図25乃至図27は本発明の第10
の実施例を示すものである。図25は内視鏡用撮像装置
191のシステム全体の構成を示すもので、193は内
視鏡、192はこの内視鏡193に着脱可能に連結され
る外付けカメラ、194はカメラコントロールユニッ
ト、195はモニタである。
【0124】内視鏡193には体内に挿入される挿入部
196の基端部に手元側の操作部197が連結されてい
る。この操作部197には連結コード198が着脱可能
に連結され、この連結コード198を介して図示しない
光源装置に連結されている。さらに、この操作部197
の端部には接眼部199が設けられている。
【0125】また、外付けカメラ192にはカメラ本体
200の先端部に内視鏡193との連結部201が設け
られている。そして、この連結部201に内視鏡193
の接眼部199が着脱可能に連結されるようになってい
る。
【0126】さらに、カメラ本体200の基端部には接
続コード202が連結されており、この接続コード20
2を介してカメラコントロールユニット194に接続さ
れている。さらに、このカメラコントロールユニット1
94はモニタ195に接続されている。そして、外付け
カメラ192で撮影された内視鏡像がカメラコントロー
ルユニット194を介してモニタ195に表示されるよ
うになっている。
【0127】また、外付けカメラ192の鏡筒内には図
26に示すようにこの外付けカメラ192の光軸上に絞
り機構203が配設されている。この絞り機構203に
は図27に示すように回転板204と3枚の絞り羽根2
05とが設けられている。この場合、絞り羽根205は
カメラ本体200側の固定部に回動軸206を中心に回
動自在に連結されている。さらに、各絞り羽根205の
基端部は回転板204に連結ピン207を介して回動自
在に連結されている。
【0128】さらに、光学系の各レンズ210のレンズ
ホルダの周囲には絞り機構203を開閉駆動するリニア
アクチュエータ208が外付けカメラ192の光軸方向
に前後動するように配置されている。このアクチュエー
タ208にはコイルシース209の一端部が取り付けら
れている。このコイルシース209の他端部は絞り機構
203の回転板204に固定されている。その固定点は
アクチュエータ208の軸心上から回転板204の周方
向にずれた位置に配置されている。
【0129】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、絞り機構203の操作時にはリニアアクチュエー
タ208が進退駆動される。このアクチュエータ208
の動作にともないコイルシース209が押し引き操作さ
れる。このとき、コイルシース209と回転板204と
の固定点はアクチュエータ208の軸心上から回転板2
04の周方向にずれた位置に配置されているので、コイ
ルシース209の押し引き動作にともない回転板204
がコイルシース209より受ける力で回転する。さら
に、この回転板204の回転により絞り羽根205が回
動軸206を中心に回動操作され、外付けカメラ192
の光路が開閉される。
【0130】そこで、上記構成のものにあってはリニア
アクチュエータ208により回転板204を回転駆動す
る際に、アクチュエータ208を回転板204の回転軸
と平行に配置することができるので、アクチュエータ2
08を回転板204の回転軸と垂直方向に配置する場合
に比べて外付けカメラ192の絞り機構203の口径の
増加を少なくすることができ、外付けカメラ192全体
の小形化を図ることができる。
【0131】また、図28(A)は本発明の第11の実
施例の立体視硬性内視鏡221の要部構成を示すもので
ある。この立体視硬性内視鏡221には体内に挿入され
る硬性の挿入部222の基端部に手元側の操作部223
が連結されている。
【0132】さらに、立体視硬性内視鏡221には立体
観察を行うための左右一対のリレー光学系224a、2
24bと、各々のリレー光学系224a、224bが伝
達した被写体像を撮像するCCD225a、225bと
が設けられており、視差の有る左右被写体像を得るよう
になっている。
【0133】また、左右一対のリレー光学系224a、
224bは立体視硬性内視鏡221の挿入部222に内
蔵されている。これらのリレー光学系224a、224
b間は図示しない遮光部材により互いに遮光されてい
る。
【0134】手元側の操作部223内には図28(B)
に示すようにリレー光学系224a、224bが伝達し
た左右の各被写体像を、その光軸の直角方向に反射する
プリズム226が配設されている。さらに、操作部22
3内にはプリズム226で反射された二つの被写体像を
リレー光学系224a、224bの光軸と平行な方向に
反射するミラー227a、227bと、これらミラー2
27a、227bが反射した像をCCD225a、22
5bの露光面上に結像する図示しない結像レンズとが内
蔵されている。なお、CCD225a、225bの後端
には周辺回路228a、228bが設けられている。
【0135】また、CCD225a、225bは結像し
た左被写体像および右被写体像を電気信号にそれぞれ変
換し、周辺回路228a、228b、及び信号ケーブル
を介して制御装置230に出力するようになっている。
【0136】さらに、立体視硬性内視鏡221には図示
しない照明光学系が内蔵されている。そして、図示しな
い光源装置から供給される照明光がこの照明光学系を通
して挿入部222の先端の照明窓部に導かれ、被写体に
照明光が照射されるようになっている。
【0137】また、制御装置230内にはCCD225
a、225bが出力する電気信号に対してγ補正等の処
理を施す信号処理回路232a、232bが設けられて
いる。各信号処理回路232a、232bはそれぞれA
/D変換器233a、233b、フレームメモリ234
a、234b、D/A変換器235a、235bを順次
介して三次元変換処理回路236に接続されている。こ
の三次元変換処理回路236はモニタ231に接続され
ている。
【0138】そして、各信号処理回路232a、232
bから出力される各映像信号がA/D変換器233a、
233bでA/D変換された後、各A/D変換出力がフ
レーム毎にフレームメモリ234a、234bに格納さ
れるようになっている。さらに、各フレームメモリ23
4a、234bから読み出された各信号はD/A変換器
235a、235bによってD/A変換され、各D/A
変換器235a、235bの各出力が三次元変換処理回
路236によって交互にモニタ231に表示されるよう
になっている。このとき、観察者は、モニタ231の像
を遮光メガネを介して見ることにより、被写体を立体感
のある像として観察できるようになっている。尚、立体
視を実現させる方式としては、モニタ231に左右の像
を交互に表示するもの以外に、同時に表示するものでも
良い。
【0139】したがって、制御装置230はCCD22
5a、225bを駆動すると共に、各CCD225a、
225bから出力された電気信号を信号処理し、モニタ
231に左被写体像と右被写体像とを1秒間に、例えば
30回交互に表示するようになっている。そして、観察
者は図示しない遮光メガネを介してモニタ231の画面
を見ることにより、モニタ231に表示された被写体像
を立体像として観察できるようになっている。この場
合、遮光メガネはモニタ231の画面の表示画像に同期
して左右が交互に遮光されるようになっている。これ
は、残像現象を利用して観察者に立体感を与えるもの
で、二つのリレー光学系224a、224bにより伝達
された左被写体像と右被写体像とが視差を有するので、
立体像として観察できるようになっている。
【0140】また、A/D変換器233a、233bに
は輪郭抽出回路237a、237bを介して左右の画像
のズレ量を検出する画像ズレ検出回路238が接続され
ている。この画像ズレ検出回路238にはメモリ制御回
路239a、239b、内視鏡221の操作部223に
設けたズレ量検出ボタン240および後述するアクチュ
エータ制御回路249がそれぞれ接続されている。
【0141】そして、A/D変換器233a、233b
から出力される各映像信号から輪郭抽出回路237a、
237bによって像の輪郭が抽出されるとともに、画像
ズレ検出回路238によってこの輪郭抽出回路237
a、237bの出力を比較して、左右の画像のズレ量が
検出され、この画像ズレ検出回路238の出力に応じて
メモリ制御回路239a、239bによってフレームメ
モリ234a、234bの読み出しがそれぞれ制御され
るようになっている。
【0142】また、画像ズレ検出回路238は内視鏡2
21の操作部223のズレ量検出ボタン240をONす
ると、左右の画像のズレ量検出を行うようになってい
る。そして、メモリ制御回路239a、239bは、左
右の画像のズレ量が一致するように、フレームメモリ2
34a、234bのアドレスの読み出し順を制御するよ
うになっている。
【0143】ここで、制御装置230は、左右の画像の
ズレ量検出を一度だけ検出するようにしても良いし、あ
るいは再度、画像ズレ検出回路238により、左右の画
像のズレ量を検出し、左右の画像のズレが適正な範囲に
納まったことを確認するようにしても良い。確認してズ
レていた場合には、再度、左右の画像のズレ量を一致さ
せるように調整する。前記フレームメモリ234a、2
34bから読み出された映像信号は、モニタ231上
で、表示位置がほぼ一致し、観察者が立体感のある被写
体像として観察できる。
【0144】さらに、立体視硬性内視鏡221には図2
9に示すように左右のリレー光学系224a、224b
にそれぞれ入射される左右の入射光の光軸間の角度であ
る副そう角θを調整する副そう角調整機構241が設け
られている。この副そう角調整機構241には挿入部2
22の先端面の観察窓部222Wの内側に左右一対のプ
リズム242a,242bが双眼の各光軸上に配設され
ている。各プリズム242a,242bは取り付け台2
43a,243bの内端部に固定されている。これらの
取り付け台243a,243bは挿入部222の固定部
に支軸244a,244bを介して回転可能に軸止めさ
れている。
【0145】また、取り付け台243a,243bの外
端部側には連結ゴム246a,246bを介してロッド
245a,245bの一端が固定されている。各ロッド
245a,245bの他端には光軸に平行に前後動でき
る例えば第1の実施例の圧電アクチュエータと同様の構
成のアクチュエータ247a,247bが結合されてい
る。さらに、各アクチュエータ247a,247bはリ
ード線248a,248bを介してアクチュエータ制御
回路249とそれぞれ接続されている。
【0146】次に、上記構成の立体視硬性内視鏡221
の副そう角調整機構241の作用について説明する。ま
ず、立体視内視鏡221の左右の各眼より得られた像
は、信号処理され、画像ズレ検出回路238によって左
右の各像のズレ量(ズレ量が大きいと良好な三次元画像
とならない)が検出されて三次元画像化されるととも
に、該ズレ量のデータがアクチュエータ制御回路249
に送られる。
【0147】アクチュエータ制御回路249では画像ズ
レ検出回路238からの出力信号に基いてアクチュエー
タ247a,247bを前後動させる。各アクチュエー
タ247a,247bの動作にともない取り付け台24
3a,243bが支軸244a,244bを中心に回動
され、プリズム242a,242bが図28(A)中
で、矢印方向に回動されることにより、副そう角θが変
えられる。
【0148】このように副そう角θが変わることによ
り、内視鏡121の左右の各眼の入射光の光軸の交点が
移動する。このとき、アクチュエータ制御回路249は
左右の入射光の光軸の交点が観察対象の位置にくるよう
にアクチュエータ247a,247bの動作を制御する
(左右の入射光の光軸の交点が観察対象の位置にくると
左右の各像のズレ量が極小になる)。
【0149】そこで、上記構成のものにあっては立体視
硬性内視鏡221の副そう角調整機構241によって左
右の入射光の光軸の交点が観察対象の位置にくるように
制御することができるので、観察対象と内視鏡221と
の距離が変わっても良好な三次元画像が得られる。
【0150】また、図30は本発明の第12の実施例を
示すものである。これは、第1の実施例の内視鏡1の観
察光学系の焦点調整機構4の駆動手段の構成を変更した
ものである。すなわち、本実施例ではアクチュエータユ
ニット251内に略L字状の移動体252が設けられて
いる。この移動体252の水平部253には焦点調整レ
ンズ9の光軸方向と垂直方向に配置された第1の圧電素
子256が設けられている。そして、この第1の圧電素
子256の伸張により移動体252がより強く鏡筒7と
摩擦係合するようになっている。なお、移動体252の
水平部253の先端部はレンズ枠10の連結アーム11
に連結されている。
【0151】さらに、移動体252の水平部253の後
端部に連結された垂直部255には第2の圧電素子25
7がその伸縮方向が焦点調整レンズ9の光軸方向と平行
になるように取り付けられている。
【0152】また、第1の圧電素子256はリード線2
58を介して図31に示す第1のアンプ260に接続さ
れている。この第1のアンプ260はさらにエッジトリ
ガ回路261を介してフェーズシフタ回路262に接続
されている。
【0153】さらに、第2の圧電素子257はリード線
259を介して第2のアンプ263に接続されている。
この第2のアンプ263はさらに第2の圧電素子用パル
ス回路264を介してフェーズシフタ回路262に接続
されている。なお、図32中で、(A)は第2の圧電素
子用パルス回路264の出力、(B)はフェーズシフタ
回路262の出力、(C)はエッジトリガ回路261の
出力をそれぞれ示すタイムチャートである。
【0154】次に、上記構成の作用について説明する。
内視鏡1の観察光学系の焦点調整機構4の駆動時には第
2の圧電素子257の駆動パルス(三角波or台形波)
に対して、適当に位相を進ませた方形波パルスが第1の
圧電素子256に印加される。これにより、三角波の立
ち上がり(または台形波の立ち上がり)と方形波の立ち
上がりとが略同じタイミングになるように調整された駆
動パルスが第1の圧電素子256と第2の圧電素子25
7とにそれぞれ印加される。そのため、移動体252に
第2の圧電素子257による衝撃力が加わる際に、第1
の圧電素子256が縮んで移動体252に加わる摩擦力
が減るので、移動体252に与えられる衝撃力が摩擦で
損失することがなく、移動体252の変位量を大きくす
ることができる。
【0155】さらに、このときの移動体252の移動に
伴いレンズ枠10とともにレンズ9が光軸に沿って前後
動し、内視鏡1の観察光学系のズーミングやフォーカシ
ングが行われる。
【0156】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施例と同様の効果を得ることができる他、焦点調整機
構4の駆動時における移動体252の変位量を一層大き
くすることができ、内視鏡1の観察光学系のズーミング
やフォーカシングの動作速度を高めることができる。
【0157】また、図33は本発明の第13の実施例を
示すものである。これは、第1の実施例の内視鏡1の観
察光学系の焦点調整機構4の駆動手段の構成をさらに変
更したものである。すなわち、本実施例ではアクチュエ
ータユニット271内に中空状の移動体272が設けら
れている。この移動体272の中には永久磁石274が
はめ込まれている。この永久磁石274にはレンズ枠1
0の連結アーム11が磁力で吸引結合されている。
【0158】さらに、移動体272には圧電素子273
が取り付けられている。この圧電素子273にはフレキ
シブルケーブル275a,275bが導電性接着剤でこ
の圧電素子273の+/−極にそれぞれ接続されてい
る。
【0159】また、フレキシブルケーブル275a,2
75bは図35に示すようにポリイミドフィルム276
上に銅箔277からなる導電線が一体成形されたもの
で、この銅箔277の一端部に電極取り付け部278が
形成されている。さらに、各フレキシブルケーブル27
5a,275bは図35の初期形状に形成されており、
アクチュエータユニット271の移動により折りたたま
れても図34に示すようにお互いに干渉しないように設
定されている。
【0160】次に、上記構成の作用について説明する。
内視鏡1の観察光学系の焦点調整機構4の駆動時には移
動体272は永久磁石274の作用により鏡筒7と摩擦
係合する。そして、圧電素子273に三角波や台形波の
駆動信号を印加すると移動体272に衝撃力が与えられ
て移動体272は滑り移動すると同時に、レンズ9も移
動してズーミングやフォーカシングが行なわれる。
【0161】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施例と同様の効果を得ることができる他、レンズ枠1
0を移動体272に取り付ける手間が除けるので、アク
チュエータユニット271の組み立てが容易になる。
【0162】また、図36は本発明の第14の実施例を
示すものである。これは、第1の実施例の内視鏡1の観
察光学系の焦点調整機構4の駆動手段の構成をさらに変
更したものである。すなわち、本実施例ではアクチュエ
ータユニット281の圧電素子17における+/−の電
極面にそれぞれ接点電極282a,282bが導電結合
されている。各接点電極282a,282bの先端部は
鏡筒7内に設けられた+/−の電極板283a,283
bにそれぞれ接触されている。さらに、+/−の電極板
283a,283bにはそれぞれ+/−のリード線が接
続されている。
【0163】また、図37はアクチュエータ駆動回路2
91を示すものである。このアクチュエータ駆動回路2
91にはデューティー比可変抵抗が接続された無安定マ
ルチバイブレータ292が設けられており、この無安定
マルチバイブレータ292には2つの(第1,第2の)
ワンショットバイブレータ293,294が接続されて
いる。
【0164】ここで、第1のワンショットバイブレータ
293は第1のアナログスイッチ295を介して第2の
アナログスイッチ297の第1の接点に接続されてい
る。この第2のアナログスイッチ297の共通接点は出
力スイッチ298を介して増幅回路299に接続されて
いる。この増幅回路299はリード線を介して積層圧電
素子17に接続されている。
【0165】また、第2のワンショットバイブレータ2
94は第3のアナログスイッチ296を介して第2のア
ナログスイッチ297の第2の接点に接続されている。
この第2のアナログスイッチ297は波形切換えスイッ
チ300に接続されており、この波形切換えスイッチ3
00の切換え操作に連動して第2のアナログスイッチ2
97が切換え操作されるようになっている。
【0166】次に、上記構成の作用について説明する。
アクチュエータユニット281を前進または後退動作さ
せる三角形パルス(V1 )や台形パルス(V2 )は図3
8に示すようにワンショットバイブレータ293,29
4により発生した方形波パルスでアナログスイッチ29
5,296をスイッチングし、出力を0Vと5Vの間で
切り換える。その際、併設したRC回路で積分させるこ
とにより作られる。
【0167】この場合、マルチバイブレータ292で任
意の周波数のパルスが出力される。該パルスの立ち上が
りで各ワンショットバイブレータ293,294より方
形パルスが出力され、アナログスイッチ295、296
及びその周辺のRC回路で整形されて、三角波や台形波
が形成される。さらに、第2のアナログスイッチ297
で三角波、または台形波が選択されて増幅回路299に
出力され、この増幅回路299から圧電素子17に電力
が供給される。
【0168】また、ワンショットバイブレータ293,
294は無安定マルチバイブレータ292の方形波パル
ス(MV)によりトリガがかけられる。無安定マルチバ
イブレータ292の発振周波数を変えれば単位時間当り
の三角パルスや台形パルスの発生率も変わるので、アク
チュエータユニット281の移動速度も変わる。
【0169】なお、マルチバイブレータ292の周波数
を変えてもアナログスイッチ295、296及びRC回
路より出力される波形の立ち上り速度や、立ち下がり速
度は変わらないが、単位時間当りのパルス数は変わるの
で、アクチュエータユニット281の移動速度が変化す
る。また、台形パルスと三角パルスの切り換えはスイッ
チ300でアナログスイッチ297に印加する電圧を切
り換えることにより行なう。
【0170】そして、上記のような作用でアクチュエー
タユニット281を内視鏡1の光軸に沿って前進動作、
または後退動作させることにより、観察光学系の焦点調
整機構4のズーム動作やフォーカス動作が行なわれる。
【0171】そこで、上記構成のものにあってはアクチ
ュエータユニット281の圧電素子17における+/−
の電極面にそれぞれ接点電極282a,282bが導電
結合させ、各接点電極282a,282bの先端部を鏡
筒7内に設けられた+/−の電極板283a,283b
にそれぞれ接触させたので、アクチュエータユニット2
81はリード線を動かすことなしに電力供給を受けられ
る。
【0172】また、上記アクチュエータ駆動回路291
では三角波や台形波の駆動周波数を単純に変えた場合の
ように波形が変わってしまい適切な衝撃力を与えられな
くなったり、圧電素子17内に応力集中を生じさせて圧
電素子17の破壊を起こしたりするおそれがなく、アク
チュエータユニット281を安定に駆動することができ
る。
【0173】また、図39は本発明の第15の実施例を
示すものである。これは、内視鏡311の操作部312
に突設された処置具挿通口体313に装着された鉗子栓
314のチャンネルチューブ316の外側にドーナッツ
状の固定部材317を取り付け、該固定部材317に円
筒状の圧電素子318を取り付けたものである。
【0174】この場合、固定部材317は鉗子栓314
の鉗子栓本体315と弾性材を介して固定されている。
チャンネルチューブ316内にはこのチャンネルチュー
ブ316と摺動可能に処置具319が挿通されている。
【0175】次に、上記構成の作用について説明する。
圧電素子318により固定部材317に衝撃力を与える
と、チャンネルチューブ316と処置具319との間に
滑りが生じる。このとき、固定部材317は弾性材の弾
力で元に戻るので、チャンネルチューブ316及びチャ
ンネルチューブ316と摩擦係合している処置具319
も一緒に動く。よって、最終的に処置具319はチャン
ネルチューブ316内を移動する。
【0176】そこで、上記構成のものにあっては処置具
319を鉗子栓314内にわずかに挿入するだけで自動
的に処置具319を内視鏡311内に挿通できる。さら
に、処置具319の挿入位置を微調整することもでき
る。なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施でき
ることは勿論である。
【0177】
【発明の効果】本発明によればベースに摺動可能に摩擦
係合する移動体と、この移動体に結合される衝撃力発生
部とのみによってアクチュエータを形成したので、構成
部品数を減らし、加工、組み立てのコストを低減するこ
とができるとともに、全体を小形化し、外部から機械的
な衝撃を受けた際に、衝撃力発生部が破損しにくくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の要部構成を示す縦断
面図。
【図2】 (A)は内視鏡の操作部を示す側面図、
(B)は内視鏡の挿入部の先端構成部に組込まれた焦点
調整機構を示す縦断面図。
【図3】 圧電素子に接続されるリード線の固定状態を
示す斜視図。
【図4】 (A)は圧電素子の第1の駆動波形を示す特
性図、(B)は圧電素子の第2の駆動波形を示す特性
図。
【図5】 (A)は第1の駆動波形によって駆動される
圧電素子の動作を説明するための説明図、(B)は第2
の駆動波形によって駆動される圧電素子の動作を説明す
るための説明図。
【図6】 (A)はアクチュエータの出力特性に関する
実験モデルを示す概略構成図、(B)は(A)のアクチ
ュエータを前進させる場合の駆動波形を示す特性図、
(C)は(A)のアクチュエータを後退させる場合の駆
動波形を示す特性図。
【図7】 (A)は本発明の第2の実施例の要部構成を
示す縦断面図、(B)は変形例の要部構成を示す縦断面
図。
【図8】 本発明の第3の実施例の要部構成を示す縦断
面図。
【図9】 本発明の第4の実施例の要部構成を示す縦断
面図。
【図10】 (A)は鏡筒とレンズ枠との間に静止摩擦
力を与える摩擦係合部を示す要部の縦断面図、(B)は
摩擦係合部の第1の変形例を示す要部の縦断面図、
(C)は摩擦係合部の第2の変形例を示す要部の縦断面
図、(D)は摩擦係合部の第3の変形例を示す要部の縦
断面図。
【図11】 本発明の第5の実施例の要部構成を示す縦
断面図。
【図12】 本発明の第6の実施例の要部構成を示す縦
断面図。
【図13】 アクチュエータの第1の変形例の縦断面
図。
【図14】 図12のアクチュエータの駆動回路を示す
概略構成図。
【図15】 (A)は圧電素子の第1の駆動波形を示す
特性図、(B)は圧電素子の第2の駆動波形を示す特性
図、(C)は圧電素子の第3の駆動波形を示す特性図。
【図16】 図12のアクチュエータの駆動回路の変形
例を示す概略構成図。
【図17】 アクチュエータの第2の変形例の縦断面
図。
【図18】 図16のアクチュエータの駆動回路を示す
概略構成図。
【図19】 アクチュエータの第3の変形例を示す縦断
面図。
【図20】 アクチュエータの第4の変形例を示す縦断
面図。
【図21】 アクチュエータの第5の変形例を示す縦断
面図。
【図22】 本発明の第7の実施例を示すもので、
(A)は要部構成を示す縦断面図、(B)は(A)のア
クチュエータの駆動波形を示す特性図、(C)は(A)
のアクチュエータの電歪素子の伸縮動作状態を示す特性
図。
【図23】 本発明の第8の実施例を示すもので、
(A)は要部構成を示す縦断面図、(B)は(A)のア
クチュエータを前進させる場合の駆動波形を示す特性
図、(C)は(A)のアクチュエータを後退させる場合
の駆動波形を示す特性図。
【図24】 本発明の第9の実施例を示す要部の概略構
成図。
【図25】 本発明の第10の実施例を示す内視鏡用撮
像装置のシステム全体の構成を示す斜視図。
【図26】 外付けカメラの要部構成を示す縦断面図。
【図27】 外付けカメラの絞り機構の要部構成を示す
平面図。
【図28】 本発明の第11の実施例を示すもので、
(A)は立体視硬性内視鏡の要部構成を示す縦断面図、
(B)は立体視硬性内視鏡の制御装置の概略構成図。
【図29】 立体視硬性内視鏡の副そう角を説明するた
めの概略構成図。
【図30】 本発明の第12の実施例の要部構成を示す
縦断面図。
【図31】 アクチュエータの制御部を示す概略構成
図。
【図32】 第2の圧電素子用の駆動パルス出力、フェ
ーズシフタ出力、エッジトリガ回路出力を示す特性図。
【図33】 本発明の第13の実施例の要部構成を示す
縦断面図。
【図34】 図33のL1 −L1 線断面図。
【図35】 フレキシブルケーブルの横断面図。
【図36】 本発明の第14の実施例の要部構成を示す
縦断面図。
【図37】 アクチュエータの駆動回路を示す概略構成
図。
【図38】 アクチュエータの動作特性を説明するため
の特性図。
【図39】 本発明の第15の実施例の要部構成を示す
縦断面図。
【符号の説明】
3a…先端構成部本体(ベース)、7…鏡筒(ベー
ス)、16,57…移動体、17,58…圧電素子(衝
撃力発生部)、21…制御部、56…ユニットケース
(ベース)、162…第1の電歪素子(衝撃力発生
部)、163…第2の電歪素子、174…超磁歪材(衝
撃力発生部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和博 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、このベースに摺動可能に摩擦
    係合する移動体と、この移動体に結合される衝撃力発生
    部とのみから成るアクチュエータ。
JP5253354A 1993-03-04 1993-10-08 アクチュエータ Pending JPH06315282A (ja)

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