JPH06312364A - コンクリート供試体の搬送装置 - Google Patents

コンクリート供試体の搬送装置

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Publication number
JPH06312364A
JPH06312364A JP5101281A JP10128193A JPH06312364A JP H06312364 A JPH06312364 A JP H06312364A JP 5101281 A JP5101281 A JP 5101281A JP 10128193 A JP10128193 A JP 10128193A JP H06312364 A JPH06312364 A JP H06312364A
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JP
Japan
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chain
roller chain
concrete
concrete specimen
roller
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Pending
Application number
JP5101281A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumi Sawa
真澄 澤
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TORAI ENG KK
Original Assignee
TORAI ENG KK
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数のコンクリート供試体を相互に接触しな
い状態で自動搬送できるようにする。 【構成】 円柱体をなすコンクリート供試体Wを水平方
向に搬送するための搬送装置1であって、大型ローラー
2aを有する搬送用のローラーチェーン2を備え、該ロ
ーラーチェーン2の搬送方向前後に隣接するローラー2
a,2a間に前記コンクリート供試体Wを横に倒した状
態で載置し、この状態でローラーチェーン2を回転駆動
させて複数のコンクリート供試体W〜Wを相互に接触し
ない状態に位置保持して搬送可能な構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、円柱体をなすコンク
リート供試体を水平方向に搬送するための搬送装置であ
って、具体的には例えば端面研磨機のセット台の上方に
までコンクリート供試体を横に倒した状態で搬送し、さ
らにはこの横に倒した状態のままでコンクリート供試体
を上記セット台にひとつづつセットするためのコンクリ
ート供試体の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンクリートの強度試験等に用
いられるテストピースには円柱体をなすコンクリート供
試体が用いられ、この供試体は、日本工業規格(JI
S)によればテストピースであるが故にそのコーナー部
の欠けあるいは本体部のキズ、損傷等は許されないもの
とされている。従って、この供試体の取扱いは十分慎重
に行われるべきであり、このため、従来はこの供試体を
端面研磨機にセットするにあたって人手によることが多
かった。ところが、この供試体はコンクリートの柱塊で
あるため人手によるには重く(φ100×200mmの
供試体で約4kg、φ150×300mmの供試体で約
13kg)、従ってその運搬作業は大変であり、時には
落下させてしまったりあるいは作業者が指を挟むといっ
た事故がたびたび起こっていた。そこで、本願出願人は
この問題を解決するために、実願平3−108589号
においてこの供試体を端面研磨機に自動供給するための
装置を提案した。同装置によれば、ある一定の位置まで
搬送された供試体を損傷等を与えることなく端面研磨機
に自動的にセットすることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同装置
によれば上記ある一定の位置(具体的には搬送コンベア
の待機位置)から端面研磨機のセット台への移載につい
ては問題ないのであるが、上記搬送コンベアの待機位置
に至るまでの間において供試体同士が接触し合う構成で
あり、この段階において供試体に損傷を与えるおそれが
あった。また、研磨加工完了後において上記セット台か
ら取り出された供試体をストックしておく段階において
も同様の問題があった。
【0004】そこで本発明は、複数のコンクリート供試
体を横に倒した状態で相互に接触させることなく所定の
位置にまで搬送可能なコンクリート供試体の搬送装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため請求項1記載の
発明では、円柱体をなすコンクリート供試体を水平方向
に搬送するための搬送装置であって、大型ローラーを有
する搬送用のローラーチェーンを備え、該ローラーチェ
ーンの搬送方向前後に隣接するローラー間に前記コンク
リート供試体を横に倒した状態で載置し、この状態でロ
ーラーチェーンを回転駆動させて複数のコンクリート供
試体を相互に接触しない状態に位置保持して搬送可能な
構成としたことを特徴とするコンクリート供試体の搬送
装置を創出した。
【0006】また、請求項2記載の発明では上記構成に
加えて、前記ローラーチェーンを受ける基台の一部には
欠落部を設けて、前記ローラーチェーンの停止状態にお
いてそのテンションを緩めることによりこの欠落部を経
て前記ローラーチェーンの一部を下方へ垂れ下がらせ
て、この垂れ下がった部分に載せ掛けられた一つのコン
クリート供試体をその自重によって下方へ移動させ、こ
の下方への移動途中において前記一つのコンクリート供
試体を前記ローラーチェーンから他部位に移載可能な構
成を付加したことを特徴とするコンクリート供試体の搬
送装置を創出した。
【0007】
【作用】請求項1記載の構成によれば、コンクリート供
試体は横に倒された姿勢で、ローラーチェーンの搬送方
向前後に隣接するローラー間に嵌まり込んだ状態に載置
されるので、コンクリート供試体はローラーチェーンに
対して搬送方向前後に移動不能な状態となる。従って、
適宜間隔をおいて前後隣接するローラー間にひとつづつ
コンクリート供試体を載置し、この状態でローラーチェ
ーンを回転駆動すれば、複数のコンクリート供試体は相
互間に隙間をあけて接触しない状態で搬送される。
【0008】また、請求項2記載の構成によれば、上記
したように相互に接触しない状態で搬送されてきたコン
クリート供試体が、例えば端面研磨機のセット台にひと
つづつセットされる。すなわち、ローラーチェーンが受
けられる基台の一部には欠落部が設けられているため、
この欠落部においてローラーチェーンは下から受けられ
ていない。従って、一つのコンクリート供試体がこの欠
落部にまで搬送されてきた時点においてローラーチェー
ンの回転駆動を停止し、さらにそのテンションを緩める
と、ローラーチェーンの一部はその自重およびコンクリ
ート供試体の自重によって上記欠落部から下方へ垂れ下
がり、従ってこの一つのコンクリート供試体が下方へ移
動する。この欠落部の下方に、例えば端面研磨機のセッ
ト台を配置しておけば、この一つのコンクリート供試体
をその下方への移動途中においてローラーチェーンから
セット台に移載することができる。
【0009】そして、研磨加工中ローラーチェーンは垂
れ下がった状態のままとしておき、研磨加工終了後ロー
ラーチェーンのテンションを緊張状態に復帰させる。す
ると、欠落部から垂れ下がっていたローラーチェーンの
一部はコンクリート供試体を持ち上げつつ上方に移動
し、これにより、セットされていたコンクリート供試体
がセット台から取り出される。テンションを所定の状態
に張った後、ローラーチェーンを回転駆動するればこの
コンクリート供試体はセット台の上方から搬出される。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1ないし図10に
基づいて説明する。本例では、以下説明する搬送装置1
を図1に示すようにコンクリート供試体(以下、単に
「供試体W」という)の端面研磨機に適用した場合につ
いて説明する。端面研磨機本体50については特に変更
を要しないので詳述しないが、これは図示するように供
試体Wをセットするためのセット台51、セットされた
供試体Wを位置ズレしないように固定するためのクラン
プ装置52,53および円板状の砥石54等を備えてい
る。セット台51の上面にはV溝51aが形成されてお
り、このV溝51a内に供試体Wが横に倒された姿勢で
挿入される。挿入された供試体Wはクランプ装置52,
53によって固定され、この固定状態で砥石54が押し
当てられてこの供試体Wの端面が研磨される。
【0011】さて、本例の搬送装置1はチェーンコンベ
ア形式のもので、多数の供試体Wが横に倒された姿勢で
図示左側から右方に向かって水平方向に搬送される。こ
の搬送装置1のほぼ中央に上記したセット台51が配置
されており、このセット台51に対して図示左側が搬入
側、図示右側が搬出側とされている。また、この搬送装
置1は、図中Aを境にして右側のメインコンベア3と左
側のサブコンベア40とに大別され、メインコンベア3
の途中の位置に上記セット台51が配置されている。従
って、メインコンベア3の、セット台51よりも左側の
一部とサブコンベア40とが搬入側を構成し、メインコ
ンベア3の、セット台51よりも右側の部分が搬出側を
構成している。
【0012】先ず、メインコンベア3は、図2に示すよ
うに端面研磨機本体50の基台55の上面にブラケット
56,57を介して取付けられている。このメインコン
ベア3は、図3または図4に示すようにセット台51の
前方と後方(図3において右側と左側)に一定の間隔を
おいて相互に平行に配置された基台5,5を主体として
構成されており、両基台5,5にそれぞれ搬送用のロー
ラーチェーン2,2(図3では図示省略、以下単に「チ
ェーン」という))が装着されている。
【0013】両基台5,5は同様に構成されたもので、
それぞれ断面U字状をなす枠6の内側に上下の支持枠
7,8を長手方向に沿って平行に取り付けた構成とされ
ている。上側の支持枠7の上面と枠6の底面がチェーン
2のローラー2aが転動されるガイド面とされ、枠6の
底面側がリターン側とされている。
【0014】また、上側の支持枠7は、図2に示すよう
にセット台51に対して搬入側(図示左側)と搬出側
(図示右側)に分割されており、セット台51の上方に
相当する部分が欠落されている。そして、搬入側の支持
枠7aの先端部(図示右端部)と下側の支持枠8との間
および搬出側の支持枠7bの後端部(図示左端部)と下
側の支持枠8との間には、それぞれセット台51のV溝
51aに沿って傾斜部7c,7dが設けられている。こ
の両傾斜部7c,7dとセット台51のV溝51aとの
間の間隔はチェーン2のローラー2aの径よりも大きな
間隔に設定されている。また、同様にして枠6の前後壁
の、セット台51に相当する部分には、それぞれこのセ
ット台51のV溝51aよりも大きな切込み量でV字状
の逃がし6aが形成されている。
【0015】このように構成された両基台5の図示右端
部には、図1に示すようにチェーン2を回転駆動するた
めの駆動スプロケット9,9が回転自在に取付けられて
いる。両スプロケット9,9は、伝達チェーン11aを
介して駆動モータ11により一体に回転する。
【0016】一方、両基台5の図示右端部には、図3に
示すように両基台5,5間に掛け渡し状に支持されたシ
ャフト10cを介して二連形式のスプロケット10,1
0が回転自在に支持されており、この両スプロケット1
0の外側のスプロケット10aがそれぞれメインコンベ
ア3側の従動スプロケットとして用いられている。な
お、内側のスプロケット10b,10bは、後述するサ
ブコンベア40側のスプロケットとして用いられてい
る。
【0017】上記スプロケット10,10の下方には、
図2によく示されているように半円柱体をなすテンショ
ンガイド12がシリンダ13の作動によって上下方向に
移動可能に支持されている。このテンションガイド12
の下面をなす周面は、チェーン2のローラー2aが転動
される転動面とされている。
【0018】図中14は、両基台5のリターン側出口の
直下に、前記ブラケット57を介して配置されたアイド
ラであり、このアイドラ14によってリターン側のチェ
ーン2の移動方向が水平方向から下方へ転じられる。
【0019】以上のように構成されたメインコンベア3
の両基台5,5において、チェーン2,2がそれぞれス
プロケット9,10a、テンションガイド12およびア
イドラ14間に掛け渡されている。そして、前記シリン
ダ13を引込み方向に作動させて、テンションガイド1
2を下方に移動させるとチェーン2のテンションが適正
に張られる。テンションが適正に張られるとこのチェー
ン2は、図6に示すように支持枠7a,7b間の欠落部
においてほぼ直線状態に張られる。
【0020】逆に、シリンダ13を突き出し方向に作動
させてテンションスプロケット12を上方に移動させる
とこのチェーン2のテンションは緩められ、これにより
チェーン2は図5に示すように支持枠7a,7b間の欠
落部において下方に垂れ下がり、この垂れ下がり状態に
おいてチェーン2は傾斜面部7c,7dに沿った状態と
なり、従って各ローラー2aはセット台51のV溝51
aよりも下方に位置する状態となる。
【0021】チェーン2は従来より一般に用いられてい
る無端状の搬送用ローラーチェーンであり、図8および
図9に示すように各ローラー2a,2a間のピッチが1
インチ(25.4mm)のものが用いられている。この
チェーン2の各ローラー2a〜2aは大径タイプのもの
で、両側部の保持プレート2b〜2bから上下にはみ出
す径を有している。このため、このチェーン2が回転移
動する際には各ローラー2aが支持枠7a,7bの上面
あるいは枠6の底面等を転動する。
【0022】次に、図1〜図3に示すように上記メイン
コンベア3の図示左端部にはサブコンベア40が接続さ
れている。このサブコンベア40は、より多くの供試体
Wを自動供給するために搬入側を延長する目的で設けら
れたものもので、このサブコンベア40も、メインコン
ベア3における基台5とほぼ同様に構成された基台4
2,42を備えている。両基台42,42は図3に示す
ようにメインコンベア3における場合よりも若干狭い間
隔で平行に配置されている。ただし、両基台42,42
には、前記基台5,5に設けられた支持枠7a,7b間
の欠落部および傾斜面部7c,7dは設けられておら
ず、上下の支持枠は連続して設けられている。
【0023】両基台42,42には、それぞれ前記した
チェーン2と同様のチェーン43が、図1に示すように
前記したスプロケット10bと基台42の図示左端部に
回転可能に支持されたスプロケット44との間に適度な
テンションで掛け渡されている。ここで、スプロケット
10bは、前記したようにメインコンベア3側の従動ス
プロケット10aと一体回転するため、このサブコンベ
ア40は、前記メインコンベア3が駆動されれば同時に
駆動され、停止されれば同時に停止する。また、チェー
ン2とチェーン43は同一方向へ同一速度で回転し、従
って載置された供試体Wは、このサブコンベア40から
メインコンベア3にかけて連続かつスムーズに搬送され
るようになっている。
【0024】本例の搬送装置1は以上のように構成した
ものであり、この構成によればこの搬送装置1は以下の
ようにして作動し、これによって供試体Wが端面研磨機
50のセット台51に供給される。先ず、本搬送装置1
の停止状態(駆動モータ11の停止状態)において、同
じサイズの供試体Wを搬入側に多数載置する。なお、シ
リンダ13は引込み側に作動してテンションガイド12
を下方に位置させ、これによりチェーン2,2を適正な
テンションで張った状態としておく。
【0025】各供試体Wは、図3および図4に示すよう
に横に倒されて両チェーン2,2間に跨がった姿勢で並
列に載置される。ここで、各供試体Wは図7に示すよう
に両側のチェーン2,2においてそれぞれ搬送方向前後
に隣接する二つのローラー2a,2a間に載せ掛けら
れ、従って各供試体Wはチェーン2に対して搬送方向前
後に転動不能に保持されて搬送される。
【0026】しかも、各供試体Wは、図示するように相
互間に必要かつ十分な隙間Bをあけた状態で搬送され
る。すなわち、この隙間Bは、チェーン2のピッチ(ロ
ーラー2a,2a間のピッチ)が1インチであるので供
試体Wの直径Dがφ100mmである場合には約1.6
mmとなる。なお、この場合、供試体Wはローラー2a
の4ピッチ毎に載置される。また、図から明らかなよう
に隙間Bは、『1インチ×ローラー2aのピッチ数−供
試体Wの直径D』で求められる。同様にして、供試体W
のサイズがD=φ125mm、φ150mm、φ200
mmである場合にも各供試体W間には図10に示すよう
にそれぞれ適正な隙間Bがあけられる。
【0027】また、各供試体Wはチェーン2の保持プレ
ート2bに対して隙間Cをあけた状態で載置され、従っ
て各供試体Wはそれぞれ4個のローラー2aでのみ受け
られて搬送され、保持プレート2bには接触しない状態
で搬送される。このように搬入側に載置された多数の供
試体Wは、それぞれ相互に適正な隙間Bをおいて、かつ
チェーン2の保持プレート2bとは接触しない状態で搬
送される。
【0028】ここで、上記のようにして供試体Wが載置
された状態でチェーン2が回転駆動されると、各ローラ
ー2aは支持枠7a,7bの上面を転動するため供試体
Wも回転しつつ搬送される。このことから、供試体Wは
チェーン2との間にほとんど摩擦抵抗を発生しない状態
でスムーズに搬送され、また、チェーン2と基台5(支
持枠7a,7b)との間にもほとんど摩擦抵抗は発生せ
ず、チェーン2は滑らかに回転駆動される。従って、前
記した駆動モータ11は比較的小型のもので足りるので
経済的である。
【0029】このような状態で搬送された供試体Wの一
つが図6に示すようにセット台51の真上に至った時点
でチェーン2の回転駆動を停止する。然る後、シリンダ
13を突出し方向に作動させてテンションガイド12を
上方にゆっくりと移動させる。すると、チェーン2のテ
ンションは緩められ、従って供試体Wは図5に示すよう
にその自重によってゆっくりと下方に移動する。そし
て、この移動途中において供試体Wは、チェーン2から
セット台51のV溝51a内にゆっくりと移載される。
チェーン2はそのテンションを十分に緩められて、傾斜
面部7c,7dに沿った状態となる。この状態におい
て、各ローラー2aはセット台51のV溝51aよりも
下方に位置しており、従ってチェーン2は供試体Wから
完全に離脱した状態となっている。
【0030】このようにして一つの供試体Wがセット台
51にセットされると、クランプ装置52,53が作動
されてこの供試体Wがセット台51に固定され、然る後
砥石54がこの供試体Wの端面に押し当てられてこの端
面の研磨加工が行われる。
【0031】研磨加工が完了すると、クランプ装置5
2,53によるクランプが解除されてこの加工済の供試
体Wの搬出が行われる。すなわち、シリンダ13が引込
み方向に作動されてテンションガイド12が下方に戻さ
れ、これによりチェーン2のテンションが適正値にまで
張られる。すると、チェーン2の、支持枠7a,7b間
の欠落部において垂れ下がっていた部分は上方に移動し
て図6に示すように直線状態に復帰する。この復帰途中
において、チェーン2は上記加工済の供試体Wをセット
台51から持ち上げて、この供試体Wを上方に移動させ
る。こうして供試体Wはセット台51からチェーン2に
移載される。チェーン2のテンションが適正値にまで張
られて加工済の供試体Wが他の供試体Wと同一レベルに
まで持ち上げられたならば、再び駆動モータ11を作動
させてチェーン2を供試体Wの一個分のピッチだけ回転
駆動させる。これによって上記加工済の供試体Wはセッ
ト台51の上方から搬出される一方、次に研磨加工され
るべき供試体Wがセット台51の上方に搬入される。然
る後、上記したと同様にしてこの供試体Wがセット台5
1にセットされ同様にして研磨加工が繰り返される。
【0032】以上説明したようにチェーン2のテンショ
ンを適正に張ったり、逆に十分に緩めたりすることによ
りこのチェーン2を、支持枠7a,7b間の欠落部にお
いて上下方向に移動させ、これにより供試体Wを上下方
向に移動させてこの供試体Wをセット台51にセット
し、またセット台51からの取出しを行うことができる
のである。この際に、テンションガイド12の移動をゆ
っくりと行うことにより供試体Wは慎重にセット台51
にセットされ、またゆっくりとセット台51から取り出
される。
【0033】このように本例の搬送装置1によれば、供
試体Wは人手による場合のように慎重にセット台51に
セットされ、またセット台51から取り出される。従っ
て、供試体Wにキズ、欠け等を発生させることなくこの
供試体Wを端面研磨機50に自動供給でき、また端面研
磨機50から自動搬出することができる。
【0034】また、チェーン2を回転駆動して供試体W
を搬送するにあたり、各供試体Wは相互間に必要かつ十
分な隙間Bをあけた状態で搬送され、またチェーン2の
保持プレート2bにも接触しない状態で搬送されるので
供試体Wにキズ、欠け等を発生させることはない。しか
も、チェーン2は通常市販されている搬送用のローラー
チェーンをそのまま用いれば足り、特に例示したように
ローラー2a,2a間のピッチが1インチのものを用い
ることにより効率のよい搬送を行うという点で効果的で
ある。
【0035】さらに、JISによればテストピースとし
て用いられる供試体Wは、その直径がφ100mm、φ
125mm、φ150mmといったように25mmピッ
チのものが数種類規定されているのであるが、本発明は
これら各サイズの供試体Wについてローラーピッチが1
インチであるチェーン2を用いて搬送すれば、各供試体
W,W間に必要かつ十分な隙間Bをあけた状態で相互に
接触させることなく搬送できることに着目したものであ
り、これによれば同一サイズの多数の供試体Wをキズつ
けることなく高密度で搬送することができ、かつこれら
の機能を満足する搬送装置1を安価に提供することがで
きるのである。
【0036】なお、以上説明したように本例では請求項
2記載の発明の実施例としてコンクリート供試体Wを端
面研磨機のセット台51に供給するための搬送装置1に
ついて説明したが、これに限定されることなく、請求項
1記載の発明の実施例として前記したサブコンベア40
の如く単に前記ローラーチェーン2を回転駆動させるだ
けの搬送装置として、これを多数のコンクリート供試体
Wを搬送する必要のある工程に適宜適用すれば、コンク
リート供試体Wを人手によることなく、かつ損傷を与え
ることなく所定の位置まで搬送することができる。そし
て、この場合にも、供試体Wとローラーチェーンとの間
およびローラーチェーンと基台との間に摩擦抵抗はほと
んど発生せず、従って長い距離を経済的に搬送すること
ができるのである。また、ローラーチェーン2のローラ
ーピッチは必ずしも正確に1インチである必要はなく、
コンクリート供試体Wのサイズ等の種々要因によっては
適宜別のピッチのものを適用してもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の構成によれば、複数のコ
ンクリート供試体をキズつけることなく、かつ最小限の
スペースで効率良く搬送することができ、また請求項2
記載の構成によれば、複数のコンクリート供試体を損傷
を与えることなく搬送した後、例えば端面研磨機のセッ
ト台にひとつづつセットすることができるので、コンク
リート供試体のセット作業および取出し作業を人手ある
いはロボット等の他の手段を用いることなく自動で行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】搬送装置を備えた、コンクリート供試体の端面
研磨機の正面図である。
【図2】搬送装置の中央部の正面図である。
【図3】搬送装置の中央部の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視図であって、メインコンベ
アの縦断面図である。
【図5】供試体のセット時におけるチェーンの状態を示
した正面図である。
【図6】供試体の搬送時におけるチェーンの状態を示し
た正面図である。
【図7】供試体の搬送状態を示す、チェーンの側面概略
図である。
【図8】チェーンの一部平面図である。
【図9】チェーンの一部側面図である。
【図10】供試体の各サイズについて、搬送時における
供試体間の隙間およびチェーンのピッチ数を比較して示
す一覧表である。
【符号の説明】
W…コンクリート供試体 1…搬送装置 2…ローラーチェーン、2a…ローラー 3…メインコンベア 5…基台 7…支持枠、7a…搬送側の支持枠、7b…搬出側の支
持枠 10(10a,10)…従動スプロケット 11…駆動モータ 12…テンションガイド 13…シリンダ 14…アイドラ 40…サブコンベア 50…端面研磨機本体 51…セット台,51a…V溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】供試体の各サイズについて、搬送時における
供試体間の隙間およびチェーンのピッチ数を比較して示
す図表である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱体をなすコンクリート供試体を水平
    方向に搬送するための搬送装置であって、大型ローラー
    を有する搬送用のローラーチェーンを備え、該ローラー
    チェーンの搬送方向前後に隣接するローラー間に前記コ
    ンクリート供試体を横に倒した状態で載置し、この状態
    でローラーチェーンを回転駆動させて複数のコンクリー
    ト供試体を相互に接触しない状態に位置保持して搬送可
    能な構成としたことを特徴とするコンクリート供試体の
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 円柱体をなすコンクリート供試体を水平
    方向に搬送するための搬送装置であって、大型ローラー
    を有する搬送用のローラーチェーンを備え、該ローラー
    チェーンの搬送方向前後に隣接するローラー間に前記コ
    ンクリート供試体を横に倒した状態で載置し、この状態
    でローラーチェーンを回転駆動させて複数のコンクリー
    ト供試体を相互に接触しない状態に位置保持して搬送可
    能に構成するとともに、前記ローラーチェーンを受ける
    基台の一部には欠落部を設けて、前記ローラーチェーン
    の停止状態においてそのテンションを緩めることにより
    この欠落部を経て前記ローラーチェーンの一部を下方へ
    垂れ下がらせて、この垂れ下がった部分に載せ掛けられ
    た一つのコンクリート供試体をその自重によって下方へ
    移動させ、この下方への移動途中において前記一つのコ
    ンクリート供試体を前記ローラーチェーンから他部位に
    移載可能な構成としたことを特徴とするコンクリート供
    試体の搬送装置。
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