JPH0630880Y2 - 抄紙用ドライヤーカンバス - Google Patents
抄紙用ドライヤーカンバスInfo
- Publication number
- JPH0630880Y2 JPH0630880Y2 JP1987139116U JP13911687U JPH0630880Y2 JP H0630880 Y2 JPH0630880 Y2 JP H0630880Y2 JP 1987139116 U JP1987139116 U JP 1987139116U JP 13911687 U JP13911687 U JP 13911687U JP H0630880 Y2 JPH0630880 Y2 JP H0630880Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- canvas
- yarn
- air permeability
- dryer canvas
- yarns
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は抄紙機のドライパートにおいて使用されるドラ
イヤーカンバスに関わるもので、抄紙機上での洗浄性及
び防汚性に優れ、通気度調整されたドライヤーカンバス
に関するものである。
イヤーカンバスに関わるもので、抄紙機上での洗浄性及
び防汚性に優れ、通気度調整されたドライヤーカンバス
に関するものである。
(従来の技術) 抄紙用ドライヤーカンバスは、湿紙の乾燥性や紙品質の
面から、通常ポリエステルモノフィラメントのプラスチ
ックカンバスが多用されている。
面から、通常ポリエステルモノフィラメントのプラスチ
ックカンバスが多用されている。
一方、カンバス通気度の面からみると、ドライパートの
減率乾燥ゾーンには通気度が20,000CCM前後の高通気度
のカンバスが使用されるが、予熱及び恒率乾燥ゾーンに
は通気度が10,000以下に通気度調整をした比較的低通気
度のカンバスが使用されている。
減率乾燥ゾーンには通気度が20,000CCM前後の高通気度
のカンバスが使用されるが、予熱及び恒率乾燥ゾーンに
は通気度が10,000以下に通気度調整をした比較的低通気
度のカンバスが使用されている。
このドライヤーカンバスの通気度調整をする方法として
一般的には、中間層のヨコ糸に紡績糸あるいはマルチフ
ィラメントの撚糸を使用したり、特開昭52−7010
5号公報のように少なくとも3mmの直径をもつ2本以上
のモノフィラメントからなる糸が、少なくとも3本から
なってケーブルを形成し、しかもこのケーブルを非多孔
性に形成して、該ケーブルを経糸に用いたり、経糸・緯
糸の両方に用いて任意の通気度を得ていた。
一般的には、中間層のヨコ糸に紡績糸あるいはマルチフ
ィラメントの撚糸を使用したり、特開昭52−7010
5号公報のように少なくとも3mmの直径をもつ2本以上
のモノフィラメントからなる糸が、少なくとも3本から
なってケーブルを形成し、しかもこのケーブルを非多孔
性に形成して、該ケーブルを経糸に用いたり、経糸・緯
糸の両方に用いて任意の通気度を得ていた。
(考案が解決しようとする問題点) 昨今の抄紙工程における原料の故紙割合の増大や中性抄
紙のときの充填剤の使用により、ドライパートでのカン
バスの汚れ付着が増加しており、特に予熱ゾーンやサイ
ズプレス後のパートに使用されるカンバスは汚れ付着が
多い。
紙のときの充填剤の使用により、ドライパートでのカン
バスの汚れ付着が増加しており、特に予熱ゾーンやサイ
ズプレス後のパートに使用されるカンバスは汚れ付着が
多い。
一方、上記予熱ゾーンのドライパートに使用されるカン
バスには上記のごとく通気度調整されたものが用いら
れ、タテ糸は合成樹脂モノフィラメントからなるが、カ
ンバスの中間層のヨコ糸は紡績糸あるいはマルチフィラ
メントの撚糸でもって構成されているものが多く、紡績
糸は糸自身の毛羽とか撚糸による間隙の密さ、マルチフ
ィラメントの場合は各単フィラメント同士の間隙の密さ
によってカンバスは汚れが付着し易く、目詰まりし易い
状態にあり、また汚れが付着したときの洗浄性も悪いと
いった問題があり、その結果カンバスの通気度低下や通
気度斑が発生し紙の乾燥低下や乾燥斑の原因となってい
る。
バスには上記のごとく通気度調整されたものが用いら
れ、タテ糸は合成樹脂モノフィラメントからなるが、カ
ンバスの中間層のヨコ糸は紡績糸あるいはマルチフィラ
メントの撚糸でもって構成されているものが多く、紡績
糸は糸自身の毛羽とか撚糸による間隙の密さ、マルチフ
ィラメントの場合は各単フィラメント同士の間隙の密さ
によってカンバスは汚れが付着し易く、目詰まりし易い
状態にあり、また汚れが付着したときの洗浄性も悪いと
いった問題があり、その結果カンバスの通気度低下や通
気度斑が発生し紙の乾燥低下や乾燥斑の原因となってい
る。
また、特開昭52−70105号公報の少なくとも経糸
が数本のフィラメントの撚糸でしかも非多孔性の撚糸か
らなるカンバスというのは実際には上記明細書第4図に
示されているようにフィラメント間に多くの空間隙を有
し、高張力が加わる際には各フィラメント間の空間隙が
減少してその分ケーブルが長手方向に伸び、寸法安定性
が良くないという不都合がある。本考案はかかる問題点
を解決することを目的として提供されたものである。
が数本のフィラメントの撚糸でしかも非多孔性の撚糸か
らなるカンバスというのは実際には上記明細書第4図に
示されているようにフィラメント間に多くの空間隙を有
し、高張力が加わる際には各フィラメント間の空間隙が
減少してその分ケーブルが長手方向に伸び、寸法安定性
が良くないという不都合がある。本考案はかかる問題点
を解決することを目的として提供されたものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案者は上記問題点を解決するため、まず、タテ糸を
合成樹脂モノフィラメントに限定し、タテ糸における寸
法安定性を確保した。
合成樹脂モノフィラメントに限定し、タテ糸における寸
法安定性を確保した。
本考案はタテ糸が合成樹脂モノフィラメントからなる抄
紙用ドライヤーカンバスにおいて、ヨコ糸の一部あるい
は全部が線径0.1mm〜0.3mmの合成樹脂モノフィラ
メントを3〜20本撚り合わせてなる合成樹脂モノフィ
ラメント撚糸で構成されていることを特徴とする抄紙用
ドライヤーカンバスである。ヨコ糸の一部とは例えば平
織以外のカンバスにおいては表裏面層ではなく中間層の
ヨコ糸に用いることが好ましい。
紙用ドライヤーカンバスにおいて、ヨコ糸の一部あるい
は全部が線径0.1mm〜0.3mmの合成樹脂モノフィラ
メントを3〜20本撚り合わせてなる合成樹脂モノフィ
ラメント撚糸で構成されていることを特徴とする抄紙用
ドライヤーカンバスである。ヨコ糸の一部とは例えば平
織以外のカンバスにおいては表裏面層ではなく中間層の
ヨコ糸に用いることが好ましい。
(作用) 本考案による通気度調整したドライヤーカンバスは、タ
テ糸がモノフィラメントであるため張力に対しても伸び
にくく、曲がり易いためドラムにもフィットし易く、寸
法安定性が良い。
テ糸がモノフィラメントであるため張力に対しても伸び
にくく、曲がり易いためドラムにもフィットし易く、寸
法安定性が良い。
また、中間層のヨコ糸または全部のヨコ糸が細径のモノ
フィラメント撚糸から構成されているため、従来の技術
による中間層のヨコ糸が紡績糸あるいはマルチフィラメ
ントの撚糸からなる通気度調整したカンバスに比較して
扁平化しにくく、目詰まりしにくく、そのためカンバス
への汚れが付着しにくく、また汚れが付着しても容易に
洗浄し易い。
フィラメント撚糸から構成されているため、従来の技術
による中間層のヨコ糸が紡績糸あるいはマルチフィラメ
ントの撚糸からなる通気度調整したカンバスに比較して
扁平化しにくく、目詰まりしにくく、そのためカンバス
への汚れが付着しにくく、また汚れが付着しても容易に
洗浄し易い。
(実施例) 本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。第1図
は本考案による第1実施例のドライヤーカンバスのタテ
方向断面図である。タテ糸(1)およびヨコ糸(2)は
直径が0.45mmのポリエステルモノフィラメントであ
り、撚糸ヨコ糸(3)は通気度調整のためのヨコ糸で直
径が0.2mmのポリエステルモノフィラメントを7本撚
り合わせた撚糸(撚数5T/インチ)である。なお密度
はタテ68本/インチ、ヨコ(36+18)本/インチ
であり、得られた通気度は10,000CCMであった。
は本考案による第1実施例のドライヤーカンバスのタテ
方向断面図である。タテ糸(1)およびヨコ糸(2)は
直径が0.45mmのポリエステルモノフィラメントであ
り、撚糸ヨコ糸(3)は通気度調整のためのヨコ糸で直
径が0.2mmのポリエステルモノフィラメントを7本撚
り合わせた撚糸(撚数5T/インチ)である。なお密度
はタテ68本/インチ、ヨコ(36+18)本/インチ
であり、得られた通気度は10,000CCMであった。
第2図は本考案による第2実施例のドライヤーカンバス
のタテ方向断面図である。タテ糸(11)は直径が0.
4mmのポリエステルモノフィラメントであり、撚糸ヨコ
糸(33)は通気度調整のためヨコ糸で直径が0.2mm
のポリエステルモノフィラメントを3本×3本撚り合わ
せたコード撚糸(上撚5T/インチ、下撚10T/イン
チ)である。なお密度はタテ80本/インチ、ヨコ40
本/インチであり、得られた通気度は15,000CCMであっ
た。
のタテ方向断面図である。タテ糸(11)は直径が0.
4mmのポリエステルモノフィラメントであり、撚糸ヨコ
糸(33)は通気度調整のためヨコ糸で直径が0.2mm
のポリエステルモノフィラメントを3本×3本撚り合わ
せたコード撚糸(上撚5T/インチ、下撚10T/イン
チ)である。なお密度はタテ80本/インチ、ヨコ40
本/インチであり、得られた通気度は15,000CCMであっ
た。
(考案の効果) 本考案による抄紙用ドライヤーカンバスはタテ糸がモノ
フィラメントであり、ヨコ糸の一部あるいは全部が線径
0.1mm〜0.3mmの合成樹脂モノフィラメントを3本
〜20本撚り合わせてなるモノフィラメント撚糸から構
成されているから、長手方向における寸法安定性がよ
く、しかも通気度が調整できてカンバスへの汚れ付着が
少なく、また汚れが付着しても洗浄が容易にできる。特
に洗浄装置が設置されている抄紙機においてはオンマシ
ン洗浄効果が有効に発揮できるからカンバス掛替作業が
省略できる。上記利点によりカンバスの使用中による通
気度低下や通気度斑が減少し、紙の乾燥低下や乾燥斑の
発生を防止できるという効果がある。
フィラメントであり、ヨコ糸の一部あるいは全部が線径
0.1mm〜0.3mmの合成樹脂モノフィラメントを3本
〜20本撚り合わせてなるモノフィラメント撚糸から構
成されているから、長手方向における寸法安定性がよ
く、しかも通気度が調整できてカンバスへの汚れ付着が
少なく、また汚れが付着しても洗浄が容易にできる。特
に洗浄装置が設置されている抄紙機においてはオンマシ
ン洗浄効果が有効に発揮できるからカンバス掛替作業が
省略できる。上記利点によりカンバスの使用中による通
気度低下や通気度斑が減少し、紙の乾燥低下や乾燥斑の
発生を防止できるという効果がある。
第1図は本考案による第1実施例の通気度調整のドライ
ヤーカンバスのタテ方向断面図、第2図は本考案による
第2実施例の通気度調整のドライヤーカンバスのタテ方
向断面図である。 (1)、(11)はタテ糸、(2)はヨコ糸、 (3)、(33)は撚糸ヨコ糸。
ヤーカンバスのタテ方向断面図、第2図は本考案による
第2実施例の通気度調整のドライヤーカンバスのタテ方
向断面図である。 (1)、(11)はタテ糸、(2)はヨコ糸、 (3)、(33)は撚糸ヨコ糸。
Claims (1)
- 【請求項1】タテ糸が合成樹脂モノフィラメントからな
る抄紙用ドライヤーカンバスにおいて、ヨコ糸の一部あ
るいは全部が線径0.1mm〜0.3mmの合成樹脂モノフ
ィラメントを3〜20本撚り合わせてなる合成樹脂モノ
フィラメント撚糸で構成されていることを特徴とする抄
紙用ドライヤーカンバス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987139116U JPH0630880Y2 (ja) | 1987-09-10 | 1987-09-10 | 抄紙用ドライヤーカンバス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987139116U JPH0630880Y2 (ja) | 1987-09-10 | 1987-09-10 | 抄紙用ドライヤーカンバス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6445798U JPS6445798U (ja) | 1989-03-20 |
JPH0630880Y2 true JPH0630880Y2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=31402077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987139116U Expired - Lifetime JPH0630880Y2 (ja) | 1987-09-10 | 1987-09-10 | 抄紙用ドライヤーカンバス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630880Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0791798B2 (ja) * | 1989-12-22 | 1995-10-04 | 敷島紡績株式会社 | 抄紙用ドライヤーフエルト |
JP2009068155A (ja) * | 2007-09-18 | 2009-04-02 | Ichikawa Co Ltd | 抄紙用フェルト |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4105495A (en) * | 1975-12-08 | 1978-08-08 | Huyck Corporation | Stretch-resistant papermakers belts having non-porous synthetic cables |
JPS5270105A (en) * | 1975-12-08 | 1977-06-10 | Huyck Corp | Cloth for paper screening machine |
NZ188692A (en) * | 1977-10-28 | 1982-03-30 | Jwi Ltd | Dryer fabric for paper making machine machine direction strands have flattened cross-section |
JPS55128097A (en) * | 1979-03-26 | 1980-10-03 | Nippon Felt Co Ltd | Needle felt cloth for paper making machine |
JPS57154799U (ja) * | 1981-03-19 | 1982-09-29 |
-
1987
- 1987-09-10 JP JP1987139116U patent/JPH0630880Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6445798U (ja) | 1989-03-20 |
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