JPH06306627A - すず−鉛合金無電解めっき方法 - Google Patents

すず−鉛合金無電解めっき方法

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JPH06306627A
JPH06306627A JP12090593A JP12090593A JPH06306627A JP H06306627 A JPH06306627 A JP H06306627A JP 12090593 A JP12090593 A JP 12090593A JP 12090593 A JP12090593 A JP 12090593A JP H06306627 A JPH06306627 A JP H06306627A
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JP
Japan
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electroless plating
tin
stage
plating
acid
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Application number
JP12090593A
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English (en)
Inventor
Riichi Okubo
利一 大久保
Keiji Suzuki
敬次 鈴木
Shoji Kawakubo
鐘治 川窪
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Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緻密でリフロ−されやすくかつ密着性の良い
析出膜を厚膜で形成できる組成制御が容易な無電解すず
−鉛合金めっき法を提供する。 【構成】 銅系基材上にすず−鉛合金の無電解めっき層
を形成するに当り、無電解めっき処理を、すず分の高い
析出物の得られるめっき液(例えば有機スルホン酸,ポ
リオキシカルボン酸,塩酸,ほうふっ酸,Sn2+,Pb2+
チオ尿素,ハロゲンイオン等を含む溶液)による第1段
の無電解めっき処理と、鉛分の高い析出物の得られるめ
っき液(例えばポリオキシカルボン酸,Sn2+,Pb2+,チ
オ尿素,ハロゲンイオン等を含む溶液)による第2段の
無電解めっき処理とを、両者の間に水洗工程を挿入する
か、或いは水洗工程を設けずに基材を第1段から第2段
のめっき液に直接浸漬するかして2段階の処理を組み合
わせて連続的に処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、銅系基材面に密着
性,リフロ−性の優れた種々組成のすず−鉛合金めっき
層を十分な厚さで形成するための“すず−鉛合金無電解
めっき方法”に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】電気機器あるいは電子機器部品
として使用される銅又は銅合金材(銅系基材)ではその
表面上に多くの部品がはんだ付けによって装着される
が、そのため良好なはんだ付け性を確保すべく該銅系基
材面にすず−鉛合金の薄膜をコ−ティングすることが一
般的に行われている。
【0003】ところが、近年、電子機器部品の小型化が
著しく進んだこともあって 0.3mm以下の狭ピッチのライ
ンを持つプリント基板に部品を実装することが必要にな
り、このような狭ピッチのライン上へ如何に適切にすず
−鉛合金(はんだ)をコ−ティングするかが大きな問題
となっている。即ち、プリント基板等に部品を実装する
場合、従来は印刷によって部品装着部にはんだペ−スト
をコ−ティングしはんだの供給を行ってきたが、ライン
のピッチが更に小さくなってくるとこの方法では対応す
ることができず、それゆえ印刷に代わってより精密なは
んだコ−ティングをなし得る代替法の検討が進められて
いた。
【0004】このような中で、銅系基材面へのはんだ薄
膜のコ−ティングが比較的容易に行える「無電解はんだ
めっき法」が上記“代替法”として注目されるようにな
ってきたが、従来の技術では次のような問題があり、未
だ幅広い実用化の域には達していない。
【0005】問題点の1つは、無電解はんだめっき法で
は実装に必要なはんだ量が確保できる“膜厚の厚いはん
だ層”を得ることが困難なことである。つまり、この無
電解はんだめっきは基材である銅の表面を溶解しつつそ
の上にはんだ層を析出させる所謂“置換めっき”である
ため、はんだ層の成長につれてはんだの析出速度は小さ
くなり、やがてその成長は止まってしまう。そのため、
析出によって得られるはんだ層の膜厚には限界があり、
厚い析出層の確保は非常に難しかった。
【0006】また、従来の無電解はんだめっき技術で例
え厚い析出層が得られたとしても、このように厚い析出
物が得られる場合は、基材の銅の溶解に伴い析出層は非
常にポ−ラスな状態となる。そのため、析出したはんだ
層を融点以上の温度に加熱して溶融させる処理(リフロ
−)を施しても、個々の結晶が互いに溶融し合う所謂
“リフロ−された状態”になりにくいという問題もあっ
た。
【0007】更に、第3の問題点として、プリント基板
等へ部品を実装するためのはんだの組成は「すず/鉛=
62/38(重量割合)の共晶組成」であることが望ましい
が、従来の無電解はんだめっき技術ではこの組成の析出
物を安定に得ることが困難であることが挙げられる。こ
のほか、無電解はんだめっきでは、得られる析出物と基
材との密着性が悪くて剥離しやすいという問題もあっ
た。
【0008】このようなことから、本発明が目的とする
のは、プリント基板への部品実装のためのはんだコ−テ
ィング技術等として注目される置換型無電解めっきの上
述した問題を解決し、緻密でリフロ−されやすくかつ密
着性の良いすず−鉛合金析出皮膜層を厚膜で形成するこ
とができるところの組成制御が容易な無電解すず−鉛合
金めっき法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく様々な観点に立って鋭意研究を重ねたとこ
ろ、「無電解めっきにて銅基材面上へすず−鉛合金皮膜
を形成させる場合、 無電解めっき処理を実質的に2段階
に分けると共に、 第1段階ではすず分の高い析出物の得
られるめっき液による処理を行い、 これに続く第2段階
の処理として鉛分の高い析出物の得られるめっき液によ
る処理を行うと、 厚膜であってかつ密度が高くてリフロ
−されやすく、 しかも銅基材との密着性が良好なすず−
鉛合金めっき層を広い組成範囲で形成させる事が可能に
なる」との知見を得ることができた。
【0010】本発明は、上記知見事項等を基にしてなさ
れたもので、「銅系基材(銅又は銅合金基材)上にすず
−鉛合金の無電解めっき層を形成するに当り、 無電解め
っき処理を、 すず分の高い析出物の得られるめっき液、
例えば有機スルホン酸又はポリオキシカルボン酸あるい
はそれらの塩,2価のすずイオン,チオ尿素又はその誘
導体,ハロゲンイオンを含む溶液、 あるいは塩酸又はほ
うふっ酸あるいはそれらの塩,2価のすずイオン,チオ
尿素又はその誘導体を含む溶液、 あるいは有機スルホン
酸又はポリオキシカルボン酸あるいはそれらの塩,2価
のすずイオン,2価の鉛イオン,チオ尿素又はその誘導
体,ハロゲンイオンを含む溶液、 あるいは塩酸又はほう
ふっ酸あるいはそれらの塩,2価のすずイオン,2価の
鉛イオン,チオ尿素又はその誘導体を含む溶液等による
第1段の無電解めっき処理と、 鉛分の高い析出物の得ら
れるめっき液、 例えばポリオキシカルボン酸又はその
塩,2価の鉛イオン,チオ尿素又はその誘導体,ハロゲ
ンイオンを含む溶液、 或いはポリオキシカルボン酸又は
その塩,2価のすずイオン,2価の鉛イオン,チオ尿素
又はその誘導体,ハロゲンイオンを含む溶液による第2
段の無電解めっき処理とを、 両者の間に水洗工程を挿入
するか、 或いは水洗工程を設けずに基材を第1段から第
2段のめっき液に直接浸漬するかして2段階の処理を組
み合わせて連続的に処理することにより、 緻密でリフロ
−されやすくかつ密着性の良いすず−鉛合金析出皮膜層
を厚膜でしかも組成制御可能に形成できるようにした
点」に大きな特徴を有している。
【0011】以下、本発明をその作用と共により詳細に
説明する。上述のように、本発明に係る“すず−鉛合金
無電解めっき析出方法”では、銅系基材上にすず−鉛合
金の無電解めっき析出を行うに当ってめっき工程を2段
階とし、第1段としてすず分の高い析出物の得られるめ
っき液による無電解めっき処理を行い、第2段として鉛
分の高い析出物の得られるめっき液による無電解めっき
処理を行う。ここで、「すず分の高い析出物が得られ
る」あるいは「鉛分の高い析出物が得られる」とは、
「それぞれ単独の液で銅系基材の無電解めっきを行った
場合に得られる析出物の組成が、 2段の工程を経た後に
得られるめっき層の組成(狙いとした組成)に対してす
ず分あるいは鉛分の高いものとなる」ということを示す
ものであることは言うまでもない。
【0012】なお、2段階の工程を経た後に得られるめ
っき層の組成として「すず/鉛=6/4(重量比)」を
狙いとする場合は、第1段の無電解めっきで得られる
“すず分の高い析出物”はすず含有率が60%以上(以
降、 成分割合を表す%は重量5とする)となるようにめ
っき液組成を調整すると共に、第2段の無電解めっきで
は、それ単独の場合に得られる“鉛分の高い析出物”が
すず含有率:60%未満となるようにめっき液組成を調
整するのが良い。
【0013】さて、上記第1段の無電解めっきでは、銅
系基材上に置換反応によりすず分の高い析出物が得られ
る。しかし、この析出は置換反応によって起きるため、
析出物には多くの空孔が生じている。しかるに、この第
1段無電解めっきで得られた析出物の上に前記第2段の
無電解めっき(単独では鉛分の高い析出物が得られる)
を施すと、この析出物は単純に第1段のめっき層の上に
重なるのではなく、第1段の処理で得られためっき層の
空孔に浸透してその部分の析出物と反応し各々単独で得
られるのとは異なる組成(第1段析出物と第2段析出物
との中間の組成)のすず−鉛合金を形成しつつめっき反
応が進行していくので、最終的に得られるめっき層は膜
厚が厚くて非常に緻密な状態となる。そのため、最終的
に得られるめっき層はリフロ−されやすいものとなる。
【0014】その上、この第2段の無電解めっき後のめ
っき層(析出物層)では最下部がすずリッチな層となっ
ており、これは銅系基材と容易に合金層を形成するので
基材とめっき層の密着性を著しく向上させる。無電解め
っき処理を2段階としたことによるこれらの作用は、全
く新しく見出されたものである。なお、第2段の無電解
めっき後の(最終的な)めっき層は、上述した“すずリ
ッチな最下層”の上に前述の“すず−鉛の合金層”が形
成され、最表面は鉛のリッチな非常に薄い層となった構
造となる。
【0015】ところで、上記“すず−鉛の合金層”は第
2段のめっき処理の間に形成されるが、この合金層の成
長の仕方は第1段のめっき処理と第2段のめっき処理と
の間の処置の違いにより変わってくる。
【0016】即ち、通常は、第1段のめっき処理の後は
該めっき液の残渣を水洗によって除去し、それから第2
段のめっき液に浸漬される。しかし、第1段のめっき処
理の後、水洗を行わずに直接第2段のめっき液に浸漬す
ることもできる。ところが、第2段の処理で析出する析
出物の第1段の処理で得られためっき層への浸透はこの
両者で異なり、その結果、合金層の組成が異なるものに
なる。この現象も全く新しく見出されたものであるが、
この第1段と第2段の間の処置法を適宜使い分けること
によっても適宜組成の合金層を得ることができる。
【0017】なお、第1段のめっき処理を終えてから水
洗無しで直接第2段のめっき液に浸漬する場合には、第
1段のめっき液の成分を第2段のめっき液に持ち込むこ
とになるが、この場合には両方のめっき液の成分を類似
なものとしておくことにより持込みの影響を殆ど無視で
きるようにすることができる。
【0018】本発明に係るすず−鉛合金無電解めっき析
出方法にて適用される第1段の無電解めっき液は“すず
分の高い析出物が得られる液組成のもの”であるが、液
の主成分として有機スルホン酸,ポリオキシカルボン
酸,ほうふっ酸,塩酸をベ−スとした液が使用できる。
【0019】例えば、有機スルホン酸又はポリオキシカ
ルボン酸あるいはそれらの塩,2価のすずイオン,2価
の鉛イオン,チオ尿素又はその誘導体,ハロゲンイオン
を含む溶液、あるいは塩酸又はほうふっ酸あるいはそれ
らの塩,2価のすずイオン,2価の鉛イオン,チオ尿素
又はその誘導体を含む溶液を使用することができる。ま
た、これらの構成成分から鉛分を除いた組成の溶液も使
用できる。
【0020】ここで、有機スルホン酸又はポリオキシカ
ルボン酸をベ−スとした液において使用されるハロゲン
イオンは、めっき層の膜厚を増加させるために添加され
るものであり、塩素イオンや臭素イオンが用いられる。
【0021】なお、各成分の濃度は、有機スルホン酸浴
の場合を例にとると次の範囲が適当である。 有機スルホン酸 0.01〜1 mol/L, 2価のすずイオン 0.01〜0.5 mol/L, 2価の鉛イオン 0.01〜0.5 mol/L, チオ尿素又はその誘導体 0.05〜2 mol/L, 塩素イオン又は臭素イオン 0.001 〜1.0 mol/L。
【0022】そして、有機スルホン酸としては、メタン
スルホン酸,エタンスルホン酸,プロパンスルホン酸,
2-プロパンスルホン酸,2-ヒドロキシエタンスルホン
酸,2-ヒドロキシプロパンスルホン酸,p-フェノ−ルス
ルホン酸,p-アミノベンゼンスルホン酸,p-トルエンス
ルホン酸等のアルカンスルホン酸,アルカノ−ルスルホ
ン酸,芳香族スルホン酸等が用いられる。
【0023】すずイオン源や鉛イオン源としては、上記
有機スルホン酸の2価のすず又は鉛の塩のほか、水可溶
性の種々の塩が使用できる。このすず,鉛イオンの組成
比を適当に制御することで、得られる析出物のすず/鉛
の組成比を任意に変化させることができる。
【0024】チオ尿素又はその誘導体は、置換反応に伴
い液中に溶出する1価の銅イオンの錯化剤として用いら
れる。チオ尿素の誘導体としては、ジメチルチオ尿素,
ジエチルチオ尿素,アリルチオ尿素等がある。
【0025】塩素イオン又は臭素イオンは析出物の膜厚
を増加させるために添加されるものであり、濃度は1.0m
ol/L以下程度で適当かつ十分であって、これ以上含有さ
せる必要はない。
【0026】塩素イオン源としては塩酸,塩化ナトリウ
ム,塩化カリウム,塩化リチウム,塩化アルミニウム,
塩化アンモニウム等、水可溶性の化合物であれば何れで
あっても良い。臭素イオン源についても、臭化水素酸,
臭化ナトリウム,臭化カリウム,臭化リチウム,臭化ア
ルミニウム,臭化アンモニウム等、水可溶性の化合物で
あれば格別に制限されるものではない。また、前述した
すずイオンあるいは鉛イオンを塩化物又は臭化物の形で
加えるならば、塩素イオン又は臭素イオンを殊更に添加
する必要はない。
【0027】なお、無電解めっき液中に陽イオンとして
すず,鉛よりも析出電位の貴な金属イオンを含むもの
は、めっき皮膜への不必要な共析が起きるため好ましく
ないことは言うまでもない。
【0028】このほか、めっき液に還元剤や界面活性剤
を添加することもできる。還元剤としては、次亜リン酸
塩,ヒドロキシルアミン塩酸塩,ヒドラジン等が使用で
き、2価のすずイオンの酸化を防止する。界面活性剤
は、基材面の液の濡れ性を向上してめっきムラを無くす
るために用いられるが、非イオン界面活性剤が好ましい
と言える。非イオン界面活性剤の具体例としては、ノニ
ポ−ル(商品名:三洋化成株式会社),ノイゲン(商品
名:第一工業製薬株式会社),エマルゲン(商品名:花
王株式会社),ノニオン(商品名:日本油脂株式会社)
等を挙げることができる。
【0029】このめっき浴のpHは、すずイオンの溶解
度の点から2以下であることが好ましい。なお、pHの
調整は「有機スルホン酸を足す」又は「水酸化アルカリ
を加える」ことにより行うのが良い。
【0030】一方、ポリオキシカルボン酸をベ−スとし
ためっき浴では、上述の有機スルホン酸ベ−スのめっき
浴における“有機スルホン酸”を“ポリオキシカルボン
酸”に代えた組成とする。ポリオキシカルボン酸として
はグルコン酸,テトロン酸等が用いられ、その濃度は
0.1〜2mol/L が適当である。また、これらの酸のナト
リウム塩等のアルカリ金属塩を用いることもできる。
【0031】このポリオキシカルボン酸をベ−スとした
めっき浴では、すずイオン源,鉛イオン源として塩化す
ず,酢酸鉛,有機スルホン酸のすず塩,有機スルホン酸
の鉛塩等、水可溶性の種々のすず塩(2価),鉛塩(2
価)が使用できる。そして、このすずイオンと鉛イオン
の組成比を適当に制御することで、得られるめっき析出
物の「すず/鉛の組成比」を任意に変化させることがで
きる。
【0032】このめっき浴の場合は、pHは3以下であ
ることが好ましい。ここで、有機スルホン酸浴に比べて
pHをより高く設定できるのは、金属イオンの錯体がよ
り安定であるためである。このポリオキシカルボン酸浴
においても、その他の液成分については有機スルホン酸
浴の場合と同様である。
【0033】また、塩酸あるいはほうふっ酸をベ−スと
した浴では、前述の有機スルホン酸ベ−スのめっき浴に
おける“有機スルホン酸”を“塩酸”又は“ほうふっ
酸”に代えた組成とする。この場合、すずイオン,鉛イ
オンは、それぞれ塩化すず,塩化鉛,ほうふっ酸すず,
ほうふっ酸鉛の形態で添加されるのが望ましい。
【0034】これらの浴では、塩酸又はほうふっ酸の濃
度は 0.1〜2mol/L とするのが望ましく、pHは1以下
であることが好ましい。その他の成分については、有機
スルホン酸浴について先に述べたのと同様のものが使用
され得る。
【0035】そして、上述した各無電解めっき液は温度
40℃以上で使用するのが良い。また、特に定める必要
はないが、液成分の蒸発,揮発等の兼ね合いからすれば
90℃以下で使用するのが望ましいと言える。なお、温
度の下限は液中成分の溶解度により決められる。
【0036】めっき液の攪拌を均一に行うことは、得ら
れるめっき皮膜の均一性のために重要である。攪拌は、
空気吹き込みによることは液中のすずイオンの酸化が起
きるために避けなければならず、スタ−ラや機械揺動に
よるべきである。
【0037】本発明に係るすず−鉛合金無電解めっき析
出方法にて適用される第2段の無電解めっき液は“鉛分
の高い析出物が得られる液組成のもの”であるが、液の
主成分としてポリオキシカルボン酸をベ−スとした液が
使用できる。
【0038】例えば、ポリオキシカルボン酸又はその
塩,2価のすずイオン,2価の鉛イオン,チオ尿素又は
その誘導体 ハロゲンイオン を含む溶液を使用することができる。また、これらの構
成成分からすず分を除いた組成の溶液も使用できる。
【0039】先に述べたように、この第2段のめっき浴
には、第1段のめっき処理で使用しためっき液が被処理
基材表面に“水洗水で希釈された状態”もしくは“その
ままの状態”で付着して持ち込まれる訳であるから、持
込みによる液中の成分変化のための考慮も必要である。
【0040】即ち、第1段のめっき処理で使用した浴と
成分(特にすず,鉛イオンの対イオン)を共通なものと
し、かつその濃度を第1段のものと同じにするのが良
い。更に、チオ尿素又はその誘導体やハロゲンイオン
も、第1段のめっき液と同じ化合物,同じ濃度とするの
が好ましい。
【0041】ただ、第1段で使用するめっき液に対し、
第2段のめっき液ではベ−スとなる酸の種類,濃度,p
H,温度,めっき時間を変えて鉛分の高い析出物が得ら
れる浴条件とすることが必要である。つまり、第1段の
めっき液がポリオキシカルボン酸をベ−スとした浴であ
る場合には、好ましくは第2段のめっき液はpH,温
度,めっき時間のみを変えることにより鉛分の高い析出
物が得られる浴条件に調整して使用される。
【0042】この、第2段のめっきで使用するめっき液
組成としては次のものが好適であると言える。 ポリオキシカルボン酸又はその塩 0.1 〜2 mol/L, 2価のすずイオン 0.01〜0.5 mol/L, 2価の鉛イオン 0.01〜0.5 mol/L, チオ尿素又はその誘導体 0.05〜2 mol/L, ハロゲンイオン 0.001 〜1.0 mol/L。 また、この組成より、すずを除いた組成の液も使用され
る。ここで使用される実用的なハロゲンイオンは、塩素
イオン又は臭素イオンである。
【0043】そして、この第2段のめっき浴のpHは2
以上とするのが良い。なぜなら、浴のpHを2以上とす
ることが“第1段のめっきで形成されためっき層”に浸
透してすず−鉛合金層を形成するのに効果的だからであ
る。
【0044】この第2段のめっき液の成分としての添加
剤には、前述した“第1段のめっき液に使用したのと同
じもの”が使用できる。また、第1段のめっき液の場合
と同様に還元剤や界面活性剤を添加することもできる。
この還元剤,界面活性剤も、第1段のめっき液で使用し
たものと同じものを用いると液の持込みの影響を無視で
きるので好ましい。
【0045】第2段のめっき液も、液中成分の溶解度の
点から温度40℃以上で使用するのが良い。温度の上限
は特に定める必要はないが、やはり液成分の蒸発,揮発
等の兼ね合いからすれば90℃以下で使用するのが望ま
しい。
【0046】そして、得られるめっき皮膜の均一性の観
点からめっき液の攪拌を均一に行うことが重要なのは第
1段のめっきの場合と同様であるが、液中のすずイオン
の酸化を抑えるためにも空気吹き込みによる攪拌は避
け、スタ−ラや機械揺動による攪拌を行うのが良い。
【0047】続いて、本発明を実施例によって更に具体
的に説明する。
【実施例】
〈実施例1〉まず、下記の2種の無電解めっき液を調合
した。 第1無電解めっき液: グルコン酸 0.5 mol/L, 塩化すず(2価) 0.1 mol/L, 酢酸鉛(2価) 0.02 mol/L, チオ尿素 1.0 mol/L。 第2無電解めっき液: グルコン酸ナトリウム 0.5 mol/L, 塩化すず(2価) 0.1 mol/L, 酢酸鉛(2価) 0.02 mol/L, チオ尿素 1.0 mol/L。
【0048】第1めっき液と第2めっき液はpHがそれ
ぞれ 2.1及び 4.6であるが、グルコン酸が主成分でpH
のみが異なる溶液である。これらのめっき液は70℃に
加温され、マグネチックスタ−ラでゆるやかに攪拌が行
われた。
【0049】一方、これとは別に、被めっき材として銅
張り積層板(サイズ:100mm×50mm)を準備し、これにエ
ッチングで回路パタ−ンを形成した。そして、その2枚
につき、酸性脱脂剤CP−140(商品名:日本鉱業株
式会社)を用いて脱脂し、エッチング剤CP−2038
(商品名:日本鉱業株式会社)でソフトエッチングを行
い、10%硫酸に浸漬するというめっき前処理を施し
た。
【0050】続いて、これを前記第1無電解めっき液に
浸漬して30分間のめっき処理(第1段目のめっき処
理)を行った。そして、この後、1枚については水洗を
行った後で前記第2無電解めっき液に30分間浸漬して
第2段目のめっき処理を行い、その後は水洗して乾燥し
た。また、もう1枚については、第1無電解めっき液に
よるめっき終了後に直接第2無電解めっき液に30分間
浸漬して第2段目のめっき処理を行い、その後は水洗し
て乾燥した。
【0051】このようにめっき処理された各基板を調査
したところ、基板の銅パタ−ン上には灰白色で無光沢の
皮膜が析出しており、この膜厚と組成を10点にわたっ
て測定した結果、第1段目のめっき処理と第2段目のめ
っき処理との間に水洗工程を入れたものは平均膜厚が7
μmでめっき皮膜組成はすず40%であり、一方、水洗
工程を入れなかったものは平均膜厚が6μmで組成はす
ず50%であった。そして、セロハンテ−プを用いてめ
っき皮膜の基板との密着性を評価したところ、何れも良
好であった。
【0052】次に、このめっき物にフラックス(AGF
−550:旭化学研究所の商品名)を塗布して乾燥後、
260℃に加熱したシリコンオイル中に10秒浸漬する
ことによりリフロ−試験を行った。その結果、第1段目
のめっき処理と第2段目のめっき処理との間に水洗工程
を入れたもの、水洗工程を入れなかったものの何れも、
めっき表面は溶融された状態となっていた。但し、水洗
を行ったものの方では部分的に溶融されていない部分も
あったが、これは析出物組成のすず分が低いため部分的
に溶融点に達していないところがあったものと考えられ
る。
【0053】そこで、第1段目のめっき処理と第2段目
のめっき処理との間に水洗工程を入れた場合のめっき処
理試験を再度実施し、この試験において第1段目のめっ
き処理と第2段目のめっき処理での“めっき液に浸漬す
る時間”をそれぞれ30分,15分としたところ、析出
物は膜厚が6μmで組成がすず55%となり、これはリ
フロ−試験により表面が溶融された状態となることが確
認された。
【0054】〈実施例2〉下記の2種の無電解めっき液
を調合した。 第1無電解めっき液: メタンスルホン酸 0.2 mol/L, メタンスルホン酸すず(2価) 0.1 mol/L, メタンスルホン酸鉛(2価) 0.06 mol/L, チオ尿素 0.65 mol/L, 臭化カリウム 0.05 mol/L, 非イオン界面活性剤 0.5 mol/L。 第2無電解めっき液: グルコン酸ナトリウム 0.5 mol/L, メタンスルホン酸すず(2価) 0.1 mol/L, メタンスルホン酸鉛(2価) 0.06 mol/L, チオ尿素 0.65 mol/L, 臭化カリウム 0.05 mol/L, 非イオン界面活性剤 0.5 mol/L。
【0055】第1めっき液と第2めっき液はpHがそれ
ぞれ 0.8及び 3.5であるが、この両者はメタンスルホン
酸とグルコン酸ナトリウムが成分の上で異なるだけで他
の成分は濃度も同じ溶液である。そして、第2めっき液
においてもメタンスルホン酸はすず,鉛の対イオンとし
て含まれているので、第1めっき液の持込みがあっても
成分的に大きな変化は生じない。これらのめっき液は6
0℃に加温され、マグネチックスタ−ラでゆるやかに攪
拌が行われた。
【0056】一方、実施例1と同様の銅張り積層板に同
様の前処理を施し、これを前記第1無電解めっき液に浸
漬して30分間のめっき処理(第1段目のめっき処理)
を行った。そして、この後、実施例1と同様に、1枚に
ついては水洗を行った後で前記第2無電解めっき液に3
0分間浸漬して第2段目のめっき処理を行い、その後は
水洗して乾燥した。また、もう1枚については、第1無
電解めっき液によるめっき終了後に直接第2無電解めっ
き液に30分間浸漬して第2段目のめっき処理を行い、
その後は水洗して乾燥した。
【0057】このようにめっき処理された各基板を調査
したところ、基板の銅パタ−ン上には灰白色で無光沢の
皮膜が析出しており、この膜厚と組成を10点にわたっ
て測定した結果、第1段目のめっき処理と第2段目のめ
っき処理との間に水洗工程を入れたものは平均膜厚が1
2μmでめっき皮膜組成はすず30%であり、一方、水
洗工程を入れなかったものでは平均膜厚が10μmで組
成はすず55%であった。そして、セロハンテ−プを用
いてめっき皮膜の基板との密着性を評価したところ、何
れも良好であった。
【0058】次に、このめっき物に実施例1と同様のリ
フロ−試験を行った。その結果、第1段目のめっき処理
と第2段目のめっき処理との間に水洗工程を入れたも
の、水洗工程を入れなかったものの何れも、めっき表面
は溶融された状態となっていた。但し、水洗を行ったも
のの方では部分的に溶融されていない部分もあった。
【0059】そこで、第1段目のめっき処理と第2段目
のめっき処理との間に水洗工程を入れた場合のめっき処
理試験を再度実施し、この試験において第1段目のめっ
き処理と第2段目のめっき処理での“めっき液に浸漬す
る時間”をそれぞれ30分,10分としたところ、析出
物は膜厚が10μmで組成がすず60%となり、これは
リフロ−試験により表面が溶融された状態となることが
確認された。
【0060】なお、第1無電解めっき液,第2無電解め
っき液のそれぞれ単独から得られるめっき析出物を調査
したところ、第1無電解めっき液を使用した場合では平
均膜厚が8μmで平均組成がすず90.4%の灰白色の皮膜
であり、第2無電解めっき液を使用した場合では平均組
成がすず20%未満の黒色の粉状析出物であった。
【0061】〈実施例3〉下記の2種の無電解めっき液
を調合した。 第1無電解めっき液: 塩酸 0.5 mol/L , 塩化すず(2価) 0.1 mol/L , 塩化鉛(2価) 0.025 mol/L , チオ尿素 1.0 mol/L , 次亜リン酸ナトリウム 0.2 mol/L , 非イオン界面活性剤 0.5 mol/L 。 第2無電解めっき液: グルコン酸ナトリウム 0.5 mol/L , 塩化すず(2価) 0.1 mol/L , 塩化鉛(2価) 0.025 mol/L , チオ尿素 1.0 mol/L , 次亜リン酸ナトリウム 0.2 mol/L , 非イオン界面活性剤 0.5 mol/L 。
【0062】第1めっき液と第2めっき液はpHがそれ
ぞれ1未満及び 4.0であるが、この両者は塩酸とグルコ
ン酸ナトリウムが成分の上で異なるだけで他の成分は濃
度も同じ溶液である。そして、第2めっき液においても
塩素イオンはすず,鉛の対イオンとして含まれているの
で、第1めっき液の持込みがあっても成分的に大きな変
化は生じない。これらのめっき液を、第1めっき液につ
いては75℃に、また第2めっき液については60℃に
加温しつつ、何れもマグネチックスタ−ラでゆるやかに
攪拌した。
【0063】一方、実施例1と同様の銅張り積層板に同
様の前処理を施し、これを前記第1無電解めっき液に浸
漬して30分間のめっき処理(第1段目のめっき処理)
を行った。そして、この後、実施例1と同様に、1枚に
ついては水洗を行った後で前記第2無電解めっき液に3
0分間浸漬して第2段目のめっき処理を行い、その後は
水洗して乾燥した。また、もう1枚については、第1無
電解めっき液によるめっき終了後に直接第2無電解めっ
き液に30分間浸漬して第2段目のめっき処理を行い、
その後は水洗して乾燥した。
【0064】このようにめっき処理された各基板を調査
したところ、基板の銅パタ−ン上には灰白色で無光沢の
皮膜が析出しており、この膜厚と組成を10点にわたっ
て測定した結果、第1段目のめっき処理と第2段目のめ
っき処理との間に水洗工程を入れたものは平均膜厚が1
4μmでめっき皮膜組成はすず50%であり、一方、水
洗工程を入れなかったものでは平均膜厚が12μmで組
成はすず64%であった。そして、セロハンテ−プを用
いてめっき皮膜の基板との密着性を評価したところ、何
れも良好であった。
【0065】次に、このめっき物に実施例1と同様のリ
フロ−試験を行った。その結果、第1段目のめっき処理
と第2段目のめっき処理との間に水洗工程を入れたも
の、水洗工程を入れなかったものの何れも、めっき表面
は溶融された状態となっていた。
【0066】なお、第1無電解めっき液,第2無電解め
っき液のそれぞれ単独から得られるめっき析出物を調査
したところ、第1無電解めっき液を使用した場合では平
均膜厚が11μmで平均組成がすず100%の灰白色の
皮膜であり、第2無電解めっき液を使用した場合は平均
組成がすず20%未満の黒色の粉状析出物であることが
確認された。
【0067】〈実施例4〉下記の2種の無電解めっき液
を調合した。 第1無電解めっき液: ほうふっ酸 0.1 mol/L , ほうふっ化すず(2価) 0.1 mol/L , チオ尿素 0.5 mol/L , 次亜リン酸ナトリウム 0.2 mol/L , 非イオン界面活性剤 0.5 mol/L 。 第2無電解めっき液: グルコン酸ナトリウム 0.5 mol/L , ほうふっ化すず(2価) 0.1 mol/L , ほうふっ化鉛(2価) 0.025 mol/L , チオ尿素 0.5 mol/L , 次亜リン酸ナトリウム 0.2 mol/L , 非イオン界面活性剤 0.5 mol/L 。
【0068】第1めっき液と第2めっき液はpHがそれ
ぞれ1未満及び 3.5であった。第1めっき液と第2めっ
き液の組成的な相違は、第1めっき液でのほうふっ酸の
代わりに第2めっき液にはグルコン酸ナトリウムが含ま
れており、かつ第2めっき液ではほうふっ化鉛が含まれ
ている。しかし、第2めっき液においてもほうふっ酸イ
オンはすず,鉛の対イオンとして含まれているので、第
1めっき液の持込みがあっても成分的に大きな変化は生
じない。これらのめっき液を、第1めっき液については
70℃に、また第2めっき液については60℃に加温し
つつ、何れもマグネチックスタ−ラでゆるやかに攪拌し
た。
【0069】一方、実施例1と同様の銅張り積層板に同
様の前処理を施し、これを前記第1無電解めっき液に浸
漬して30分間のめっき処理(第1段目のめっき処理)
を行った。そして、この後、実施例1と同様に、1枚に
ついては水洗を行った後で前記第2無電解めっき液に3
0分間浸漬して第2段目のめっき処理を行い、その後は
水洗して乾燥した。また、もう1枚については、第1無
電解めっき液によるめっき終了後に直接第2無電解めっ
き液に30分間浸漬して第2段目のめっき処理を行い、
その後は水洗して乾燥した。
【0070】このようにめっき処理された各基板を調査
したところ、基板の銅パタ−ン上には灰白色で無光沢の
皮膜が析出しており、この膜厚と組成を10点にわたっ
て測定した結果、第1段目のめっき処理と第2段目のめ
っき処理との間に水洗工程を入れたものは平均膜厚が9
μmでめっき皮膜組成はすず70%であり、一方、水洗
工程を入れなかったものは平均膜厚が8μmで組成はす
ず70%であった。そして、セロハンテ−プを用いてめ
っき皮膜の基板との密着性を評価したところ、何れも良
好であった。
【0071】次に、このめっき物に実施例1と同様のリ
フロ−試験を行った。その結果、第1段目のめっき処理
と第2段目のめっき処理との間に水洗工程を入れたも
の、水洗工程を入れなかったものの何れも、めっき表面
は溶融された状態となっていた。
【0072】なお、第1無電解めっき液,第2無電解め
っき液のそれぞれ単独から得られるめっき析出物を調査
したところ、第1無電解めっき液を使用した場合では平
均膜厚が6μmで平均組成がすず100%の灰白色の皮
膜であり、第2無電解めっき液を使用した場合は平均組
成がすず20%未満の黒色の粉状析出物であることが確
認された。
【0073】
【効果の総括】以上に説明した如く、この発明によれ
ば、リフロ−されやすくて密着性の良い厚膜のすず−鉛
合金析出皮膜層を共晶組成等への組成制御容易に形成し
得る無電解すず−鉛合金めっき法を提供することがで
き、従来のはんだペ−ストの印刷では対応できなかった
銅基材面の狭ピッチライン上へのはんだのコ−ティング
も可能になるなど、産業上極めて有用な効果がもたらさ
れる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅系基材上にすず−鉛合金の無電解めっ
    き層を形成するに当り、無電解めっき析出処理を、“す
    ず含有率の高い析出物が得られるめっき液”を使用する
    第1段の無電解めっき析出処理と“鉛含有率の高い析出
    物が得られるめっき液”を使用する第2段の無電解めっ
    き析出処理とを組み合わせた2段階の処理とすることを
    特徴とする、すず−鉛合金無電解めっき方法。
  2. 【請求項2】 第1段の無電解めっき析出処理と第2段
    の無電解めっき析出処理との間に水洗工程を入れて成
    る、請求項1に記載のすず−鉛合金無電解めっき方法。
  3. 【請求項3】 第1段の無電解めっき析出処理と第2段
    の無電解めっき析出処理との間に水洗工程を入れること
    なく、基材を第1段処理のめっき液から第2段処理のめ
    っき液へそのまま浸漬する、請求項1に記載のすず−鉛
    合金無電解めっき方法。
  4. 【請求項4】 第1段の無電解めっき析出処理に用いる
    めっき液が有機スルホン酸又はポリオキシカルボン酸あ
    るいはそれらの塩,2価のすずイオン,チオ尿素又はそ
    の誘導体,ハロゲンイオンを含む溶液である、請求項1
    ないし3の何れかに記載のすず−鉛合金無電解めっき方
    法。
  5. 【請求項5】 第1段の無電解めっき析出処理に用いる
    めっき液が塩酸又はほうふっ酸あるいはそれらの塩,2
    価のすずイオン,チオ尿素又はその誘導体を含む溶液で
    ある、請求項1ないし3の何れかに記載のすず−鉛合金
    無電解めっき方法。
  6. 【請求項6】 第1段の無電解めっき析出処理に用いる
    めっき液が有機スルホン酸又はポリオキシカルボン酸あ
    るいはそれらの塩,2価のすずイオン,2価の鉛イオ
    ン,チオ尿素又はその誘導体,ハロゲンイオンを含む溶
    液である、請求項1ないし3の何れかに記載のすず−鉛
    合金無電解めっき方法。
  7. 【請求項7】 第1段の無電解めっき析出処理に用いる
    めっき液が塩酸又はほうふっ酸あるいはそれらの塩,2
    価のすずイオン,2価の鉛イオン,チオ尿素又はその誘
    導体を含む溶液である、請求項1ないし3の何れかに記
    載のすず−鉛合金無電解めっき方法。
  8. 【請求項8】 第2段の無電解めっき析出処理に用いる
    めっき液がポリオキシカルボン酸又はその塩,2価の鉛
    イオン,チオ尿素又はその誘導体,ハロゲンイオンを含
    む溶液である、請求項1ないし7の何れかに記載のすず
    −鉛合金無電解めっき方法。
  9. 【請求項9】 第2段の無電解めっき析出処理に用いる
    めっき液がポリオキシカルボン酸又はその塩,2価のす
    ずイオン,2価の鉛イオン,チオ尿素又はその誘導体,
    ハロゲンイオンを含む溶液である、請求項1ないし7の
    何れかに記載のすず−鉛合金無電解めっき方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212746A (ja) * 2001-01-11 2002-07-31 Okuno Chem Ind Co Ltd 未貫通穴を有する被めっき物への無電解ニッケルめっき方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002212746A (ja) * 2001-01-11 2002-07-31 Okuno Chem Ind Co Ltd 未貫通穴を有する被めっき物への無電解ニッケルめっき方法

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