JPH06305933A - 油性固型化粧料 - Google Patents
油性固型化粧料Info
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- JPH06305933A JPH06305933A JP9405093A JP9405093A JPH06305933A JP H06305933 A JPH06305933 A JP H06305933A JP 9405093 A JP9405093 A JP 9405093A JP 9405093 A JP9405093 A JP 9405093A JP H06305933 A JPH06305933 A JP H06305933A
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Abstract
の一種又は二種以上を含有する油性固型化粧料。 【効果】 この油性固型化粧料は、使用感及び仕上り性
に優れると共に、化粧持ちの良好なものである。
Description
粧持ちのいずれにも優れた油性固型化粧料に関する。
イナー及び油性ファンデーション等の油性メイクアップ
化粧料は、肌に塗布後、化粧持ちが悪く、衣服に付着し
たり、にじみが生じやすいという欠点を有していた。
め、従来より種々の検討がなされてきた。その例とし
て、揮発性油剤を配合し、塗布後、該油剤が揮散し、塗
布面に色材及びワックスが残るようにし、化粧持ちを改
善しようとする試み;並びに揮発性油剤中にポリマー等
の皮膜形成剤を溶解せしめたものを配合し、これを、塗
布、乾燥することにより皮膚表面にポリマー皮膜を形成
させ、化粧持ちを改善せんとする試み等があった。
いて化粧持ちを改善しようとした化粧料は、塗布後のつ
やが経時的に落ちるという欠点があり、特に口紅におい
ては問題となっていた。更に経日的に揮発性油剤が揮散
するため、口紅のやせが発生し、製品の経時安定性の面
でも問題があった。
は、上記欠点がなく化粧持ちに優れ、更に使用感、仕上
りが良好な油性固型化粧料を提供することにある。
鑑み鋭意研究を行った結果、アルキルグリセリルエーテ
ル変性シリコーンを配合した固型化粧料が化粧持ちに優
れ、且つ使用感、仕上り性共に良好であることを見出
し、本発明を完成した。
ーテル変性シリコーンの一種又は二種以上(以下、
(A)成分という)を含有する油性固型化粧料を提供す
るものである。
セリルエーテル変性シリコーンは、油性成分として配合
されるものである。従って、アルキルグリセリルエーテ
ル変性シリコーン(A)は、油状物となるようなアルキ
ルグリセリルエーテル変性度を有するもの、すなわち、
アルキルグリセリルエーテル変性度の少ないものの方が
好ましい。
ル変性シリコーンを具体的に示すと、以下の一般式
(1)で表わされるものが挙げられる。
水素基を示し、R13及びR14は同一又は異なって水素原
子又は炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を
示す)で表わされるアルキルグリセリルエーテル基を示
し、残りは、それぞれ水素原子、炭素数1〜32の直鎖
又は分岐鎖の炭化水素基又はフェニル基を示し、p、q
及びrは分子中における一般式(2)で表わされるアル
キルグリセリルエーテル基の含有量が1〜50重量%と
なる数を示す〕
般式(3)〜(6)で表わされるものが挙げられる。
及びqは前記と同じ意味を示す。但し、同一分子内に存
する複数個のR13、R14はそれぞれ異なるものであって
もよい〕
いて、Qで示される炭素数3〜20の二価炭化水素基と
しては、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレ
ン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレ
ン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、
ドデカメチレン、テトラデカメチレン、ヘキサデカメチ
レン、オクタデカメチレン等の直鎖アルキレン基;プロ
ピレン、2−メチルトリメチレン、2−メチルテトラメ
チレン、2−メチルペンタメチレン、3−メチルペンタ
メチレン等の分岐鎖アルキレン基等が挙げられる。
2の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基としては、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチ
ル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、
オクタデシル、エイコシル、ドエイコシル、テトラエイ
コシル、ヘキサエイコシル、オクタエイコシル、トリア
コンチル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、1−エチル
プロピル、1−ヘプチルデシル等の分岐鎖アルキル基な
どが挙げられる。本発明において、R1 〜R12は炭素数
1〜25の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基(但し、一部が
水素原子であってもよい)が好ましく、特に炭素数1〜
22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基(但し、一部が水素
原子であってもよい)が好ましい。また、R13、R14は
水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素基が好ましく、特
に水素原子が好ましい。
エーテル基(2)の含有量が1〜50重量%となる数で
あるが、原料となるオルガノポリシロキサンの入手のし
やすさ、製造時の操作性などの点から0〜2000の範
囲とするのが好ましい。また、一般式(3)〜(6)に
おいては、pは特に1〜500の範囲が好ましく、更に
は10〜30の範囲が好ましい。更に、一般式(3)〜
(6)においては、qは特に1〜50の範囲が好まし
く、更には1〜30の範囲が好ましい。
セリルエーテル変性シリコーンは、良好な仕上り性と化
粧持ちを得るためには、分子中におけるアルキルグリセ
リルエーテル基(2)の含有量が1〜50重量%である
ことが必要であり、この範囲を逸脱すると、上記の効果
が得られなくなり、好ましくない。
ーテル変性シリコーンは、特開平4−134013号公
報記載の方法に従って、少なくとも1個のケイ素−水素
結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
に、対応するアルケニルグリセリルエーテルを反応させ
ることにより製造することができる。
セリルエーテル変性シリコーンは、一種又は二種以上を
用いることができ、その配合量は全組成物中に0.1〜
50重量%、特に1〜15重量%の範囲とするのが好ま
しい。配合量が0.1重量%未満であると化粧持ち等の
効果が充分でなく、50重量%を超えると感触が悪化
し、好ましくない。
であるアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンを含
み、実質的に水を含まない、非水系化粧料であることが
好ましい。
(A)成分以外の固体、半固体又は液体の油性原料の一
種又は二種以上(以下、(B)成分という)を配合する
ことができる。かかる油性原料(B)のうち、固体又は
半固体のものとしては、例えばモクロウ、硬化牛脂、カ
ルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワッ
クス、ミツロウ、セレシンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワッ
クス、硬化ホホバ油、ラノリン、ワセリン及びこれらの
混合物等が挙げられる。これらの配合量は、化粧料によ
り適宜決定すればよいが、通常全組成物中に1〜90重
量%、好ましくは5〜70重量%である。
動パラフィン、流動イソパラフィン(流動ポリイソブチ
レン)、スクワラン等の炭化水素類;オリーブ油、ホホ
バ油等の天然動植物油;ジメチルポリシロキサン等のシ
リコーン油;イソプロピルミリステート等の合成エステ
ル油、及びこれらの混合物等が挙げられる。これら液体
の油性原料の配合量は、目的により適宜決定すればよい
が、全組成物中に通常1〜90重量%、好ましくは5〜
70重量%である。
に通常用いられる公知の顔料を配合することができる。
具体的には、例えば、タルク、セリサイト、マイカ、カ
オリン、シリカ、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウ
ダー及びセルロースパウダー等の体質顔料;カーボンブ
ラック、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、群青、紺青、
酸化クロム、有機タール系色素及びレーキ等の着色剤;
並びに雲母タチン及び酸化鉄コーテッド雲母等の複合顔
料等を配合することができる。また、これらの化粧品顔
料をシリコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸
エステル、金属石鹸、アミノ酸又はアルキルフォスフェ
ート等により表面処理したものも用いることができる。
これらの顔料は本発明の油性固型化粧料中に0〜95重
量%、好ましくは5〜70重量%の範囲で用いられる。
他、目的に応じて、本発明の効果を損なわない限りにお
いて、上記以外の油性原料、界面活性剤、薬効成分、防
腐剤、抗酸化剤、保湿剤、紫外線吸収剤、香料等を配合
することができる。
分を常法に従って、加熱、混合、攪拌等すれば製造する
ことができ、口紅、ファンデーション、アイシャドウ、
アイライナー等のメイクアップ化粧品とすることができ
る。
ルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、水の無い
状態では液状であるが少量(1〜20重量%)の水が添
加されると粘度が上昇する。よって、本発明の油性固型
化粧料は、調製時では粘度の低い状態にあるため、化粧
料ののびが軽く、皮膚上に顔料を薄く均一に塗布するこ
とができ、仕上り、使用感に優れている。また、塗布後
においては皮膚又は、吐息等から塗布膜中に水分が供給
され、当該塗布膜中のアルキルグリセリルエーテル変性
シリコーンが高粘度化することにより、塗布膜の粘度が
高くなり、化粧落ちしにくくなる。更に水の存在下で
は、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンと皮膚
や唇との密着性も向上し、結果として化粧持ちが向上す
る。従って、本発明の油性固型化粧料は、使用感及び仕
上り性に優れると共に、化粧持ちの良好なものである。
するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
に下記式
サン15g(4.4mmol)、10−ウンデセニルグリセ
リルエーテル8.1g(33mmol)、酢酸カリウムの1
0%エタノール溶液0.65g(0.66mmol)及びイ
ソプロピルアルコール50gを仕込み、これに塩化白金
酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.17g(6.
6×10-3mmol)を加え、加熱し昇温した。内容物の温
度を40℃に保ち2.5時間攪拌した。溶媒を留去し活
性炭処理を行ったのち、減圧蒸留により、未反応の10
−ウンデセニルグリセリルエーテルを留去し褐色高粘稠
物を得た。得られた生成物はIR及1H−NMRスペク
トルにより下記の式で示される化合物(1−a)である
ことが確認された。平均分子量5800(1H−NMR
より算出)、アルキルグリセリルエーテル基含有率17
重量%。
m)〕 0.00 (s,約390H) Si-CH 3 0.35-0.50 (m,8H) Si-CH 2 1.08-1.39 (br,64H) -CH 2- 1.39-1.62 (br,8H) CH 2-CH2-O 1.96-2.29 (br,4H) CH2-OH 2.43-2.68 (br,4H) CH-OH 3.38-3.50 (m,16H) CH 2-O 3.50-3.70 (m,8H) CH 2-OH 3.70-3.86 (m,4H) CH-OH
に下記式
サン15g(4.4mmol)、アリルグリセリルエーテル
4.3g(33mmol)、酢酸カリウムの10%エタノー
ル溶液0.65g(0.66mmol)及びイソプロピルア
ルコール50gを仕込み、これに塩化白金酸の2%イソ
プロピルアルコール溶液0.17g(6.6×10-3mm
ol)を加え、加熱し昇温した。内容物の温度を40℃に
保ち、2.5時間攪拌した。溶媒を留去し、活性炭処理
を行った後、減圧蒸留により、未反応のアリルグリセリ
ルエーテルを減圧留去し、粘稠物を得た。得られた生成
物はIR及び1H−NMRスペクトルにより下式(1−
b)で示される化合物であることが確認された。平均分
子量4000(1H−NMRにより算出)、アルキルグ
リセリルエーテル含有率20重量%。
m)〕 0.01 (s,約273H) Si-CH 3 0.38-0.58 (m,10H) Si-CH 2- 1.10-1.41 (br,8H) -CH 2- 1.44-1.86 (m,10H) CH 2-CH2-O 3.30-3.55 (m,20H) CH 2-O 3.55-3.77 (m,10H) CH 2-OH 3.77-3.90 (m,5H) CH-OH
し、成型用型に流し込み、冷却固化し、口紅を製造し
た。得られた口紅についてパネラー10名により、表1
の試験項目について、次の評価基準により官能評価を行
った。この結果を表1に示す。
は、仕上り、色移りと色落ちのしにくさ、更に、にじみ
にくさに優れたものであった。
性シリコーンの代わりに参考例2で得られたアルキルグ
リセリルエーテル変性シリコーンを用い、実施例1と同
様にして口紅を製造した。この本発明の口紅(本発明品
2)は、仕上り、色移りと色落ちのしにくさ、更に、に
じみにくさに優れたものであった。
て溶解し、これに顔料部及び香料を加え混合、脱気し
た。これを金型に流し込み、冷却成型後、容器に充填
し、油性ファンデーションを得た。これらのファンデー
ションの化粧持ちについて、実施例1の評価基準に従い
評価した。結果を表2に示す。
ァンデーションは、化粧持ち(化粧くずれ防止)におい
て、比較品よりも明らかに優れていた。
これに加熱溶解した油相部を吹きつけ、更に攪拌した。
その後、粉砕して成型機で圧縮成型し、固型パウダーア
イシャドウを得た。これらのパウダーアイシャドウの化
粧持ちについて実施例1の評価基準に従い評価した。結
果を表3に示す。
に通常用いられる公知の顔料を配合することができる。
具体的には、例えば、タルク、セリサイト、マイカ、カ
オリン、シリカ、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウ
ダー及びセルロースパウダー等の体質顔料;カーボンブ
ラック、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、群青、紺青、
酸化クロム、有機タール系色素及びレーキ等の着色剤;
並びに雲母チタン及び酸化鉄コーテッド雲母等の複合顔
料等を配合することができる。また、これらの化粧品顔
料をシリコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸
エステル、金属石鹸、アミノ酸又はアルキルフォスフェ
ート等により表面処理したものも用いることができる。
これらの顔料は本発明の油性固型化粧料中に0〜95重
量%、好ましくは5〜70重量%の範囲で用いられる。
Claims (3)
- 【請求項1】 アルキルグリセリルエーテル変性シリコ
ーンの一種又は二種以上を含有する油性固型化粧料。 - 【請求項2】 アルキルグリセリルエーテル変性シリコ
ーンが下記一般式(1)で表わされるものである請求項
1記載の油性固型化粧料。 【化1】 (式中、Qは炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示
し、R13及びR14は同一又は異なって水素原子又は炭素
数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す)で表
わされるアルキルグリセリルエーテル基を示し、残り
は、それぞれ水素原子、炭素数1〜32の直鎖又は分岐
鎖の炭化水素基又はフェニル基を示し、p、q及びrは
分子中における一般式(2)で表わされるアルキルグリ
セリルエーテル基の含有量が1〜50重量%となる数を
示す〕 - 【請求項3】 更に、アルキルグリセリルエーテル変性
シリコーン以外の固体、半固体又は液体の油性原料を含
有する請求項1又は2記載の油性固型化粧料。
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