JPH0630564A - 電力変換器の制御装置及びこれを利用した電気車の制御装置 - Google Patents

電力変換器の制御装置及びこれを利用した電気車の制御装置

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JPH0630564A
JPH0630564A JP5097364A JP9736493A JPH0630564A JP H0630564 A JPH0630564 A JP H0630564A JP 5097364 A JP5097364 A JP 5097364A JP 9736493 A JP9736493 A JP 9736493A JP H0630564 A JPH0630564 A JP H0630564A
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Kiyoshi Nakada
仲田  清
Tokunosuke Tanamachi
棚町  徳之助
Kiyoshi Nakamura
中村  清
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、3レベルインバータの制御装置に係
り、ダイポーラ変調方式において、制御が簡単で、しか
も効果的に2つの直流電圧の直流成分の不平衡を抑制す
る制御装置を提供し、若しくは、ダイポーラ変調方式と
それ以外の変調方式が適用される電気車の制御装置にお
いて、2つの直流電圧の直流成分の不平衡を抑制する制
御を簡略化することにある。 【構成】2つの直流電圧の差電圧の直流成分に応じて、
インバータ出力相電圧の基本波と同一極性のインバータ
出力パルスの幅を調整するように構成した。 【効果】本発明によれば、ダイポーラ変調方式におい
て、制御が簡単で、しかも効果的に2つの直流電圧の直
流成分の不平衡を抑制することができ、また、ダイポー
ラ変調方式とそれ以外の変調方式が適用される電気車に
おいては、2つの直流電圧の直流成分の不平衡を抑制す
る制御を簡略化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】直流電圧を2つに分圧する直列接
続されたコンデンサから給電される直流を、正,零,負
の3つの電位を有する交流相電圧に変換する電力変換器
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス幅変調インバータにより誘導電動
機等の負荷を駆動する場合、インバータの交流出力電圧
に含まれる高調波成分は少ないことが望ましい。
【0003】これを満足するインバータとして、3レベ
ルインバータと称するインバータが提案されている。
【0004】例えば、ア ノベル アプローチ トゥー
ザ ゼネレーション アンド オプチミゼーション
オブ スリーレベル ピーダブリュエム ウェイブ フ
ォームス「A Novel approach to the Generation and O
ptimization of Three-levelPWM Wave Forms」(PESC '8
8 Record. April 1988)の1255頁から1262頁
(以下、文献と称す)に提案されている。この文献
には、3レベルインバータの波形改善及び微少電圧制御
に好適な変調方式として、正負のパルス電圧を交互に零
電圧を介して出力するダイポーラ変調方式が提案されて
いる。
【0005】また、このダイポーラ変調方式では、出力
相電圧の基本波と逆極性のパルスを用いて微小電圧の制
御を行うため、電圧利用率が減少する。この文献に
は、電圧利用率の高い制御方式、すなわち、出力相電圧
の基本波と同一極性のみのパルス電圧を複数出力するユ
ニポーラ変調方式への移行についても述べられている。
一方、3レベルインバータの特有の問題として、直流電
圧を2つに分圧する直列接続されたコンデンサの容量不
平衡や、インバータの出力パルスのバラツキによるコン
デンサの直列接続点に入出する電流の直流成分により、
分圧された2つの直流電圧の直流成分が不平衡となる現
象が挙げられる。この不平衡を抑制する技術が、特開平
2−101969 号公報と、「NPCインバタの直流入力コン
デンサ電圧の平衡化制御」(電気学会研究会資料,半導
体電力変換研究会 SPC−91−37,1991/
6)の111頁から120頁(以下、文献と称す)に
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−101969 号公
報に示された2つの直流電圧の直流成分の不平衡の抑制
技術は、文献のダイポーラ変調方式において、2つの
正弦波状の変調波の振幅を変えるもので、後述のよう
に、この技術を用いるとシフト量(バイアス量)も一緒
に変化してしまう。これを戻すため、制御の後段で再び
シフト量を調整しており、制御が複雑になる恐れがあ
る。
【0007】また、文献に示された2つの直流電圧の
直流成分の不平衡の抑制技術は、文献のユニポーラ変
調方式において、2つの直流電圧の差電圧の直流成分に
応じた信号をインバータ電圧指令に重畳するものであ
る。
【0008】ところで、例えば、この様な3レベルイン
バータを電気車に適用する場合、出力電圧を零から出力
し得る最大電圧近傍まで連続して制御するため、その変
調方式(変調モード)をダイポーラ変調方式(変調モー
ド)からユニポーラ変調方式(変調モード)に移行させ
る必要がある。
【0009】このとき、変調方式に対応して、上述のよ
うな2つの直流電圧の直流成分の不平衡を抑制する技術
をそれぞれ適用したのでは回路構成及び制御が複雑とな
る。本発明の目的は、ダイポーラ変調方式(変調モー
ド)において、制御が簡単で、しかも効果的に2つの直
流電圧の直流成分の不平衡を抑制することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、ダイポーラ変
調方式(変調モード)とそれ以外の変調方式(変調モー
ド)が適用される電気車において、2つの直流電圧の直
流成分の不平衡を抑制する制御を簡略化することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、直流電圧を
分圧する直列接続されたコンデンサと、これらコンデン
サから給電される直流を正,零,負の3つの電位を有す
る交流相電圧に変換する電力変換器と、この電力変換器
の出力相電圧の基本波の半周期が正負のパルス間に零電
位を有するパルス列によって表現された出力パルスの列
を前記電力変換器の相に発生させる信号を前記電力変換
器に供給する変調手段とを備えた電力変換器の制御装置
において、前記分圧された直流の差電圧の直流成分に応
じて、前記出力相電圧の正若しくは負の出力パルスのい
ずれか一方の出力パルスの幅を調整する手段を備えるこ
とにより達成される。
【0012】また、本発明の他の目的は、直流電圧を分
圧する直列接続されたコンデンサと、これらコンデンサ
から給電される直流を正,零,負の3つの電位を有する
交流相電圧に変換する電力変換器と、この電力変換器に
より駆動される交流電動機とを備えた電気車の制御装置
において、前記電力変換器に供給する電圧指令及び周波
数指令に基づいて、前記電力変換器の出力相電圧の基本
波の半周期が零電位を介した正負交互のパルス列によっ
て表現された出力パルスの列を前記電力変換器の相に発
生させる信号を前記電力変換器に供給する第1の変調モ
ードと、前記第1の変調モードにおける出力パルスの列
とは異なる出力パルスの列を前記電力変換器の相に発生
させる信号を前記電力変換器に供給する第2の変調モー
ドとを有する変調手段と、前記第1の変調モード及び第
2の変調モードにおいて、前記分圧された直流電圧の直
流成分の不平衡を抑制する単一の直流成分不平衡抑制手
段とを備えることにより達成される。
【0013】
【作用】ダイポーラ変調方式において、分圧された2つ
の直流電圧の差電圧の直流成分に応じて、出力相電圧の
一方の極性の出力パルスの幅を調整することにより、コ
ンデンサの直列接続点に入出する電流の直流成分を制御
するので、簡単な制御で、しかも効果的に2つの直流電
圧の直流成分の不平衡を抑制することができる。また、
ダイポーラ変調方式とそれ以外の変調方式が適用される
電気車において、2つの直流電圧の直流成分の不平衡を
抑制する手段を変調方式にとらわれないで共用するの
で、制御を簡略化することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す回路構成であ
る。
【0015】1は直流架線、21は電流平滑リアクト
ル、22と23は直流架線1電圧Vdを2つの直流電圧
dp,Vdnに分圧する直列接続された分圧コンデンサ、
3は2つの直流電圧を3相交流電圧に変換するパルス幅
変調3レベルインバータ、4はインバータ3によって駆
動される交流電動機である誘導電動機である。
【0016】インバータ3は、U相,V相及びW相の3
レベルスイッチングアームからなり、そのU相(V相,
W相)のスイッチングアームは自己消弧可能なスイッチ
ング素子(例えば、IGBT,GTO,パワートランジ
スタ等)G1U〜G4U(G1V〜G4V,G1W〜G
4W),整流素子(フリーホイールダイオード)D1U
〜D4U(D1V〜D4V,D1W〜D4W)及び補助
整流素子(クランプダイオード)D5U〜D6U(D5
V〜D6V,D5W〜D6W)からなる。各相の補助整
流素子D5UとD6U,D5VとD6V及びD5WとD
6Wの接続点はそれぞれ、分圧コンデンサ22と23の
直列接続点(以下、中性点と称す)Nに接続され、各相の
スイッチング素子G1U〜G4U,G1V〜G4V及び
G1W〜G4Wの表1のようなオン・オフ動作を、変調
手段5の出力により行い、各相の出力端子U,V及びW
と中性点Nの間にVdp,0,−Vdnの3レベルの電圧
(相電圧)を出力する。
【0017】
【表1】
【0018】次に、変調手段5の構成及びダイポーラ変
調について図1と図2により説明する。なお、図には1
相分のみを示している。
【0019】電動機4の電流指令と電動機4の実電流の
偏差に基づいて得られるすべり周波数と電動機4の回転
周波数との加減算により、インバータ3の出力周波数指
令Finv*を与える。基本波電圧指令発生手段51では、
基本波(sin)発生手段511が、インバータ出力周波数指
令Finv*を受けて、基本正弦波を出力し、また振幅演算
手段512が、直流架線1電圧Vdとインバータ出力周
波数指令Finv* に比例した出力電圧の実効値指令Em*
とから、基本波電圧振幅指令Kを演算して出力し、そし
てこの基本波電圧振幅指令Kと基本正弦波を乗算器51
3で乗算して、図2(イ)のような瞬時の基本波電圧指令
o*を出力する。
【0020】電圧指令分割手段52では、基本波電圧指
令発生手段51から入力される基本波電圧指令eo*を除
算器521で1/2にした信号に、バイアス設定手段5
22でK/2より大きく0.5より小さく設定されたバ
イアス量B(この範囲はダイポーラ変調の条件である)
を、加算器523と減算器524で加算及び減算して、
図2(イ)のような2つの正弦波状の分割された電圧指令
op*,eon*を作成し、この分割された電圧指令eop*
とeon*から、極性判別分配器526p,526n及び
加算器528pで図2(ロ)のような正側電圧指令ep*
を、極性判別分配器527p,527n及び加算器52
8nで図2(ハ)のような負側電圧指令en*を作成し出力
する。
【0021】パルス発生手段53では、電圧指令分割手
段52から入力される正側電圧指令ep*及び負側電圧指
令en*と、搬送波発生手段531の出力の図2(ロ)及び
(ハ)のような三角波とを比較手段532でそれぞれ比較
して、図2(ニ)のようなパルス信号Gp及び図2(ト)の
ようなパルス信号Gnを出力する。
【0022】このパルス信号Gp及びGnはスイッチング
素子G1用及びG4用のゲート信号となり、またパルス
信号Gp及びGnを反転器533と534でそれぞれ反転
した図2(ホ)及び(ヘ)のような信号はスイッチング素子
G3用及びG2用のゲート信号になる。その結果、イン
バータ3は出力相電圧として、図2(チ)のように、高さ
がコンデンサ22電圧Vdpの正のパルス電圧と、高さが
コンデンサ23電圧Vdnの負のパルス電圧を交互に零電
圧を介して出力する。
【0023】図2のダイポーラ変調において、バイアス
設定手段522で設定されるバイアス量Bが基本波電圧
振幅指令K/2より大きくなると、分割された電圧指令
op*及びeon*が図3(イ)のようになり、正側電圧指令
p*は図3(ロ)のように、負側電圧指令en*は図3(ハ)
のようになる。その結果、インバータ3は出力相電圧と
して、正負のパルス電圧を交互に零電圧を介して出力す
る期間と、基本波と同一極性のパルス電圧を出力する期
間が存在する図3(ニ)のようなパルス電圧を出力する。
いわゆる、部分的なダイポーラ変調である。
【0024】図2のダイポーラ変調において、バイアス
設定手段522で設定されるバイアス量Bが零になる
と、分割された電圧指令eop*及びeon*が図4(イ)のよ
うになり、正側電圧指令ep*は図4(ロ)のように、負側
電圧指令en*は図4(ハ)のようになる。図3(ロ),
(ハ)のように基本波電圧指令eo*と同極性の電圧指令
が歪んでいるのは、逆極性の電圧を出力させるためであ
る。その結果、インバータ3は出力相電圧として、図4
(ニ)のような基本波と同一極性のパルス電圧を出力す
る。いわゆる、ユニポーラ変調である。
【0025】図4のユニポーラ変調において、基本波電
圧指令eo*の振幅K、つまり正側電圧指令ep*と負側電
圧指令en*の波高値Kが、図5の(イ),(ロ),(ハ)のよ
うに、搬送三角波の波高値(=1)より大きくなると、イ
ンバータ3は出力相電圧として、図5(ニ)のような基本
波と同一極性であって、基本波の半周期中のパルス数が
減少したパルス電圧を出力する。いわゆる、過変調であ
る。
【0026】図5の過変調において、基本波電圧指令e
o*の振幅K、つまり正側電圧指令ep*と負側電圧指令e
n*の波高値Kが、図6の(イ),(ロ),(ハ)のように、搬
送三角波の波高値(=1)よりさらに大きくなると、イン
バータ3は出力相電圧として、図6(ニ)のような基本波
と同一極性であって、基本波の半周期中のパルス数が1
つであるパルス電圧を出力する。いわゆる、1パルス変
調である。
【0027】以上のような変調方式の移行は、例えば基
本波電圧指令eo*の振幅Kに応じて行われる。いずれの
変調方式を用いるかは、電動機が使用される用途によっ
て様々であるが、電気車制御装置の場合、上述の順に力
行,ブレーキ(回生)制御することが望ましい。
【0028】次に、コンデンサ22と23で分圧された
直流電圧VdpとVdnの直流成分が平衡している場合の中
性点Nに入出する電流について、ダイポーラ変調方式を
例にして図7により説明する。
【0029】前述のように、図7(イ)の基本波電圧指令
o*を基にした2つの分割された電圧指令eop*とeon*
から作成した図7(ロ)の正側電圧指令ep*及び図7(ハ)
の負側電圧指令en*を搬送三角波とそれぞれ比較して、
図7(ニ)のようなインバータ出力相電圧を得る。このと
き、誘導電動機4には、高調波成分を無視すれば、図7
(ホ)のように直流成分のない正弦波状の電流が流れる。
【0030】図7(ヘ)は、中性点Nに入出する電流の通
流状態を1と0で表現するスイッチング関数であり、1
が通流している状態で、これは図7(ニ)のインバータ出
力相電圧が0の期間である。また、0が通流していない
状態で、これは図7(ニ)のインバータ出力相電圧が0で
ない期間である。
【0031】このスイッチング関数に電動機4電流を乗
算したものが、インバータ3の1相分の中性点Nに流れ
る電流で、図7(ト)のようになり、正と負のサイクルで
平衡しており直流成分は含まれない。
【0032】従って、コンデンサ22と23で分圧され
た直流電圧VdpとVdnの直流成分は平衡状態が維持され
る。
【0033】ところが、コンデンサ22と23の容量に
不平衡がある場合や、インバータ3のスイッチング素子
のオン・オフ動作に起因したインバータ3の出力パルス
幅のバラツキにより、中性点Nに入出する電流に直流成
分が生じた場合、コンデンサ22と23で分圧された直
流電圧VdpとVdnの直流成分に不平衡が生じる。その結
果、直流電圧の高い方のインバータ3のスイッチング素
子に過電圧が印加されることになり、スイッチング素子
を破損する原因となる。
【0034】このコンデンサ22と23で分圧された直
流電圧VdpとVdnの直流成分の不平衡を抑制する従来技
術として、ダイポーラ変調方式を対象とした前述の特開
平2−101969号公報及びユニポーラ変調方式を対象とし
た前述の文献がある。そこで、文献に示された抑制
技術をダイポーラ変調方式に適用した場合と特開平2−1
01969号公報に示された抑制技術をユニポーラ変調方式
に適用した場合について述べる。
【0035】文献に示された抑制技術は、コンデンサ
22と23で分圧された直流電圧VdpとVdnの差電圧の
直流成分に応じた信号をインバータ出力電圧指令に加え
る方式である。
【0036】この抑制技術を前述のダイポーラ変調方式
(図7でVdp<Vdnの不平衡が生じている場合)に適用
して、基本波電圧指令eo*に、直流電圧VdpとVdnの差
電圧(Vdp−Vdn)の直流成分に応じた信号ΔVを加え
ると、分割された電圧指令eop*とeon*、正側電圧指令
p*及び負側電圧指令en*は、図7(イ)〜(ハ)から図8
(イ)〜(ハ)のように変化する。その結果、インバータ出
力相電圧は図8(ニ)のようになる。
【0037】このとき、インバータ出力相電圧に含まれ
る直流成分はインバータ3の出力線間電圧(例えばU−
V間)では打ち消されて表われず、電動機4の電流にも
直流成分は含まれない。また、中性点Nの通流状態を表
現するスイッチング関数も図8(へ)のようなる。しか
し、そのスイッチング関数の1の期間は、基本波電圧指
令eo*の正と負のサイクルでみると、平衡している。従
って、このスイッチング関数と図8(ホ)の電動機4電流
を乗算した中性点N電流は、図8(ト)のように、正と負
のサイクルで平衡し、直流成分を含まないため、直流電
圧VdpとVdnの直流成分は不平衡のままとなる。すなわ
ち、文献に示された抑制技術をダイポーラ変調方式に
適用しても、抑制効果がない。
【0038】特開平2−101969 号公報に示された抑制技
術は、コンデンサ22と23で分圧された直流電圧Vdp
とVdnの差電圧の直流成分に応じて、2つの正弦波状の
変調波の振幅とシフト量(バイアス量)をそれぞれ調整す
る方式である。
【0039】この抑制技術をユニポーラ変調方式に適用
して、直流電圧VdpとVdnの差電圧(Vdp−Vdn)の直流
成分に応じた信号ΔVにより、分割された電圧指令eop
* とeon* の振幅を図9(イ)のように調整しても、ユニ
ポーラ変調では両者を加算するために、結果的に、正側
電圧指令ep*と負側電圧指令en*は変化せず、図9(ロ)
と(ハ)ように平衡している。
【0040】従って、特開平2−101969 号公報に示され
た抑制技術はユニポーラ変調方式では、直流電圧Vdp
dnの直流成分の不平衡を抑制することは出来ない。
【0041】そこで、図1の実施例では、コンデンサ2
2と23で分圧された直流電圧VdpとVdnの不平衡(例
えば、Vdp<Vdn)を抑制するため、変調手段5の電圧
不平衡抑制手段54では、極性判別分配器542pと5
42nで基本波(sin)発生手段511の出力である基本
正弦波の極性を判別・分配してそれぞれ1と0で出力
し、これら出力と、差電圧検出手段541が出力する直
流電圧VdpとVdnの差電圧(Vdp−Vdn)の直流成分に応
じた信号ΔV(この信号はここではVdp<Vdnのため負
となる)を乗算器543pと543nで乗算し、そのΔ
Vを図10(ロ)のようにΔVpとΔVnに分けて出力す
る。
【0042】このΔVpとΔVnを図10(イ)の分割され
た電圧指令eop*とeon*に、加算器525pと525n
でそれぞれ加えて、図10(ハ)の正側電圧指令ep*と図
10(ニ)の負側電圧指令en*を得る。
【0043】その結果、インバータ出力相電圧は図10
(ホ)のようになる。すなわち、基本波電圧指令eo*と同
一極性のインバータの正の出力パルスの幅が狭くなり、
基本波電圧指令eo*と同一極性のインバータの負の出力
パルスの幅が広くなる。このとき、正側の中性点期間が
増加し、負側の中性点期間が減少するので、中性点Nの
通流状態を表現するスイッチング関数は図10(ト)のよ
うになって、そのスイッチング関数の1の期間は、基本
波電圧指令eo*の正と負のサイクルでみると、不平衡と
なる。従って、このスイッチング関数に図10(ヘ)の電
動機4電流を乗算した中性点N電流は、図10(チ)のよ
うに、正と負のサイクルで不平衡となって、破線の正の
直流成分を含むようになる。この正の直流成分は、コン
デンサ22の充電電流となり、またコンデンサ23の放
電電流となって、直流電圧Vdpを増加させ、また直流
電圧Vdnを減少させて、直流電圧VdpとVdnの直流成
分の不平衡(Vdp<Vdn)を抑制するように作用する。ま
た、インバータ出力相電圧に含まれる直流成分はインバ
ータ3の出力線間電圧(例えばU−V間)では打ち消さ
れて表われず、電動機4電流にも直流成分は含まれな
い。
【0044】以上のように、本実施例よれば、ダイポー
ラ変調方式において、制御が簡単で、しかも、効果的に
直流電圧VdpとVdnの直流成分の不平衡を抑制すること
ができる。
【0045】ところで、図10は力行モードの場合であ
るが、回生モードの場合では、電動機4の電流が図10
(へ)とは概ね逆極性になるので、中性点N電流に含まれ
る直流成分も図10(チ)の破線とは逆極性になるため、
直流電圧VdpとVdnの差電圧(Vdp−Vdn)の直流成分に
応じた信号ΔVを分配したΔVpとΔVnは図10(ロ)と
は逆極性となるように切り替える必要がある。
【0046】すなわち、電気車のように力行モードの他
回生モードを有する場合は、回生時にも中性点の電圧不
平衡を抑制すべきである。図1に基づいて説明する。
【0047】変調手段5の電圧不平衡抑制手段54には
極性選択手段544及び乗算器545が設けられ、これら
構成を設けたことにより、力行時と回生時でΔVpとΔ
nの極性を反転させることができ、両時において、中
性点電圧の不平衡を抑制することができる。
【0048】極性選択手段544は、図示しない運転台
からの力行/回生指令から、力行時には1を、回生時に
は−1を出力する。乗算器545により、極性選択手段
544の出力に応じて基本波発生手段511の出力が反転
され、力行時と回生時のΔVpとΔVnの極性を反転させ
るものである。
【0049】尚、本実施例では運転台からの力行/回生
指令に応動するよう構成したが、出力電圧と出力電流か
ら、或いは、直流電圧と直流入力電流から電力を求め
て、この電力の極性を力行/回生指令に対応させても良
い。
【0050】表2に力行時と回生時における極性を示
す。
【0051】
【表2】
【0052】以上本実施例によれば、力行/回生と云っ
た運転状態に依存することなく、常に確実にコンデンサ
電圧の不平衡を抑制することができる。
【0053】ダイポーラ変調方式における本実施例の変
形として、図10のように、ΔVpを電圧指令eop*
に、ΔVnを電圧指令eon*にそれぞれ加えて、基本波電
圧指令eo*と同一極性のインバータの出力パルスの幅を
調整するのではなく、図11のように、ΔVpを電圧指
令eon*から、ΔVnを電圧指令eop*からそれぞれ減じ
て、基本波電圧指令eo*と逆極性のインバータの出力パ
ルスの幅を調整する(基本波電圧指令eo*が正のとき負
側のパルス幅を狭くし、反対に負のとき正側パルス幅を
広くする)ようにしても、同様な抑制効果が得られる。
また、図10及び図11において、片側のパルス幅のみ
作用、すなわち、ΔVp のみを作用或いはΔVn のみを
作用させても、同様な抑制効果が得られる。
【0054】次に、バイアス量Bを0にして、ユニポー
ラ変調方式に移行した場合、分割されて電圧指令eop*
とeon*は図12(イ)のようになり、またこれらに図1
2(ロ)のΔVpとΔVnがそれぞれ加えられた正側電圧指
令ep*と負側電圧指令en*は図12(ハ)と(ニ)の太線の
ようになる。その結果、インバータ出力相電圧は図12
(ホ)になる。このとき、インバータ出力相電圧に含まれ
る直流成分はインバータ3の出力線間電圧(例えばU−
V間)では打ち消されて表われず、電動機4の電流にも
直流成分は含まれない。
【0055】また、中性点Nの通流状態を表現するスイ
ッチング関数も図12(ト)のようになって、そのスイッ
チング関数の1の期間は、基本波電圧指令eo*の正と負
のサイクルでみると、不平衡となる。従って、このスイ
ッチング関数に図12(ヘ)の電動機4電流を乗算した中
性点N電流は、図12(チ)のように、正と負のサイクル
で不平衡となって、破線の正の直流成分を含むようにな
る。この正の直流成分は、コンデンサ22の充電電流と
なり、またコンデンサ23の放電電流となって、直流電
圧Vdpを増加させ、また直流電圧Vdnを減少させて、直
流電圧VdpとVdnの直流成分の不平衡(Vdp<Vdn)を抑
制するように作用する。
【0056】さらに、図3の部分的なダイポーラ変調方
式,図5の過変調方式及び図6の1パルス変調方式にお
いても、同様にして、直流電圧VdpとVdnの直流成分の
不平衡を抑制できるということは理解できるであろう。
【0057】以上のように、本実施例によれば、ダイポ
ーラ変調方式における直流電圧VdpとVdnの直流成分の
不平衡の抑制方式を改善したことにより、ダイポーラ変
調方式以外の変調方式にもそのまま適用できるという効
果がある。
【0058】さらに、本実施例によれば、ダイポーラ変
調方式とそれ以外の変調方式が適用される電気車の制御
装置においては、使用されるすべての変調方式で直流電
圧VdpとVdnの直流成分の不平衡を抑制する制御を共用
することにより、抑制制御を簡略化することができると
いう効果がある。
【0059】本実施例において、変調手段5の電圧不平
衡抑制手段54は、差電圧検出手段541が出力する直
流電圧VdpとVdnの差電圧の直流成分に応じた信号ΔV
を、図10(ロ)のような方形波状のΔVpとΔVnに分け
て出力するのではなく、図13のような半波の正弦波状
のΔVpとΔVnに分けて出力しても、前述のような抑制
効果が得られることはいうまでもない。そのためには、
図1の実施例において、電圧平衡手段54の極性判別分
配器542pと542nを電圧指令分割手段52の極性
判別分配器526pと527pのような極性判別分配器
に変更すればよい。
【0060】本発明は、図2で説明したダイポーラ変調
方式とは異なったダイポーラ変調方式、すなわち、基本
波電圧指令eo*を基にして、図14(イ)のような2つの
半波の正弦波状が分割された電圧指令eop*とeon* を
作成し、この電圧指令eop*とeon* から図14(ロ)の
正側電圧指令ep*と図14(ハ)の負側電圧指令en*を作
成して、図14(ニ)のように、インバータ出力相電圧の
基本波と逆極性の出力パルスの幅を一定として、インバ
ータの出力パルスを正負交互に零電圧を介して発生させ
るダイポーラ変調方式にも適用できるということはいう
までもない。
【0061】また、ダイポーラ変調方式とそれ以外の変
調方式が適用される3レベルインバータにおいて、それ
ぞれの変調方式に対応して(例えば、ダイポーラ変調方
式では特開平2−101969 号公報に示された技術を用い、
ユニポーラ変調方式では、文献に示された技術)直流
電圧VdpとVdnの直流成分の不平衡の抑制方式を切り替
える手段を設けても良いということはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、ダイポーラ変調方式に
おいて、制御が簡単で、しかも効果的に2つの直流電圧
の直流成分の不平衡を抑制することができる。
【0063】また、ダイポーラ変調方式とそれ以外の変
調方式が適用される電気車の制御装置においては、2つ
の直流電圧の直流成分の不平衡を抑制する制御を簡略化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図。
【図2】ダイポーラ変調の動作説明図。
【図3】部分的なダイポーラ変調の動作説明図。
【図4】ユニポーラ変調の動作説明図。
【図5】過変調の動作説明図。
【図6】1パルス変調の動作説明図。
【図7】ダイポーラ変調時の中性点に入出する電流の動
作説明図。
【図8】ダイポーラ変調に従来技術を適用した場合の動
作説明図。
【図9】ユニポーラ変調に従来技術を適用した場合の動
作説明図。
【図10】本発明のダイポーラ変調における動作説明
図。
【図11】本発明のダイポーラ変調における他の実施例
の動作説明図。
【図12】本発明のユニポーラ変調における動作説明
図。
【図13】2つの直流電圧の差電圧の直流成分相当信号
の説明図。
【図14】図2のダイポーラ変調と異なるダイポーラ変
調の動作説明図。
【符号の説明】
1…直流架線、3…3レベルインバータ、4…誘導電動
機、5…変調手段、22,23…分圧コンデンサ、51
…基本波電圧指令発生手段、52…電圧指令分割手段、
53…パルス発生手段、54…電圧不平衡抑制手段。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電圧を分圧する直列接続されたコンデ
    ンサと、これらコンデンサから給電される直流を正,
    零,負の3つの電位を有する交流相電圧に変換する電力
    変換器と、この電力変換器の出力相電圧の基本波の半周
    期が正負のパルス間に零電位を有するパルス列によって
    表現された出力パルスの列を前記電力変換器の相に発生
    させる信号を前記電力変換器に供給する変調手段とを備
    えた電力変換器の制御装置において、前記分圧された直
    流の差電圧の直流成分に応じて、前記出力相電圧の正若
    しくは負の出力パルスのいずれか一方の出力パルスの幅
    を調整する手段を備えた電力変換器の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記出力パルスの幅を
    調整する手段は、前記変調手段に備えられた電力変換器
    の制御装置。
  3. 【請求項3】直流電圧を分圧する直列接続されたコンデ
    ンサと、これらコンデンサから給電される直流を正,
    零,負の3つの電位を有する交流相電圧に変換する電力
    変換器と、この電力変換器の出力相電圧の基本波の半周
    期が正負のパルス間に零電位を有するパルス列によって
    表現された出力パルスの列を前記電力変換器の相に発生
    させる信号を前記電力変換器に供給する変調手段とを備
    えた電力変換器の制御装置において、前記分圧された直
    流の差電圧の直流成分に応じて、前記出力相電圧の基本
    波と同一極性の前記出力パルスの幅を調整する手段を備
    えた電力変換器の制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記出力パルスの幅を
    調整する手段は、前記変調手段に備えられた電力変換器
    の制御装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記出力パルスの幅を
    調整する手段は、前記出力相電圧の基本波の正負両極性
    で前記出力パルスの幅を調整する手段である電力変換器
    の制御装置。
  6. 【請求項6】請求項3において、前記出力パルスの幅を
    調整する手段は、前記出力相電圧の基本波の正若しくは
    負のいずれかの極性で前記出力パルスの幅を調整する手
    段である電力変換器の制御装置。
  7. 【請求項7】直流電圧を分圧する直列接続されたコンデ
    ンサと、これらコンデンサから給電される直流を正,
    零,負の3つの電位を有する交流相電圧に変換する電力
    変換器と、この電力変換器の出力相電圧の基本波の半周
    期が正負のパルス間に零電位を有するパルス列によって
    表現された出力パルスの列を前記電力変換器の相に発生
    させる信号を前記電力変換器に供給する変調手段とを備
    えた電力変換器の制御装置において、前記分圧された直
    流の差電圧の直流成分に応じて、力行時は前記出力相電
    圧の基本波と同一極性の前記出力パルスの幅を調整し、
    回生時は前記出力相電圧の基本波と逆極性の前記出力パ
    ルスの幅を調整する手段を備えた電力変換器の制御装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記出力パルスの幅を
    調整する手段は、前記変調手段に備えられた電力変換器
    の制御装置。
  9. 【請求項9】請求項7において、前記出力パルスの幅を
    調整する手段は、前記出力相電圧の基本波の正負両極性
    で前記出力パルスの幅を調整する手段である電力変換器
    の制御装置。
  10. 【請求項10】請求項7において、前記出力パルスの幅
    を調整する手段は、前記出力相電圧の基本波の正若しく
    は負のいずれかの極性で前記出力パルスの幅を調整する
    手段である電力変換器の制御装置。
  11. 【請求項11】直流電圧を分圧する直列接続されたコン
    デンサと、これらコンデンサから給電される直流を正,
    零,負の3つの電位を有する交流相電圧に変換する電力
    変換器と、この電力変換器の出力相電圧の基本波の半周
    期が正負のパルス間に零電位を有するパルス列によって
    表現された出力パルスの列を前記電力変換器の相に発生
    させる信号を前記電力変換器に供給する変調手段とを備
    えた電力変換器の制御装置において、前記分圧された直
    流の差電圧の直流成分に応じて、前記出力相電圧の基本
    波と逆極性の前記出力パルスの幅を調整する手段を備え
    た電力変換器の制御装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記出力パルスの
    幅を調整する手段は、前記変調手段に備えられた電力変
    換器の制御装置。
  13. 【請求項13】請求項11において、前記出力パルスの
    幅を調整する手段は、前記出力相電圧の基本波の正負両
    極性で前記出力パルスの幅を調整する手段である電力変
    換器の制御装置。
  14. 【請求項14】請求項11において、前記出力パルスの
    幅を調整する手段は、前記出力相電圧の基本波の正若し
    くは負のいずれかの極性で前記出力パルスの幅を調整す
    る手段である電力変換器の制御装置。
  15. 【請求項15】直流電圧を分圧する直列接続されたコン
    デンサと、これらコンデンサから給電される直流を正,
    零,負の3つの電位を有する交流相電圧に変換する電力
    変換器とを備えた電力変換器の制御装置において、この
    電力変換器に出力させる電圧の振幅指令及び周波数指令
    に基づいて作成された基本波電圧指令を、前記電力変換
    器の相に正の出力パルスを発生させる正側電圧指令と負
    の出力パルスを発生させる負側電圧指令に分割し、これ
    ら電圧指令に基づき前記電力変換器を構成するスイッチ
    ング素子をオン・オフ制御する信号を作成する変調手段
    と、前記分圧された直流の差電圧の直流成分に応じた信
    号を前記基本波電圧指令の極性に対応して分配する手段
    と、この分配手段の出力を前記正側電圧指令若しくは負
    側電圧指令に重畳する手段とを備えた電力変換器の制御
    装置。
  16. 【請求項16】請求項15において、前記重畳手段は、
    前記正側電圧指令若しくは負側電圧指令に、これら電圧
    指令と同一極性の前記分配手段の出力を重畳する電力変
    換器の制御装置。
  17. 【請求項17】請求項15において、前記重畳手段は、
    前記正側電圧指令若しくは負側電圧指令に、これら電圧
    指令と逆極性の前記分配手段の出力を重畳する電力変換
    器の制御装置。
  18. 【請求項18】直流電圧を分圧する直列接続されたコン
    デンサと、これらコンデンサから給電される直流を正,
    零,負の3つの電位を有する交流相電圧に変換する電力
    変換器と、この電力変換器により駆動される交流電動機
    とを備えた電気車の制御装置において、前記電力変換器
    に供給する電圧指令及び周波数指令に基づいて、前記電
    力変換器の出力相電圧の基本波の半周期が零電位を介し
    た正負交互のパルス列によって表現された出力パルスの
    列を前記電力変換器の相に発生させる信号を前記電力変
    換器に供給する第1の変調モードと、前記第1の変調モ
    ードにおける出力パルスの列とは異なる出力パルスの列
    を前記電力変換器の相に発生させる信号を前記電力変換
    器に供給する第2の変調モードとを有する変調手段と、
    前記第1の変調モード及び第2の変調モードにおいて、
    前記分圧された直流電圧の直流成分の不平衡を抑制する
    単一の直流成分不平衡抑制手段とを備えた電気車の制御
    装置。
  19. 【請求項19】請求項17において、前記第2の変調モ
    ードは、正負のパルスが交互に零電位を介して現れる期
    間とパルスが前記出力相電圧の基本波と同一極性で現れ
    る期間とが前記出力相電圧の基本波の半周期中に存在す
    る出力パルスの列を前記電力変換器の相電圧として出力
    する部分的ダイポーラ変調を行うモード、前記出力相電
    圧の基本波と同一極性の出力パルスの列であって、前記
    出力相電圧の基本波の半周期中に含まれる前記出力パル
    スの数が複数存在する出力パルスの列を前記電力変換器
    の相電圧として出力するユニポーラ変調を行うモード、
    前記出力相電圧の基本波と同一極性の出力パルスの列で
    あって、前記出力相電圧の基本波の半周期中に含まれる
    前記出力パルスの数が前記ユニポーラ変調モードにおけ
    る前記出力相電圧の基本波の半周期中に含まれる前記出
    力パルスの数よりも少ない出力パルスの列を前記電力変
    換器の相電圧として出力する過変調を行うモード、若し
    くは、前記電力変換器の出力パルスが前記出力相電圧の
    基本波と同一極性であって、前記出力相電圧の半周期中
    に含まれる出力パルスの数が1つである出力パルスの列
    を前記電力変換器の相電圧として出力する1パルス変調
    を行うモードのうち少なくとも一つの変調を行うモード
    である電気車の制御装置。
  20. 【請求項20】請求項18において、前記単一の直流成
    分不平衡抑制手段は、前記電力変換器の出力相電圧の基
    本波と同一極性の出力パルスの幅を、前記分圧された直
    流電圧の差電圧の直流成分に応じて調整する手段である
    電気車の制御装置。
  21. 【請求項21】請求項18において、前記変調手段は、
    前記電力変換器に出力させる電圧の振幅指令及び周波数
    指令に基づいて作成された基本波電圧指令を、前記電力
    変換器に正の出力パルスを発生させる正側電圧指令と前
    記電力変換器に負の出力パルスを発生させる負側電圧指
    令に分割する手段と、これら電圧指令に変化するバイア
    スを与える手段と、これら電圧指令に基づき前記電力変
    換器を構成するスイッチング素子をオン・オフ制御する
    信号を作成する手段とを有するものであり、前記単一の
    直流成分不平衡抑制手段は、前記分圧された直流電圧の
    差電圧の直流成分に応じた信号を前記基本波電圧指令の
    極性に対応して分配する手段と、この分配手段の出力を
    前記分割された正側と負側の電圧指令に重畳する手段と
    を有するものである電気車の制御装置。
  22. 【請求項22】直流電圧を分圧する直列接続されたコン
    デンサと、これらコンデンサから給電される直流を正,
    零,負の3つの電位を有する交流相電圧に変換する電力
    変換器と、この出力相電圧の基本波と逆極性の前記電力
    変換器の相に発生するパルスの幅が一定であり、この電
    力変換器の出力相電圧の基本波の半周期が正及び負のパ
    ルス間に零電位を有するパルス列によって表現された出
    力パルスの列を前記電力変換器の相に発生させる信号を
    前記電力変換器に供給する変調手段とを備えた電力変換
    器の制御装置において、前記変調手段は、前記分圧され
    た直流の差電圧の直流成分に応じた信号を、前記出力相
    電圧の基本波電圧指令に重畳する手段を備えたことを特
    徴とする電力変換器の制御装置。
  23. 【請求項23】直流電圧を分圧する直列接続されたコン
    デンサと、これらコンデンサから給電される直流を正,
    零,負の3つの電位を有する交流相電圧に変換する電力
    変換器とを備えた電力変換器の制御装置において、前記
    電力変換器の出力相電圧の基本波の半周期が零電位を介
    した正負交互のパルス列によって表現された出力パルス
    の列を前記電力変換器の相に発生させる信号を前記電力
    変換器に供給する第1の変調モードと、前記電力変換器
    の出力相電圧の基本波と同一極性の出力パルスの列を前
    記電力変換器の相に発生させる信号を前記電力変換器に
    供給する第2の変調モードとを有する変調手段と、前記
    第1の変調モードにおいて、前記分圧された直流電圧の
    直流成分の不平衡を抑制する第1の抑制手段と、前記第
    2の変調モードにおいて、前記分圧された直流電圧の直
    流成分の不平衡を抑制する第2の抑制手段と、これら抑
    制手段を前記第1の変調モードと前記第2の変調モード
    に応じて切り換える手段とを備えた電力変換器の制御装
    置。
  24. 【請求項24】請求項23において、前記第1の抑制手
    段は、前記分圧された直流の差電圧の直流成分に応じ
    て、前記正及び負のパルスの幅を調整する手段である電
    力変換器の制御装置。
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