JPH06304893A - 位置決め機構のキャリブレーション方式 - Google Patents

位置決め機構のキャリブレーション方式

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JPH06304893A
JPH06304893A JP9571793A JP9571793A JPH06304893A JP H06304893 A JPH06304893 A JP H06304893A JP 9571793 A JP9571793 A JP 9571793A JP 9571793 A JP9571793 A JP 9571793A JP H06304893 A JPH06304893 A JP H06304893A
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calibration
tool
positioning mechanism
jig
robot
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JP9571793A
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Yoshihisa Furukawa
善久 古川
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Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置決め機構での座標変換に関するパラメー
タのキャリブレーションを簡単に行えるようにする。 【構成】 キャリブレーション用治具20をロボット1
0の周辺の任意の位置に設置し、オペレータは、教示操
作盤19を操作してロボット10を動作させ、先端のツ
ール12をキャリブレーション用治具20の各固定治具
21〜24に対してアプローチさせ、タッチアップ点を
教示する。このアプローチは、先端が球状に形成された
固定治具の中心位置に向かう方向でなされる。続いて、
インピーダンス制御による自動タッチアップが行われ、
そのとき得られた各軸値等を用いて球中心の演算が行わ
れ、さらに、キャリブレーションデータΔβが求められ
る。このように、ツール12を固定治具21〜24にタ
ッチアップさせるだけで、後は自動的に演算が行われて
キャリブレーションデータΔβが求められる。したがっ
て、オペレータは、キャリブレーションを行うための特
別の熟練を必要とせず、容易にキャリブレーションを行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位置決め機構での座標変
換に関するパラメータのキャリブレーションを行う位置
決め機構のキャリブレーション方式に関する。
【0002】
【従来の技術】位置決め機構の1つとして例えば産業用
ロボットがある。このロボットの手先位置姿勢の計算
は、リンク毎に固定した座標系の位置をアクチュエータ
移動量から順次計算することで求める。このアクチュエ
ータの原点位置と座標系間の関係を示すパラメータに
は、通常、設計時のデータに対して取り付け時等に生じ
る誤差を含んでいる。したがって、手先位置姿勢を正確
に制御するため、パラメータをキャリブレーションする
ことが行われている。
【0003】このパラメータのキャリブレーションを行
う方法として、例えば次のような方法がある。すなわ
ち、ロボットの先端に凸型治具を、ロボットのベース側
に凹型治具とダイアルゲージをそれぞれ取り付け、凸型
治具が凹型治具に対し嵌合するように、ロボットに所定
の位置姿勢を取らせる。位置決めした位置は既知である
とすると、ロボットの各軸値が計算できるので、そのと
きの各軸に取り付けた移動量センサの読みが計算値に等
しいとおき、各軸値のオフセットを求める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のキ
ャリブレーション方法では、ロボットを手動で特定の位
置に動かす必要があり、熟練を必要としていた。
【0005】また、座標変換に関するパラメータの内、
アクチュエータ(サーボモータ)の原点位置しか知るこ
とができなかった。本発明はこのような点に鑑みてなさ
れたものであり、座標変換に関するいずれのパラメータ
に関しても簡単にキャリブレーションを行える位置決め
機構のキャリブレーション方式を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、位置決め機構での座標変換に関するパラ
メータのキャリブレーションを行う位置決め機構のキャ
リブレーション方式において、前記位置決め機構の先端
に設けられ先端形状が凸型曲面状に形成されたツール
と、前記ツールに働く力を検出する力覚センサと、先端
形状が球状に形成され相対位置が既知の固定治具を3個
以上備えたキャリブレーション用治具と、前記ツールを
前記キャリブレーション用治具の各固定治具にアプロー
チして接触させ前記力覚センサの検出結果に基づいて力
制御することにより前記固定部材に対して位置決めし、
前記位置決めしたときの前記ツールの各姿勢における各
関節角度を用いて前記位置決め機構の座標変換に関する
パラメータの誤差を演算しキャリブレーションデータと
する制御部と、を有することを特徴とする位置決め機構
のキャリブレーション方式が、提供される。
【0007】
【作用】位置決め機構の先端に力覚センサと先端形状が
既知である凸型曲面状のツールを取りつける。位置決め
機構を力制御することにより、3個以上の相対位置が既
知の球状固定治具の各々に対して、ツールが何種類かの
姿勢を取るように位置決めする。そのときの各軸値を用
いて、位置決め機構の座標変換に関するパラメータのキ
ャリブレーションデータを求める。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の位置決め機構のキャリブレーシ
ョン方式の全体構成を示す図である。ここでは、位置決
め機構としてロボットが用いられる。図において、ロボ
ット10は6軸多関節ロボットであり、その先端に力覚
センサ11及びツール12が取り付けられている。ツー
ル12の先端は凸型曲面状に形成されている。
【0009】キャリブレーション用治具20がロボット
10の周辺に置かれる。キャリブレーション用治具20
には、4個の固定治具21,22,23及び24が設け
られている。これらの固定治具21〜24は、先端が球
状に形成され、各球の中心位置及び相対的な位置関係が
既知である。
【0010】ロボット制御装置100は、プロセッサ1
01を中心に構成され、ロボット10の動作を制御して
いる。プロセッサ101は、メモリ102に格納されて
いる制御プログラムに従ってロボット制御装置100全
体を制御する。また、メモリ102には本発明を実行す
るためのプログラムも格納されており、プロセッサ10
1は、そのプログラムに従って本発明に係るキャリブレ
ーションを実行する。その詳細は後述する。
【0011】メモリ102はROMまたはRAMで構成
され、上記の制御プログラムや本発明を実行するための
プログラム、また各種のデータを格納する。その各種デ
ータの中には、上述したツール12の先端形状に関する
データや、キャリブレーション用治具20に関する設計
データ、固定治具21〜24の中心位置データや形状デ
ータ、相対位置関係のデータ等が含まれる。プロセッサ
101及びメモリ102は、互いにバス108で結合さ
れている。
【0012】バス108には、さらにD/A変換器10
4、A/D変換器106、入出力回路107及びシリア
ルポート109が結合されている。D/A変換器104
は、プロセッサ101からの指令に応じてロボット10
各軸のアクチュエータ(サーボモータ)を駆動する駆動
信号をアンプ103を経由して出力する。A/D変換器
106は、ロボット10の各軸に設けられたエンコーダ
からの回転角度検出信号をアンプ105を経由して受信
する。また、入出力回路107は力覚センサ11の検出
信号をセンサコントローラ110を経由して受信する。
さらに、シリアルポート109は、そのシリアルポート
109に接続された教示操作盤(TP)19をオペレー
タが操作したときの指令信号を受信する。ロボット10
は、その指令信号を受けて所定の動作を行う。
【0013】次に、本発明の位置決め機構のキャリブレ
ーション方式を実行するための手順を説明する。先ず、
ロボット10に簡易のマスタリングを施す。すなわち、
スタート時点では、ロボット10の各軸がどの角度にあ
るか分からないので、各軸の角度がほぼ0°になる姿勢
をオペレータが教示操作盤19を操作することによりロ
ボット10に取らせ、各軸の大体のオフセット量を求め
る。そのオフセット量で各軸の角度を補正してロボット
10の大まかな動作制御を行う。
【0014】次に、キャリブレーション用治具20をロ
ボット10の周辺の任意の位置に設置する。オペレータ
は、教示操作盤19を操作してロボット10を動作さ
せ、先端のツール12をキャリブレーション用治具20
の各固定治具21〜24に対してアプローチさせる。こ
のアプローチは、先端が球状に形成された固定治具の中
心位置に向かう方向でなされる。
【0015】また、1つの固定治具に対して幾つかの方
向からアプローチしてもよく、そのトータルのアプロー
チ回数(タッチアップ点数)mは(3×m)がキャリブ
レーションの対象にしたいパラメータの数と同じかそれ
以上となるように決められる。例えば、キャリブレーシ
ョンの対象にしたいパラメータが各軸で5個あれば6軸
全体で30個となるから、これらのパラメータのキャリ
ブレーションデータを決定するには、少なくとも30の
式が必要となる。一方、一回のアプローチで3つの式が
成立するから、この場合に必要となるアプローチ回数m
は少なくとも10回となる。上記のキャリブレーション
の対象にしたいパラメータ及びそのキャリブレーション
データの決定方法についての詳細は後述する。
【0016】なお、キャリブレーション用治具20に
は、ここでは4個の固定治具21〜24を設けるように
したが、少なくとも3個の固定治具が必要となる。それ
は、キャリブレーション用治具20の空間位置を演算で
特定するためである。すなわち、キャリブレーション用
治具20の空間位置はツール12を固定治具21等に対
してアプローチして位置決めしたときの各軸値を基に演
算して得られるが、その空間位置は、ツール12が少な
くとも3個以上の固定治具21等に対してアプローチし
て始めて特定できるからである。この少なくとも3個の
固定治具によって平面が決定され、その平面によって空
間位置も決定される。ここでは、4個の固定治具21〜
24に対してツール12がアプローチするようにした
が、3個だけの固定治具に対してアプローチするときに
比べてより高い精度でキャリブレーション用治具20の
空間位置を特定することができる。
【0017】続いて、キャリブレーションの対象となる
パラメータ及び各軸に設定される座標系について説明す
る。ロボット10の隣り合う軸間の要素をリンクと呼
び、そのリンクに座標系を固定し、座標系から座標系へ
の変換を順次行うことでロボット10の位置姿勢を表現
する。ここでは、リンク座標系間の関係を記述する方法
の1つとしてDH記法を用いる。DH記法を用いたとき
のリンクパラメータは、図2のようになり、4つのパラ
メータθi 、Li 、ai 及びαi が設定される。すなわ
ち、回転軸iの回転角θi 、回転軸iによって駆動され
るリンクLi 、回転軸iと回転軸i+1間のリンク長a
i 、及びZi-1 軸からZi 軸までのXi 軸回りの回転角
αi である。キャリブレーションの対象となるパラメー
タ(座標変換に関するパラメータ)は、この4つのパラ
メータθi 、Li 、ai 及びαi に、サーボモータを取
り付ける際に生じたθi のオフセット値φi を加えて合
計5個のパラメータであり、これらを合わせてリンクパ
ラメータと呼ぶことにする。
【0018】このとき、リンク座標系Σi-1 から見たリ
ンク座標系Σi の位置及び姿勢を示す同次変換行列 i-1
i は、次式(1)で表される。
【0019】
【数1】
【0020】ここでn個の関節を持つロボット10のベ
ースにベース座標系ΣB 、ロボット10先端のツール1
2にツール座標系ΣT を考え、ベース座標系ΣB からツ
ール座標系ΣT までの変換を考える。ロボット10の場
合、n=6である。ベース座標系ΣB =Σ0 、ツール座
標系ΣT =Σn として考えると、ΣB →ΣT の座標変換
を示す同次変換行列 BT は、上記(1)式の i-1i
を用いて、次式(2)で表すことができる。
【0021】
【数2】
【0022】ここで、ツール12が4個の球(固定治
具)21〜24に順にアプローチする場合を想定する。
このアプローチは、オペレータが予め教示操作盤19を
用いてロボット10に教示しておいた動作手順に従って
自動的に行われ、j番目のアプローチがk番目の球に対
してなされたとする。ツール12がそのk番目の球にア
プローチしてタッチアップ(接触)した後、力覚センサ
11の検出値を基にインピーダンス制御を用いて、球に
働く力を一定値に安定化させる。
【0023】ツール12のアプローチ方向は、球の中心
に向かう方向であり、そのアプローチ方向をセンサ座標
系(力覚センサの座標系)ΣS のX軸方向とすると、次
式(3)、(4)及び(5)が成立する。
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】
【数5】
【0027】ただし、Kf :6×6力ゲイン fd :ワーク座標系ΣW における目標外力 Kd :設定バネ定数行列 (3)、(4)及び(5)式以外のパラメータ、設定慣
性行列Md 、及び設定粘性係数行列Dd は、位置、力な
どが安定に制御できるように、機構、ワーク(固定治
具)、ツール等に依存して実験的に決められる。位置目
標は、接触を開始したときの現在位置で、加速度、速度
目標は0とすればよい。このとき、実際にツール12が
球から受ける反力f及びツール12に働くトルクτをセ
ンサ座標系ΣS から見て表すと、
【0028】
【数6】
【0029】
【数7】
【0030】となり、 Sx =fxd となるところで、
静的に安定なつり合い状態となる。実際には、安定化判
定の指標として、
【0031】
【数8】
【0032】を導入し、|ef |が一定時間Tの間、|
f |<et を満足したところで安定化したとみなす。
ツール12と球が点接触しているとすると、センサ座標
系ΣSから見た接触点 Sc と、 S, Sτの間に次式
(9)が成り立つ。
【0033】
【数9】
【0034】また、ツール12の先端形状が既知の凸型
曲面であり、その先端形状を表す方程式をセンサ座標系
ΣS 上で、
【0035】
【数10】
【0036】とすると、(9)式の Sc Sxで置き
換えた次式(11)
【0037】
【数11】
【0038】は直線の方程式を示すから(10)式と
(11)式を連立して解くことで、 S c が求まる。こ
のとき、球の中心位置 Srは次式(12)となる。
【0039】
【数12】
【0040】ただし、rは球の半径である。このよう
に、ツール12を球にタッチアップしたときの力覚セン
サの検出値、ツール12の既知の先端形状等のデータを
用いて球の中心位置 Sc が求まる。
【0041】ここで、キャリブレーション用治具20に
固定したワーク座標系をΣW とし、ワーク座標系ΣW
らベース座標系ΣB への変換を示す同次変換行列を W
B 、ツール座標系ΣT からセンサ座標系ΣS への変換を
示す同次変換行列を TS とする。j番目のタッチアッ
プがk番目の球に対してなされたとする。インピーダン
ス制御により、静的な一定力の接触がなされた状態での
ロボット10の各軸値がθi 、センサ座標系ΣS から見
た球中心位置が上述した式(12)の通り、点接触力よ
Sj と計算できたとすると、ワーク座標系ΣW から
見て既知であるように加工されたk番目球中心位置 w
k は次式(13)のように計算できる。
【0042】
【数13】
【0043】(13)式の右辺は WB を表す並進移動
量と姿勢を合わせたベクトルΨ、及びリンクパラメータ
a,d,α,φで計算できる。これらのパラメータを1
つのベクトルにまとめたものを、
【0044】
【数14】
【0045】とすると、(13)式は次式(15)のよ
うに書き直すことができる。
【0046】
【数15】
【0047】(15)式はβが真値のときに成り立つ
が、真値は分からないため、その初期値をβ0 としてそ
のβ0 で展開して1次の項までとると、
【0048】
【数16】
【0049】となる。(16)式は、タッチアップ点
j、球kについて成り立つが、この(16)式をすべて
のタッチアップ点と球について求め、それを1つにまと
めると、次式(17)となる。
【0050】
【数17】
【0051】ここで、タッチアップ点数をm、キャリブ
レーションの対象にしたいパラメータの数をNとし、次
のように場合分けしてベクトルβの初期値β0 との差分
Δβを求める。この差分Δβが、パラメータのキャリブ
レーションデータとなる。なお、Nは、前述したよう
に、1つの軸においてキャリブレーションの対象にした
いパラメータの数が例えば5個であれば6軸分で30個
となる。 (i)3m=Nのとき、Aは正則となるので、
【0052】
【数18】
【0053】となる。 (ii)3m>Nのとき、最小自乗法よりΔβを求め
る。具体的には、
【0054】
【数19】
【0055】となる。予め、Δβの打切り値tを定めて
おき、|Δβ|≦tとなった場合にパラメータの推定を
終了する。|Δβ|>tのときは、β0 +Δβを新しい
β0 として(18)式または(19)式の演算を繰り返
す。
【0056】なお、パラメータθi 、Li 、ai 、αi
及びφi のうち、全てを対象とせずに一部のみを対象と
するのが望ましい場合もある。また、位置決め機構の特
徴からパラメータが独立でないことがある。この場合に
は、減らしたいパラメータ、独立でないパラメータを
(14)式から取り除き、以下は同様に計算すればよ
い。
【0057】例えば、パラメータai 、di 、αi を対
象とすると、ロボット10の先端位置から、各軸の値を
求める計算が複雑になるため、要求精度等を考慮してこ
れらのパラメータai 、di 、αi を対象から除外して
もよい。また、パラメータφ i のうちφ0 はΨと独立で
はないことが明らかである。これらを考慮すると、(1
4)式は次式(20)のように簡略化することができ、
その分演算速度を速くすることができる。
【0058】
【数20】
【0059】ただし、n:自由度 図3は本発明の概略の処理手順を示す図である。図中S
に続く数字はステップ番号を表す。 〔S1〕ロボット10の簡易マスタリングを行う。 〔S2〕キャリブレーション用治具20を設置する。 〔S3〕教示操作盤19を操作してロボット10を動作
させ、アプローチ点を教示する。 〔S4〕インピーダンス制御による自動タッチアップ
と、球中心の演算を行う。その詳細は図4を用いて説明
する。 〔S5〕キャリブレーションデータΔβを求める。その
詳細は図5を用いて説明する。
【0060】図4は本発明の処理手順のうち、自動タッ
チアップと球中心演算の処理手順を示す図である。図中
Sに続く数字はステップ番号を表す。 〔S11〕タッチアップ番号jを設定する。 〔S12〕j番目のタッチアップ点に移動する。 〔S13〕インピーダンス制御によりタッチアップを行
う。 〔S14〕ツール12と球との接触判定を行う。すなわ
ち、力覚センサ11の検出値から求めたツール12が球
から受ける反力fが所定の判定値ft より大きいか否か
を判別し、大きければ接触していると判別して次のステ
ップS15に進み、そうでなければさらにアプローチす
るためにステップS13に戻る。 〔S15〕インピーダンス制御によって接触を安定化さ
せる。 〔S16〕接触が安定したか否かを判別する。すなわ
ち、安定化判定指標|ef|が、一定の時間Tの間所定
の判定値et より小さい状態を維持しているか否かを判
別し、小さい状態を維持していれば接触が安定したと判
別して次のステップS17に進み、そうでなければさら
にインピーダンス制御で安定させるためにステップS1
5に戻る。 〔S17〕ツール12が球から受ける反力 Sf及びツー
ル12に働くトルク Sτを取り込む。 〔S18〕(7)式、(8)式、(9)式及び(10)
式から球の中心位置 S j を演算し記憶する。 〔S19〕次のタッチアップ点j+1に移動する。 〔S20〕タッチアップ点jが所定のタッチアップ点数
mより大きいか否かを判別する。大きければすべてのタ
ッチアップが完了したとしてそのまま終了し、そうでな
ければステップS12に戻る。
【0061】図5は本発明の処理手順のうち、キャリブ
レーションデータΔβ演算の処理手順を示す図である。
図中Sに続く数字はステップ番号を表す。 〔S31〕(17)式のA及びbを演算する。 〔S32〕3mがNより大きいか否かを判別する。大き
ければステップS35に、そうでなければステップS3
3にそれぞれ進む。 〔S33〕3mがNに等しいか否かを判別する。等しけ
ればステップS36に、そうでなければステップS34
にそれぞれ進む。 〔S34〕エラーを表示する。 〔S35〕(19)式を用いてΔβを求める。 〔S36〕(18)式を用いてΔβを求める。 〔S37〕(β0 +Δβ)を新たな初期値とする。 〔S38〕|Δβ|が打切り値t以下か否かを判別す
る。|Δβ|≦tとなった場合にパラメータの推定を終
了し、そのときのΔβをキャリブレーションデータとす
る。|Δβ|>tであればステップS31に戻る。
【0062】以上述べたように、本実施例では、5つの
パラメータの各々が持つ誤差分によって生じるベクトル
βの初期値β0 との差分Δβを、ツール12を球状の固
定治具21〜24にタッチアップさせて得られた各軸値
や力覚センサ11の検出値、予め分かっている球のワー
ク座標系ΣW での中心位置のデータ等を用いて求め、そ
の差分Δβでパラメータのキャリブレーションを行う。
差分Δβは、ツール12を固定治具21〜24にタッチ
アップさせるだけで、後は自動的に演算が行われて求め
られる。したがって、オペレータは、キャリブレーショ
ンを行うための特別の熟練を必要とせず、容易にキャリ
ブレーションを行うことができる。
【0063】上記の説明では、位置決め機構として6軸
のロボットを用いるようにしたが、6軸以外のロボット
であってもよい。また、マニピュレータとして構成され
たものでもよい。
【0064】さらに、各軸を回転軸として構成したが、
本発明は直動軸のものに対しても同様に適用することが
できる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ツール
を固定治具にタッチアップさせるだけで、座標変換に関
するパラメータのキャリブレーションデータを求めるよ
うにした。したがって、オペレータは、キャリブレーシ
ョンを行うための特別の熟練を必要とせず、容易にキャ
リブレーションを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置決め機構のキャリブレーション方
式の全体構成を示す図である。
【図2】DH記法を用いたときのリンクパラメータ及び
リンク座標系の説明図である。
【図3】本発明の概略の処理手順を示す図である。
【図4】本発明の処理手順のうち、自動タッチアップと
球中心演算の処理手順を示す図である。
【図5】本発明の処理手順のうち、キャリブレーション
データΔβ演算の処理手順を示す図である。
【符号の説明】
10 ロボット 11 力覚センサ 12 ツール 19 教示操作盤 20 キャリブレーション用治具 21,22,23,24 固定治具 100 ロボット制御装置 101 プロセッサ 102 メモリ 104 D/A変換器 105 A/D変換器 109 シリアルポート 110 センサコントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決め機構での座標変換に関するパラ
    メータのキャリブレーションを行う位置決め機構のキャ
    リブレーション方式において、 前記位置決め機構の先端に設けられ先端形状が凸型曲面
    状に形成されたツールと、 前記ツールに働く力を検出する力覚センサと、 先端形状が球状に形成され相対位置が既知の固定治具を
    3個以上備えたキャリブレーション用治具と、 前記ツールを前記キャリブレーション用治具の各固定治
    具にアプローチして接触させ前記力覚センサの検出結果
    に基づいて力制御することにより前記固定部材に対して
    位置決めし、前記位置決めしたときの前記ツールの各姿
    勢における各関節角度を用いて前記位置決め機構の座標
    変換に関するパラメータの誤差を演算しキャリブレーシ
    ョンデータとする制御部と、 を有することを特徴とする位置決め機構のキャリブレー
    ション方式。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、予め求めたワーク座標系
    での各固定治具の中心位置と、前記位置決めしたときの
    前記力覚センサの検出結果及び前記位置決めしたときの
    各姿勢における各関節角度から求めた各固定治具の中心
    位置との誤差から前記座標変換に関するパラメータのキ
    ャリブレーションデータを求めることを特徴とする請求
    項1記載の位置決め機構のキャリブレーション方式。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記3個以上の固定治具
    の少なくとも3個にアプローチすることにより、前記キ
    ャリブレーション用治具の空間位置を特定することを特
    徴とする請求項1記載の位置決め機構のキャリブレーシ
    ョン方式。
  4. 【請求項4】 前記座標変換に関するパラメータは、回
    転軸iの回転角θi、回転軸iによって駆動されるリン
    クLi 、回転軸iと回転軸i+1間のリンク長ai 、Z
    i-1 軸からZi 軸までのXi 軸回りの回転角αi 、及び
    回転角θi のオフセット値φi のすべて、またはその一
    部であることを特徴とする請求項1記載の位置決め機構
    のキャリブレーション方式。
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