JPH06303779A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH06303779A
JPH06303779A JP5087470A JP8747093A JPH06303779A JP H06303779 A JPH06303779 A JP H06303779A JP 5087470 A JP5087470 A JP 5087470A JP 8747093 A JP8747093 A JP 8747093A JP H06303779 A JPH06303779 A JP H06303779A
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Toshihiko Yamamoto
敏彦 山本
Satoshi Ibori
敏 井堀
Mutsuo Tokashiki
睦男 渡嘉敷
Susumu Sato
佐藤  進
Shigeyuki Baba
繁之 馬場
Kazuhiro Ito
和広 伊藤
Sadayuki Igarashi
貞之 五十嵐
Masahiro Hiraga
正宏 平賀
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Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外部電路の接続形式や定格電圧などの変更に
も、装置本体での大きな変更を要せず柔軟に対応でき、
充分にコストアップが図れるようにしたインバータ装置
を提供することインバータ装置を提供すること。 【構成】端子台140は導体バー9が接続される側と外
部の電線が接続される側とで接続形式を変えてあり、か
つ制御基板8は電源基板7と独立に作成し、電源基板7
については、同一配線パターンで定格の異なる回路素子
を搭載した複数種類の電源基板の何れか一種が取付けら
れるようにしたもの。 【効果】外部側の接続形式が変っても導体バー9を変え
る必要が無く、定格電圧や容量が変ったときでも僅かな
回路装置の変更だけで対応できると共に、制御基板8を
共用できるので、コストアップを確実に抑えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニット化された壁掛
け型のインバータ装置に係り、特に汎用誘導電動機駆動
用に好適なインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】壁掛け型のインバータ装置は、パネルな
どに垂直に取付けて使用できるので、特別な設置面積を
必要とせず、汎用の誘導電動機を簡単に、しかも効率的
に可変速運転できるため、近年、広く使用されるように
なってきている。
【0003】そして、このためには、極力、小型でコン
パクトにユニット化された装置として提供する必要があ
り、このため、従来から、側壁を有する箱型の部材の内
面に冷却用のフィンが形成されたダイカストケースを用
い、これに順変換部と逆変換部、それに制御回路部など
の回路装置を搭載した上で、このダイカストケースを強
制空冷し、温度上昇を抑えるようにして小型化を図って
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、回路
装置の共用化について充分な配慮がされているとはいえ
ず、外部からの配線の接続方式やインバータ装置の定格
電圧や容量の違いに応ずるためには、その都度、構成全
体や各部分の変更を要し、コストアップが著しくなって
しまうという問題があった。本発明の目的は、外部電路
の接続形式や定格電圧などの変更にも、装置本体での大
きな変更を要せず柔軟に対応でき、充分にコストアップ
が図れるようにしたインバータ装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は、端子対のイ
ンバータ装置側と外部電路側に接続形式の異なる端子部
を有する端子台を用いることにより達成される。
【0006】また、前記目的は、インバータ装置の制御
回路装置を搭載した制御基板と電源回路を搭載した電源
基板とを独立に作成し、電源基板については、同一配線
パターンで定格の異なる回路素子を搭載した複数種類の
電源基板の何れか一種が取付けられるようにして達成さ
れる。
【0007】
【作用】接続形式の異なる端子部を備えた端子台は、イ
ンバータ装置側の配線形式を変えることなく、異なった
接続形式の外部回路との接続を可能にするように働く。
従って、外部回路側の接続形式を予め想定すること無
く、インバータ装置側の接続形式を決めることができ、
このため、常に同じ配線形式のままで対応が可能にな
り、コストアップを確実に抑えることができる。
【0008】また、独立に作成された電源基板は、イン
バータの定格電圧や容量が変ったときでも僅かな回路装
置の変更だけで対応できると共に、制御基板を共用でき
るので、コストアップを確実に抑えることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明によるインバータ装置につい
て、図示の実施例により詳細に説明する。図1は本発明
の一実施例を示す分解斜視図で、1はダイカストケー
ス、2は本体カバー、3は表面カバー、4はディジタル
パネル(ディジタルオペレータ)、5はブラインドカバ
ー、6は主回路基板、7は電源基板、8は制御基板、そ
して、9は導体バーである。
【0010】ダイカストケース1には、順変換部を構成
するダイオードモジュール110、逆変換部を構成する
インテリジェントパワーモジュール111、インバータ
の出力電流を検出するための電流検出器112、直流電
圧を平滑化するための電解コンデンサ113、114、
これらのコンデンサによる突入電流制限用の電磁接触器
115と電流制限用抵抗器116などの回路装置が搭載
され、その上に主回路基板6がビス(小さなボルト)とホ
ルダ(詳細は後述)により取付線A1、A2で示すように
取付けられ、さらに2個の冷却ファン117、118と
ファンガード119、120がビスなどにより取付けら
れている。なお、以下、110のダイオードモジュール
のことをDMと記載し、111のインテリジェントパワ
ーモジュールのことはIPMと記載する。
【0011】本体カバー2には、電源基板7が3本のビ
スで取付線C1〜C3で示すように取付けられ、制御基
板8はホルダにより取付線B1で示すように取付けら
れ、さらにディジタルパネル4が2本のビスで取付線E
1、E2に示すようにして取付けられる。そして、後述
するように、端子台や外部との接続用の電線を通すため
のゴムブッシュ200、201なども取付けてあり、3
本のビスにより取付線D1〜D3で示すようにして、ダ
イカストケース1に取付けられるようになっている。
【0012】表面カバー3は、2本のビスにより取付線
E3、E4で示すようにして、本体カバー2の上に取付
けられるが、このとき、上側(図の左上側)の端面は、本
体カバー2の端後に係合して保持されるようになってい
る。また、このとき、ディジタルパネル4は、本体カバ
ー2に取付けてあるので、表面カバー3は、このディジ
タルパネル4が取付けられたままで、本体カバー2から
取り外すことができるようになっている。なお、ブライ
ンドカバー5と、導体バー9については、後述する。
【0013】図2は、図1に示した実施例の外観と、回
路基板の配置を示したもので、図中(a)は左側面図で、
(b)は正面図、(c)は表面カバー3を外して本体カバー2
を示した正面図、そして、(d)は右側面図である。これ
らの図において、まず、この実施例では、左側面図(a)
と右側面図(d)に示されているように、ダイカストケー
ス1の左右の側壁には切欠き部130、131か形成さ
れていて、冷却ファン117、118による空気の吸い
込み口となるようにしてある。
【0014】そして、さらに左側の側壁の上側には、内
部には連通していない切欠き部132が形成してあり、
右側の切欠き部131と共に、このインバータ装置を持
ち運ぶ必要があるとき、人の指が掛けられるようになつ
ている。次に、正面図(b)に示すように、ブラインドカ
バー5は表面カバー3に嵌めこまれて保持され、表面カ
バー3に対して着脱自在に作られている。そして、装着
状態でディジタルパネル4が外部から見えるように、開
口部が形成されている。
【0015】また、本体カバー2の左右の側面と、図に
は見えていないが、上側の面には、それぞれグリルを備
えた通風窓20が形成してあり、内部の通気を促すのに
役立つようにしてあるが、場合によっては全閉構造にす
る必要がある点を考慮して、これらの通風窓の形状と寸
法は全て同じにしてあり、必要に応じて塞ぎ板を設ける
際にも、同寸の塞ぎ板が使用できるようにしてある。
【0016】さらに、正面図(c)に示すように、本体カ
バー2には電源基板7と制御基板8が配設されるが、こ
のとき、電源基板7は、図1に示されているように、本
体カバー2の表面の上部に形成してある段差部内の下側
に配置された上で、取付線C1〜C4に沿って、ビスに
より固定され、また、制御基板8は、本体カバー2に設
けられているホルダ249と爪250、251に係合し
た状態で保持されるようになっている。なお、この制御
基板8については、後述するように、幾つかのオプショ
ンが設定してあり、このため、交換が容易に行なえるよ
うに、本体カバー2の上側に取付けられるようになって
いるのである。
【0017】また、この正面図(c)から明らかなよう
に、本体カバー2には、外部からの電線と内部の配線と
の間を接続する主回路用の端子台140が取付けられる
が、この端子台140の上側には開孔部260が形成さ
れており、この開孔部260を通って、内部の主回路装
置と端子台140を接続する導体バー9が設けられるよ
うになっている。そして、この開孔部260の端部には
バリア261が設けてあり、これにより主回路装置と端
子台140を接続する導体バー9が、制御基板8などに
対する接続路と混触することがないようにしている。さ
らに、この端子台140の下側には、端子銘板141が
取付けてあり、外部の電力系や誘導電動機などの負荷か
らの電線との接続が誤り無く行なえるようになってい
る。
【0018】また、この本体カバー2の表面には、爪2
52、253と、雌ねじが切ってあるボス254などが
設けてあり、これらにより、後述するように、オプショ
ンの回路基板が追加搭載できるように構成してあると共
に、その表面には、さらに深さが1mm程度の段差が形
成されていて、必要に応じてノイズ防止用の静電シール
ド板が設けられるようになっている。
【0019】次に、これらの構成について、さらに詳細
に説明する。まず、図3は、ダイカストケース1に主な
部品を搭載した状態での詳細を示したもので、この実施
例によるインバータ装置は、壁掛け型など縦に取付けて
使用することを前提とし、制御盤のパネルなどに半分埋
め込んだ形で装着しても用いられるように作られてお
り、従って、図3の(a)は正面図で、(b)は側断面図、そ
して(c)は上面図になる。ダイカストケース1は、所定
の剛性と良好な熱伝達特性が得られるようにアルミ(ア
ルミニウム)ダイカストで作られ、インバータの構成に
必要な各種の部品を組み付けるための部材と、冷却促進
用の部材、それに製品の外枠としての役割を果たすよう
になっているもので、このため、特に側断面図(b)に明
瞭に表わされているように、ほぼ方形(矩形)をした上板
部1Aを持ち、その裏面に冷却用のフィン1Bが複数
枚、形成してある。
【0020】また、その4角には、本来の取付用となる
取付孔(切欠き部)1Fを有する足部1Gと、後述するオ
プションの金具を取付けるための雌ねじ孔1Hを有する
耳部1Jが設けてある。前記したように、この実施例
は、壁掛け型なので、冷却ファン117、118による
冷却空気の流通方向は、図の下側から上に向かう方向に
なる。そこで、最も発熱量が多い回路装置であるDM1
10と、IPM111を上側つまり冷却ファン117、
118による冷却空気の流通方向の最下流側で、冷却フ
ァン117、118の近傍に左右に並べて配置してあ
る。
【0021】そして、これに合わせて、最も温度上昇に
弱い電解コンデンサ113、114は、最下段に並べて
配置してあり、このとき、ダイカストケース1の上板部
1Aに、これらの電解コンデンサ113、114が貫通
する孔を形成しておき、この上板部1Aの表面側(上面
側)から裏面側(下面側)に、電解コンデンサ113、1
14が挿入された形で取付けられるように構成してあ
り、この結果、これらの電解コンデンサ113、114
は、冷却ファン117、118による冷却空気の流通方
向の最上流側に位置し、外部から吸入されたばかりの、
まだ温度が上昇していない空気により充分に冷却される
ことになる。
【0022】電解コンデンサは、周知のように温度上昇
による影響を強く受け、アレニウスの法則(10度半減
則)として知られているように、温度上昇に対して寿命
が極端に低下してしまう。しかるに、この実施例によれ
ば、電解コンデンサ113、114は、主な発熱源であ
るDM110と、IPM111の下側で、且つ、冷却風
の流入側(上流側)に配設されているので、温度上昇によ
る劣化が充分に抑えられ、高い信頼性を容易に得ること
ができる。
【0023】なお、ここで、電解コンデンサを1個では
なく、2個用いている理由は、次の通りである。すなわ
ち、この実施例では、インバータの容量や入力電圧が異
なっても、有る程度までは、同一のダイカストケースで
対応できるように、共用化についての配慮がされている
点を特徴とするものであるが、このとき、電解コンデン
サとして市場で入手可能な耐圧(ワーキング・ボルテー
ジ)は、現在のところ、まだ充分に要求を満たすことが
できるところまでは達しておらず、例えば、入力電圧が
220V(200V級)仕様に対してはそのまま対応可能
あるが、入力電圧が、例えば440V(400V級)仕様
の場合には、複数個(例えば2個)直列に接続して必要な
耐圧のものとしなければならない。
【0024】そこで、2個の電解コンデンサ113、1
14を用い、220V仕様の場合には並列に接続し、4
40V仕様に対しては直列に接続することで供用化が得
られるように、2個用いているのである。なお、以上の
理由により、この電解コンデンサの個数としては、偶数
にするのが望ましい。
【0025】また、図4は、部品を搭載する前のダイカ
ストケース1の裏面図(a)と上面図(b)、それに下面図
(c)を示したもので、冷却用のフィン1Bが複数設けて
ある様子が明瞭に示されている。この図4において、1
13A、114Aは電解コンデンサ113、114を取
付ける開孔部で、117A、118Aは冷却ファン11
7、118の取付座、14は冷却風の流れを整えるため
のガイド、そして15はボスである。ここで、ガイド1
4は、冷却フィン1Bに沿って流れ、冷却ファン11
7、118により吸い出される空気の流れをスムーズに
する働きをする。また、ボス15は抵抗器116を取付
けるためのもので、冷却フィン1Bを、その高さ方向
(図では紙面に垂直な方向)に貫くようにして形成されて
おり、この孔に取付用のねじを通すことにより、抵抗器
116の放熱が効率的に得られるようにしたものであ
る。
【0026】次に、電流検出器112は、IPM111
の交流出力から端子台140に接続されるU、V、Wの
3本の導体が貫通されるので、スムーズな配線が得られ
るように、IPM111の近傍に配置され、同様に、電
磁接触器115と抵抗器116も、DM110と電解コ
ンデンサ113、114の間に配置される。また、この
とき、これら電磁接触器115と抵抗器116は同電位
なので、隣接して配置してある。なお、正面図(a)で、
162〜165はゴムブッシュで、上板部1Aに設けて
ある孔に嵌め込んである。
【0027】図5は、ダイカストケース1をさらに詳細
に示した斜視図で、133は左側の側壁に形成してある
段差部(凹み)で、このインバータ装置を識別するバーコ
ードや仕様などが記された銘板を貼付る場所となる。な
お、上板部1Aの上方に形成されている溝部1Cは、こ
のダイカストケース1を製造(ダイカスト製法)する際、
金型内でのアルミニウムの湯(溶融したアルミ)の流れを
良くするために設けたものである。
【0028】次に、134はボスで、135はホルダで
あり、ダイカストケース1の上板部1Aの表面に形成さ
れており、電源基板7(図1)を取付けるために設けてあ
る。なお、ボス134には、ビスを取付けるための雌ね
じ孔が形成してあり、ホルダ135にはスナップ状のば
ねが設けてあり、このばねの弾性力により電源基板7の
孔に挿入されるだけで、それを固定する働きをする。
【0029】また、142と143は銅バー(導体バー)
で、2個の電解コンデンサ113、114を並列に接続
する導線となる。なお、前記したように、インバータ装
置の仕様によっては、これらの電解コンデンサ113、
114を直列に接続する場合もあり、さらには、個数も
2個以上になる場合もあるので、これらの場合には、銅
バー142、143の形状は、図示とは異なったものと
なる。
【0030】さらに、136、137はコネクタで、冷
却ファン117、118に電力を供給するための電線を
接続する働きをする。なお、このコネクタ136、13
7に接続された電線は、ダイカストケース1の上板部1
Aに形成してある孔を貫通するとき、ゴムブッシュ16
2により、孔の縁やバリなどから保護されると共に、こ
の貫通部分に隙間が残らないようになっている。なお、
他のゴムブッシュ163、164も、必要に応じて、そ
こに電線が通されたとき、同様な働きをする。
【0031】次に、まず図6により、主回路基板6と電
源基板7、それに制御基板8について説明し、次いで図
7により主回路基板6の取付け状態について説明する。
これらの主回路基板6と電源基板7、それに制御基板8
には、それぞれの回路パターンが形成してあり、必要な
回路素子が搭載されている。そして、外部との接続のた
めに、まず、主回路基板6には6個のコネクタ60〜6
5と、11個のカシメ中継端子(カシメファスナー)66
〜76が設けられており、電源基板7には4個のコネク
タ70〜73が、そして制御基板8には1個のコネクタ
80が設けられている。
【0032】主回路基板6のコネクタ60、61は、図
の上方向に接続ピンが突出している雄側のコネクタで、
電源基板7のコネクタ70、71と対になっている。こ
のため、コネクタ70、71は、図で下側に挿入孔を有
する雌側のコネクタになっており、コネクタ60、61
にコネクタ70、71を係合させることにより、これら
の基板間での接続が与えられるようになっている。
【0033】従って、主回路基板6をダイカストケース
1に取付けた後、図1に示したように、さらに本体カバ
ー2を取付け、電源基板7のコネクタ70、71に主回
路基板6のコネクタ60、61の接続ピンが挿入される
ようにして、上から電源基板7を本体カバー2に取付け
るだけで、これらの基板間での接続が自動的に得られる
ことになる。なお、ここで、これらの基板間での接続に
2対のコネクタを用いた理由は、電力系と信号系とで接
続経路を分け、ノイズなどによる影響を少なくするため
であり、ここでコネクタ60、70が電力系のもので、
コネクタ61、71が信号系のものである。
【0034】次に、主回路基板6のコネクタ62は、I
PM111の端子ピン111A(図3、図5)に係合する
ための雌側のコネクタで、コネクタ63は、電流検出器
112の端子ピン112A(図3、図5)に係合するため
の雌側のコネクタであり、このため、いずれも下側に挿
入孔を持っている。また、この主回路基板6に設けてあ
る11個のカシメ中継端子66〜76は、それぞれDM
110とIPM111の電力系の端子の位置(図3を参
照)に対応して、位置が決められている。
【0035】従って、図7に示すように、主回路基板6
をダイカストケース1に取付けてやれば、それだけで、
コネクタ62、63は、それぞれIPM111の端子ピ
ン111Aと電流検出器112の端子ピン112Aに結
合され、接続が得られると共に、カシメ中継端子66〜
76のそれぞれも、同じくDM110とIPM111の
電力系の端子に位置決めされるようになっている。
【0036】また、主回路基板6のコネクタ64はFF
C(フレキシブル・フラット・ケーブル)用のコネクタ
で、これに対応して制御基板8のコネクタ80もFFC
用コネクタになっており、これによりフレキシブル・フ
ラット・ケーブルFFCにより、相互に接続されるよう
になつている。さらに、主回路基板6のコネクタ65
は、図示されていないが、このインバータ装置により駆
動しようとしている誘導電動機などの残留電圧を検出す
るための抵抗器を、この主回路基板6に搭載してある回
路に接続するためのコネクタである。
【0037】一方、電源基板7に設けてあるコネクタ7
2は、冷却ファン117、118のコネクタ136、1
37が挿入され、冷却ファン117、118のそれぞれ
に、この電源基板7から電力が供給されるようになって
いる。なお、同じく電源基板7に設けてあるコネクタ7
3は、別途、動作用の電力を取り入れる必要が生じたと
きに使用するコネクタである。つまり、この電源基板7
で必要とする直流電力は、通常はコネクタ60、70を
介して主回路基板6から取り込むようになっているが、
このコネクタ73を介することにより、別の電源から供
給を受けることもできるようにしたのである。
【0038】こうして、図7に示したように、ダイカス
トケース1に主回路基板6を取付けた後、図8に示すよ
うに、主回路基板6のカシメ中継端子66〜76のそれ
ぞれを介して、それらが位置決めされているDM110
とIPM111の電力系の各端子と、電解コンデンサ1
13、114の端子に導体バー9をねじ止めして取付け
るのである。
【0039】この導体バー9は、さらに図9に詳細を示
すように、IPM111の交流出力側の端子を端子台1
40(図2(c)参照)に接続するための導体バー群90
と、IPM111の直流入力側の端子とDM110の交
流入力側の端子を端子台140に接続するための導体バ
ー群91とで構成されている。
【0040】そして、これらの導体バー群90、91
は、それぞれが銅のバー(条片)からなる導体条片901
〜903、911、912、913、914〜と、これ
らの導体条片をそれぞれの群としてまとめ、一体化する
ための樹脂モールド904、917〜919とで構成さ
れている。
【0041】なお、導体バー群90における導体条片9
06は、端子台140のアース端子(図2(c)で最右端
にある端子)をダイカストケース1に直接接続(アース)
するための導体で、他の導体条片との絶縁距離を保つた
め、絶縁被覆907が施されている。
【0042】通常、インバータ装置などでの内部での配
線は、電線を用いて端子などの各接続点を1本づつ接続
しており、従って、面倒な手作業にならざるを得ない
上、誤配線の虞れがあった。
【0043】しかしながら、この実施例による導体バー
群90、91は、一体化されて所定の形状に予め作成さ
れているので、それを、そのまま接続個所に適合させる
だけで、図8に示すように、多数の接続点に確実に位置
決めされてしまう。そこで、必要に応じて端子にねじ止
めするなどしてやれば、それだけで配線作業が完了する
ことになり、作業が極めて容易になる上、誤配線発生の
余地を確実に無くすことができる。
【0044】次に、図10により、本体カバー2につい
て説明する。この図10から明らかなように、この本体
カバー2には、電源基板7を収容するための比較的深い
凹部20と、制御基板8の下方とオプション基板(後述)
を収容するための比較的浅い凹部21とが形成してあ
り、これにホルダ249、爪250、251、252、
253、255〜258と、雌ねじが切ってあるボス2
54、259〜262などが設けてある。
【0045】また、上記したように、この本体カバー2
には端子台140が取付けられているが、この実施例で
は、端子台140として、接続形式が、一方では圧着端
子接続形式で、他方は電線押締接続形式になっているも
のを使用している。そして、この図10では、端子台1
40を、導体バー9が接続される側(図の左側)では、図
9に示した導体バーの形式に合わせて、圧着端子接続形
式になり、外部からの電線を接続する側(図では右側)で
は電線押締接続形式になるように取付けてある。
【0046】さらに、この本体カバー2の下端部には、
ゴムブッシュ200、201が設けられているが、この
うち、比較的大径の3個のゴムブッシュ200は強電用
で、端子台140に接続すべき電線が通され、他方、比
較的径の小さい2個のゴムブッシュ201は弱電用で、
内部の各種の回路基板に接続すべき制御信号線などが通
されるようになっている。
【0047】次に、本体カバー2に対する回路基板など
の取付状態について、図11により説明する。なお、こ
の図11では、電源基板7は、ボス259などにより、
既に本体カバー2に取付けてある状態を示している。ま
ず、制御基板8はホルダ249と3個の爪250、25
1、257により本体カバー2の左側に取付けられる。
なお、このとき、この制御基板8に対する接続は、ケー
ブルFFCとコネクタ80を介して、主回路基板6との
間で与えられるようになっていることは、既に説明した
通りである。
【0048】ところで、この実施例では、制御基板8に
幾つかのオプションが設定されており、さらに2枚のオ
プション基板が追加搭載できるように作られており、こ
れらのオプション基板10、11は、爪252、25
3、256、257、258、それにボス254、26
0などにより、本体カバー2に取付けられるようになっ
ている。従って、この実施例によれば、搭載されている
回路配置を異にする各種の回路基板を用意しておくこと
により、インバータ装置本体を変更することなく、顧客
の要求などに合わせて、かなり自由に仕様を変えること
ができるから、装置本体の供用化を充分に図ることがで
き、大きなコストの削減を容易に得ることができる。
【0049】次に、この実施例における端子台140に
ついて、図12により説明すると、上記したように、こ
の端子台140では、その接続形式が、一方のX側では
電線押締接続形式で、他方のY側では圧着端子接続形式
になっているもので、図において、(a)は上から見た図
で、(b)は側面から見た図である。そして、図(b)におい
て、A−A'の範囲は図(a)の上側(X側)から見た側面図
で、その他の部分は下側(Y側)から見た側面図であり、
従って、図(b)においては、A−A'の範囲が電線押締接
続側で、この範囲外が圧着端子接続側を表わしているこ
とになる。
【0050】ところで、この本発明の一実施例における
端子台について、さらに説明する前に、この端子台の接
続形式について説明すると、本発明が対象とするインバ
ータ装置などの電気機器では端子台を備え、これにより
外部の電線を接続するようになっているのが一般的であ
るが、このとき、端子台での外部の電線との接続部分の
形式が問題になる。すなわち、端子台での電線の接続形
式としては、従来から、電線の端部に圧着端子などと呼
ばれている接続用の金具(ラグ)を予め取付けておき、こ
の金具の孔にビスを入れねじ止めして接続する、いわゆ
る圧着端子締付形式(構造)と、電線の端部の心線を露出
させ、この露出した心線をそのまま端子台に設けてある
孔に挿入してねじで押し付けて固定し接続するようにし
た、いわゆる電線押締形式(構造)の2種類が主として使
用されており、任意に選択できるが、このとき、日本国
内や米国などでは、主として圧着端子締付形式の端子台
が用いられているのに対して、ヨーロッパ方面では、主
として電線押締形式の端子台が用いられている。
【0051】そこで、端子台としても、従来から、図1
3(a)、(b)に示した圧着端子締付構造の端子台140A
と、同図の(c)、(d)に示した電線押締構造の端子台14
0Bの双方が供給されており、例えば日本国内や米国市
場向けには、圧着端子締付構造の端子台140Aを使用
し、ヨーロッパ市場向けなどでは、電線押締構造の端子
台140Bを用いるようにしていた。これらの図におい
て、141は圧着端子締付用のビス、142は電線押締
用のビス、そして123は電線挿入用の穴である。
【0052】ところで、本発明の実施例では、上記した
ように、インバータ内部の電力系の配線に導体バー9を
使用しており、従って、このような従来の端子台140
A、140Bの使用を前提としたとすると、外部からの
電線の接続形式に応じて、この導体バー9の端子台側で
の接続形式が一義的に決定されてしまうことになり、こ
の結果、外部からの電線の接続形式として圧着端子締付
形式が要求されたときには、図13(a)、(b)に示した圧
着端子締付構造の端子台140Aを用いればよいので、
このときには、図9に示した導体バー9のままでよい
が、外部からの電線の接続形式として電線押締形式が要
求されたときには、図13(c)、(d)に示した電線押締構
造の端子台140Bを用いざるを得ず、このときには、
図9に示した導体バー9のままでは対応できなくなり、
図14に示すような、端子台側での接続形式が電線押締
構造に適した形状になっているものを使用しなければな
らなくなる。
【0053】しかるに、本発明の実施例では、図12に
示したように、一方のX側では電線押締接続形式で、他
方のY側では圧着端子接続形式になっている端子台14
0を使用することができるので、外部からの電線の接続
形式として圧着端子締付形式が要求されたときには、図
13(a)、(b)に示した従来の圧着端子締付構造の端子台
140Aを用い、他方、電線押締形式が要求されたとき
には、図12に示した本発明の一実施例による端子台1
40を用いれば良く、図9に示した導体バー9のまま
で、何れの電線接続形式にもそのまま対応できるので、
汎用性が高まり、コストダウンの余地を充分に得ること
ができる。
【0054】なお、本発明によるインバータ装置を、図
14に示した導体バー9を用いて実施したときには、図
13(c)、(d)に示した電線押締構造の端子台140B
と、図12に示した端子台140を用いることにより、
同じく導体バー9を変えることなく、何れの電線接続形
式にもそのまま対応でき、同様に汎用性を高め、ローコ
スト化が得られるのは言うまでもない。
【0055】こうして、図11に示すように、端子台1
40が取付けらた本体カバー2は、図1に示すように、
ダイカストケース1に組み付けられ、導体バー9が端子
台140に接続され、さらにボス259、260によ
り、ディジタルパネル4が取付けられた後、表面カバー
3が取付られる。図15は、この表面カバー3の詳細を
示したもので、表面に方形の開口部30を備えた縦長矩
形のくぼみ31が形成してあり、表面カバー3が取付け
られたとき、この開口部30から本体カバー2に取付け
てあるディジタルパネル4の表面が外部に見えるように
位置することになる。そして、このときには、窓50を
有するブラインドカバー5がくぼみ31に嵌め込まれ、
ディジタルパネル4の表面を除いて、他の部分を隠すよ
うになっている。
【0056】図16は、表面カバー3を本体カバー2に
取付けた状態を示したもので、51はオプション用のブ
ラインドカバー、52は同じくオプション用のブライン
ド板(塞ぎ板)である。後述するように、この実施例で
は、インバータ装置を操作制御するためのディジタルパ
ネル4についても、いくつかのオプション設定ができる
ようになっており、さらにこのディジタルパネル4やオ
プション設定したリモートオペレータについても、それ
らをインバータ装置から取り外した状態でも使用できる
ようになっており、このときには、窓の無いオプション
用のブラインドカバー51を用いいることにより、表面
カバー3のくぼみ31が隠せるようになっている。な
お、このため、ブラインドカバー51には切欠き可能な
板を有する開孔部52が設けてあり、ここを欠き取って
開け、リモートケーブルが引き出せるようになってい
る。
【0057】また、上記したように、この実施例では、
密閉構造もオプション設定できるようになっており、こ
のときには、オプション用のブラインド板52を用い、
本体カバー2の両側面にある通風窓20を塞ぐことがで
きるようになっている。そして、このため、通風窓20
は、全て同じ寸法の同じ形状に作られており、従って、
この実施例によれば、オプション用のブラインド板52
として一種類の大きさのものを用意しておくだけで間に
あうことになる。
【0058】さらに、この実施例では、このオプション
用のブラインド板52には、その取付面に3本の爪が設
けてあり、これを通風窓20に設けてある孔20Aに嵌
合させることにより、単に押し付けるだけで取付を行な
うことができるようになっており、この結果、取り外す
必要が生じたときでも、ドライバーなどの簡単な工具を
用いるだけで、容易に対応することができる。
【0059】次に、図17により、ディジタルパネル4
と、オプションとして設定可能なリモートオペレータの
実施例について説明する。ディジタルパネル4は標準装
備されるもので、インバータ装置の起動・停止・増速・
減速など基本的な操作に必要な押しボタンなどの入力装
置と、3桁のLED(発光ダイオード)表示器を備え、イ
ンバータ装置に対する各種の指令と、定数の設定が行な
えると共に、必要な情報表示が得られるようになってい
る。
【0060】そして、このディジタルパネル4は、ケー
ブル40とコネクタ41を用いて、本体カバー2内に装
着してある制御基板8に設けられているコネクタに接続
されるようになっているが、このケーブル40を長くし
ておくことにより、必要に応じて、このディジタルパネ
ル4を本体カバー2から取外し、ケーブル40を延ばす
ことにより、リモート操作ができるようになっている。
【0061】次に、42はオプション設定のリモートオ
ペレータで、インバータ装置に必要な基本的な動作設定
に加え、オプションによる専用の操作と機能の設定が簡
単に行なえるように、テンキーを含む各種の押しボタン
からなる入力装置を備えたもので、さらにフルドッドL
CD(液晶)表示器を備えていて、インバータ装置の各種
の動作情報の表示が豊富に得られるようになっている。
【0062】そして、このリモートオペレータ42は、
上記したディジタルパネル4と同様に、ケーブル40と
コネクタ41により、インバータ装置から離した状態で
リモート用ととして使用できると共に、操作表面カバー
3のくぼみ31内に嵌め込んだ状態でも使用することが
できるようになっている。
【0063】次に、43は従来のインバータ装置で使用
されている汎用のリモートオペレータで、この実施例に
よるインバータ装置に専用に作られたものではないが、
同じくテンキーなどによる入力装置を備え、基本的な機
能に加えて専用の操作と機能設定が行なえるようになっ
ている上、16桁のLCD表示器を備えていて、さらに
インバータ装置の情報を豊富に表示することができるよ
うになっている。
【0064】そして、本発明の実施例によれば、このよ
うな汎用のリモートオペレータ43についても、ケーブ
ル40とコネクタ41を用いることにより容易に使用す
ることができ、他のインバータ装置と共用が可能にでき
る。
【0065】図18は、本発明の一実施例によるリモー
トオペレータ42の詳細を示したもので、図の(a)は正
面図で、(b)は側面図、そして(c)は上面図である。正面
図(a)から明らかなように、テンキーを含む各種の押し
ボタンが設けられている正面パネルには、さらにフルド
ッドLCD表示器420が設けてあり、テンキーにより
機能設定や設定値変更などを行なうと、その結果がフル
ドッドLCD表示器420により見やすく表示されるの
で、操作を簡単に行なうことができる。
【0066】また、裏面には、ケーブル40を接続する
ためのコネクタ421が設けられており、さらに、この
コネクタ421に挿入したケーブル40側のコネクタが
外れないように固定するためのねじが嵌合される雌ねじ
ボス422が設けてある。そして、上側の端部には、表
面カバー3のくぼみ31内に嵌め込んだとき、このくぼ
み31に嵌合して簡単には外れないようにするための爪
423が設けてある。従って、この実施例によれば、オ
プションにより、任意に高機能のオペレータを設定する
ことができるから、インバータ装置を共用しなががら多
くの仕様に対応することができ、ローコストで多品種化
に容易に対応することができる。
【0067】次に、この実施例の回路構成について説明
する。図19は、本発明の一実施例によるインバータ装
置の基本的な動作に必要な部分を大まかに示した回路図
で、インバータ装置全体を100で表わしてある。この
インバータ装置100は、図示のように、例えば50H
z又は60Hzの商用交流電源から電力を受け、これか
ら、例えば0.5Hzの低い周波数から1000Hz位
までの高い周波数の任意の周波数の交流電力に変換し、
これを誘導電動機IMに供給して、この誘導電動機IM
を可変速運転する装置で、図において、100Aは順変
換部で、100Bはコンデンサ、100Cは逆変換部、
100Dは制御回路、そして100Eは周波数指令装置
である。
【0068】順変換部100Aはダイオードからなる三
相の全波整流回路で、図19の下側に示してあるよう
に、商用電源から入力した三相交流電力を直流電力に変
換する働きをするものであり、本発明の実施例では、D
M(ダイオードモジュール)110が対応しているもので
ある。
【0069】コンデンサ100Bは、順変換部100A
から出力された直流電圧を平滑化する働きをするもの
で、同じく電解コンデンサ113、114が対応してい
るものである。逆変換部100Cは、トランジスタ、サ
イリスタ、GTOなど各種のスイッチング素子で構成さ
れた主スイッチング回路を含み、直流電力をパルス幅変
調(PWM)して近似正弦波電圧からなる三相交流電力に
変換する働きをするもので、同じくIPM(インテリジ
ェントパワーモジュール)111が対応しているもので
ある。
【0070】制御回路100Dは、周波数指令装置10
0Eにより設定された周波数と電圧を有する三相交流電
力が逆変換部13から得られるように、この逆変換部の
スイッチング素子を制御する働きをするもので、制御基
板8に搭載されているものである。周波数指令装置10
0Eは、オペレータにより入力されたデータに応じて、
対応する周波数指令と電圧指令を制御回路100Dに供
給する働きをするもので、ディジタルパネル4や、リモ
ートオペレータ41などがこれに対応するものである。
【0071】図20は、本発明によるインバータ装置を
200V級として実施した場合の一実施例で、三相交流
の商用電源は端子台140の端子R、S、Tに供給され
るようになっており、電磁接触器115は端子R、S間
に接続されている。
【0072】1102は電源側で発生したサージを吸収
するためのサージキラーで、1104はDM110の直
流側に発生するノイズを吸収するコンデンサ、1105
は同じく直流側と大地(アース)間に発生するノイズを吸
収するコンデンサ、1108は直流母線間に発生するノ
イズを吸収するコンデンサ、1109と1110はスナ
バ回路を構成するコンデンサとダイオード、1111は
コンデンサ1109の電荷を放電するための抵抗器、1
112は発電ブレーキ用のスイッチング素子であるIG
BT(絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ)、111
3〜1118はIPM111内の主スイッチング素子で
あるIGBTである。
【0073】次に、1121は電動機IMの残留電圧の
周期を検出するための抵抗器、1126はフライホィー
ルダイオードで、IGBT1112により発電ブレーキ
動作をさせた場合で、このIGBT1112がオフした
ときに発生するエネルギーをフライホィーリングする働
きをするもの、1129は正極側の直流母線、そして1
130は負極側の直流母線、そして端子台140の端子
U、V、Wは交流出力で、端子P、RBは、外部に発電
ブレーキ用の抵抗器を接続するためのものであり、端子
Nは、ブレーキユニット接続用の直流出力端子である。
【0074】次に、この実施例の動作について説明す
る。端子R、S、Tに三相交流電圧が印加されると、D
M110により整流され、電解コンデンサ113、11
4で平滑化された直流電圧が直流母線1129、113
0間に現われる。そして、この直流電圧は、IGBT1
113〜1118のスイッチング動作により任意の電圧
で任意の周波数の交流に電力変換され、端子台140の
出力端子U、V、Wから誘導電動機IMに供給されて、
この誘導電動機IMが可変速運転制御されることにな
る。
【0075】一方、端子R、S、Tに三相交流電圧が印
加されたときには、短時間ではあるが、電解コンデンサ
113、114の初期充電電流によりDM110に突入
電流が流れ、ダイオードの順方向電流の許容値を越えて
素子が破壊されてしまう虞れを生じる。そこで、電磁接
触器115を用い、その接点115Aの閉成動作遅れを
利用して、電源印加時、電流制限用の抵抗器116がD
M110と電解コンデンサ113、114の間に短時間
だけ直列に挿入され、これにより突入電流を制限し、そ
の後、接点115Aが閉じられることにより、抵抗器1
14は短絡されて損失を生じないようにしてある。
【0076】そして、このとき、サージキラー1102
とコンデンサ1104、1105は電源側の線間に発生
するサージ及びノイズを低減させ、DM110内の素子
の耐圧保護と、ノイズによる周辺回路の誤動作を防止す
る働きをする。
【0077】また、発電ブレーキ用のIGBT1112
と、逆変換用のIGBT1113〜1118によるスイ
ッチング動作が行なわれると、回路内に存在するインダ
クタンス分により、スイッチング電流値やスイッチング
速度に関連してサージ電圧が発生してしまう。そして、
このサージ電圧が、これらのIGBTの安全動作領域を
越えた場合には、それらに破壊の虞れを生じる。
【0078】そこで、コンデンサ1108、1109、
それにダイオード1110、抵抗器1111を設け、こ
のスイッチングによるサージが低減されるようにしてあ
る。ここで、コンデンサ1108と、コンデンサ110
9とダイオード1110及び抵抗器1111からなる回
路とは、何れもサージ抑制用であるが、コンデンサ11
08によるサージの吸収は、主として比較的容量の小さ
いインバータ装置に用いられ、他方、容量が大きな機種
では、これらを併用するのが通例であるが、これは、次
の理由による。
【0079】すなわち、サージの吸収能力を増すために
は、コンデンサ1108の静電容量を増加させてやれば
良いが、そうすると、サージに振動を伴いやすくなり、
かえってサージの減衰が悪くなってしまう。そこで、大
容量機種では、これらを併用するのである。
【0080】このコンデンサ1109とダイオード11
10及び抵抗器1111からなる回路では、サージが発
生したとき、そのエネルギーをダイオード1110を介
して一方向の電流としてコンデンサ1109に充電し、
一旦、そこに蓄えてから抵抗器1111により放電せる
ようになっており、従って、振動を伴うことなくサージ
を吸収することができるのである。
【0081】次に、この実施例で、逆変換部のスイッチ
ング素子として、IGBT1113〜1118を用いて
いる理由を説明すると、以下の通りである。まず、IG
BT(絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ)は、スイ
ッチング速度が早く、従って、PWMでのキャリヤ周波
数を高く設定することができ、この結果、逆変換部を構
成する上下アームのスイッチング動作がラップしないよ
うにするためのデッドタイムが少なくて済み、交流出力
の波形を、より正弦波に近似させることができるので、
電動機の損失や騒音を低減することができるからであ
る。
【0082】次に、IGBTは、ゲートドライブが電圧
駆動なので、ゲートドライブに必要なエネルギーが少な
くて済み、従って、ドライブ回路を省電力化、省スペー
ス化することができるからである。
【0083】ところで、抵抗器1121は、上記したよ
うに、誘導電動機IMの残留電圧を検出し、その周期を
検知するために用いられているものであり、これにより
瞬時停電などに際して、誘導電動機IMの残留電圧か
ら、停電時点以降、惰性回転状態にある電動機の回転位
相と回転速度とを検出して、復電時、この回転速度に対
応した周波数の交流出力を直ちに供給し、電動機をその
まま停電前の運転状態に戻すことができるようにしてい
る。従って、この実施例によれば、瞬時停電時でも、過
電流を伴うこと無く、電動機のスムーズな再起動が容易
に得られることになる。
【0084】また、電流検出器112は、逆変換部13
で必要とする誘導電動機IMの回転位相の検出を行なう
ほか、この誘導電動機IMに供給されている実電流を検
出することにより、最大出力電流の制限動作や、電子サ
ーマル保護機能、さらには地絡電流や過負荷電流の検知
などのためにも利用されている。
【0085】次に、この図20から明らかなように、こ
の実施例では、主回路基板6にサージキラー1102
や、サージ吸収用のコンデンサ1104、1105、1
108などを搭載している。ここで、既に説明したよう
に、この主回路基板6は、DM110とIPM111の
上側(端子側)に充分に近接して配置してあり、且つ、こ
れらモジュールと上記したサージ吸収用のコンデンサな
どの各種の回路素子とは、端子のねじ止めだけで接続が
得られるようになっている。
【0086】従って、この実施例によれば、主なサージ
発生源であるDM110とIPM111などに、サージ
キラー1102や、サージ吸収用のコンデンサ110
4、1105、1108が充分に近接配置されているこ
とになり、この結果、大きなサージ吸収効果を確実に得
ることができ、ノイズの低減効果も充分に得られ、且つ
配線が煩雑になる虞れも充分に無くすことができる。
【0087】次に、図21は、本発明によるインバータ
装置を400V級として実施した場合の一実施例で、図
20の実施例と相違する点は以下の通りである。まず、
電圧が400Vクラスになると、各回路素子の耐圧定格
を高くしなければならないが、このとき、電解コンデン
サ113、114以外の素子では特に問題は無く、電圧
の高い素子を用いれば良い。
【0088】しかして、上記したように、電解コンデン
サとして市場で入手可能な耐圧(ワーキング・ボルテー
ジ)は、現在のところ、まだ充分に要求を満たすことが
できるところまでは達していない。そこで、この実施例
では、2組の電解コンデンサ113と114を直列にし
て直流母線1129と1130の間に接続して、所定の
耐圧が得られるようにしてある。しかして、このとき、
これら電解コンデンサ113、114の静電容量及び内
部インピーダンスが完全に等しいのなら問題はないが、
実用上は期待できないので、そのままでは、これらのコ
ンデンサ間で均等な分圧が得られず、印加される電圧に
差を生じてしまう。そこで、この分圧電圧をバランスす
るために、この実施例では、等しい抵抗値を有する分圧
用の抵抗器1132をそれぞれの電解コンデンサ11
3、114に並列に接続し、これにより等しく分圧され
た電圧が印加されるようにしてある。
【0089】次に、オプションの基板について説明す
る。既に説明したように、この実施例では、制御基板8
も含めて幾つかのオプション基板が用意してあり、図1
0に示すように、追加のオプション基板10、11とし
て本体カバー2に組み込めることができるようになって
いる。
【0090】本発明が対象としているインバータ装置で
は、図19で説明したように、可変電圧可変周波数の交
流電力を発生し、それを誘導電動機に供給して可変速運
転させることができるものであるが、単にそれだけでは
なく、所定の制御機能を付加することにより、電動機の
速度制御やサーボ制御など種々の用途にも使用すること
ができる。そして、このとき、上記したように、本発明
の実施例では、オプションの基板を用いることにより、
インバータ装置の本体を共用しながら、充分な対応が得
られるようになっている点を特徴としているのである。
【0091】そこで、本発明の実施例でオプション設定
されている装置の幾つかについて、以下に説明すると、
まず、図22は、誘導電動機IMの速度制御用にインバ
ータ装置を設定したオプションの一例を示す実施例で、
制御基板8として「FXインバータ」というオプション
基板800を設定し、それに加えて通信用のオプション
基板10−1と、フィードバック処理用のオプション基
板11−1を設定したものであり、次に、図23は、誘
導電動機IMのACサーボ制御用に設定したオプション
の一例を示した実施例で、制御基板8として「ACサー
ボ」というオプション基板810を設定し、それに加え
て通信用のオプション基板10−2と、ディジタル入出
力インターフェース用のオプション基板11−2を設定
したものである。
【0092】まず、図22の実施例について説明する
と、「FXインバータ」制御基板800は、ワンチップ
マイコン801と、ディジタルシグナルプロセッサ80
2、SRAMからなる記憶素子803、ROMからなる
記憶素子804、E2PROMからなる記憶素子80
5、それに多機能端子台806とが搭載されおり、これ
にディジタルパネル4とリモートオペレータ42が接続
できるようになっている。
【0093】そして、まずワンチップマイコン801
は、各種の演算と機能処理を行ない、ディジタルシグナ
ルプロセッサ802はワンチップマイコン801の補助
として機能し、特に高速の演算処理を受け持っている。
また、記憶素子803はデータを記憶する働きをし、他
方、記憶素子804にはプログラムが格納されている。
一方、記憶素子805は、顧客などの希望に応じて、必
要なデータが設定値として格納される。また、多機能端
子台806は外部から速度指令や論理指令を入力すると
共に、外部へモニタ情報やアラーム情報を出力する働き
をする。
【0094】次に、通信用のオプション基板10−1に
は、通信インターフェース回路10−1aとワンチップ
マイコン10−1b、それにデュアルポートRAM10
−1cが搭載されており、通信インターフェース回路1
0−1aは外部システムと通信を行なう働きをし、ワン
チップマイコン10−1bは通信に必要な演算処理を行
なう。そして、このとき、ワンチップマイコン10−1
bは、デュアルポートRAM10−1cにより、他の基
板との間でのデータの授受を行なうようになっている。
【0095】さらに、フィードバック処理用のオプショ
ン基板11−1には、ワンチップマイコン11−1a
と、デュアルポートRAM11−1bが搭載されてい
る。また、このときには、誘導電動機IMの回転軸に回
転速度検出用のエンコーダEが設けられており、これか
らのデータがフィードバック処理用のオプション基板1
1−1に取り込まれるようになっている。
【0096】そして、これにより、ワンチップマイコン
11−1aはエンコーダEから取り込んだ誘導電動機I
Mの実回転速度データの演算処理を行なう。そして、こ
のとき、他の基板との間でのデータの授受はデュアルポ
ートRAM11−1bを介して行なわれるようになって
いる。
【0097】なお、この実施例では、主回路基板6に保
護回路とスイッチング電源、それにゲート回路が搭載し
てある。一方、発電ブレーキ用のIGBT1112と直
列に接続してある抵抗器Rは、誘導電動機IMを発電ブ
レーキ状態に制御したとき、発電されたエネルギーを吸
収するためのものである。従って、この図22のオプシ
ョンによる実施例によれば、誘導電動機IMの回転速度
がフィードバック制御され、これにより所定の指令値に
制御することができる。
【0098】次に、図23の実施例について説明する
と、「ACサーボ」制御基板800はワンチップマイコ
ン811と、ディジタルシグナルプロセッサ812、S
RAMからなる記憶素子813、A/Dコンバータ81
4、E2PROMからなる記憶素子815、それに多機
能端子台816とが搭載されおり、これにディジタルパ
ネル4とリモートオペレータ42が接続できるようにな
っている。
【0099】また、このときには、誘導電動機IMの回
転軸に回転速度検出用のエンコーダEと、磁極検出用の
エンコーダGが設けてあり、これらからのデータがワン
チップマイコン811に取り込まれるようになってい
る。そして、ワンチップマイコン811が、A/Dコン
バータ814を介して電流検出器112からのデータを
取り込み、これによる演算処理を行なうようになってい
る以外は、図22の制御基板800と同じである。
【0100】次に、通信用のオプション基板10−2に
は、通信インターフェース回路10−2aとワンチップ
マイコン10−2b、それにデュアルポートRAM10
−2cが搭載されており、通信インターフェース回路1
0−2aは外部システムと通信を行なう働きをし、ワン
チップマイコン10−2bは通信に必要な演算処理を行
なう。そして、このとき、ワンチップマイコン10−2
bは、デュアルポートRAM10−2cにより、他の基
板との間でのデータの授受を行なうようになっている。
【0101】さらに、ディジタル入出力インターフェー
ス用のオプション基板11−2にはワンチップマイコン
11−2aと、デュアルポートRAM11−2bが搭載
されている。そして、これにより、ワンチップマイコン
11−2aは、外部から指令される位置、速度などの指
令データの演算処理を行なう。そして、このとき、他の
基板との間でのデータの授受はデュアルポートRAM1
1−2bを介して行なわれるようになっている。
【0102】従って、この図23のオプションによる実
施例によれば、誘導電動機IMの回転位置がフィードバ
ック制御され、これにより所定の指令値によるサーボ制
御が得られることになる。
【0103】次に、制御基板とオプションの基板につい
て、さらに詳細に説明する。オプション基板10、11
の本体カバー2への搭載については、既に図11で説明
したが、そこでは、基板間での接続については特に説明
しなかった。そこで、以下の実施例では、この接続も含
めて詳細に説明する。
【0104】まず、図24に示すように、この実施例で
は、制御基板8に、さらに2個のオプション基板接続用
のコネクタ81、82が取付けてある。この制御基板8
は、FFC用のコネクタ80を介して主回路基板6から
動作用の電源供給を受けて動作し、制御用の信号を作成
して、それを同じくFFC用のコネクタ80を介して主
回路基板6に供給するように構成されており、さらに、
コネクタ81、82によりオプション基板に接続できる
ようになっている。なお、これらのコネクタ81、82
は、接続されるオプション基板の機能の如何を問わず接
続可能である。
【0105】図25は制御基板8の一実施例を詳細に示
したもので、この基板8には、パワーインジケータ82
0と、モータ電流検出回路821、保護回路822、制
御基板リセット回路823、デコード回路824、外部
回路インターフェース回路825、マイクロコンピュー
タ(ワンチップマイコン)826、制御基板とオプション
基板との間のインターフェース回路827、クロック生
成回路828、ディジタルシグナルプロセッサ829、
メモリ回路830、シリアル通信インターフェース回路
831、ディジタルパネル4を接続するコネクタ83
2、外部出力信号インターフェース回路833、外部リ
レー出力インターフェース回路834、外部入出力端子
部835、そして外部リレー出力端子部836が搭載さ
れている。
【0106】このとき、この実施例では、次の点に配慮
している。 マイクロコンピュータ826の近傍に制御基板リセ
ット回路823、デコード回路824、インターフェー
ス回路827、クロック生成回路828、ディジタルシ
グナルプロセッサ829、それにメモリ回路830を配
置することにより、これらとの間での配線が短くなるよ
うにし、外乱の影響を受け難くしている。
【0107】 インターフェース回路827からコネ
クタ81、82に接続する配線では、同種類の信号(オ
プション基板インターフェース用の信号)となるので、
インターフェース回路827をコネクタ81とコネクタ
82の間に配置することにより配線長を短縮して、この
部分での外乱の影響が少なくなるようにしている。
【0108】 FFC用コネクタ80からマイクロコ
ンピュータ826へ接続すべき信号の中には、モータ電
流検出回路821を介して、或いは保護回路822を介
して供給される信号があるので、これらモータ電流検出
回路821と保護回路822はFFC用コネクタ80と
マイクロコンピュータ826の間に配置し、これにより
配線長を短縮して外乱の影響を少なくしている。
【0109】 外部入出力端子部835と外部リレー
出力端子部836からマイクロコンピュータ826へ接
続される信号線は、外部回路インターフェース回路82
5と外部出力信号インターフェース回路833、それに
外部リレー出力インターフェース回路834を介するこ
とにより、これら外部入出力端子部835及び外部リレ
ー出力端子部836とマイクロコンピュータ826との
間での電気的なアイソレーション(絶縁隔離)が与えられ
るようになっている。そこで、外部回路インターフェー
ス回路825と外部出力信号インターフェース回路83
3、それに外部リレー出力インターフェース回路834
を、外部入出力端子部835と外部リレー出力端子部8
36の近傍に配置し、これにより、この制御基板78の
中に外乱を引き込まないようにしている。
【0110】次に、オプション基板の実施例について説
明すると、これには、その形状からオプションA基板と
オプションB基板があり、それぞれ必要に応じて異なっ
たオプション機能が選択できる。そして、このとき、オ
プションA基板では単独のオプション機能が搭載されて
いるが、オプションB基板では、2種のオプション機能
を一緒に搭載することができるようになっている。
【0111】まず、図26は、オプションA基板10A
を示したもので、この実施例では、基板10Aに、オプ
ション基板−制御基板接続用のコネクタ1023と、オ
プション基板−制御基板接続用インターフェース回路1
024、外部入出力信号インターフェース回路制御部1
025、オプション基板−制御基板接続用インターフェ
ース回路制御部1026、外部入出力信号インターフェ
ース回路1027、それに外部入出力端子部1028が
搭載してあり、このとき、外部入出力信号インターフェ
ース回路制御部1025とオプション基板−制御基板接
続用インターフェース回路制御部1026の機能を優先
的に考慮して、以下の点に配慮されている。
【0112】 外部入出力信号インターフェース回路
制御部1025とオプション基板−制御基板接続用イン
ターフェース回路制御部1026を、オプション基板−
制御基板接続用インターフェース回路1024と外部入
出力信号インターフェース回路1027の間に配置する
ことにより、これらの間での配線長の短縮化が図られ、
外乱の影響が極力抑えられるようにしている。
【0113】 オプション基板−制御基板接続用のコ
ネクタ1023からオプション基板−制御基板接続用イ
ンターフェース回路1024に接続される配線は、制御
基板8からの信号の伝達路となるので、このインターフ
ェース回路1024はコネクタ1023の近傍に配置
し、これにより配線長の短縮を図り、外乱の影響を抑え
るようにしている。
【0114】 外部入出力端子部1028から、外部
入出力信号インターフェース回路制御部1025とオプ
ション基板−制御基板接続用インターフェース回路制御
部1026へ接続される信号線は、外部入出力信号イン
ターフェース回路1027を介することにより、電気的
なアイソレーションが与えられるようになっている。そ
こで、外部入出力信号インターフェース回路1027を
外部入出力端子部1028の近傍に配置し、この基板1
0Aの中に外乱を引き込まないようにしている。
【0115】次に、図27はオプションB基板10Bの
一実施例を示したもので、この実施例による基板10B
には、オプション基板−制御基板接続用のコネクタ10
29と、オプション基板−制御基板インターフェースメ
モリ1030、オプション基板−制御基板インターフェ
ース回路1031、メモリ回路1032、マイクロコン
ピュータ1033、デコード回路1034、オプション
基板リセット回路1035、外部入出力信号インターフ
ェース回路制御部1036、第1の外部入出力信号イン
ターフェース回路1037、第2の外部入出力信号イン
ターフェース回路1038、第1の外部入出力端子部1
039、それに第2の外部入出力端子部1040が搭載
されており、このとき、マイクロコンピュータ1033
の機能に重点をおいて、以下の点に配慮されている。
【0116】 マイクロコンピュータ1033を基板
のほぼ中央に配置することにより、インターフェースメ
モリ1030とインターフェース回路1031、メモリ
回路1032、デコード回路1034、それにオプショ
ン基板リセット回路1035との間の配線が短縮でき、
外乱の影響を受け難くしている。
【0117】 オプション基板−制御基板接続用のコ
ネクタ1029からインターフェースメモリ1030と
インターフェース回路1031、それにデコード回路1
034に至る接続路は、接続基板8からの信号の経路に
なるので、これらのインターフェースメモリ1030と
インターフェース回路1031、それにデコード回路1
034をコネクタ1029の近傍に配置し、これにより
配線長を短縮して外乱の影響を受けないようにしてい
る。
【0118】 第2の外部入出力端子部1040から
マイクロコンピュータ1033に接続される信号線は、
第2の外部入出力信号インターフェース回路1038と
外部入出力信号インターフェース回路制御部1036を
介して接続されるので、これらのインターフェース回路
1038とインターフェース回路制御部1036とを、
外部入出力端子部1040とマイクロコンピュータ10
33の間に配置し、これにより最短距離での配線を可能
にし、外乱の影響を抑えるようにしている。
【0119】 第1の外部入出力端子部1039と第
2の外部入出力端子部1040からマイクロコンピュー
タ1033及び外部入出力信号インターフェース回路制
御部1036に接続される信号線は、第1の外部入出力
信号インターフェース回路1037と第2の外部入出力
信号インターフェース回路1038を介することによ
り、電気的なアイソレーションが与えられるようになっ
ている。そこで、これらのインターフェース回路103
7とインターフェース回路1038を外部入出力端子部
1039と外部入出力端子部1040の近傍に配置し、
この基板10Bの中に外乱を引き込まないようにしてい
る。
【0120】次に、これらのオプション基板10A、1
0Bを図24に示した本体カバー2に装着した状態につ
いて説明する。まず、図28は、2枚のオプションA基
板10Aを本体カバー2に装着した場合で、それぞれの
基板のコネクタ1023を制御基板8のコネクタ81、
82に結合させた上で、図11の場合と同様にして、爪
252、253、256、257、258と2本のビス
により固定するようになっている。従って、この実施例
によれば、基板の接続がコネクタで得られるため、誤接
続の虞れがなく、オプション基板10Aの装着を容易に
行なうことができる。
【0121】次に、図29は、オプションB基板10B
を本体カバー2に装着した場合で、このときには、制御
基板8のコネクタ82は使用されないが、破線で示した
ように、オプションB基板10Bに第2のコネクタ10
41を設け、2個のコネクタ1029、1041で制御
基板8のコネクタ81、82に接続するようにしてもよ
く、或いは、必要に応じて、コネクタ1029を廃止し
てコネクタ1041だけで接続するようにしてもよい。
なお、これらのコネクタの選択については、オプション
B基板10Bに搭載されるべき機能により決められるも
のであることは言うまでもない。
【0122】ところで、以上の説明から明らかなよう
に、この実施例では、オプション基板を用いないで使用
する場合も当然有り、また、オプション基板を装着した
場合でも、どのオプション基板でも任意に選択して使用
できるようになっている。従って、制御基板8では、オ
プション基板が装着されているか否か、或いは装着され
ていた場合には、何れのオプション基板が装着されてい
るのかを判断しなければならないが、この実施例では、
この判断を、コネクタ81、82に対するオプション基
板側のコネクタの結合状態から、制御基板8のマイクロ
コンピュータ826が行なうように構成してある。
【0123】具体的には、コネクタ81を介して接続さ
れる信号線の内の2本を用い、オプション基板側のコネ
クタが結合された場合には、この2本の信号線が短絡さ
れるなど所定の信号状態となるようにしておき、これに
よりオプション基板側のコネクタが結合されていないと
判断したときには、情報交換などの処理は行なわないよ
うにするのである。
【0124】一方、オプション基板側のコネクタが結合
されていると判断したときには、さらに1本の信号線を
使用して、接続されたオプション基板の種別や制御すべ
き機能が搭載されているか否かを判別し、必要な情報交
換などの処理を実行するのである。
【0125】そして、このとき、オプション基板側にマ
イクロコンピュータ826とインターフェース回路82
7、又はインターフェースメモリ1030とマイクロコ
ンピュータ1033などが搭載されていたときには、そ
れらによりオプション基板の機能を確認して必要な情報
交換などの処理を実行するが、そうでないときには、オ
プション基板−制御基板接続用インターフェース回路制
御部1026を用いてハードウエア処理を実行し、これ
により、接続されたオプション基板の機能は確認し、必
要な情報交換などの処理を実行するのである。
【0126】また、コネクタ82に対するオプション基
板側のコネクタの結合状態についても同様に処理するよ
うになっている。
【0127】従って、この実施例によれば、オプション
基板を装着しないときでも、或いは任意のオプション基
板を装着したときでも、他に何らの操作をすること無
く、自動的に必要な制御が得られることになる。なお、
以上の説明から容易に理解されるように、図25〜図2
7で説明した基板の構成は、何れも一実施例に過ぎず、
それらによる機能も、これにより特定される訳ではな
い。
【0128】次に、この実施例における各回路基板間で
のインターフェースの取り方について、図30により説
明する。まず、この実施例による主回路基板6は、電源
基板7から各種の動作用の電圧の供給を受けると共に、
それにより制御基板8に動作用の電圧を供給するように
なっている。そして、制御基板8から各種の制御信号を
取り込むようになっている。
【0129】また、この主回路基板6には、図20、図
21に示した各回路装置の外、この図30に示すよう
に、過電圧・不足電圧検出手段1304と瞬時再起動用
波形成形手段1305、瞬時・入力欠相検出手段130
6、それに地絡検出手段1307などが搭載されてお
り、これらは、図31に示す配線パターンにより配線さ
れている。
【0130】図31に示すように、この主回路基板6に
は、コネクタ60〜63とコネクタ1322が設けられ
ており、さらにDM(ダイオードモジュール)110の電
極ねじ孔R、S、T、N1、P1、IPM(インテリジ
ェントパワーモジュール)111の電極ねじ孔RB、
P、N、U、V、Wが設けられている。
【0131】既に説明したように、コネクタ60と61
には電源基板70のコネクタ70、71が結合され、図
30に示したように、コネクタ60は電源基板70で生
成されたゲート電源を供給し、コネクタ61はVDC、
5V、±12V、PV、PGなどの電源を供給するよう
になっている。
【0132】一方、コネクタ62はIPM111の端子
111A(図5)に嵌合し、図30に示すように、ゲート
電源VUP〜VNCをIPM111に供給する働きをす
る。また、コネクタ63は電流検出器112の端子11
2Aに嵌合し、インバータの出力電流の検出値Iu、I
v、Iwを取り込む働きをする。
【0133】さらにコネクタ64はFFCを介して制御
基板8に接続する働きをし、これにより、図30に示す
ように、過電圧・不足電圧検出手段1304と瞬時再起
動用波形成形手段1305、瞬時・入力欠相検出手段1
306、それに地絡検出手段1307の各手段により生
成された検出信号を制御基板8に伝達すると共に、電源
基板7から取り込んだ各種の電源を制御基板8に供給
し、他方、制御基板8からPWM信号を取り込む働きを
する。
【0134】図30に戻り、過電圧・不足電圧検出手段
1304は、電源基板7からインバータの直流電圧に比
例した電圧VCDを入力し、これを所定の基準電圧と比
較して、電圧VCDが基準電圧以上、及び以下になった
とき検出信号FIを発生して制御基板8に供給する働き
をする。
【0135】次に、瞬時再起動用波形成形手段1305
は、インバータの出力電圧UVを取り込み、出力電圧周
期MVを出力して制御基板8に供給する働きをする。ま
た、瞬時・入力欠相検出手段1306は、インバータ入
力の各相R、S、Tの電圧を取り込み、全相の電圧が消
滅したら瞬停であり、これ以外の相電圧の一部の消滅に
ついては入力欠相と判定し、検出信号IPを出力して制
御基板8に供給する働きをする。そして、地絡検出手段
1307は、電流検出器112からインバータの出力電
流の検出値Iu、Iv、Iwを取り込み、これら各相の
電流検出値が基準値を越えて不平衡になったとき地絡発
生と判断し、出力信号GFを出力して制御基板8に供給
する働きをする。
【0136】制御基板8には、図25に示したように、
各種の回路装置(素子)が搭載されているが、さらに図3
0に示すように、波形成形手段1308が設けられてい
る。そして、この波形成形手段1308は、主回路基板
6からインバータの出力電流の検出値Iu、Iv、Iw
を信号IVF、IWFとして取り込み、U、V、W、
X、Y、Z、それにUXなどからなるPWM信号を出力
し、それらを主回路基板6に供給すると共に、その他、
異常を表わす各種の信号を取り込んでBRD駆動信号を
出力して主回路基板6に供給するように構成されてい
る。
【0137】次に、図31の実施例における配線パター
ンの特徴について説明する。この図31において、13
27、1328がスナバコンデンサであるが、このコン
デンサは、IPM111の各素子に加わるサージ電圧の
大きさにより、その静電容量を選定する必要がある。そ
こで、同一の場所に2個のコンデンサ1327、132
8として、静電容量の大きなものと、小さなものの何れ
でも搭載できるように、図示のように、パターンのスル
ーホールを複数個設けてある。従って、この実施例によ
れば、基板配置の効率化が図られ、効率良く使用するこ
とができる。
【0138】また、この図31の実施例では、スナバコ
ンデンサ1327、1328がIPMのPN端子の近傍
に縦方向になるようにして取付けてあり、従って、サー
ジ電圧をより良く吸収することができると共に、冷却が
充分に得られるので、温度上昇を抑えることができる。
【0139】次に、この図31の実施例では、IPM1
11にPWM信号を伝達するためにホトカプラPCU、
PCV、PCWを用いているが(後で詳述)、これらは、
何れもコネクタ62の近傍(図では上側)に設けてあり、
さらにゲート電源用のコンデンサとノイズ吸収用のフィ
ルムも、このコネクタ63の近傍に配置してあり、従っ
て、充分なノイズ対策が得られるようになっている。
【0140】さらに、この図31の実施例では、DI
(ダイオードモジュール)用電極ねじ孔R、S、T、N
1、P1のそれぞれの間に位置する切欠きCUが形成し
てあり、これにより、DI110の取付面(底面)にある
絶縁用の仕切部材が基板面に当ってしまうのが防止でき
るようにしている。
【0141】また、この図31の実施例では、DI用電
極ねじ孔R、S、Tに充分に近いパターンにサージキラ
ー1102が接続されており、従って、サージの抑圧を
充分に得ることができる。
【0142】さらに、図30に示してある過電圧・不足
電圧検出手段1304と瞬時再起動用波形成形手段13
05、瞬時・入力欠相検出手段1306、それに地絡検
出手段1307は、何れも弱電系(信号処理系)の回路な
ので、この図31の実施例では、一箇所にまとめてコネ
クタ61、64の近傍に配置し、さらに電源回路パター
ンとグランド(接地)パターンで囲んであり、従って、こ
の実施例によれば、ノイズ対策を充分に得ることができ
る。
【0143】同様に、この図31の実施例では、伝導ノ
イズ吸収用のコンデンサCP−CN1とCP−CN2を
DM110の直流出力端子の近傍に接続し、これにより
DM110以降のラインにノイズが残ってしまう虞れを
充分に抑えることができる。
【0144】次に、図32は、インバータ装置の定格容
量が大きくなり、図31の実施例よりも容量の大きなI
D110とIPM111を搭載した場合の主回路基板6
の一実施例で、この実施例でも、ホトカプラPCU、P
CV、PCW、PCX、PCY、PCWは、IPM11
1の制御端子に接続されるコネクタ1325、1326
に充分に接近して配置してある。
【0145】また、スナバコンデンサであるCPN1、
CP2、CP3、CP4及びCPN11、CP22、C
P23、CP44についても、図31の実施例と同様
に、IPM111の直流入力端子P、Nに接続されてい
る配線パターン上に、可能な限り直接配置してある。そ
して、これのらのスナバコンデンサCPN1〜CP4及
びCPN11〜CP44については、全てのコンデンサ
が同時に搭載されることはないため、スルーホールを共
用してある。
【0146】次に、電源基板7について、図33によ
り、さらに詳しく説明する。この電源基板7は、DI1
10により整流されて得た直流電圧を取り込んで、それ
から種々の電圧の電力を生成し、それらを主回路基板6
と制御基板8、及び冷却ファン117、118に供給す
る働きをするものであり、さらに、オプション基板によ
り、インバータの出力の2相の電圧を整流して得た直流
電圧をコネクタ73を介して取り込み、動作することも
できるようになっている。
【0147】各種の電圧の電源を生成する手段として
は、2個のスイッチングトランス1317、1318
と、スイッチング素子1319を用い、トランスの一次
側の電流をオン・オフし、オン時に一次コイルに蓄積し
た電磁エネルギーによりオフ時に二次側に電圧を得るよ
うにした、いわゆるフライバック方式のDC−DDコン
バータによるものであり、トランスの二次巻線を複数用
いることにより、複数の電圧を得るようになっている。
また、このとき、出力側の5Vを基準電圧としてフィー
ドバック制御し、±2%の電圧精度で動作するようにな
っているが、これは、オン・オフ周期を一定にしてパル
スの幅を制御するPWM方式によっている。
【0148】そして、この実施例では、200Vクラス
と400Vクラスの何れのインバータ装置に対しても、
スイッチング素子(トランジスタ)1319を変更するだ
けでその他の部分はそのままで適用できるように構成さ
れており、コストダウンを図っている。
【0149】次に、この図33の実施例による電源基板
7では、インバータ装置を制御盤などに取付けたとき、
上側になる方の端部にコネクタ70、71が配置してあ
るので、誤って人が手を触れたときでも、電圧が高い部
分に接触する虞れが少なくなり、安全性が高い。そし
て、この実施例では、図6で説明したように、本体カバ
ー2に取付けられたとき、その下側にある主回路基板6
のコネクタ60、61の端子ピンが、電源基板7側のコ
ネクタ70、71の下側から直接嵌合するようになって
おり、従って、組立が極めて容易である。
【0150】また、この実施例では、これらのコネクタ
70、71以外のコネクタ72、73、1312、13
13は何れも基板の上側に配置してあり、従って、これ
らにに対する外部からの接続用の電線やFFCなどは、
全て基板の上側を通る。これが、もしも電源基板7の下
側にコネクタが設けてあったとすると、基板の配線パタ
ーンの近傍を電線などが通ることになり、ノイズの影響
を受けやすくなる虞れを生じるが、この実施例によれ
ば、そのような虞れは生じない。
【0151】図33の実施例について、さらに説明する
と、コネクタ73は、外部から動作用の直流電圧を取り
入れるときに使用するコネクタである。1316はフィ
ルムコンデンサで、ノイズ吸収用であり、このため、コ
ネクタ73の近傍に配置し、回路の内部にノイズを入れ
ないようにしている。
【0152】次に、上記したように、この実施例では、
2個のスイッチングトランス1317、1318を用い
ているが、これは次の理由による。この実施例では、生
成すべき電圧の種別が図30に示されているように多
く、このため二次コイルの個数やそのタップ数を多く要
する。一方、標準品として市場に提供されているトラン
スを使用しようとすると、必要な二次コイル数やタップ
数を満たすものがなく、このため2個のスイッチングト
ランス1317、1719を用いて要求を満たしている
のであり、この結果、この実施例によれば、標準品の使
用によるコストダウンを充分に得ることができる。
【0153】このとき、一般に、このようなトランスの
垂直投影形状は、長方形をなしているのが通例である。
そこで、この実施例では、図33に示すように、その長
手方向が上下方向になるように、つまり冷却ファン11
7、118による冷却風の通流方向と一致するようにし
て左右に離して配置してあり、これにより良好な冷却が
得られるようにできると共に、他の部品に対する冷却風
の通流を阻害する虞れを充分に無くすことができる。
【0154】また、この図33の実施例では、スイッチ
ング素子1319の発熱面が電解コンデンサが存在して
いる方に向かないようにして取付けてあり、その他、抵
抗器やダイオードなど、同じく発熱源となり易い部品
は、温度上昇に弱い電解コンデンサの近傍には配置して
ない。
【0155】すなわち、CAP1〜CAP4はゲート電
源用の平滑コンデンサであるが、図33から明らかなよ
うに、これらは、スイッチング素子1319の発熱面の
反対側に配置してあり、また、DP1〜DP10は二次
側の整流用ダイオードであるが、これらは発熱源となる
ので、5V、±12V、VPC、PV24(冷却ファン
用)の各電源用の平滑用コンデンサCAP5〜CAP1
0から離して配置してある。
【0156】ここで、この実施例において、回路基板を
主回路基板6と電源基板7、それに制御基板8とに分割
したことによる利点について説明する。まず、主回路基
板6については、DI(ダイオードモジュール)とIPM
(インテリジェントパワーモジュール)への接続が中心と
なるがインバータの容量に応じて、これらDIとIPM
の大きさや端子の配置が異なる。
【0157】そこで、この主回路基板6を独立にして、
例えば図31と図32の実施例で説明したように、容量
に応じて、この主回路基板6だけを変更するようにして
やれば、インバータの容量が変っても、他の電源基板7
や制御基板8については変更をようすることなく、共用
化が可能になるからである。
【0158】次に、電源基板7についてみると、この基
板には、通常、スイッチングトランスやスイッチングト
ランジスタなど、自動実装が困難な回路部品が搭載され
る。一方、制御基板8は、面付部品がほとんどなので、
自動実装による製造が容易である。従って、これらを分
割しておけば、それぞれに適した方法で製造できるの
で、コストダウンを図ることができる。
【0159】また、電源基板7については、インバータ
の容量が大きくなって冷却ファン117、118の容量
を増加させる必要が生じた場合には、この電源基板7に
ついても、一部を変更する必要が生じる。しかして、こ
のとき、電源基板7が制御基板8とは独立していれば、
制御基板8とは無関係に、電源基板7だけの変更で済む
ため、制御基板8については共用が可能なため、コスト
ダウンを図ることができる。
【0160】また、この実施例では、DI110とIP
M111、及び電流検出器112に対する配線手段とし
て主回路基板6を用いているが、これによる利点は、次
の通りである。上記したように、瞬時再起動用波形成形
手段1305の入力信号はインバータの出力電圧で、瞬
時・入力欠相検出手段1306の入力信号はインバータ
の入力電圧であり、地絡検出手段1307の入力信号は
電流検出器112の検出信号である。また、IPM11
1に対するの入力信号はPWM信号があり、出力信号と
しては異常検出信号FOがあり、従って、これらの手段
や装置間での接続は極めて多岐に渡っている。
【0161】そこで、このとき、これらの入出力間での
接続をコネクタなどにより個別に配線したとすれば、工
数の増加が著しくなってしまう。
【0162】しかるに、この実施例では、主回路基板6
を用いてこれらの間での配線部分をプリント基板化し、
予め規定されている位置にあるDI110やIPM11
1、それに電流検出器112に対しては、端子のねじ止
めや基板に取付けてあるコネクタの嵌合などにより得ら
れるようにしてあるので、単に基板の組み付けだけで対
応でき、大幅な工数の低減を容易に得ることができる。
【0163】また、インバータ装置のIPMにはスナバ
コンデンサを必要とするが、この実施例では、このスナ
バコンデンサも主回路基板6に直接搭載したので、従来
のねじ止めによる場合に比して、工数を減らすことがで
きる。
【0164】次に、図34により、IPM(インテリジ
ェントパワーモジュール)111の詳細について説明す
る。この図34から明らかなように、このIPM111
には発電ブレーキ制御用も含めて7個のIGBT(絶縁
ゲート・バイポーラ・トランジスタ)1112〜111
8が、それぞれプリドライバ(pri-Driver)回路と対をな
して設けられている。そして、各プリドライバ回路の入
力には、それぞれPWM信号伝送用のホトカプラ160
1〜1606と、ブレーキ駆動PWM信号伝送用のホト
カプラ1607、それに動作用のVcc電源1608〜1
611が設けられており、さらに異常信号伝送用のホト
カプラ1612と温度センサ1617及び過熱保護回路
1618が設けられている。
【0165】このうち、PWM信号伝送用ホトカプラ1
601〜1606の入力端子には、制御基板8からPW
M信号U〜Zが入力され、これらのホトカプラにより電
気的にアイソレートされた状態でプリドライバ回路に供
給されて、各IGBT1115〜1116がスイッチン
グ駆動され、ブレーキ駆動PWM信号伝送用のホトカプ
ラ1607には、同じく制御基板8からブレーキ駆動信
号BRr が入力されてIGBT1112がスイッチング
駆動される。一方、IPM111の温度は、常時、温度
センサ1617により監視されており、これにより異常
な温度になったときには、過熱保護回路1618から異
常信号が発生され、これにより異常信号伝送用ホトカプ
ラ1607の出力端子に異常検出信号FOが現われ、こ
の検出信号FOが、図30に示すように、過電圧・不足
電圧検出手段1304の出力信号と論理和を取られて、
同じく検出信号FIとして制御基板8に供給されること
になる。
【0166】ところで、本発明の実施例では、ダイカス
トケース1を使用し、特に図3、図4に明瞭に示されて
入るように、このケース1に冷却フィン1Bを設けるこ
とにより、冷却を促進する部材としての役割を持たせて
いる点を特徴としており、従って、このダイカストケー
ス1による放熱が効率的に得られるようにしなければな
らない。そこで、この冷却フィン1Bによる冷却効果に
ついて、以下に説明する。図35は、本発明によるイン
バータ装置における冷却フィン1B部分の熱解析シミュ
レーション結果を示したもので、A欄に7.5KW容量
の場合を、B欄に15KW容量の場合を、そしてC欄に
は22KWの容量の場合について示してある。
【0167】そして、ここでは、アルミニウム材の押出
し成形により作成した冷却フィン1Bを用いた場合の解
析結果を示しており、図において、1EはID110や
IPM111などの発熱体に接触するベース部で、図3
に示した上板部1Aを構成している部材に相当し、これ
からリブ状に多数の冷却フィン1Bが形成され、空気に
熱伝達する面積を増加させるようになっている。なお、
フィン寸法において、Hが短くしてあるのは、フィンの
間を流れる冷却風の通流抵抗を下げるためである。
【0168】また、部品配置の欄において、1-1は7.
5KW用の装置におけるダイカストケース1に対するI
DとIPMの装着状態を示したもので、同様に、1-2は
15KWの場合を表わし、そして1-3は22KWの場
合を表わしている。
【0169】まず、A欄の7.5KWの場合についてみ
ると、ここでは、ベース部1Eの厚さdを4mmとした
場合と、6mmとした場合について解析してあり、4m
mの場合よりも6mmの場合の方がフィン上温度分布及
びフィン上最高温度が低い結果となっているのは、熱抵
抗が低下して熱伝達が良好になったためである。また、
部品配置の欄において、発熱部品であるIDとIPMの
上側を、他の部分よりも広くしてあるのは、熱伝導を良
くするためである。そして、この7.5KWの場合での
温度分布の熱解析シミュレーション結果の一例は図36
に示すようになっている。
【0170】次に、図35のB欄の15KWの場合に
は、フィン部形状の欄に示すように、冷却フィン1Bの
長さが68mmの場合と、58mmの場合についてシミ
ュレーションされており、この結果、68mmの場合の
方がフィン上温度分布及びフィン上最高温度が低くなっ
ている。これは、冷却フィン1Bの表面積が増えている
ためである。
【0171】しかし、この冷却フィン1Bの長さを増加
させて放熱面積を増大させるという技法は、他方では、
冷却フィン1B自体での熱抵抗の増加を伴うため、あま
り望ましくない。そこで、フィン部形状の欄に示すよう
に、この場合には、A欄の7.5KWの場合に比して、
冷却フィン1Bの厚さを薄くし、且つ間隔も狭めて枚数
を増やして放熱面積の増加を図る方法を選んでおり、こ
の結果、発熱量が倍以上にもなっているもかかわらず、
A欄の7.5KWの場合とほぼ同じフィン寸法で、充分
に温度上昇を抑えることができた。
【0172】この15KWの場合での温度分布の熱解析
シミュレーション結果は図37に示すようになってお
り、ベース部1Eが厚くなっていることもあって、全体
的に一様に温度が上昇していることが判る。
【0173】また、C欄の22KWの場合も、冷却フィ
ン1Bの長さを異にするものについて解析したもので、
同じく、長い方が温度上昇が少なくなっていることが判
る。また、図38は、この22KWの場合での温度分布
の熱解析シミュレーション結果で、ここでも、充分に均
一な温度分布が得られていることが判る。
【0174】従って、この場合でも、B欄の15KWの
場合に比して損失が1.6倍にもなっているにもかかわ
らず、冷却フィン1Bの寸法は、それぞれW=10m
m、H=20mm、D=40mmの増加だけで済んでお
り、冷却フィン1Bの厚さを薄くし、且つ間隔も狭めて
枚数を増やした低熱抵抗型の冷却フィン構造が、いかに
有効であるかが判り、従って、この実施例によれば、イ
ンバータ装置の小型化を充分に図ることができる。
【0175】次に、本発明のさらに別の実施例につい
て、図39により説明する。本発明の実施例では、ダイ
カストケース1を使用し、特に図3、図4に明瞭に示さ
れて入るように、このケース1に冷却フィン1Bを設け
ることにより、冷却を促進する部材としての役割を持た
せている点を特徴の1としており、従って、このダイカ
ストケース1からの放熱が、さらに充分に効率良く得ら
れるようにするのが望ましい。
【0176】一方、この実施例は、垂直に立てて壁掛け
型として使用することを前提としているが、このとき、
制御パネルなどに本体の一部を埋め込んだ形で使用され
る場合が想定され、このときには取付けが容易であるこ
とが望ましい。そこで、図39の実施例では、ダイカス
トケース1に2個のフィン外出し用取付金具390を、
オプションとして取付けられるようにしたものである。
【0177】この金具390は、熱伝達率が高く、しか
も所定の強度が得られる、例えばアルミニウムなどの金
属材料により、ほぼコの字形に作られ、図示のように少
なくとも4個の孔390A、390Bが設けてある。一
方、既に3図で説明し、図5などにも示されているよう
に、ダイカストケース1の4角には、本来の取付孔1F
を有する足部1Gと共に、さらに別の雌ねじ孔1Hを有
する耳部1Jを備えている。
【0178】そこで、この金具390に設けてある孔の
うち、コの字の内側の方に有る孔390Aを、図示のよ
うにダイカストケース1の耳部1Jにある雌ねじ孔1H
に、ビスにより取付ける。なお、この金具390は左右
対称に作られているから、裏がえしても取付けられ、従
って、同一の形状のものでダイカストケース1の上下何
れにも使用できる。
【0179】この結果、この金具390にダイカストケ
ース1から熱が伝わり、金具390からも放熱が行われ
ることになり、さらに良好な熱放散特性が得られること
になる。図40は、この金具390を用いて、インバー
タ装置を制御盤400の正面パネル401に取付けた状
態を示したもので、金具390の孔390Bに取付用の
ボルト402を通し、パネル401に設けてある孔によ
り固定してある。
【0180】従って、この実施例によれば、パネルなど
へのインバータ装置の取付が容易になる上、この金具3
90による放熱も得られることになり、温度上昇を大幅
に抑えることができる。
【0181】また、この図40では、ダイカストケース
1が制御盤400のパネル401の外側に位置するよう
にして取付けられているので、放熱部分が制御盤400
に位置することがなくなり、制御盤400内の温度上昇
を抑えることができる。なお、本体カバー2と表面カバ
ー3がパネル401の外側に出るようにして取付けても
使用可能なことは、言うまでもない。
【0182】次に、本発明のさらに別の実施例につい
て、図41により説明する。インバータ装置への外部か
らの電線の接続には、コンジットを用いる場合が有る。
そこで、この実施例では、図41に示すように、オプシ
ョンのコンジット取付用ユニット410を用意し、これ
をダイカストケース1の耳部1Jにある雌ねじ孔1Hを
利用して、ダイカストケース1に取付けられるようにし
たものである。
【0183】このコンジット取付用ユニット410に
は、必要な個数、例えば4個のコンジット411が取付
けられるようになっており、その上にカバー412がね
じなどにより取付けられるようになっている。コンジッ
ト取付用ユニット410は、本体カバー2と表面カバー
3の下面に密着して、ダイカストケース1の耳部1Jの
側面にぴったりと嵌め合うような形状と寸法に作られて
いる。そこで、このコンジット取付用ユニット410を
ダイカストケース1に取付けた後、コンジット411を
介して、電線をインバータ装置に接続し、その後、カバ
ー412をコンジット取付用ユニット410に取付ける
ようにすればよく、従って、この実施例によれば、コン
ジット411を用いた電線の接続や、電線管を用いた電
線の接続を容易に行なうことができる。
【0184】次に、本発明の変形例について、図42に
より説明する。この図42の変形例は、特に大きな電流
が流れる接続部分の配置が合理的に与えられるように配
慮したもので、まず、この変形例では、ダイカストケー
ス1を多段形にし、DM(ダイオードモジュール)110
と、IPM(インテリジェントパワーモジュール)11
1、電解コンデンサ113、114、電磁接触器11
5、抵抗器116、それに端子台140が取付けられる
部分で段の高さを変え、これにより、強電系の配線であ
る導体バー900〜908の上下方向での曲げが極力少
なくて済むようにしている。
【0185】ダイカストケース1のDM110と、IP
M111が取付けられる部分の裏側には冷却フィンが形
成してあり、従って、この部分だけアルミニウムの押出
し成形で作るようにしても良い。
【0186】この変形例でも、図の左側を上に向けた縦
型に取付けて使用するように作られており、このため、
最も発熱量が多いIPM111を最左端、つまり最上端
に配置してある。そして、このIPM111の直流入力
端子には電解コンデンサ113、114が接続されるの
で、配線のインダクタンスが極力少なくなるように、こ
のIPM111の下側(左側)に隣接して、これらの電解
コンデンサ113、114を配置しているのである。
【0187】一方、DM110の入力端子は商用交流電
源に直接接続されるから、最右端、つまり最下端に取付
けてある端子台140に近接して配置してある。そし
て、このDM110も発熱量が多い部品なので、冷却風
の流通方向に沿って並んで、つまり上下方向に並んで配
置し、他の部品に熱的影響が与えられないようにしてあ
る。
【0188】電流検出器112は、IPM111の交流
出力端子から端子台140を介して負荷である誘導電動
機IMに電流を供給する線路が貫通されるから、IPM
111と端子台140の中間に配置してある。電磁接触
器115と電流制限用の抵抗器116は、DM110か
ら電解コンデンサ113、114に流れる電流の通路に
挿入されるから、これらの中間に配置してあり、且つ、
これら電磁接触器115と抵抗器116は同電位なので
隣接して配置してある。
【0189】従って、この図42の示す変形例によれ
ば、強電系の電路を構成する導体バー900〜908の
長さが充分に短くでき、寄生インダクタンスが最小限に
抑えられ、ノイズ誘導の虞れも充分に抑えることができ
る。
【0190】
【発明の効果】本発明によれば、導体バーや制御基板の
変更を伴わずに、外部電路の接続形式や定格電圧及び定
格電力の変更に容易に対応できるから、容易にインバー
タ装置の多品種化を可能にし、しかも充分にローコスト
の小型化されたインバータ装置を容易に提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインバータ装置の一実施例を示す
分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の外観説明図である。
【図3】本発明の一実施例におけるダイカストケースに
対する回路装置の取付状態を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例におけるダイカストケースの
説明図である。
【図5】本発明の一実施例におけるダイカストケースに
対する冷却ファンの取付状態を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例における回路基板の説明図で
ある。
【図7】本発明の一実施例におけるダイカストケースに
対する主回路基板の取付状態を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施例における導体バーの取付状態
を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施例における導体バーの説明図で
ある。
【図10】本発明の一実施例における本体カバーの説明
図である。
【図11】本発明の一実施例における本体カバーに対す
る回路基板の取付状態を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施例における端子台の説明図で
ある。
【図13】端子台の従来例を示す説明図である。
【図14】本発明における導体バーの他の一実施例を示
す説明図である。
【図15】本発明の一実施例における表面カバーの説明
図である。
【図16】本発明の一実施例における本体カバーと表面
カバー及びディジタルパネルの説明図である。
【図17】本発明の一実施例における表面カバー及びオ
プションとして装着される部材の説明図である。
【図18】本発明の一実施例にオプションとして装着さ
れる部材の説明図である。
【図19】本発明の一実施例におけるインバータ主回路
の動作説明図である。
【図20】本発明の一実施例におけるインバータ主回路
の一例を示す回路図である。
【図21】本発明の一実施例におけるインバータ主回路
の他の一例を示す回路図である。
【図22】本発明によるインバータ装置における回路構
成の一実施例を示すブロック図である。
【図23】本発明によるインバータ装置における回路構
成の他の一実施例を示すブロック図である。
【図24】本発明の一実施例における本体カバーに対す
るオプション回路基板の取付方法を示す説明図である。
【図25】本発明のインバータ装置における制御基板の
一実施例を示す説明図である。
【図26】本発明のインバータ装置におけるオプション
基板の一実施例を示す説明図である。
【図27】本発明のインバータ装置におけるオプション
基板の他の一実施例を示す説明図である。
【図28】本発明の一実施例における本体カバーに対す
る或るオプション回路基板の取付状態を示す説明図であ
る。
【図29】本発明の一実施例における本体カバーに対す
る他のオプション回路基板の取付状態を示す説明図であ
る。
【図30】本発明によるインバータ装置の一実施例にお
けるロジック構成の一例を示す説明図である。
【図31】本発明によるインバータ装置の一実施例にお
ける主回路基板の配線パターンの一例を示す説明図であ
る。
【図32】本発明によるインバータ装置の一実施例にお
ける主回路基板の配線パターンの他の一例を示す説明図
である。
【図33】本発明によるインバータ装置の一実施例にお
ける主回路基板の配線パターンの他の一例を示す説明図
である。
【図34】本発明によるインバータ装置の一実施例にお
けるインテリジェントパワーモジュールの一例を示す回
路図である。
【図35】本発明によるインバータ装置の一実施例にお
いて用いられている冷却フィンのシミュレーション説明
図である。
【図36】本発明によるインバータ装置に用いられてい
る冷却フィンの一例の熱シミュレーションによる温度分
布の説明図である。
【図37】本発明によるインバータ装置に用いられてい
る冷却フィンの他の一例の熱シミュレーションによる温
度分布の説明図である。
【図38】本発明によるインバータ装置に用いられてい
る冷却フィンのさらに別の一例の熱シミュレーションに
よる温度分布の説明図である。
【図39】本発明によるインバータ装置にオプションと
して用意してある取付金具の説明図である。
【図40】本発明によるインバータ装置にオプションと
して用意してある取付金具を使用した場合での取付状態
の説明図である。
【図41】本発明によるインバータ装置にオプションと
して用意してあるコンジット取付用ユニットの説明図で
ある。
【図42】インバータ装置の変形例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ダイカストケース 2 本体カバー 3 表面カバー 4 ディジタルパネル 5 ブラインドカバー 6 主回路基板 7 電源基板 8 制御基板 9 導体バー 110 ダイオードモジュール(DM) 111 インテリジェントパワーモジュール(IPM) 112 電流検出器 113、114 電解コンデンサ 115 電磁接触器 116 電流制限用抵抗器 117、118 冷却ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡嘉敷 睦男 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 佐藤 進 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 馬場 繁之 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 伊藤 和広 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 五十嵐 貞之 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 日立京葉エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 平賀 正宏 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 日立京葉エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも順変換部と逆変換部の電力系
    の配線に、予め所定の形状に成形してある導体バーを用
    いたインバータ装置において、前記導体バー側の接続部
    と外部電路接続側の接続部の一方が圧着端子接続形式で
    他方が電線押締接続形式の端子台を用い、前記導体バー
    の前記端子台側の接続端部の形式が前記外部電路の前記
    端子台側の接続端部の形式と異なっていることを特徴と
    するインバータ装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも主回路装置と制御回路装置及
    び電源回路装置とを有するインバータ装置において、少
    なくとも前記制御回路装置を搭載した制御基板と前記電
    源回路を搭載した電源基板とを独立に作成し、前記電源
    基板については、同一配線パターンで定格の異なる回路
    素子を搭載した複数種類の電源基板の何れか一種が取付
    けられるように構成されていることを特徴とするインバ
    ータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の発明において、前記複数種類
    の電源基板の少なくとも一方の種類が200V級の電源
    電源用で、他方の種類が400V級の電源電圧用である
    ことを特徴とするインバータ装置。
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