JPH06299280A - モリブデン−レニウム合金 - Google Patents
モリブデン−レニウム合金Info
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- JPH06299280A JPH06299280A JP6008393A JP839394A JPH06299280A JP H06299280 A JPH06299280 A JP H06299280A JP 6008393 A JP6008393 A JP 6008393A JP 839394 A JP839394 A JP 839394A JP H06299280 A JPH06299280 A JP H06299280A
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- Japan
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- alloy
- rhenium
- molybdenum
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C27/00—Alloys based on rhenium or a refractory metal not mentioned in groups C22C14/00 or C22C16/00
- C22C27/04—Alloys based on tungsten or molybdenum
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 主として航空宇宙機材に用いる、低温延性と
高温引張り強度に優れたモリブデン−レニウム合金の改
良。 【構成】 42w.t.%から45w.t.%未満の範囲のRe
を含有するモリブデン基合金、好ましい態様例の1つは
ReとMoと正常不純物のみから成る合金である。
高温引張り強度に優れたモリブデン−レニウム合金の改
良。 【構成】 42w.t.%から45w.t.%未満の範囲のRe
を含有するモリブデン基合金、好ましい態様例の1つは
ReとMoと正常不純物のみから成る合金である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、良好な低温延性と良好
な高温強度を併せ持つことが必要な材料用途のための、
具体的には少くとも約−180℃(約95K)未満の低
い延性−脆性遷移温度を要求する航空宇宙機材等の分野
で用いる合金に関する。
な高温強度を併せ持つことが必要な材料用途のための、
具体的には少くとも約−180℃(約95K)未満の低
い延性−脆性遷移温度を要求する航空宇宙機材等の分野
で用いる合金に関する。
【0002】
【従来の技術】航空宇宙や原子核の分野に用途のある耐
熱金属基高温合金としては、例えば高含有量のレニウム
を有する種々のタングステン合金やモリブデン合金が考
えられ、これらが長い間使用されてきた。従って、この
種の合金の物性が所謂「レニウム効果」によって大いに
改良されることは既知である。このレニウム効果とは、
レニウム添加により強度、可塑性及び溶接性が改良さ
れ、しかも鍛造品の延性−脆性遷移温度が低減し、また
再結晶脆化度を低減させる効果を意味している。
熱金属基高温合金としては、例えば高含有量のレニウム
を有する種々のタングステン合金やモリブデン合金が考
えられ、これらが長い間使用されてきた。従って、この
種の合金の物性が所謂「レニウム効果」によって大いに
改良されることは既知である。このレニウム効果とは、
レニウム添加により強度、可塑性及び溶接性が改良さ
れ、しかも鍛造品の延性−脆性遷移温度が低減し、また
再結晶脆化度を低減させる効果を意味している。
【0003】物性の最大の改良はMoの合金の場合には
11−50w.t.%のRe添加により得られる。特に有用
な合金は、Reが40−50w.t.%の範囲にあるもので
あることが見い出されていており、市販の2種の合金は
41w.t.%のReを含有した組成のMo合金と、47.
5w.t.%のReを含有した組成のMo合金である。
11−50w.t.%のRe添加により得られる。特に有用
な合金は、Reが40−50w.t.%の範囲にあるもので
あることが見い出されていており、市販の2種の合金は
41w.t.%のReを含有した組成のMo合金と、47.
5w.t.%のReを含有した組成のMo合金である。
【0004】しかし、エンジニアリング構造材料の引き
続いて増大する需要と材料要件の状況において、41%
Reの合金は航空宇宙機器にとっては高過ぎる約−15
0℃(約125K)の延性−脆性遷移温度を有している
ことが判明している。更に、47.5%Reの合金はM
o中の過飽和溶体に相当し、約1075−1275℃
(約1350−1550K)の範囲の温度に露呈される
と、脆化シグマ(σ)相(MoRe)が析出し、Mo−
41w.t.%Reの場合と同じオーダの値にまで、析出し
ない場合に発揮されるはずの優れた低温度延性を低下さ
せてしまう。
続いて増大する需要と材料要件の状況において、41%
Reの合金は航空宇宙機器にとっては高過ぎる約−15
0℃(約125K)の延性−脆性遷移温度を有している
ことが判明している。更に、47.5%Reの合金はM
o中の過飽和溶体に相当し、約1075−1275℃
(約1350−1550K)の範囲の温度に露呈される
と、脆化シグマ(σ)相(MoRe)が析出し、Mo−
41w.t.%Reの場合と同じオーダの値にまで、析出し
ない場合に発揮されるはずの優れた低温度延性を低下さ
せてしまう。
【0005】その結果、上述の2種のMo−Re合金、
その他の公知Mo−Re合金、いづれの場合も、航空宇
宙機器用途において今日必要とされるこの種材料の要件
を満していない。
その他の公知Mo−Re合金、いづれの場合も、航空宇
宙機器用途において今日必要とされるこの種材料の要件
を満していない。
【0006】Re−Mo合金の先行技術情報は文献中に
存在するが、それらには幾つかの不正確なデータが含ま
れており、それが文献情報を正確に解釈するのを難しく
している。従って、σ相が約1150℃(約1425
K)より低い温度では存在しないことを示す相ダイヤグ
ムがある。しかしこの事実はσ相が絶対温度ゼロ(−2
73℃)まで温度降下すれば安定であるが、拡散速度が
小さい(遅速)ために約1125℃(約1400K)よ
り低い温度では妥当な期間に亘ってσ相が形成されて
(存在して)いることはないということを意味する。更
に、モリブデンの延性−脆性遷移点温度に対するレニウ
ム合金化の効果に関する現存の旧いデータは、例えばM
o−50Reが一定の延性挙動を呈し、他方Mo45R
eが約−180℃(約95°K)の平均延性−脆性遷移
温度を有していることを示している。しかし、この旧い
現存データは約45%以上のReを含有したMo合金が
構成材の組立で使用される溶接やその他の接合処理工程
において脆化し得ることは配慮していない。
存在するが、それらには幾つかの不正確なデータが含ま
れており、それが文献情報を正確に解釈するのを難しく
している。従って、σ相が約1150℃(約1425
K)より低い温度では存在しないことを示す相ダイヤグ
ムがある。しかしこの事実はσ相が絶対温度ゼロ(−2
73℃)まで温度降下すれば安定であるが、拡散速度が
小さい(遅速)ために約1125℃(約1400K)よ
り低い温度では妥当な期間に亘ってσ相が形成されて
(存在して)いることはないということを意味する。更
に、モリブデンの延性−脆性遷移点温度に対するレニウ
ム合金化の効果に関する現存の旧いデータは、例えばM
o−50Reが一定の延性挙動を呈し、他方Mo45R
eが約−180℃(約95°K)の平均延性−脆性遷移
温度を有していることを示している。しかし、この旧い
現存データは約45%以上のReを含有したMo合金が
構成材の組立で使用される溶接やその他の接合処理工程
において脆化し得ることは配慮していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】Mo−41ReやMo
−47.5等の公知Mo−Re合金の上述の不利益を有
さないモリブデン(Mo)−レニウム(Re)合金であ
って、この種Mo−Re合金の有利な物性を全て発揮
し、しかも従来品合金以上の費用を要さずに、またそれ
以上に困難性を伴わずに製造可能な一層有益な合金を実
現することにある。
−47.5等の公知Mo−Re合金の上述の不利益を有
さないモリブデン(Mo)−レニウム(Re)合金であ
って、この種Mo−Re合金の有利な物性を全て発揮
し、しかも従来品合金以上の費用を要さずに、またそれ
以上に困難性を伴わずに製造可能な一層有益な合金を実
現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の合金は、重量
(w.t.)%で表して、42%−<45%のRe;各種の
元素の含有量が3%未満、好ましくは1%未満であっ
て、合計含有量が約5%以下、好ましくは3%以下にな
るW,Y,Th,Sc,Si,Ta,Tb,Vb,V或
いはZrの1種或いは複数の元素;及び正常に存在する
不純物(正常不純物)の外に残部のMoから本質的に成
る。この合金は、好ましくは、正常不純物以外はMo+
Reから成る。
(w.t.)%で表して、42%−<45%のRe;各種の
元素の含有量が3%未満、好ましくは1%未満であっ
て、合計含有量が約5%以下、好ましくは3%以下にな
るW,Y,Th,Sc,Si,Ta,Tb,Vb,V或
いはZrの1種或いは複数の元素;及び正常に存在する
不純物(正常不純物)の外に残部のMoから本質的に成
る。この合金は、好ましくは、正常不純物以外はMo+
Reから成る。
【0009】特に有利な合金は重量%で表して、正常不
純物以外は44.5±0.5%のReと55.5±0.
5%のMoのみから成る。その場合、好ましくはRe含
有量が44.7w.t.%より低い値であるべきである。
純物以外は44.5±0.5%のReと55.5±0.
5%のMoのみから成る。その場合、好ましくはRe含
有量が44.7w.t.%より低い値であるべきである。
【0010】
【作用】本発明の合金は、Mo−41w.t.%Re合金の
優れた構造安定性、即ち、脆化σ相を生成させないよう
に、充分に低い延性−脆性遷移温度、具体的には少くと
も約−180℃(約95K)より低い、好ましくは約−
190℃(約85K)より低い、更に好ましくは−20
0℃(約75K)より低い遷移温度を組合せたことか
ら、従来品を越える有利なMo−Re合金特性を発揮す
る。
優れた構造安定性、即ち、脆化σ相を生成させないよう
に、充分に低い延性−脆性遷移温度、具体的には少くと
も約−180℃(約95K)より低い、好ましくは約−
190℃(約85K)より低い、更に好ましくは−20
0℃(約75K)より低い遷移温度を組合せたことか
ら、従来品を越える有利なMo−Re合金特性を発揮す
る。
【0011】1100−1500℃のような高温度で脆
化σ相が析出する危険を減じるために、レニウム含有量
を約45%、好ましくは≦44.8%にする。
化σ相が析出する危険を減じるために、レニウム含有量
を約45%、好ましくは≦44.8%にする。
【0012】
【実施例】本発明の合金は、文献(例えば、JOM,Vo
l.43,No.7、7月1991、pp,24−26)に
記述されているような従来の粉末冶金法により製造する
のが好ましい。
l.43,No.7、7月1991、pp,24−26)に
記述されているような従来の粉末冶金法により製造する
のが好ましい。
【0013】MoとReの機械的に混合した粉末が本発
明合金の製造にとって、完全に満足すべき結果をもたら
すことが判明している。このことは、Mo−47.5%
Re合金等の幾分高含有のReを有するMo合金を製造
することに較べて、有利である。Mo−47.5%合金
では、予め被覆された粉末(例えば予備被覆Mo粉末)
が、合金の構造安定性を改良するために、即ち金属間σ
相の存在を低減或いは消滅させるために、必要なものと
考えられていた。このσ相は少量存在していても機械的
物性を大いに阻害する。
明合金の製造にとって、完全に満足すべき結果をもたら
すことが判明している。このことは、Mo−47.5%
Re合金等の幾分高含有のReを有するMo合金を製造
することに較べて、有利である。Mo−47.5%合金
では、予め被覆された粉末(例えば予備被覆Mo粉末)
が、合金の構造安定性を改良するために、即ち金属間σ
相の存在を低減或いは消滅させるために、必要なものと
考えられていた。このσ相は少量存在していても機械的
物性を大いに阻害する。
【0014】本発明に係る合金のストリップ、バー、チ
ューブ、ワイヤ等の基本要素物品(構造物の機素)は上
述の文献やASMの「Advanced Materials & Proces
s」, pp, 22-27, 9/1992に記述の製造法によって製造
することが出来る。この製造法の詳細は、例えば「Proc
essings of the Ninth Symposium on Space Nuclear Po
wer System」pp, 278-291, Albuquerque, New Mexico,
1/1992に記述されている。
ューブ、ワイヤ等の基本要素物品(構造物の機素)は上
述の文献やASMの「Advanced Materials & Proces
s」, pp, 22-27, 9/1992に記述の製造法によって製造
することが出来る。この製造法の詳細は、例えば「Proc
essings of the Ninth Symposium on Space Nuclear Po
wer System」pp, 278-291, Albuquerque, New Mexico,
1/1992に記述されている。
【0015】本発明の合金は−180℃より下の温度、
多くは−200℃より下の温度並びに1200℃より上
の温度、多くは1300℃或いは1400℃より上の温
度で構造物の機素が使用されることになる、斯ゝる機素
の材料として使用するのが好ましい。この種の用途例に
は、航空宇宙機の回転体(ビークル)の機素があるが、
その種の要素では、例えば特定のエンジン部品が色々の
長さの期間に亘って非常に高い温度に加熱されて、それ
以外の期間には非常に低い温度下におかれる。他方、R
e含有量が≧45%のMo−Re合金製の機素が≦−1
80℃低高度と≧1200℃の高温度と間で温度変動を
蒙ると、1200℃以上の温度で脆化σ相の生成する危
険があり、この生成σ相は機素が−180℃以下に冷却
されたときに機素を破断(破損)せしめる原因となる。
Reが<42%含有しているMo−Re合金の機素はこ
のような低温度では延性に乏しい。
多くは−200℃より下の温度並びに1200℃より上
の温度、多くは1300℃或いは1400℃より上の温
度で構造物の機素が使用されることになる、斯ゝる機素
の材料として使用するのが好ましい。この種の用途例に
は、航空宇宙機の回転体(ビークル)の機素があるが、
その種の要素では、例えば特定のエンジン部品が色々の
長さの期間に亘って非常に高い温度に加熱されて、それ
以外の期間には非常に低い温度下におかれる。他方、R
e含有量が≧45%のMo−Re合金製の機素が≦−1
80℃低高度と≧1200℃の高温度と間で温度変動を
蒙ると、1200℃以上の温度で脆化σ相の生成する危
険があり、この生成σ相は機素が−180℃以下に冷却
されたときに機素を破断(破損)せしめる原因となる。
Reが<42%含有しているMo−Re合金の機素はこ
のような低温度では延性に乏しい。
【0016】下記の例は、本発明に係る合金の低温延性
と構造安定性を試験した結果を示している。
と構造安定性を試験した結果を示している。
【0017】例1 Mo−Re合金シートの試験用サンプルは55.5%M
oと44.5%Reから成る合金で作られた。原ゲージ
断面寸法は、0.02×0.2インチで、原ゲージ長は
約0.5インチであった。試験は−320°F(−19
6℃)と−200°F(−129℃)で実施された。
oと44.5%Reから成る合金で作られた。原ゲージ
断面寸法は、0.02×0.2インチで、原ゲージ長は
約0.5インチであった。試験は−320°F(−19
6℃)と−200°F(−129℃)で実施された。
【0018】結果 下記の結果が引張り強度試験により得られた(表1参
照)。
照)。
【0019】表1 温度 引張り強度 0.2%降伏強度 伸び率(°F) (psi) (psi) (%) −320 183840 162396 4.0 −320 180818 156756 4.0 −200 189460 163690 26.0 −200 199312 161081 24.0
【0020】この結果は、最低試験温度でも、許容出来
る非常に良好な延性がこの種の材料において得られるこ
とを示している。
る非常に良好な延性がこの種の材料において得られるこ
とを示している。
【0021】例2 5種のMo−Re合金組成物No.1,2,3,4,5を
粉末から圧縮固化と焼結により平坦バー(棒体)に製造
した。その後、この焼結バー群の1部のバーを0.02
0インチの厚さのシートに1連の還元処理と中間アニー
リング処理を施しながら圧延加工した。その圧延シート
サンプルは、水素雰囲気の炉でアニーリング処理した
後、電子ビーム溶接してから試験した。上記5種の合金
の化学組成とメタル粉末製造条件は表2に示す通りであ
った。
粉末から圧縮固化と焼結により平坦バー(棒体)に製造
した。その後、この焼結バー群の1部のバーを0.02
0インチの厚さのシートに1連の還元処理と中間アニー
リング処理を施しながら圧延加工した。その圧延シート
サンプルは、水素雰囲気の炉でアニーリング処理した
後、電子ビーム溶接してから試験した。上記5種の合金
の化学組成とメタル粉末製造条件は表2に示す通りであ
った。
【0022】 表2 合金No. 組成 w.t.% 製造条件 1 55.5 Mo/44.5 Re 機械的にブレンドした標準粉末 2 53.0 Mo/47.0 Re 予備被覆した二重還元粉末 3 53.0 Mo/47.0 Re 予備被覆した単還元粉末 4 52.5 Mo/47.5 Re 予備被覆した単還元粉末 5 52.5 Mo/47.5 Re 機械的にブレンドした標準粉末
【0023】焼結バーの密度測定はASTMB328に
従って実行された。溶接個所の顕微鏡観察と断面のマイ
クロ構造の評価等の冶金学審査をASTME3−80と
ASTME112−88により実行した。
従って実行された。溶接個所の顕微鏡観察と断面のマイ
クロ構造の評価等の冶金学審査をASTME3−80と
ASTME112−88により実行した。
【0024】結果 焼結平坦バーは、全ての合金において理論密度の95.
5%−96.2%の良好な密度を有していた。Mo/4
4.5Re(本発明合金)と予備被覆された粉末による
Mo/47Re(合金No.1−3)ではその断面にσ相
が皆無であった。標準合金Mo/47.5Re(合金N
o.5)では、8−10vol.%のσ相が均等に分布して
いた。合金Mo/47.5Re(合金No.4)では、2
−3vol.%のσ相が均等に分布していた。
5%−96.2%の良好な密度を有していた。Mo/4
4.5Re(本発明合金)と予備被覆された粉末による
Mo/47Re(合金No.1−3)ではその断面にσ相
が皆無であった。標準合金Mo/47.5Re(合金N
o.5)では、8−10vol.%のσ相が均等に分布して
いた。合金Mo/47.5Re(合金No.4)では、2
−3vol.%のσ相が均等に分布していた。
【0025】電子ビーム溶接シートの溶接領域の顕微鏡
の観察による冶金学検査によれば、被覆粉末による合金
(合金No.2,3,4)の溶接領域は多孔性と顕著なボ
イドを示していた。これらの欠陥は、ブレンド粉末によ
る合金(合金No.1とNo.5)においては、それをエッ
チング処理の有無に関係なく、見られなかった。
の観察による冶金学検査によれば、被覆粉末による合金
(合金No.2,3,4)の溶接領域は多孔性と顕著なボ
イドを示していた。これらの欠陥は、ブレンド粉末によ
る合金(合金No.1とNo.5)においては、それをエッ
チング処理の有無に関係なく、見られなかった。
【0026】全種の合金サンプルの中で、唯一の、σ
相、多孔性、ボイドのいづれも存在していない合金は合
金No.1、即ち本発明の55.5Mo/44.5Re合
金であった。
相、多孔性、ボイドのいづれも存在していない合金は合
金No.1、即ち本発明の55.5Mo/44.5Re合
金であった。
【0027】
【発明の効果】従って、本発明の合金は、上記のように
優れた物性を呈し、製造コストが廉価になり(比較の従
来合金では、粉末の予備被覆に時間を要し、複雑な処理
を要す)、そして原料費が廉価になる(それはRe/M
oのコスト費は約200/1であるため)。
優れた物性を呈し、製造コストが廉価になり(比較の従
来合金では、粉末の予備被覆に時間を要し、複雑な処理
を要す)、そして原料費が廉価になる(それはRe/M
oのコスト費は約200/1であるため)。
Claims (10)
- 【請求項1】 42w.t.%から45w.t.%未満の範囲の
Reと;総含有元素量が約5w.t.%以下であって、各元
素含有量が0から3w.t.%未満の範囲にある、W,Y,
Rh,Sc,Si,Ta,Tb,V,Nb及びZrの1
種或いは複種の元素と;残部のMoと正常不純物とから
本質的に成り、σ相が本質的に皆無である、優れた低温
延性と優れた高温引張り強度を有するモリブデン−レニ
ウム合金。 - 【請求項2】 レニウム含有量が少くとも43w.t.%で
ある、請求項1に記載のモリブデン−レニウム合金。 - 【請求項3】 レニウム含有量が少くとも43.5w.t.
%である、請求項1に記載のモリブデン−レニウム合
金。 - 【請求項4】 レニウム含有量が44.8w.t.%未満で
ある、請求項1に記載のモリブデン−レニウム合金。 - 【請求項5】 レニウム含有量が44.7w.t.%未満で
ある、請求項1に記載のモリブデン−レニウム合金。 - 【請求項6】 該合金がモリブデンとレニウムと正常不
純物のみから成る、請求項1に記載のモリブデン−レニ
ウム合金。 - 【請求項7】 該合金が44.5±0.5w.t.%のRe
と55.5±0.5w.t.%のMoと正常不純物とから成
る、請求項6に記載のモリブデン−レニウム合金。 - 【請求項8】 該合金が機械的に混和した粉末原料から
製造されている、請求項1に記載のモリブデン−レニウ
ム合金。 - 【請求項9】 該合金が使用中に−180℃より低い温
度と1200℃より高い温度にされる、請求項1に記載
のモリブデン−レニウム合金。 - 【請求項10】 該合金が約−180℃より低い平均延
性−脆性遷移温度を有する、請求項1に記載のモリブデ
ン−レニウム合金。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/010,389 US5437744A (en) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | Molybdenum-rhenium alloy |
US010389 | 1993-01-28 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06299280A true JPH06299280A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=21745545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6008393A Pending JPH06299280A (ja) | 1993-01-28 | 1994-01-28 | モリブデン−レニウム合金 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5437744A (ja) |
EP (1) | EP0608817A1 (ja) |
JP (1) | JPH06299280A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004214194A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | General Electric Co <Ge> | 高圧ショートアーク放電ランプ用の封止管材料 |
JP2005183356A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-07-07 | General Electric Co <Ge> | 独自にシールされた構成要素を有する密封ランプのシール技術及びランプ |
Families Citing this family (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3166586B2 (ja) * | 1995-10-24 | 2001-05-14 | 核燃料サイクル開発機構 | 超耐熱Mo基合金およびその製造方法 |
US20020099438A1 (en) | 1998-04-15 | 2002-07-25 | Furst Joseph G. | Irradiated stent coating |
US20030040790A1 (en) | 1998-04-15 | 2003-02-27 | Furst Joseph G. | Stent coating |
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