JPH0629769Y2 - 磁気ヘツド - Google Patents
磁気ヘツドInfo
- Publication number
- JPH0629769Y2 JPH0629769Y2 JP1985000651U JP65185U JPH0629769Y2 JP H0629769 Y2 JPH0629769 Y2 JP H0629769Y2 JP 1985000651 U JP1985000651 U JP 1985000651U JP 65185 U JP65185 U JP 65185U JP H0629769 Y2 JPH0629769 Y2 JP H0629769Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic head
- ferrite
- magnetic
- mol
- ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Magnetic Heads (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案はＶＴＲ（ビデオテープレコーダ）用の磁気ヘッ
ドに関する。
ドに関する。
(ロ)従来技術 ８ミリビデオと称されるＶＴＲでは抗磁力の高い（１４
００〜１５００エルステッド）メタルテープの使用が提
案されている。これはＶＴＲを小型化するために記録密
度を高める必要から信号の記録波長を短かくすることが
できる記録媒体が要求されるためである。
００〜１５００エルステッド）メタルテープの使用が提
案されている。これはＶＴＲを小型化するために記録密
度を高める必要から信号の記録波長を短かくすることが
できる記録媒体が要求されるためである。
一方、これに対する磁気ヘッドとしては従来のフェライ
トヘッドでは飽和磁化が小さいため磁気飽和現象が発生
しメタルテープの性能を充分に生かすことができない。
そこで磁気飽和現象の最も生じ易い作動ギャップ近傍部
分をフェライトよりも飽和磁化の大きな磁性材料、例え
ばパーマロイ、センダスト、アモルファス等で形成し、
その他の部分をフェライトで形成した複合型の磁気ヘッ
ドが提案されている。特開昭５８−１７５１２２号公報
もこのような磁気ヘッドを対象としている。
トヘッドでは飽和磁化が小さいため磁気飽和現象が発生
しメタルテープの性能を充分に生かすことができない。
そこで磁気飽和現象の最も生じ易い作動ギャップ近傍部
分をフェライトよりも飽和磁化の大きな磁性材料、例え
ばパーマロイ、センダスト、アモルファス等で形成し、
その他の部分をフェライトで形成した複合型の磁気ヘッ
ドが提案されている。特開昭５８−１７５１２２号公報
もこのような磁気ヘッドを対象としている。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 ところが、上述のような複合型磁気ヘッドはS／N比がセ
ンダストヘッドやアモルファスヘッドに比べて劣るとい
う問題点を有する。例えばセンダストヘッドに比べて２
〜３ｄＢ劣る。この原因の１つとしてフェライト特有の
摺動ノイズが挙げられる。これはテープに摺動したとき
の磁歪現象によって生じると考えられているが、その磁
歪定数はフェライト組成を函数として変わり、特にＦｅ
成分が多くなると大きくなる（ノイズも大きくなる）。
しかるに前記の複合型の磁気ヘッドではＦe2O3がフェラ
イトを構成する全組成の５２〜５７モル％と比較的大き
く選ばれていたので摺動ノイズが多くS／N比が悪かっ
た。
ンダストヘッドやアモルファスヘッドに比べて劣るとい
う問題点を有する。例えばセンダストヘッドに比べて２
〜３ｄＢ劣る。この原因の１つとしてフェライト特有の
摺動ノイズが挙げられる。これはテープに摺動したとき
の磁歪現象によって生じると考えられているが、その磁
歪定数はフェライト組成を函数として変わり、特にＦｅ
成分が多くなると大きくなる（ノイズも大きくなる）。
しかるに前記の複合型の磁気ヘッドではＦe2O3がフェラ
イトを構成する全組成の５２〜５７モル％と比較的大き
く選ばれていたので摺動ノイズが多くS／N比が悪かっ
た。
(ニ)問題点を解決するための手段 作動ギャップを介して相対峙する２個のフェライトコア
の各作動ギャップ形成面側に該コア材よりも飽和磁束密
度の大きい金属磁性材を結合してなる磁気ヘッドにおい
て、Ｆe2O3の占める割合が４５〜５０モル％のＭｎ−Ｚ
ｎフェライト単結晶を前記コア材として用いた構成。
の各作動ギャップ形成面側に該コア材よりも飽和磁束密
度の大きい金属磁性材を結合してなる磁気ヘッドにおい
て、Ｆe2O3の占める割合が４５〜５０モル％のＭｎ−Ｚ
ｎフェライト単結晶を前記コア材として用いた構成。
(ホ)作用 Ｆe2O3が５０モル％以下と従来に比し少くなったので、
その分、磁歪定数が小さくなり、摺動ノイズが少ない。
また４５モル％を下がらない値に選ぶので、飽和磁化が
極端に小さくならず記録性能が劣化しない。
その分、磁歪定数が小さくなり、摺動ノイズが少ない。
また４５モル％を下がらない値に選ぶので、飽和磁化が
極端に小さくならず記録性能が劣化しない。
(ヘ)実施例 図において、（１ａ）（１ｂ）は作動ギャップ(2)を介
して相対峙する２個のフェライトコアであり、（３ａ）
（３ｄ）は前記フェライトコアの各作動ギャップ形成面
側に配されたセンダスト材、(4)はトラック幅を規定す
るように配されたガラス、(5)は巻線孔である。斯る磁
気ヘッドの構成要素のうち、前記フェライトコア（１
ａ）（１ｂ）に用いるＭｎ−Ｚｎフェライト単結晶の組
成比と磁気ヘッドのS／N比との関係を知るために第４図
に示すような各種組成比のフェライト試料を用いて第１
図に示す磁気ヘッドを作成し、そのS／N比を１ＫＨｚ〜
4.2ＭＨｚの周波数範囲で測定した。尚、第４図の試料
Ａ…Ｆにおいて、組成にバラツキがあるのは単結晶育成
時の偏析による。これらの試料を用いて作成した磁気ヘ
ッドについて再生時のS／N比を測定した結果は第５図に
示す通りである。
して相対峙する２個のフェライトコアであり、（３ａ）
（３ｄ）は前記フェライトコアの各作動ギャップ形成面
側に配されたセンダスト材、(4)はトラック幅を規定す
るように配されたガラス、(5)は巻線孔である。斯る磁
気ヘッドの構成要素のうち、前記フェライトコア（１
ａ）（１ｂ）に用いるＭｎ−Ｚｎフェライト単結晶の組
成比と磁気ヘッドのS／N比との関係を知るために第４図
に示すような各種組成比のフェライト試料を用いて第１
図に示す磁気ヘッドを作成し、そのS／N比を１ＫＨｚ〜
4.2ＭＨｚの周波数範囲で測定した。尚、第４図の試料
Ａ…Ｆにおいて、組成にバラツキがあるのは単結晶育成
時の偏析による。これらの試料を用いて作成した磁気ヘ
ッドについて再生時のS／N比を測定した結果は第５図に
示す通りである。
第４図、第５図から分るようにＦe2O3の成分比が５３モ
ル％及び５６モル％では、ノイズが多く、S／N比はかな
り悪い。Ｆe2O3が６０モル％になるとノイズは少なくな
るが、再生出力も低下するためS／N比としては多少良く
なる程度である。これに対してＦe2O3が５０モル％以下
になるとＺｎＯの量にあまり関係なくS／N比は良好にな
る。ただし、４５モル％よりも少なくなると飽和磁化が
小さくなってメタルテープのような高抗磁力テープへの
記録性能が劣化するのでＦe2O3組成を４５〜５０モル％
の範囲にすることでS／N比が良好で且つ記録性能が損な
われない複合型の磁気ヘッドを実現することができる。
ル％及び５６モル％では、ノイズが多く、S／N比はかな
り悪い。Ｆe2O3が６０モル％になるとノイズは少なくな
るが、再生出力も低下するためS／N比としては多少良く
なる程度である。これに対してＦe2O3が５０モル％以下
になるとＺｎＯの量にあまり関係なくS／N比は良好にな
る。ただし、４５モル％よりも少なくなると飽和磁化が
小さくなってメタルテープのような高抗磁力テープへの
記録性能が劣化するのでＦe2O3組成を４５〜５０モル％
の範囲にすることでS／N比が良好で且つ記録性能が損な
われない複合型の磁気ヘッドを実現することができる。
上述において、センダスト材（３ａ）（３ｂ）の代りに
アモルファス材若しくはその他の飽和磁束密度の大きい
金属磁性材を用いてもよい。
アモルファス材若しくはその他の飽和磁束密度の大きい
金属磁性材を用いてもよい。
(ヘ)考案の効果 本考案によればS／Nが良好な複合型の磁気ヘッドを実現
することができ、有効である。
することができ、有効である。
図面はいずれも本考案の磁気ヘッドに関するものであっ
て、第１図は斜視図、第２図はそのＸ−X′線断面図、
第３図は要部拡大図、第４図及び第５図は構成及び効果
について説明する図である。 （１ａ）（１ｂ）……フェライトコア、(2)……作動ギ
ャップ、（３ａ）（３ｂ）……センダスト材（金属磁性
材）。
て、第１図は斜視図、第２図はそのＸ−X′線断面図、
第３図は要部拡大図、第４図及び第５図は構成及び効果
について説明する図である。 （１ａ）（１ｂ）……フェライトコア、(2)……作動ギ
ャップ、（３ａ）（３ｂ）……センダスト材（金属磁性
材）。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石原 宏三 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−41519（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】作動ギャップを介して相対峙する２個のフ
ェライトコアの各作動ギャップ形成面側に、該コア材よ
りも飽和磁束密度の大きい金属磁性材を結合してなる磁
気ヘッドにおいて、前記コア材をＦe2O3の占める割合が
４５〜５０モル％のＭｎ−Ｚｎフェライト単結晶とした
ことを特徴とする磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985000651U JPH0629769Y2 (ja) | 1985-01-08 | 1985-01-08 | 磁気ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985000651U JPH0629769Y2 (ja) | 1985-01-08 | 1985-01-08 | 磁気ヘツド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61118105U JPS61118105U (ja) | 1986-07-25 |
| JPH0629769Y2 true JPH0629769Y2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=30472684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985000651U Expired - Lifetime JPH0629769Y2 (ja) | 1985-01-08 | 1985-01-08 | 磁気ヘツド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0629769Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2521922B2 (ja) * | 1986-09-03 | 1996-08-07 | ソニー株式会社 | 磁気ヘッド |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5641519A (en) * | 1979-09-13 | 1981-04-18 | Hitachi Ltd | Magnetic head |
-
1985
- 1985-01-08 JP JP1985000651U patent/JPH0629769Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61118105U (ja) | 1986-07-25 |
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