JPH06293544A - 人工大理石用樹脂組成物 - Google Patents
人工大理石用樹脂組成物Info
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- JPH06293544A JPH06293544A JP7832493A JP7832493A JPH06293544A JP H06293544 A JPH06293544 A JP H06293544A JP 7832493 A JP7832493 A JP 7832493A JP 7832493 A JP7832493 A JP 7832493A JP H06293544 A JPH06293544 A JP H06293544A
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- Japan
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- ethylenically unsaturated
- artificial marble
- aromatic compound
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Abstract
(57)【要約】
【構成】1)分子中に2個以上のエチレン性不飽和結合を
有する架橋モノマー;エチレングリコールジメタクリレ
ート、0.1〜2重量%、2)(メタ)アクリル酸エステル
類;メチルメタクリレート、40〜95重量%、及び、3)分
子中にエチレン性不飽和結合を有する反応性芳香族化合
物;スチレン、5〜60重量%を一部共重合したポリマー
分が 20〜40重量%である樹脂組成物。 【効果】この組成物を無機充填剤と組み合わせることに
より、特に透明性及び耐煮沸性に優れる成形物(アクリ
ル系人工大理石)にすることができる。
有する架橋モノマー;エチレングリコールジメタクリレ
ート、0.1〜2重量%、2)(メタ)アクリル酸エステル
類;メチルメタクリレート、40〜95重量%、及び、3)分
子中にエチレン性不飽和結合を有する反応性芳香族化合
物;スチレン、5〜60重量%を一部共重合したポリマー
分が 20〜40重量%である樹脂組成物。 【効果】この組成物を無機充填剤と組み合わせることに
より、特に透明性及び耐煮沸性に優れる成形物(アクリ
ル系人工大理石)にすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性、耐煮沸性等に
優れた成形物を供給することが可能な人工大理石用樹脂
組成物に関する。
優れた成形物を供給することが可能な人工大理石用樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】メチルメタクリレートを主
成分とするアクリルシロップは、水酸化アルミニウムの
ような無機充填剤と組み合わせることにより加工性、成
形性、耐候性に優れた成形品を得ることが可能で、台所
カウンターを中心とする成形用途に使用されている。し
かし、長時間にわたる温水浸漬においては、成形品の艶
引け、変色等を生じやすく、いわゆる耐煮沸性が劣り、
浴槽等の成形物に用いることは困難であった。
成分とするアクリルシロップは、水酸化アルミニウムの
ような無機充填剤と組み合わせることにより加工性、成
形性、耐候性に優れた成形品を得ることが可能で、台所
カウンターを中心とする成形用途に使用されている。し
かし、長時間にわたる温水浸漬においては、成形品の艶
引け、変色等を生じやすく、いわゆる耐煮沸性が劣り、
浴槽等の成形物に用いることは困難であった。
【0003】一般に、アクリル系樹脂の耐熱性を向上さ
せる方法としては、α−メチルスチレンを共重合させる
方法(米国特許第3,135,723号)、マレイミドを共重合
させる方法(特開昭48-95490号公報)等が知られてい
る。しかし、これらの方法は、アクリル系樹脂そのもの
の耐熱性や耐煮沸性を向上させる手段としては有用であ
るが、それを無機充填剤と混練し成形用に用いるには、
硬化条件等の点で成形性に問題があり、成形物としての
外観、耐煮沸性等の性能面においても、目的とするもの
が得られにくい欠点がある。
せる方法としては、α−メチルスチレンを共重合させる
方法(米国特許第3,135,723号)、マレイミドを共重合
させる方法(特開昭48-95490号公報)等が知られてい
る。しかし、これらの方法は、アクリル系樹脂そのもの
の耐熱性や耐煮沸性を向上させる手段としては有用であ
るが、それを無機充填剤と混練し成形用に用いるには、
硬化条件等の点で成形性に問題があり、成形物としての
外観、耐煮沸性等の性能面においても、目的とするもの
が得られにくい欠点がある。
【0004】これらを解決する手段として、本発明者ら
は、アクリルシロップに耐煮沸性を付与する方法(特開
平2-153913号公報)を開示した。この場合、アクリル
シロップと無機充填剤、硬化触媒を混練しスラリー状と
した後、成形型に注入し加熱硬化することで耐煮沸性に
優れた成形物を得ることはできるものの、成形物の透明
性の面において満足するものが得られにくい。
は、アクリルシロップに耐煮沸性を付与する方法(特開
平2-153913号公報)を開示した。この場合、アクリル
シロップと無機充填剤、硬化触媒を混練しスラリー状と
した後、成形型に注入し加熱硬化することで耐煮沸性に
優れた成形物を得ることはできるものの、成形物の透明
性の面において満足するものが得られにくい。
【0005】そこで、本発明は、無機充填剤と組み合わ
せることで、アクリル系人工大理石の特長である柔らか
い質感や優れた加工性を損なうことなく、優れた透明性
及び耐煮沸性を有する成形物を得ることが可能なアクリ
ル系人工大理石用樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
せることで、アクリル系人工大理石の特長である柔らか
い質感や優れた加工性を損なうことなく、優れた透明性
及び耐煮沸性を有する成形物を得ることが可能なアクリ
ル系人工大理石用樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決するために鋭意検討した結果、特定な成分と
組成のモノマーを用い、特定な重合率で共重合反応させ
て得られるアクリルシロップが有効であるということを
見出し、本発明を完成した。
題点を解決するために鋭意検討した結果、特定な成分と
組成のモノマーを用い、特定な重合率で共重合反応させ
て得られるアクリルシロップが有効であるということを
見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、分子中に2個以上の
エチレン性不飽和結合を有する架橋モノマー0.1〜2重
量%を含有する、メチルメタクリレートを主成分とした
(メタ)アクリル酸エステル類40〜95重量%と、分子中
にエチレン性不飽和結合を有する反応性芳香族化合物5
〜60重量%とを一部共重合したポリマー分が20〜40重量
%であることを特徴とする人工大理石用樹脂組成物であ
る。
エチレン性不飽和結合を有する架橋モノマー0.1〜2重
量%を含有する、メチルメタクリレートを主成分とした
(メタ)アクリル酸エステル類40〜95重量%と、分子中
にエチレン性不飽和結合を有する反応性芳香族化合物5
〜60重量%とを一部共重合したポリマー分が20〜40重量
%であることを特徴とする人工大理石用樹脂組成物であ
る。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。なお、本
明細書中、(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリレー
トは、メタクリル酸、アクリル酸、及び、メタクリレー
ト、アクリレートを意味する。本発明に用いる、分子中
に2個以上のエチレン性不飽和結合を有する架橋モノマ
ーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。これらの架橋モノマーの量は、使用されるモノ
マーの全量中 0.1〜2重量%、好ましくは 0.5〜1.0重
量%である。この量が 0.1重量%未満では、得られる効
果が薄く、また、2重量%を越えると、重合時にポリマ
ーの架橋密度が上がり粘度の急激な上昇を生じ、結果的
にゲル化を生じる恐れがあるため好ましくない。
明細書中、(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリレー
トは、メタクリル酸、アクリル酸、及び、メタクリレー
ト、アクリレートを意味する。本発明に用いる、分子中
に2個以上のエチレン性不飽和結合を有する架橋モノマ
ーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。これらの架橋モノマーの量は、使用されるモノ
マーの全量中 0.1〜2重量%、好ましくは 0.5〜1.0重
量%である。この量が 0.1重量%未満では、得られる効
果が薄く、また、2重量%を越えると、重合時にポリマ
ーの架橋密度が上がり粘度の急激な上昇を生じ、結果的
にゲル化を生じる恐れがあるため好ましくない。
【0009】本発明において、メチルメタクリレートを
主成分とする(メタ)アクリル酸エステル類としては、
メチルメタクリレート以外に、例えば、(メタ)アクリ
ル酸、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
等が挙げられる。(メタ)アクリル酸エステル類の量
は、使用されるモノマーの全量中 40〜95重量%であ
る。この量が 40重量%未満の場合、アクリルシロップ
としての耐煮沸性はよいが、耐候性が著しく低下するた
め好ましくない。また、95重量%を越えると、アクリル
シロップの耐熱性が低下したり、成形物に耐煮沸性を付
与することができない等の欠点があるため好ましくな
い。主成分であるメチルメタクリレートの使用量は、重
合時の反応性や成形時の硬化時間を考慮すると、全(メ
タ)アクリル酸エステル類の中、50〜95重量%である。
主成分とする(メタ)アクリル酸エステル類としては、
メチルメタクリレート以外に、例えば、(メタ)アクリ
ル酸、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
等が挙げられる。(メタ)アクリル酸エステル類の量
は、使用されるモノマーの全量中 40〜95重量%であ
る。この量が 40重量%未満の場合、アクリルシロップ
としての耐煮沸性はよいが、耐候性が著しく低下するた
め好ましくない。また、95重量%を越えると、アクリル
シロップの耐熱性が低下したり、成形物に耐煮沸性を付
与することができない等の欠点があるため好ましくな
い。主成分であるメチルメタクリレートの使用量は、重
合時の反応性や成形時の硬化時間を考慮すると、全(メ
タ)アクリル酸エステル類の中、50〜95重量%である。
【0010】本発明において、分子中にエチレン性不飽
和結合を有する反応性芳香族化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が挙げられ
るが、その中、特にスチレンが好ましい。これらの量
は、使用されるモノマーの全量中5〜60重量%、好まし
くは 10〜50重量%である。この量が5重量%未満の場
合、アクリルシロップに耐煮沸性を付与することができ
ず、また、60重量%を越えると、アクリルシロップの耐
候性が低下する恐れがあるため好ましくない。
和結合を有する反応性芳香族化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が挙げられ
るが、その中、特にスチレンが好ましい。これらの量
は、使用されるモノマーの全量中5〜60重量%、好まし
くは 10〜50重量%である。この量が5重量%未満の場
合、アクリルシロップに耐煮沸性を付与することができ
ず、また、60重量%を越えると、アクリルシロップの耐
候性が低下する恐れがあるため好ましくない。
【0011】本発明においては、上記の架橋モノマー、
(メタ)アクリル酸エステル類及び反応性芳香族化合物
を公知の方法により共重合反応させ、アクリルシロップ
を得ることができる。すなわち、これらを反応器にて攪
拌混合し、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパ
ーオキシド、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、
t−ブチルパーオキシオクタノエート、t−ブチルパー
オキシピバレート、t−ブチルパーオキシ-2-エチルヘ
キサノエート等に代表される触媒、及び、t−ドデシル
メルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、チオグリコ
ール酸、メルカプトエタノール等の連鎖移動剤を用い、
50〜120℃の温度で、3〜10時間共重合反応させる。
(メタ)アクリル酸エステル類及び反応性芳香族化合物
を公知の方法により共重合反応させ、アクリルシロップ
を得ることができる。すなわち、これらを反応器にて攪
拌混合し、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパ
ーオキシド、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、
t−ブチルパーオキシオクタノエート、t−ブチルパー
オキシピバレート、t−ブチルパーオキシ-2-エチルヘ
キサノエート等に代表される触媒、及び、t−ドデシル
メルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、チオグリコ
ール酸、メルカプトエタノール等の連鎖移動剤を用い、
50〜120℃の温度で、3〜10時間共重合反応させる。
【0012】本発明において、得られるアクリルシロッ
プは、その中のポリマー分が 20〜40重量%、及び、そ
の粘度が3〜6poise であることが望ましく、必要に応
じ、メチルメタクリレート等のエチレン性不飽和単量体
でこれらの値を調整する。ポリマー分が 20重量%未満
では、成形時に収縮が大きく成形性を損なったり、目的
とする成形物が得られない等の問題を生じ、また、40重
量%を越えると、アクリルシロップの分子量が小さくな
り、成形物の強度が低下する恐れがあり好ましくない。
プは、その中のポリマー分が 20〜40重量%、及び、そ
の粘度が3〜6poise であることが望ましく、必要に応
じ、メチルメタクリレート等のエチレン性不飽和単量体
でこれらの値を調整する。ポリマー分が 20重量%未満
では、成形時に収縮が大きく成形性を損なったり、目的
とする成形物が得られない等の問題を生じ、また、40重
量%を越えると、アクリルシロップの分子量が小さくな
り、成形物の強度が低下する恐れがあり好ましくない。
【0013】上記のアクリルシロップは、公知の方法に
より、表面処理を施した水酸化アルミニウム、ガラスフ
ィラー等の無機充填剤と組み合わせ、硬化させ、成形物
を得ることができ、このものは人工大理石として用いる
ことができる。
より、表面処理を施した水酸化アルミニウム、ガラスフ
ィラー等の無機充填剤と組み合わせ、硬化させ、成形物
を得ることができ、このものは人工大理石として用いる
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を詳細
に説明する。なお、以下、使用するモノマーは、次の略
号で示す。MMA;メチルメタクリレート、HEMA;
2-ヒドロキシエチルメタクリレート、EGDMA;エチ
レングリコールジメタクリレート、TMPTMA;トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、ST;スチレ
ン。また、得られる成形物は、次の方法で評価した。 ・外観;成形物の表面上、艶引け、クラック等の異常有
無を目視で観察する。 ・光線透過率;成形物(50mm×50mm×10mm厚さ、四角
板)を沸騰水に 300時間浸漬後、その光線透過率を色差
計(TC1800D-8;商品名、東京電色社製)により測定
する。その値(%)は、空気中の光線透過率を 100%と
した場合の相対値である。
に説明する。なお、以下、使用するモノマーは、次の略
号で示す。MMA;メチルメタクリレート、HEMA;
2-ヒドロキシエチルメタクリレート、EGDMA;エチ
レングリコールジメタクリレート、TMPTMA;トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、ST;スチレ
ン。また、得られる成形物は、次の方法で評価した。 ・外観;成形物の表面上、艶引け、クラック等の異常有
無を目視で観察する。 ・光線透過率;成形物(50mm×50mm×10mm厚さ、四角
板)を沸騰水に 300時間浸漬後、その光線透過率を色差
計(TC1800D-8;商品名、東京電色社製)により測定
する。その値(%)は、空気中の光線透過率を 100%と
した場合の相対値である。
【0015】実施例1 フラスコ(攪拌機、加熱器及び温度計付き)に、MMA
900g、EGDMA5g、ST 100g、触媒のアゾビス
イソブチロニトリル 0.01g、及び、連鎖移動剤のn−
ドデシルメルカプタン 0.5gを仕込み、窒素雰囲気中、
90℃で5時間反応させ、ポリマー分28重量%及び粘度4
poise のアクリルシロップを得た。得られたアクリルシ
ロップ 100gに対し、水酸化アルミニウム(H320ST;
商品名、昭和電工社製)200g、及び、硬化触媒のt−
ブチルパーオキシネオデカノエート 0.5gとt−ブチル
パーオキシオクタノエート 1.0gを加え、このコンパウ
ンドを、予めゲルコート(エスターPG481;商品名、
三井東圧化学社製、イソフタル酸系不飽和ポリエステル
樹脂)を硬化させたガラス製型枠に流し込み、90℃にて
1時間硬化し、半透明の成形物を得た。この成形物を上
記の方法により評価し、その結果を表1に示す。
900g、EGDMA5g、ST 100g、触媒のアゾビス
イソブチロニトリル 0.01g、及び、連鎖移動剤のn−
ドデシルメルカプタン 0.5gを仕込み、窒素雰囲気中、
90℃で5時間反応させ、ポリマー分28重量%及び粘度4
poise のアクリルシロップを得た。得られたアクリルシ
ロップ 100gに対し、水酸化アルミニウム(H320ST;
商品名、昭和電工社製)200g、及び、硬化触媒のt−
ブチルパーオキシネオデカノエート 0.5gとt−ブチル
パーオキシオクタノエート 1.0gを加え、このコンパウ
ンドを、予めゲルコート(エスターPG481;商品名、
三井東圧化学社製、イソフタル酸系不飽和ポリエステル
樹脂)を硬化させたガラス製型枠に流し込み、90℃にて
1時間硬化し、半透明の成形物を得た。この成形物を上
記の方法により評価し、その結果を表1に示す。
【0016】実施例2 フラスコ(攪拌機、加熱器及び温度計付き)に、MMA
700g、EGDMA5g、ST 300g、触媒のアゾビス
イソブチロニトリル 0.03g、及び、連鎖移動剤のn−
ドデシルメルカプタン 0.5gを仕込み、窒素雰囲気中、
98℃で5時間反応させ、ポリマー分35重量%及び粘度4
poise のアクリルシロップを得た。得られたアクリルシ
ロップ 100gに対し、実施例1の後半と全く同様に操作
して、半透明の成形物を得た。この成形物を上記の方法
により評価し、その結果を表1に示す。
700g、EGDMA5g、ST 300g、触媒のアゾビス
イソブチロニトリル 0.03g、及び、連鎖移動剤のn−
ドデシルメルカプタン 0.5gを仕込み、窒素雰囲気中、
98℃で5時間反応させ、ポリマー分35重量%及び粘度4
poise のアクリルシロップを得た。得られたアクリルシ
ロップ 100gに対し、実施例1の後半と全く同様に操作
して、半透明の成形物を得た。この成形物を上記の方法
により評価し、その結果を表1に示す。
【0017】実施例3 フラスコ(攪拌機、加熱器及び温度計付き)に、MMA
500g、EGDMA 10g、ST 500g、触媒のアゾビ
スイソブチロニトリル 0.05g、及び、連鎖移動剤のn
−ドデシルメルカプタン 0.5gを仕込み、窒素雰囲気
中、105℃で5時間反応させ、ポリマー分33重量%及び
粘度4poise のアクリルシロップを得た。得られたアク
リルシロップ 100gに対し、実施例1の後半と全く同様
に操作して、半透明の成形物を得た。この成形物を上記
の方法により評価し、その結果を表1に示す。
500g、EGDMA 10g、ST 500g、触媒のアゾビ
スイソブチロニトリル 0.05g、及び、連鎖移動剤のn
−ドデシルメルカプタン 0.5gを仕込み、窒素雰囲気
中、105℃で5時間反応させ、ポリマー分33重量%及び
粘度4poise のアクリルシロップを得た。得られたアク
リルシロップ 100gに対し、実施例1の後半と全く同様
に操作して、半透明の成形物を得た。この成形物を上記
の方法により評価し、その結果を表1に示す。
【0018】実施例4 実施例3において、水酸化アルミニウムをガラスフィラ
ー(M-50S;商品名、日本フェロー社製)に代える以
外、全く同様に操作して、半透明の成形物を得た。この
成形物を上記の方法により評価し、その結果を表1に示
す。
ー(M-50S;商品名、日本フェロー社製)に代える以
外、全く同様に操作して、半透明の成形物を得た。この
成形物を上記の方法により評価し、その結果を表1に示
す。
【0019】実施例5 フラスコ(攪拌機、加熱器及び温度計付き)に、MMA
600g、HEMA 100g、EGDMA 10g、ST 300
g、触媒のアゾビスイソブチロニトリル 0.05g、及
び、連鎖移動剤のn−ドデシルメルカプタン 0.5gを仕
込み、窒素雰囲気中、105℃で5時間反応させ、ポリマ
ー分31重量%及び粘度4poise のアクリルシロップを得
た。得られたアクリルシロップ 100gに対し、実施例1
の後半と全く同様に操作して、半透明の成形物を得た。
この成形物を上記の方法により評価し、その結果を表1
に示す。
600g、HEMA 100g、EGDMA 10g、ST 300
g、触媒のアゾビスイソブチロニトリル 0.05g、及
び、連鎖移動剤のn−ドデシルメルカプタン 0.5gを仕
込み、窒素雰囲気中、105℃で5時間反応させ、ポリマ
ー分31重量%及び粘度4poise のアクリルシロップを得
た。得られたアクリルシロップ 100gに対し、実施例1
の後半と全く同様に操作して、半透明の成形物を得た。
この成形物を上記の方法により評価し、その結果を表1
に示す。
【0020】実施例6 フラスコ(攪拌機、加熱器及び温度計付き)に、MMA
600g、HEMA 100g、TMPTMA5g、ST 300
g、触媒のアゾビスイソブチロニトリル 0.05g、及
び、連鎖移動剤のn−ドデシルメルカプタン 0.5gを仕
込み、窒素雰囲気中、105℃で5時間反応させ、ポリマ
ー分29重量%及び粘度4poise のアクリルシロップを得
た。得られたアクリルシロップ 100gに対し、実施例1
の後半と全く同様に操作して、半透明の成形物を得た。
この成形物を上記の方法により評価し、その結果を表1
に示す。
600g、HEMA 100g、TMPTMA5g、ST 300
g、触媒のアゾビスイソブチロニトリル 0.05g、及
び、連鎖移動剤のn−ドデシルメルカプタン 0.5gを仕
込み、窒素雰囲気中、105℃で5時間反応させ、ポリマ
ー分29重量%及び粘度4poise のアクリルシロップを得
た。得られたアクリルシロップ 100gに対し、実施例1
の後半と全く同様に操作して、半透明の成形物を得た。
この成形物を上記の方法により評価し、その結果を表1
に示す。
【0021】比較例1 フラスコ(攪拌機、加熱器及び温度計付き)に、MMA
1000g、触媒のアゾビスイソブチロニトリル 0.01g、
及び、連鎖移動剤のn−ドデシルメルカプタン 0.5gを
仕込み、窒素雰囲気中、80℃で5時間反応させ、ポリマ
ー分25重量%及び粘度4poise のアクリルシロップを得
た。得られたアクリルシロップ 100gに対し、実施例1
の後半と全く同様に操作して、半透明の成形物を得た。
この成形物を上記の方法により評価し、その結果を表1
に示す。
1000g、触媒のアゾビスイソブチロニトリル 0.01g、
及び、連鎖移動剤のn−ドデシルメルカプタン 0.5gを
仕込み、窒素雰囲気中、80℃で5時間反応させ、ポリマ
ー分25重量%及び粘度4poise のアクリルシロップを得
た。得られたアクリルシロップ 100gに対し、実施例1
の後半と全く同様に操作して、半透明の成形物を得た。
この成形物を上記の方法により評価し、その結果を表1
に示す。
【0022】比較例2 フラスコ(攪拌機、加熱器及び温度計付き)に、MMA
995g、EGDMA5g、及び、連鎖移動剤のn−ドデ
シルメルカプタン 1.0gを仕込み、窒素雰囲気中、90℃
で5時間反応させ、ポリマー分23重量%及び粘度4pois
e のアクリルシロップを得た。得られたアクリルシロッ
プ 100gに対し、実施例1の後半と全く同様に操作し
て、半透明の成形物を得た。この成形物を上記の方法に
より評価し、その結果を表1に示す。
995g、EGDMA5g、及び、連鎖移動剤のn−ドデ
シルメルカプタン 1.0gを仕込み、窒素雰囲気中、90℃
で5時間反応させ、ポリマー分23重量%及び粘度4pois
e のアクリルシロップを得た。得られたアクリルシロッ
プ 100gに対し、実施例1の後半と全く同様に操作し
て、半透明の成形物を得た。この成形物を上記の方法に
より評価し、その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、得られるアクリルシロ
ップを無機充填剤と組み合わせることにより、特に透明
性及び耐煮沸性に優れる成形物(人工大理石)にするこ
とができる。
ップを無機充填剤と組み合わせることにより、特に透明
性及び耐煮沸性に優れる成形物(人工大理石)にするこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯山 高志 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧化学 株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 分子中に2個以上のエチレン性不飽和結
合を有する架橋モノマー0.1〜2重量%を含有する、メ
チルメタクリレートを主成分とした(メタ)アクリル酸
エステル類40〜95重量%と、分子中にエチレン性不飽和
結合を有する反応性芳香族化合物5〜60重量%とを一部
共重合したポリマー分が 20〜40重量%であることを特
徴とする人工大理石用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7832493A JPH06293544A (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 人工大理石用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7832493A JPH06293544A (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 人工大理石用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06293544A true JPH06293544A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=13658787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7832493A Pending JPH06293544A (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 人工大理石用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06293544A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002506089A (ja) * | 1998-03-12 | 2002-02-26 | イネオス アクリリックス ユーケー リミティド | ポリマー組成物 |
WO2006016737A1 (en) | 2004-08-12 | 2006-02-16 | Lg Chem. Ltd. | Resin composition comprising styrene-methymethacrylate copolymer, artificial marble produced using the same, and the process for producing the artificial marble using the same |
-
1993
- 1993-04-05 JP JP7832493A patent/JPH06293544A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002506089A (ja) * | 1998-03-12 | 2002-02-26 | イネオス アクリリックス ユーケー リミティド | ポリマー組成物 |
JP2009102663A (ja) * | 1998-03-12 | 2009-05-14 | Lucite Internatl Uk Ltd | ポリマー組成物 |
JP5015372B2 (ja) * | 1998-03-12 | 2012-08-29 | ルーサイト インターナショナル ユーケー リミテッド | ポリマー組成物 |
WO2006016737A1 (en) | 2004-08-12 | 2006-02-16 | Lg Chem. Ltd. | Resin composition comprising styrene-methymethacrylate copolymer, artificial marble produced using the same, and the process for producing the artificial marble using the same |
EP1778599A1 (en) * | 2004-08-12 | 2007-05-02 | LG Chem. Ltd. | Resin composition comprising styrene-methymethacrylate copolymer, artificial marble produced using the same, and the process for producing the artificial marble using the same |
EP1778599A4 (en) * | 2004-08-12 | 2010-01-13 | Lg Chemical Ltd | RESIN COMPOSITION COMPRISING A STYRENE-METHYLMETHACRYLATE COPOLYMER, ARTIFICIAL MARBLE MADE THEREBY, AND PROCESS FOR PRODUCING ARTIFICIAL MARBLE USING THE SAME |
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