JPH06290644A - 発泡絶縁電線 - Google Patents
発泡絶縁電線Info
- Publication number
- JPH06290644A JPH06290644A JP5073491A JP7349193A JPH06290644A JP H06290644 A JPH06290644 A JP H06290644A JP 5073491 A JP5073491 A JP 5073491A JP 7349193 A JP7349193 A JP 7349193A JP H06290644 A JPH06290644 A JP H06290644A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foamed
- skin layer
- foam
- insulator
- foam skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】外観を改善するとともに耐潰れ性の向上を図
り、そして絶縁体の伸びの改良及び機械的強度の向上を
図れるこの種の発泡絶縁電線を提供すること。 【構成】導体１の外周に熱膨張性中空球の加えたポリマ
ーで形成された発泡絶縁体２を設けその外周に非発泡プ
ラスチックからなるフォームスキン層３を設けたもので
あって、フォームスキン層は、そのショワ硬度Ｄを６０
以上とし且つその厚さを発泡絶縁体のそれに対して２〜
４０％とした。フォームスキン層を形成する材料は、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン−１、ポリイミド（ナイロン）、ポリエステルから選
択されたものである。
り、そして絶縁体の伸びの改良及び機械的強度の向上を
図れるこの種の発泡絶縁電線を提供すること。 【構成】導体１の外周に熱膨張性中空球の加えたポリマ
ーで形成された発泡絶縁体２を設けその外周に非発泡プ
ラスチックからなるフォームスキン層３を設けたもので
あって、フォームスキン層は、そのショワ硬度Ｄを６０
以上とし且つその厚さを発泡絶縁体のそれに対して２〜
４０％とした。フォームスキン層を形成する材料は、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン−１、ポリイミド（ナイロン）、ポリエステルから選
択されたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡絶縁電線に関し、
特に熱膨張性中空球により発泡させたこの種の発泡絶縁
電線に関する。
特に熱膨張性中空球により発泡させたこの種の発泡絶縁
電線に関する。
【０００２】
【従来の技術】コンピューターの急速な高速化に伴い、
高速伝送且つ低減衰量の電線・ケーブルが用いられてい
る。その要求に応じるための電線・ケーブルとして、発
泡絶縁電線が使用されている。特に、発泡絶縁体として
は、熱膨張性中空球をポリマーに加えた組成物を押出機
により導体上に押し出し被覆することにより、高空隙率
で低誘電率性のものとしていた。
高速伝送且つ低減衰量の電線・ケーブルが用いられてい
る。その要求に応じるための電線・ケーブルとして、発
泡絶縁電線が使用されている。特に、発泡絶縁体として
は、熱膨張性中空球をポリマーに加えた組成物を押出機
により導体上に押し出し被覆することにより、高空隙率
で低誘電率性のものとしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱膨張性中空球
を加えた組成物による発泡絶縁電線では、中空球の膨張
の斑で外観が悪くなり、高発泡のために潰れ易い。ま
た、ポリマーと熱膨張性中空球の相溶性が悪く、絶縁体
の伸びがでない等の問題があった。
を加えた組成物による発泡絶縁電線では、中空球の膨張
の斑で外観が悪くなり、高発泡のために潰れ易い。ま
た、ポリマーと熱膨張性中空球の相溶性が悪く、絶縁体
の伸びがでない等の問題があった。
【０００４】本発明は、前述した従来技術の現状を打破
し、外観を改善するとともに耐潰れ性の向上を図り、そ
して絶縁体の伸びの改良及び機械的強度の向上を図れる
この種の発泡絶縁電線を提供することに目的がある。
し、外観を改善するとともに耐潰れ性の向上を図り、そ
して絶縁体の伸びの改良及び機械的強度の向上を図れる
この種の発泡絶縁電線を提供することに目的がある。
【０００５】
【課題を解決するための手段・作用】本発明により提供
する発泡絶縁電線は、導体の外周に発泡絶縁体が設けら
れさらにその外周に非発泡プラスチックからなるフォー
ムスキン層を設けたものであって、フォームスキン層
は、そのショワ硬度Ｄを６０以上とし且つその厚さを発
泡絶縁体のそれに対して２〜４０％としたことを特徴と
する。
する発泡絶縁電線は、導体の外周に発泡絶縁体が設けら
れさらにその外周に非発泡プラスチックからなるフォー
ムスキン層を設けたものであって、フォームスキン層
は、そのショワ硬度Ｄを６０以上とし且つその厚さを発
泡絶縁体のそれに対して２〜４０％としたことを特徴と
する。
【０００６】かかるフォームスキン層は、硬い材質であ
ることが望ましく、ショワＤ硬度で６０以上であれば良
い。また、同フォームスキン層の厚さにおいて、２〜４
０％としたのは次の理由による。即ち、２％を下回ると
内部発泡絶縁体の中空球の発泡状態がスキン層の表面に
現れしまい外観が悪くなり、また、絶縁体の伸びが２０
％以下になってしまうからである。一方、４０％を越え
ると、比誘電率が著しく上がり高発泡絶縁電線としての
意味がなくなってしまうからである。
ることが望ましく、ショワＤ硬度で６０以上であれば良
い。また、同フォームスキン層の厚さにおいて、２〜４
０％としたのは次の理由による。即ち、２％を下回ると
内部発泡絶縁体の中空球の発泡状態がスキン層の表面に
現れしまい外観が悪くなり、また、絶縁体の伸びが２０
％以下になってしまうからである。一方、４０％を越え
ると、比誘電率が著しく上がり高発泡絶縁電線としての
意味がなくなってしまうからである。
【０００７】フォームスキン層の材料としては、高密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン−
１、ポリイミド（ナイロン）、ポリエステルから選択さ
れると良い。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン−
１、ポリイミド（ナイロン）、ポリエステルから選択さ
れると良い。
【０００８】なお、発泡絶縁体はポリマー中に熱膨張性
の中空球を含んで発泡されたものである。
の中空球を含んで発泡されたものである。
【０００９】
【実施例】図１は、本発明の発泡絶縁電線の実施例を横
断面構造で示すもので、１は導体、２は発泡絶縁体、そ
して３がフォームスキン層である。
断面構造で示すもので、１は導体、２は発泡絶縁体、そ
して３がフォームスキン層である。
【００１０】導体１は、電線としての可撓性を損なわな
いように撚線であることが望ましい。発泡絶縁体２は、
ポリマー中に熱膨張性中空球を加えた組成物を押出機で
導体上に押し出し被覆する。フォームスキン層３は、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン−１、ポリイミド（ナイロン）、ポリエステルの中か
ら選ばれた非発泡プラスチックを押出機で発泡絶縁体２
上に押し出し被覆するものである。
いように撚線であることが望ましい。発泡絶縁体２は、
ポリマー中に熱膨張性中空球を加えた組成物を押出機で
導体上に押し出し被覆する。フォームスキン層３は、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン−１、ポリイミド（ナイロン）、ポリエステルの中か
ら選ばれた非発泡プラスチックを押出機で発泡絶縁体２
上に押し出し被覆するものである。
【００１１】［実施例１］外径が０．１２７mmの銅線を
７本撚りして外径が０．３８mm（２８ＡＷＧ）の撚線か
らなる導体上に、エチレンー酢酸ビニル共重合体、低密
度ポリエチレン及び熱膨張性中空球からなるコンパウン
ドを押出機に供給して導体上に押し出し被覆し、発泡絶
縁体を成形した後、高密度ポリエチレン（ＭＩ＝０．
８，密度＝０．９５）を用い、これを押出機により発泡
絶縁体に対する割合で５％、厚さが３０μｍとなるよう
に発泡絶縁体上に押し出し被覆し、外径が１．５mmの電
線となるように製造した。ここで、熱膨張性中空球に
は、シェル組成としてメチルメタクリエートアクリロニ
トリルで、内包剤がイソブタンからなり、軟化発泡開始
温度が１００℃の、粒子径が３２〜６２μｍのものを用
いた。
７本撚りして外径が０．３８mm（２８ＡＷＧ）の撚線か
らなる導体上に、エチレンー酢酸ビニル共重合体、低密
度ポリエチレン及び熱膨張性中空球からなるコンパウン
ドを押出機に供給して導体上に押し出し被覆し、発泡絶
縁体を成形した後、高密度ポリエチレン（ＭＩ＝０．
８，密度＝０．９５）を用い、これを押出機により発泡
絶縁体に対する割合で５％、厚さが３０μｍとなるよう
に発泡絶縁体上に押し出し被覆し、外径が１．５mmの電
線となるように製造した。ここで、熱膨張性中空球に
は、シェル組成としてメチルメタクリエートアクリロニ
トリルで、内包剤がイソブタンからなり、軟化発泡開始
温度が１００℃の、粒子径が３２〜６２μｍのものを用
いた。
【００１２】前述のようにして得られた発泡絶縁電線
は、発泡度が７１％であり、外観が良好であった。この
絶縁電線を５０℃の温度で５００ｇの荷重を加えたとき
の変形率は５％であり、荷重を取り除いて５分後の変形
は２％であった。また、伸びについては、引っ張り速度
を２００mm/minとしたとき２１０％であり、ＵＬ規格に
おける１００％以上の伸びの条件を十分に満たすことが
できた。
は、発泡度が７１％であり、外観が良好であった。この
絶縁電線を５０℃の温度で５００ｇの荷重を加えたとき
の変形率は５％であり、荷重を取り除いて５分後の変形
は２％であった。また、伸びについては、引っ張り速度
を２００mm/minとしたとき２１０％であり、ＵＬ規格に
おける１００％以上の伸びの条件を十分に満たすことが
できた。
【００１３】［比較例１］外径が０．１２７mmの銅線を
７本撚りして外径が０．３８mm（２８ＡＷＧ）の撚線か
らなる導体上に、エチレンー酢酸ビニル共重合体、低密
度ポリエチレン及び熱膨張性中空球からなるコンパウン
ドを押出機に供給して導体上に押し出し被覆し、発泡絶
縁体を成形した後、フォームスキン層として実施例１と
同じ高密度ポリエチレンを用い、絶縁体に対しての厚さ
の割合を１％とし、外径が１．５mmの電線を製造した。
７本撚りして外径が０．３８mm（２８ＡＷＧ）の撚線か
らなる導体上に、エチレンー酢酸ビニル共重合体、低密
度ポリエチレン及び熱膨張性中空球からなるコンパウン
ドを押出機に供給して導体上に押し出し被覆し、発泡絶
縁体を成形した後、フォームスキン層として実施例１と
同じ高密度ポリエチレンを用い、絶縁体に対しての厚さ
の割合を１％とし、外径が１．５mmの電線を製造した。
【００１４】この発泡絶縁電線によれば、外観が良くな
く、５０℃の温度で５００ｇの荷重を加えたときの変形
率は１２％であった。また、伸びについては、引っ張り
速度を２００mm/minとしたとき１２％であり、実用上問
題があった。
く、５０℃の温度で５００ｇの荷重を加えたときの変形
率は１２％であった。また、伸びについては、引っ張り
速度を２００mm/minとしたとき１２％であり、実用上問
題があった。
【００１５】［比較例２］外径が０．１２７mmの銅線を
７本撚りして外径が０．３８mm（２８ＡＷＧ）の撚線か
らなる導体上に、エチレンー酢酸ビニル共重合体、低密
度ポリエチレン及び熱膨張性中空球からなるコンパウン
ドを押出機に供給して導体上に押し出し被覆し、発泡絶
縁体を成形した後、フォームスキン層として実施例１と
同じ高密度ポリエチレンを用い、絶縁体に対しての厚さ
の割合を５０％とし、外径が１．５mmの電線を製造し
た。
７本撚りして外径が０．３８mm（２８ＡＷＧ）の撚線か
らなる導体上に、エチレンー酢酸ビニル共重合体、低密
度ポリエチレン及び熱膨張性中空球からなるコンパウン
ドを押出機に供給して導体上に押し出し被覆し、発泡絶
縁体を成形した後、フォームスキン層として実施例１と
同じ高密度ポリエチレンを用い、絶縁体に対しての厚さ
の割合を５０％とし、外径が１．５mmの電線を製造し
た。
【００１６】この発泡絶縁電線では、発泡絶縁体の発泡
度は７０％であったが、誘電率が１．５５であり、製品
として誘電率が高すぎるので製造を中止した。
度は７０％であったが、誘電率が１．５５であり、製品
として誘電率が高すぎるので製造を中止した。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したような本発明の発泡絶縁電
線によれば、導体上に設けられる発泡絶縁体の外周に非
発泡プラスチックのフォームスキン層を設け、このフォ
ームスキン層のショワ硬度Ｄを６０以上とし且つ同層の
厚さを発泡絶縁体のそれに対して２〜４０％としたこと
から、外観を改善するとともに耐潰れ性の向上を図り、
そして絶縁体の伸びの改良及び機械的強度の向上を図れ
るこの種の発泡絶縁電線を提供するという所期の目的は
十分に達成され、実用上の効果は大きい。
線によれば、導体上に設けられる発泡絶縁体の外周に非
発泡プラスチックのフォームスキン層を設け、このフォ
ームスキン層のショワ硬度Ｄを６０以上とし且つ同層の
厚さを発泡絶縁体のそれに対して２〜４０％としたこと
から、外観を改善するとともに耐潰れ性の向上を図り、
そして絶縁体の伸びの改良及び機械的強度の向上を図れ
るこの種の発泡絶縁電線を提供するという所期の目的は
十分に達成され、実用上の効果は大きい。
【図１】本発明にかかる発泡絶縁電線の一実施例を示す
横断面図。
横断面図。
１ 導体 ２ 発泡絶縁体 ３ フォームスキン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 孝康 茨城県日立市日高町５丁目１番１号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 白土 正夫 茨城県日立市日高町５丁目１番１号 日立 電線株式会社日高工場内
Claims (3)
- 【請求項１】導体の外周に発泡絶縁体を設けその外周に
非発泡プラスチックからなるフォームスキン層を設けた
ものであって、フォームスキン層は、そのショワ硬度Ｄ
を６０以上とし且つその厚さを発泡絶縁体のそれに対し
て２〜４０％としたことを特徴とする発泡絶縁電線。 - 【請求項２】フォームスキン層を形成する材料は、高密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン
−１、ポリイミド（ナイロン）、ポリエステルから選択
されたものである請求項１記載の発泡絶縁電線。 - 【請求項３】発泡絶縁体はポリマー中に熱膨張性の中空
球を含んで発泡されたものである請求項１記載の発泡絶
縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5073491A JPH06290644A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 発泡絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5073491A JPH06290644A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 発泡絶縁電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06290644A true JPH06290644A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=13519798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5073491A Pending JPH06290644A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 発泡絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06290644A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014103665A1 (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-03 | 古河電気工業株式会社 | 絶縁ワイヤ、電気機器および絶縁ワイヤの製造方法 |
| WO2021000227A1 (en) | 2019-07-01 | 2021-01-07 | Dow Global Technologies Llc | Expanded low-density polyethylene insulation composition |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5073491A patent/JPH06290644A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014103665A1 (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-03 | 古河電気工業株式会社 | 絶縁ワイヤ、電気機器および絶縁ワイヤの製造方法 |
| JPWO2014103665A1 (ja) * | 2012-12-28 | 2017-01-12 | 古河電気工業株式会社 | 絶縁ワイヤ、電気機器および絶縁ワイヤの製造方法 |
| US9728296B2 (en) | 2012-12-28 | 2017-08-08 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Insulated wire, electrical equipment, and method of producing insulated wire |
| WO2021000227A1 (en) | 2019-07-01 | 2021-01-07 | Dow Global Technologies Llc | Expanded low-density polyethylene insulation composition |
| EP3994210A4 (en) * | 2019-07-01 | 2023-01-11 | Dow Global Technologies Llc | EXPANDED LOW DENSITY POLYETHYLENE INSULATION COMPOSITION |
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