JPH0628431Y2 - 燃料タンクの消音構造 - Google Patents

燃料タンクの消音構造

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JPH0628431Y2
JPH0628431Y2 JP1988026832U JP2683288U JPH0628431Y2 JP H0628431 Y2 JPH0628431 Y2 JP H0628431Y2 JP 1988026832 U JP1988026832 U JP 1988026832U JP 2683288 U JP2683288 U JP 2683288U JP H0628431 Y2 JPH0628431 Y2 JP H0628431Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、車両に搭載される燃料タンクの消音構造に
関する。
(従来の技術) 従来の燃料タンクの消音構造としては、例えば実公昭5
4−22807号公報と類似の第17図,第18図に示
すようなものがある。即ち、この構造では網板製の燃料
タンク101内に網板製のバッフルプレート103を垂
設したものである。バッフルプレート103の上縁には
フランジ105が設けられ、このフランジ105が燃料
タンク101内の上壁面107にスポット溶接等により
接合されている。そして、車両の発進、制動時等の燃料
の前後方向移動をバッフルプレート103によって規制
し、燃料タンク101の内壁面に対する衝突音等を防止
するようにしている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記のような燃料の移動力を剛性の強いバッ
フルプレート103が受止めると、大きな荷重がフラン
ジ105と上壁面107との溶接部に集中的に加わるも
のとなる。従って、このような集中的な荷重による燃料
タンク101の亀裂発生を防止するために、燃料タンク
101の板厚を一定以上には薄くできなかったり、補強
材が必要となる等軽量化に限界があった。
これに対し、樹脂製の燃料タンクでバッフルプレートを
一体成型し、軽量化を図るようにしたものが従来より知
られている。
しかしながら、バッフルプレートの突出量は一般に大き
く、又薄い板状であるため、ブロー成型されたとき、樹
脂がバッフルプレートの付根部に充分添わなかったり、
樹脂の延び量が部分的に大きくなり過ぎたりする。その
結果、所定の板状のバッフルプレートが得られないと共
に、成型肉厚が不均一になり易く、肉厚管理が困難にな
るという問題があった。
又、いずれにしても上記のようにバッフルプレート10
3を上壁面107から垂設するものでは燃料満タン付近
において燃料の上壁面107との衝突により発生する、
いわゆるドスン音の抑制と、燃料の急速な移動により液
面に立上った波が上壁面107に衝突することにより発
生する。いわゆるピチャ音の抑制には直接的に寄与する
ものではなかった。
特に近年では四輪駆動車において、構造上後席のフロア
パネル下面部に燃料タンクを配置する傾向があり、燃料
タンクがより薄く横断面席の大きなものとなっている。
従って、上壁面におけるピチャ音、ドスン音はより発生
し易くなっており、その対策の必要性は大きなものとな
っている。
更に、バッフルプレート103自体も硬質で表面が平坦
であるため、燃料の衝突によるピチャ音の発生を招くも
のとなっていた。このため、いずれの構造でも期待する
程の消音効果が得られないのが実情である。
一方、燃料タンクの上壁面に樹脂製のバッフルプレート
を接着したものも知られており、ある程度の効果を得て
いる。
しかしながら、このように取付けられたバッフルプレー
トでも、液面に立上った波が平らな表面に衝突するため
ピチャ音の消音には不充分である。又ドスン音もバッフ
ルプレート自体の弾性を利用して消音するため、バッフ
ルプレートそのものをある程度厚く形成しなければなら
ないが、燃料タンク内容積を考慮すると、それ程厚くす
ることはできず、ドスン音の消音効果も不充分にならざ
るを得なかった。
更に、バッフルプレートを上壁面に接着するものである
ため、その取付け形態の自由度が少なく、平板状のバッ
フルプレートを曲げて上壁面コーナー部に接着するとバ
ッフルプレートの弾性復元力によって剥れる恐れがあ
る。また表面が凸凹して接着面積が少ないバッフルプレ
ート等を取付けるには困難であるという問題があった。
そこで、この考案は接着等の困難な形状をしたバッフル
プレートでも容易に取付けることができると共に取付け
形態の自由度を広げ、しかも燃料タンクの内壁面に対す
るピチャ音、ドスン音をより効果的に消音することので
きる燃料タンクの消音構造の提供を目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案の燃料タンクの消
音構造は、一定の厚みを有すると共に表面開放の多数の
空隙を有する樹脂製のバッフルプレートを燃料タンクの
内壁面に添って取付ける燃料タンクの消音構造であっ
て、接合片部を突出して有する取付プレート片にて前記
バッフルプレートの縁部を表裏に渡って包囲するように
設け、前記接合片部を前記燃料タンクの内壁面に固定し
たことを特徴とするものである。
(作用) 上記のように構成された燃料タンクの消音構造では、接
合片部を有する取付プレート片の接合片部をバッフルプ
レートを貫通させて燃料タンクの内壁面に固定し、この
取付プレート片により燃料タンクの内壁面に対してバッ
フルプレートの表面を支持し、バッフルプレートを燃料
タンクの内壁面に添って簡単に取付ることができる。燃
料がその移動によって燃料タンクの内壁面に衝突しよう
とするときは、燃料はまず樹脂製のバッフルプレートに
衝突する。そして、バッフルプレートの表面が燃料によ
って覆われると壁面との間でバッフルプレートが有する
多数の空隙内に空気が閉込められ、燃料の衝突力を緩和
し、いわゆるドスン音を防止することができる。壁面に
立上がった波等はバッフルプレートに衝突すると、バッ
フルプレートの表面開放の多数の空隙により分散して消
波され、いわゆるピチャ音の抑制を図ることができる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を説明する。
第1図乃至第8図はこの考案の第1実施例に係るもので
あり、第1図は例えば第3図で示す燃料タンクのI−I
線矢視断面図であり、第2図は同平面から見た透視図で
ある。燃料タンク1は、例えば鋼板製であり、アッパー
シェル3図とロアシェル5とを溶接接合して構成してい
る。この燃料タンク1は、例えば四輪駆動車の後席にお
けるフロアパネル下面部に設けられているもので、燃料
タンク1全体が薄く、且つ横断面積の大きなものとなっ
ている。
アッパーシェル3はシートに対応した形状となってお
り、前方上方へ漸次傾斜した広い範囲の上壁面7を有し
ている。そして、燃料タンク1の内壁面、例えばアッパ
ーシェル3の上壁面7にはバッフルプレート9が添って
取付けられている。
前記バッフルプレート9の取付けは、例えば第4図、第
5図で示す取付プレート片で行なうようになっており、
バッフルプレート9自体は第6図のような形状を有して
いる。
即ち、バッフルプレート9は樹脂線材13によってメッ
シュ状に構成したものであり、各樹脂線材13は波状に
成型されており、第6図のA方向から見ると第7図、第
8図のように一定の間隔で下向きの山の稜線が現われる
表面波状となっており、同図矢印Bの方向から見ると略
均一の厚みで樹脂線材13が交錯した状態となってい
る。そして、各樹脂線材13の間に空隙15が形成され
ている。従ってバッフルプレート13は一定の厚みを有
すると共に、表面開放の多数の空隙15を有する構成と
なっている。なお、バッフルプレート13の空隙密度、
厚みは適宜選択できるものである。
このようなバッフルプレート9の上壁面7に対する固定
は前記第4図、第5図で示すように取付プレート片11
によって第2図で示す前後縁部で行なっている。この取
付プレート片11は例えば鋼板製であり、バッフルプレ
ート9の縁部9aを表裏に渡って包囲する断面略U形状
であり、更にバッフルプレート9の縁部9aの全体に添
って形成され、リテーナーとして機能するようになって
いる。この取付プレート片11の表面側17は第4図の
ように同裏面側19よりも長く形成されており、長手方
向両端部において裏面側19に接合片部21が突設さ
れ、表面側に接合片部21が貫通するための貫通孔23
が形成れている。
一方、バッフルプレート9の縁部9aにおける両側には
取付プレート片11の接合片部21の突設方向に2個の
係止孔25a、25bを有しているが、これら係止孔2
5a、25bはこの実施例におけるバッフルプレート9
では特別に設けられたものではなく、前記空隙15をそ
のまま利用するものである。そして、接合片部21はバ
ッフルプレート9の裏面9aから第1の係止孔25aを
貫通すると共に、同表面9cから第2の係止孔25bを
貫通し、燃料タンク1の上壁面7スポット溶接等によっ
て固定されている。
次にバッフルプレート9の取付けについて述べる。
取付プレート片17ををバッフルプレート9に、まずサ
ブアッセンブリする。即ち、取付け前の第4図のような
状態となっている取付プレート片11をバッフルプレー
ト9の縁部9aに嵌込み、この縁部9aを表裏に渡って
覆うように配置する。
次いで接合片部21を変形させ、まずバッフルプレート
9の裏面9bから第1の係止孔25aを貫通させると共
に、取付プレート片11の貫通孔23を貫通させ、第5
図左線図示のように接合片部21をバッフルプレート9
の表面9c側へ引出す。次いで、接合片部21の先端側
を更に折曲げ、第2の係止孔25bを貫通するようにバ
ッフルプレート9の裏面9b側へ突出させ、同裏面9b
で接合片部21の平面部を構成する。従って、取付プレ
ート片11はバッフルプレート9の前後縁部9aに沿っ
て取付けられた状態となり、取付プレート片11のリテ
ーナー機能によってバッフルプレート9の形状が保持さ
れるようになっている。
次いで、アッパーシェル3をロアシェル5に接合する場
合に、アッパーシェル3の上壁面7にバッフルプレート
9の裏面9bを対向させるように配置し、各取付プレー
ト片11の各接合片部21先端をアッパーシェル3にス
ポット溶接等によって固定する。この取付状態におい
て、取付プレート片11のアッパーシェル3に対するス
ポット溶接部は平坦な上壁面7によって行ない、バッフ
ルプレート9の縁部9aをコーナー部1aぎりぎりにま
で位置させることができる。
取付け後は、取付プレート片11がリテーナー機能を発
揮し、バッフルプレート9の形状を保持するからバッフ
ルプレート9の垂下りが極めて少なく、例えば燃料計の
フロート等と干渉することが防止される。
なお、接合片部21はアッパーシェル3へのスポット溶
接の前に第5図実線図示のように第2の係止孔25bを
貫通させるように折曲げ形成したが、同図鎖線図示のま
まスポット溶接することにより結果的に同図実線図示の
ように構成してもよい。
このようにバッフルプレート9では表面が凸凹して接着
面積が少なく、接着あるいは熱容着によっては上壁面7
に取付けることが困難になっているが、取付プレート片
11によって極めて容易に取付けることができる。しか
も、このような取付プレート片11の取付けによれば、
バッフルプレート9の縁部9aを上壁面7に対して確実
に支持することができるものでありながら、溶接部は接
合片部21の一側でのみ行なうものであり、溶接箇所が
少なく、取付け作業が極めて簡単になる。取付プレート
片11は上記のようにバッフルプレート9にサブアッセ
ンブリして組付けを行なうからバッフルプレート9の形
状保持が予め行なえ、組付け時の取扱いが容易で組付け
作業が極めて簡単になる。
次に作用を述べる。
例えば第1図のように燃料満タン付近において、通常の
車両発進、制動時の液動により、燃料の液面に第7図の
ように波が立上ると、アッパーシェル3の上壁面7に衝
突しようとする波は、まずバッフルプレート9に衝突す
る。そして、波がバッフルプレート9に衝突すると、樹
脂線材13間に形成される空隙15によって同図矢印の
ように分散されて消波する。従って、波立ちによる上壁
面7に対するピチャ音が抑制される。バッフルプレート
9が表面波状、メッシュ状で、なお且つ、樹脂線材13
が不規則になっているため、消波作用はより高く、ピチ
ャ音の抑制効果は高いものとなっている。
車両の発進、制動時等の燃料の動きにより、燃料が上壁
面7に衝突するときには、燃料がまずバッフルプレート
9に衝突するため、バッフルプレートの樹脂線材13間
に形成される空隙15内の空気が、上壁面7との間で第
8図のように閉込められ、同図矢印のように弾発力を発
生する。従って、上壁面7に作用する衝撃力は、閉込め
られた空気によって緩和され、ドスン音を抑制すること
ができる。
又、このようなバッフルプレート9では、第8図のよう
にして閉込める空気を大きくするため、ある程度の厚み
を確保しても空隙15が存在するため、満タン時には空
隙15内に燃料が入込み、燃料タンク1内の容積の減少
を極力押えることができる。バッフルプレート9は、樹
脂製メッシュ状であるから、その厚みの割にはより軽量
化を図ることができる。バッフルプレート9の表面は平
坦ではないため、従来のようにバッフルプレート9自体
に波が衝突することによるピチャ音の発生を防止するこ
とができる。バッフルプレート9に燃料が衝突したとき
には、その荷重を閉込めた空気を介してアッパーシェル
3が受けるから、取付プレート片11の溶接部に大きな
荷重が集中的に作用することがない。従って、燃料タン
ク1及び取付プレート片11の板厚を極力薄くすること
ができ、バッフルプレート9が樹脂製メッシュ状である
ことと相俟って燃料タンク1の軽量化に大きく貢献す
る。溶接点に大きな荷重が集中的に作用しないことか
ら、取付プレート片11は鋼板製に限らず、樹脂プレー
トによって構成することもでき、さらに軽量化を図るこ
とができる。この場合、取付プレート片の各足は鋼板製
の燃料タンク1に、対して熱容着あるいは接着によって
固定を行なう。
第9図はバッフルプレートの変形例を示すもので、この
バッフルプレート27は、例えば樹脂製基材29の表面
に多数の樹脂製針材31を突設したもので一定の厚みを
有すると共に、樹脂製針材31の相互間に表面解放の多
数の空隙33を有している。なお、バッフルプレート2
7の樹脂製針材31の長さ及び植込み密度は適宜選択で
きるものである。
このバッフルプレート27は樹脂製基材29側を上壁面
7に対向させ、樹脂製針材31側が下方液面側へ向けら
れている。このようなバッフルプレート27の上壁面7
に対する固定は上記同様に行なわれるものであるが、第
1の係止孔25a及び第2の係止孔25bはこのバッフ
ルプレート27においては特別に設けるものとなる。そ
して、この変形例においても第10図、第11図のよう
にしてドスン音及びピチャ音を抑制することができ、そ
のとき樹脂製針材31が多少撓むようにして消波作用等
を発揮し、ドスン音及びピチャ音の抑制効果を高める。
第12図はバッフルプレートの更に他の変形例を示すも
ので、このバッフルプレート35は線上の樹脂プレート
37でメッシュ状に構成されており、この樹脂プレート
37がバッフルプレート35の厚み方向に立つことによ
りバッフルプレート35自体の厚みを確保している。そ
して、樹脂プレート37間に多数の空隙39を有してい
る。なお、バッフルプレート35の空隙密度、厚みも適
宜選択できる。
この変形例では、上記バッフルプレート9と同様に特別
の貫通孔を設けずに空隙39を利用して第1の係止孔2
5a、第2の係止孔25bを構成し、取付プレート片1
1による取付けを行なうことができる。又、この例にお
いても第13図、第14図のようにしてドスン音及びピ
チャ音を抑制することができ、更にバッフルプレート3
5の製造も容易となっている。
前記実施例では、第5図に示すように、取付プレート片
11がバッフルプレート9の縁部を表裏に渡って包囲す
る形状であるため、バッフルプレート9を燃料タンク1
の上壁面7のコーナー部1aぎりぎりまで配置でき、剛
性の少ない上壁面7の燃料衝突音を効果的に緩和でき
る。
第15図、第16図はこの考案の第2実施例を示すもの
である。この第2実施例では、取付プレート片41がリ
テーナー形状に構成されているものではなく、バッフル
プレート9の縁部9aを局部的に支持するような形状と
なっている。そして、この取付プレート片41では接合
片部43が取付プレート片41の表面側45に一体的に
形成され、取付プレート片41が裏面側47はバッフル
プレート9の裏面9bに係合し、バッフルプレート9の
表裏に渡って包囲する形状となっている。そして、接合
片部43はバッフルプレート9の係止孔49を貫通して
アッパーシェル3にスポット溶接等により固定されてい
る。
なお、取付プレート片41は表面側45、裏面側47を
バッフルプレート9に対して加締めるようにして取付け
てもよい。
この実施例の取付けは接合片部43を係止孔49を貫通
させるように折曲げるだけでよく、その取付け作業が更
に簡単となる。取付け後はバッフルプレート9の縁部9
aを燃料タンク1のコーナー部1aぎりぎりまで配置す
ることができ、コーナー部1aに燃料が衝突することに
よるドスン音もある程度緩和することが可能である。更
に、この実施例では取付プレート片41の間でバッフル
プレート9の縁部9aを燃料タンク1のコーナー部1a
にまで延長すれば、燃料タンク1のコーナー部1aでの
ピチャ音、ドスン音を防止することができる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、燃料タンクは鋼板製に限らず、樹脂製のも
のにも適用することができ、この場合、取付プレート片
も鋼板製、あるいは樹脂製等を選ぶことができ、取付プ
レートの各足の燃料タンク内壁面への固定は熱溶着ある
いは接着によって行なうことができる。又、バッフルプ
レートは、燃料タンクの上壁面に対して略全体が密接す
るように添って取付けるものに限らず、ある程度これを
弛ませて取付けることもできる。更に、バッフルプレー
トを複数個所に分けて取付けることもでき、取付け個所
も上壁面に限らず、その他の壁面に取付けることもでき
る。例えば、バッフルプレートを燃料タンク1の壁面コ
ーナー部に取付けたときは、燃料の移動でコーナー部に
衝突するときのドスン音を抑制でき、また、接着のよう
に剥れ易くなることもない。
[考案の効果] 以上より明らかなように、この考案の構成によれば、バ
ッフルプレートの多数の空隙によって燃料の波を消波す
ることができるため、波が壁面に衝突することによるピ
チャ音を抑制することができる。燃料の移動によって燃
料が壁面に衝突するときには、バッフルプレートの多数
の空隙の空気が閉込められて弾発力を発揮し、壁面に作
用する衝撃力が緩和され、ドスン音を抑制することがで
きる。バッフルプレートは表面開放の多数の空隙を有す
るため、その表面が平坦ではなく、波がバッフルプレー
トの表面に衝突することによるピチャ音の発生も抑制す
ることができる。バッフルプレートは多数の空隙を有す
るため、ピチャ音、ドスン音抑制のため、ある程度厚み
を確保しても燃料タンク内の容積の減少を抑制すること
ができる。バッフルプレートに燃料が衝突しても、取付
プレート片の壁面に対する固定部には、大きな荷重が集
中的に作用することはなく、燃料タンク及び取付プレー
ト片の薄板化、軽量化を図ることができる。バッフルプ
レートは、その表面が凸凹して接着面積が少なく、燃料
タンク内の壁面に接着あるいは熱容着するのに困難な形
状であっても取付プレート片によって簡単に取付けるこ
とができる。バッフルプレートの取付け形態もある程度
弛ませて取付ける等、その取付け自由度は広い。
又、バッフルプレートを燃料タンクのコーナー部ぎりぎ
りまで配置でき有効に消音できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例に係る燃料タンクの消音
構造を適用した燃料タンクの断面で、第3図のI−I線
矢視断面図、第2図は同平面から見た透視図、第3図は
燃料タンクの斜視図、第4図は同要部の拡大分解斜視
図、第5図は同要部の拡大断面図、第6図は第1実施例
に用いるバッフルプレートの斜視図、第7図、第8図は
同作用説明図、第9図はバッフルプレートの変形例に係
る拡大斜視図、第10図、第11図は同作用説明図、第
12図はバッフルプレートの更に他の変形例に係る要部
拡大斜視図、第13図、第14図は同作用説明図、第1
5図は第2実施例に係る要部拡大分解斜視図、第16図
は同拡大断面図、第17図は従来例に係る燃料タンクの
消音構造を適用した燃料タンクの縦断面図、第18図は
同横断面図である。 1……燃料タンク 7……上壁面(内壁面) 9、27、35……バッフルプレート 15、33、39……空隙 11、41……取付プレート片 21、43……接合片部 23……貫通孔 25a……第1の係止孔 25b……第2の係止孔 49……係止孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の厚みを有すると共に表面開放の多数
    の空隙を有する樹脂製のバッフルプレートを燃料タンク
    の内壁面に添って取付ける燃料タンクの消音構造であっ
    て、接合片部を突出して有する取付プレート片にて前記
    バッフルプレートの縁部を表裏に渡って包囲するように
    設け、前記接合片部を前記燃料タンクの内壁面に固定し
    たことを特徴とする燃料タンクの消音構造。
JP1988026832U 1988-02-23 1988-03-02 燃料タンクの消音構造 Expired - Lifetime JPH0628431Y2 (ja)

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