JPH06277526A - 排気ガス浄化装置用の触媒担体 - Google Patents

排気ガス浄化装置用の触媒担体

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JPH06277526A
JPH06277526A JP5088076A JP8807693A JPH06277526A JP H06277526 A JPH06277526 A JP H06277526A JP 5088076 A JP5088076 A JP 5088076A JP 8807693 A JP8807693 A JP 8807693A JP H06277526 A JPH06277526 A JP H06277526A
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JP
Japan
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catalyst carrier
exhaust gas
gas purifying
corrugated plate
foil
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Application number
JP5088076A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Muto
務 武藤
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Catalysts (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、熱応力が緩和され、もって長期間使
用してもセル壁のろう付け接合部付近からの劣化,損
傷,亀裂,破断等が防止されて、耐久性が向上し、第2
に、しかもこれは簡単な構成により容易に実現される、
排気ガス浄化装置用の触媒担体を提案する。更に第3
に、消音性能にも優れ、通過する排気ガスによる騒音が
軽減される触媒担体も、提案する。 【構成】 この触媒担体は、帯状をなし長手方向に順次
波板部7と間隔部分Aとが交互に形成された金属製の箔
材8が、2枚等複数枚、相互間で波板部7と間隔部分A
とが対応する位置関係で、多層に巻き付けられると共に
ろう付けされてなり、全体がロール状をなすと共にハニ
カム構造をなす。そして、このような箔材8の間隔部分
Aとして、平板部9や小波板部が用いられ、更にこの平
板部9には、多数の長孔10,丸孔,スリット等が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス浄化装置用の
触媒担体に関する。すなわち、例えば自動車エンジンの
排気ガス、その他各種の排気ガスを清浄化する触媒コン
バータに用いられ、担持母体として触媒物質が付着され
る、触媒担体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7はこの種従来例の斜視図であり、
(1)図はその波板を、(2)図はその平板を、(3)
図はその全体を示す。同図にも示すように、従来の排気
ガス浄化装置用の触媒担体1は、(1)図に示した金属
箔製の波板2と、(2)図に示した金属箔製の平板3と
を、交互に位置するように多層に巻き付けると共にろう
付けしてなるものが代表的であり、(3)図に示したよ
うに、全体がロール状をなすと共に、波板2や平板3に
てセル壁が形成されハニカム構造をなしていた。(3)
図中、4は触媒担体1の各セルを示し、5は触媒担体1
の外筒を示す。そして触媒担体1では、例えば自動車運
転時等の使用時において、エンジンからの有害物質を含
む高温の排気ガスが、セル4中を通過し、付着された触
媒物質と反応して清浄化されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、高温の排気ガスが通過すると共に触媒反応による発
熱もみられる使用環境下において、触媒担体1のセル壁
を形成する波板2と平板3とでは、形状の相違に起因し
て熱膨張収縮係数が相違しており、高温加熱時の伸長量
や常温冷却時の収縮量に差がある。つまり、原材料たる
平板材を折曲加工し波形状の凹凸が連続的に折曲形成さ
れてなる波板2と、原材料たる平板材をそのまま用いた
平板3とでは、形状の相違,原材料長さの相違に起因し
て、使用時つまり高温加熱時の伸長量や非使用時つまり
常温冷却時の収縮量が相違し、波板2の方が平板3より
はるかに伸縮しやすい。しかしながら従来の触媒担体1
では、このような波板2および平板3は、各々別体をな
すと共に対をなし同一寸法・大きさ・面積のものが用い
られ、しかも両者間が、完全にろう付けされ一体的に規
制されていた。
【0004】そこで従来の触媒担体1では、セル壁を形
成するこのような波板2と平板3間の径方向や軸方向の
伸縮差に起因して、熱応力が作用し、長期間使用すると
熱応力による伸縮の繰り返しにより熱応力疲労が生じ、
波板2や平板3にて形成されたセル壁間のろう付け接合
部付近から、劣化,損傷,亀裂,破断等が発生しやすか
った。このように、従来の排気ガス浄化装置用の触媒担
体1は、その使用環境に基づく熱応力疲労が指摘され、
耐久性に問題があった。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、波板
部と間隔部分とが交互に形成された箔材を採用し、更
に、間隔部分として平板部や小波板部を用いたことによ
り、第1に熱応力が緩和されると共に、第2にコスト面
に優れ、又、これに加え平板部に孔加工やスリット加工
を施すことにより、第3に消音性能にも優れた、排気ガ
ス浄化装置用の触媒担体を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、この排気ガス浄化装
置用の触媒担体は、帯状をなし長手方向に順次波板部と
間隔部分とが交互に形成された金属製の箔材が、複数
枚、相互間で該波板部と間隔部分とが対応する位置関係
で、多層に巻き付けられると共にろう付けされ、全体が
ロール状をなすと共にハニカム構造をなす。次に、請求
項2については次のとおり。すなわち、この請求項2の
ものは、請求項1の排気ガス浄化装置用の触媒担体にお
いて、該箔材の間隔部分が平板部よりなる。又、請求項
3については次のとおり。すなわち、この請求項3のも
のは、請求項2の排気ガス浄化装置用の触媒担体におい
て、該箔材の間隔部分たる平板部に孔加工やスリット加
工が施されている。更に、請求項4については次のとお
り。すなわち、この請求項4のものは、請求項1の排気
ガス浄化装置用の触媒担体において、該箔材の間隔部分
が、前記波板部よりピッチや高さの小さい小波板部より
なる。
【0007】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この請求項1,2,3,4の触媒担体
は、高温の排気ガスが通過すると共に、触媒反応による
発熱もみられる使用環境下にて用いられる。そこで第1
に、この触媒担体のセル壁を形成する複数枚の箔材は、
各々、波板部と、平板部や小波板部等の間隔部分とが交
互に形成されており、同一形状,同一原材料長さよりな
るので、高温加熱時の伸長量や常温冷却時の収縮量が共
通している。もってこの触媒担体では、各箔材つまりセ
ル壁が、全体的に均等に伸縮し一体となって伸縮対応で
きるので、熱応力は緩和される。従って、長期間使用し
ても熱応力による伸縮が緩和され、熱応力疲労が回避さ
れるので、セル壁間のろう付け接合部付近からの劣化,
損傷,亀裂,破断等は防止される。
【0008】上述に加え請求項4の触媒担体では、セル
壁つまり箔材の間隔部分が小波板部よりなるので、高温
加熱時や常温冷却時において、共に伸縮しやすい波板部
と小波板部とでそれぞれ材料の伸縮が吸収され、スムー
ズかつ確実に、全体的に均等に伸縮し一体となって伸縮
対応ができる。そこで特に、熱応力の緩和が促進され、
劣化,損傷,亀裂,破断等は防止される。
【0009】第2に、しかもこれらは、構成部材点数が
少ない等、簡単な構成により容易に実現される。なお第
3に、請求項3の触媒担体は、セル壁つまり箔材の間隔
部分たる平板部に孔やスリットが形成されているので、
消音性能にも優れている。
【0010】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4は、そ
れぞれ、本発明の第1,第2,第3,第4の各実施例に
おける箔材の斜視図である。又、図5の(1)図は、第
4実施例の箔材の正面説明図、図5の(2)図は、第5
実施例の箔材の正面説明図、図5の(3)図は、第6実
施例の箔材の全体斜視図である。図6は、第1,第2,
第3,第6の各実施例の触媒担体の斜視図である。
【0011】まず、この排気ガス浄化装置用の触媒担体
6では、帯状をなし長手方向に順次波板部7と間隔部分
Aとが交互に形成された、金属製の箔材8が用いられ
る。これらについて詳述すると、各実施例の箔材8とし
ては帯状の例えばステンレス箔が用いられており、後述
の最外周部分B(図5の(3)図参照)を除き、長手方
向に順次等間隔で幅方向に平行に区画され、波板部7と
間隔部分Aとが交互に形成されている。波板部7は、箔
材8について相当箇所のみをコルゲートギヤ加工やコル
ゲートラック加工することにより、それぞれ所定ピッチ
と高さの例えば三角形の波形状の凹凸が、長手方向に連
続的に折曲形成されてなる。
【0012】そして図1の第1実施例の箔材8では、こ
のような波板部7が形成されていない間隔部分Aは、そ
れぞれ、平坦な平板部9よりなると共に、孔加工が施さ
れ多数の長孔10が形成されている。図2の第2実施例
の箔材8も、この第1実施例のものに準じるが、長孔1
0に代え、パンチング等の孔加工により多数の丸孔11
が形成されている。
【0013】次に図3の第3実施例の箔材8では、まず
波板部7が他の各実施例のものとは異なり、いわゆるヘ
リカル形状に折曲形成されている。すなわち、他の各実
施例の波板部7は、帯状の箔材8の幅方向に沿って平
行、つまり帯状の箔材8の長手方向の辺に対し直角に波
形が折曲形成されているが、この第3実施例の波板部7
は、その波形が、幅方向に対し若干傾斜し帯状の辺に対
し直角とはならず、しかも相互間は平行なヘリカル形状
にて、連続的に折曲形成されてなる。なお、この図示例
のヘリカル形状は、長手方向に沿った中心線(仮想され
たもの)を折目として、途中で左右対称的に折曲形成さ
れているが、勿論このような折目が存せず、すべて同一
方向としたヘリカル形状のものも考えられる。又、この
第3実施例の箔材8において、このような波板部7が形
成されていない間隔部分Aは、それぞれ平坦な平板部9
よりなると共に、スリット加工が施され多数のスリット
12が形成されている。
【0014】なお、このような第3実施例におけるスリ
ット12や、前述した第1,第2実施例における長孔1
0や丸孔11の大きさ,位置,配列,方向,数等は、各
々図示のものに限定されず、その他各種態様のものが可
能である。更に、このような長孔10,丸孔11,スリ
ット12等にも限定されず、三角,四角,その他各種形
状のものを、孔加工やスリット加工にて多数形成するよ
うにしてもよい。
【0015】次に、図4や図5の(1)図に示す第4実
施例の箔材8では、波板部7間の間隔部分Aは、波板部
7よりピッチや高さの小さい小波板部13よりなってい
る。すなわち、この小波板部13は、波板部7と同一の
波形形状よりなり、波形のピッチと高さが共に波板部7
より小さく設定されており、波板部7より波形の数は多
くなっている。そしてこの第4実施例では、波板部8が
三角形の波形形状よりなるので、小波板部13も三角形
の波形形状よりなっている。又、図5の(2)図の第5
実施例の箔材8も、この第4実施例のものに準じるが、
この第5実施例では、波板部8が台形波状の波形形状よ
りなるので、小波板部13も台形波状の波形形状よりな
る。
【0016】なお、図5の(3)図の第6実施例の箔材
8では、波板部7が形成されていない間隔部分Aは、そ
れぞれ平坦な平板部9よりなるが、前述した第1,第
2,第3実施例のものとは異なり、長孔10,丸孔1
1,スリット12等は形成されていない。ところで、こ
の図5の(3)図中Bは、帯状の箔材8の一端部である
最外周部分であり、このような最外周部分Bは、他の各
実施例においても同様に、通常は波板部7等とされず平
板部9よりなり、後述するように外筒5(図6参照)へ
のろう付け用に使用される。
【0017】本発明では、上述した第1から第6の各実
施例に示したように、長手方向に順次波板部7と、平板
部9や小波板部13等よりなる間隔部分Aとが交互に形
成された、所定長さの金属製の箔材8が用いられてい
る。そして、この排気ガス浄化装置用の触媒担体6は、
このような箔材8を各実施例では2枚ずつ用い、相互間
で波板部7と間隔部分Aとが対応する位置関係で、多層
に巻き付けられると共にろう付けされてなり、全体がロ
ール状をなすと共にハニカム構造をなす。
【0018】これらについて詳述すると、2枚の帯状の
箔材8は、巻き取り開始部である端の中心部分C(図5
の(3)図参照)をそろえ、各々の波板部7と平板部9
や小波板部13等の間隔部分Aとが、対応する位置関係
のもとに(図1,図2,図3,図4,図5の(3)図の
各実施例の図面参照)、つまり波板部7どうしがずれる
位置関係のもとに、ろう材(図示せず)を介裝しつつ、
中心部分Cから交互に重ね合わせられ多層に巻き取られ
る。そして両箔材8は、巻き取り最後部たる端部の最外
周部分Bがそろえられると共に、両者の当接部分の全部
又は一部が、介裝されたろう材にてろう付けされるとこ
とにより、全体の断面形状が真円のロール状をなす、触
媒担体6が成形される(図6参照)。なお触媒担体6
は、このようなもの以外にもその他各種態様のものが可
能であり、例えば、3枚以上の箔材8を束ねて巻き付け
たものや、真円のロール状のものが若干押し潰され、全
体の断面形状が略楕円のトラックフィールド状をなすも
の、等々が考えられる。
【0019】そして、この触媒担体6はハニカム構造を
なす(図6参照)。すなわち、波板部7と間隔部分Aを
備えた箔材8がセル壁を形成し、略三角形,略四角形,
略台形,略半六角形,その他の各種形状をなしつつ、各
々独立空間に区画された多数の中空柱状のセル14の平
面的集合体よりなる。触媒担体6は、このようにハニカ
ム構造をなすので、一般的なハニカムコアと同様に、重
量比強度に優れ軽量性と共に高い剛性・強度を備え、
又、整流効果,平面精度,保温性,遮音性等にも優れ、
成形が容易でコスト面にも優れる、等々の特性が知られ
ている。そして更に、単位容積当りの表面積が大、つま
り箔材8にて形成されたセル壁の表面積が大である等に
より、例えば、自動車エンジン等の排気ガスを清浄化す
る触媒コンバータに用いられ、担持母体として箔材8つ
まりセル壁の表面に触媒物質が、被覆・付着せしめられ
る。つまり排気ガス中の各種有害物質を反応除去する、
酸化還元用の貴金属等の触媒物質が、アルミナ等の担持
層を介し表面に被覆・付着せしめられる。なお、このよ
うな触媒担体6は、ステンレス鋼製等のケースたる外筒
5内に同軸に収納され、最外周部分B(図5の(3)図
参照)と外筒5間が、ろう付けされる。
【0020】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この排気ガス浄化装置
用の触媒担体6では、波板部7と間隔部分Aとが長手方
向に交互に形成された箔材8が採用されると共に、更に
図1,図2,図3,図5の(3)図等や図6に示した第
1,第2,第3,第6実施例では、間隔部分Aとして平
板部9を用い、図4,図5の(1)図,(2)図の第
4,第5実施例では、間隔部分Aとして小波板部13を
用いてなる。そして、このような箔材8を2枚等複数
枚、相互間で波板部7と間隔部分Aとが対応する位置関
係にて、ロール状に巻き付けると共にろう付けすること
により、セル壁が形成されハニカム構造をなす(図6参
照)。そして、このような触媒担体6の各セル14中
を、例えば自動車運転時等の使用時において、エンジン
から有害物質を含む排気ガスが通過し、有害物質が、付
着された触媒と接触,反応して除去され清浄化される。
このように触媒担体6は、高温の排気ガスが通過すると
共に、触媒反応による発熱もみられる使用環境下にて、
用いられる。そこで、次の第1,第2,第3のようにな
る。
【0021】第1に、この触媒担体6のセル壁を形成す
る2枚等の箔材8は、共に、ハニカム構造を形成するの
に必要な波板部7と、平板部9や小波板部13等の間隔
部分Aとが、連続的に交互に形成されている。このよう
に2枚等の箔材8は、同一のものを位置的にずらして用
いられるので、相互に同一寸法・大きさ・面積よりなる
と共に、同一形状,同一原材料長さよりなるので、熱膨
張収縮係数も等しく、高温加熱時の伸長量や常温冷却時
の収縮量が共通している。もってこの触媒担体6では、
両箔材8つまりセル壁が、全体的に同一条件下で均等に
伸縮し、全体的に一体となって伸縮対応できるので、相
互間での伸縮差が解消され、熱応力は緩和される。従っ
て、長期間使用しても熱応力による伸縮が緩和され、前
述した図7のこの種従来例の触媒担体1において指摘さ
れていたように、熱応力の繰り返しによる熱応力疲労の
発生は回避される。もってこの触媒担体6では、両箔材
8つまりセル壁間のろう付け接合部付近からの劣化,損
傷,亀裂,破断等は、確実に防止される。
【0022】上述に加え、図4,図5の(1)図,
(2)図の第4,第5実施例の触媒担体6では、セル壁
を形成する箔材8の間隔部分Aが小波板部13よりなる
ので、高温加熱時や常温冷却時において、共に伸縮しや
すい波板部7と小波板部13とで、それぞれ材料の伸縮
が吸収される。そこで両箔材8つまりセル壁は、スムー
ズかつ確実に、全体的に均等に伸縮し一体となって伸縮
対応できるので、特に熱応力の緩和が促進され、劣化,
損傷,亀裂,破断等は確実に防止される。
【0023】第2に、しかもこれらは、構成部材点数が
少ない等、簡単な構成により容易に実現される。すなわ
ちこの触媒担体6は、前述したこの種従来例のように
(図7参照)、波板2と平板3という2種類の部材を各
々別々に2枚準備することを要せず、波板部7と平板部
9や小波板部13等の間隔部分Aとが区画形成された同
一の箔材8を、2枚用いればよく、構成部材点数が少な
い等、簡単な構成により容易に上述した第1の点が実現
される。
【0024】第3に、なお図1,図2,図3の第1,第
2,第3実施例の触媒担体6では、セル壁を形成する箔
材8の間隔部分Aたる平板部9に、多数の長孔10,丸
孔11,スリット12等が形成されている。そこで、こ
の第1,第2,第3実施例の触媒担体6は、上述の第
1,第2に加え更に、通過する排気ガスが、このような
多数の長孔10,丸孔11,スリット12等にて各セル
14間で拡散されるので、消音性能にも優れ、通過する
排気ガスによる騒音が軽減される。
【0025】
【発明の効果】本発明の請求項1,2,3,4に係る排
気ガス浄化装置用の触媒担体は、以上説明したように、
波板部と間隔部分とが交互に形成された箔材を採用し、
更に、間隔部分として平板部や波板部を用いたことによ
り、次の効果を発揮する。
【0026】第1に、熱応力が緩和される。そこでこの
触媒担体は、長期間使用しても熱応力疲労が回避され、
箔材で形成されたセル壁のろう付け接合部付近からの劣
化,損傷,亀裂,破断等は防止され、耐久性が向上す
る。第2に、しかもこれは構成部材点数も少ない等、簡
単な構成により容易に実現され、安価でありコスト面に
も優れている。
【0027】更に、請求項3に係る排気ガス浄化装置用
の触媒担体は、間隔部分たる平板部に孔加工やスリット
加工が施されている。そこで、上述に加え第3に、消音
性能にも優れ、通過する排気ガスによる騒音が軽減され
る。このように、この種従来例に存した問題点が一掃さ
れる等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるも
のがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気ガス浄化装置用の触媒担体の
第1実施例を示し、その2枚の箔材の斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示し、その2枚の箔材の
斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例を示し、その2枚の箔材の
斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例を示し、その2枚の箔材の
斜視図である。
【図5】(1)図は、本発明の第4実施例の箔材の正面
説明図であり、(2)図は、本発明の第5実施例の箔材
の正面説明図であり、(3)図は、本発明の第6実施例
の2枚の箔材の全体斜視図である。
【図6】本発明の第1,第2,第3,第6実施例の触媒
担体の斜視図である。
【図7】従来例に係る排気ガス浄化装置用の触媒担体の
斜視図であり、(1)図は波板を、(2)図は平板を、
(3)図は全体を示す。
【符号の説明】
1 触媒担体(従来例のもの) 2 波板 3 平板 4 セル 5 外筒 6 触媒担体(本発明のもの) 7 波板部 8 箔材 9 平板部 10 長孔 11 丸孔 12 スリット 13 小波板部 14 セル(本発明のもの) A 間隔部分 B 最外周部分 C 中心部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状をなし長手方向に順次波板部と間隔
    部分とが交互に形成された金属製の箔材が、複数枚、相
    互間で該波板部と間隔部分とが対応する位置関係で、多
    層に巻き付けられると共にろう付けされ、全体がロール
    状をなすと共にハニカム構造をなすこと、を特徴とする
    排気ガス浄化装置用の触媒担体。
  2. 【請求項2】 請求項1の排気ガス浄化装置用の触媒担
    体において、該箔材の間隔部分が平板部よりなること、
    を特徴とする排気ガス浄化装置用の触媒担体。
  3. 【請求項3】 請求項2の排気ガス浄化装置用の触媒担
    体において、該箔材の間隔部分たる平板部に孔加工やス
    リット加工が施されていること、を特徴とする排気ガス
    浄化装置用の触媒担体。
  4. 【請求項4】 請求項1の排気ガス浄化装置用の触媒担
    体において、該箔材の間隔部分が、前記波板部よりピッ
    チや高さの小さい小波板部よりなること、を特徴とする
    排気ガス浄化装置用の触媒担体。
JP5088076A 1993-03-23 1993-03-23 排気ガス浄化装置用の触媒担体 Pending JPH06277526A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20170183228A1 (en) * 2015-12-28 2017-06-29 Jiefeng Lin High aspect ratio catalytic reactor and catalyst inserts therefor
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