JPH06269683A - 排気ガス浄化装置用の触媒担体 - Google Patents

排気ガス浄化装置用の触媒担体

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JPH06269683A
JPH06269683A JP5085444A JP8544493A JPH06269683A JP H06269683 A JPH06269683 A JP H06269683A JP 5085444 A JP5085444 A JP 5085444A JP 8544493 A JP8544493 A JP 8544493A JP H06269683 A JPH06269683 A JP H06269683A
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JP
Japan
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catalyst carrier
flat plate
exhaust gas
corrugated
intervals
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Application number
JP5085444A
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Tsutomu Muto
務 武藤
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/08Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
    • F01N3/10Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust
    • F01N3/24Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust characterised by constructional aspects of converting apparatus
    • F01N3/28Construction of catalytic reactors
    • F01N3/2803Construction of catalytic reactors characterised by structure, by material or by manufacturing of catalyst support
    • F01N3/2807Metal other than sintered metal
    • F01N3/281Metallic honeycomb monoliths made of stacked or rolled sheets, foils or plates
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
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    • F01N2330/02Metallic plates or honeycombs, e.g. superposed or rolled-up corrugated or otherwise deformed sheet metal
    • F01N2330/04Methods of manufacturing

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、熱応力が緩和され、もって長期間使
用してもセル壁のろう付け接合部付近からの劣化,損
傷,亀裂,破断等が防止されて、耐久性が向上し、第2
に、全体重量が軽減されて耐振動性が向上し、第3に、
ヒートアップ時間も短縮され、第4に、消音性能に優
れ、第5に、コスト面にも優れてなる、排気ガス浄化装
置用の触媒担体を提案する。 【構成】 この触媒担体6は、金属箔製の平板7と波板
8とが、交互に位置するように多層に巻き付けられると
共にろう付けされ、全体がロール状をなすと共にハニカ
ム構造をなす。そして平板7は、長手方向に沿って間隔
を存し複数枚に分割され、もって全体の軸方向に分割さ
れ間隔を存して配されるか、又は、長手方向に沿って切
欠部が形成され、もって切欠部により全体の軸方向に間
隔を存して配されている。なお、波板8の方に該間隔を
形成するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス浄化装置用の
触媒担体に関する。すなわち、例えば自動車エンジンの
排気ガス、その他各種の排気ガスを清浄化する触媒コン
バータに用いられ、担持母体として触媒物質が付着され
る、触媒担体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6はこの種従来例の斜視図であり、
(1)図はその平板を、(2)図はその波板を、(3)
図はその全体を示す。同図にも示すように、従来の排気
ガス浄化装置用の触媒担体1は、(1)図に示した金属
箔製の平板2と、(2)図に示した金属箔製の波板3と
を、交互に位置するように多層に巻き付けると共にろう
付けしてなるものが代表的であり、(3)図に示したよ
うに、全体がロール状をなすと共に、平板2や波板3に
てセル壁が形成されハニカム構造をなしていた。(3)
図中、4は触媒担体1の各セルを示し、5は触媒担体1
の外筒を示す。そして触媒担体1では、例えば自動車運
転時等の使用に際し、エンジンからの有害物質を含む高
温の排気ガスが、触媒担体1中を通過し、付着された触
媒物質と反応して清浄化されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、高温の排気ガスが通過すると共に触媒反応による
発熱もみられる使用環境下において、触媒担体1のセル
壁を形成する平板2と波板3とでは、熱膨張収縮係数が
相違しており、高温加熱時の伸長量や冷却時の収縮量に
差がある。つまり、原材料たる平板材を折曲加工し波形
状の凹凸が連続的に折曲形成されてなる波板3と、原材
料たる平板材をそのまま用いた平板2とでは、形状の相
違に起因して、使用時つまり高温加熱時の伸長量や非使
用時つまり常温冷却時の収縮量が相違し、波板3の方が
平板2よりはるかに伸縮しやすい。しかしながら従来の
触媒担体1では、このような平板2および波板3とし
て、対をなし同一寸法・大きさ・面積のものが用いられ
ると共に、両者間が、完全にろう付けされ一体的に規制
されていた。そこで従来の触媒担体1では、セル壁を形
成するこのような平板2と波板3間の径方向や軸方向の
伸縮差に起因して、熱応力が作用し、長期間使用すると
熱応力による伸縮の繰り返しにより熱応力疲労が生じ、
平板2や波板3にて形成されたセル壁間のろう付け接合
部付近から、劣化,損傷,亀裂,破断等が発生しやすか
った。このように、従来の排気ガス浄化装置用の触媒担
体1は、その使用環境に基づく熱応力疲労が指摘され、
耐久性に問題があった。
【0004】第2に、従来の触媒担体1は、このように
平板2と波板3とを対にして用いるので、全体重量が重
いという指摘があった。そして、例えばオートバイの排
気ガス浄化装置用に使用された場合等において、80G
から100G程度の高い振動負荷を受けるので、従来の
触媒担体1については、より一層の軽量化による耐振動
性の向上が望まれていた。
【0005】第3に、触媒担体1の各使用開始時つまり
エンジン等の始動時において、全体的な昇温速度が遅く
触媒物質のヒートアップに時間を要し、始動時の排気ガ
ス浄化性能に難点が指摘されていた。更に第4に、通過
する排気ガスによる騒音も問題となっていた。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、分割
された複数枚の平板又は波板や、切欠部が形成された平
板又は波板を採用し、平板又は波板が軸方向に間隔を存
してなることにより、第1に熱応力が緩和され、第2に
軽量化により耐振動性が向上し、第3にヒートアップ時
間が短縮され、第4に消音性能に優れ、第5にコスト面
にも優れてなる、排気ガス浄化装置の触媒担体を提案す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
排気ガス浄化装置用の触媒担体は、帯状をなす金属箔製
の平板と波板とが交互に位置するように多層に巻き付け
られると共にろう付けされ、全体がロール状をなすと共
にハニカム構造をなす。そして請求項1では、該平板
は、長手方向に沿って間隔を存し複数枚に分割されたも
のが用いられ、もって全体の軸方向に分割され間隔を存
して配されている。請求項2では、該平板は、長手方向
に沿って切欠部が形成されたものが用いられ、もって該
切欠部により全体の軸方向に間隔を存して配されてい
る。又、請求項3では、該波板は、長手方向に沿って間
隔を存し複数枚に分割されたものが用いられ、もって全
体の軸方向に分割され間隔を存して配されている。請求
項4では、該波板は、長手方向に沿って切欠部が形成さ
れたものが用いられ、もって該切欠部により全体の軸方
向に間隔を存して配されている。
【0008】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この触媒担体は、高温の排気ガスが通
過すると共に、触媒反応による発熱もみられる使用環境
下にて、用いられる。そこで第1に、セル壁を形成する
平板や波板は、形状の相違に起因して高温加熱時の伸長
量や、常温冷却時の収縮量が相違しており、波板の方が
伸縮しやすい。そこでこの触媒担体では、平板又は波板
が、分割や切欠部により軸方向に間隔を存しているの
で、このような間隔により、平板と波板間の伸縮差が吸
収され、熱応力は緩和される。従って、長期間使用して
も熱応力による伸縮が緩和され、熱応力疲労が回避され
るので、セル壁間のろう付け接合部付近からの劣化,損
傷,亀裂,破断等は防止される。
【0009】第2に、分割や切欠部により間隔が存する
分だけ、平板又は波板の材料が削減され、重量が軽減さ
れるので、耐振動性も向上する。第3に、更に使用開始
時の昇温速度も早く、触媒物質のヒートアップ時間が短
縮される。第4に、分割や切欠部による間隔が存するの
で断面開口面積が異なり、もって消音性能に優れてい
る。第5に、分割や切欠部により材料が削減されるの
で、材料費も軽減される。
【0010】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例の斜
視図であり、(1)図はその平板と波板を、(2)図は
触媒担体を、(3)図はその外筒を示す。図2の(1)
図は、同第1実施例の触媒担体の縦断面図であり、図2
の(2)図は、本発明の第2実施例の縦断面図である。
又、図3は本発明の第3,4,5,6,7実施例の斜視
図であり、(1)図は第3実施例の平板を、(2)図は
第4実施例の平板を、(3)図は第5実施例の平板を、
(4)図は第6実施例の平板を、(5)図は第7実施例
の平板を、(6)図は各実施例の波板を、それぞれ示
す。図4の(1)図は、第3実施例の触媒担体の縦断面
図、図4の(2)図は、第4実施例の触媒担体の縦断面
図、図4の(3)図は、第5実施例の触媒担体の縦断面
図である。図5の(1)図は、波板を省略して図示した
第6実施例の触媒担体の縦断面図、図5の(2)図は、
波板を省略して第7実施例の触媒担体の縦断面図であ
る。
【0011】この排気ガス浄化装置用の触媒担体6は、
帯状をなす金属箔製の平板7と波板8とが、交互に位置
するように多層に巻き付けられると共にろう付け接合さ
れてなり、全体がロール状をなすと共にハニカム構造を
なす。
【0012】まず、これらについて詳述すると、波板8
は、帯状のステンレス箔等の金属箔をコルゲート加工,
プレス加工等することにより、所定ピッチと高さの例え
ば三角形の波形状の凹凸が、連続的に折曲形成されたも
のよりなり、平板7としては、波板8と同肉厚かつ同材
質の帯状のステンレス箔等が、そのまま用いられる(図
1の(1)図等参照)。そして、このような各1枚ずつ
の平板7と波板8を、一定中心点から交互に位置するよ
うに重ね合わせつつ多層に巻き取ると共に、両者の当接
部分の全部又は一部をろう付けや溶接にて接合すること
により、全体の断面形状が真円のロール状をなす触媒担
体6が成形される(図1の(2)図参照)。なお触媒担
体6は、このようなものに限定されず、その他各種のも
のが可能であり、例えば、2枚の平板7と1枚の波板8
とを巻き付けたもの、複数組の平板7と波板8とを同時
に束ねて巻き付けたもの、全体の断面形状が略楕円のト
ラックフィールド状をなすもの、等々の各種パターンの
触媒担体6が考えられる。
【0013】そして、この触媒担体6はハニカム構造を
なす(図1の(2)図参照)。すなわち、平板7と波板
8がセル壁を形成し、略三角形,略四角形,略台形,略
半六角形,その他の各種形状をなしつつ、各々独立空間
に区画された多数の中空柱状のセル9の平面的集合体よ
りなる。触媒担体6は、このようにハニカム構造をなす
ので、一般的なハニカムコアと同様に、重量比強度に優
れ軽量性と共に高い剛性・強度を備え、又、整流効果,
平面精度,保温性,遮音性等にも優れ、成形が容易でコ
スト面にも優れる、等々の特性が知られている。そして
更に、単位容積当りの表面積が大、つまりセル壁たる平
板7と波板8の表面積が大である等により、例えば、自
動車エンジン等の排気ガスを清浄化する触媒コンバータ
に用いられ、担持母体としてセル壁たる平板7と波板8
の表面に触媒物質が、被覆・付着せしめられる。つまり
排気ガス中の各種有害物質を反応除去する、酸化還元用
の貴金属等の触媒物質が、アルミナ等の担持層を介し表
面に被覆・付着せしめられる。
【0014】以下、本発明の各実施例について述べる。
まず、図1および図2の(1)図に示した本発明の第1
実施例について述べると、この触媒担体6のセル壁を形
成する平板7および波板8中、平板7は、長手方向に沿
って間隔を存し複数枚に分割されたものが用いられ、も
って全体の軸方向に分割され間隔を存して配されてい
る。
【0015】すなわち、この平板7は、図1の(1)図
に示すように、長手方向に沿い中央部の分割空間10を
介し2分割された、2枚の細帯状のものが用いられてお
り、図1の(2)図や図2の(1)図に示すように、触
媒担体6の軸方向の前後部つまり排気ガス入口側と排気
ガス出口側の前後部に2分割され、中央部に間隔を存し
て配されている。もって、この第1実施例の触媒担体6
では、排気ガス入口側と排気ガス出口側の前後部のセル
壁は、平板7と波板8にて形成されているが、中央部の
セル壁は波板8のみにて形成されている。なお、このよ
うな触媒担体6は、図1の(3)図に示したステンレス
鋼製等のケースたる外筒5内に同軸に収納され、ろう付
け等により、その最外周と外筒5間が接合されると共
に、外筒5の両端間が接合閉鎖される。
【0016】図2の(2)図に示した本発明の第2実施
例にあっては、平板7として、長手方向に沿って間隔を
存し3分割された3枚の細帯状のものが用いられてい
る。そこで、この第2実施例の触媒担体6では、排気ガ
ス入口側から排気ガス出口側に向け、軸方向に沿って順
次、平板7と波板8にて形成されたセル壁、波板8のみ
にて形成されたセル壁が、交互に多層に形成されてい
る。その他この第2実施例に関しては、上述した第1実
施例について述べたところに準じる。なお、本発明の触
媒担体6は、更に4分割以上に分割された4枚以上の平
板7を用いるようにしたものや、等間隔ではなく各々異
なった間隔で分割するようにしたものも考えられ、その
場合、セル壁は軸方向に沿い対応した多層構造よりな
る。
【0017】次に、図3の(1)図から(5)図に示し
た各平板7と、(6)図に示した波板8とを組み合わせ
た、図4から図5に示した本発明の第3,4,5,6,
7実施例について述べる。この各実施例の触媒担体6の
セル壁を形成する平板7および波板8中、平板7は、長
手方向に沿って切欠部11が形成されたものが用いら
れ、もって切欠部11により全体の軸方向に間隔を存し
て配されている。
【0018】これらについて詳述すると、まず、この平
板7にあっては、図3の(1)図に示した第3実施例の
もののように、長手方向に沿い中央部に1個形成される
と共に先端側(触媒担体6の中心側)が開放された切欠
部11や、図3の(2)図に示した第4実施例のものの
ように、長手方向に沿い中央部に1個形成された長穴状
の切欠部11や、図3の(3)図に示した第5実施例の
もののように、長手方向に沿い3個並列に形成された長
穴状の切欠部11や、図3の(4)図に示した第6実施
例のように、長手方向に沿い中央部に形成されると共
に、幅方向(短手方向)の長さが長・短2種類にて順次
交互に形成された切欠部11や、図3の(5)図に示し
た第7実施例のように、長手方向に沿い中央部に形成さ
れると共に、折曲状に蛇行して形成された切欠部11、
等々が切欠形成されてなる。更に、これら図示例の切欠
部11以外にも、各種態様の切欠部11が考えられる。
【0019】そして、図3の(1)図の切欠部11が形
成された平板7と、図3の(6)図の波板8を用い、図
4の(1)図に示した触媒担体6が成形されるが、その
平板7は、切欠部11により全体の軸方向の中央部に間
隔を存して配されている。もって、この第3実施例の触
媒担体6にあっては、中央部の各セル9を形成するセル
壁は、切欠部11により平板7が存せず、波板8のみに
て形成されている。次に、図3の(2)図の切欠部11
が形成された平板7と、図3の(6)図の波板8を用
い、図4の(2)図に示した触媒担体6が成形される
が、その平板7は、切欠部11により全体の軸方向に部
分的に間隔を存して配されている。もって、この第4実
施例の触媒担体6にあっては、中心を除き中央部の各セ
ル9を形成するセル壁は、切欠部11により平板7が存
せず、波板8のみにて形成されている。更に、図3の
(3)図の切欠部11が形成された平板7と、図3の
(6)図の波板8を用い、図4の(3)図に示した触媒
担体6が形成されるが、その平板7は、切欠部11によ
り全体の軸方向に3層の間隔を存して配されている。も
って、この第5実施例の触媒担体6にあっては、中心を
除き中央部の各セル9を形成するセル壁は、3層にわた
り、切欠部11により平板7が存せず波板8のみにて形
成されている。
【0020】又、図3の(4)図の切欠部11が形成さ
れた平板7と、図3の(6)図の波板8を用い、図5の
(1)図に示した触媒担体6が形成されているが(なお
図中、波板8の図示は省略)、その平板7は、切欠部1
1により全体の軸方向に長短の間隔を存して配されてい
る。もって、この第6実施例の触媒担体6にあっては、
中央部の各セル9を形成するセル壁は、切欠部11によ
り平板7が存せず波板8のみにて形成された箇所が、長
短にわたり存している。次に、図3の(5)図の切欠部
11が形成された平板7と、図3の(6)図の波板8を
用い、図5の(2)図に示した触媒担体6が形成されて
いるが(なお図中、波板8の図示は省略)、その平板7
は、切欠部11により全体の軸方向に略2層の間隔を存
して配されている。もって、この第7実施例の触媒担体
6にあっては、略2層にわたり、切欠部11により平板
7が存せず波板8のみにて形成されている。
【0021】なお本発明は、このような第1から第7の
各実施例に限定されるものではなく、その他各種の態様
に展開可能である。すなわち、まず第1に、前述した第
1,第2の実施例にあっては、平板7が分割され間隔を
存して配されていたが、これによらず、平板7は一般的
な1枚のシート状のものを用いると共に、波板8の方を
分割するようにしてもよい。すなわち、触媒担体6の波
板8として、長手方向に沿って複数枚に分割され間隔を
存したものを用い、もって全体の軸方向に分割され間隔
を存して配するようにしてもよい。第2に、前述した第
3,第4,第5,第6,第7の実施例にあっては、平板
7に切欠部11が形成されもって間隔を存して配されて
いたが、これによらず、平板7は一般的な1枚のシート
状のものを用いると共に、波板8の方に切欠部11を形
成するようにしてもよい。すなわち、触媒担体6の波板
8として、長手方向に沿って切欠部11が形成されたも
のを用い、もって切欠部11により全体の軸方向に間隔
を存して配するようにしてもよい。第3に、前述した各
実施例において用いられる波板8は、帯状の長手方向の
辺に対し直角、つまり幅方向に沿って平行に折曲形成さ
れていたが、これによらず、幅方向に対し若干傾斜し帯
状の辺に対し直角とはならない、いわゆるヘリカル形状
の波板8を用いるようにしてもよい。
【0022】本発明は、以上のように構成されている。
そこで以下のようになる。この排気ガス浄化装置用の触
媒担体6は、長手方向に沿って分割空間10を介し分割
され間隔を存した複数枚の平板7(前述した図1,図2
の第1,第2実施例参照)又は波板8や、長手方向に沿
って切欠部11が形成された平板7(前述した図3,図
4,図5の第3,第4,第5,第6,第7実施例参照)
又は波板8を、採用してなる。
【0023】そして触媒担体6は、いずれか一方がこの
ように分割空間10又は切欠部11が形成されてなる平
板7や波板8を、ロール状に巻き付けると共にろう付け
することにより、セル壁が形成され、このセル壁により
セル9が形成されてハニカム構造をなすが、この触媒担
体6のセル壁を形成する平板7又は波板8は、分割空間
10や切欠部11により、軸方向に全体的又は部分的に
間隔を存してなる。そして、このような触媒担体6の各
セル9中を、例えば自動車運転時の使用時において、エ
ンジン等からの有害物質を含む排気ガスが通過し、有害
物質が、付着された触媒と反応して除去され清浄化され
る。このように触媒担体6は、高温の排気ガスが通過す
ると共に、触媒反応による発熱もみられる使用環境下に
て用いられる。そこで次の第1,第2,第3,第4,第
5のようになる。
【0024】第1に、セル壁を形成する平板7や波板8
では、波板8が、その原材料たる平板材を折曲加工する
ことにより波形状の凹凸が連続的に折曲形成された形状
よりなるのに対し、平板7は、原材料たる平板材をその
まま用いてなる。従って両者は、このような形状の相違
に起因して熱膨張収縮係数が異なり、使用時つまり高温
加熱時の伸長量や、非使用時つまり常温冷却時の収縮量
が元来相違しており、波板8の方が平板7よりはるかに
伸縮しやすい。さてそこで、この触媒担体6では、セル
壁を形成する平板7又は波板8が、分割空間10や切欠
部11により軸方向に間隔を存しているので、このよう
な間隔により、平板7と波板8間の径方向や軸方向の伸
縮差が吸収される。
【0025】すなわち、使用時つまり高温加熱時や、非
使用時つまり常温冷却時において、平板7や波板8は、
間隔を存しない連続したその一方側(つまり前述した各
実施例では波板8)の伸縮が主となると共に、分割空間
10や切欠部11による間隔が存した他方側(つまり前
述した各実施例では平板7)の伸縮が従となり、更に、
間隔が存しない一方側(各実施例では波板8)は、途中
で他方側(各実施例では平板7)とろう付け接合されて
いない部分があるので、その分規制が少なく自由に伸縮
でき、又、間隔が存した他方側(各実施例では平板7)
も、途中に間隔空間が形成されるのでその分自由に変
形,伸縮でき、特に各実施例のように、波板8がこのよ
うな一方側となり間隔を存しないで連続している場合
は、伸縮しやすい波板8部分にて全体的に伸縮対応でき
るので、他方の平板7との全体的な伸縮差は吸収され
る。この触媒担体6では、このようにして平板7と波板
8間の伸縮差が吸収され、熱応力は緩和される。従って
この触媒担体6は、長期間使用しても熱応力による伸縮
が緩和され、前述した図6のこの種従来例の触媒担体1
において指摘されていたように、熱応力の繰り返しによ
る熱応力疲労の発生が回避される。もってこの触媒担体
6では、平板7や波板8よりなるセル壁間のろう付け接
合部付近からの劣化,損傷,亀裂,破断等は確実に防止
される。
【0026】第2に、分割空間10や切欠部11により
間隔が存する分だけ、その平板7や波板8の材料が削減
され、重量が軽減される。従って、その分だけ触媒担体
6の全体重量も軽減され、軽量化されるので、その耐振
動性が向上する。第3に、更にこれにより、触媒担体6
の各使用開始時つまりエンジン等の始動時において、全
体的な昇温速度が早く、セル壁を形成する平板7や波板
8の表面に被覆・付着せしめられた触媒物質のヒートア
ップ時間が短縮される。
【0027】第4に、分割空間10や切欠部11による
間隔により、軸方向の排気ガス入口や排気ガス出口と、
このような間隔形成箇所との断面開口面積が異なり、通
過する排気ガスが拡散されやすい等により、この触媒担
体6は消音性能にも優れ、通過する排気ガスによる騒音
が軽減される。第5に、分割空間10や切欠部11によ
り間隔が存する分だけ、平板7や波板8の材料が削減さ
れるので、この触媒担体6は材料費が軽減される。
【0028】
【発明の効果】本発明の請求項1,2,3,4に係る排
気ガス浄化装置用の触媒担体は、以上説明したように、
分割された複数枚の平板又は波板や、切欠部が形成され
た平板又は波板を採用し、平板又は波板が軸方向に間隔
を存してなることにより、次の効果を発揮する。
【0029】第1に、熱応力が緩和される。そこでこの
触媒担体は、長期間使用しても熱応力疲労が回避され、
平板や波板で形成されたセル壁のろう付け接合部付近か
らの劣化,損傷,亀裂,破断等は防止され、耐久性が向
上する。
【0030】第2に、全体重量が軽減される。そこでこ
の触媒担体は、例えばオートバイの排気ガス浄化装置用
に使用された場合等において、高い振動負荷を受けて
も、このように軽量化されているので、耐振動性が向上
する。
【0031】第3に、ヒートアップ時間が短縮される。
すなわち、触媒担体の各使用開始時つまりエンジン等の
始動時において、全体的な昇温速度が早く、触媒担体の
ヒートアップ時間が短縮され、もって始動時の排気ガス
浄化性能に優れている。
【0032】第4に、この触媒担体は消音性能にも優
れ、通過する排気ガスによる騒音が軽減される。更に第
5に、材料費が軽減される等、この触媒担体は安価であ
りコスト面にも優れている。このように、この種従来例
に存した問題点が一掃される等、本発明の発揮する効果
は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気ガス浄化装置用の触媒担体の
第1実施例の斜視図であり、(1)図はその平板と波板
を、(2)図は触媒担体を、(3)図は外筒を示す。
【図2】本発明の各実施例の縦断面図であり、(1)図
は第1実施例の触媒担体を、(2)図は第2実施例の触
媒担体を示す。
【図3】本発明の第3,4,5,6,7実施例の斜視図
であり、(1)図は第3実施例の平板を、(2)図は第
4実施例の平板を、(3)図は第5実施例の平板を、
(4)図は第6実施例の平板を、(5)図は第7実施例
の平板を、(6)図は各実施例の波板を、それぞれ示
す。
【図4】本発明の各実施例の縦断面図であり、(1)図
は第3実施例の触媒担体を、(2)図は第4実施例の触
媒担体を、(3)図は第5実施例の触媒担体を、それぞ
れ示す。
【図5】本発明の各実施例の縦断面図であり、波板を省
略して図示されており、(1)図は第6実施例の触媒担
体を、(2)図は第7実施例の触媒担体を示す。
【図6】従来例に係る排気ガス浄化装置用の触媒担体の
説明に供する斜視図であり、(1)図は平板を、(2)
図は波板を、(3)図は全体を示す。
【符号の説明】
1 触媒担体(従来例のもの) 2 平板(従来例のもの) 3 波板(従来例のもの) 4 セル(従来例のもの) 5 外筒 6 触媒担体(本発明のもの) 7 平板(本発明のもの) 8 波板(本発明のもの) 9 セル(本発明のもの) 10 分割空間 11 切欠部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状をなす金属箔製の平板と波板とが交
    互に位置するように多層に巻き付けられると共にろう付
    けされ、全体がロール状をなすと共にハニカム構造をな
    す、排気ガス浄化装置用の触媒担体であって、 該平板は、長手方向に沿って間隔を存し複数枚に分割さ
    れたものが用いられ、もって全体の軸方向に分割され間
    隔を存して配されていること、を特徴とする排気ガス浄
    化装置用の触媒担体。
  2. 【請求項2】 帯状をなす金属箔製の平板と波板とが交
    互に位置するように多層に巻き付けられると共にろう付
    けされ、全体がロール状をなすと共にハニカム構造をな
    す、排気ガス浄化装置用の触媒担体であって、 該平板は、長手方向に沿って切欠部が形成されたものが
    用いられ、もって該切欠部により全体の軸方向に間隔を
    存して配されていること、を特徴とする排気ガス浄化装
    置用の触媒担体。
  3. 【請求項3】 帯状をなす金属箔製の平板と波板とが交
    互に位置するように多層に巻き付けられると共にろう付
    けされ、全体がロール状をなすと共にハニカム構造をな
    す、排気ガス浄化装置用の触媒担体であって、 該波板は、長手方向に沿って間隔を存し複数枚に分割さ
    れたものが用いられ、もって全体の軸方向に分割され間
    隔を存して配されていること、を特徴とする排気ガス浄
    化装置用の触媒担体。
  4. 【請求項4】 帯状をなす金属箔製の平板と波板とが交
    互に位置するように多層に巻き付けられると共にろう付
    けされ、全体がロール状をなすと共にハニカム構造をな
    す、排気ガス浄化装置用の触媒担体であって、 該波板は、長手方向に沿って切欠部が形成されたものが
    用いられ、もって該切欠部により全体の軸方向に間隔を
    存して配されていること、を特徴とする排気ガス浄化装
    置用の触媒担体。
JP5085444A 1993-03-18 1993-03-18 排気ガス浄化装置用の触媒担体 Pending JPH06269683A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6475446B1 (en) 1996-05-31 2002-11-05 Nissan Motor Co., Ltd. Carrier body for exhaust gas catalysts
US6671956B2 (en) 2000-06-13 2004-01-06 Korea Institute Of Machinery And Materials Method of producing metal substrates used in purification of exhaust gas
US6807723B2 (en) 2000-06-13 2004-10-26 Korean Institute Of Machinery And Materials Apparatus for producing a honeycomb body
JP2015515363A (ja) * 2012-03-09 2015-05-28 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンステクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 排ガス後処理のためのハニカム体

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JP2015515363A (ja) * 2012-03-09 2015-05-28 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンステクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 排ガス後処理のためのハニカム体

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