JPH0627703A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0627703A
JPH0627703A JP9625293A JP9625293A JPH0627703A JP H0627703 A JPH0627703 A JP H0627703A JP 9625293 A JP9625293 A JP 9625293A JP 9625293 A JP9625293 A JP 9625293A JP H0627703 A JPH0627703 A JP H0627703A
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成昭 武藤
Keisuke Sumita
圭介 住田
Hiroaki Iwasaki
宏昭 岩崎
Tsuneo Oki
恒生 沖
Eiichi Miyamoto
栄一 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) : 【化1】 (式中、A1 およびA2 はカップラー残基、R1 は水素
原子、アルキル基、アリール基または複素環基を示し、
nは0または1である。)で表されるビスアゾ顔料(電
荷発生材料)と、一般式(2) : 【化2】 (式中、R2 〜R7 はアルキル基、アルコキシル基、ハ
ロゲン原子、アリール基、ニトロ基、シアノ基またはア
ルキルアミノ基、p,qは0〜3の整数、k,l,mは
0〜2の整数である。)で表されるジアミン系化合物
(電荷輸送材料)とを組み合わせて用いる電子写真感光
体。 【効果】 高感度でかつ繰り返し特性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電式複写機やレーザ
ービームプリンタ等の、電子写真法を利用した画像形成
装置に利用される電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来技術】カールソンプロセス等の電子写真法は、コ
ロナ放電により、電子写真感光体の表面を均一に帯電さ
せる工程と、帯電した電子写真感光体の表面を露光し
て、当該表面に静電潜像を形成する露光工程と、形成さ
れた静電潜像に現像剤を接触させて、この現像剤に含ま
れるトナーにより、静電潜像をトナー像に顕像化する現
像工程と、トナー像を紙等に転写する転写工程と、転写
されたトナー像を定着させる定着工程と、転写工程後、
感光体上に残留するトナーを除去するクリーニング工程
とを含んでいる。
【0003】近時、上記電子写真法に使用される電子写
真感光体には、毒性があるために取扱いが困難なセレ
ン、硫化カドミウム等の無機光導電体を主成分とするも
のに代わって、毒性の少ない有機光導電性化合物を使用
した、いわゆる有機感光体が種々提案されている。かか
る有機感光体は、加工性がよく、製造が容易であると共
に、機能設計の自由度が大きいという利点がある。
【0004】このような有機感光体には、一般に、光照
射により電荷を発生させる電荷発生材料と、発生した電
荷を輸送する電荷輸送材料とを含む機能分離型の感光層
が多く使用されている。上記電子写真感光体に使用され
る電荷発生材料として、特開平1−202757号公報
には特定のビスアゾ顔料が開示されている。このビスア
ゾ顔料は、下記の一般式(1)で表される。
【0005】
【化7】
【0006】(式中、A1 およびA2 は、同一または異
なってカップラー残基を示し、R1 は水素原子、アルキ
ル基、アリール基、または複素環式基を示す。アルキル
基、アリール基、複素環式基は置換基を有していてもよ
い。nは0または1を示す。)かかるビスアゾ顔料
(1)は、熱および光に対して安定で、高い電荷発生効
率を有し高感度で繰り返し特性にもすぐれているという
利点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電荷発生材
料および電荷輸送材料を用いた機能分離型の有機感光体
を作成するためには、感度、電位保持性、電位安定性、
残留電位等の電子写真特性をすべて満足させるマッチン
グのよい材料を選択しなければならない。例えば、いく
ら電荷発生材料が充分な電荷を発生したとしても、その
電荷を効率よく注入し、搬送することが可能な電荷輸送
材料と組み合わせないと、満足のいく電子写真特性を得
ることが出来ない。
【0008】前記特開平1−202757号公報によれ
ば、一般式(1) で表されるビスアゾ顔料を種々の電荷輸
送材料(キャリヤ移動物質)と組み合わせて使用するこ
とにより、熱および光に対して安定な感光体が得られる
旨が開示されている。しかし、前記公報に開示されてい
る電荷発生材料は、通常使用される電荷発生材料である
フタロシアニン系、ペリレン系の顔料、フルオレン型ビ
スアゾ顔料(特開昭57−96345号公報)、ペリノ
ン骨格を持ったカップラーを有するオキサジアゾール型
アゾ顔料(特開昭59−229564号公報)等と比較
して、複写機内で発生するオゾンや窒素酸化物NOx 、
光等により酸化劣化しやすく、感光体特性の低下を引き
起こしやすいという欠点がある。かかるビスアゾ顔料
(1)の酸化劣化は、オゾン等がアゾ基に吸着してアゾ
基を分解するために生じると推測される。
【0009】このような酸化劣化は、上記ビスアゾ顔料
(1)を、電子供与性化合物である電荷輸送材料と組み
合わせて使用したときに促進される。これは、電子供与
性化合物の塩基性が強い場合、電子供与性化合物がアゾ
基に配位し、アゾ基の電子密度を増加させるため、オゾ
ンや窒素酸化物の攻撃を受けやすくなるためと考えられ
る。
【0010】従って、上記ビスアゾ顔料(1)が有する
すぐれた特性を損なわずに、高い感度と繰り返し特性を
有する感光体を得ることができなかった。本発明は上記
のような事情に鑑みてなされたものであり、前記一般式
(1)で表されるビスアゾ顔料を電荷発生材料として用
い、高感度で耐久性にすぐれた高性能な電子写真感光体
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、上記ビスアゾ顔料と組み合わせて使用する電荷輸送
材料について鋭意研究を重ねた結果、導電性基体上に、
電荷発生材料として前記一般式(1)で表されるビスア
ゾ顔料と、電荷輸送材料として一般式(2):
【0012】
【化8】
【0013】(式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6
よびR7 は同一または異なってアルキル基、アルコキシ
ル基、ハロゲン原子、アリール基、ニトロ基、シアノ基
またはアルキルアミノ基を示す。pおよびqは0〜3の
整数を示す。k,l,mおよびoは0〜2の整数を示
す。)で表されるジアミン系化合物とを含有する感光層
を設けた電子写真感光体が、上記ビスアゾ顔料(1)の
有するすぐれた利点を損なわずに、高感度で高い繰り返
し特性を発揮しうるという新たな事実を見出し、本発明
を完成するに到った。
【0014】すなわち、本発明においては、上記特定の
電荷発生材料と電荷輸送材料とを組み合わせることによ
り、オゾンや窒素酸化物、さらに光による酸化劣化に対
して安定となるため、感度および繰り返し特性(耐久
性)を従来の電子写真感光体に比べて著しく向上させる
ことができる。本発明における上記電荷発生材料と電荷
輸送材料との組合せによる作用は必ずしも明らかではな
いが、オゾンや窒素酸化物等によって引き起こされる酸
化劣化の抑制作用については、以下のように考えられ
る。
【0015】すなわち、電荷輸送材料として使用する前
記ジアミン系化合物(2)は電子の非局在化が進んでお
り、かつ窒素原子をフェニル基が取り囲んだ立体的な障
害のため、ビスアゾ顔料(1)のアゾ基への配位が阻害
されており、そのためアゾ基の電子密度を増加させるこ
とがないのでオゾン等の攻撃を受けにくくなるためと考
えられる。
【0016】加えて、上記ビスアゾ顔料(1)は高い電
荷発生効率を有し高感度であることと、上記ジアミン系
化合物(2)がイオン化ポテンシャルにおいてビスアゾ
顔料(1)と近い関係にあり、しかも耐光性、耐久性に
すぐれ移動度の電界強度依存性も少ないことから、これ
らの諸特性が減じられることなく、最適な組み合わせと
なって電子写真感光体の高性能化となって発現したもの
と考えられる。上記イオン化ポテンシャルに関して、ビ
スアゾ顔料(1)は5.7〜5.9eVであり、ジアミ
ン系化合物(2)は5.4〜5.7eVであることから
(理研計器社製のAC−1で測定)、これらの差が約
0.3eV以内となる組合せで使用することにより、ビ
スアゾ顔料(1)からのホールの注入に対する障壁が容
易になり、繰り返し特性が向上する。これに対して、両
者のイオン化ポテンシャルの差が大きすぎると、帯電時
(暗時)に顔料からジアミン系化合物(2)へホール注
入が非常に容易になるため、帯電能の低下が生じる。
【0017】また、本発明では、前記ビスアゾ顔料
(1)および前記ジアミン系化合物(2)に加えて、一
般式(3) :
【0018】
【化9】
【0019】(式中、R8 はアルキル基または置換基を
有することのあるアリール基、R9 およびR10は同一ま
たは異なってアルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原
子、アリール基、ニトロ基、シアノ基またはアルキルア
ミノ基を示す。) で表されるヒドラゾン系化合物、一般
式(4) :
【0020】
【化10】
【0021】(式中、R11およびR12は同一または異な
って水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基またはアル
キル基を示し、R17およびR18は同一または異なって水
素原子、アルキル基またはハロゲン原子を示す。) で表
されるフルオレン系化合物および一般式(5) :
【0022】
【化11】
【0023】(式中、R13、R14、R15およびR16は同
一または異なってアルキル基、アルコキシル基、アリー
ル基またはアラルキル基を示す。) で表されるジフェノ
キノン誘導体を含有させるのが好ましい。すなわち、前
記ジアミン系化合物(2)は温度依存性があり、温度が
上がると感度が低下する傾向があるが、前記一般式(3)
で表されるヒドラゾン系化合物はかかるジアミン系化合
物の温度依存性を改善するのに有効である。これは、上
記ヒドラゾン系化合物(3)は移動度が低い反面、温度
依存性が小さいという特質があり、しかもイオン化ポテ
ンシャルが上記ジアミン系化合物(2)に近い値を示し
電荷移動のトラップとならないためである。
【0024】一方、前記ヒドラゾン系化合物(3)は光
異性化を起こして劣化しやすいため、前記ヒドラゾン系
化合物(3)の光励起クエンチング剤として、前記一般
式(4)で表されるフルオレン系化合物を添加する。こ
のフルオレン系化合物(4)は電荷輸送材料としても作
用する。また、前記一般式(5)で表されるジフェノキ
ノン誘導体は、感光層中に蓄積した電子を少なくし、繰
り返し特性を改善する作用を有する。但し、前記ジフェ
ノキノン誘導体(5)を一定量以上添加すると、電荷輸
送に殆ど寄与せず、逆に、イオン化ポテンシャルが6e
V以上の前記フルオレン系化合物(4)との相互作用に
より電荷移動のトラップを形成し、感度低下を生じる。
【0025】さらに、本発明の他の実施態様によれば、
前記ビスアゾ顔料(1)およびジアミン系化合物(2)
に加えて、一般式(5):
【0026】
【化12】
【0027】(式中、R13、R14、R15およびR16は前
記と同じである。) で表されるジフェノキノン誘導体を
含有させるのが好ましい。すなわち、この実施態様で
は、前記の態様と異なり、前記一般式(5)で表される
ジフェノキノン誘導体は、単独で使用される。このジフ
ェノキノン誘導体(5)は450nm付近迄に吸収があ
る紫外線遮蔽効果を有する。一方、前記ビスアゾ顔料
(1)はPPC(光源がハロゲン蛍光灯等の可視光線)
用として使用されるが、フタロシアニンやペリレンカル
ボン酸ジイミド系の他の顔料と比較すると、耐光性(光
酸化オゾン性、堅牢度)が弱く、紫外域の光により分解
が促進されるため、前記ジフェノキノン誘導体(5)を
添加することにより、感光体の安定化、すなわち耐光酸
化劣化性およびトラップの減少による繰り返し特性の向
上に対してより一層効果がある。ただし、該ジフェノキ
ノン誘導体(5)は、前記の態様に比べて多量に添加す
る必要がある。
【0028】
【好適態様】前記アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基などの炭素数1〜6のアルキル基があげられる。ア
リール基としては、例えばフェニル基、o−ターフェニ
ル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基等
があげられる。複素環式基としては、例えばチエニル
基、ピロリル基、ピロリジニル基、オキサゾリル基、イ
ソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、
イミダゾリル基、2H−イミダゾリル基、ピラゾリル
基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピラニル基、ピ
リジル基、ピベリジル基、ピペリジノ基、3−モルホリ
ニル基、モルホリノ基、チアゾリル基などがあげられ
る。また、芳香族環と縮合した複素環式基であってもよ
い。
【0029】上記基に置換してもよい置換基としては、
例えばハロゲン原子、アミノ基、水酸基、エステル化さ
れてもよいカルボキシル基、シアノ基、炭素数1〜6の
アルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アリール基
を有することのある炭素数2〜6のアルケニル基等が挙
げられる。A1 、A2 で表されるカップラー残基として
は、例えば、一般式(a)〜(g)に示す基が挙げられ
る。
【0030】
【化13】
【0031】各式中、R60は、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、アロファノイル基、オキサモイル基、アン
トラニロイル基、カルバゾイル基、グリシル基、ヒダン
トイル基、フタルアモイル基またはスクシンアモイル基
を表す。これらの基は、ハロゲン原子、置換基を有して
もよいフェニル基、置換基を有してもよいナフチル基、
ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、カル
ボニル基、カルボキシル基等の置換基を有していてもよ
い。
【0032】R61は、上記R60および水酸基を有するベ
ンゼン環と縮合して芳香族環、多環式炭化水素または複
素環を形成するのに必要な原子団を表し、これらの環は
前記と同様な置換基を有してもよい。R62は、酸素原
子、硫黄原子またはイミノ基を表す。R63は、2価の鎖
式炭化水素または芳香族炭化水素を表し、これらの基は
前記と同様な置換基を有してもよい。
【0033】R64は、アルキル基、アラルキル基、アリ
ール基または複素環基を表し、これらの基は前記と同様
な置換基を有してもよい。R65は、2価の鎖式炭化水
素、芳香族炭化水素、または、上記一般式(e)(f)
中の、下記式(h):
【0034】
【化14】
【0035】で表される部分とともに複素環を形成する
のに必要な原子団を表し、これらの環は前記と同様な置
換基を有してもよい。R66は、水素原子、アルキル基、
アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、アロフ
ァノイル基、カルボキシル基、カルボキシル基のエステ
ル、アリール基またはシアノ基を表し、水素原子以外の
基は前記と同様な置換基を有していてもよい。
【0036】R67は、アルキル基またはアリール基を表
し、これらの基は前記と同様な置換基を有してもよい。
前記R61において、R60および水酸基を有するベンゼン
環と縮合して芳香族環を形成するのに必要な原子団とし
ては、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、
ブチレン基等のアルキレン基が挙げられる。
【0037】上記R61と、R60および水酸基を有するベ
ンゼン環との縮合により形成される芳香族環としては、
例えばナフタリン環、アントラセン環、フェナントレン
環、ピレン環、クリセン環、ナフタセン環等が挙げられ
る。前記R61において、R60および水酸基を有するベン
ゼン環と縮合して多環式炭化水素を形成するのに必要な
原子団としては、例えばメチレン基、エチレン基、プロ
ピレン基、ブチレン基等の、炭素数1〜4のアルキレン
基があげられる。
【0038】前記R61において、R60および水酸基を有
するベンゼン環と縮合して多環式炭化水素としては、例
えばカルバゾール環、ベンゾカルバゾール環、ジベンゾ
フラン環等が挙げられる。また、R61において、R60
よび水酸基を有するベンゼン環と縮合して複素環を形成
するのに必要な原子団としては、例えばベンゾフラニル
基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、1H−イン
ドリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル
基、1H−インダドリル基、ベンゾイミダゾリル基、ク
ロメニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、キノリ
ニル基、イソキノリニル基、シンノリニル基、フタラジ
ニル基、キナゾニリル基、キノキサリニル基、ジベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基、キサンテニル基、アクリ
ジニル基、フェナントリジニル基、フェナジニル基、フ
ェノキサジニル基、チアントレニル基等があげられる。
【0039】上記R61と、R60および水酸基を有するベ
ンゼン環との縮合により形成される芳香族性複素環基と
しては、例えばチエニル基、フリル基、ピロリル基、オ
キサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イ
ソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリ
アゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、チアゾリル
基があげられる。また、さらに他の芳香族環と縮合した
複素環基(例えばベンゾフラニル基、ベンゾイミダゾリ
ル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キ
ノリル基など)であってもよい。
【0040】前記R63,R65において、2価の鎖式炭化
水素としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基
等が挙げられ、2価の芳香族炭化水素としては、フェニ
レン基、ナフチレン基、フェナントリレン基等があげら
れる。前記R64において、複素環基としては、ピリジル
基、ピラジル基、チエニル基、ピラニル基、インドリル
基等が挙げられる。
【0041】前記R65において、前記式(h)で表され
る部分とともに複素環を形成するのに必要な原子団とし
ては、例えばフェニレン基、ナフチレン基、フェナント
リレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が
あげられる。上記R65と、前記式(h)で表される部分
とにより形成される芳香族性複素環基としては、例えば
ベンゾイミダゾール基、ベンゾ〔f〕ベンゾイミダゾー
ル基、ジベンゾ〔e,g〕ベンゾイミダゾール基、ベン
ゾピリミジン基等があげられる。これらの基は前記と同
様な置換基を有してもよい。
【0042】前記R66において、カルボキシル基のエス
テルとしては、メチルエステル、エチルエステル、プロ
ピルエステル、ブチルエステル等があげられる。上記一
般式(a)〜(g)で表されるカップラー残基A1 ,A
2 の具体例としては、以下のような基が挙げられる。
【0043】
【化15】
【0044】
【化16】
【0045】
【化17】
【0046】
【化18】
【0047】上記ビスアゾ化合物(1)の具体例として
は、例えば、下記式(B1)〜(B10)に示す化合物
があげられる。
【0048】
【化19】
【0049】
【化20】
【0050】
【化21】
【0051】前記一般式(1) のビスアゾ顔料と一般式
(2) のジアミン系化合物とを含有する感光層を導電性基
体上に設けた本発明の電子写真感光体においては、前記
ビスアゾ顔料(1) が粒径0.5μm以下の微粒子状で使
用されるのが好ましい。すなわち、ビスアゾ顔料(1)
は、あらかじめ粒径0.5μm以下に微粉砕して、感光
層用塗布液に加える。ビスアゾ顔料はn型顔料として作
用し電子輸送能力があるため、これを微粒子化して感光
層中に含有させることにより、顔料粒子間の距離が小さ
くなって、光導電性が向上する。従って、感光体の初期
感度、繰り返し特性、画像品質が向上し、カブリなどの
画像欠点を減少させることができる。
【0052】また、本発明において、電荷輸送材料であ
る前記一般式(2) のジアミン系化合物と組み合わせて使
用される前記一般式(1) のビスアゾ顔料は、2種以上を
混合して使用するのが好ましい。これにより、単一分散
状態にある感光層用塗布液の保存中に発生する塗布液の
ゲル化(凝固)現象を有効に阻止することができ、塗布
液の安定性を高めることができる。
【0053】前記ゲル化現象は、例えば、ビスアゾ顔料
同士が水素結合などで会合するために生じると推測され
る。これに対して、互いに類似構造にある2種以上のビ
スアゾ顔料を混合する場合は、上記会合が分子構造的に
阻害されるため、塗布液の安定性が高まる。また、電子
状態においても類似した2種以上のビスアゾ顔料の組み
合わせにより、初期感度を低下させることなく、印刷時
の電位安定性および感度安定性を向上させることができ
る。
【0054】前記一般式(2)で表されるジアミン系化
合物において、式中のR2 〜R7 に相当するアルキル基
およびアリール基としては、例えば前記一般式(1)で
示した基と同様のものが挙げられる。ハロゲン原子とし
ては、塩素、ヨウ素、臭素、フッ素が挙げられる。アル
コキシル基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、
イソプロポキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、ヘキ
シルオキシ基等が挙げられる。
【0055】アルキルアミノ基としては、例えばメチル
アミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ
基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、t−ブチル
アミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基などが
あげられる。前記一般式(2)で表されるジアミン系化
合物の具体的化合物としては、例えば表1のNo. A1
〜A15に示すものがあげられる。なお、表中、例えば
「3−CH3 」はフェニル基の3位にメチル基が結合し
ていることを示しており、「3,5−CH3 」はフェニ
ル基の3位と5位にメチル基がそれぞれ結合しているこ
とを示している。
【0056】
【表1】
【0057】前記ジアミン系化合物(2)は、種々の方
法で合成することが可能であり、例えば、下記一般式
(40)で表される化合物と一般式(41)〜(44)
で表される化合物とを同時または順次反応させることに
より製造することができる。
【0058】
【化22】
【0059】(式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6
7 ,k,l,m,o,p,およびqは前記に同じ。X
はハロゲン原子を示す。)上記一般式(40)で表され
る化合物と一般式(41)〜(44)で表される化合物
との反応は、通常有機溶媒中で行われ、溶媒としてはこ
の反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればいずれの溶媒
も使用でき、例えば、ニトロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、キノリン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メ
チルピロリドン、ジメチルスルホキシドなどの有機溶媒
が例示される。反応は、通常、銅粉、酸化銅、ハロゲン
化銅などの触媒、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウムなどの塩基性物質の存在下、150〜
250℃の温度で行われる。
【0060】また、対称構造を有する一般式(2)で表
される化合物は、置換基R2 ,R3,R4 およびR5
置換位置などが制御されており、例えば下記一般式(4
5)で表される化合物と前記一般式(41),(43)
で表される化合物との反応により下記一般式(46)で
表される化合物を得、次いで一般式(46)で表される
化合物を加水分解して脱アシル化し、下記一般式(4
7)で表される化合物を得た後、さらに前記一般式(4
2),(44)で表される化合物と反応させることによ
り製造することができる。
【0061】
【化23】
【0062】(式中、R8 およびR9 はアルキル基を示
し、R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,k,l,
m,o,p,およびqは前記に同じ。)上記一般式(4
5)で表される化合物と一般式(41),(43)で表
される化合物との反応は、前記一般式(40)で表され
る化合物と一般式(41)(42)(43)(44)で
表される化合物との反応と同様にして行うことができ
る。一般式(46)で表される化合物の加水分解による
脱アシル化反応は、塩基性触媒の存在下、常法により行
うことができる。また、上記一般式(47)で表される
化合物と一般式(42)(44)で表される化合物との
反応は、前記一般式(40)で表される化合物と一般式
(41)(42)(43)(44)で表される化合物と
の反応と同様に行うことができる。
【0063】反応終了後、反応混合物を濃縮し、再結
晶、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー等の慣用の手
段で容易に分離精製することができる。また、前記一般
式(3)で表されるヒドラゾン系化合物の具体的化合物
としては、例えばN−プロピル−3−カルバゾリルアル
デヒドN,N−ジフェニルヒドラゾン、N−ブチル−3
−カルバゾリルアルデヒドN,N−ジフェニルヒドラゾ
ン、N−イソブチル−3−カルバゾリルアルデヒドN,
N−ジフェニルヒドラゾン、N−tert- ブチル−3−カ
ルバゾリルアルデヒドN,N−ジフェニルヒドラゾン、
N−ペンチル−3−カルバゾリルアルデヒドN,N−ジ
フェニルヒドラゾン、N−ヘキシル−3−カルバゾリル
アルデヒドN,N−ジフェニルヒドラゾン等があげら
れ、より具体的には下記式(C1)〜(C12)で表さ
れるものがあげられる。
【0064】
【化24】
【0065】
【化25】
【0066】このヒドラゾン系化合物(3)は前記ジア
ミン系化合物(2)の100重量部に対して10〜20
0重量部程度の割合で添加すればよい。前記一般式
(4)で表されるフルオレン系化合物の具体的化合物と
しては、例えば表2で表されるNo.(D1)〜(D1
1)で表されるものがあげられる。
【0067】
【表2】
【0068】このフルオレン系化合物(4)は前記ヒド
ラゾン系化合物(3)の100重量部に対して5〜10
0重量部程度の割合で添加すればよい。前記一般式
(5)で表されるジフェノキノン誘導体の具体的化合物
としては、例えば下記式(E1)〜(E6)で表される
ものがあげられる。
【0069】
【化26】
【0070】
【化27】
【0071】このジフェノキノン誘導体(5)は、上記
ヒドラゾン系化合物(3)およびフルオレン系化合物
(4)と併用するときは、フルオレン系化合物(4)の
100重量部に対して2〜50重量部の割合で添加する
のが適当であり、この範囲を超えると、イオン化ポテン
シャルが6eV以上のフルオレン系化合物(4)との相
互作用によりトラップを形成し、感度低下を引き起こす
おそれがある。一方、ジフェノキノン誘導体(5)を単
独で使用する場合は、上記併用の場合よりも多量に添加
する必要があり、通常ジアミン系化合物(2)の100
重量部に対して10重量部以上、好ましくは15〜10
0重量部の割合で使用される。
【0072】また、上記感光層に安定化剤として、一般
式(6):
【0073】
【化28】
【0074】(式中、Y1 およびY2 は同一または異な
ってアルキレン基、R20, R21, R22, R23は同一また
は異なって水素原子またはアルキル基、R24は水素原
子、アルキル基、アラルキル基またはアリール基を示
す。rは3〜40の整数である。)で表される、ポリエ
ステルオリゴマーであるアミン系酸化防止剤と、下記一
般式(7−a)、(7−b)、(7−c)、(7−d)
または(7−e)で表されるフェノール系酸化防止剤を
添加するのが好ましい。一般式(7−a),(7−
b):
【0075】
【化29】
【0076】(式中、R25およびR26はいずれか一方ま
たは両方がtert−ブチル基、tert−アミル基ま
たはα,α−ジメチルベンジルフェニル基であり、一方
がtert−ブチル基、tert−アミル基またはα,
α−ジメチルベンジルフェニル基であるとき、他方は水
素原子またはアルキル基であってもよい。R27は水素原
子、アルキル基またはハロゲン原子を示す。)一般式
(7−c):
【0077】
【化30】
【0078】(式中、R41およびR42は同一または異な
って水素原子、アルキル基、シクロヘキシル基またはジ
メチルベンジルフェニル基、Y3 はアルキレン基であ
る。)一般式(7−d):
【0079】
【化31】
【0080】(式中、R41およびR42は前記と同じ、Y
4 はアルキレン基、Y5 はアルキレン基またはアルキレ
ングリコール残基である。)一般式(7−e):
【0081】
【化32】
【0082】(式中、R41およびR42は前記と同じ、E
は基:
【0083】
【化33】
【0084】(式中、R56は水素原子またはアルキル基
である。) 、Y6 はアルキレン基、アルキレンカルボニ
ルオキシアルキル基またはアルキレンオキシカルボニル
アルキル基である。)前記アルキレン基としては、例え
ばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、テトラメチ
レン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などがあ
げられる。
【0085】前記アルキレングリコール残基としては、
例えば−Y5 −Y5 −として、トリエチレングリコール
残基、トリプロピレングリコール残基、テトラエチレン
グリコール残基、ペンタエチレングリコール残基等があ
げられる。前記アルキレンカルボニルオキシアルキル基
としては、例えばメチレンカルボニルオキシメチル基、
エチレンカルボニルオキシプロピル基、ブチレンカルボ
ニルオキシメチル基、ヘキサメチレンカルボニルオキシ
メチル基、メチレンカルボニルオキシプロピル基、ペン
タメチレンカルボニルオキシヘキシル基等があげられ
る。
【0086】また、前記アルキレンオキシカルボニルア
ルキル基としては、例えばメチレンオキシカルボニルメ
チル基、エチレンオキシカルボニルプロピル基、ブチレ
ンオキシカルボニルメチル基、ヘキサメチレンオキシカ
ルボニルメチル基、メチレンオキシカルボニルプロピル
基、ペンタメチレンオキシカルボニルヘキシル基等があ
げられる。
【0087】これらの安定化剤は共にオゾン、窒素酸化
物、さらに光に対する耐酸化劣化性を付与することを目
的とする。その際、前記アミン系酸化防止剤(6)はオ
リゴマー型で比較的高分子量であるため、感光層の表面
にブリードするのが抑制されるのに対して、前記フェノ
ール系酸化防止剤(7−a)〜(7−e)は比較的低分
子量であるため表面にブリードしやすい。従って、両酸
化防止剤を組み合わせることにより、感光層の表面には
フェノール系酸化防止剤(7−a)〜(7−e)が多
く、内部にはアミン系酸化防止剤(6)が多く分散した
状態となり、感光層の表面が長期使用により摩耗して削
られた場合にも、酸化防止効果を損なうことがない。ま
た、前記アミン系酸化防止剤(6)はオリゴマーである
ため、感光層を形成するための接着性にもすぐれている
という利点がある。
【0088】かかるオリゴマー型アミン系酸化防止剤
(6)とフェノール系酸化防止剤(7−a)〜(7−
e)との組み合わせは、とくにビスアゾ顔料(1)、ジ
アミン系化合物(2)、ヒドラゾン系化合物(3)、フ
ルオレン系化合物(4)およびジフェノキノン誘導体
(5)の組み合わせに係る感光層組成物に使用するのが
好ましい。
【0089】前記オリゴマー型アミン系酸化防止剤
(6)の具体的化合物としては、例えば下記式で表され
る(F1)〜(F6)の化合物があげられる。
【0090】
【化34】
【0091】オリゴマー型アミン系酸化防止剤(6)の
添加量は、通常、結着樹脂100重量部に対して0.5
〜20重量部程度であればよい。前記フェノール系酸化
防止剤(7−a),(7−b)の具体的化合物として
は、例えば下記式で表される(G1)〜(G6)の化合
物があげられる。
【0092】
【化35】
【0093】他のフェノール系酸化防止剤(7−c)〜
(7−e)の具体的化合物としては、例えば下記表で表
される(G7)〜(G30)の化合物があげられる。
【0094】
【表3】
【0095】
【表4】
【0096】
【表5】
【0097】フェノール系酸化防止剤(7−a)〜(7
−e)の添加量は、通常、結着樹脂100重量部に対し
て1〜30重量部程度であればよい。また、他の安定化
剤として、上記感光層に、前記一般式(6)で表される
アミン系酸化防止剤と、一般式(8−a):
【0098】
【化36】
【0099】(式中、Z1 、Z2 およびZ3 はそれぞれ
水素原子または一価の有機基、R28、R29、R30および
31は同一または異なって水素原子またはアルキル基、
32またはR33は同一または異なって水素原子、アルキ
ル基、ハロゲン原子または水酸基を示す。)または一般
式(8−b):
【0100】
【化37】
【0101】(式中、R45〜R49は水素原子またはアル
キル基である。)で表されるアミン系酸化防止剤と、一
般式(9):
【0102】
【化38】
【0103】(式中、R34、R35、R36、R37およびR
38は同一または異なって水素原子、ハロゲン原子、水酸
基、アルキル基、アラルキル基またはアルコキシ基があ
げられ、アルキル基、アラルキル基またはアルコキシ基
は置換基を有していてもよい。)で表されるベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤とを添加してもよい。前記アラ
ルキル基としては、例えばベンジル基、ベンズヒドリル
基、トリチル基、フェネチル基等があげられる。
【0104】前記オリゴマー型アミン系酸化防止剤
(6)と前記アミン系酸化防止剤(8−a)または(8
−b)との作用は、前記と同様であり、比較的低分子量
のアミン系酸化防止剤(8−a),(8−b)がブリー
ドして感光層の表面に多く存在し、比較的高分子量のオ
リゴマー型アミン系酸化防止剤(6)が感光層の内部に
多く存在し、長期にわたり酸化防止効果を発揮する。一
方、前記一般式(9)で表されるベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤によってビスアゾ顔料(1)の光酸化劣化
が防止される。
【0105】この組み合わせは、特に前記したビスアゾ
顔料(1)とジアミン系化合物(2)とジフェノキノン
(5)との組み合わせに対して有効である。すなわち、
ビスアゾ顔料(1)、ジアミン系化合物(2)、ヒドラ
ゾン系化合物(3)、フルオレン系化合物(4)および
ジフェノキノン誘導体(5)の組み合わせに係る感光層
組成物においては、フルオレン系化合物(4)が550
nmまでの光を吸収してビスアゾ顔料(1)の光酸化劣
化を防止するという役割をも有しているために、紫外線
吸収剤を添加しなくてもよいが、フルオレン系化合物
(4)を含有しない感光層組成物では紫外線吸収剤を添
加する必要がある。なお、フルオレン系化合物(4)を
含有する先の感光層組成物にもこの組み合わせの添加剤
を添加してもよいことは勿論である。
【0106】この組み合わせにおける前記オリゴマー型
アミン系酸化防止剤(6)の添加量は、結着樹脂100
重量部に対して0.5〜20重量部程度であればよい。
前記アミン系酸化防止剤(8−a)の具体的化合物とし
ては、例えば下記式で表される(H1)〜(H6)の化
合物があげられる。
【0107】
【化39】
【0108】また、前記アミン系酸化防止剤(8−b)
の具体的化合物としては、例えば表6に示すような(H
7)〜(H13)の化合物があげられる。
【0109】
【表6】
【0110】これらのアミン系酸化防止剤(8−a),
(8−b)の添加量は、結着樹脂100重量部に対して
0.5〜20重量部程度であればよい。前記ベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤(9)の具体的化合物として
は、例えば下記式で表される(I1)〜(I7)の化合
物があげられる。
【0111】
【化40】
【0112】これらの紫外線吸収剤(9)の添加量は、
結着樹脂100重量部に対して1〜40重量部程度であ
ればよい。また、上記フェノール系酸化防止剤(7−
c)〜(7−e)やアミン系酸化防止剤(8−a),
(8−b)の代替として、一般式(10):
【0113】
【化41】
【0114】(式中、R50およびR51は同一または異な
って水素原子、アルキル基、シクロヘキシル基またはジ
メチルベンジルフェニル基、R52、R53、R54およびR
55は同一または異なって水素原子またはアルキル基であ
る。Y7 、Y8 およびY9 は同一または異なってアルキ
レン基である。)で表されるピペリジン系酸化防止剤を
使用することもできる。すなわち、このピペリジン系酸
化防止剤(10)はアミンとフェノールの両方の機能を
持っており、かつ適度な分子量を有するため、上記フェ
ノール系酸化防止剤(7−c)〜(7−e)やアミン系
酸化防止剤(8−a),(8−b)の代替として使用で
きる。
【0115】一般式(10)で表されるピペリジン系酸
化防止剤の具体的化合物としては、例えば下記表7に表
される(J1)〜(J8)の化合物があげられる。
【0116】
【表7】
【0117】本発明で使用可能な他の安定化剤として
は、下記一般式で表される化合物があげられる。これら
の安定化剤は、単独でまたは上述の安定化剤と組み合わ
せて使用することができる。
【0118】
【化42】
【0119】(式中、R90、R91、R92、R93、R95
よびR96は同一または異なって水素原子、アルキル基、
アルコキシル基またはアリール基を示し、Y10はアルキ
レン基を示す。)
【0120】
【化43】
【0121】(式中、R41、R42およびY3 は前記と同
じ、R97はアルキル基、アルケニル基またはアリール基
を示す。)
【0122】
【化44】
【0123】(式中、R99、R100 およびR101 は同一
または異なって水素原子、アルキル基、アルコキシル基
またはアリール基を示し、Y11はアルキレン基を示
す。)
【0124】
【化45】
【0125】(式中、A3 は基:
【0126】
【化46】
【0127】を示し、R102 、R103 、R104
105 、R106 およびR107 は同一または異なって水素
原子またはアルキル基を示す。)
【0128】
【化47】
【0129】(式中、R108 は水素原子またはアルキル
基を示す。)
【0130】
【化48】
【0131】
【化49】
【0132】(式中、R109 は炭素数12〜18のアル
キル基を示す。)
【0133】
【化50】
【0134】(式中、R110 は炭素数12〜18のアル
キル基を示す。)
【0135】
【化51】
【0136】(式中、R111 、R112 、R113 およびR
114 はアルキル基を示し、R115 は水素原子またはアル
キル基を示す。)前記アルケニル基としては、例えばビ
ニル基、アリル基、2−ブテニル基、1−メチルアリル
基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基等があげられ
る。本発明の感光体は、感光層として単層型および積層
型の何れにも適応可能である。但し、電荷発生材料と電
荷輸送材料との組み合わせによる効果は、特に両材料が
同一の層内に含有された単層型感光層においてより顕著
に現れるので、本発明は、単層型感光層を備えた電子写
真感光体に適用するのがより好ましいといえる。
【0137】単層型の感光体を得るには、電荷発生材料
である前記ビスアゾ顔料(1)と、電荷輸送材料である
前記ジアミン系化合物(2)と、結着樹脂等とを含有す
る感光層を塗布等の手段により導電性基体上に形成すれ
ばよい。また、積層型の感光体を得るには、導電性基体
上に、前記ビスアゾ顔料(1)を単独で蒸着させて電荷
発生層を形成するか、塗布等の手段により前記ビスアゾ
顔料(1)と結着樹脂とを含有する電荷発生層を形成
し、この電荷発生層上に、前記ジアミン系化合物(2)
と結着樹脂とを含有する電荷輸送層を形成すればよい。
また、上記とは逆に、導電性基体上に電荷輸送層を形成
し、次いで電荷発生層を形成してもよい。
【0138】なお、電荷発生材料としては、前記ビスア
ゾ顔料(1)の他に、所望の領域に吸収波長域を有する
ように電子写真感光体の感度領域を拡げる等の目的の
為、さらに、従来公知の他の電荷発生材料を併用するこ
ともできる。他の電荷発生材料としては、セレン、セレ
ン−テルル、セレン−ヒ素、アモルファスシリコン、ピ
リリウム塩、前記一般式(1)で表されるもの以外のア
ゾ系顔料、ペリレン系顔料、アンサンスロン系顔料、フ
タロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、インジ
ゴ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、
トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系
顔料、ジチオケトピロロピロール系顔料等が挙げられ
る。
【0139】電荷輸送材料である前記ジアミン系化合物
(2)は、単独で使用する他、従来公知の他の電荷輸送
材料と組み合わせて使用することができる。従来公知の
電荷輸送材料としては、種々の電子吸引性化合物、電子
供与性化合物を用いることができる。電子吸引性化合物
としては、例えば2,6−ジメチル−2, ,6, −ジt
ert−ジブチルジフェノキノン等のジフェノキノン誘
導体、マロノニトリル、チオピラン系化合物、テトラシ
アノエチレン、2,4,8−トリニトロチオキサント
ン、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン
等のフルオレノン系化合物、ジニトロベンゼン、ジニト
ロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラ
キノン、ジニトロアントラキノン、無水コハク酸、無水
マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸等が例示される。
【0140】また、電子供与性化合物としては、2,5
−ジ(4−メチルアミノフェニル)、1,3,4−オキ
サジアゾール等のオキサジアゾール系化合物、9−(4
−ジエチルアミノスチリル)アントラセン等のスチリル
系化合物、ポリビニルカルバゾール等のカルバゾール系
化合物、1−フェニル−3−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン等のピラゾリン系化合物、前記一般式
(3)で表されるもの以外のヒドラゾン系化合物、トリ
フェニルアミン系化合物、インドール系化合物、オキサ
ゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チアゾー
ル系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾール系
化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾール系化合物等
の含窒素環式化合物、縮合多環式化合物が例示されてい
る。
【0141】これらの電荷輸送材料は、1種または2種
以上混合して用いられる。なお、ポリビニルカルバゾー
ル等の成膜性を有する電荷輸送材料を用いる場合には、
結着樹脂は必ずしも必要でない。結着樹脂としては、種
々の樹脂を使用することができる。例えばスチレン系重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合
体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩
素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステルアルキ
ド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレー
ト樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エーテル樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂や、
シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、その他架橋性の熱硬化性樹脂、さ
らにエポキシアクリレート、ウレタン−アクリレート等
の光硬化性樹脂等があげられる。これらの結着樹脂は1
種または2種以上を混合して用いることができる。
【0142】単層型および積層型の各有機感光層には、
増感剤、前記一般式(4)で表されるもの以外のフルオ
レン系化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の劣化防止
剤、可塑剤等の添加剤を含有させることができる。ま
た、電荷発生層の感度を向上させるために、例えばター
フェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレン等の公
知の増感剤を電荷発生材料と併用してもよい。
【0143】積層感光体において、電荷発生層を構成す
る電荷発生材料と結着樹脂とは、種々の割合で使用する
ことができるが、結着樹脂100重量部に対して、電荷
発生材料5〜1000重量部、特に30〜500重量部
の割合で用いるのが好ましい。電荷輸送層を構成する電
荷輸送材料と前記結着樹脂とは、電荷の輸送を阻害しな
い範囲および結晶化しない範囲で、種々の割合で使用す
ることができるが、光照射により電荷発生層で生じた電
荷が容易に輸送できるように、結着樹脂100重量部に
対して、電荷輸送材料10〜500重量部、特に25〜
200重量部の割合で用いるのが好ましい。
【0144】また、積層型の感光層の厚さは、電荷発生
層が0.01〜5μm程度、特に0.1〜3μm程度に
形成されるのが好ましく、電荷輸送層が2〜100μ
m、特に5〜50μm程度に形成されるのが好ましい。
単層型の感光体においては、結着樹脂100重量部に対
して電荷発生材料は0.1〜50重量部、特に0.5〜
30重量部、電荷輸送材料は20〜500重量部、特に
30〜200重量部であるのが適当である。また、単層
型の感光層の厚さは5〜100μm、特に10〜50μ
m程度に形成されるのが好ましい。
【0145】単層型感光体にあっては、導電性基体と感
光層との間に、また、積層型感光体にあっては、導電性
基体と電荷発生層との間や、導電性基体と電荷輸送層と
の間、または電荷発生層と電荷輸送層との間に、感光体
の特性を阻害しない範囲でバリア層が形成されていても
よく、感光体の表面には、保護層が形成されていてもよ
い。
【0146】上記各層が形成される導電性基体として
は、導電性を有する種々の材料を使用することができ、
例えばアルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウ
ム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケ
ル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等の
金属単体や、上記金属が蒸着またはラミネートされたプ
ラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸化
インジウム等で被覆されたガラス等が例示される。
【0147】導電性基体はシート状、ドラム状等の何れ
であってもよく、基体自体が導電性を有するか、あるい
は基体の表面が導電性を有していればよい。また、導電
性基体は、使用に際して、充分な機械的強度を有するも
のが好ましい。上記各層を、塗布の方法により形成する
場合には、前記例示の電荷発生材料、電荷輸送材料、結
着樹脂等を、適当な溶剤とともに、公知の方法、例え
ば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、ペイントシ
ェーカーあるいは超音波分散器等を用いて分散混合して
塗布液を調整し、これを公知の手段により塗布、乾燥す
ればよい。
【0148】塗布液をつくるための溶剤としては、種々
の有機溶剤が使用可能で、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、
n−ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭
素、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチル
エーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸
エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジメチルホルムア
ルデヒド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等があげられる。これらの溶剤は1種又は2種以上を
混合して用いることができる。
【0149】さらに、電荷輸送材料や電荷発生材料の分
散性、感光層表面の平滑性をよくするために界面活性
剤、レベリング剤等を使用してもよい。
【0150】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
詳細に説明する。実施例1〜3(積層型感光体) 電荷発生材料であるビスアゾ顔料10重量部と、シクロ
ヘキサノン190重量部とをペイントシェーカーにて1
時間分散させた。さらに塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体10重量部を40重量部のシクロヘキサノンに溶解し
たものを加えて、1時間分散を続けた。得られた分散液
をアルミニウムシリンダー上に塗布乾燥し、膜厚0.7
μmの電荷発生層を形成した。
【0151】この電荷発生層上に、下記の組成からなる
電荷発生層用組成物の溶液を浸漬塗工法にて塗工し、1
00℃で1時間乾燥して電荷輸送層を形成し、膜厚が2
5μmである負帯電型の積層型電子写真感光体を得た。
各実施例で使用したビスアゾ顔料、ジアミン系化合物、
ヒドラゾン系化合物、フルオレン系化合物、ジフェノキ
ノン誘導体、ビスフェノールA型ポリカーボネート樹
脂、オリゴマー型アミン系酸化防止剤およびフェノール
系酸化防止剤は、表8において前記した各具体例の化合
物番号を用いて示した。
【0152】 (成 分) (重量部) ジアミン系化合物(電荷輸送材料) 70 ヒドラゾン系化合物 30 フルオレン系化合物 30 ジフェノキノン誘導体 10 ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂(結着樹脂) 150 オリゴマー型アミン系酸化防止剤 10 フェノール系酸化防止剤 20 ジクロルメタン 800実施例4〜6(積層型感光体) 電荷発生層上に、下記の組成からなる電荷発生層用組成
物の溶液を塗工して電荷輸送層を形成したほかは、実施
例1〜3と同様にして膜厚が25μmの負帯電型の積層
型電子写真感光体を得た。使用した各成分の具体的化合
物は実施例1〜3と同様に化合物番号にて表8に示し
た。
【0153】 (成分) (重量部) ジアミン系化合物(電荷輸送材料) 100 ジフェノキノン誘導体 50 ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂 150 オリゴマー型アミン系酸化防止剤 10 スピロ型アミン系酸化防止剤 20 紫外線吸収剤 20 ジクロルメタン 800比較例1〜3(積層型感光体) 電荷輸送材料として、実施例1〜3で用いたジアミン系
化合物に代えて、下記式(K1)〜(K3)で表される
各化合物をそれぞれ実施例1〜3と同量で用い、かつヒ
ドラゾン系化合物、フルオレン系化合物、ジフェノキノ
ン誘導体、さらに前記酸化防止剤や紫外線吸収剤をいず
れも添加しなかったほかは、実施例1〜3と同様にして
膜厚が25μmの負帯電型の積層型電子写真感光体を得
た。
【0154】
【化52】
【0155】比較例4〜6(積層型感光体) 電荷輸送材料として、実施例4〜6で用いたジアミン系
化合物に代えて、下記式(K4)、(K5)および(K
11)で表される各化合物をそれぞれ実施例4〜6と同
量で用いたほかは、比較例1〜3と同様にして膜厚が2
5μmの負帯電型の積層型電子写真感光体を得た。
【0156】
【化53】
【0157】
【表8】
【0158】実施例7〜13(積層型感光体) 表9に示した化合物を用いたほかは、実施例1〜3と同
様にして積層型電子写真感光体を得た。実施例14〜16(積層型感光体) 表9に示した化合物を用いたほかは、実施例4〜6と同
様にして積層型電子写真感光体を得た。実施例17〜18(積層型感光体) 実施例1と同様にしてアルミニウムシリンダー上に電荷
発生層を形成したのち、この電荷発生層上に、下記の組
成からなる電荷発生層用組成物の溶液を塗工して電荷輸
送層を形成したほかは実施例1〜3と同様にして膜厚が
25μmの負帯電型の積層型電子写真感光体を得た。使
用した各成分の具体的化合物は実施例1〜3と同様に化
合物番号にて表9に示した。
【0159】 (成分) (重量部) ジアミン系化合物(電荷輸送材料) 70 ヒドラゾン系化合物 30 ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂 150 ジフェノキノン系化合物 10 オリゴマー型アミン系酸化防止剤 10 ピペリジン型酸化防止剤 5 紫外線吸収剤 20 ジクロルメタン 800
【0160】
【表9】
【0161】実施例19〜21(単層型感光体) 下記の組成からなる感光層用組成物をペイントシェーカ
ーにて2時間分散し、単層型感光層用の塗布液を作成し
た。そして、この塗布液をアルミニウムシリンダーの表
面に、ワイヤーバーを用いたバーコート法によって塗工
し、110℃で30分間乾燥し、膜厚23μmの単層型
感光層を形成して、正帯電型の単層型電子写真感光体を
得た。使用した各成分の具体的化合物は実施例1〜3と
同様に化合物番号にて表10に示した。
【0162】 (成分) (重量部) ビスアゾ顔料(電荷発生材料) 6 ジアミン系化合物(電荷輸送材料) 60 ヒドラゾン系化合物 40 フルオレン系化合物 25 ジフェノキノン誘導体 10 ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂 150 オリゴマー型アミン系酸化防止剤 10 フェノール系酸化防止剤 20 ジクロルメタン 800実施例22〜24(単層型感光体) 下記の組成からなる感光層用組成物をペイントシェーカ
ーにて2時間分散し、単層型感光層用の塗布液を作成し
たほかは、実施例19〜21と同様にして膜厚23μm
の単層型感光層を形成して、正帯電型の単層型電子写真
感光体を得た。使用した各成分の具体的化合物は実施例
1〜3と同様に化合物番号にて表10に示した。
【0163】 (成分) (重量部) ビスアゾ顔料(電荷発生材料) 10 ジアミン系化合物(電荷輸送材料) 100 ジフェノキノン誘導体 50 ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂 150 オリゴマー型アミン系酸化防止剤 10 スピロ型アミン系酸化防止剤 20 紫外線吸収剤 20 ジクロルメタン 800比較例7〜9(単層型感光体) 電荷輸送材料として、実施例19〜21で用いたジアミ
ン系化合物に代えて、下記式(K6)〜(K8)で表さ
れる各化合物をそれぞれ実施例19〜21と同量で用
い、かつヒドラゾン系化合物、フルオレン系化合物、ジ
フェノキノン誘導体、さらに前記酸化防止剤や紫外線吸
収剤をいずれも添加しなかったほかは、実施例19〜2
1と同様にして膜厚23μmの単層型感光層を形成し
て、正帯電型の単層型電子写真感光体を得た。比較例10〜12(単層型感光体) 電荷輸送材料として、実施例22〜24で用いたジアミ
ン系化合物に代えて、下記式(K9)、(K10)およ
び(K11)で表される各化合物をそれぞれ実施例22
〜24と同量で用いたほかは、比較例7〜9と同様にし
て正帯電型の単層型電子写真感光体を得た。
【0164】
【化54】
【0165】
【化55】
【0166】
【表10】
【0167】実施例27〜31(単層型感光体) 表11に示した化合物を用いたほかは、実施例19〜2
1と同様にして単層型電子写真感光体を得た。実施例32〜34(単層型感光体) 表11に示した化合物を用いたほかは、実施例22〜2
4と同様にして単層型電子写真感光体を得た。実施例35〜36(単層型感光体) 下記の組成からなる感光層用組成物をペイントシェーカ
ーには2時間分散し、単層型感光層用の塗布液を作成し
たほかは、実施例19〜21と同様にして膜厚23μm
の単層型感光層を形成して、正帯電型の単層型電子写真
感光体を得た。使用した各成分の具体的化合物は実施例
1〜3と同様に化合物番号にて表11に示した。
【0168】 (成分) (重量部) ビスアゾ顔料(電荷発生材料) 6 ジアミン系化合物(電荷輸送材料) 60 ヒドラゾン系化合物 40 ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂 150 ジフェノキノン誘導体 10 オリゴマー型アミン系酸化防止剤 10 紫外線吸収剤 20 ピペリジン系酸化防止剤 10 ジクロルメタン 800
【0169】
【表11】
【0170】上記各実施例、比較例の電子写真感光体に
ついて以下の試験を行い、その特性を評価した。電気特性 各実施例および比較例で作成した電子写真感光体の表面
を±800V付近に帯電させた際の、表面電位(V)を
測定した後、PPC用感光体に最も必要な550nmの
光を用いて半減露光量の測定を行った。すなわち、キセ
ノンランプから分光器を用いて取り出した波長が550
nmの光を強度0.1mW/cm2 、露光時間1秒で露
光して、半減露光量(μJ/cm2 )を求めた。また、
露光直後から0.5秒経過した時点の表面電位を露光後
電位(V)として求めた。その結果を表12,13に示
す。繰り返し特性 静電複写機DC−1670M(三田工業(株)製)で5
0,000回印刷を繰返した後の、表面電位(V),半
減露光量(μJ/cm2 ),露光後電位(V)を測定し
た。その結果を表14に示す。
【0171】
【表12】
【0172】
【表13】
【0173】
【表14】
【0174】表12〜14から明らかなように、各比較
例で用いた感光体はいずれも感度が悪く、そのため印刷
初期からカブリがあり、たとえ静電複写機に標準装着さ
れている露光ランプを最大出力にしても、白地に対応す
る電位が高くカブリが発生した。また、繰り返し印刷後
の画像確認では、表面電位の低下でコントラスト電位が
小さくなり、画像濃度も低下した。
【0175】これに対して、各実施例の感光体はいずれ
も感度が高く、通常の露光強度でも鮮明な画像が得ら
れ、また繰り返し印刷によっても良好な画像が得られ
た。
【0176】実施例37(単層型感光体) 電荷発生材料である前記式(B10) で表されるビスアゾ顔
料5重量部および下記式(P1)で表されるペリレン顔料3
重量部と、電荷輸送材料である式(A9)で表されるジアミ
ン系化合物90重量部と、同じく電荷輸送材料である式
(E1)で表されるジフェノキノン誘導体18重量部と、安
定化剤である式(F3)で表されるオリゴマー型アミン系酸
化防止剤(分子量3000以上)1.5重量部と、式(H
4)で表されるアミン系酸化防止剤2重量部と、式(I3)で
表されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤10重量部
と、結着樹脂であるポリカーボネート樹脂100重量部
とを、所定量のテトラヒドロフランとともに混合し、超
音波分散機を用いて2分間分散させて、単層型感光層用
の塗布液を作製した。前記ビスアゾ顔料およびペリレン
顔料は、予めボールミルで粉砕したものを使用した。
【0177】
【化56】
【0178】前記塗布液を、導電性基体としてのアルミ
ニウムシートの表面に、ワイヤーバーを用いたバーコー
ト法により、膜厚が25〜30μmとなるように塗工
し、110℃で30分間乾燥させて、単層型感光層を有
するシート状の電子写真感光体を作製した。また、上記
塗布液を、導電性基体としてのアルミニウム素管(外径
78mm、長さ350mm)の表面に、ディップコート法に
よって、膜厚が25〜30μmとなるように塗工し、1
10℃で30分間乾燥させて、単層型感光層を有するド
ラム状の電子写真感光体を作製した。実施例38(単層型感光体) 電荷輸送材料である前記式(A9)で表されるジアミン系化
合物に代えて、N,N,N',N'-テトラキス(3−メチルフェ
ニル)-1,3-ジアミノベンゼンを同量で用いたほかは、実
施例37と同様にして単層型感光層を有するシート状の
電子写真感光体とドラム状の電子写真感光体とをそれぞ
れ作製した。実施例39(単層型感光体) 前記式(A9)で表されるジアミン系化合物に代えて、該ジ
アミン系化合物(A9)60重量部とN,N,N',N'-テトラキス
(3−メチルフェニル)-1,3-ジアミノベンゼン30重量
部とを用いたほかは、実施例37と同様にして単層型感
光層を有するシート状の電子写真感光体とドラム状の電
子写真感光体とをそれぞれ作製した。実施例40(単層型感光体) 前記式(A9)で表されるジアミン系化合物に代えて、該ジ
アミン系化合物(A9)90重量部と前記式(C2)で表される
ヒドラゾン系化合物10重量部と、前記式(D1)で表され
るフルオレン系化合物2重量部とを用いたほかは、実施
例37と同様にして単層型感光層を有するシート状の電
子写真感光体とドラム状の電子写真感光体とをそれぞれ
作製した。実施例41(単層型感光体) 式(E1)で表されるジフェノキノン誘導体18重量部に代
えて、式(E7)で表されるジフェノキノン誘導体12重量
部を用いたほかは、実施例37と同様にして単層型感光
層を有するシート状の電子写真感光体とドラム状の電子
写真感光体とをそれぞれ作製した。実施例42(単層型感光体) 式(E1)で表されるジフェノキノン誘導体18重量部に代
えて、式(E1)で表されるジフェノキノン誘導体10重量
部と式(E7)で表されるジフェノキノン誘導体5重量部を
用いたほかは、実施例37と同様にして単層型感光層を
有するシート状の電子写真感光体とドラム状の電子写真
感光体とをそれぞれ作製した。実施例43(単層型感光体) 式(F3)で表されるオリゴマー型アミン系酸化防止剤に代
えて、安定化剤として式(Q1):
【0179】
【化57】
【0180】で表される化合物を同量で用いたほかは、
実施例37と同様にして単層型感光層を有するシート状
の電子写真感光体とドラム状の電子写真感光体とをそれ
ぞれ作製した。実施例44(単層型感光体) 式(F3)で表されるオリゴマー型アミン系酸化防止剤1.5
重量部に代えて、式(J4)で表されるピペリジン系酸化防
止剤3重量部を用いたほかは、実施例37と同様にして
単層型感光層を有するシート状の電子写真感光体とドラ
ム状の電子写真感光体とをそれぞれ作製した。実施例45(単層型感光体) 式(F3)で表されるオリゴマー型アミン系酸化防止剤1.
5重量部に代えて、該オリゴマー型アミン系酸化防止剤
1.5重量部と式(J4)で表されるピペリジン系酸化防止
剤1重量部を用いたほかは、実施例37と同様にして単
層型感光層を有するシート状の電子写真感光体とドラム
状の電子写真感光体とをそれぞれ作製した。実施例46(単層型感光体) 式(A9)で表されるジアミン系化合物90重量部および式
(E1)で表されるジフェノキノン誘導体18重量部に代え
て、式(A9)のジアミン系化合物85重量部とN,N,N',N'-
テトラキス(3−メチルフェニル)-1,3-ジアミノベンゼ
ン5重量部と式(E7)のジフェノキノン誘導体10重量部
とを用いたほかは、実施例37と同様にして単層型感光
層を有するシート状の電子写真感光体とドラム状の電子
写真感光体とをそれぞれ作製した。実施例47(単層型感光体) 式(F3)で表されるオリゴマー型アミン系酸化防止剤1.
5重量部に代えて、該オリゴマー型アミン系酸化防止剤
1.5重量部と式(Q2):
【0181】
【化58】
【0182】で表される化合物10重量部とを安定化剤
として用いたほかは、実施例37と同様にして単層型感
光層を有するシート状の電子写真感光体とドラム状の電
子写真感光体とをそれぞれ作製した。実施例48(単層型感光体) 式(F3)で表されるオリゴマー型アミン系酸化防止剤1.
5重量部に代えて、該オリゴマー型アミン系酸化防止剤
(F3)1.5重量部と前記式(Q1)の化合物0.5重量部と
を用いたほかは、実施例37と同様にして単層型感光層
を有するシート状の電子写真感光体とドラム状の電子写
真感光体とをそれぞれ作製した。実施例49(単層型感光体) 式(F3)で表されるオリゴマー型アミン系酸化防止剤1.
5重量部に代えて、該オリゴマー型アミン系酸化防止剤
(F3)1.5重量部とトリベンジルアミン〔N(CH2
6 5 3 〕5重量部とを安定化剤として用いたほか
は、実施例37と同様にして単層型感光層を有するシー
ト状の電子写真感光体とドラム状の電子写真感光体とを
それぞれ作製した。実施例50(単層型感光体) 式(A9)で表されるジアミン系化合物に代えて、式(A3)で
表されるジアミン系化合物を同量で用いたほかは、実施
例37と同様にして単層型感光層を有するシート状の電
子写真感光体とドラム状の電子写真感光体とをそれぞれ
作製した。
【0183】実施例37〜50で得たシート状の感光体
について、実施例1〜3と同様にして初期表面電位、露
光後電位および半減露光量を求め、さらにドラム状の感
光体を用いて以下の耐久性試験を行った。耐久性試験 実施例37〜50で作製したドラム状の電子写真感光体
の初期表面電位V1s.p. (V)を前記と同様にして測定
した後、静電式複写機(三田工業社製の品番DC165
7)に装填して、帯電−露光−除電のプロセスを100
0回繰り返し行った後、再び表面電位V2s.p. (V)を
測定し、下記式により表面電位の変化量ΔVs.p.(V)
を求め、電子写真感光体の耐久性を評価した。
【0184】ΔVs.p.=V2s.p. −V1s.p. 試験結果を表15に示す。
【0185】
【表15】
【0186】実施例51〜60(単層型感光体) 電荷発生材料であるビスアゾ顔料(2種類用いる場合は
1:1の配合比とした)6重量部と、電荷輸送材料であ
るジアミン系化合物60重量部、ヒドラゾン系化合物4
0重量部、フルオレン系化合物25重量部、ジフェノキ
ノン誘導体10重量部、ビスフェノールZ型ポリカーボ
ネート樹脂150重量部、安定化剤としてのオリゴマー
型アミン系酸化防止剤10重量部および紫外線吸収剤2
0重量部とを、ジクロロメタンと共に、超音波分散機を
用いて2分間分散させ、単層型感光層用の塗布液を作製
した。ついで、この塗布液をアルミニウム素管の表面に
浸漬塗工し、80℃で120分間乾燥し、膜厚30μm
の単層型感光層を形成して、正帯電型の単層型電子写真
感光体を得た。使用した各材料は、前記した各具体例の
化合物番号を用いて表16に示した。
【0187】
【表16】
【0188】一方、塗布液の安定性を評価すべく、実施
例51〜60で得た単層型感光層用の塗布液を2週間保
存した後、上記と同様にして正帯電型の単層型電子写真
感光体を得た。各実施例の電子写真感光体について、実
施例19と同様にして電気特性および繰り返し特性の試
験を行いその特性を評価した。その結果を表17,18
に示す。
【0189】
【表17】
【0190】
【表18】
【0191】表17より、2種以上のビスアゾ顔料を混
合した感光体(実施例51〜57)は、ビスアゾ顔料を
1種のみ用いた感光体(実施例58〜60)に比べて、
初期の塗布液を使用ものでは、露光後電位および半減露
光量が殆ど差がないのに対して、2週間保存の塗布液を
使用したものでは、露光後電位および半減露光量の上昇
が著しく抑制されていることから、塗布液の保存安定性
が向上していることがわかる。
【0192】また、表18から、2種以上のビスアゾ顔
料を混合した感光体(実施例51〜57)は、ビスアゾ
顔料を1種のみ用いた感光体(実施例58〜60)に比
べて、5万回複写後も表面電位の変化が少なく、安定性
が増大していることがわかる。
【0193】
【発明の効果】本発明によれば、電荷輸送材料として前
記一般式(2)で表されるジアミン系化合物を選択し、
これに電荷発生材料である一般式(1)で表されるビス
アゾ顔料を組み合わせることにより、従来にない、きわ
めて優れた電子写真特性を有する有機感光体を得ること
ができる。
【0194】また、前記ビスアゾ顔料(1)およびジア
ミン系化合物(2)に加えて、ヒドラゾン系化合物
(3)、フルオレン系化合物(4)およびジフェノキノ
ン誘導体(5)を添加するか、あるいは前記ビスアゾ顔
料(1)、ジアミン系化合物(2)およびジフェノキノ
ン誘導体(5)の組み合わせにより、感度および繰り返
し特性がより一層向上した有機感光体を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖 恒生 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 宮本 栄一 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に、電荷発生材料として一般
    式(1) : 【化1】 (式中、A1 およびA2 は同一または異なってカップラ
    ー残基を示し、R1 は水素原子、アルキル基、アリール
    基または複素環式基を示し、アルキル基、アリール基お
    よび複素環式基は置換基を有していてもよい。nは0ま
    たは1を示す。)で表されるビスアゾ顔料と、電荷輸送
    材料として一般式(2) : 【化2】 (式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 およびR7 は同
    一または異なってアルキル基、アルコキシル基、ハロゲ
    ン原子、アリール基、ニトロ基、シアノ基またはアルキ
    ルアミノ基を示す。p,qは0〜3の整数を示す。k,
    l,mおよびoは0〜2の整数を示す。)で表されるジ
    アミン系化合物とを含有する感光層を設けたことを特徴
    とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】前記一般式(1) で表されるビスアゾ顔料お
    よび前記一般式(2) で表されるジアミン系化合物に加え
    て、一般式(3) : 【化3】 (式中、R8 はアルキル基または置換基を有することの
    あるアリール基、R9 およびR10は同一または異なって
    アルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子、アリール
    基、ニトロ基、シアノ基またはアルキルアミノ基を示
    す。) で表されるヒドラゾン系化合物、一般式(4) : 【化4】 (式中、R11、R12は同一または異なって水素原子、ハ
    ロゲン原子、アルコキシ基、アルキル基またはアルキル
    アミノ基を示し、R17およびR18は同一または異なって
    水素原子、アルキル基またはハロゲン原子を示す。) で
    表されるフルオレン系化合物および一般式(5) : 【化5】 (式中、R13、R14、R15およびR16は同一または異な
    ってアルキル基、アルコキシル基、アリール基またはア
    ラルキル基を示す。) で表されるジフェノキノン誘導体
    を含有する請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】前記一般式(1) で表されるビスアゾ顔料お
    よび前記一般式(2) で表されるジアミン系化合物に加え
    て、一般式(5) : 【化6】 (式中、R13、R14、R15およびR16は同一または異な
    って水素原子またはアルキル基を示す。) で表されるジ
    フェノキノン誘導体を含有する請求項1記載の電子写真
    感光体。
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