JPH06273961A - 電子写真用のアルミパイプ基体の製造方法 - Google Patents
電子写真用のアルミパイプ基体の製造方法Info
- Publication number
- JPH06273961A JPH06273961A JP8822893A JP8822893A JPH06273961A JP H06273961 A JPH06273961 A JP H06273961A JP 8822893 A JP8822893 A JP 8822893A JP 8822893 A JP8822893 A JP 8822893A JP H06273961 A JPH06273961 A JP H06273961A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum pipe
- electrophotography
- roll
- stage
- base body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Metal Extraction Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロールマークのない電子写真用のアルミパイ
プ基体を製造する。 【構成】 ステップ1の押出し工程でアルミパイプを製
作し、その外径を、ステップ2および3の1パスおよび
2パス引抜き工程によって所定の寸法に縮小したのち、
ステップ4のロール矯正工程において曲がりの矯正を行
い、次いで、ステップ5の最終回の3パス引抜き工程に
よってアルミパイプの外径を最終寸法に縮小させるとと
もに、ステップ4のロール矯正工程において矯正ローラ
との接触によってアルミパイプの表面に発生した微細な
凹凸(ロールマーク)を消滅させる。
プ基体を製造する。 【構成】 ステップ1の押出し工程でアルミパイプを製
作し、その外径を、ステップ2および3の1パスおよび
2パス引抜き工程によって所定の寸法に縮小したのち、
ステップ4のロール矯正工程において曲がりの矯正を行
い、次いで、ステップ5の最終回の3パス引抜き工程に
よってアルミパイプの外径を最終寸法に縮小させるとと
もに、ステップ4のロール矯正工程において矯正ローラ
との接触によってアルミパイプの表面に発生した微細な
凹凸(ロールマーク)を消滅させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式のレーザ
ービームプリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成
装置の感光ドラムや現像スリーブに用いられる電子写真
用のアルミパイプ基体の製造方法に関するものである。
ービームプリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成
装置の感光ドラムや現像スリーブに用いられる電子写真
用のアルミパイプ基体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式のレーザービームプ
リンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置におけ
る感光ドラムや現像スリーブは、アルミ製の筒状の本体
部(以下、「アルミパイプ基体」という。)の表面に感
光膜や導電性コート層等を施すことによって製作され
る。アルミパイプ基体の表面に凹凸があったり、真直度
や真円度が低いと、画像形成装置の画像に欠陥が発生す
るため、アルミパイプ基体の材料には、押出しおよび引
抜き後に曲がりの矯正を行って高い表面精度や寸法精度
に仕上げたアルミパイプが用いられる。
リンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置におけ
る感光ドラムや現像スリーブは、アルミ製の筒状の本体
部(以下、「アルミパイプ基体」という。)の表面に感
光膜や導電性コート層等を施すことによって製作され
る。アルミパイプ基体の表面に凹凸があったり、真直度
や真円度が低いと、画像形成装置の画像に欠陥が発生す
るため、アルミパイプ基体の材料には、押出しおよび引
抜き後に曲がりの矯正を行って高い表面精度や寸法精度
に仕上げたアルミパイプが用いられる。
【0003】従来、このようなアルミパイプは、押出し
後のアルミパイプを、2パス以上の引抜き工程によって
所定の外径に縮小させたのちに、矯正ローラーによる曲
がりの矯正等を行い、表面精度や寸法精度を向上させる
ことによって製造されていた。一例として、図3のフロ
ーチャートに示すように、ステップ11の押出し工程の
のちに、ステップ12ないし14の1ないし3パス(3
回)の引抜き工程によって所定の外径に縮小させ、ステ
ップ15のロール矯正工程によって曲がりの矯正を行
い、次いでステップ16のバニシング工程による表面仕
上げを行っていた。
後のアルミパイプを、2パス以上の引抜き工程によって
所定の外径に縮小させたのちに、矯正ローラーによる曲
がりの矯正等を行い、表面精度や寸法精度を向上させる
ことによって製造されていた。一例として、図3のフロ
ーチャートに示すように、ステップ11の押出し工程の
のちに、ステップ12ないし14の1ないし3パス(3
回)の引抜き工程によって所定の外径に縮小させ、ステ
ップ15のロール矯正工程によって曲がりの矯正を行
い、次いでステップ16のバニシング工程による表面仕
上げを行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、最終工程であるロール矯正工程におい
て、矯正ローラーとの接触により、図2に示すように、
アルミパイプ1の表面に螺旋状の微細な凹凸2(ロール
マーク)が発生し、画像形成装置の高画質化が進むにつ
れて、その画像上に傾斜したスジ状の濃淡ムラとして出
現することが判明した。
の技術によれば、最終工程であるロール矯正工程におい
て、矯正ローラーとの接触により、図2に示すように、
アルミパイプ1の表面に螺旋状の微細な凹凸2(ロール
マーク)が発生し、画像形成装置の高画質化が進むにつ
れて、その画像上に傾斜したスジ状の濃淡ムラとして出
現することが判明した。
【0005】本発明は上記従来の技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであって、矯正ローラーとの接触に
よってアルミパイプの表面に発生する微細な凹凸を、ア
ルミパイプの製造工程において消滅させることができる
電子写真用のアルミパイプ基体の製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
鑑みてなされたものであって、矯正ローラーとの接触に
よってアルミパイプの表面に発生する微細な凹凸を、ア
ルミパイプの製造工程において消滅させることができる
電子写真用のアルミパイプ基体の製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電子写真用のアルミパイプ基体の製造方
法は、押出し後に少くとも2回の引抜きと矯正ローラー
による曲がりの矯正を行って所定の寸法のアルミパイプ
を製作する工程と、製作されたアルミパイプを所定の長
さに切断し、端面加工を施す工程からなるアルミパイプ
基体の製造方法であって、前記曲がりの矯正を少くとも
最終回の引抜きの前に行うことを特徴とする。
めに、本発明の電子写真用のアルミパイプ基体の製造方
法は、押出し後に少くとも2回の引抜きと矯正ローラー
による曲がりの矯正を行って所定の寸法のアルミパイプ
を製作する工程と、製作されたアルミパイプを所定の長
さに切断し、端面加工を施す工程からなるアルミパイプ
基体の製造方法であって、前記曲がりの矯正を少くとも
最終回の引抜きの前に行うことを特徴とする。
【0007】また、製作されたアルミパイプを切断する
前または後にバニシング工程による表面仕上げを行うと
よい。
前または後にバニシング工程による表面仕上げを行うと
よい。
【0008】
【作用】上記方法によれば、曲がりの矯正によってアル
ミパイプの表面に発生した微細な凹凸は、最終回の引抜
きによって平坦化される。これによって前記凹凸を消滅
させることができる。
ミパイプの表面に発生した微細な凹凸は、最終回の引抜
きによって平坦化される。これによって前記凹凸を消滅
させることができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】図1は、一実施例を説明するフローチャー
トであって、ステップ1の押出し工程によって、材質A
3003、外径20.0mm、内径17.0mmのアル
ミパイプを製作し、必要であれば、その一端をスウェー
ジング加工で絞り、ステップ2で抽伸機によって1回目
の引抜きを行い、外径を15.0mm、内径を12.7
5mmに縮小し、さらに、ステップ3で2回目の引抜き
を行い、外径を13.0mm、内径を11.2mmに縮
小する。次に、ステップ4で3連ロール矯正機を通して
曲がりの矯正を行い、次いで、ステップ5で3回目の引
抜きを行い、外径を12.0mm、内径を10.4mm
に縮小させる。この後、長さ246mmに切断し、端面
加工を行い、ステップ6でローラーバニシングマシンに
よる表面仕上げを行い、アルミパイプ表面の微細なキズ
を除去した。
トであって、ステップ1の押出し工程によって、材質A
3003、外径20.0mm、内径17.0mmのアル
ミパイプを製作し、必要であれば、その一端をスウェー
ジング加工で絞り、ステップ2で抽伸機によって1回目
の引抜きを行い、外径を15.0mm、内径を12.7
5mmに縮小し、さらに、ステップ3で2回目の引抜き
を行い、外径を13.0mm、内径を11.2mmに縮
小する。次に、ステップ4で3連ロール矯正機を通して
曲がりの矯正を行い、次いで、ステップ5で3回目の引
抜きを行い、外径を12.0mm、内径を10.4mm
に縮小させる。この後、長さ246mmに切断し、端面
加工を行い、ステップ6でローラーバニシングマシンに
よる表面仕上げを行い、アルミパイプ表面の微細なキズ
を除去した。
【0011】ステップ4の曲がりの矯正工程後のアルミ
パイプの表面には矯正ローラーとの接触によって形成さ
れた螺旋状の微細な凹凸(ロールマーク)がはっきりと
観察されたが、ステップ5の3回目の引抜き工程後のア
ルミパイプの表面では、このような凹凸を目視によって
検知することはできなかった。
パイプの表面には矯正ローラーとの接触によって形成さ
れた螺旋状の微細な凹凸(ロールマーク)がはっきりと
観察されたが、ステップ5の3回目の引抜き工程後のア
ルミパイプの表面では、このような凹凸を目視によって
検知することはできなかった。
【0012】ステップ6のバニシング工程後にアルミパ
イプの表面を顕微鏡で観察したところ、20〜24mm
間隔で5μm程度のうねりがみられたが、これを用いて
現像スリーブを製作して画像を調べた結果、従来のよう
なスジ状の濃淡ムラは認められなかった。
イプの表面を顕微鏡で観察したところ、20〜24mm
間隔で5μm程度のうねりがみられたが、これを用いて
現像スリーブを製作して画像を調べた結果、従来のよう
なスジ状の濃淡ムラは認められなかった。
【0013】比較のために、図3のフローチャートに示
した従来の方法によって本実施例と同材質、同寸法のア
ルミパイプを製作し、その表面を観察したところ20〜
24mm間隔で7〜15μm程度のうねりがみられ、こ
れを用いて現像スリーブを製作して画像を調べた結果、
スジ状の濃淡ムラがはっきりと認められた。
した従来の方法によって本実施例と同材質、同寸法のア
ルミパイプを製作し、その表面を観察したところ20〜
24mm間隔で7〜15μm程度のうねりがみられ、こ
れを用いて現像スリーブを製作して画像を調べた結果、
スジ状の濃淡ムラがはっきりと認められた。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、以下に記載するような効果を奏する。
ので、以下に記載するような効果を奏する。
【0015】矯正ローラーとの接触によってアルミパイ
プの表面に発生する微細な凹凸(ロールマーク)を、ア
ルミパイプの製造工程において消滅させることができ
る。その結果、ロールマークのないアルミパイプ基体を
製造し、ロールマークによるスジ状の濃淡ムラのない画
像を得ることができる画像形成装置を実現できる。
プの表面に発生する微細な凹凸(ロールマーク)を、ア
ルミパイプの製造工程において消滅させることができ
る。その結果、ロールマークのないアルミパイプ基体を
製造し、ロールマークによるスジ状の濃淡ムラのない画
像を得ることができる画像形成装置を実現できる。
【図1】一実施例を説明するフローチャートである。
【図2】アルミパイプの表面に発生したロールマークを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】従来のアルミパイプの製造方法を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 押出し後に少くとも2回の引抜きと矯正
ローラーによる曲がりの矯正を行って所定の寸法のアル
ミパイプを製作する工程と、製作されたアルミパイプを
所定の長さに切断し、端面加工を施す工程からなるアル
ミパイプ基体の製造方法であって、前記曲がりの矯正を
少くとも最終回の引抜きの前に行うことを特徴とする電
子写真用のアルミパイプ基体の製造方法。 - 【請求項2】 製作されたアルミパイプを切断する前ま
たは後にバニシング工程による表面仕上げを行うことを
特徴とする請求項1記載の電子写真用のアルミパイプ基
体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8822893A JPH06273961A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 電子写真用のアルミパイプ基体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8822893A JPH06273961A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 電子写真用のアルミパイプ基体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06273961A true JPH06273961A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=13937016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8822893A Pending JPH06273961A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 電子写真用のアルミパイプ基体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06273961A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108160744A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-06-15 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种内表面质量高的铝合金导管的制备方法 |
CN108213110A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-06-29 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种导管毛坯及铝合金导管的制备方法 |
-
1993
- 1993-03-23 JP JP8822893A patent/JPH06273961A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108160744A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-06-15 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种内表面质量高的铝合金导管的制备方法 |
CN108213110A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-06-29 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种导管毛坯及铝合金导管的制备方法 |
CN108160744B (zh) * | 2017-12-29 | 2020-02-14 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种内表面质量高的铝合金导管的制备方法 |
CN108213110B (zh) * | 2017-12-29 | 2020-02-18 | 西南铝业(集团)有限责任公司 | 一种导管毛坯及铝合金导管的制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20060059969A1 (en) | Method of manufacturing a seamless pipe | |
JPH06273961A (ja) | 電子写真用のアルミパイプ基体の製造方法 | |
JP3309621B2 (ja) | ローラの製造方法 | |
JP2000122310A (ja) | 複写機等感光ドラム用鏡面管の製造方法 | |
JPH06118679A (ja) | 電子写真感光体用円筒基体及びその製造方法 | |
JPH0743922A (ja) | 電子写真感光体用アルミニウム管の製造方法 | |
JP6849855B2 (ja) | コイルのキンク測定装置及び方法 | |
JP2999940B2 (ja) | 感光ドラム用アルミニウム素管及び該素管を用いた感光ドラム用アルミニウム管の製造方法 | |
JP2818630B2 (ja) | 感光体ドラム基盤及びその製造方法 | |
JPH10193148A (ja) | 溶接位置の決定方法及び装置並びに溶接管の製造方法及び装置 | |
JP2773645B2 (ja) | 管曲げ方法 | |
JPH08328374A (ja) | 画像形成装置用現像ローラ及びその製造方法 | |
JPH07121412B2 (ja) | 引抜き管の矯正方法 | |
JP2005021749A (ja) | 塗工用ワイヤバー及びその製作方法並びにワイヤバー塗布装置 | |
JPH0895273A (ja) | 感光ドラム用アルミニウム管の製造方法 | |
JPH05185115A (ja) | 傾斜式圧延機による圧延方法 | |
JPH05141409A (ja) | 小径シヤフト及びその製造方法 | |
JPH0675227B2 (ja) | 定着ロ−ラ及びその製造方法 | |
JP2005344838A (ja) | ローラおよびその製造方法 | |
JPH0750111A (ja) | 同軸ケーブルの製造方法 | |
JPH07319191A (ja) | 感光体基盤用アルミニウム管およびその製造方法 | |
JPS61166457A (ja) | ウエブ案内ロ−ラ | |
JP2004009227A (ja) | アルミニウム管の製造方法及び電子写真感光ドラム | |
JP2001134067A (ja) | 中空パイプ、中空パイプの製造方法、中空パイプを使用した円筒状の現像剤担持体、現像剤担持体の製造方法および現像装置 | |
JPS5937582A (ja) | 電子写真用感光体ドラム |