JPH0627324A - 光学装置の組立方法及びその組立治具 - Google Patents

光学装置の組立方法及びその組立治具

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JPH0627324A
JPH0627324A JP4179794A JP17979492A JPH0627324A JP H0627324 A JPH0627324 A JP H0627324A JP 4179794 A JP4179794 A JP 4179794A JP 17979492 A JP17979492 A JP 17979492A JP H0627324 A JPH0627324 A JP H0627324A
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optical
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Katsuhiko Tomita
克彦 富田
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡素な組立治具により、光軸精度の向上を図
ることの可能な光学装置の組立方法及びその組立治具を
提供する。 【構成】 光アイソレータ13を保持した金属製の光学
要素保持部材14を自動調心構造により支持し、光学要
素保持部材14と光ファイバー11の端部を保持した金
属製のファイバー保持部材17との接合面14b,17
b同士を所定圧力で押圧してθ方向を調整し、光学要素
保持部材14を水平に移動してx,y,α方向を調整し
て光軸合わせを行った後、両保持部材14,17の接合
面14b,17b同士を溶接して組み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザーの発光
素子,フォトダイオードの受光素子などの能動的光学素
子又は光アイソレータ,光サーキュレータなどの受動的
光学素子等の光学素子と光ファイバーの端部とが同一光
軸上に配置されるように組み立てる光学装置の組立方法
及びその組立治具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば光学装置としての光アイソレータ
装置は、従来より金属製の光学要素保持部材により保持
された光アイソレータと金属製のファイバー保持部材に
より保持された光ファイバーの端部とが同一光軸上に配
置されるように光軸合わせを行った後、両保持部材の接
合面同士を溶接して組み立てられる。
【0003】光アイソレータ装置が適用される光通信シ
ステムは、レーザ光源で発振された光を通信先に送信す
るものであり、送信したレーザ光が何等かの原因により
外部で反射され、その反射光が戻ってきてレーザ光源に
入射すると、レーザ光源の発振が不安定となり、通信に
支障を来すようになる。そこで、光アイソレータ装置に
より、レーザ光源へこの反射光が戻るのを防止してい
る。
【0004】このため、前述の光軸合わせは、例えばμ
mオーダの精度が要求され、両保持部材を溶接する際
に、両保持部材の接合面同士を互いに所定圧力で押圧
し、また保持部材が移動しないように組立冶具により保
持する必要がある。
【0005】そのような組立冶具としては、従来図7,
8に示すように、Vブロック2と押え部材3とから成る
挟持機構1を光学要素保持部材用とファイバー保持部材
用との2組を用い、光学要素保持部材4及びファイバー
保持部材4′をそれぞれ保持していた。
【0006】また、他の従来例としては、光学要素保持
部材4を球状運動するラックピニオン機構により保持
し、図7に示す挟持機構1を1組用いるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す挟持機構1を2組用いる方法では、精度の高いVブ
ロック2を用いたとしても図8に示すように挟持機構
(Vブロック2)1の取付け方によってはμmオーダの
傾きが生じて保持部材4,4′同士の平行度が出ず、3
乃至5μmの光軸ずれeが生じ、光アイソレータ装置本
来の目的を達成できないという問題があった。
【0008】また、球状運動するラックピニオン機構の
如く複雑な機構を用いたのでは、光軸ずれeを解決でき
るがコスト高を招くという問題があった。
【0009】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、簡素な組立治具により、光軸精度の向
上を図ることの可能な光学装置の組立方法及びその組立
治具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の光学装置の組立方法は、金属製の光学
要素保持部材により保持された光学要素と金属製のファ
イバー保持部材により保持された光ファイバーの端部と
が同一光軸上に配置されるように光軸合わせを行った
後、前記両保持部材の接合面同士を溶接して組み立てる
光学装置の組立方法において、前記光軸合わせは、前記
保持部材の一方を自動調心構造により支持し、前記両保
持部材の接合面同士を所定圧力で押圧してθ方向を調整
し、前記両保持部材を接合面に対して平行に相対移動し
てx,y,α方向を調整して行うことを特徴とするもの
である。なお、以下θ,x,y,α方向は、図1,図2
に示す方向を意味する。
【0011】また、請求項2記載の光学装置の組立方法
は、請求項1記載の組立方法において、前記自動調心構
造は、前記保持部材の一方の円柱形状と、その円柱形状
の保持部材を当接し得る円錐状に形成された当接面との
組合せからなることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項3記載の光学装置の組立方法
は、請求項2記載の組立方法において、前記光軸合わせ
は、前記両保持部材の接合面同士を所定圧力で押圧して
θ方向を調整した際に、前記円柱状の保持部材に形成さ
れる圧力痕を利用してα方向の位置を規制してx,y,
α方向の調整を容易としたことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、請求項4記載の光学装置の組立方法
は、請求項2又は3記載の光学装置の組立方法におい
て、前記当接面は、少なくとも3本の爪から形成された
ことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項5記載の光学装置の組立方法
は、請求項4記載の光学装置の組立方法において、前記
爪のうち少なくとも1本は、前記円柱状の保持部材に圧
力痕を形成するための山形状突起部を有することを特徴
とするものである。
【0015】また、請求項6記載の光学装置の組立方法
は、請求項1,2,3,4又は5記載の組立方法におい
て、前記光ファイバーの端部に金属製のファイバー保持
管を装着し、前記ファイバー保持部材に前記ファイバー
保持管を光軸方向に移動し得る案内孔を形成し、前記フ
ァイバー保持管を光軸方向に移動してz方向を調整した
後、ファイバー保持部材とファイバー保持管とを溶接す
ること特徴とするものである。なお、以下z方向は、図
6に示す方向を意味する。
【0016】また、請求項7記載の光学装置の組立方法
は、請求項1,2,3,4,5又は6記載の組立方法に
おいて、前記光学要素は、光アイソレータであることを
特徴とするものである。
【0017】また、請求項8記載の光学装置の組立冶具
は、金属製の光学要素保持部材により保持された光学要
素と金属製のファイバー保持部材により保持された光フ
ァイバーの端部とが同一光軸上に配置されるように光軸
合わせを行った後、前記両保持部材の接合面同士を溶接
して組み立てる光学装置の組立方法に適用される組立冶
具において、前記保持部材の一方を支持する自動調心構
造と、前記両保持部材の接合面同士を所定圧力で押圧し
つつ、前記両保持部材を接合面に対して平行に相対移動
し得る押圧移動手段とを有することを特徴とするもので
ある。
【0018】また、請求項9記載の光学装置の組立冶具
は、請求項8記載の組立冶具において、前記自動調心構
造は、前記保持部材の一方の円柱形状と、その円柱形状
の保持部材を当接し得る円錐状に形成された当接面との
組合せからなることを特徴とするものである。
【0019】また、請求項10記載の光学装置の組立冶
具は、請求項9記載の組立冶具において、前記円柱形状
の保持部材は、前記両保持部材の接合面同士を所定圧力
で押圧してθ方向を調整した際に、圧力痕が形成し得る
ことを特徴とするものである。
【0020】また、請求項11記載の光学装置の組立冶
具は、請求項9又は10記載の組立冶具において、前記
当接面は、少なくとも3本の爪から形成されたことを特
徴とするものである。
【0021】また、請求項12記載の光学装置の組立冶
具は、請求項11記載の組立冶具において、前記爪のう
ち少なくとも1本は、前記円柱状の保持部材に圧力痕を
形成するための山形状突起部を有することを特徴とする
ものである。
【0022】また、請求項13記載の光学装置の組立冶
具は、請求項8,9,10,11又は12記載の組立冶
具において、前記光ファイバーの端部に金属製のファイ
バー保持管を装着し、前記ファイバー保持部材に前記フ
ァイバー保持管を光軸方向に移動し得る案内孔を形成し
たことを特徴とするものである。
【0023】また、請求項14記載の光学装置の組立治
具は、請求項8,9,10,11,12又は13記載の
組立治具において、前記光学要素は、光アイソレータで
あることを特徴とするものである。
【0024】
【作用】上記構成の光学装置の組立方法及びその組立冶
具の作用を説明する。
【0025】請求項1記載の光学装置の組立方法によれ
ば、保持部材の一方を自動調心構造により支持してθ方
向を調整できるようにしたものであるから、簡素な組立
治具により、両部材の接合面同士が密着して光軸精度の
向上を図ることが可能となる。
【0026】請求項2記載の光学装置の組立方法によれ
ば、前記保持部材の一方の円柱形状と、その円柱形状の
保持部材を当接し得る円錐状に形成された当接面との組
合せからなる自動調心構造により、θ方向を調整できる
ようにしたものであるから、簡素な組立治具により、両
部材の接合面同士が密着して光軸精度の向上を図ること
が可能となる。
【0027】請求項3記載の光学装置の組立方法によれ
ば、円柱状の保持部材に形成される圧力痕を利用してα
方向の位置を規制してx,y,α方向の調整を容易とし
たものであるから、光軸合わせが容易となる。
【0028】請求項4記載の光学装置の組立方法によれ
ば、当接面は、少なくとも3本の爪から形成されたもの
であるから、安定した調整が可能となる。
【0029】請求項5記載の光学装置の組立方法によれ
ば、山形状突起部により、円柱状の保持部材に圧力痕が
形成され易くなる。
【0030】請求項6記載の光学装置の組立方法によれ
ば、ファイバー保持管を光軸方向に移動することにより
z方向の調整が可能となる。
【0031】請求項7記載の光学装置の組立方法によれ
ば、光アイソレータにおいて、簡素な組立治具により、
光軸精度の向上を図ることが可能となる。
【0032】請求項8記載の光学装置の組立冶具によれ
ば、保持部材の一方を自動調心構造により支持してθ方
向を調整できるようにしたものであるから、両部材の接
合面同士が密着して光軸精度が向上する。また、組立冶
具は、自動調心構造と押圧移動手段とから構成したもの
であるから、構成が簡素となる。
【0033】請求項9記載の光学装置の組立冶具によれ
ば、前記保持部材の一方の円柱形状と、その円柱形状の
保持部材を当接し得る円錐状に形成された当接面との組
合せからなる自動調心構造により、θ方向を調整できる
ようにしたものであるから、両部材の接合面同士が密着
して光軸精度が向上する。また、組立冶具は、自動調心
構造と押圧移動手段とから構成したものであるから、構
成が簡素となる。
【0034】請求項10記載の組立冶具によれば、円柱
状の保持部材に形成される圧力痕を利用してα方向の位
置を規制してx,y,α方向の調整を容易としたもので
あるから、光軸合わせが容易となる。
【0035】請求項11記載の光学装置の組立冶具によ
れば、当接面は、少なくとも3本の爪から形成されたも
のであるから、安定した調整が可能となる。
【0036】請求項12記載の光学装置の組立冶具によ
れば、山形状突起部により、円柱状の保持部材に圧力痕
が形成され易くなる。
【0037】請求項13記載の光学装置の組立冶具によ
れば、ファイバー保持管を光軸方向に移動することによ
りz方向の調整が可能となる。
【0038】請求項14記載の光学装置の組立治具によ
れば、光アイソレータにおいて、簡素な組立治具によ
り、光軸精度の向上を図ることが可能となる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0040】図6は本発明に係る光学装置としての光ア
イソレータ装置を示す断面図である。
【0041】同図に示す光アイソレータ装置10は、一
対の光ファイバー11,12の端部11a,12a間
に、光学要素としての光アイソレータ13を配設したも
のである。
【0042】前記光アイソレータ13は、SUS304
等の金属からなる円柱形状の光学要素保持部材14によ
り、その略中央部に所定の位置精度で保持されている。
【0043】前記光ファイバー11,12の端部11
a,12aには、SUS316等の金属からなるファイ
バー保持管(フェルール)15,16をそれぞれ装着し
ている。
【0044】一方の光ファイバー11のファイバー保持
管15は、ファイバー保持部材17により保持され、他
方の光ファイバー12のファイバー保持管16は、光ア
イソレータ13に対して光軸が一致するように、光学要
素保持部材14の下面14cに設けた貫通孔14aに嵌
合してYAGレーザ溶接等により接合保持されている。
【0045】ファイバー保持部材17は、SUS304
等の金属からなる円柱形状を有し、中央部にファイバー
保持管15を移動し得る案内孔17aを設けて、一方の
光ファイバー11の光軸方向zの位置を調整できるよう
にしている。
【0046】そして、後述するように、光アイソレータ
13と一方の光ファイバー11の端部11aとが同一光
軸上に配置されるように光軸合わせを行った後、前記両
保持部材14,17の接合面14b,17b同士を溶接
して本光アイソレータ装置10が組み立てられる。
【0047】図1は本発明の光学装置の組立冶具の一実
施例を示す概略構成図である。
【0048】同図に示す組立冶具20は、光学要素保持
部材14を押圧して移動する押圧移動手段21と、ファ
イバー保持部材17を支持する支持部材22とを有して
いる。
【0049】前記押圧移動手段21は、当接レバー21
aと駆動レバー21bとがL字状に溶接又は捩子止めに
て結合されたL字部材23と、光学要素保持部材14を
後述する当接面21dに載置し、ファイバー保持部材1
7に対して押圧した状態で、水平方向x,y及び回転方
向αに移動するための図示しない移動機構を具備してい
る。L字部材23は、その全体がそのL字交差点近傍に
形成された支点21cを中心として回動できるようにな
っている。また、駆動レバー21bは、図示しないプラ
ンジャーにより押圧されて当接レバー21aが上側に持
ち上げられる構造となっている。
【0050】当接レバー21aは、その先端側に、光学
要素保持部材14の接合面(上面)14bを上にして載
置し得る逆円錐状に形成された複数(例えば3つ)の爪
からなる当接面21dを設けている。また、3つの爪の
うちの1つに山形状突起部21eを形成し、両保持部材
14,17の接合面14b,17b同士を所定圧力で押
圧してθ方向を調整した際に、光学要素保持部材14の
角に圧力痕14′が形成されるようにしている。これに
より、圧力痕14′を利用してα方向の位置を規制して
x,y,α方向の調整が容易となる。また、3つの爪2
1cにより、光学要素保持部材14を安定して載置でき
る。なお、当接レバー21aを光学要素保持部材14と
比較して硬度を高くしておくことが望ましい。また、当
接レバー21aは、光学要素保持部材14の接合面(上
面)14bを上にして当接面21dに載置した構造とし
たが、光学要素保持部材14の下面14cを上にしてそ
の上から当接面21dを被せる構造としてもよい。ま
た、光学要素保持部材14の円柱形状と、逆円錐状に形
成された当接面21dとにより、光学要素保持部材14
のθ方向を自動的に調整する自動調心構造を形成してい
る。
【0051】前記支持部材22は、前記図8に示したよ
うに、ファイバー保持部材用としてVブロック2と押え
部材3とから成る挟持機構1を具備している。
【0052】次に、本発明の光学装置の組立方法の一実
施例として、上記構成の組立冶具20を用いた前記光ア
イソレータ装置10の組立方法を説明する。
【0053】まず、光学要素保持部材14の貫通孔14
aに他方の光ファイバー12の端部12aに装着された
ファイバー保持管16を挿入して、YAGレーザ溶接等
により接合する。これにより、光学要素保持部材14と
他方の光ファイバー12の端部12aとが位置する点
は、光軸方向z及びx,y方向として仮相的に位置決め
される。
【0054】次に、光学要素保持部材14の接合面14
bを上にして、組立冶具20の押圧移動手段21の当接
面21dに載置する。
【0055】そして、支持部材21の挟持機構1により
ファイバー保持部材17を挟持し、図3に示すように、
押圧移動手段21の図示しない移動機構により光学要素
保持部材14をファイバー保持部材17に対して上方向
に押圧する。
【0056】光学要素保持部材14は、図4に示すよう
に、自動調心機構により自らの姿勢を垂直とする。すな
わち、θ方向が自動的に調整させる。この際に、光学要
素保持部材14の角に圧力痕14′が形成される。この
圧力痕14′により、光学要素保持部材14のα方向の
位置が規制され、光学要素保持部材14の水平方向x,
y及び回転方向αの調整が容易となる。
【0057】次に、図5に示すように、押圧移動手段2
1の図示しない移動機構により光学要素保持部材14を
水平方向x,y及び回転方向αに移動し、一対の光ファ
イバー11,12及び光アイソレータ13に実際に光を
通過させ、その光量に基づいて調整を行い、光量が最大
となった所で、光学要素保持部材14とファイバー保持
部材17との接合面14b,17b同士をYAGレーザ
溶接等により接合する。一方の光ファイバー11と一体
となったファイバー保持管15を光軸方向zに移動して
焦点13aの位置を調整し、同じく一対の光ファイバー
11,12及び光アイソレータ13に実際に光を通過さ
せ、その光量に基づいて調整を行い、光量が最大となっ
た所で、ファイバー保持部材17と一方の光ファイバー
11の端部11aに装着されたファイバー保持管15と
をYAGレーザ溶接等により接合して、本光アイソレー
タ装置10が組み立てられる。
【0058】このような上記実施例によれば、光軸ずれ
eを従来の3乃至5μmに対して1μmに抑えることが
できることから、簡素な組立治具により、光軸精度の向
上を図ることの可能な光学装置の組立方法及びその組立
冶具を提供することができる。
【0059】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施できる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した請求項1記載の組立方法の
発明によれば、保持部材の一方を自動調心構造により支
持してθ方向を調整できるようにしたものであるから、
両部材の接合面同士が密着するので、簡素な組立治具に
より、光軸精度の向上を図ることの可能な光学装置の組
立方法を提供することができる。
【0061】請求項2記載の光学装置の組立方法によれ
ば、前記保持部材の一方の円柱形状と、その円柱形状の
保持部材を当接し得る円錐状に形成された当接面との組
合せからなる自動調心構造により、θ方向を調整できる
ようにしたものであるから、両部材の接合面同士が密着
するので、簡素な組立治具により、光軸精度の向上を図
ることの可能な光学装置の組立方法を提供することがで
きる。
【0062】請求項3記載の光学装置の組立方法によれ
ば、円柱状の保持部材に形成される圧力痕を利用してα
方向の位置を規制してx,y,α方向の調整を容易とし
たものであるから、光軸合わせが容易となる。
【0063】請求項4記載の光学装置の組立方法によれ
ば、当接面は、少なくとも3本の爪から形成されたもの
であるから、安定した調整が可能となる。
【0064】請求項5記載の光学装置の組立方法によれ
ば、山形状突起部により、円柱状の保持部材に圧力痕が
形成され易くなる。
【0065】請求項6記載の光学装置の組立方法によれ
ば、ファイバー保持管を光軸方向に移動することにより
z方向の調整が可能となる。
【0066】請求項7記載の光学装置の組立方法によれ
ば、光アイソレータにおいて、簡素な組立治具により、
光軸精度の向上を図ることが可能となる。
【0067】請求項8記載の光学装置の組立冶具によれ
ば、保持部材の一方を自動調心構造により支持してθ方
向を調整できるようにしたものであるから、両部材の接
合面同士が密着して光軸精度が向上する。また、組立冶
具は、自動調心構造と押圧移動手段とから構成したもの
であるから、構成が簡素となる。従って、簡素な組立治
具により、光軸精度の向上を図ることの可能な光学装置
の組立冶具を提供することができる。
【0068】請求項9記載の光学装置の組立冶具によれ
ば、前記保持部材の一方の円柱形状と、その円柱形状の
保持部材を当接し得る円錐状に形成された当接面との組
合せからなる自動調心構造により、θ方向を調整できる
ようにしたものであるから、両部材の接合面同士が密着
して光軸精度が向上する。また、組立冶具は、自動調心
構造と押圧移動手段とから構成したものであるから、構
成が簡素となる。従って、簡素な組立治具により、光軸
精度の向上を図ることの可能な光学装置の組立冶具を提
供することができる。
【0069】請求項10記載の組立冶具によれば、円柱
状の保持部材に形成される圧力痕を利用してα方向の位
置を規制してx,y,α方向の調整を容易としたもので
あるから、光軸合わせが容易となる。
【0070】請求項11記載の光学装置の組立冶具によ
れば、当接面は、少なくとも3本の爪から形成されたも
のであるから、安定した調整が可能となる。
【0071】請求項12記載の光学装置の組立冶具によ
れば、山形状突起部により、円柱状の保持部材に圧力痕
が形成され易くなる。
【0072】請求項13記載の光学装置の組立冶具によ
れば、ファイバー保持管を光軸方向に移動することによ
りz方向の調整が可能となる。
【0073】請求項14記載の光学装置の組立治具によ
れば、光アイソレータにおいて、簡素な組立治具によ
り、光軸精度の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置の組立冶具の一実施例を示す
概略構成図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明の光学装置の組立方法の一実施例を示す
原理図である。
【図4】本発明の光学装置の組立方法の一実施例を示す
原理図である。
【図5】本発明の光学装置の組立方法の一実施例を示す
原理図である。
【図6】本発明に係る光学装置としての光アイソレータ
装置を示す断面図である。
【図7】従来の光学装置の組立方法を示す平面図であ
る。
【図8】従来の光学装置の組立方法を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
11,12 光ファイバー 11a,12a 光ファイバーの端部 13 光アイソレータ(光学要素) 14 光学要素保持部材 14b,17b 接合面 14′ 圧力痕 15,16 ファイバー保持管 17 ファイバー保持部材 17a 案内孔 20 組立冶具 21 押圧移動手段 21d 当接面 21e 山形状突起部 22 支持部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の光学要素保持部材により保持さ
    れた光学要素と金属製のファイバー保持部材により保持
    された光ファイバーの端部とが同一光軸上に配置される
    ように光軸合わせを行った後、前記両保持部材の接合面
    同士を溶接して組み立てる光学装置の組立方法におい
    て、前記光軸合わせは、前記保持部材の一方を自動調心
    構造により支持し、前記両保持部材の接合面同士を所定
    圧力で押圧してθ方向を調整し、前記両保持部材を接合
    面に対して平行に相対移動してx,y,α方向を調整し
    て行うことを特徴とする光学装置の組立方法。
  2. 【請求項2】 前記自動調心構造は、前記保持部材の一
    方の円柱形状と、その円柱形状の保持部材を当接し得る
    円錐状に形成された当接面との組合せからなることを特
    徴とする請求項1記載の光学装置の組立方法。
  3. 【請求項3】 前記光軸合わせは、前記両保持部材の接
    合面同士を所定圧力で押圧してθ方向を調整した際に、
    前記円柱状の保持部材に形成される圧力痕を利用してα
    方向の位置を規制してx,y,α方向の調整を容易とし
    たことを特徴とする請求項2記載の光学装置の組立方
    法。
  4. 【請求項4】 前記当接面は、少なくとも3本の爪から
    形成されたことを特徴とする請求項2又は3記載の光学
    装置の組立方法。
  5. 【請求項5】 前記爪のうち少なくとも1本は、前記円
    柱状の保持部材に圧力痕を形成するための山形状突起部
    を有することを特徴とする請求項4記載の光学装置の組
    立方法。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバーの端部に金属製のファ
    イバー保持管を装着し、前記ファイバー保持部材に前記
    ファイバー保持管を光軸方向に移動し得る案内孔を形成
    し、前記ファイバー保持管を光軸方向に移動してz方向
    を調整した後、ファイバー保持部材とファイバー保持管
    とを溶接すること特徴とする請求項1,2,3,4又は
    5記載の光学装置の組立方法。
  7. 【請求項7】 前記光学要素は、光アイソレータである
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載
    の光学装置の組立方法。
  8. 【請求項8】 金属製の光学要素保持部材により保持さ
    れた光学要素と金属製のファイバー保持部材により保持
    された光ファイバーの端部とが同一光軸上に配置される
    ように光軸合わせを行った後、前記両保持部材の接合面
    同士を溶接して組み立てる光学装置の組立方法に適用さ
    れる組立冶具において、前記保持部材の一方を支持する
    自動調心構造と、前記両保持部材の接合面同士を所定圧
    力で押圧しつつ、前記両保持部材を接合面に対して平行
    に相対移動し得る押圧移動手段とを有することを特徴と
    する組立冶具。
  9. 【請求項9】 前記自動調心構造は、前記保持部材の一
    方の円柱形状と、その円柱形状の保持部材を当接し得る
    円錐状に形成された当接面との組合せからなることを特
    徴とする請求項8記載の組立冶具。
  10. 【請求項10】 前記円柱形状の保持部材は、前記両保
    持部材の接合面同士を所定圧力で押圧してθ方向を調整
    した際に、圧力痕が形成し得ることを特徴とする請求項
    9記載の組立冶具。
  11. 【請求項11】 前記当接面は、少なくとも3本の爪か
    ら形成されたことを特徴とする請求項9又は10記載の
    組立冶具。
  12. 【請求項12】 前記爪のうち少なくとも1本は、前記
    円柱状の保持部材に圧力痕を形成するための山形状突起
    部を有することを特徴とする請求項11記載の組立冶
    具。
  13. 【請求項13】 前記光ファイバーの端部に金属製のフ
    ァイバー保持管を装着し、前記ファイバー保持部材に前
    記ファイバー保持管を光軸方向に移動し得る案内孔を形
    成したことを特徴とする請求項8,9,10,11又は
    12記載の組立冶具。
  14. 【請求項14】 前記光学要素は、光アイソレータであ
    ることを特徴とする請求項8,9,10,11,12又
    は13記載の組立治具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107830953A (zh) * 2017-12-08 2018-03-23 中水北方勘测设计研究有限责任公司 内挂式自动砝码加载装置

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