JPH06271907A - ベルレス高炉における原料装入方法 - Google Patents

ベルレス高炉における原料装入方法

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JPH06271907A
JPH06271907A JP5810093A JP5810093A JPH06271907A JP H06271907 A JPH06271907 A JP H06271907A JP 5810093 A JP5810093 A JP 5810093A JP 5810093 A JP5810093 A JP 5810093A JP H06271907 A JPH06271907 A JP H06271907A
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JP5810093A
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Kenji Takihira
憲治 滝平
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高炉へ装入する原料の炉半径方向の分布を制
御する。 【構成】 炉頂ホッパ10の下部に配設された流量調整ゲ
ート22から排出される原料1を傾動角θを可変とする旋
回シュートを一定の旋回速度ωで旋回させて炉内に装入
するに際し、旋回シュート24から投入される原料1が炉
内装入物の上面に衝突するときの平面的な落下点軌跡の
合計長(LO )と、当バッチの原料装入総量(WO )と
から落下点軌跡の単位長さ当りの原料装入量Wd =WO
/LO を求め、このWd が一定になるように流量調整ゲ
ート22の開度を制御して、炉半径方向の分布をバランス
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベルレス式原料装入装置
の下部に配設され旋回半径を可変とした旋回シュートを
介して炉内に装入される原料の炉半径方向の分布を最適
に制御することができるベルレス高炉における原料装入
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉の大型化により高炉の出銑量は著し
く増大しているが、大型化のメリットを生かすためには
高炉操業を安定化することが大切である。特に大型高炉
では、炉況の悪化により出銑量が大幅に低下し、次工程
に大きな影響を及ぼすことになる。このため高炉操業に
際して種々の操業条件をコントロールしなければならな
いが、特に高炉の炉頂における鉱石とコークスの分布の
コントロールには各種要因が複雑に絡み合っているが、
主な要因は下記の通りである。 (1)原料(鉱石、コークス)の物理的特性−密度、粒
度、内部摩擦係数など (2)原料の装入速度 (3)装入条件−鉱石とコークスとの層厚比、ストック
ラインレベル (4)旋回シュートの傾動角 (5)装入シーケンス (6)炉内ガス流 ベルレス高炉で旋回シュートを介して原料が装入される
と鉱石とコークスの分布が決まるが、燃料比の低減、操
業上の安定化の上で重要なのは炉内原料の鉱石層とコー
クス層の高炉半径方向の分布である。すなわち高炉操業
における装入原料分布制御の考え方はコークス量に対す
る鉱石量の比( Ore/Coke)の半径方向分布の最適化を
問題にしてきた。
【0003】高炉内に装入された鉱石を炉内を上昇する
高温の還元ガスによって効率よく加熱と還元を行うに
は、鉱石に還元ガスを均等に供給する必要があるが、実
操業では原料特性、堆積特性等が影響するため均等にす
るのが難しく、原料の物理的、化学的変動、炉況の不調
等による原料分布の乱れが生じ易い。原料分布の乱れに
より上昇する還元ガスのバランスがくずれると局部的な
偏流を生じ、棚吊りやスリップ等が多発して炉況が悪化
する。
【0004】このため炉内ガスを均等に分散させるので
はなく還元ガス流の一部を炉中心部に集中させるという
のが一般的になってきている。例えば特公昭64−9373号
公報には、各チャージにおけるコークスの装入を経時的
に少なくとも2系列に分け、当該チャージのコークス総
装入量の92〜98.5重量%を前装入の鉱石層を全て覆うよ
うに装入し、最終の装入系列では当該チャージのコーク
ス総装入量の8〜 1.5重量%を炉中心部へ集中的に装入
することにより、炉中心部の( Ore/Coke)比を炉中心
部以外の( Ore/Coke)比よりも実質的に小さくなるよ
うに堆積させる方法が開示されている。
【0005】ところで一般にベルレス式の原料装入装置
を有する高炉における原料装入方法では、炉頂ホッパの
下部に配設された流量調整ゲートから排出される原料の
量(体積)を一定にすると共に、旋回シュートの旋回速
度を一定にし、さらに設定旋回数内で投入を終了するよ
うにする排出速度一定制御が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように単位時間
当りに排出する原料の量を一定にする排出速度一定制御
のような方法では、たとえば旋回シュートにより原料を
炉壁部分から高炉中心部分にかけて原料を装入するよう
な原料装入パターンを選択した場合、炉壁部分に投入し
た場合と高炉中心部分に投入した場合では、原料が直接
装入される部分の長さが半径に比例して小さくなってい
く。
【0007】それにもかかわらず、原料装入シュートの
旋回速度は常に一定であるため、必然的に高炉中心部分
では炉壁部分に較べて、単位長さ当りに装入される原料
の量は多くなって中心部分で層厚は厚くなる。特に鉱石
を装入する場合には、炉壁部分にまいた鉱石はその落下
エネルギーによってコークス層を崩して中心部分へと流
れ込むため、高炉中心部分の鉱石層厚はますます厚くな
ってしまう。
【0008】このため炉中心部の( Ore/Coke)比が目
標通りに小さくならず炉中心部の通気性や通液性が悪化
し、高炉中心部の活性化を阻害するという問題点があっ
た。本発明は、前記従来技術の問題点を解決し、旋回半
径を可変とした旋回シュートを介して炉内に装入される
原料の炉半径方向の分布を最適に制御することができる
ベルレス高炉における原料装入方法を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、炉頂ホッパの下部に配設した流量調整ゲー
トから排出される原料を旋回半径を可変とすることので
きる旋回シュートを介して炉内に装入するベルレス高炉
における原料装入方法において、前記旋回シュートを一
定の旋回速度で旋回させて投入される1バッチ当りの原
料落下点軌跡の合計長(L0 )と、予め決定されている
原料装入総量(W0 )とから落下点軌跡の単位長さ当り
の原料装入量Wd =(W0 /L0 )を求め、この単位長
さ当りの原料装入量(Wd )が一定となるように前記流
量調整ゲートから排出される原料排出速度を制御しつ
つ、前記旋回シュートからの原料落下点軌跡の合計長
(L0)に従って原料を装入することを特徴とするベル
レス高炉における原料装入方法である。
【0010】
【作用】本発明によれば、旋回シュートを旋回させると
共に旋回半径を変更して直接炉内に装入される原料装入
バッチ当りにおける原料落下点軌跡の合計長さ(L0
を割り出したのち、原料装入総量(W0 )から、単位長
さ当りに装入される原料量(Wd =W0 /L0 )が一定
となるように炉頂バンカの下部に設けた流量調整ゲート
から排出される原料排出速度を制御する。
【0011】このため特に鉱石を高炉の炉壁部から炉中
心部にかけて装入するような場合に中心部の鉱石層厚
が、このような制御によらない従来の場合に較べて小さ
くなる。その結果、高炉中心部の鉱石層が厚くなること
による炉心部の不活性化を防止できる。図2は旋回シュ
ートの旋回半径を可変にして一定の旋回速度(角速度
ω)で1バッチの原料を装入したときの高炉内の原料上
面における原料落下点の軌跡の一例を平面で示す線図で
ある。
【0012】この図2において、高炉内の原料上面にお
ける原料落下点の軌跡は、主に半径3r0 と半径2r0
と半径r0 との3つの円によってなされている。この3
つの円をそれぞれ1旋回する際の原料落下点の軌跡にお
いて、LS は旋回シュートによる原料の装入開始点であ
り、Le は装入終了点である。またLa は半径3r0
円軌跡から半径2r0 の円軌跡へ移るときの軌跡長さで
あり、Lb は半径2r 0 の円軌跡から半径r0 の円軌跡
へ移るときの軌跡の長さである。さらにL1 は半径3r
0 の円周長であり、L2 は半径2r0 の円軌跡の円周長
であり、L3 は半径r0 の円軌跡の円周長である。
【0013】この図2において、円周長L1 とL2 とL
3 は、それぞれ次式で表すことができる。 L1 =3×2πr0 …(1) L2 =2×2πr0 …(2) L3 =2πr0 …(3) したがって高炉内の原料上面における原料落下点軌跡の
合計長さL0 は次式で表すことができる。
【0014】L0 =L1 +L2 +L3 +La +Lb ここでLa とLb の円周方向の長さは極く短いのでこれ
を無視すると、落下点軌跡の合計長さは次式で表すこと
ができる。 L0 ≒L1 +L2 +L3 =12πr0 …(4) 前述の(1)〜(3)式から明らかなように円周長L1
と円周長L2 とはそれぞれ円周長L3 のそれぞれ3倍と
2倍の長さになるような落下点軌跡による原料装入の場
合を示している。
【0015】この場合における3つの円による原料の総
装入量をW0 とすると落下点軌跡の単位長さ当りの原料
装入量Wd は次式により求めることができる。 Wd =W0 /L0 =L1 +L2 +L3 =W0 /(3×2πr0 +2×2πr0 +2πr0 ) …(5) また旋回速度(角速度ω)が一定の旋回シュートから投
入される原料が、炉内装入物の表面に衝突する寸前の半
径3r0 、2r0 およびr0 における原料周速度V1
2 およびV3 は次式で表すことができる。
【0016】V1 =3r0 ×ω …(6) V2 =2r0 ×ω …(7) V3 =r0 ×ω …(8) 式(1)、(2)および(3)により求まる円周長
1 、L2 およびL3 への各原料装入量W1 、W2 およ
びW3 は式(5)で求まる落下点軌跡の単位長さ当りの
原料装入量Wd を用いてそれぞれ次式で表すことができ
る。
【0017】W1 =L1 ×Wd …(9) W2 =L2 ×Wd …(10) W3 =L3 ×Wd …(11) なお、ここでは軌跡から軌跡への移行長さLa 、Lb
の単位長さ当りの原料装入量は無視しているのでW0
1 +W2 +W3 となるが軌跡移行長さLa 、Lb に対
応する円周長さを求めてここに装入される原料を計算に
取り込むことも可能である。
【0018】前述のように旋回シュートの角速度ωが一
定であるから原料が円周長L1 、L 2 およびL3 に沿っ
て1旋回する所要時間tは同じであり、1旋回する所要
時間は次式により求まる。すなわち式(1)、(2)、
(3)および式(6)、(7)、(8)式より t=L1 /V1 =L2 /V2 =L3 /V3 =2π/ω …(12) したがって総所要時間T=3t=6π/ωとなる。
【0019】式(12)で示す所要時間tで円周長L1
2 およびL3 に沿って装入される式(9)、(10)、
(11)で求まる各原料装入量W1 、W2 およびW 3
単位時間当りの装入量すなわち流量調整ゲートからの原
料排出速度Wg1、Wg2およびWg3は式(9)、(10)、
(11)および式(12) ならびに式(1)、(2)、
(3)を用いると次式で表すことができる。
【0020】 Wg1=W1 /t=(L1 ×Wd )/(2π/ω)=3r0 ωWd …(13) Wg2=W2 /t=(L2 ×Wd )/(2π/ω)=2r0 ωWd …(14) Wg3=W3 /t=(L3 ×Wd )/(2π/ω)=r0 ωWd …(15) 従来のように旋回シュートの旋回速度一定でかつ流量調
整ゲートからの原料排出速度を一定とした場合、高炉の
旋回シュートを炉壁部から炉心部に原料を装入するほ
ど、すなわち原料落下点の半径rが小さくなるほど原料
落下点の周速度が小さくなる。このため高炉炉心部ほど
原料落下点の軌跡単位長さ当りの装入量が増大してい
た。
【0021】これに対して本発明では落下点軌跡の単位
長さ当りの原料装入量W0 を求め、旋回シュートを旋回
すると共に旋回半径を変更しながら1バッチの原料装入
過程で原料落下点の軌跡上に単位長さ当り、例えば図2
の円周長L1 、L2 およびL3 に原料排出速度Wg1、W
g2およびWg3がそれぞれ式(13) 、 (14) 、 (15)から
求まる3Wd 、2Wd 、Wd になるように流量調整ゲー
トの開度を制御するものである。これによって炉半径方
向の原料分布の最適化を達成する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1は、本発明が実施された高炉へのベルレス式原
料装入装置の構成図である。図1に示すように炉頂ホッ
パ20には高炉10へ装入される原料1が蓄えられている。
流量調整ゲート22は排出速度Wg に従った開度で所定時
間だけ聞くことにより、旋回シュート24へ原料を供給す
るものである。旋回シュート24は一定の角速度ωで旋回
しながら傾斜角θを可変とすることができるものであ
り、これにより高炉10内の原料1上面の炉壁側円周部に
も炉心部にも原料を装入できるようになっている。
【0023】レベル計26は、例えばマイクロ波測長セン
サにより、高炉10内の原料1上面と旋回シュート24との
間の距離l2 の測定を行い、この測定された長さl2
旋回シュート制御演算器50へ出力する。また傾動制御装
置30は、旋回シュート制御演算器50からの傾動角指令に
従ってサーボモータ31の位置決めを行い、これにより、
傾動駆動機構32を介して旋回シュート24を指令された傾
動角θにするものである。
【0024】旋回制御装置35は、旋回シュート制御演算
器50の指令に従ってインダクションモータ37の速度制御
を行い、これにより旋回駆動機構39を介して旋回シュー
ト24を一定の角速度ωをもって旋回させるものである。
原料落下点の旋回半径rは、傾斜角θにおける旋回シュ
ート24の旋回半径r1とし、旋回シュートからの原料1
の落下距離をr2 とし、旋回シュート24の長さをl1
し、レベル計26により求められる高炉10内の原料1上面
から旋回シュート24までの距離をl2 とすると次式のよ
うに求めることができる。
【0025】 r1 =l1 sin θ r2 =√{4P(l2 −l1 cos θ)} r =r1 −r2 1 sin θ−√{4P(l2 −l1 cos θ)}… (16) なお式(16)では、係数Pが用いられているがこれは、
旋回シュート24から落下する原料の排出速度Wg や、旋
回シュート24の傾動角θや、装入される原料1の粒度、
性状の相違等により、たとえば高炉10内の原料1上面と
旋回シュート24との間の距離l2 や、旋回シュート24の
傾動角θが同一であっても、前述の落下距離が異なるた
めである。
【0026】このような係数Pは、このような落下距離
2 に影響を与える要因毎にマップとして旋回シュート
制御演算器50に記憶されている。本発明ではまず式(1
6)を用いて高炉10内の原料1上面において図2に示す
ような原料装入開始点LS から原料落下点軌跡が半径3
o 、中径2ro および半径ro の3つの円によってな
されて装入終了点LE で終了するような、原料落下軌跡
が得られる旋回シュート24の角速度ωおよび傾動角度θ
のスケジュルを演算器52から旋回シュート制御演算器50
に入力する。
【0027】旋回シュート制御演算器50では(1)、
(2)、(3)を用いて半径3rO 、2rO 、rO にお
ける原料落下軌跡の3つの円周長L1 、L2 、L3 を求
めると共に式(4)を用いて原料落下点の軌跡合計長さ
O を算出する。一方、設定器52から旋回シュート制御
演算器50に当該バッチの原料総装入量WO を入力する。
旋回シュート制御演算器50の内部では、入力された軌跡
合計長さLO と原料総装入量WO とから前記の式(5)
を用いて落下軌跡の単位長さ当りの原料装入量W d =W
O /LO を求める。
【0028】次に旋回シュート制御演算器50では、設定
器52から入力された一定の角速度ωをもって1旋回の所
要時間t=2πrO をもって旋回シュートから投入され
る原料の半径3rO 、2rO およびrO における原料落
下軌跡の原料周速度V1 、V 2 およびV3 を前記の式
(6)、(7)、(8)を用いて求めると共に、3つの
円周長L1 、L2 、L3 および単位長さ当りの原料装入
量Wd から式(9)、(10)、(11)を用いて円周長L
1 、L2 、L3 上に沿ってそれぞれ装入される原料装入
量W1 、W2 およびW3 を求める。
【0029】そして旋回シュート制御演算器50の内部で
は円周長L1 、L2 およびL3 上にそれぞれ装入される
原料装入量W1 、W2 およびW3 を式(9)、(10)、
(11)を用いて算出する。さらに演算器50では、旋回シ
ュート24が一旋回する時間t=2π/ωであるので原料
落下軌跡の円周長L1 、L2 、L3 に沿って装入される
単位時間当りの原料装入量、換言すれば流量調整ゲート
22からの原料排出速度Wg1、Wg2、Wg3を前記の式(1
3)、(14)、(15)を用いて算出する。
【0030】本発明では、前述のように傾動角θを可変
にした旋回シュート24を一定の旋回角速度ωで旋回させ
て高炉10内に投入される原料1の1バッチ当りの原料落
下点軌跡が図2に示すように原料1の装入開始点LS
ら炉内への装入を開始し、半径3rO 、2rO およびr
O の3つの円によってなされ、装入終了点LE で装入を
終了するものである。
【0031】この場合にまず原料落下点軌跡が半径3r
O で円周長L1 に沿って装入する場合には流量調整ゲー
ト22から原料排出速度Wg1=3rO ωWd として排出す
る。次に半径2rO で円周長L2 に沿って装入する場合
には原料排出速度Wg2=2r O ωWd として排出し、さ
らに半径rO で円周長L3 に沿って装入する場合には原
料排出速度Wg3=rO ωWd で装入するものである。
【0032】このような原料装入を行うことによって落
下軌跡の単位長さ当りの原料装入量Wd を一定とした装
入が達成され、炉心部の原料層厚が炉壁部より極端に厚
くなるのを防止することができる。図3は本発明を実施
した結果を示す炉半径方向の鉱石層厚率(LO /(LO
+LC ))の変化を示したものである。実線は本発明に
よる制御を実施する前のものを示し、破線は実施した後
のものを示している。どちらも同じ装入量、装入パター
ンで行ったもであるが、制御実施後の方が制御実施前に
較べて高炉中心部のLO /(LO +LC )が小さくなっ
ている。この結果、制御実施後は中心部鉱石層厚の増加
による炉心部の不活性化を防ぐことができるようになっ
た。
【0033】すなわち図4に示すように本発明の実施前
に較べて実施後は炉底温度の低下による炉心部の不活性
化が解消され、炉底温度が好適な範囲に維持することが
でき炉心部を活性化することができた。
【0034】
【発明の効果】本発明は、ベルレス方式の原料装入装置
を有する高炉において、原料を装入する際にどの部分に
おいても単位長さ当りに装入する原料の量が一定になる
ように装入するようにしたため、炉壁部分と高炉中心部
分での原料装入量のアンバランスがなくなって中心部分
の層厚を小さくすることができる。その結果、高炉中心
部分での鉱石層厚の低下による炉心部の活性化が達成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施された高炉への原料装入装置の構
成図である。
【図2】旋回半径を可変して原料を装入したときの高炉
内原料上面における原料落下点の軌跡の一例を示す線図
である。
【図3】炉半径方向のLO /(LO +LC )分布を本発
明の実施前と実施後とを比較して示す線図である。
【図4】炉底温度の推移を本発明の実施前と制御実施後
とを比較して示す線図である。
【符号の説明】
1 原料 10 高炉 20 炉頂ホッパ 22 流量調整ゲート 30 傾動制御装置 31 サーボモータ 32 傾動駆動機構 35 旋回制御装置 37 インダクションモータ 39 旋回駆動機構 50 旋回シュート制御演算器 52 設定器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉頂ホッパの下部に配設した流量調整ゲ
    ートから排出される原料を旋回半径を可変とすることの
    できる旋回シュートを介して炉内に装入するベルレス高
    炉における原料装入方法において、前記旋回シュートを
    一定の旋回速度で旋回させて投入させる1バッチ当りの
    原料落下点軌跡の合計長(L0 )と、予め決定されてい
    る原料装入総量(W0 )とから落下点軌跡の単位長さ当
    りの原料装入量Wd =(W0 /L0 )を求め、この単位
    長さ当りの原料装入量Wd が一定になるように前記流量
    調整ゲートから排出される原料排出速度を制御しつつ、
    前記旋回シュートからの原料落下点軌跡の合計長
    (L0 )に従って原料を装入することを特徴とするベル
    レス高炉における原料装入方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110735011A (zh) * 2018-07-20 2020-01-31 马永涛 高炉放料角度模拟模型及其***

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