JPH0627175B2 - 速硬化性樹脂組成物 - Google Patents

速硬化性樹脂組成物

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JPH0627175B2
JPH0627175B2 JP60117309A JP11730985A JPH0627175B2 JP H0627175 B2 JPH0627175 B2 JP H0627175B2 JP 60117309 A JP60117309 A JP 60117309A JP 11730985 A JP11730985 A JP 11730985A JP H0627175 B2 JPH0627175 B2 JP H0627175B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は速硬化性樹脂組成物に関する。更に詳しくは、
瞬間的に硬化可能な被覆剤、接着剤、成型剤等の調製に
有用な樹脂組成物に関する。
[従来技術] 遊離のイソシアネートと活性水素を組み合わせた硬化性
樹脂組成物は、例えばポリイソシアネート(Desmodur
系)とアルキド樹脂(Desmophen系)を組み合わせた二成
分ポリオール硬化型ポリウレタン塗料が知られている。
ところで、この組み合わせ系では上記イソシアネートと
活性水素の常温反応性を利用しているので、塗料として
の可使時間が制限されるものの、その可使時間は通常、
数日〜1週間程度である。従って、早期硬化を達成する
には一般に触媒(例、ジブチルスズジラウレート)の配
合、または加熱硬化処理が採用される。
しかしながら、遊離のアシルイソシアネート基と活性水
素の組み合わせを採用した硬化性樹脂組成物は、未だ開
発、提供されていない。
[発明完成の経緯] 本出願人は、式: [式中、RはHまたは低級アルキル基(例、メチル、エチ
ル、プロピル)を示す。] で表わされるアルケノイルイソシアネートの合成に成功
し、すでに特許出願中である。α−アルキルアクリロイ
ルイソシアネート(R:低級アルキル基)は、α−アルキ
ルアクリルアミドとオキザリルハライドを反応させる新
規合成法により得られる化合物であり(特願昭58−2
25226号)、RがHであるアクリロイルイソシアネ
ートは、アクリルアミドとオキザリルハライドを反応さ
せて得られるβ−ハロプロピオニルイソシアネートから
脱ハロゲン化水素により得られる化合物である(特願昭
59−241876号)。
このアルケノイルイソシアネート[I]は、一般に常温で
液体であって、取り扱いが容易である一方、その分子中
に重合性の炭素−炭素不飽和基とイソシアネート基を有
するのみならず、これら両官能基間にそれらに隣接して
カルボニル基を存在するため、炭素−炭素不飽和基の活
性が高められていると共に、イソシアネート基の活性も
高められており、且つ多様な付加反応を営み得る状態に
ある。即ち、アルケノイルイソシアネート[I]は次式の
A部分(共役二重結合)とB部分(アシルイソシアネート
基)のそれぞれに基づく種々の反応(例、ラジカル重合、
アニオン重合、二量化、三量化、極性付加、活性水素の
付加)を営むことができる: かかるアルケノイルイソシアネート[I]の性質、特にA
部分(共役二重結合)の性質を利用すれば、容易にその重
合体を得ることができ、しかもその重合鎖にペンダント
状に結合するB部分(アシルイソシアネート基)は、遊離
イソシアネート基に比べて約104倍以上もの高い反応
性を示すことが判明した。従って、上記アルケノイルイ
ソシアネート[I]を使用して得られる樹脂と、活性水素
を有する各種樹脂または化合物を組み合わせることによ
り、上記各用途に適した速硬化性樹脂組成物が得られる
ことを見出して、本発明を完成するに至った。
[発明の目的] 従って、本発明の目的は、かかる速硬化性樹脂組成物を
提供することにある。
[発明の構成] 本発明によれば、分子中に0.1〜72.2重量%の量
のアシルイソシアネート基を有する樹脂と、分子中に2
個以上の活性水素を有する樹脂および/または化合物と
の組み合わせからなることを特徴とする速硬化性樹脂組
成物が提供される。
アルケノイルイソシアネート[I] Rが低級アルキル基であるα−アルキルアクリロイルイ
ソシアネートは、上記特許出願の明細書に記載の如く、
α−アルキルアクリルアミド(例、メタクリルアミド)と
オキザリルハライド(例、オキザリルクロライド)を10
〜0.1:1、好ましくは1.5〜0.7:1のモル比
において不活性溶媒、好ましくはハロゲン化炭化水素系
溶媒の存在下、−10〜+150℃、好ましくは0〜8
0℃の温度で反応させることにより得られる。反応混合
物からα−アルキルアクリロイルイソシアネートを単離
する場合には、通常の方法(例、蒸留、減圧蒸留)によっ
て実施すればよい。
また、RがHであるアクリロイルイソシアネートは、上
記特許出願の明細書に記載の通りにして得られる。すな
わち、アクリルアミドと上記オキザリルハライド(特に
オキザリルクロライド)を10〜0.1:1、好ましく
は1.5〜0.7:1のモル比において通常は溶媒の不
存在下、好ましくは不活性溶媒(特にハロゲン化炭化水
素系溶媒)の存在下、−50〜+150℃、好ましくは
−30〜+100℃の温度で反応させて、β−ハロプロ
ピオニルイソシアネートを主成績体とする反応混合物を
得る。この反応混合物を通常の単離方法(例、蒸留、減
圧蒸留)に付して、β−ハロプロピオニルイソシアネー
トを得、次いでこれを不活性溶媒の存在または不存在
下、脱ハロゲン化水素剤で該イソシアネート1モルに対
して0.1〜100、好ましくは0.1〜10のモル比
において−50〜+200℃、好ましくは0〜150℃
の温度で処理することにより、目的とするアクリロイル
イソシアネートが得られる。なお、反応混合物からアク
リロイルイソシアネートを単離する場合には、上述と同
様に通常の方法が採用されてよい。
上記不活性溶媒としては、活性水素を有しないものであ
ればよく、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの
脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、デカリンなどの脂環式炭化水素、石油エーテル、石
油ベンジンなどの炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化
水素系溶媒、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、
アニソール、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノ
ン、イソホロンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、セロソルブアセテートなどのエステル類、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
などから適宜に選択、使用することができる。
上記脱ハロゲン化水素剤としてはβ−ハロプロピオニル
イソシアネートに対し理論的に少なくとも等モルの使用
を必要とする普通の意味での脱ハロゲン化水素剤のみな
らず、等モル以下の比較的少量でも所期の目的を達する
ことができる脱ハロゲン化水素触媒を包含するものであ
って、その具体例としては以下のものを挙げることがで
きる:トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセン−7、ピリジン、キノリンのよ
うなアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化マグネシウムのようなアルカリ金属またはアルカリ
土類金属水酸化物、酸化銅、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウム、アルミナ、酸化鉄のような金属酸化物、(Ph
3P)2Ru(CO)3、(Ph3P)3Ptのような金属錯体化合
物、塩化リチウム、四塩化チタン、塩化アルミニウム、
塩化ナトリウムのような金属ハロゲン化物、ナフテン酸
亜鉛、酢酸ニッケル、硫酸バリウム、リン酸カリウムの
ような金属塩類、カリウムt−ブトキシド、ナトリウム
エトキシド、ナトリウムイソプロポキシドのような金属
アルコキシド、モレキュラーシーブ、多孔性ガラスのよ
うな合成ゼオライト類、ホウ酸、オキシラン、金属亜鉛
など。これらの内でも特にアミン類、金属酸化物、金属
ハロゲン化物、合成ゼオライト類などから選択したもの
の使用が好ましい。
上記の反応や蒸留の操作に際し、末端二重結合の不必要
な重合を避けるために、重合禁止剤を存在せしめてもよ
い。重合禁止剤の具体例としてはハイドロキノン、p−
メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール、4−t−ブチルカテコール、ビスジヒ
ドロキシベンジルベンゼン、2,2′−メチレンビス
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′−
ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)、4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチル
フェノール)、p−ニトロソフェノール、ジイソプロピル
キサントゲンスルフィド、N−ニトロソフェニルヒドロ
キシルアミン・アンモニウム塩、1,1−ジフェニル−
2−ピクリルヒドラジル、1,3,5−トリフェニルフ
ェルダジル、2,6−ジ−t−ブチル−α−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−オキソ−2,5−シクロヘキサジエ
ン−1−イリデン)−p−トリオキシ、2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリドン−1−オキシル、ジチオ
ベンゾイルスルフィド、p,p′−ジトリルトリスルフィ
ド、p,p′−ジトリルテトラスルフィド、ジベンジルテ
トラスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィドな
どが挙げられる。
他の活性水素を有しないエチレン性モノマー 自体公知のエチレン性モノマーであって活性水素を有し
ていないものであれば使用可能である。その具体例とし
ては、メチル(メタ)アクリレート(メチルアクリレート
とメチルメタクリレートの両者を指称する。以下同
様)、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)ア
クリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレ
ート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリ
デシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ートなどのアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエ
ステル類、その他N,N′−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニルメタクリレ
ート、ベンジルメタクリレートなどの他のアクリレート
またはメタクリレート、フマル酸ジブチルなどのフマル
酸ジアルキルエステル類、スチレン、ビニルトルエン、
α−メチルスチレンなどのスチレンおよびその誘導体、
(メタ)アクリロニトリル、ビニルアセテートなどが挙げ
られ、これらの1種または2種以上混合して使用するこ
とができる。
アシルイソシアネート基含有樹脂 製法1 本発明樹脂は、通常の溶液重合に準じ、上記不活性溶媒
の存在下、モノマーとして上記アルケノイルイソシアネ
ート[I]単独またはこれと上記他の活性水素を有しない
エチレン性モノマーの混合物(前者[I]の配合量0.1
重量%以上)を使用し、反応させることにより得られ
る。
例えば、反応容器に溶媒および要すればモノマーの一部
を仕込み、反応温度が50〜140℃、好ましくは80
〜110℃において滴下ロートよりモノマーおよび重合
開始剤の溶媒溶液を0.5〜5時間、好ましくは1.5
〜3時間で滴下し、更に0.5〜2時間熟成すればよ
い。なお、重合開始剤は適宜追加してもよい。
上記重合開始剤としては、自体公知のものが使用されて
よく、例えばベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパ
ーベンゾエート、t−ブチルパーオキサイド、ヒドロパ
ーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオクトエートな
どの有機過酸化物、2,2′−アゾビスイソブチロニト
リル、アゾジイソ酪酸ジメチル、2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビ
ス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)な
どのアゾ化合物などが挙げられる。これら1種または2
種以上混合して、上記モノマーに対して0.1〜10、
好ましくは0.5〜5重量%の割合で使用すればよい。
なお、上記重合系において、必要に応じて連鎖移動剤が
使用されてよい。この連鎖移動剤としては、活性水素を
有しない自体公知の、例えばα−メチルスチレンダイマ
ーなどが挙げられ、その少なくとも1種を上記モノマー
に対して5〜20重量%の割合で使用すればよい。
このようにして本発明樹脂である、主鎖が炭素−炭素結
合からなり、この主鎖にアシルイソシアネート基が0.
1〜72.2重量%の量において結合している、分子量
が1000〜数10万の樹脂の溶液が得られる。当該樹
脂の生成は、樹脂の赤外線吸収スペクトルにおけるNC
Oの2250〜2260cm-1での強い吸収と、上記樹脂
溶液における不揮発分の実装値と計算値がほぼ一致する
ことによって確認できる。
なお、上述の如くして得られる重合反応混合物は、その
まま使用してもよいし、上記不活性溶媒で希釈して使用
してもよいし、場合よっては溶媒を除去して使用しても
よい。
また、アシルイソシアネート基の反応性からして、使用
各原料成分においては事前に水分を充分に除去しておく
ことが必要であり、重合系では窒素雰囲気を採用し、得
られた樹脂溶液は湿気が入らないように密封して保存す
る必要がある。
製法2 本発明樹脂は、上述の如くアルケノイルイソシアネート
[I]単独またはこれと他の活性水素を有しないエチレン
性モノマーの混合物を重合させることによって得られる
が、別法として、アルケノイルイソシアネート[I]のイ
ソシアネートブロック体を使用する方法によっても得る
ことができる。
即ち、アルケノイルイソシアネート[I]とブロック剤を
通常は上記不活性溶媒の存在下、通常は触媒(例、スズ
系)を使用することなく、−20〜+100℃、好まし
くは室温(0〜30℃)付近かまたは氷冷下で反応させ
て、アルケノイルイソシアネート[I]のイソシアネート
ブロック体を得る。次いで、該ブロック体単独またはこ
れと上記他の活性水素を有しないエチレン性モノマーの
混合物を製法1と同様にして重合させて、ブロック化ア
シルイソシアネート基含有樹脂を得る。該樹脂を常法に
従いブロック剤脱離のための熱処理に付することによ
り、目的とする樹脂が得られる。
上記ブロック剤としては、適当な脂肪族、脂環族、芳香
族、アルキルモノアルコール、およびフェノール性化合
物などいずれであってもよい。具体的には炭素数1〜1
0の脂肪族アルコール、例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、クロロエチルアルコール、プロピルアル
コール、ブチルアルコール、アミルアルコール、ヘキシ
ルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコー
ル、ノニルアルコール、3,3,5−トリメチルヘキサ
ノール、2−エチルヘキサノール、デシルアルコールな
どの各種のアルコール類、芳香族アルキルアルコール
類、例えばフェニルカルビノール、メチルフェニルカル
ビノールなど、エーテル結合含有アルコール類、例えば
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテルなど、フェノール性化合物、
例えばフェノール自体、置換基が生成物に悪影響を有さ
ない置換フェノール類、即ちクレゾール、キシレノー
ル、ニトロフェノール、クロロフェノール、エチルフェ
ノールおよびt−ブチルフェノールなどである。要すれ
ば高分子量であって比較的不揮発性のモノアルコールお
よびフェノール類であっても少量ならば本発明のブロッ
ク剤として使用してもよい。具体的にはノニルフェノー
ル、一官能性ポリエチレンおよびポリプロピレンオキシ
ド、例えばカーボワックス550などがある。以上の
他、活性メチルレン化合物(例、アセチルアセトン、マ
ロン酸ジエチルエステルなど)、ラクタム類(例、プロ
ピロラクタム、ブチロラクタム、バレロラクタム、カプ
ロラクタムなど)、N−ヒドロキシイミド類(例、N−
ヒドロキシフタルイミド、N−ヒドロキシグルタルイミ
ド、N−ヒドロキシスクシンイミドなど)、オキシム類
(例、メチルエチルケトオキシム、アセトンオキシム、
シクロヘキサノンオキシムなど)、イミダゾール類
(例、1,3−イミダゾールなど)、トリアゾール類
(例、1,2,3−ベンゾトリアゾール)、アミン類
(例、ジシクロヘキシルアミン)などが挙げられる。
活性水素を有する樹脂および化合物 本発明組成物の用途や該組成物に要求される性能に応じ
て、本発明では、活性水素を有する各種の樹脂または化
合物、あるいはそれらの混合物を使用することができ
る。活性水素を有する官能基としては、水酸基、メルカ
プト基、カルボキシル基、アミノ基、イミノ基、活性メ
チレン基など各種のものが挙げられる。従って、本発明
ではかかる官能基を有する樹脂や化合物であって、活性
水素を2個以上有するものが使用されてよい。樹脂の具
体例としては、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、アミ
ノ樹脂などが挙げられる。化合物の具体例としては、エ
チレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトールなどのポリヒドロキシ化合物
類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどの
エタノールアミン化合物類、アンモニア、メチルアミ
ン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの
アミン化合物類、コハク酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、フタル酸、トリメリット酸、フマル
酸、イタコン酸などのカルボン酸化合物類、エタンジオ
ール、2−メルカプトエタノール、2−アミノエタンチ
オール、トルエンジチオールなどのメルカプト化合物
類、ジメチルマロネート、テトラシアノプロパン、1,
3−シクロヘキサンジオンなどの活性メチレン化合物な
どが挙げられる。
速硬化性組成物 本発明組成物は、上述のアシルイソシアネート基含有樹
脂と活性水素含有樹脂および/または化合物を組み合わ
せることによって得られる。前者と後者の組み合わせ量
は、活性水素/アシルイソシアネート基の当量比が0.
1〜100、好ましくは0.5〜5であればよい。
本発明組成物にあっては、通常、アシルイソシアネート
基含有樹脂の溶液系(以下、A液と称する)と活性水素含
有樹脂および/または化合物の溶液糸(以下、B液と称
する)に分けた2液タイプで使用に供する。そして、そ
の用途に応じて通常の各種の剤(例、顔料、溶剤、添加
剤)が[A液]および/または[B液]に配合されてよい。
本発明組成物は、その用途に応じて各種態様で使用され
てよい。例えば、被覆剤としての用途においては、[B
液]をあらかじめ被塗物に塗布し、その未乾燥状態にお
いて[A液]を乾燥雰囲気下で塗布し、必要に応じて加熱
乾燥すればよい。接着剤としての用途においては、被接
着面の一方に[A液]、他方に[B液]を塗布し、直ちに貼
り合わせ、必要に応じて加熱処理すればよい。成型剤と
しての用途においては、[A液]と[B液]を希釈溶液に
し、型内で両者を混合して固化させるか、または低粘
度、低温下で[A液]と[B液]を混合し、混合物を型内に
入れて常温に戻して固化させ、必要に応じて加熱処理す
ればよい。
[発明の作用と効果] 本発明組成物は、上述の如く遊離イソシアネート基に比
べて約104倍以上もの高い反応性を有しているアシル
イソシアネート基含有樹脂と、活性水素を有する樹脂お
よび/または化合物との組み合わせからなるものである
から、常温において瞬時に架橋硬化物を与える。架橋反
応を例示すれば、以下の通りである。
そして、その硬化物は−CO−NH−COO−結合を有
しているので、凝集力の強い強靭性を備えている。
[実施例] 次に参考例および実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、部とあるは重量部を意味する。
アルケノイルイソシアネートの合成 参考例1 クロロホルム100ml中のメタクリルアミド17.9g
のハイドロキノン0.18gの懸濁溶液に、0℃氷冷
下、窒素気流中、クロロホルム15ml中のオキザリルク
ロライド20mlの溶液を滴下した。滴下後、室温に戻
し、約100分撹拌した。ハイドロキノン0.18gを
加え、さらに60℃で4時間加熱撹拌した。放冷後、反
応溶液を減圧下に濃縮し、さらに濃縮物を減圧蒸留する
ことにより、メタクリロイルイソシアネートを52〜5
3℃/39mmHgで沸騰する無色液体(22.2g;収率
94%)として得た。
ここに得られたメタクリロイルイソシアネートの赤外線
吸収スペクトルによれば、2250cm-1(NCO)と17
05cm-1(CO)において特異な吸収が認められた。ま
た、核磁気共鳴スペクトルによれば、δ(ppm)=6.1
5(1H,S),5.75(1H,S),1.87(3H,
S)が認められた。
参考例2 オキザリルクロライド95.25g(0.75mol)の
1,2−ジクロロエタン150ml溶液に−30〜0℃で
アクリルアミド35.5g(0.5mol)とハイドロキノ
ン0.54gの1,2−ジクロロエタン200mlの溶液
を約30分間で滴下した。滴下後、約1時間加熱還流を
行ない、放冷後、減圧蒸留を行なって、β−クロロプロ
ピオニルイソシアネート44.7gを沸点74〜75℃
/25mmHgの無色液体として得た。
上記β−クロロプロピオニルイソシアネート13.35
g(100m mol)のトルエン20ml溶液にモレキュラー
シーブ4A20gを加え、窒素気流中、13.5時間に
わたって加熱還流した。放冷後、モレキュラーシーブを
ろ別し、ろ液を減圧蒸留してアクリロイルイソシアネー
トを得た。沸点82〜83℃。
ここに得られたアクリロイルイソシアネートの赤外線吸
収スペクトルによれば、2250cm-1(NCO)と170
5cm-1(CO)において特異な吸収が認められた。また、
核磁気共鳴スペクトルによれば、δ(ppm)=6.40〜
6.60(1H,dd),6.24〜6.34(1H,d),
6.08(1H,m)が認められた。
アシルイソシアネート基含有樹脂の合成 参考例3 撹拌機、温度計、滴下ロートおよび窒素吹込管を取り付
けた300mlの四口フラスコに配合[A]を仕込み、1時
間還流させて脱水した。次いで窒素気流下、100℃で
3時間を要して配合[B]を滴下ロートより滴下し、更に
30分間熟成した。次いで配合[C]を30分間を要して
滴下ロートから滴下し、その後100℃で1.5時間熟
成し、冷却して反応を終了した。
なお、上記モノマーおよび溶媒はモレキュラーシーブ4
Aで1昼夜以上乾燥させて使用に供した。メタクリロイ
ルイソシアネートは空気に触れないように、特に注意深
く取り扱った。
得られた樹脂溶液の特性は、第1表に示す通りである。
参考例4 上記配合の原料を使用する以外は、参考例3と同様に実
施した。得られた樹脂溶液の特性を第1表に示す。
参考例5 上記配合の原料を使用する以外は、参考例3と同様に実
施した。得られた樹脂溶液の特性を第1表に示す。
参考例6 上記配合の原料を使用し、重合温度を140℃とする以
外は、参考例3と同様に実施した。得られた樹脂溶液の
特性を第1表に示す。
参考例7 上記配合の原料を使用する以外は、参考例3と同様に実
施した。得られた樹脂溶液の特性を第1表に示す。
参考例8 上記配合の原料を使用する以外は、参考例3と同様に実
施した。得られた樹脂溶液の特性を第1表に示す。
参考例9 上記配合の原料を使用し、重合温度を110℃、配合
[B]の滴下時間を2時間とする以外は、参考例3と同様
に実施した。得られた樹脂溶液の特性を第1表に示す。
活性水素含有樹脂の合成 参考例10 上記配合の原料を使用する以外は、参考例3と同様に実
施した。得られた樹脂溶液の特性は、参考例3〜9と同
様にして測定し、粘度C、不揮発分45wt%、樹脂数平
均分子量10720、樹脂の水酸基価75であった(樹
脂の固型分1g中の水酸基の当量に等しいKOHのmg
数)。
実施例1 フラスコに参考例5で得られたアシルイソシアネート基
含有樹脂溶液4部とクロロホルム6部を仕込み、窒素ガ
ス気流下室度で撹拌しながら、滴下ロートよりトリメチ
ロールエタン0.076部とテトラハイドロキノン4部
の混合物を30秒間で滴下した。その結果、滴下終了直
後にフラスコ内容物が硬化した。
実施例2 トリメチロールエタンとテトラハイドロキノンの混合物
に代え、ジエタノールアミン0.06部とテトラハイド
ロキノン4部の混合物、1,6−ヘキサンジオール0.
10部とテトラハイドロキノン4部の混合物、アゼライ
ン酸0.16部とテトラハイドロキノン4部の混合物、
N−メチル−1,3−プロパンジアミン0.05部をテ
トラハイドロキノン4部の混合物、または参考例10で
得られた活性水素含有樹脂溶液2.8部とテトラハイド
ロキノン4部の混合物を使用する以外は実施例1と同様
に実施したところ、上記いずれかの混合物にあっても滴
下中または滴下終了直後にフラスコ内容物が硬化した。
実施例3 撹拌機、温度計、滴下ロートおよび窒素吹込管を取り付
けた100mlの四口フラスコに配合[A]を仕込み、80
℃に加熱した。次いで滴下ロートより配合[B]を80℃
で3時間要して滴下した。滴下後2時間80℃で撹拌し
て、メタクリロイルイソシアネートの2,6−ジ−t−
ブチル−p−クレゾールブロック体とスチレンの共重合
体溶液を得た。樹脂数平均分子量9900、不揮発分3
0wt%。
この樹脂溶液をIRの加熱セルで110℃に加熱する
と、2250cm-1にアシルイソシアネートの吸収が現
れ、メタクリロイルイソシアネートの共重合体の生成が
確認された。加熱セルは窒素気流下で測定した。
このようにして得られたメタクリロイルイソシアネート
の共重合体を実施例1と同様に処置すると、実施例1と
同様の硬化作用が確認された。
実施例4 実施例3と同様の方法により、アクリロイルイソシアネ
ートの2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールブロック
体の単一重合体溶液を得た。樹脂数平均分子量640
0、不揮発分33wt%。
この樹脂溶液を実施例3と同様に処置をすることによ
り、アクリロイルイソシアネートの単一重合体を得るこ
とができた。
このようにして得られたアクリロイルイソシアネートの
単一重合体を実施例1と同様に処置すると、実施例1と
同様な硬化作用が確認された。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子中に0.1〜72.2重量%の量のア
    シルイソシアネート基を有する樹脂と、分子中に2個以
    上の活性水素を有する樹脂および/または化合物との組
    み合わせからなることを特徴とする速硬化性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】アシルイソシアネート基を有する樹脂が、 式: [式中、RはHまたは低級アルキル基を示す。] で表わされるアルケノイルイソシアネートを単独重合さ
    せて得られたものである上記第1項の組成物。
  3. 【請求項3】アシルイソシアネート基を有する樹脂が、 式: [式中、R前記と同意義。] で表わされるアルケノイルイソシアネートと他の活性水
    素を有しないエチレン性モノマーを共重合させて得られ
    たものである上記第1項の組成物。
  4. 【請求項4】アシルイソシアネート基を有する樹脂が、 式: [式中、R前記と同意義。] で表わされるアルケノイルイソシアネートにブロック剤
    を作用させてそのイソシアネートブロック体を得、該ブ
    ロック体を単独重合させ続いて脱ブロック剤処理を行っ
    て得られたものである上記第1項の組成物。
  5. 【請求項5】アシルイソシアネート基を有する樹脂が、 式: [式中、R前記と同意義。] で表わされるアルケノイルイソシアネートにブロック剤
    を作用させてそのイソシアネートブロック体を得、該ブ
    ロック体と他の活性水素を有しないエチレン性モノマー
    を共重合させ続いて脱ブロック剤処理を行って得られた
    ものである上記第1項の組成物。
JP60117309A 1985-05-28 1985-05-28 速硬化性樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0627175B2 (ja)

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