JPH06271546A - イミダゾリジン誘導体の製造法 - Google Patents

イミダゾリジン誘導体の製造法

Info

Publication number
JPH06271546A
JPH06271546A JP6012493A JP6012493A JPH06271546A JP H06271546 A JPH06271546 A JP H06271546A JP 6012493 A JP6012493 A JP 6012493A JP 6012493 A JP6012493 A JP 6012493A JP H06271546 A JPH06271546 A JP H06271546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
iii
same
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6012493A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Matsuoka
俊博 松岡
Setsuya Sashiyou
摂也 佐粧
Shiyouichi Mizutaki
彰一 水滝
Masaji Kasai
政次 河西
Shinji Tomioka
新二 富岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority to JP6012493A priority Critical patent/JPH06271546A/ja
Publication of JPH06271546A publication Critical patent/JPH06271546A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消化管運動亢進活性を有するフラン誘導体の
合成中間体として有用なイミダゾリジン誘導体の製造法
を提供する。 【構成】 (式中、R1 及びR2 は同一または異なって水素、シア
ノ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは
非置換のアリールオキシカルボニル、低級アルキルスル
ホニルまたは置換もしくは非置換のアリールスルホニル
を表し、X1 及びX2 は同一または異なって低級アルキ
ルを表し、nは2〜4の整数を表す)化合物(I)と化
合物(II)とを反応させることを特徴とするイミダゾリ
ジン誘導体(III )の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消化管運動亢進活性を
有するフラン誘導体の合成中間体として有用なイミダゾ
リジン誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】消化管運動亢進活性を有するフラン誘導
体の合成中間体である式(IV)
【0003】
【化4】
【0004】(式中、R3 及びR4 は同一または異なっ
て水素、シアノ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、
低級アルキルスルホニルまたは置換もしくは非置換のア
リールスルホニルを表す)で表されるイミダゾリジン誘
導体[以下、化合物(IV)という。他の式番号の化合物
についても同様である]の製造法に関して、特開平3−
163074号公報に一例が記載されている。
【0005】
【化5】
【0006】(式中、R3 、R4 及びnは前記と同義で
ある) 上記公知法によると、化合物(V)と化合物(VI)と
を反応させ化合物(VII )とし、ヒドロキシル基をト
シル化、次いでアジド化してアジド化合物(VIII)と
し、最後に還元することにより目的のイミダゾリジン
誘導体(IV)を製造している。
【0007】しかしながら、この方法では、工程数が
多い、毒性のあるアジ化ナトリウムを使用する、ア
ジド化合物は爆発性を有している等の問題を有してお
り、工業的製造法としては必ずしも適していない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、消化
管運動亢進活性を有するフラン誘導体の合成中間体とし
て有用なイミダゾリジン誘導体を大量かつ安全に製造す
るための簡便な製造法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R1 及びR2 は同一または異なっ
て水素、シアノ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、
置換もしくは非置換のアリールオキシカルボニル、低級
アルキルスルホニルまたは置換もしくは非置換のアリー
ルスルホニルを表し、X1 及びX2 は同一または異なっ
て低級アルキルを表す)で表される化合物と式(II)
【0012】
【化7】
【0013】(式中、nは2〜4の整数を表す)で表さ
れる化合物とを反応させることを特徴とする式(III )
【0014】
【化8】
【0015】(式中、R1 、R2 及びnは前記と同義で
ある)で表されるイミダゾリジン誘導体の製造法に関す
る。式(I)、式(II)及び式(III )の各基の定義に
おいて、低級アルコキシカルボニル、低級アルキルスル
ホニル及び低級アルキルのアルキル部分としては、直鎖
または分岐状の炭素数1〜6の、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル
等が包含される。アリールオキシカルボニル及びアリー
ルスルホニルのアリール部分としては、フェニル、ナフ
チル等が包含される。
【0016】置換アリールの置換基としては、同一また
は異なって置換数1〜3の、例えば、低級アルキル、低
級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、
ニトロ等が包含される。置換基の定義において、低級ア
ルキル及び低級アルコキシカルボニルは前記と同意義を
表し、低級アルコキシの低級アルキル部分は前記低級ア
ルキルの定義と同じであり、ハロゲンは、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素の各原子を意味する。
【0017】次に、本発明について詳細に説明する。化
合物(III )は、次の反応工程により製造することが出
来る。
【0018】
【化9】
【0019】(式中、R1 、R2 、X1 、X2 及びnは
前記と同義である) 原料化合物(I)は、参考例1に示した方法あるいはそ
れに準じて得ることが出来る。化合物(I)と化合物
(II)を反応させる際、特開平3−163074号公報
に示されている化合物(VII )を合成する方法と同様に
無溶媒で行うと、化合物(III )はほとんど単離され
ず、さらに化合物(I)が化合物(III )と反応した生
成物が得られる。また、化合物(I)を分割投入したり
エタノールを用い希釈して化合物(I)を滴下すること
により、反応液中の過剰の化合物(I)の存在を少なく
しても、化合物(I)と化合物(III )の反応を抑制す
ることは出来ない。
【0020】しかし、ある種の溶媒を用いることにより
生成した化合物(III )が結晶として系外へ除去される
ことを見い出し、この事実を応用することにより、化合
物(III )と化合物(I)の反応を抑制することが出
来、化合物(I)から一段階で化合物(III )を得るこ
とが出来る。溶媒としては、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン等の
脂肪族炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム等のハ
ロゲン化炭化水素、酢酸エチル等の非極性溶媒があげら
れ、特にエーテル系の溶媒が好ましく、エーテル系溶媒
の中でもTHFがより好ましく用いられる。化合物(I
I)の非極性溶液に、0.8〜1.2当量好ましくは
0.9〜1.0当量の化合物(I)の非極性溶液をゆっ
くり滴下することにより、化合物(III )を得ることが
出来る。反応は、3〜30℃、好ましくは10℃付近で
行われ、滴下時間は30分から2時間で、反応はほぼ滴
下終了と同時に終了し、生成する化合物(III )の結晶
を濾過等により容易に取得でき、かつ、高純度の化合物
(III )が得られる。必要により、反応を完結あるいは
生成物の結晶を熟成させるために、滴下終了後さらに氷
冷下ないし室温で30分〜6時間撹拌または放置しても
よく、また、生成物は、エタノール等のアルコール等か
らの再結晶、あるいは、塩酸水溶液等の酸性溶液に溶解
させた後に中性に戻すことによる晶析等により精製する
こともできる。
【0021】このようにして得られる化合物(III )か
ら、特開平3−163074号公報に記載の方法または
それに準じて、消化管運動亢進活性を有するフラン誘導
体を合成することができる。以下に、本発明の実施例及
び参考例を示す。
【0022】
【実施例】
実施例1:(1−アミノエチル−2−イミダゾリジニリ
デン)プロパンジニトリル(化合物1) ジエチレントリアミン10.3g(99.8mmol)
をTHF70mlに溶解し、これに、参考例1で得られ
る2,2−ジシアノ−1,1−ビス(メチルチオ)エチ
レン17.0g(99.5mmol)のTHF溶液80
mlを10℃で50分かけて滴下した。氷冷下さらに3
0分攪拌し、結晶を濾取、乾燥することにより、化合物
1を15.0g(84.9%)白色結晶として得た。 mp: 135 〜136 ℃ IR(KBr) νmax(cm-1): 3450, 2200, 2160, 1575, 950,
6801 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 3.74(2H, m), 3.45(2H, m),
3.44(2H, t, J=6.3Hz),2.76(2H, t, J=6.3Hz) MS(m/z): 177(M + )
【0023】参考例1:2,2−ジシアノ−1,1−ビ
ス(メチルチオ)エチレン(化合物a) マロンニトリル21g(318mmol)及び二硫化炭
素34.2g(449mmol)のエタノール溶液15
0mlを、水酸化カリウム42.1gのエタノール溶液
210mlに室温で滴下した。室温下さらに16時間攪
拌し、析出した結晶を濾取することにより、結晶63.
6g(93%)を得た。この結晶63.6g(291m
mol)をジメチルホルムアミド145mlに懸濁し、
これに、室温下、ヨウ化メチル231g(1.6mo
l)を滴下した。60℃でさらに3時間攪拌した後、過
剰のヨウ化メチルを減圧下に除去し、残査を室温下水3
50mlに滴下した。5℃に冷却した後さらに1時間攪
拌し、結晶を濾取、乾燥することにより、化合物aを3
9.8g(80%)得た。 mp: 80℃ IR(KBr) νmax(cm-1): 2200, 1640, 1450, 1420, 8701 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 2.76(6H, s) MS(m/z): 170(M + )
【0024】
【発明の効果】本発明により、消化管運動亢進活性を有
するフラン誘導体の合成中間体として有用なイミダゾリ
ジン誘導体を大量かつ安全に製造するための簡便な製造
法が提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一または異なって水素、シア
    ノ、ニトロ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは
    非置換のアリールオキシカルボニル、低級アルキルスル
    ホニルまたは置換もしくは非置換のアリールスルホニル
    を表し、X1 及びX2 は同一または異なって低級アルキ
    ルを表す)で表される化合物と式(II) 【化2】 (式中、nは2〜4の整数を表す)で表される化合物と
    を反応させることを特徴とする式(III ) 【化3】 (式中、R1 、R2 及びnは前記と同義である)で表さ
    れるイミダゾリジン誘導体の製造法。
JP6012493A 1993-03-19 1993-03-19 イミダゾリジン誘導体の製造法 Withdrawn JPH06271546A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6012493A JPH06271546A (ja) 1993-03-19 1993-03-19 イミダゾリジン誘導体の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6012493A JPH06271546A (ja) 1993-03-19 1993-03-19 イミダゾリジン誘導体の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06271546A true JPH06271546A (ja) 1994-09-27

Family

ID=13133074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6012493A Withdrawn JPH06271546A (ja) 1993-03-19 1993-03-19 イミダゾリジン誘導体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06271546A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1767538B1 (en) Process for producing 1-oxacephalosporin-7alpha-methoxy-3-chloromethyl derivative
EP3882236B1 (en) Production method for 2,5-dicyano-3,6-dihalogenopyrazine
JPS59122470A (ja) キノリン−3−カルボン酸誘導体の製造法
KR0178542B1 (ko) 디티오카르밤산의 염류, 그 제조방법 및 그 디티오카르밤산의 염류를 사용하는 이소티오시아네이트류의 제조방법
KR101056461B1 (ko) 복소환식 메르캅토 화합물의 제조 방법
EP1235795A1 (en) Process for the preparation of sulfamides
JPH06271546A (ja) イミダゾリジン誘導体の製造法
EP0257361B1 (en) 5-fluorouridine derivative and preparation of the same
JPH061776A (ja) 置換ピラジンカルボニトリルの製造方法
KR102157528B1 (ko) 2-아미노니코틴산 벤질에스테르 유도체의 제조 방법
JPS61218555A (ja) トリフルオロジクロロエチル基により置換された酸類の製法および亜鉛化合物類
JP3646224B2 (ja) ベンゾイルアセトニトリル誘導体の製造方法
KR100502390B1 (ko) 세팔로스포린산 유도체의 제조방법
JP4004082B2 (ja) 環状ニトログアニジン誘導体の製造法
JPH09202765A (ja) 2,3−ジアミノアクリロニトリル誘導体の製造方法
JP3012933B1 (ja) ジチアナフタレノファン化合物とその製造方法
KR100701420B1 (ko) 비페닐테트라졸 유도체의 제조방법
KR970004047B1 (ko) 세펨 화합물의 신규한 제조방법
JPS6245877B2 (ja)
JP3044383B2 (ja) 含窒素6員環化合物の製造方法
JPH04364175A (ja) 含窒素6員環化合物の製造方法
JPH09124610A (ja) 1,2−ジホルミルヘキサヒドロピリダジン、その製造法およびヘキサヒドロピリダジンの製造法
WO1995021828A1 (fr) Procede de production de derives de l'hexahydropyridazine et de l'hexahydropyridazine-1,2-dicarboxylate
JPWO2002085880A1 (ja) ニトリル化合物の製造方法
JPH0578371A (ja) 7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフエム誘導体の製法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000530