JPH06270283A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH06270283A
JPH06270283A JP5278514A JP27851493A JPH06270283A JP H06270283 A JPH06270283 A JP H06270283A JP 5278514 A JP5278514 A JP 5278514A JP 27851493 A JP27851493 A JP 27851493A JP H06270283 A JPH06270283 A JP H06270283A
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JP
Japan
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tire
filling
viscosity
pneumatic tire
chamber
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JP5278514A
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Shungo Ito
俊吾 井藤
Tatsuro Hamada
達郎 濱田
Kazuo Hayashi
一夫 林
Yutaka Yamaguchi
裕 山口
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/12Puncture preventing arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C73/00Repairing of articles made from plastics or substances in a plastic state, e.g. of articles shaped or produced by using techniques covered by this subclass or subclass B29D
    • B29C73/16Auto-repairing or self-sealing arrangements or agents
    • B29C73/22Auto-repairing or self-sealing arrangements or agents the article containing elements including a sealing composition, e.g. powder being liberated when the article is damaged
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0681Parts of pneumatic tyres; accessories, auxiliary operations
    • B29D30/0685Incorporating auto-repairing or self-sealing arrangements or agents on or into tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
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    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2030/00Pneumatic or solid tyres or parts thereof

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、釘踏み等によるパンクを減
じることができ、またエアー漏れが生じた場合において
もその漏れ速度を著しく遅くすることができる空気入り
タイヤを提供することにある。 【構成】 本発明の空気入りタイヤ1Aは、タイヤのカ
ーカスプライ2のクラウン部内側面に配設された二層の
ゴム組成物層3の間にシール物質層4を配設し、該シー
ル物質層4は、ゴム組成物層3間を連結する接合部5に
より相互独立的に隔室化した多数の房6内充填状態にな
るものであることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釘踏み等によるエアー
漏れ(以下「パンク」という)を、その漏れ速度を著し
く遅くして減じることができる空気入りタイヤに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤは、実使用環境下では、
釘踏み等の損傷を受けることがある。この損傷は、タイ
ヤ内部に達すればパンクとなる。高速走行時にパンクが
発生したときには重大事故につながる憂いがある。
【0003】そこで、安全性を確保すべく、パンク防止
についての検討が行われている。例えば、タイヤ内面に
シール物質を設けることにより、釘等がタイヤ内部にま
で達しても、このシール物質が釘等に粘着してシール効
果を発揮しパンクを防止した空気入りタイヤについて
は、従来から知られているところである(特開昭55−
11998号、同55−15397号および同60−6
4834号の公報等)。
【0004】しかし、上記の開示された空気入りタイヤ
は、 1 シール物質がタイヤ内の空気にさらされていたため
経時劣化を生じて十分なシール効果が得られない。 2 長期間停止時や遠心力が働くタイヤ転動時には、シ
ール物質が局部的に集まりやすいため、釘が刺さる位置
によっては十分なシール効果が得られない。 3 2において、十分なシール効果を得るためには、シ
ール物質の厚みをクラウン部で均一に3〜5mmにする
必要があるが、そのためには重量増を伴い、燃費性や発
熱耐久性の点で不利になる。 4 シール物質は、その粘着特性を維持するため、加硫
後でなければタイヤに貼り合わせることができず、その
ため従来のタイヤ製造ラインにはない混練機や塗布設備
を必要とする。 などの欠点を有していた。
【0005】そこで、出願人は、シール物質を、二層の
ゴム組成物層で挟む構造にし、しかも常温ではシート状
のものを用いることにより、上記の欠点の解消を図った
空気入りタイヤを特開平1−208207号公報に開示
した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上掲公報の空気入りタ
イヤは、高速走行時(60℃程度)における釘踏み等に
よる耐エアー漏れ性を高めるのを主にしているため、シ
ール物質は、60℃で流動しやすい状態にし、しかも適
正粘度とすることにより、シール物質がタイヤクラウン
部で常に均一厚さを有することを特徴とする。しかし、
その後検討を行った結果、このシール物質を用いること
によりある程度の効果は認められるものの、シール物質
がクラウン部で局部集中するのを抑制する効果は十分と
はいえなかった。また、高速走行のみならず通常走行で
の釘踏み時の耐エアー漏れ性についても、安全性や耐久
性の面から確保する必要性があった。
【0007】そこで、本発明の課題は、高速走行時のシ
ール物質の流動によるクラウン部への局部集中を防止し
シール物質の厚みを常に均一に保ち、しかも通常走行で
の釘踏み時の耐エアー漏れ性をも備える空気入りタイヤ
を完成させることであり、タイヤのパンクを防止して安
全性および耐久性の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、タイヤのカー
カスプライのクラウン部内側面に配設された二層のゴム
組成物層の間にシール物質層を配設し、該シール物質層
は、ゴム組成物層間を連結する接合部により相互独立的
に隔室化した多数の房内充填状態になるものであること
を特徴とする空気入りタイヤである。また、接合部は、
前記房内充填物と同一配合の物質からなって、前記房内
充填物に比し架橋度が大きいものであること、前記房内
充填物は、60℃で6×104 ポイズ以下の粘度を有す
ること、接合部の60℃における粘度は、前記房内充填
物の60℃における粘度の1.5倍以上であること、が
より好ましい。本発明にしたがう代表的な空気入りタイ
ヤを、幅方向に切断したときの断面構造の一例を図1に
示し、図中1Aは空気入りタイヤ、2はカーカスプラ
イ、3はゴム組成物層、4はシール物質層、5は接合
部、6は房、7は房内充填物である。図1に示す空気入
りタイヤ1Aは、タイヤのカーカスプライ2のクラウン
部内側面に配設された二層のゴム組成物層3の間にシー
ル物質層4を配設し、該シール物質層4は、ゴム組成物
層3間を連結する接合部5により相互独立的に隔室化し
た多数の房6内充填状態になるものである。
【0009】房内充填物7は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソプ
レンーブタジエン共重合体、ポリスチレンーブタジエン
共重合体、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、アクリ
ロニトリルーブタジエン共重合体、シリコーンゴムおよ
び熱可塑性樹脂から選択された一種または二種以上から
なるのが好ましく、必要に応じて粘着剤、軟化剤、充て
ん材等を配合してもよく、また、硫黄架橋、過酸化物架
橋および光架橋のうちいずれかの架橋方法によって架橋
構造を有するものであってもよく、加硫剤、過酸化物架
橋剤、光架橋剤等を適宜配合することができる。
【0010】接合部5は、房内充填物7の流動を防止す
る隔壁の役割を担うため、房内充填物7に比べて粘度が
大きいことが必要であるが、この条件を満足してさえい
れば、接合部5は、房内充填物7と異なる配合の物質か
らなっていても、同じ配合の物質からなっていてもよ
い。例えば、接合部5が房内充填物7と異なる配合の物
質からなっている場合には、シール物質層4は、図10
に示すように、予め接合部5で隔室化した房6内に房内
充填物7を充填する方法で形成するのが好ましく、ま
た、接合部5が房内充填物7と同じ配合の物質からなっ
ている場合には、シール物質層4は、図11に示すよう
に、接合部5及び房内充填物7を同一配合の物質からな
るシートを作製し、その後、このシートの接合部5に相
当する部分の架橋度を高く、房内充填物7に相当する部
分の架橋度を低くなるように以下の二種類の方法で主と
して形成するのが好ましい。
【0011】すなわち、第一の方法は、予め架橋剤、光
架橋開始剤を配合した前記シートに、それぞれの部分に
照射量の異なる光8、紫外線、電子線等を当てるなどし
て架橋度を制御することによる方法8(以下「部分的照
射法」という。)である。具体的には、例えば、図7に
示す六角形状で構成されたシール物質層4の場合、透明
なライナーにこの六角形の模様を形成し、この六角形部
分14を塗りつぶした後、このライナー11(図13)
を前記シート4´上に被せ、これらを例えば、図12に
示すベルトコンベア10上に載せこれら4´、11を移
動させながら、あるいはこれら4´、11を静止した状
態で上方の紫外線照射部12で照射することによって架
橋度を制御する。この場合は、透明部分13と黒色部分
14の紫外線の透過量が異なることを利用したものであ
るが、前記ライナー11の六角形の縁取り部分13の紫
外線透過量が六角形部分14の紫外線透過量よりも多い
ならば、透明と黒の組み合わせに限らず、種々の色の組
み合わせでもよいし、また、色を同じにして六角形部分
14のみ紫外線を通しにくくした特殊なライナー又はシ
ートを利用することもできる。また、光、電子線等の場
合も同様である。
【0012】第二の方法は、予め加硫剤、パーオキサイ
ドのうち少なくとも一つを配合した前記シートに、それ
ぞれの部分に加熱量が異なるようにして架橋度を制御す
ることによる方法(以下「部分的加熱法」という。)で
ある。具体的には、例えば、六角形の縁取り部分(接合
部5に相当する位置)のみにヒーター部15を配設し、
六角形内(房内充填物7に相当する位置)に石綿等の断
熱材16を配設した特殊なホットプレート17上に前記
シート4´を置いて六角形の縁取り部分のみを加熱して
架橋度を制御する。この場合は、前記縁取り部分の加熱
量と六角形部分の加熱量が異なることを利用したもので
あるが、前記縁取り部分の加熱量が前記六角形部分の加
熱量よりも多いならばよく、また加熱方法は、ホットプ
レートによる直接加熱によるものの他、電磁波や赤外線
による放射加熱によるものでもよい。また、接合部5の
みに化学反応を生じさせ、そのときの反応熱を利用する
こともできる。なお、同一配合の物質からなるシート4
´は、スクリュー押出機、シートロール又は加熱プレス
等によって作製する。しかし、本発明は、特にこれらの
方法に限定しない。
【0013】房内充填物7は、60℃で6×104 ポイ
ズ以下の粘度を有することが好ましく、また、図11に
示す形成方法では、接合部5の60℃における粘度は、
房内充填物7の60℃における粘度の1.5倍以上であ
ることが好ましい。ここで、房内充填物7に充填する房
内充填物の粘度を60℃で6×104 ポイズ以下とした
のは、これより大きな粘度になると十分なシール効果が
得られず、また、図11に示す形成方法の場合に、接合
部の60℃における粘度を、前記房内充填物7の60℃
における粘度の1.5倍以上にしたのは、接合部5に房
内充填物7の流動を防止する隔壁の役割を持たせるため
である。さらに、房内充填物7は、10℃以上で有効な
粘着性及び流動性を有することが好ましい。なお、粘度
の測定は、スペクトロメータRVE(レオメトリクス社
製)により行った。
【0014】また、房内充填物7が充填されている房6
は接合部5による隔室化で形成されているが、ここでい
う隔室化とは、タイヤ円周に沿って、かつタイヤの幅に
沿っていずれも互いに独立して房6を形成することを意
味する。この房6の形状は、シール物質層4に沿って切
断した断面形状で、円形(図4)、三角形(図5)、四
角形(図6)、六角形(図7)、または図8もしくは図
9に示す形状などが好ましく、特に上記断面上を、直径
2mmの円を走査させた場合に、房内充填物が常にこの
円内に存在するように配置されていることが、通常の使
用条件下で十分なシール効果を発揮する上で好ましい。
さらに、シール物質層4は、半径方向に二層配置するこ
とができ(図2)、その場合は房6が相互に重ならない
ようにずらした配置にすることが好ましい。
【0015】
【作用】本発明は、二層のゴム組成物層3間にシール物
質層4を配設することにより、シール物質層4は従来の
ように直接空気にさらされることによる劣化を生じな
い。また、シール物質層4が、ゴム組成物層3間を連続
して接合する接合部5により相互独立的に隔室化した多
数の房6内充填状態になっているため、走行時や長期間
停止時に房内充填物7が流動して局部的に集中するのを
防止することができ、通常走行時および高速走行時にお
けるタイヤの使用温度の範囲内で、低粘度の房内充填物
を用いることができる。しかも従来に比べて少ない房内
充填物量でタイヤクラウン部に均一な厚みを形成するこ
とができる。また、シール物質層4は、路面からの振動
を吸収緩和させる効果があるので、振動乗り心地性や騒
音についても有利になる。
【0016】
【実施例】タイヤサイズが275/40ZR17である
乗用車用空気入りラジアルタイヤを供試タイヤとして試
験を行った。供試タイヤは、実施例1〜10が図1に、
実施例11が図2に示す幅断面を有する発明タイヤであ
り、比較例1が図3に、比較例2〜3が図1に示す幅断
面を有する比較タイヤである。
【0017】実施例1に使用した発明タイヤは、そのカ
ーカスプライ2のクラウン部内側面に配設された二層の
ゴム組成物層3の間にシール物質層4を備え、該シール
物質層4は、ゴム組成物層3間を連結する接合部5によ
り相互独立的に隔室化した多数の房6内充填状態になっ
ている。上記房6は、シール物質層4に沿って切断した
断面形状にて、図7にしめすような六角形状をなしてい
る。房内充填物7は、図10に示す方法で形成した。ま
た、実施例2〜5についても、実施例1と同様な方法で
房内充填物を形成した。なお、房内充填物7に充当する
粘性材料の種別は次の通りである。
【0018】シンジオタクチック1,2ポリブタジエン
にはRB805(JSR社製)を、ブチルゴムにはブロ
モブチル2244(エクソン化学社製)を、スチレンー
イソプレン系熱可塑性樹脂にはSIS5000(JSR
社製)を、イソプレンゴムにはIR2200(JSR社
製)を、シリコーンゴムにはEH5520U(JSR社
製)を、液状イソプレンにはLIR50(クラレ製)
を、スチレンーオレフィン系熱可塑性樹脂にはKRAT
ON G1657(シェル化学社製)を、シリカにはニ
プシールVN3(日本シリカ社製)を、ポリブテンには
ポリブテン300R(出光石油化学社製)を、ジクミル
パーオキサイドにはパークミルD(日本油脂社製)を、
ベンジルジメチルケタールにはイルガキュア651(チ
バガイギ社製)を、トリメチロールプロパントリアクリ
レートにはA−TMPT(新中村化学社製)を使用し
た。
【0019】本試験に供した空気入りタイヤの房内充填
物層は、上記の粘性材料がそれぞれ表1に示す割合で配
合されている。なお、表1には、架橋の有無、粘度(6
0℃)および房内充填物層の平均厚みについても併せて
付記した。
【0020】
【表1】
【0021】実施例6に使用した発明タイヤは、そのカ
ーカスプライ2のクラウン部内側面に配設された二層の
ゴム組成物層3の間にシール物質層4を備え、該シール
物質層4は、ゴム組成物層3間を連結する接合部5によ
り相互独立的に隔室化した多数の房6内充填状態になっ
ていて、接合部5が、前記房内充填物7と同一配合の物
質からなり、かつ、前記房内充填物7に比し架橋度を小
さくした。上記房6は、シール物質層4に沿って切断し
た断面形状にて、図7にしめすような六角形状をなして
いる。房内充填物7及び接合部5は、架橋剤として硫黄
を含む同一配合からなるシートを部分的加熱法によって
加熱して形成した。
【0022】実施例7は、房内充填物7及び接合部5
を、架橋剤としてトリメチロールプロパントリアクリレ
ートと、光架橋開始剤としてベンジルジメチルケタール
とを含む同一配合からなるシートを、図12に示すベル
トコンベアで移動させながら紫外線を照射する部分的照
射法によって形成したこと以外は実施例6と同様な構造
を有する。実施例8は、配合を変えて接合部5と房内充
填物7の粘度を変化させたこと以外は実施例7と同様な
方法でシール物質層4を形成した。
【0023】実施例9は、配合を変えて接合部5と房内
充填物7の粘度を変化させたこと以外は実施例6と同様
な方法でシール物質層4を形成した。実施例10は、架
橋剤として硫黄の代わりにパーオキサイドを配合したこ
と以外は実施例6と同様な方法でシール物質層4を形成
した。実施例11は、架橋剤として硫黄の代わりにパー
オキサイドを配合したこと及びシール物質層4を半径方
向に二層配置したこと以外は実施例6と同様な方法でシ
ール物質層4を形成した。
【0024】比較タイヤは、比較例1が、架橋度の高い
接合部をもたない以外の構造は実施例1に使用した発明
タイヤと同じであり、比較例2が、粘性材料の配合を変
えて房内充填物の粘度(60℃)を8×104 ポイズと
した以外の構造は実施例1に使用した発明タイヤと同じ
であり、比較例3が、粘性材料の配合を変えて房内充填
物の粘度(60℃)を8×104 ポイズとし、接合部の
粘度(60℃)を2×105 ポイズとした以外の構造は
実施例6に使用した発明タイヤと同じである。
【0025】次に、試験方法について説明する。試験
は、供試タイヤを車両のリアーに装着し、この供試タイ
ヤに釘(直径3mm、長さ65mm)を図1〜図3に示
す箇所Pにタイヤ内部に達するまで打ち込み、この状態
のタイヤを平均速度100km/hで一周3.5kmの
周回路を走行しタイヤ内圧を三時間ごとにチェックし
て、初期内圧240kPaが140kPaに低下したと
きの走行距離を測定し、エアー漏れ性を評価した。ま
た、走行後に釘を抜いたときのエアー漏れ防止率につい
ても調査した。なお、エアー漏れ防止率は、釘を打ち込
んだ全箇所のうちエアー漏れが生じている箇所の数を調
べ百分率で表した。さらに、一時間走行後のタイヤの内
部温度についても測定した。この測定は、あらかじめベ
ルト中央部にあけた直径2mmの穴に熱電対を差し込ん
で行った。これらの試験結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】これらの試験結果から、実施例1〜11
は、いずれも架橋度の高い接合部5をもたない比較例1
および房内充填物が大きな粘度(60℃)をもつ比較例
2〜3に比べ、釘が刺さった状態および釘を引き抜いた
状態のいずれの場合においても耐エアー漏れ性に優れて
いる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、二層のゴム組成物層3
間にシール物質層4を配設することにより、シール物質
層4は、従来のように直接空気にさらされることがない
ため劣化しにくく長期間にわたりシール効果を維持でき
るのみならず、ゴム組成物層3間を連結する接合部によ
り相互独立的に隔室化した多数の房6内充填状態になっ
ているため、従来、走行時や長期間停止時に房内充填物
が流動して局部的に集中していた現象を防止することが
でき、そのため釘踏み位置によるシール効果のばらつき
を低減して、釘踏みによるタイヤ内圧の急激な低下やパ
ンクを抑制することができるため安全性が向上する。ま
た、くぎ踏み時に房内充填物が作用した後においても、
本発明タイヤは、房内充填物が隔室化されているので、
必要量の房内充填物しか消耗されず、その後、他のクラ
ウン部に釘が刺さった場合も、別の房に充てんされてい
る房内充填物が同様なシール効果を発揮できるためタイ
ヤの使用寿命が延び、メンテナンスフリー化を目指す場
合に有利である。さらに、房内充填物7の隔室化によ
り、粘度の低い物性の材料を使用することができ、高速
走行時ではもちろんのこと通常走行時においても粘度の
低い房内充填物を使用することができ、その結果、実使
用環境下における十分な安全性が得られ、また、従来に
比べて少ない房内充填物量でタイヤクラウン部全体に均
一な厚みを維持することができるので、発熱耐久性およ
び燃費性の点でも有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜10および比較例2〜3に使用した
空気入りタイヤの半幅断面図である。
【図2】実施例11に使用した空気入りタイヤの半幅断
面図である。
【図3】比較例1に使用した空気入りタイヤの半幅断面
図である。
【図4】シール物質層4の隔室化された房形状が、房内
充填物層に沿って切断したときの形状にて円形となる場
合の部分断面図である。
【図5】シール物質層4の隔室化された房形状が、房内
充填物層に沿って切断したときの形状にて三角形となる
場合の部分断面図である。
【図6】シール物質層4の隔室化された房形状が、房内
充填物層に沿って切断したときの形状にて四角形となる
場合の部分断面図である。
【図7】シール物質層4の隔室化された房形状が、房内
充填物層に沿って切断したときの形状にて六角形となる
場合の部分断面図である。
【図8】シール物質層4を上記の方向に切断を行ったと
きの部分断面図である。
【図9】シール物質層4を上記の方向に切断を行ったと
きの部分断面図である。
【図10】予め接合部で隔室化した房内に房内充填物を
充填する方法を示した図である。
【図11】接合部及び房内充填物を同一配合の物質から
なるシートで形成しその後それぞれの部分に照射量の異
なる光、紫外線、電子線等を当てるなどして架橋度を制
御することによる方法を示した図である。
【図12】部分的照射法に用いる紫外線照射装置を示す
図である。
【図13】部分的照射法のマスキングライナーの代表的
な平面図である。
【図14】部分的加熱法の部分加熱装置の代表的な平面
図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C 空気入りタイヤ 2 カーカスプライ 3 ゴム組成物層 4 シール物質層 4 ´シール物質層のベースとなるシート 5 接合部 6 房 7 房内充填物 8 光 9 遮光板 10 ベルトコンベア 11 マスキングライナー 12 紫外線照射部 13 透明部 14 黒色部 15 ヒーター部 16 断熱部 17 部分加熱装置 P 釘の打ち込み位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤのカーカスプライのクラウン部内
    側面に配設された二層のゴム組成物層の間にシール物質
    層を配設し、該シール物質層は、ゴム組成物層間を連結
    する接合部により相互独立的に隔室化した多数の房内充
    填状態になるものであることを特徴とする空気入りタイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 接合部は、前記房内充填物と同一配合の
    物質からなって、前記房内充填物に比し架橋度が大きい
    ものであることを特徴とする請求項1に記載した空気入
    りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記房内充填物は、60℃で6×104
    ポイズ以下の粘度を有する請求項1又は2に記載した空
    気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 接合部の60℃における粘度は、前記房
    内充填物の60℃における粘度の1.5倍以上である請
    求項3に記載した空気入りタイヤ。
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