JPH0626612U - 多床型立体羽毛布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目 的】 表地、裏地の他に、中地（一枚以上）を使
用し、各々に適宜、間仕切り用マチテープを縦横に縫い
つけ、テープ同士をつなぎ合わせ、立体構造にし、上
層、（中層）、下層の多床構造にした側地間に、羽毛、
羽根やその他素材を従来より多く挿入できる構造。 【構 成】 羽毛掛け、敷き布団の側地構造を 表地、
中地、裏地とし、各側地（内側）の片面に、（中地のみ
両面に）、全面（天地、左右方向、適宜の間隔）に、適
当な間仕切り用マチテープを縫い付け、そしてテープ同
士（その先端部）を立体的につなぎ合わし、上層、（中
層）、下層に区分した多床立体構造の布団で、掛け布団
の場合は、両床に羽毛を、敷き布団の場合は上床に羽
根、下床に通気材やクッション材や保温材を適宜重ね合
わし、挿入するものであるが、挿入の簡便化の為、裏地
面の天地方向、一方先端部に 裏地と同布のマチ（小
布）と、通しファスナーを縫い込んだ構造である。

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 近年特に、保温、かさ高、機能性に富んだ羽毛（羽根を含む）・羊毛・ シルクの高機能高品質の掛け、敷布団が求められているが、本案は 掛 け、敷き共に、側地（表、中、裏）を各々、多床型立体構造の布団にし 、各床に挿入する掛け用素材（羽毛、その他天然繊維）や敷き用素材（ 羽根、その他天然織維、或は通気材、クッション材、保温材）の選定に より 掛け敷き両方に使い分けする考案である、 「従来の技術」 従来、高価格高品質の羽毛、羊毛、シルク等、掛け敷き布団の製作技術 は 中味の羽毛、その他素材の品質、重量、組合せに重点が置かれ、一 般に、側地の単床構造（表地と裏地の単一縫い合わせ方法）より成り、 特に側地の品質や、その縫目（悪いものだと、生地目や縫目から素材が 吹き出す）に注意が払われていた、もっとも、従来の敷き布団の中には 、中味、素材を三層構造や多層構造にしたものは多数あるが、これは各 種異素材の重ね合わせ、接着によるもので、表地と裏地使いは 従来通 り縁廻りを縫い合わすという側地の単床構造に留まっていた、 「考案が解決しようとする課題」 本案は 従来技術の限界を越えて、より一層、掛け、敷き布団のかさ高 、保温性、さらに素材そのものの機能性を高め、長持ち化させる構造を 考案したものである、即ち本案の掛け、敷き羽毛布団は 新たに内部に マチ用テープを縫い付け、側地を＜多床型＞立体構造化し、次に中味の 素材を挿入し仕上げたたもので、本案多床型立体構造の羽毛掛け、敷き 布団は実に、驚くべき多量の空気保有量と各種素材の挿入量が可能とな る考案である、即ち、布団の各側地（表、中、裏）内の片面（両面）に 、適宜マチ（小布）テープを縫いつけ、各々テープ同士をつなぎ合わし 多床型立体化し、自在に羽毛（羽根を含む）、その他素材を上段、（中 段）、下段の各室内に配分、収納する構造であり、これにより布団内部 の羽毛、その他素材の多量かつ均一配置が実現し、素材（有機物）の疲 弊、摩耗が軽減され、素材の有効再生利用が可能となった、 「課題を解決するための手段」 羽毛や羊毛、シルクは 何れも天然繊維であり、品質の改良に限度があ る、そこで本案は 布団の諸素材を包み込む＜側地＞の内部の＜マチテ ープ＞の縫製構造に 特に独自性と新規性を導入したもので、保温性、 かさ高性、機能性は ＜側地内部の縫製構造＞の＜多床型立体式）＞の 考案により 諸素材のもつ諸機能が充分に発揮することが可能となり、 さらに異素材との新しい組合せも可能となり、より一層新しい付加価値 商品を創造する考案となった、 「作用」 本案の多床型立体構造の掛け布団は 先ず上層部と下層部（中地が２枚 になると、中層部ができる）が明確に区分され、各層各室の空気の絶対 保有容量や、各素材の絶対挿入量が倍増（自由自在）化し、通気、通風 、保温及びかさ高が大幅に調整、促進される、特にかさが低く、軽量の 羽毛には最適構造となる、次に外目に触れる布団の表側（上層部）と、 肌に触れる布団の裏側（下層部）の内部素材（例えば羽毛）の量はほぼ 均等に挿入、配置され、表、裏側を日替わりにひっくり返し、使い分け でき、その素材は全く無駄なく機能的に作用する構造となる、即ち掛け 布団の下層部内部の羽毛は カラダ表面から放出される発汗や発熱を絶 えず吸湿、吸熱、保温し、次に飽和した水分や熱量は適宜、羽毛外へ放 湿、放熱され、それが随時、布団上層部へ移行し、上層部内の羽毛へ直 ちに吸湿、吸熱され、そして最後に、飽和した水分と熱量は適宜、全て 布団の上方外側へ、放湿、放熱される循環となり、総体として本考案の 布団が 安定した吸湿吸熱、保温保湿、放湿放熱状態を調整する仕組み となる、次に本案の多床型立体構造の敷き布団は、従来の羽毛敷き布団 にはない独自構造の布団で、先ず上層部の間仕切りテープ内の各室には 各々、従来布団の倍以上の羽根（羽毛を含む）が均等に挿入され、続い て下層部のマチテープ内には、立体編物やクッション材（フォーム）や 固綿を挿入して、単にかさ高、保温の素材（形状）だけでなく、抗菌、 防臭、防虫、防ダニ効果のある素材（形状）や、発汗、発熱に対する通 気、通風、耐水、放熱効果のある素材（形状）、或はクッション性を重 視した素材（形状）が種々、挿入できる構造の考案である、 「実施例」 本案の多床立体構造の掛け布団は例、シングル約１５５ｃｍｘ約２１０ ｃｍの表地（１００％綿ブロード、ダンプルフ加工）と中地（表、裏地 と同じか、別に通気、通風、透湿、透過のよい高密度の織物）の、各々 内側に、例えば幅を四等分、丈を五等分し、ヨコに約３８ｃｍ前後、タ テに約４２ｃｍ前後の間隔で、（天地縦方向と左右横方向に） 幅約５ ｃｍの化合繊使いの極小メッシュ地の間仕切りテープ（その先端部のみ ）を縫い付け、次に中地と裏地（１００％綿ブロード、ダンプルフ加工 ）の内側には、例えば幅五等分、丈六等分して、上記同様、各々当該テ ープを適宜、重ね合わし、その先端部のみ縫い付け、間仕切りする、こ の場合、表地（中地面）と中地（表地面）の、マチテープ間仕切りの位 置間隔は各々、対称的に重なり合うが、中地（裏地面）と裏地（中地面 ）の間仕切りは （表地と中地のテープ位置より）ヨコに一列、タテに 一列、少しずつずらして、余分に（ヨコ約３０ｃｍ前後、タテ約３５ｃ ｍ前後の位置に）、マチテープを重ね、その先端部を直線状に縫い付け る、そして対称的になったテープ同士を タテ方向、ヨコ方向各々、き っちり重ね合わし、その先端部を縫い合わして、上層部、下層部の間仕 切りを各々縫製仕上げしたものである、次にテープを介してぴったり重 なり合った表地と中地と裏地を、四方縁縫いして仕上げる、（羽毛、羽 根を挿入する口は開けたままにして最後に、口止めする）、また別に縁 廻りをダブルヘムで縫い合わしたり、さらに立体機能を高める為に、四 方の縁廻りを、本体と同布のマチ（小布）を入れ、縫いつけることがあ る、また本案の多床型立体構造敷き布団の上部層の表地と中地の間仕切 りは例えば幅約１００ｃｍχ丈約２００ｃｍのサイズの場合、幅方向に 約１００ｃｍを四等分、一区割り約２５ｃｍの間隔で、約５ｃｍ幅の マチ用テープ（その先端部）を天地方向に直線状に縫いつける、また丈 方向に 約２００ｃｍを七等分、一区割り約２９ｃｍの間隔で、約５ｃ ｍのマチ用テープ（その先端部）を横方向に 直線状に縫いつける、そ の後テープ同士の先端部を タテ、ヨコぴったり重ね合わし縫い合わす 次に折り畳みが便利なように、本敷布団の丈方向は三等分し 二箇所 （約６７ｃｍの間隔で）、ヨコ方向に約５ｃｍ幅のマチテープ（その先 端部）を 中地と裏地に適宜、縫い付ける、勿論、２等分や、１等分（ マチテープ無し）もあり、任意である、次に各テープ同士の先端部を同 じ方向、位置で対称的に重ね合わし縫い合わして、各仕切り間に、敷き 布団専用の素材を、例えば通気性よく圧縮弾性のよい立体編物や、柔ら かく弾性的で、保温性のよいクッション材や、保温材を、（シングルの 場合、ヨコ約１００ｃｍ前後、タテ約６６ｃｍ前後、厚み約５ｃｍ前後 のフォームや固綿）を適宜、重ねて挿入する、またテープ同士の縫い合 わせで一体となった表地と中地と裏地の四方の縁廻りは 本縫いで合わ せ縫いするが、この際裏地面の一方の端部（天地方向）に、さらに裏地 と同布の、幅約５ｃｍのマチ（小布）と、通しファスナー（天地方向） を縫い付けて、開閉自在の構造にした考案で、当ファスナーの使用によ り、中味の素材が自由に取り出せて、折り畳みが自由になり、収納も楽 になる、 「考案の効果」 本案の多床型立体構造の掛け布団は 所定の羽毛総量を上層部と下層部 （中層部もできる）に分けて、適量を配分、挿入し、上層部の羽毛と下 層部の羽毛が各々、１００％無駄なくその機能を発揮すると共に、その 空気保有量は、従来の単床型羽毛布団に比べ（同じ量の羽毛、羽根量で あっても）、倍以上に大きくなり、 吸湿、吸熱、保温、放湿、放熱、 通気、通風効果を発揮し、なお表裏どちらも使用できる考案であるので 、羽毛（有機体）そのものの寿命も永くなり、羽毛の再利用も容易にな る、また本案の多床型立体構造の羽毛敷き布団の場合、上層部は 従来 の羽毛敷き布団の羽根（羽毛を含む）挿入量に比べ、倍以上の（自由自 在）羽根（羽毛を含む）が挿入できると共に、下層部は 通気性のよい 、弾力的な立体編物や、保温、通気性のよい、柔らかで、弾力的なクッ ション材や保温材（例、穴や、溝のあるフォームや固綿）が挿入できる ので、従来の羽毛敷き布団には見られない独得の通気性、クッション性 、保温性、断熱性、空気保有性、かさ高性に優れた考案となった、

【図面の簡単な説明】 「図１」は多床型立体構造の羽毛掛け布団の展開図と断
面図 「図２」は多床型立体構造の羽毛敷き布団の展開図と断
面図 「図３」は上記布団（掛け、敷き）の斜視図 「符号の説明」 イ・・・表地 ロ・・・ミシンの縫い目 ハ・・・間仕切りテープ ニ・・・中地 ホ・・・裏地 ヘ・・・羽毛、羽根 ト・・・通気材、クッション材、保温材

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 イ 表地と裏地の間に 中地（一枚以上）を設置する ロ 上部の表地（中地面）に、適当な幅と長さの間仕切
   りテープ（その先端部）を適当な位置、間隔で、天地左
   右方向に 端から端まで重ね合わし、直線状に縫い付け
   る、また上部の中地（表地面）に表地と同じ間仕切りテ
   ープ（その先端部）を表地と同じ位置、間隔、方向（対
   称的）で重ね合わし 端から端まで直線状に縫い付ける ハ 掛け布団の場合（請求項１）、下部の中地（裏地
   面）に重ね合わした適当な幅と長さの間仕切りテープ
   （その先端部）は 上記（ロ）のテープ縫い付け位置か
   ら少し外れ、タテ、ヨコ各々一列ずつ多めに 適当な位
   置、間隔で、天地左右方向に 端から端まで、直線状に
   縫い付ける、また下部の裏地（中地面）にも、中地と同
   じ間仕切りテープを 同じ位置、間隔、方向（対称的）
   で 全面に直線状に縫い付ける ニ 敷き布団の場合（請求項２）、下部層の中地と裏地
   の間に、適度な幅、長さ、厚みの通気材、クッション
   材、或は保温材を挿入する為、適当な幅と長さの間仕切
   りテープ（その先端部）を 下部の中地（裏地面）と、
   裏地（中地面）のヨコ方向に各々、適当な間隔で縫い付
   ける、間仕切りは丈方向に、３等分、２等分、何も無し
   である、 ホ 次に上記の表地と中地（上部層）、中地と裏地（下
   部層）に各々、縫い付けた間仕切りテープ同士を、同じ
   位置、方向に、対称的にびったり重ね合わし、その先端
   部を縫い合わす ヘ 表地と中地と裏地が間仕切りテープを介し一体とな
   った所で、四方縁廻りを縫い合わす、但し羽毛（羽根を
   含む）を挿入する口は、適宜空けたままにし、最後に口
   止めする、尚、敷き布団の裏側地の片方の端、天地方向
   に 裏地と同布のマチ（小布）と、通しファスナーを縫
   い付け、開閉を自在にする 以上の構成より成る多床型立体構造の羽毛布団である、