JP3847759B2 - 掛け布団 - Google Patents

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この発明は、寝具用の掛け布団に関するものである。
寝具用の掛け布団として、その充填材に綿と羽毛とを併用したものが知られている。例えば、下記の特許文献1には、掛け布団の全体を方形の額縁部と、その内側の中央部とに区分し、中央部には羽毛と綿とを充填し、その際に羽毛が大部分を占め、この羽毛部分の上面を薄い綿の層で覆うように充填し、一方、上記の額縁部中、左右の側縁部には綿のみを充填し、前後の縁部には羽毛と綿とを、羽毛からなる中間層を綿で包むように充填し、もって比較的重量のある綿を額縁部に充填することで掛け布団の安定性を向上し、中央部の上面を綿の層で覆うことにより、羽毛部分に重量を加え、安定性と保温性を向上すること等が開示されている。
特開平5−111420号公報
しかしながら、上記の羽毛と綿を併用した掛け布団は、中央部の羽毛部分に重い綿を重ねているので、下層の羽毛部分が上から圧縮されて羽毛部分に含まれる空気量が減少し、そのため保温性が低下し、また羽毛が吹き出すのを防ぐために通気性の低い側生地を使用しているため、人体から睡眠中に発する汗が逃げ難く、湿気で蒸れる結果となり、また綿と羽毛の間に中仕切りがなく、綿と羽毛が直接積層されるため、使用中に綿と羽毛が混じり合い、羽毛の特性が失われるという問題があった。
また、下記の特許文献2には、寝袋の発明に関し、表面シートと裏面シートとの間に中綿として動物性繊維以外の吸放湿吸水発熱性繊維素材と綿、羽毛もしくは合成繊維綿とを積層して充填することが記載されている。しかしながら、この場合は、寝袋であるため、表面シートおよび裏面シートの双方に高密度の織物を用いるため、上記特許文献1と同様に汗が逃げ難く、蒸れ易く、かつ吸放湿吸水発熱性繊維素材と羽毛と間に中仕切りが存在しないため、使用中に吸放湿吸水発熱性繊維素材と羽毛が混じり合い、羽毛の特性が失われるという問題があった。
特開平8−56797号公報
この発明は、掛け布団の充填材に羽毛と高い吸湿性の吸湿発熱性繊維とを併用し、かつ側生地を使い分けることより、上記の吸湿発熱性繊維で汗を吸湿し、熱に置換して湿度を下げる一方、上記の熱の発散を羽毛で防いで爽やかな保温性を得るものである。
この発明では、掛け布団の充填材層を人体側の下部層および反対側の上部層の2層に分け、下部層の充填材に高吸湿発熱性繊維と通常布団綿とを混合して用い、上部層の充填材に羽毛を用いる。そして、下部層の下面を覆う裏地として透湿性の高通気性布帛を用い、上部層の上面を覆う表地として上記羽毛の吹出しが生じない高密度織物を用いる。また、上記の下部層および上部層を区画する中地として、上記羽毛の吹出しがほとんど無く、通気性が上記の裏地と表地の中間の軽量中密度織物を用いる。
この発明で用いる高吸湿発熱性繊維は、通常のレーヨンや羊毛繊維よりも高い吸放湿性を備え、好ましくは温度20℃、RH65%の条件下で吸湿率が20%以上で、吸湿時に吸着熱を発生する性質を備えた繊維であり、前記特許文献2に記載された吸放湿吸水発熱性繊維と同様のものであって、親水性に改質されたポリアクリレート系繊維(東洋紡績株式会社製、商品名「モイスケア」、吸湿率40%)が例示される。また、通常の羊毛繊維を改質してその吸湿性を更に向上させ、吸湿時に吸着熱を発生させるようにした高吸湿発熱性ウール(東洋紡績株式会社製、商品名「オメガウール」、吸湿率25%)の使用も可能である。
この発明の掛け布団は、充填材層が下部層と上部層の2層に分けられ、人体側の下部層の充填材に上記の高吸湿発熱性繊維と通常布団綿、例えば合繊綿や羊毛綿等との混合物が使用され、その下面を被覆する裏地に透湿性の高通気性布帛が使用されているので、この下部層が吸湿層を形成し、就寝時の人体から発生する汗が素早く裏地を通過して下部層の充填材である高吸湿発熱性繊維に吸収され、この下部層が環境湿度の変化に応じて吸放湿(呼吸)を繰り返し、吸湿時には吸着熱を発生して掛け布団の内側温度を高くし、湿度を低下させる。しかも、下部層に高吸湿発熱性繊維と通常布団綿との混合物が使用されるので、高吸湿発熱性繊維のフェルト化が防止され、透湿性が良好に維持される。
そして、上記下部層の上面は、中地を介して上部層の羽毛に接しており、この中地が上記の裏地と表地の中間の通気性を備えた軽量中密度織物で形成されているため、下部層で得られた暖かく、爽やかな空気が上部層の充填材である羽毛に円滑に移行する。この上部層の上面を覆う表地は、羽毛の吹出しを防ぐ高密度織物で形成され、下部層との間の中地も上記羽毛の吹出しがほとんど無く、通気性が上記の裏地と表地の中間の軽量中密度織物で形成されるため、上部層に充填された羽毛の保温性が損なわれることはなく、また羽毛が上部層から吹出すことも少なく、そのため羽毛が下部層の高吸湿発熱性繊維と混合することもない。
上記の高吸湿発熱性繊維と混合する通常布団綿は、合繊綿、特にシリコーン樹脂で加工した中空ポリエステル繊維が好ましい。そして、高吸湿発熱性繊維と上記のシリコーン樹脂で加工した中空ポリエステル繊維とを混合して用いることにより、下部層のフェルト化防止が一層有効に行なわれ、かつ保温性および透湿性がさらに向上する。そして、その混合率は、下部層全量の20〜50重量%が好ましく、20重量%未満では高吸湿発熱性繊維の効果が得られず、50重量%超ではフェルト化が発生し易くなり、保温性および透湿性が不十分となる。また、下部層全体の目付け量は、150〜350g/m2が好ましい。なお、上記の高吸湿発熱性繊維は、前記の親水性に改質されたポリアクリレート系繊維が吸湿率の大きい点で特に好ましい。
一方、上部層の充填材には前記の羽毛が用いられるが、この羽毛の目付け量は、150〜350g/m2が好ましい。そして、この羽毛中に占めるダウンの比率は80%以上が好ましい。
前記の裏地を構成する透湿性の高通気性布帛は、両面組織の緯編地もしくは経編地で形成し、その片側層を、吸湿性の天然繊維からなる吸湿性糸の綿糸で形成し、他側層を、透湿性の合成繊維からなる透湿性糸のポリエステル繊維糸で形成し、上記の綿糸からなる片側層が肌側を向くように取付けて用いることが好ましく、これによって人体から発生する汗を充填材側へ迅速に移行させることができ、かつソフトな風合いが得られる。なお、この裏地の通気度は30〜100cc/cm2/秒が好ましく、この通気度が30cc/cm2/秒未満では水分移行性が低くなり、反対に100cc/cm2/秒を超えると、下部層の充填材が漏れ易くなる。また、目付け量は200〜400g/m2が好ましく、200g/m2未満では充填材が吹き出し易くなり、反対に400g/m2超えると布団が重くなる。
また、表地を構成する高密度織物は、羽毛の吹出しを防ぐことができ、かつ暖かい空気を逃がさない気密性に優れた織物であり、天然繊維、合成繊維または天然繊維と合成繊維の複合繊維を用い、製織により作られる。この表地の通気度は、0.5〜3cc/cm2/秒が好ましい。通気度が0.5cc/cm2/秒未満では、空気が膨張したとき布団が風船状に膨らんで肌沿いが悪くなり、反対に3cc/cm2/秒を超えると、羽毛が吹出し易くなる。また、目付け量は90〜150g/m2が好ましく、90g/m2未満では羽毛の吹出しが生じ、反対に150g/m2超えると生地ががさつく結果になる。
また、前記の中地を構成する軽量中密度織物は、羽毛の吹出しがほとんど無く、かつ通気性が上記の裏地と表地の中間程度の織物である。その通気度は2〜5cc/cm2/秒が好ましく、通気度が2cc/cm2/秒未満では湿気の移行が不足し、反対に5cc/cm2/秒を超えると、羽毛の吹出しが生じる。また、目付け量は40〜90g/m2が好ましく、目付け量が40g/m2未満では羽毛の羽軸で破れやすくなり、反対に90g/m2を超えると湿気の移行が不十分となる。
上記の中地を構成する軽量中密度織物の下面には、前記の裏地と同程度の通気性を有し、かつ上記裏地の他側層と同様の透湿性を有する合成繊維製の薄地布帛を重ね、上記の軽量中密度織物を上部層の裏地とし、上記の透湿性を有する合成繊維製薄地布帛を前記下部層の表地として上下2枚の布団を形成し、この2枚の布団を結合して掛け布団とすることができる。この場合は、前記の表地、上部層および軽量中密度織物からなる上布団と、上記の薄地布帛、前記の下部層および裏地からなる下布団とを個別に縫製することができる。
なお、この発明において、前記の下部層および上部層には、それぞれ常法によりキルティングを施すことができるが、このキルティングは、上部層および下部層の充填材を詰めたのち、表地、中地および裏地を直接縫合する叩きキルトでもよく、また充填材を詰める前に表地と中地間および中地と裏地間にそれぞれマチテープを縦横の衝立状に縫着する立体マチキルトでもよく、この立体マチキルトの場合は、キルティング後の各升目に充填材が吹き込まれる。また、下部層を叩きキルトとし、上部層を立体マチキルトとすることもできる。
この発明に係る掛け布団は、就寝時の人体から発生する汗が裏地を迅速に通過して下部層の高吸湿発熱性繊維に吸収され、その吸湿により吸着熱を発生して掛け布団の内側温度を高くし、湿度を低下させる。しかも、高吸湿発熱性繊維と合繊綿の混合物が使用されるので、高吸湿発熱性繊維のフェルト化が防止され、透湿性が良好に維持される。そして、下部層で得られた暖かく、爽やかな空気が上部層の羽毛に移行し、掛け布団としての保温性が向上する。しかも、羽毛が上部層から吹き出すことがないため、保温性が低下することはなく、かつ羽毛が下部層の高吸湿発熱性繊維と混合することもない。
また、下部層の充填材にシリコーン樹脂で加工した中空ポリエステル繊維が混用されているので下部層のフェルト化が一層良好に防止され、かつ保温性と透湿性が向上する。また、裏地が両面組織の緯編地または経編地からなり、その片側層が綿糸で、他側層がポリエステル繊維糸でそれぞれ形成されるため、裏地の透湿性に優れる。また、裏地、中地および表地の通気度をそれぞれ30〜100cc/cm 2 /秒、2〜5cc/cm 2 /秒および0.5〜3cc/cm 2 /秒に設定したので、暖かく、爽やかで保温性に優れた掛け布団が容易に得られる。
実施形態1
図1に示す掛け布団10において、11は裏地、12は充填材の下部層、13は中地、14は充填材の上部層、15は表地であり、裏地11、中地13および表地15は、周縁部に沿う縫合線16によって一体化されている。また、裏地11と中地13とは、下部層12の充填後に行なった叩きキルトの縫い目17によって縦横の升目状に縫合され、中地13と表地15との間は、マチテープ18により縦横の升目状に区切られている。なお、このマチテープ18は、下縁が中地13に、上縁が表地15にそれぞれ縫着されている。
上記の裏地11は、2層構造を有する透湿性の高通気性編地で形成される。すなわち、吸湿性に優れた綿糸が片面を形成し、透湿性に優れたポリエステル繊維糸が他面を形成する両面組織の緯編地または経編地であって、通気度が30〜100cc/cm2/秒、目付け量が200〜400g/m2の両面編地を用意し、この両面編地の綿糸からなる片面が肌側を向くように用いられる。
また、前記の表地15は、比較的細い綿糸またはポリエステル/綿混紡糸を経糸および緯糸に用いて製織された緻密な高密度織物である。すなわち、通気度が0.5〜3cc/cm2/秒に設定され、目付け量が90〜150g/m2に設定される。
また、前記の中地13は、比較的細い合成繊維のマルチフィラメント糸、例えばポリエステルマルチフィラメント糸を用い、上記の表地よりも通気度が若干高めに、また目付け量が低く製織される。すなわち、通気度は2〜5cc/cm2/秒に設定され、目付け量は40〜90g/m2に設定される。
上記の裏地11、中地13および表地15は、それぞれ所定の寸法に裁断される。そして、裏地11と中地13とが袋状に縫合され、その内側に下部層12用として高吸湿発熱性のポリアクリレート系繊維とシリコーン樹脂で加工した中空ポリエステル繊維との混合物が充填され、袋の口が閉じられ、裏地11および中地13が叩きキルトの縫い目17によって縫合され、同時に充填材の下部層12が升目状に仕切られる。なお、上記のポリアクリレート系繊維と中空ポリエステル繊維との重量混合比は、20/80〜50/50に設定され、目付け量は、150〜350g/m2に設定される。
他方、表地15は、合繊繊織物からなる幅30〜80mmのマチテープ18で中地13と連結され、しかるのち表地15、中地13および裏地11の周縁が縫合される。そして、上記の中地13と表地15との間に上記のマチテープ18で形成された各升目に羽毛が充填されて上部層14が形成される。この上部層14の羽毛は、ダウンを主体とし、フェザー含有量が15重量%未満のもので、目付け量は150〜350g/m2に設定される。
実施形態2
図2において、21は下布団、31は上布団である。下布団21は、表地24と裏地22の間に充填材23を充填し、叩きキルトを施したものであり、25は叩きキルトの縫い目を示す。また、上布団31は表地34、充填材33、裏地32およびマチテープ35からなり、この上布団31を上記の下布団21に重ね、周縁を縫合するか、または両者の対向面の複数箇所をタッチファスナーやホック等で接合することにより、1枚の掛け布団に形成される。
この場合、下布団21の表地24にはポリエステル等の合成繊維からなる通気度10〜20cc/cm2/秒、目付け量20〜50g/m2の目が粗い不織布が用いられるが、裏地22および充填材23は、それぞれ前記実施形態1の裏地11および下部層12と同じものが用いられる。また、上布団31の表地34、充填材33、裏地32およびマチテープ35は、それぞれ前記実施形態1の表地15、上部層14、中地13およびマチテープ18と同じものが用いられる。
実施例1
前記実施形態1の掛け布団10を試作した。裏地11として、綿糸(40番手)とポリエステルマルチフィラメント糸(50デニール)スムースとからなる両面編地を用意した。通気度は70cc/cm2/秒、目付け量は320g/m2であった。また、表地15として、経糸および緯糸に綿糸(80番手)を用い、経糸密度が210本/インチ、緯糸密度が195本/インチ、通気度が1.5cc/cm2/秒、目付け量が120g/m2の織物を用意した。また、中地13として、ポリエステルマルチフィラメント糸(50デニール)を経糸および緯糸に用い、経糸密度が164本/インチ、緯糸密度が120本/インチ、通気度が3cc/cm2/秒、目付け量が60g/m2の織物を用意した。
上記の裏地11と中地13とで袋を形成し、その間に高吸湿発熱性のポリアクリレート系繊維(東洋紡績株式会社製、商品名「モイスケア」、繊度2.2デニール)およびシリコーン樹脂で加工したポリエステル中空繊維(東洋紡績株式会社製、商品名「コンフォロフト」、繊度6デニール、中空率30%)の混合綿(混合比4/6)を充填(目付け量200g/m2)し、しかるのち裏地11と中地13を叩きキルトで接合した。また、また中地13と表地15とを幅5cmのマチテープ18で接合して立体マチキルトを形成し、裏地11、中地13および表地15を重ねて周縁を縫合し、中地13と表地15間の各升目に羽毛(ダウンとフェザーの85/15混合物)を充填(目付け量250g/m2)した。
実施例2
上記の実施例1において、下部層12の高吸湿発熱性ポリアクリレート系繊維(東洋紡績株式会社製、商品名「モイスケア」、繊度2.2デニール)の代わりに、ウールを改質してその吸湿発熱機能を高めて得られた改質ウール(東洋紡績株式会社製、商品名「オメガウール」)を用い、この改質ウールと実施例1のポリエステル中空繊維とを50/50の混合比で下部層12に使用し、その他は実施例1と同様にして実施例2の掛け布団を試作した。
比較例1
上記の実施例1において、その中地13として綿糸(80番手)からなる経糸密度210本/インチ、緯糸密度195本/インチ、通気度1.5cc/cm2/秒、目付け量が130g/m2の高密度織物を用い、その他は実施例1と同様にして比較例1の掛け布団を試作した。
比較例2
綿糸(80番手)を経糸および緯糸に用い、経糸密度210本/インチ、緯糸密度195本/インチ、通気度1.5cc/cm2/秒、目付け量が120g/m2の高密度織物を製織し、この織物を表地および裏地に用い、この表地と裏地の間に羽毛(ダウンとフェザーの85/15混合物)を目付け量450g/m2で充填し、その他は実施例1と同様にして比較例2の掛け布団を製作した。
上記の実施例1、2および比較例1、2の掛け布団について、その性能をASTM型保温性能試験によって比較した。すなわち、冬場を想定し、室温0℃、RH65%の室内において、台上に温度36℃の熱板(面積10×10cm)を置き、この熱板上面に水で湿らせた水分率200%の濾紙を貼付け、その2cm上方に離れた高さに試料の掛け布団を、その裏地が下を向くように支持し、この掛け布団の表地上の温湿度変化を上記熱板の真上で測定し、下記表1の結果を得た。

Figure 0003847759
上記の表1に示されるように、羽毛と高吸湿発熱性繊維を併用した実施例1、2および比較例1は、時間の経過と共に布団内温度が上昇し、60分後には羽毛のみの比較例2との差が約1℃となり、かつ湿度の上昇が少なく、その差は、実施例1が13%、実施例2が11%、比較例1が%であった。そして、中地に通気性織物を用いた実施例1、2は、湿度の上昇が、中地に高密度織物を使用した比較例1よりも小さく、60分後の差は、実施例1が7%、実施例2が5%であった。
実施形態1の断面図である。 実施形態2の断面図である。
符号の説明
10:布団
11:裏地
12:下部層
13:中地
14:上部層
15:表地
16:縫合線
17:叩きキルトの縫合部
18:立体キルト用マチテープ
21:下布団、31:上布団
22、32:裏地
23:充填材(下部層)
33:充填材(上部層)
24、34:表地
25:叩きキルトの縫合部
35:立体キルト用マチテープ

Claims (1)

  1. 掛け布団の充填材層が人体側の下部層および反対側の上部層の2層からなり、下部層の充填材が高吸湿発熱性のポリアクリレート系繊維もしくは高吸湿発熱性の改質羊毛繊維とシリコーン樹脂で加工した中空ポリエステル繊維とを重量比20/80〜50/50で混合してなる混合綿からなり、上部層の充填材が羽毛からなり、下部層の下面を覆う裏地が両面組織の緯編地または経編地からなり、その片側層が吸湿性に優れた綿糸を用いて形成され、他側層が透湿性に優れたポリエステル繊維糸を用いて形成された通気度30〜100cc/cm 2 /秒の高通気性布帛で形成され、上記の吸湿性に優れた綿糸からなる片側層が肌側を向くように取付けられ、上部層の上面を覆う表地が通気度0.5〜3cc/cm 2 /秒で上記羽毛の吹出しが生じない高密度織物で形成され、上記の下部層および上部層を区画する中地が、上記羽毛の吹出しがほとんど無く、通気度が2〜5cc/cm 2 /秒の軽量中密度織物で形成されていることを特徴とする掛け布団。
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