JPH06264337A - クロスロール監視装置 - Google Patents

クロスロール監視装置

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JPH06264337A
JPH06264337A JP7887893A JP7887893A JPH06264337A JP H06264337 A JPH06264337 A JP H06264337A JP 7887893 A JP7887893 A JP 7887893A JP 7887893 A JP7887893 A JP 7887893A JP H06264337 A JPH06264337 A JP H06264337A
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JP
Japan
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threshold value
cloth
cross roll
output
moving speed
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JP7887893A
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English (en)
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Satoshi Azuma
聡 東
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロスロールの織布巻付け異常を、製織状態
に対応して正確且つ適宜に検知する。 【構成】 織布26の移動とともに回転する回転体38
と、駆動装置36により回転駆動され織布26が巻付け
られるクロスロール34と、回転体38の回転状態を検
出する回転検出手段41を設ける。製織される織布26
の正常な状態での移動速度を検出する移動速度検出手段
41と、移動速度検出手段41により検出された織布2
6の正常な状態の移動速度に基づいて、クロスロール3
4の回転状態を判断するための所定のしきい値を算出す
るしきい値算出手段44と、回転検出手段41により得
られた値と、しきい値算出手段44により得られたしき
い値とを比較する比較手段42を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、織機から送り出され
て来る織布をクロスロールに巻き取って行く布巻装置の
クロスロール監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、織機から送り出されて来る織布を
クロスロールに巻き取って行く布巻装置において、クロ
スロールの駆動状況を監視する装置としては、空のクロ
スロールにカットされた織布の先端部が確実に巻付けら
れたか否かを検知するものが、特開平1−110063
号または特開平2−52839号公報に開示されてい
る。この検知方法は、クロスロールの軸に接続されるロ
ール軸心が摩擦クラッチを介して駆動軸に接続されてい
ることを利用しているものである。即ち、空のクロスロ
ールを駆動している場合、摩擦クラッチには滑りがなく
駆動軸の回転数と等しい回転数でロール軸心が回転して
いる。しかし、クロスロールに織布が巻付けられると、
負荷がかかり摩擦クラッチにスリップが発生する。従っ
て、このスリップによるロール軸心の回転数の変化又は
駆動軸とロール軸心との回転数の差を検知し、この差を
所定のしきい値を比較してクロスロールに織布が確実に
巻付けられたか否かを判断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の布巻
装置のクロスロール監視装置は、比較するしきい値を一
定の値に設定するので、織機の回転速度が変更されたり
打ち込み密度が変更されたりして織布の移動速度が変わ
った場合も、上記回転数の差が生じて、正常な製織であ
っても異常と判断される恐れがあった。この回転数や打
ち込み密度の変更は、通常、製織品の仕掛けを変更した
場合に生じ、この変更の度にクロスロール監視装置のし
きい値を変更しなければならなかった。さらに、同一の
織布の製織中においても、模様等に合わせて積極的に回
転数や打ち込み密度を変更する制御を行う場合もある。
しかし、このような織布には、上記従来のクロスロール
監視装置は利用できないものであった。
【0004】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、クロスロールの織布巻付け異常を、
製織状態に対応して正確且つ適宜に検知することができ
るクロスロール監視装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、織布の移動
とともに回転するクロスロールや駆動ローラ等の回転体
と、駆動装置により回転駆動され織布が巻付けられるク
ロスロールと、上記回転体の回転状態を検出する回転検
出手段が設けられ、製織される織布の正常な状態での移
動速度を検出する移動速度検出手段と、この移動速度検
出手段により検出された織布の正常な状態の移動速度に
基づいて、クロスロールの回転状態を判断するための所
定のしきい値を算出するしきい値算出手段と、上記回転
検出手段により得られた値と、上記しきい値算出手段に
より得られたしきい値とを比較する比較手段とを設けた
クロスロール監視装置である。
【0006】また上記移動速度検出手段は、上記回転体
の回転数を検出する上記回転検出手段であり、さらに、
この回転検出手段により得られる回転数の正常値を記憶
する記憶器を設け、この記憶器の出力が上記しきい値算
出手段に入力されこの記憶器の出力にもとづいて上記し
きい値が算出されるものである。さらに、上記移動速度
検出手段は、織機の回転数と打ち込み密度を出力する織
機制御装置と、この織機の回転数と打ち込み密度を基に
織布の移動速度を算出する布移動速度算出器とから成る
ものである。またこの発明のクロスロール監視装置は、
所定の時期に上記比較手段の出力に基づいて織布の巻付
け異常を判断する判定器を有し、この判定器は上記比較
手段の出力に基づいて、上記回転検出手段により得られ
る値が上記しきい値より小さい場合には織機停止信号を
出力するものである。
【0007】
【作用】この発明のクロスロール監視装置は、織布の移
動とともに回転する回転体の回転状態を、織布の正常な
状態での実際の移動速度を基に、移動速度検出手段によ
り得られ値を基に算出されたしきい値と比較し、織布の
クロスロールへの巻付け異常を検知し、織機停止等の所
定の制御を行うものである。従って、織布の移動速度を
変化させながら製織を行う場合においても、異常の有無
を判断するためのしきい値が、織布の移動速度に合わせ
て設定されるので、正確且つ緻密に巻付け異常を検知す
ることができるものである。
【0008】
【実施例】以下この発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1〜図3はこの発明の第一実施例を示す
もので、この実施例のクロスロール監視装置が設けられ
た織機は、図2に示すように、送り出しビーム10に巻
かれた経糸12が、テンションロール14、綜絖16を
介して緯入れ部18に送られている。緯入れ部18に
は、図示しない緯入れ装置により緯糸20を緯入れする
ため、経糸12の開口22が形成され、筬24が揺動可
能に設けられている。緯入れされ筬打ちされて製織され
た織布26は、巻き取りローラ28に巻き付けられた
後、ガイドローラ30を経て、布巻装置32に設けられ
たクロスロール34に所定量巻き取られる。
【0009】布巻装置32は、いわゆる接触巻式布巻装
置であり、図2に示すように、駆動装置であるモータ3
6により回転する回転体である駆動ローラ37と、回転
自在に設けられた回転体である従動ローラ38とが互い
に平行に取り付けられている。そして、この駆動ローラ
37と従動ローラ38とにより、織布26が巻付けられ
たクロスロール34の側面を支持し回転駆動している。
また、この布巻装置32の、駆動ローラ37と従動ロー
ラ38の間には、織布26の布端の巻付け当初に、織布
26がクロスロール34の軸心35に確実に巻き取られ
て行くように、軸心35の曲率に合わせて、軸心35と
近接して所定間隔を開けて取り付けられたクロスガイド
50が設けられている。
【0010】駆動モータ36は、アンプ39を介して駆
動信号を出力する図示しない制御装置に接続されてい
る。さらに、布巻装置32には、クロスロール34の回
転状況を監視するクロスロール監視装置40が設けられ
ている。クロスロール監視装置40には、従動ローラ3
8の回転数を検出する回転検出手段であるタコジェネレ
ータ41が、従動ローラ38と同軸に設けられ、このタ
コジェネレータ41により得られた信号が、比較手段で
ある比較器42に入力している。また、このタコジェネ
レータ41は、織布の移動速度を検出する移動速度検出
手段でもあり、その出力は、記憶器43にも入力してい
る。比較器42には、しきい値を算出し出力するしきい
値算出手段であるしきい値算出器44が接続され、比較
器42の出力は、織機停止信号を出力する判定器46に
入力している。そして、判定器46には、駆動ローラ3
7を駆動させる駆動信号が、その駆動信号の立ち上がり
を所定時間T遅延させるオンディレー回路48を介して
入力している。
【0011】しきい値算出器44により算出されるしき
い値は、タコジェネレータ41の出力を記憶した記憶器
43の出力に所定の係数k、例えばk=0.8を乗じた
値である。記憶器43に記憶されるタコジェネレータ4
1の出力は、所定の測定指令信号が出された時の値であ
る。測定指令信号は、手動スイッチにより測定モードス
イッチのオン信号や、織機起動後織機が定常運転状態に
なる所定時間経過後に発せられる信号や、織機回転数を
変更した信号、または、打ち込み密度を変更した信号
を、適宜組み合わせたものである。また、この記憶器4
3に記憶させる値は、所定期間内に複数の出力値を読み
取り、その平均値を記憶させても良い。
【0012】この実施例の織機の動作は、先ず、送り出
しビーム10から繰り出される経糸12が、周知のよう
に緯入れ部18で緯入れされた緯糸20と交錯し、織布
26が形成されて、クロスロール34に巻き取られる。
クロスロール34の軸心35への巻き始めは、先ず、満
巻のクロスロール34を側方に移し、空のクロスロール
34の軸心35を駆動ローラ37と従動ローラ38との
間に載せ、織布26をカットして、その織機側の布端
を、軸心35に巻付ける。クロスロール34の軸心35
に巻付けられた織布26の先端部は、軸心35を一周し
て駆動ローラ37と軸心35との接触部に至り、さら
に、クロスガイド50にガイドされて従動ローラ38と
軸心35との間に送られる。そして、この布端は、順次
送り出されて来る織布26に挟み込まれ、織布26の布
端の巻付けが確実になされるものである。この後は、織
布26の製織にしたがって、クロスロール34に巻かれ
た織布26の径が大きくなり、所定の製織長になるとク
ロスロール34の交換が行われる。
【0013】次に、この実施例のクロスロール監視装置
40の動作作用について図1、図3に基づいて説明す
る。この実施例では、織機の運転状態を示す織機運転信
号がL、即ち織機停止中、及びクロスロール34の交換
中を示すクロスロール交換信号がHの場合、駆動ローラ
37の駆動信号がLになり、駆動モータ36の駆動が停
止され駆動ローラ37は停止している。そして織機運転
開始後及びクロスロール34の交換終了後、駆動モータ
36の駆動信号がHになり、駆動ローラ37が回転す
る。この駆動信号は、オンディレー回路48にも入力さ
れ、駆動信号がHになった後所定のT時間後にオンディ
レー回路48の出力がHになり、判定器46の判定出力
が出される。
【0014】また、駆動信号が出力され、駆動モータ3
6が作動すると、駆動ローラ37が回転し、この回転
は、クロスロール34を経て従動ローラ38に伝達され
る。この時、上述のように織布26の先端部が軸心35
に巻付けられれる。織布26が巻付けられると、クロス
ロール34が回転し、従動ローラ38が回転し始め、こ
の回転速度はタコジェネレータ41から出力される。タ
コジェネレータ41の出力は、その回転数に対応した直
流の出力信号にされて比較器42に入力する。そして、
比較器42により、しきい値算出器44からのしきい値
と比較され、そのしきい値以上の場合比較器42の出力
がHになる。
【0015】ここで、従動ローラ38は、織布26の巻
付け前はクロスロール34が回転していないので回転せ
ず、巻付けが確実に成された後、従動ローラの38の回
転が安定する。従って、この従動ローラ38の回転が安
定するまでの期間以上の所定期間Tだけ比較器42の出
力による判定器46の判定信号を遅らせるため、駆動信
号をオンディレー回路48を経て判定器46に入力させ
ているものである。
【0016】また、タコジェネレータ41の出力は、織
機及び布巻装置32が所定の定常運転状態であるべき時
期に出される測定指令信号により記憶器43に記憶さ
れ、しきい値算出器44によりその記憶値に所定の係数
k、例えばk=0.8を乗じた値がしきい値として比較
器42に出力される。この実施例の測定指令信号は、手
動による信号、織機起動後織機が定常運転状態になる所
定時間経過後であって上記Tより短い期間の後に発せら
れる信号、及び織機回転数を変更した信号又は打ち込み
密度を変更する信号である。
【0017】そして、オンディレー回路48により駆動
ローラ37の回転開始から所定期間T時間後のタコジェ
ネレータ41の出力が、上述のように定常状態のタコジ
ェネレータ41の出力値から算出されたしきい値より低
い場合比較器42の出力がLになり、判定器46より、
織機停止信号が出力される。逆に、駆動ローラ37の回
転開始から所定期間T時間後のタコジェネレータ41の
出力が、算出された上記しきい値以上の場合は、織機停
止信号は出力されず、織布の巻取が行われる。そして、
その後の織機の運転中も、常時従動ローラ38の回転は
タコジェネレータ41の出力として比較器42により比
較され、比較結果が判定器46に入力されているので、
織機の運転中にクロスロール34の回転異常が発生した
場合にも、織機停止信号を得ることができる。ここで、
織機回転数等が変更になった場合は、その変更信号によ
って、記憶器43に記憶されるタコジェネレータの出力
値も変更され、その変更された値によりしきい値算出器
44によりしきい値が算出され、比較器42に出力され
る。
【0018】布巻装置32の異常としては、(1)クロ
スロール交換後の布端がクロスロール34の軸心35に
確実に巻き込まれずに軸心35と駆動ローラ37との間
で詰まった場合、(2)駆動ローラの駆動トルクが大き
過ぎてクロスロール34と駆動ローラ37との間で駆動
ローラ37がスリップしている場合、(3)駆動ローラ
34の駆動トルクが小さ過ぎ、駆動ローラ37が停止ま
たは織布26の製織速度以下でしか回転しない場合、
(4)駆動ローラ37の駆動機構が故障して、駆動ロー
ラが回転しない場合がある。上記(1)の異常に際して
は、従動ローラは回転せず、駆動ローラ37が所定値以
上の高速で回転する。また上記(2)の異常に際して
は、駆動ローラが所定値以上の高速で回転し、従動ロー
ラ38が停止または低速で回転する。さらに、上記
(3)の異常に際しては、駆動ローラ37及び従動ロー
ラ38とも、所定値以下の低速回転または停止してしま
う。また上記(4)の異常に際しては、駆動ローラ37
が回転しないので従動ローラ38も回転しない。
【0019】従って、この実施例のクロスロール監視装
置によれば、上記しきい値算出器44のしきい値が、従
動ローラ38の定常回転時に得られるタコジェネレータ
41の出力値から得られる値を基にしているので、織布
の移動速度の正常な変化に対してその都度しきい値の設
定変更をする必要がなく、布端の巻付け異常及び織機運
転中の布巻装置32の回転異常を正確に且つ緻密に検知
することができる。
【0020】次にこの発明の第二実施例について図4、
図5に基づいて説明する。ここで上記実施例と同様の部
材については同一の符号を付して説明を省略する。この
実施例のクロスロール監視装置60は、回転体である従
動ローラ38の回転をロータリエンコーダ61により検
出しているものである。ロータリエンコーダ61の出力
は、第一のカウンタ62及び第二のカウンタ63に入力
され、この第一,第二のカウンタ62,63の出力が各
々第一の比較器64と第二の比較器65に入力してい
る。ここで、ロータリエンコーダ61と第一及び第二の
カウンタ62,63との組が、この発明の回転検出手段
を構成している。そして、第一の比較器64と第二の比
較器65には、各々しきい値算出手段であるしきい値算
出器66,67が接続され、比較対象である所定のしき
い値が入力している。第一の比較器64の出力は、第一
の判定器68に入力し、第二の比較器65の出力は第二
の判定器69に入力している。また、第一のカウンタ6
2は、巻付け開始信号によりリセットされ、この巻付け
開始信号は、T1時間のタイマ70を介して第一の判定
器68にも入力している。また、第二のカウンタ63
は、所定期間T2毎にパルスを発生する発振器71によ
りリセットされ、発振器71の出力は、第二の判定器6
9にも接続されている。
【0021】しきい値算出器66,67には、記憶器7
2の出力が接続され、記憶器72には、織布26の巻き
取りローラ28に取りつけられたタコジェネレータ73
の出力が入力している。このタコジェネレータ73は、
織布の移動速度を検出する移動速度検出手段である。さ
らに、記憶器72には、上記第一実施例と同様の測定指
令信号が入力している。また、しきい値算出器66,6
7によって、タコジェネレータ73の出力値に乗ぜられ
る係数kは、第一の比較器64に入力しているしきい値
算出器66と、第二の比較器65に入力しているしきい
値算出器67とで異なる値となっている。これは、クロ
スロール34の交換直後の織布巻付け時の正常な回転状
態と、布巻装置32の定常回転時の回転状態とが異なる
ことによるものである。しかし、近似的に等しい値に設
定しても良いものである。
【0022】この実施例のクロスロール監視装置60の
動作は、先ず、従動ローラ38の回転が、ロータリエン
コーダ61により、回転パルスとして出力され、第一,
第二のカウンタ62,63でカウントされる。第一のカ
ウンタ62は、織布の巻付け開始信号によりカウントを
開始し、第二のカウンタ63は駆動ローラ37の駆動信
号により、所定のT2期間毎にリセットされながらT2
期間カウントする。
【0023】ここで先ず、クロスロールの交換直後の従
動ローラ38の回転異常、即ち布端の巻付け不良の検出
に際しては、第一のカウンタ62の出力を第一の比較器
64で比較する。第一のカウンタ62は、巻付け開始信
号によりカウントを開始し、比較器64にカウント値が
入力される。そして、布端の巻付けが正常に成されない
場合、クロスロール34が回転せず、従動ローラ38の
回転もないので、カウント数が増えない。従って、T1
期間後のカウント値が、巻き取りローラ28に取りつけ
られたタコジェネレータ73の出力から算出されたしき
い値R1より低い値となり、第一の比較器64の比較出
力がLになり第一の判定器68が織機停止信号を出力す
る。一方、正常に布端がクロスロールに巻き付き、T1
期間後のカウント値がしきい値R1より高い値となった
場合、第一の判定器68から織機停止信号は出されな
い。また、第一のカウンタ62は、T1期間の後、所定
のカウント値以上カウントされず、次の巻付け開始信号
によりリセットされるまで一定出力となる。
【0024】次に、布巻装置32の定常運転時の回転異
常に際しては、第二のカウンタ63の出力を第二の比較
器67に入力したしきい値R2と比較し、所定のT2期
間毎の比較器65の出力値により、第二の判定器69が
織機停止信号を出力する。即ち、上記第一実施例で述べ
た通り、定常運転中においても布巻異常により従動ロー
ラの回転が低下しまたは停止するので、この所定期間T
2毎のカウント値が、巻き取りロール28に取りつけら
れたタコジェネレータ73の出力から算出されたしきい
値R2より小さい場合、従動ローラ38の回転状態が正
常でないことを示し、第二の判定器69は織機停止信号
を出力する。このしきい値R1、R2も、上記第一実施
例と同様に、所定の測定指令信号が出力された時点で
の、タコジェネレータ73の出力により算出されるもの
であり、その時の正常な運転状態での出力値を基に算出
されるものである。
【0025】この実施例のクロスロール監視装置によっ
ても、運転中に織布移動速度が正常に変化した場合で
も、その変化した状態での回転異常を確実に且つ自動的
に検知することができ、織布巻付け当初のみならず、製
織時の回転異常をも確実に検知することができる。
【0026】次にこの発明の第三実施例について図6に
基づいて説明する。ここで上記実施例と同様の部材につ
いては同一の符号を付して説明を省略する。この実施例
のクロスロール監視装置80は、上記第二実施例のクロ
スロール監視装置において、しきい値算出器66,67
に入力されるデータを得るための、織布の移動速度検出
手段を、織機制御装置81と布移動速度算出器82に置
き換えたものである。織機制御装置81は、織機の動作
を制御するもので、その制御信号の内、織機の回転数と
打ち込み密度を布移動速度算出器82に出力し、布移動
速度算出器82により織布の移動速度が算出される。さ
らに、必要に応じて、織り縮み率をこの織布移動速度に
乗じても良い。そして、この織布移動速度の算出タイミ
ングは、上記測定指令信号と同様の信号である算出指令
信号による。
【0027】この実施例のクロスロール監視装置も、上
記第二実施例と同様の動作作用であり、同様の効果が得
られるものである。さらに、織布の移動速度検出を織機
制御装置81からのデータよりソフトウエア上の計算の
みで得られ、装置も簡単なものにすることができる。さ
らに、しきい値算出器に入力される値は、実際の駆動ロ
ーラ等からデータをとるものではないので、織機や布巻
装置の異常時の値が入力されることがなく、誤ったしき
い値を算出することがない。
【0028】尚、この発明のクロスロール監視装置は、
上記実施例に限定されるものではなく、布巻装置は、上
記接触巻式のものの他、いわゆるセンタードライブ式の
布巻装置にも適用できるものである。また、監視対象で
ある回転体は、接触巻式布巻装置においては、従動ロー
ラ、駆動ローラ、クロスロール自体の何れでも良く、セ
ンタードライブ式の布巻装置の場合は、クロスロール自
体である。また、織布の移動速度検出手段は、織機の巻
き取りローラ、ガイドローラ、及び布巻装置の駆動ロー
ラや従動ローラ及びクロスローラ自体等の、織布の移動
に伴って回転するものから回転状態を検出するもの、ま
たは、上記第三実施例のように、制御装置からの織機制
御データを基に織布の移動速度を演算するものでも良
い。この織布移動速度を演算する場合、織機回転数は、
設定した回転数や、単位時間当たりのピック数を測定し
た実際の回転数の何れでも良い。
【0029】なお、監視対象の回転体として接触巻式布
巻装置の駆動ローラを採用した場合、前記した異常の各
態様によっては、所定値以下の低回転になる他、所定値
以上の高速回転になることもあるので、上限・下限の両
方のしきい値を設定し、駆動ローラの回転数がこれら両
しきい値から外れた場合に異常であると判断することに
なる。これに対し、前述の各実施例のように、監視対象
の回転体として接触巻式布巻装置の従動ローラを採用す
れば、下限の一つのしきい値のみと比較するだけで全て
の異常の態様を検出することができ、異常判断のための
回路構成を簡単にすることができる効果がある。
【0030】また、この発明のクロスロール監視装置に
おいて、比較器算出手段に入力される織布移動速度のデ
ータが正常な値であることを保証するために、この織布
移動速度検出手段により得られれる値を、所定のしきい
値と比較しそのしきい値以下である場合は、しきい値算
出手段に出力しないようにしても良い。
【0031】
【発明の効果】この発明のクロスロール監視装置は、織
機の定常回転時に得られる正常な織布移動速度を基にク
ロスロール等の布巻装置の回転体の監視を行っているの
で、織布の移動速度の設定変更や、製織速度の正常な変
化に対しても、その都度比較手段に入力するしきい値の
設定変更をする必要がないものである。従って、布端の
巻付け異常及び織機運転中のクロスロールの回転異常
を、正確に且つ緻密に検知することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例のクロスロール監視装置
のブロック線図である。
【図2】この第一実施例のクロスロール監視装置が設け
られる織機の概略説明図である。
【図3】この第一実施例のクロスロール監視装置の動作
を示すタイムチャートである。
【図4】この発明の第二実施例のクロスロール監視装置
のブロック線図である。
【図5】この第二実施例のクロスロール監視装置の動作
を示すタイムチャートである。
【図6】この発明の第三実施例のクロスロール監視装置
の部分ブロック線図である。
【符号の説明】
32 布巻装置 34 クロスロール 36 モータ 37 駆動ローラ 38 従動ローラ 40 クロスロール監視装置 41 タコジェネレータ 42 比較器 44 しきい値算出器 46 判定器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布の移動とともに回転する回転体と、
    駆動装置により回転駆動され織布が巻付けられるクロス
    ロールと、上記回転体の回転状態を検出する回転検出手
    段が設けられたクロスロール監視装置において、製織さ
    れる織布の正常な状態での移動速度を検出する移動速度
    検出手段と、この移動速度検出手段により検出された織
    布の移動速度に基づいて判断基準であるしきい値を算出
    するしきい値算出手段と、上記回転検出手段により得ら
    れた値と上記しきい値算出手段により得られたしきい値
    とを比較する比較手段とを設けたことを特徴とするクロ
    スロール監視装置。
  2. 【請求項2】 上記移動速度検出手段は、上記回転体の
    回転数を検出する上記回転検出手段であり、この回転検
    出手段により得られる回転数の正常値を記憶する記憶器
    を設け、この記憶器の出力が上記しきい値算出手段に入
    力され上記しきい値が算出されることを特徴とする請求
    項1記載のクロスロール監視装置。
  3. 【請求項3】 上記移動速度検出手段は、織機の回転数
    と打ち込み密度を出力する織機制御装置と、この織機の
    回転数と打ち込み密度を基に織布の移動速度を算出する
    布移動速度算出器とから成ることを特徴とする請求項1
    記載のクロスロール監視装置。
  4. 【請求項4】 上記回転体は、接触巻式布巻装置の従動
    ローラであり、上記比較手段の出力は、所定の時期にこ
    の比較手段の出力に基づいて織布の巻付け異常を判断す
    る判定器に入力され、この判定器は上記比較手段の出力
    に基づいて上記回転検出手段により得られる値が上記し
    きい値より小さい場合には織機停止信号を出力すること
    を特徴とする請求項2又は3記載のクロスロール監視装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009162513A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Showa Denko Kk 円筒体回転装置
JP2009162512A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Showa Denko Kk 円筒体回転装置
JP2013019792A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Ntn Corp 円筒部材の検査法および検査装置

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