JPH06258080A - 振動子の支持構造 - Google Patents

振動子の支持構造

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Publication number
JPH06258080A
JPH06258080A JP5045203A JP4520393A JPH06258080A JP H06258080 A JPH06258080 A JP H06258080A JP 5045203 A JP5045203 A JP 5045203A JP 4520393 A JP4520393 A JP 4520393A JP H06258080 A JPH06258080 A JP H06258080A
Authority
JP
Japan
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vibration
vibrator
vibrating body
parts
members
Prior art date
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Pending
Application number
JP5045203A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kobayashi
博 小林
Yasuhiko Hosokawa
靖彦 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5045203A priority Critical patent/JPH06258080A/ja
Publication of JPH06258080A publication Critical patent/JPH06258080A/ja
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  • Gyroscopes (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、振動子の効率のよい自由振動を得
ることを目的とする。 【構成】 振動体2を支持する支持部材6,7は、略コ
字形の屈曲部6a,7aを他の部分に比べて硬度を小さ
く形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動子の支持構造に関
し、例えば振動ジャイロ等に用いられる音片型振動子の
支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の振動子の支持構造としては、例え
ば図4及び図5に示すような特開平3−34613号公
報に開示されたものがある。この従来例は、振動ジャイ
ロに用いられる音片型振動子の支持構造であり、振動子
1は、振動体2とこの振動体2を振動させるための駆動
用圧電素子3,4を含んでいる。振動体2はエリンバと
呼ばれる鉄−ニッケル合金の一種でヤング率の温度係数
が他の金属材料に比べて小さな値をもつ材料により正3
角柱状に形成されている。振動体2の2つの側面の中央
部に駆動用圧電素子3及び4がそれぞれ形成されてい
る。駆動用圧電素子3は、圧電体3aの両面に電極3
b,3cが形成され、一方の電極3cが振動体2の側面
に接着されている。同様に、駆動用圧電素子4は、圧電
体4aの両面に電極4b,4cが形成されている。これ
らの駆動用圧電素子3,4に駆動信号が与えられること
によって振動体2は駆動用圧電素子3,4の形成されて
いない面に直交する方向に屈曲振動する。また、振動体
2の他の側面の中央部には、検出用圧電素子5が形成さ
れている。5aは圧電体、5b,5cは電極である。こ
の検出用圧電素子5からの出力信号を検出することによ
って振動ジャイロに加わった回転角速度が検出される。
振動体2は、2個の棒状支持部材8,9によって支持さ
れている。これらの支持部材8,9は、振動体2の駆動
用圧電素子3,4形成面間の稜線部分に接続されてい
る。支持部材8,9は振動体2のノード点付近に接続さ
れ、この例では振動体2の長さをLとすると、その両端
から0.224Lの位置に接続されている。この従来例
は、上記の構成により、振動体2の駆動用圧電素子3,
4形成面の振動状態が2つの支持点を結ぶ直線の両側で
対称となり、振動体2の振動が減衰されにくく、小型化
が可能な構造となっている。
【0003】また、特開平3−13006号公報には、
図6、図7に示すような振動子の支持構造が開示されて
いる。支持部材8,9は、線材によりコ字形に形成さ
れ、そのコ字形の支持部材8,9の中央部分が振動体2
の稜線部分の2個所に、スポット溶接で固着されてい
る。10はセラミックス材料からなる矩形板状の支持
台、11は弾性材料からなる緩衝材であり、緩衝材11
の上には、その長手方向に分割された2つの基板12,
13が接着されている。一方の基板12上には5つの電
極14a,14b,14c,14d,14eが形成さ
れ、他方の基板13上にも2つの電極15a,15bが
形成されている。一方の基板12上の電極14a及び1
4eには、コ字形の支持部材8の両端部が溶接によって
固着され、同様に、他方のコ字形の支持部材9の両端部
が、他方の基板13上の電極15a及び15bに固着さ
れている。一方の基板12上の電極14b,14d,1
4cには、リード線によって圧電素子3,4,5がそれ
ぞれ電気的に接続されている。この従来例は、分割され
た2つの基板12,13にそれぞれ固定された2つの支
持部材8,9が個別に変位するので、支持部材8,9に
よって振動子1の振動が抑制されにくい構造となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の振動子の支持構
造にあっては、支持部材として次のような要求を満たす
ものが用いられていた。即ち、(イ)振動子の振動を妨
げないように、振動体のノード点付近の2ヵ所におい
て、支持部材はできるだけ点固定にする必要がある。
(ロ)振動子に共振周波数からのずれをもたらさないよ
うに振動体の質量に対し支持部材の質量は小さくする必
要がある。(ハ)振動子の振動に対し、支持部材に同期
した振動を起させて振動子の振動を不安定にさせないこ
とが必要である。このため、支持部材は、ピアノ線に代
表されるような硬度の高い細い線材で形成されていた。
しかしながら、支持部材に硬度の高い線材を用いると、
支持部材の振動が振動子の自由振動を抑制することにな
って効率のよい振動が妨げられ、この振動子によって構
成される振動ジャイロ等の感度が低下するという問題が
あった。
【0005】本発明は、このような従来の問題に着目し
てなされたもので、振動子の効率のよい自由振動を得る
ことができて、この振動子によって構成される振動ジャ
イロ等の感度を向上させることのできる振動子の支持構
造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、多角柱状の振動体及び該振動体における
非平行の2つの側面に取付けられ当該振動体を振動させ
る駆動用圧電素子を含む振動子を、前記振動体のノード
点付近において前記2つの側面から等距離で且つ当該振
動体の長手方向の一直線上の2点で略コ字形の支持部材
によりそれぞれ支持し、該支持部材の各端部を基板上に
固定して前記振動子を空間中に支持してなる振動子の支
持構造において、前記支持部材は、略コ字形の屈曲部を
他の部分に比べて硬度を小さく形成してなることを要旨
とする。
【0007】
【作用】支持部材は、略コ字形の屈曲部が他の部分に比
べて硬度が小さいため、振動子の屈曲振動に伴ないその
屈曲部の部分がねじれて支持部材に生じる反力が緩和さ
れる。従って振動子の屈曲振動を抑圧する方向に働く支
持部材の反力が小さくなり、振動子の効率よい自由振動
が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図3に基づ
いて説明する。なお、図1乃至図3において前記図4乃
至図7における部材等と同一ないし均等のものは、前記
と同一符号を以って示し、重複した説明を省略する。
【0009】まず、振動子の支持構造の構成を説明す
る。本実施例では、2つの支持部材6,7が直径0.2
5〜0.30mm程度の硬度の高い線材によりコ字形に形
成され、その屈曲部6a,7aの部分のみが硬度が小さ
くなるように処理されている。硬度を小さくする処理と
しては、局部的なレーザ照射或いは電子ビーム照射によ
る焼きなまし処理等が用いられる。そして、振動体2の
持つ固有の振動を妨げないように、コ字形の中央部分6
d,7dが振動体2の稜線部分の2個所に、点接触に近
い状態でスポット溶接により固着されている。支持部材
6,7は、振動体2と結合されることにより、振動体2
の固有の振動に影響を及ぼさないように、その質量は振
動体2に比べて1桁以上小さな値を持つことが必要であ
り、上記のように、点接触と合わせ考慮して直径が0.
25〜0.30mm程度の細い線材が用いられている。ま
た支持部材6,7は、振動体2の固有の振動に対し、同
期した振動をして振動体2の安定した振動を妨げないよ
うにするため、上述のような細い線材であっても全体的
には必要な硬さを持たなければならず、ピアノ線のよう
な材質で形成されている。
【0010】次に、上述のように構成された振動子の支
持構造の作用を説明する。駆動用圧電素子3,4に駆動
信号が印加されることによって振動体2は、図3に示す
ように駆動用圧電素子3,4の形成されていない面に直
交する方向に屈曲振動し、これに応じて検出用圧電素子
5に電圧が生じる。このとき、支持部材6,7はその水
平部6b,7b及び垂直部6c,7c等の部分が振動体
2の屈曲振動によって図3に示すように曲げられ、支持
部材6,7には元の形状状態に戻るような反力が生じ
る。しかし、本実施例では、屈曲部6a,7aの部分
が、他の部分6b,6c,7b,7cに比べて硬度が小
さいので、その屈曲部6a,7aの部分がねじれて支持
部材6,7に生じる反力が緩和される。このため、振動
体2の屈曲振動を抑圧する方向に働く支持部材6,7の
反力が小さくなり、振動子1の効率よい自由振動が得ら
れる。従って、この振動子1によって構成される振動ジ
ャイロ等の感度が向上する。
【0011】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、振動体を支持する支持部材は、略コ字形の屈曲部を
他の部分に比べて硬度を小さく形成したため、その屈曲
部の部分で支持部材に生じる反力が緩和されて振動子の
効率のよい自由振動を得ることができ、その振動子によ
って構成される振動ジャイロ等の感度を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動子の支持構造の実施例を示す
斜視図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】上記実施例の作用を説明するための図である。
【図4】従来の振動子の支持構造を示す斜視図である。
【図5】図4のB矢視図である。
【図6】他の従来例を示す斜視図である。
【図7】図6のC矢視図である。
【符号の説明】
1 振動子 2 振動体 3,4 駆動用圧電素子 5 検出用圧電素子 6,7 支持部材 6a,7a 屈曲部 12,13 基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角柱状の振動体及び該振動体における
    非平行の2つの側面に取付けられ当該振動体を振動させ
    る駆動用圧電素子を含む振動子を、前記振動体のノード
    点付近において前記2つの側面から等距離で且つ当該振
    動体の長手方向の一直線上の2点で略コ字形の支持部材
    によりそれぞれ支持し、該支持部材の各端部を基板上に
    固定して前記振動子を空間中に支持してなる振動子の支
    持構造において、 前記支持部材は、略コ字形の屈曲部を他の部分に比べて
    硬度を小さく形成してなることを特徴とする振動子の支
    持構造。
JP5045203A 1993-03-05 1993-03-05 振動子の支持構造 Pending JPH06258080A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5045203A JPH06258080A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 振動子の支持構造

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JP5045203A JPH06258080A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 振動子の支持構造

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Publication Number Publication Date
JPH06258080A true JPH06258080A (ja) 1994-09-16

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ID=12712720

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JP5045203A Pending JPH06258080A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 振動子の支持構造

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JP (1) JPH06258080A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5889358A (en) * 1995-10-11 1999-03-30 Murata Manufacturingco., Ltd. Vibration gyroscope

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5889358A (en) * 1995-10-11 1999-03-30 Murata Manufacturingco., Ltd. Vibration gyroscope

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