JPH06253850A - ヘパリン結合性神経栄養因子遺伝子配列 - Google Patents

ヘパリン結合性神経栄養因子遺伝子配列

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JPH06253850A
JPH06253850A JP3229745A JP22974591A JPH06253850A JP H06253850 A JPH06253850 A JP H06253850A JP 3229745 A JP3229745 A JP 3229745A JP 22974591 A JP22974591 A JP 22974591A JP H06253850 A JPH06253850 A JP H06253850A
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JP
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hbnf
protein
gene
human
cells
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JP3229745A
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Imre Kovesdi
イムレ・コベスデイ
Peter Bohlen
ピーター・ボーレン
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American Cyanamid Co
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    • C12N15/11DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、ヘパリン結合性神経栄養因子(H
BNF)のための新規なDNA及びアミノ酸配列に関す
る。HBNFタンパク質の製造方法に有用な発現ベクタ
ー及び宿主細胞にも関する。 【効果】HBNFの遺伝子配列を同定したことにより、
HBNF遺伝子の発現が可能なトランスジェニック細胞
を構築することができ、神経細胞の成長及び分化、神経
細胞の維持及び修復が従来よりも簡素化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘパリン結合性神経栄
養因子(heparin-binding neurotrophic factor)(HB
NF)のための新規なDNA配列に関する。本発明の配
列は、生体内及び生体外の両方において、神経細胞成長
及び分化及び神経細胞維持及び修復を誘発することがで
きるタンパク質をコードしている。
【0002】問題のタンパク質は、普通はヒトの脳内で
生産され、そして多数の異なる種において相同性の形態
が存在する。このタンパク質は、これまでヘパリン結合
性脳マイトジェン(HBBMs)とも言われてきた。精
製したタンパク質が知られているけれども、このタンパ
ク質の唯一の入手可能なソースは脳組織抽出物である。
脳組織から単離する方法は、骨が折れそして得られるH
BNFの量は比較的少量である。
【0003】ヒトHBNFをコード化する遺伝子は、新
生のヒト脳幹RNAから得られたcDNAライブラリー
から単離された。それは、約15KDの分子量を有する
136個のアミノ酸を有するタンパク質を予測する41
1個のヌクレオチド配列である。この遺伝子は、配列決
定されそして大腸菌で発現され、そのようにした得られ
たタンパク質は、自然のHBNFの神経栄養活性(neuro
trophic activity)を保持している。
【0004】近年、成長因子として知られた多数の比較
的小さなポリペプチドが同定されそして単離された。
“成長因子”という用語は、或る種の動物の成長及び分
化に影響を与えるシグナル発生物質のクラスを指す。こ
の効果は動物及び組織培養物の両方で見られる。所定の
成長因子は1種より多くの細胞に対して効果を与えるこ
とがある。
【0005】良く知られた成長因子の多くは、有意な神
経栄養活性を有する。即ち、それらは神経細胞の成長を
維持又は刺激することができる。このような神経栄養性
因子の最も早い発見は、神経成長因子[NGF:ゴスポ
ダロビクス(Gospodarowicz)、ジャーナル・オブ・バイ
オロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem)、250:2
515−2520、19757]であった。NGFと同
じ群内にある同様な成長因子は、脳由来の神経栄養因子
[BDNF:レイブロック(Leibrock)等、ネイチャー
341:149−153、1989]及び神経栄養因子
−3[NT−3:マイソンピエール(Maisonpierre)等、
サイエンス 247:1446−1451、1990]
である。追加の成長因子には、毛様体神経栄養因子[C
NTF:リン(Lin)等、サイエンス 246:1023
−1025、1980)、IGF−II[ミル(Mill)
等、プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユーエスエー
(PNAS USA)82:7126−7130、1985]、ア
クチビン(activin)[シューベルト(Schubert)等、ネイ
チャー 344:868−870、1990]及びプル
プリン(purpurin)[ベルマン(Berman)等、セル(Cell)
51:135−142、1987]が包含される。
【0006】多数の他の公知の因子が繊維芽細胞成長因
子(FGF)に関係した上科に入る・これは、塩基性F
GF(bFGF)[エッシュ(Esch)等、プロシーディ
ングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サ
イエンシズ・オブ・ザ・ユーエスエー(PNAS USA) 8
1:5364−5368;プロシーディングス・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ・オ
ブ・ザ・ユーエスエー(PNAS USA) 82:6507−6
511]、酸性FGF(aFGF)[ボーレン(Bohlen)
等、ヨーロピアン・モレキュラー・バイオロジー・オル
ガニゼーション・ジャーナル(EMBO.J)、4:1951−
1956、1985; ギメネッツ−ガレゴ(Gimenez-G
allego)等、サイエンス 230:1385−128
8、1985]及び発がん遺伝子部(oncogenes)int
−2の生成物[ディケンス(Dickens)及びピーターズ(Pe
ters)、ネイチャー 326:833、1984]、h
st/KS[デリ・ボビ(Delli Bovi)等、セル 50:
729−737、1987]、FGF−5[ザーン(Zah
n)等、モレキュラー・アンド・セル・バイオロジー(Mo
l.Cell Biol) 8:3487−3495、1988]、
FGF−6[マリクス(Marics)等、オンコジェネ(Oncog
ene) 4:335−340、1989]及びKGF[フ
ィンチ(Finch)等、サイエンス 245:752−75
5、1989]を包含する。これらは、すべて(KGF
を除いて)血管内皮細胞のマイトジェンであり、そして
又すべてヘパリンに強く結合する。VEGF/VPFの
如き他のヘパリン結合性成長因子も知られている[ケッ
ク(Keck)等、サイエンス 246:1309−131
2、1989]。これらのヘパリン結合性成長因子も又
しばしば脳組織から単離されそして脳細胞の成長及び発
展に重要な役割を果す。
【0007】従来未知のヘパリン結合性タンパク質がE
P 326 075号に記載されており、そしてその中
でHBBMと呼ばれている。それは、脳マイトジェン及
び特に神経組織のための組織形成、維持及び修復因子と
して開示されている。それは、上記の成長因子のいずれ
にも構造的には関係がないが、但しそれは、その遺伝子
が従来MKと呼ばれたタンパク質[カドマツ(Kadomats
u)等、バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リ
サーチ・コミュニケーション(Biochem Biophys.Res.Com
m)及び本出願人の米国同時係属及び同時出願番号第07
/568,473号に開示された、ヒト型のMKタンパ
ク質に構造的に関係しているように思われる。HBNF
とMK遺伝子及びタンパク質間の相同性は非常に高く、
それらは、新しい群の神経栄養因子を構成すると推測さ
れる。この“HBBM”タンパク質は、本発明の“HB
NF”タンパク質である。しかしながら、前記したヨー
ロッパ出願に示されたように、いくつかのクロマトグラ
フィー工程を伴う方法により脳組織から直接そのタンパ
ク質を単離することがこれまでは必要であったのであ
り、完全なタンパク質配列も遺伝子配列もこれまで知ら
れていなかった。
【0008】もっと最近では、HBNFタンパク質は、
ラット[ラウバラ(Rauvala)、ヨーロピアン・モレキュ
ラー・バイオロジー・オルガニゼーション・ジャーナル
(EMBO J)、8:2933−2941、1989; フー
バー(Huber)等、ニューロケミカル・リサーチ(Neuroch
em Res)、15:435−439、1990]及びウシ
(cow)[ミルナー(Milner)等、バイオケミカル・アンド
・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーション(B
iochem. Biophys. Res. Comm)、165:1096−1
103、1989; フーバー等、ニューロケミカル・
リサーチ、15:435−439、1990]の両者か
ら単離されそしてアミノ酸配列が決定された。同様に、
ヒト及びニワトリタンパク質のN末端アミノ酸配列が決
定された[EP 326 075号:フーバー等、ニュ
ーロケミカル・リサーチ、15:435−439、19
90]。更に、HBNFのDNA配列の決定は、これま
で達成されていない。本発明は、ヒトHBNFの全遺伝
子配列及び該遺伝子を発現しそして純粋なHBNFタン
パク質を製造することができるクローニングベクター及
び宿主細胞を提供する。本発明は、生体外及び生体内の
神経細胞の成長、修復及び維持を促進する方法も提供す
る。
【0009】図1は、ヒトHBNFの相補的DNAクロ
ーニング、ヌクレオチド及び推定されたアミノ酸配列に
関する。(A)HBNFをコード化している4つのオー
バーラップする部分的cDNAsの線図。頂部の線は、
それぞれHBNFコード化領域及び仮定された3′ポリ
(A)領域を表す黒色ボックス及び平行線の陰影を付け
たボックスを有するmRNAを示す。制限部位:H=H
indIII、K=Kpnl、P=PstI;nt=ク
ローンのヌクレオチド長さ。(B)推定されたアミノ酸
配列(1文字コード)を伴うクローンHHC7、8、1
0及び12の一緒にしたヌクレオチド配列。普通のタイ
プで示されたアミノ酸は、可能な(potential)168個
のアミノ酸前駆体タンパク質を表す、追加の32個の肉
太で描いたアミノ酸により先行された成熟ヒトHBNF
の136個のアミノ酸を示す。アンダーラインを施した
アミノ酸配列は、遺伝子をクローニングするのに使用さ
れるオリゴヌクレオチドプローブのデザインのために利
用される2つのペプチドを示す。クローンHHC7にお
いて欠けている3つのヌクレオチドは、ボックスで囲ま
れておりそして成熟タンパク質の開始は矢印により示さ
れている。
【0010】図2は、ヒトHBNFタンパク質の発現及
び機能的特徴付けを示す。(A)HBNFタンパク質試
料のSDS−PAGEゲル電気泳動。タンパク質標準は
BRLからのものであった。レーンNは、精製したウシ
HBNFタンパク質(100ng)であり、レーン+及
び−は、バクテリア発現構築物pETHH8を含むイソ
プロピル−B−D−チオ−ガラクトピラノシド(IPT
G)誘導及び非誘導培養物である。
【0011】(B)ラットの脳HBNFの不存在下の
(A)又はラット脳HBNFの存在下(320ng/m
l)のB)、バクテリアにより生産された精製したヒト
HBNF(160ng/ml)(C)又は(320ng
/ml)(D)の存在下のラット脳ニューロンにおける
神経突起成長アッセイ(Neurite outgrowth assay)。
【0012】図3は、成熟マウス及びヒトの組織におけ
るHBNFmRNAのノザーンブロット分析を示す。
(A)各組織、心臓、肺、脳、胸腺、胃、足筋肉、肝
臓、腎臓、脾臓から、20μgの全RNAをレーン当た
り施した。(B)成熟マウス及びヒト脳からの10μg
の全RNAを比較するRNA分析。
【0013】図4は、ラット胚形成中のHBNF遺伝子
の発現を示す。各組織から20μgの全RNAをレーン
当たり施し、32P標識ヒトHBNFcDNAプローブと
ハイブリダイゼーションさせた。RNA単離に使用した
組織は、E8及びE10については全胚プロパー(tota
l embryo proper)であり、E12及びE14について
は頭であり、E16、E18、E20、P2及び成人に
ついては全脳であった。
【0014】図5は、ウシHBNFの部分的114アミ
ノ酸配列を示す。
【0015】本発明は、本明細書ではHBNFと呼ぶヘ
パリン結合性神経栄養因子をコード化する新規な精製し
た遺伝子及びDNA配列に関する。ヒトタンパク質の完
全なアミノ酸配列及びウシタンパク質の部分的アミノ酸
配列も開示される。
【0016】遺伝子配列が入手可能であることは、種々
の宿主細胞中でのHBNFタンパク質の発現を可能とす
る。かくして、本発明は、宿主細胞をHBNF遺伝子で
形質転換しそして、宿主中での遺伝子の発現を可能とす
る条件下に宿主細胞を培養することを含む、精製したH
BNFタンパク質の製造方法にも関する。HBNFタン
パク質の回収は、宿主中での発現の方法に依存して、培
養上澄液から又は宿主細胞から直接に行うことができ
る。宿主の形質転換は、直接裸のDNAにより又は、ヒ
トHBNFをコード化するDNA配列を有するように工
学的に造られた発現ベクターにより達成することができ
る。故に、本発明は、特許請求の範囲に記載のDNA配
列で形質転換された宿主細胞及び該配列を含んで成る発
現ベクターも包含する。
【0017】HBNFタンパク質は、組織、特に神経組
織の維持、成長及び修復に有用である。かくして、本発
明は、HBNF投与による処置を必要としている個体
に、有効量のHBNFを生体内で投与することより成る
治療方法にも関する。これは、精製したタンパク質の直
接投与により達成することができるか、又はこのような
処置を必要としている身体の領域に、該タンパク質を生
産することができるトランスジェニック宿主細胞を移植
することによっても達成することができる。
【0018】精製したHBNFタンパク質は、細胞培養
物中で細胞が成長するのを維持するために、細胞培養
物、特に神経細胞培養物中の成分としての有用性も有す
る。
【0019】HBNFをコード化するヒトDNA配列
は、ポリメラーゼチェインリアクシヨン(PCR)及び
新生のヒト脳幹細胞由来のcDNAライブラリーのスク
リーニングの組み合わせを利用することによりクローニ
ングされる。PCR増幅反応のためのオリゴヌクレオチ
ドをデザインするための出発点として、ウシHBNFア
ミノ酸配列が使用される。ウシHBNFの部分的114
アミノ酸配列は、第5図に示される。このタンパク質の
全長は、ヒトタンパク質の場合と同様に、136アミノ
酸であることが予想される。ポリ(A)+成熟ラット脳
からのRNAを逆転写して相補的cDNA鎖を生成す
る。この鎖は、次いで、配列特異的プライマーを用い
る、PCR反応のためのテンプレートとして使用され
る。次いで予想される282塩基対PCR生成物を単離
しそして適当なベクターにクローニングする。DNA配
列決定は、ラットHBNFペプチドをコード化している
クローニングされた断片を同定する。クローニングされ
たインサートを単離し、標識し、そしてプローブとして
使用してファージcDNAライブラリーをスクリーニン
グする。約150万のファージからスクリーニングされ
た、4つの候補のcDNAクローンがすべて単離され、
サブクローニングされそして配列決定される。ヒトHB
NFのDNA配列は図1に示されている。
【0020】上記cDNA配列は、ヒトHBNFタンパ
ク質が136個のアミノ酸の長さであることを示す。残
基98においてウシ配列とは1個のアミノ酸が異なる
(ウシではAsp、ヒトではGlu)。N末端タンパク
質及びcDNA完全配列情報に基づいて、このタンパク
質の予想される分子量は15KDであり、これは、SD
S−PAGEで先に観察された18KDタンパク質より
は小さい[ラウバラ、ヨーロピアン・モレキュラー・バ
イオロジー・オルガニゼーション・ジャーナル(EMBO.
J)、8:2933−2941、1989; ミルナー(M
ilner)等、バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル
・リサーチ・コミュニケーション(BiochemBiophys.Res.
Comm)、154:1096−1103、1989]。故
に、観測されたサイズの差はゲル上の移動に関するタン
パク質の塩基性度の効果によるものであると推測され
る。
【0021】二つのより小さな形態のヒトタンパク質も
又以前に同定された(EP 326075)。これら
は、多分、酵素阻害剤が存在しないときの抽出/単離中
の変化により発生した完全長タンパク質のC末端を切り
取られた形態を表す。推定上のメチオニン翻訳開始コド
ンは、成熟タンパク質のN末端グリシンから32アミノ
酸前に位置付けられている。この前配列は、以前に同定
されたシグナル配列とは同様ではない[フォン・ヘイエ
ネ(Von Heijne)、ジャーナル・オブ・モレキュラー・バ
イオロジー、184:99−105、1985]。しか
しながら、このタンパク質の翻訳がこのメチオニンで開
始されるならば、この前配列は、それがなければ高度に
親水性の該タンパク質における唯一の疎水性領域を表す
であろう。成熟HBNFタンパク質の前のタンパク質プ
ロセッシング部位は、成熟タンパク質からのシグナル配
列の切断のための構造的決定部と一致する[フォン・ヘ
イエネ(Von Heijne)、ヌクレイク・アシッズ・リサーチ
(Nucleic.Acids.Res)、14:4683−4690、1
986]。
【0022】真核細胞タンパク質の汚染のない成熟ヒト
HBNFタンパク質のソースを得るために、クローンの
1つ、HHC8を、N末端グリシンのすぐ5′側(図1
B)にメチオニンコドンを配置するようにデザインされ
たプライマーを用いるPCR増幅のためのテンペレート
として使用する。増幅された生成物は、発現ベクターp
ET−3aの修飾された形態[スチュディール(Studie
r)等、メソッズ・イン・エンザイモロジー(Meth.Enzymo
l)、185:60−69、1990]中にクローニング
し、そして得られるプラスミドpETHH8を菌株BL
21 LysS(id.)中に形質転換する。pETH
H8を含むIPTG誘発培養物のタンパク質抽出物(図
2Aーン3)は、非誘発培養物(レーン2)の対応する
位置での弱いタンパク質バンドに比較して、成熟ウシH
BNF(レーン1)とほぼ同じサイズの強いタンパク質
バンドを示す。バクテリアにより生産されたHBNFが
SDS−PAGEでウシ及びラット由来のHBNFと同
じ位置に移動しそして、生物学的に活性であるという事
実は、大腸菌で発現されたHBNFに比較して自然のH
BNFタンパク質の翻訳後の修飾は、あるとしても、最
小であるということを示唆する。HBNF配列中の認識
可能なグリコシル化シグナルの欠如は、更にこの仮説を
支持する。
【0023】ヒトHBNFタンパク質は、ヘパリンに対
する親和性を利用することにより、IPTG誘発バクテ
リア培養物から精製される。そのN末端アミノ酸配列
は、タンパク質配列決定により確認されそして、このタ
ンパク質は神経突起成長アッセイにおいて神経栄養活性
についてアッセイされる。このバクテリアにより誘導さ
れたヒトHBNFは、ウシ及びラットHBNFの活性に
匹敵する活性を示した(図2B)。かくして、上述の観
察と合致して、我々は、成熟HBNFは神経栄養活性を
有することを見いだした。
【0024】下記の実施例は、T7 RNAポリメラー
ゼ発現系におけるHBNF遺伝子のクローニング及び発
現を説明する。しかしながら、T7発現系は極めて効率
的であることが証明されているけれども、これが、ヒト
HBNFを組換えにより製造することができる唯一の手
段ではないことは理解されるべきである。HBNFの製
造は、任意の適当な発現ベクターへのHBNF遺伝子の
組込み及びその後のこのベクターによる適当な宿主細胞
の形質転換により達成することができ、或いは、宿主細
胞の形質転換は、ベクターを使用しないで裸のDNAに
より直接達成することができる。真核細胞又は原核細胞
によるHBNFの製造は、本発明により包含される。好
適な真核細胞の例には、哺乳動物細胞、植物細胞、酵母
細胞及び昆虫細胞が包含される。同様に、好適な原核細
胞の例は、大腸菌の外に、枯草菌(Bacillus subtilis)
が包含される。
【0025】他の好適な発現ベクターも使用することが
でき、これらは、宿主細胞の選択に基づいて選ばれる。
例えば、バクテリア細胞を形質転換するのに使用するの
に好適な多数のベクターが周知されている。例えば、プ
ラスミド及びλファージの如きバクテリオファージは、
バクテリア宿主、特に大腸菌用の最も良く使用されるベ
クターである。哺乳動物及び昆虫細胞の両方において、
細胞外由来のDNAの発現を達成するのに、ウイルスベ
クターがしばしば使用される。特に、哺乳動物細胞はS
V40又はポリオーマウイルスによりよく形質転換さ
れ、また培養における昆虫細胞はバキュロウイルス発現
ベクターにより形質転換されうる。酵母ベクター系に
は、酵母動原体(yeast centromere)プラスミド、酵母エ
ピソームプラスミド及び酵母組込みプラスミド(yeast
integrating plasmids)が包含される。
【0026】本発明の実施は、図1に定義されたヒトH
BNF遺伝子の正確な配列の使用に限定されるものでは
ないことも理解されるべきである。得られるタンパク質
分子における無症状の変化(silent changes)を生じる配
列における欠失、挿入又は置換などの如き配列に対する
修飾も又包含される。例えば、遺伝子コードの縮重(deg
eneracy)を反映する又は所定の部位での化学的に同等な
アミノ酸の生産をもたらす遺伝子配列の変更が包含さ
れ、かくして、疎水性アミノ酸であるアラニンのための
コドンが、グリシンの如き他の疎水性の少ない残基、又
はバリン、ロイシン又はイソロイシンの如きより疎水性
の大きい残基をコード化しているコドンにより置換され
ることがある。同様に、グルタミン酸の代わりにアスパ
ラギン酸で置換するなどのような、1つの負に荷電した
残基で他の残基を置換させるか又はアルギニンの代わり
にリシンで置換するなどのような、1つの正に荷電した
残基を他の残基で置換させる変化もまた、生物学的に同
等な生成物を生じると予想され得る。更に、種間で保存
されるているのは主としてタンパク質の中心部分である
ので、タンパク質分子のN末端又はC末端の変更をもた
らすヌクレオチドの変化は、タンパク質の活性を変える
とは予想されないであろう。実際、EP326,075
に開示された“HBBM”サイズ変異体は、HBNFタ
ンパク質のC末端切断したものを含む。配列中に存在す
るシステインの1個又はそれより多くを除去するのがの
ぞましいこともある。何故ならば、システインの存在
は、タンパク質が組換えにより製造されるときマルチマ
ー(multimers)の望ましくない形成をもたらし、それに
より精製及び結晶化プロセスを複雑にする可能性がある
からである。提唱された修飾の各々は、コード化された
生成物の生物学的活性の保持の決定と同じく、当業者に
とってルーチンな熟練の範囲内にある。故に、用語“H
BNF DNA配列”又は“HBNF遺伝子”が明細書
及び特許請求の範囲で使用される場合、それは、生物学
的に同等なHBNFタンパク質の製造をもたらすすべて
のこのような修飾及び変更を包含するものと理解される
であろう。特に、本発明は、マニアチス(Maniatis)等
[モレキュラー・クローニング、ア・ラボラトリー・マ
ニュアル、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラト
リー、1982(Molecular cloning. A Laboratory Man
ual. Cold Spring Harbor Laboratory,1982)])に記載
の条件の如き、標準的な高いストリンジェンシーのサザ
ーンハイブリダイゼーション条件下に、図1の配列との
ハイブリダイゼーションを可能とするように、図1の配
列の充分に複製的であるこれらのDNA配列を包含す
る。
【0027】上記しそして下記実施例に示されるよう
に、HBNF遺伝子配列によりコード化されたタンパク
質は、生体内神経栄養活性を有することが示された。特
に、このタンパク質は、培養物中のペリネータルニュー
ロン(perinatal neurons)に加えられるとき、神経突起
成長を刺激する。それ自体として、HBNFタンパク質
は、末梢及び中枢神経系に神経細胞の成長、維持及び修
復において、生体内及び生体外の両方で有用である。生
体外適用の例は、パーキンソン病の治療に使用するため
に現在提唱されている胚脳移植体(embryonic brain imp
lants)の維持にある。
【0028】HBNFの生体内投与は、特に中枢又は末
梢神経系損傷の治療において、この遺伝子配列の発見に
より有意に簡素化される。この遺伝子及びその配列の同
定は、HBNF遺伝子の発現を可能とするように工学的
に作り出すことができそして神経変性疾患、手術の後の
末梢神経修復、又は神経細胞成長及び/又は修復の向上
が望ましい状態の処置のための移植片として使用するこ
とができる、繊維芽細胞、単球、又はマクロファージの
如きトランスジェニック細胞の構築を可能とする。
【0029】更に、HBNFの治療的使用は、ヒトの治
療のみに限定されるものではない。事実、遠い関係の種
間でのこのタンパク質の保存されている性質に鑑みる
と、いかなる形態でのHBNFの投与でも、獣医学的用
途には有利である。治療組成物は、製薬学的に許容しう
る液体又は固体担体と組み合わせて、所望の生物学的効
果を生じさせるのに十分な量のHBNFを含有して成
る。或いは、組成物は、末梢及び中枢神経系修復又は分
化処理のための移植片として、生体内でHBNFを発現
することができる適合性のトランスジェニック細胞の製
薬学的に許容しうる集合体を含有して成る。
【0030】分化におけるHBNFの見かけの役割に鑑
みて、上記タンパク質は、一般的な組織分化因子として
も提唱される。特に、HBNFは、分化した状態への逆
転を誘発するのに腫瘍細胞の処置に有用である。
【0031】下記の実施例は、説明の目的でのみ示され
ており、本発明の範囲を限定するものであるとみなすべ
きではない。
【0032】
【実施例】
(1)HBNFタンパク質精製及びアミノ酸配列分析 HBNFタンパク質を、EP326075号に以前に述
べられたプロトコルによりウシ脳から単離する。EP3
26075号は、ここに掲げることによりその内容をそ
のまま本明細書に加入する。簡単に言えば、逆相HPL
C精製HBNFを、メルカプトエタノール中での還元及
び以前に述べられた方法に従うヨード−(2−14C)
−酢酸によるシステイン残基のアルキル化[ガオッチ・
ソバ(Gautschi-Sova)等、バイオケミカル・アンド・バ
イオフィジカル・リサーチ・コミュニケーション(Bioch
em.Biophys.Res.Comm) 140:1874−1880、
1986]により化学的に修飾する。カルボキシメチル
化タンパク質を、移動相としてアセトニトリル中の0.
1%トリフルオロ酢酸勾配を使用するブラウンリー・ア
クアポア(Brownlee Aquapore)C8カラム[25×0.
46cm、7um粒径、アプライド・バイオシステム
ス]を使用する逆相HPLCにより精製する。カルボキ
シメチル化HBNF3ナノモルに相当するアリクォート
を、酵素消化緩衝液で希釈して、試料のアセトニトリル
濃度を約10%に減少させそして下記のプロテアーゼで
消化する。黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus)V
8(グルタミン酸残基後の切断)、Arg−C(アルギ
ニン後の切断)、Asp−N(アスパラギン酸後の切
断)及びキモトリプシン(芳香族残基後の優先的な切
断)。酵素はベーリンガー・マンハイム(Boehringer Ma
nheim)からのものであり、切断は、本質的に製造業者に
より示唆されたとおりに行う。消化の後、ペプチドを、
ペプチド溶離のために0.1%トリフルオロ酢酸中のア
セトニトリルの90分線形勾配(消化のタイプに依存し
て、始めのアセトニトリル含有率:12−16%、終わ
り:30−44%)を使用してC8カラムでの逆相HP
LCにより分離する。精製したペプチドの均一性を確か
めるために、ペプチド物質を含む画分を第2逆相HPL
C工程に付す(C8カラム、適当な浅いアセトニトリル
勾配における0.1%ヘプタフルオロ酪酸)。単離した
ペプチド5−500ピコモルのアリクォートをアプライ
ド・バイオシステムス477Aガス/液体相マイクロシ
ークエネーターで配列決定する。フェニルチオヒダント
イン(PTH)アミノ酸誘導体を、モデル120Aオン
ラインPTHアミノ酸アナライザー(アプライド・バイ
オシステムス)で同定する。両手順のための実験プロト
コルは、機器製造業者により提供されたとおりである。
最初の114アミノ酸(予想される136からの)の配
列が図5に示される。
【0033】(2)ポリメラーゼチェインリアクシヨン
(PCR) PCR増幅反応からの縮重オリゴヌクレオチドをデザイ
ンするのに、ウシHBNFアミノ酸配列を使用する。完
全縮重センスプライマー(completely degenerate sense
primer)は、アミノ酸配列:HindIII制限部位で
出発しそしてDNA配列:
【0034】
【化1】 から成るDCGEWOW(図1)に構成される。完全縮
重アンチセンスプライマー(completely degenerate ant
isense primer)は、アミノ酸配列:EcoRI制限部位
で出発しそしてDNA配列
【0035】
【化2】 から成るNADCQKT(図1)に構成される。
【0036】全ラット脳RNAを、イソチオシアン酸グ
アニジウム−塩化セシウム法によりスプレーグ・ドーリ
ーラットの脳から単離しそしてポリ(A)+RNAをオ
リゴ(dT)−セルロースへの2サイクルの結合により
選ぶ[アビブ(Aviv)及びレーダー(Leder)、プロシーデ
ィグス・オブ・ザ・アカデミー・オブ・サイエンシズ・
オブ・ザ・ユーエスエー(PNAS USA) 69:14088
−1412、1972]。ラット脳ポリ(A)+RNA
を、オリゴ(dt)及びAMV逆転写酵素を用いて逆転
写する[マニアチス等、モレキュラー・クローニング、
ア・ラボラトリー・マニュアル、コールド・スプリング
・ハーバー・ラボラトリー、ニューヨーク、コールドス
プリングハーバー 1982(Maniatis et al., Molecu
lar cloning. A Laboratory Manual. Cold Spring Harb
or Laboratory, Cold Spring Harbor, NY 1982)]。P
CR反応を、30サイクルで、Tag DNAポリメラ
ーゼ(Tag DNA polymerase)(USB)を使用して30サイク
ルの間、50℃で1分間のアニーリングで、72℃で2
分間の伸長及び94℃で1分間の変性で、相補的DNA
テンプレート上で行う。
【0037】(3)ヒトHBNFのクローニング及び配
列決定 282塩基対ラットHBNF PCR生成物をブルー・
スクライブ(+)ベクター(Blue Scribe (+) vector)
(ストラタジェネ)(Stratagene)にクローニングしそし
て新生のヒト脳幹及び脳幹神経節λ gt 11 cD
NAライブラリーをスクリーニングする際のプローブと
して使用する[カムホルツ(Kamholz)、プロシーディグ
ス・オブ・ザ・アカデミー・オブ・サイエンシズ・オブ
・ザ・ユーエスエー(PNAS USA) 83:4962−49
66,1986]。30のHHCクローンを最初に同定
し、予備的制限分析の後、4つのクローンを単離し、ブ
ルー・スクライブ(+)のEcoRI部位にサブクロー
ニングし、ジデオキシヌクレオチド・チェイン・ターミ
ネイション法により配列決定する[サンガー等、プロシ
ーディングス・オブ・ザ・アカデミー・オブ・サイエン
シズ・オブ・ザ・ユーエスエー(PNAS USA) 74:54
63−5467、1988]。
【0038】上記クローンの3つは、コード化領域にお
いて同じ配列を有しており、4番目のクローンは、位置
119のアラニンの除去をもたらす3ヌクレオチドイン
フレーム欠失(in-frame deletion)を有する。これらの
配列は図1に示されている。
【0039】(4)組換えHBNFの発現 N末端グリシンのすぐ5′側にメチオニンコドン及びN
del制限部位を配置するようにデザインされたプライ
マーを用いるPCR増幅のためのテンプレートとして使
用するのにクローンHHC8(図1A)を選ぶ。精製し
たPCR生成物を、1400bpのSall/PvuI
I断片の欠失及び複製起点f1のEcoRI部位への挿
入により修飾されている発現ベクターpET−3aの誘
導体にクローニンクする。インサートを配列決定してP
CR増幅の忠実度を確かめた後、プラスミド(pETH
H8と名付ける)を菌株BL21 lysS中に形質転
換し、そして述べられたIPTGによるタンパク質生産
を誘発させる(スタディール等、前記文献)。1ml培
養物からのペレットをSDS緩衝液[レムリ(Laemml
i)、ネイチャー(Nature) 227:680−685、
1970]100ulに再懸濁させ、そして2.5ul
を15%アクリルアミドSDS−PAGEゲルに通す。
ゲルをクーマシーブルーで染色する。自然のHBNFは
ラットの脳から精製され、そして組換えHBNFは、1
0mMトリス、pH7.0中のヘパリンセファロースC
L−6B(ファーマシア)樹脂でバクテリア抽出物から
精製されそして0−2M NaClの勾配で1−1.1
3MNaClで溶離される。更なる精製は、溶離のため
に0から1M NaClに増加する塩濃度の勾配を使用
して、50mMリン酸ナトリウム、pH6.8中のMo
no S(ファーマシア)カラムで達成される。
【0040】(5)HBNF神経栄養活性のアッセイ 組換えHBNFの神経栄養活性を決定するために、自然
のラット脳HBNFと比較してラット脳ニューロンを刺
激する能力を観察した。手順は、上記の0.6M Na
ClでMono Sから溶離された組換えHBNFを使
用して、ラウバラ(Rauvala)及びピーラスカリ(Pihlaska
ri)(ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ
ー 2652:16625−16635、1987)の
方法に従って行う。18日目の仔ラットからの脳を無菌
条件下に取り出す。脳を無菌の5ml注射器を使用して
10%FCSを含むDMEM中に単一細胞に分散させ
る。細胞懸濁液を500RPMで1−2分間遠心分離
し、上澄液を除去しそしてクルターカウンター(Coulter
counter)で細胞を計数する。濃度をDMEM/10%
FCS中5×105細胞/mlに調節し、細胞懸濁液
を、50ug/mlのポリ−c−リシンで室温で30分
間プレコートされた組織培養皿の上に置いた。培養物を
37℃、10%CO2で24時間インキュベーション
し、その後培地を1mg/mlBSAを含むDMEMに
変え、HBNFを下記の量で加える:ラット脳HBNF
320ng/ml、組換えヒトHBNF−160ng/
ml及び320ng/ml。図2Bに示された結果は、
組換えHBNFが自然のラットHBNFの神経栄養活性
と同等な神経栄養活性を有することを示す。
【0041】(6) マウス組織中のHBNFの発現 HBNF遺伝子の発現をマウス組織において調べた。全
細胞RNAを、イソチオシアン酸グアニジウム−塩化セ
シウム法により単離し、0.66Mホルムアルデヒドを
含む1%アガロースゲルで分析し、ランダムオリゴヌク
レオチドプライミングにより製造した32P標識cDNA
プローブによりナイロン膜フィルターホルムアミドにブ
ロットする。フィルターを1xSSC(0.15M N
aCl、15mMクエン酸ナトリウム pH7.0)中
で65℃で洗浄し、X線フィルムに暴露する。プローブ
としてヒトHBNF cDNAを使用する種々の組織か
らのマウスRNAのノザンハイブリダイゼーション分析
は、脳のみが1650ヌクレオチドメッセージを発現す
ることを示す(図3A)。これは、HBNFタンパク質
の局在に関するこれまでの研究と合致しており、これ
は、ウシ子宮にその存在も示している最近の報告[ミル
ナー等、バイオケミカル・アンド・バイオフイジカル・
リサーチ・コミュニケーション(Biochem.Biophhys.Res.
Comm) 165:1096−1103、1989]と対
照的に、脳にのみそれが存在していることを示す[フバ
ー(Huber)等、前記文献; ラウバラ等、ヨーロピアン
・モレキュラー・バイオロジー・オルガニゼーション・
ジャーナル(EMBO J) 8:2933−2941、198
9]。全ヒトRNAの分析は、ヒトmRNAが、マウス
のものより僅かに短い、長さが約1600ヌクレオチド
であることを示す(図3B)。
【0042】(7)生物学的物質の寄託 プラスミドpETHH8を含む大腸菌株BL 21 l
ysSは、ニューヨーク、パールリバーに維持されてい
るアメリカン・シアナミド社のカルチャー・コレクショ
ンに寄託され、そしてメリーランド州、ロックビレ、1
2301パークラウンドライブの、アメリカン・タイプ
・カルチャー・コレクションに、受け入れ番号ATCC
68385の下に、1990年8月13日に寄託され
た。
【0043】配列同定 No.:1 配列のタイプ: 核酸及びタンパク質 配列の長さ: 1383塩基対;168アミノ酸 鎖構造(Strandedness): 一重鎖 トポロジー: 線状 ソース生物: ヒト 特徴: アミノ酸残基33からアミノ酸残基
168迄−成熟タンパク質
【0044】
【化3】配列同定 No.:2 配列のタイプ: タンパク質 配列の長さ: 114アミノ酸 鎖構造(Strandedness): 一重鎖 トポロジー: 線状 ソース生物: ウシ
【0045】
【化4】 本発明の主な特徴及び態様は以下のとおりである。
【0046】1.ヘパリン結合性神経栄養性因子(HB
NF)をコード化している精製され且つ単離された遺伝
子。
【0047】2.生物学的に活性なHBNFタンパク質
をコード化している、図1に示された配列又はその一部
を有する上記1に記載の遺伝子。
【0048】3.標準的高ストリンジェンシー条件下に
図1に示された配列とハイブリダイゼーション可能な、
上記1に記載の遺伝子。
【0049】4.宿主細胞を上記1に記載の遺伝子で形
質転換し、該宿主細胞を、該宿主細胞による該遺伝子の
発現を可能とする条件下に培養することを含む、実質的
に純粋なHBNFタンパク質の製造方法。
【0050】5.上記1に記載の遺伝子を含んで成る発
現ベクター。
【0051】6.上記1に記載の遺伝子を含んで成る宿
主細胞。
【0052】7.ATCC 68385としてアメリカ
ン・タイプ・カルチャー・コレクションに寄託されてい
る上記6に記載の細胞。
【0053】8.図1又は図5に記載の配列を有する、
精製され、単離されたHBNFタンパク質及びHBNF
生物学的活性を保持しているその相同体又は断片。
【0054】9.製薬学的に許容しうる担体と一緒に、
有効量の上記8に記載のタンパク質を含んで成る治療組
成物。
【0055】10.有効量の上記8に記載のタンパク質
の存在下に神経細胞を培養することを特徴とする、生体
外での神経細胞の成長を維持又は促進させる方法。
【0056】11.損傷した神経細胞の修復又は処理を
必要としている個体に、上記8に記載のタンパク質を発
現することができる有効量の適合性のトランスジェニッ
ク細胞を投与することを特徴とする、損傷した神経細胞
を修復又は処理する方法。
【0057】12.未分化細胞に有効量のHBNFタン
パク質を適用することを特徴とする、未分化細胞の分化
を誘発させる方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒトHBNFの相補的DNAクローニング、ヌ
クレオチド及び推定アミノ酸配列を示す。 (A)HBNFをコード化している4つの部分的cDN
Aの線図。 (B)推定されたアミノ酸配列と共に、クローンHHC
7、8、10及び12の一緒にしたヌクレオチド配列を
示す図である。
【図2】ヒトHBNFタンパク質の発現及び機能的特徴
付けを示す図である。 (A)HBNFタンパク質試料のSDS−PAGEゲル
電気泳動。 (B)ラットの脳HBNFの不存在下又は存在下、バク
テリアにより生産された生成したヒトHBNFの存在下
でのラット脳ニユーロンにおける神経突起成長アッセ
イ。
【図3】成熟マウス及びヒトの組織におけるHBNF
mRNAのノザーンブロット分析を示す図である。
【図4】ラット胚形成中のHBNF遺伝子の発現を示す
図である。
【図5】ウシHBNFの部分的114アミノ酸配列を示
す図である。
【化3】
【化3】
【化3】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】HBNFをコードする4種のオーバラップする
cDNA部分を示す略図である。
【図2】ヒトHBNFの相補的DNAクローニング、ヌ
クレオチド及び推定アミノ酸配列を示す図である。推定
されたアミノ酸配列と共に、クローンHHC7、8、1
0及び12の組み合わさったヌクレオチド配列を示す。
【図3】図2に連続するネクレオチド配列及び推定アミ
ノ酸配列を示す図である。
【図4】HBNFタンパク質試料のSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動の結果を表わす図面に代わる写真
である。これはヒトHBNFタンパク質の発現及び機能
的特徴付けを示す
【図5】ラットの脳HBNFの不存在下又は存在下、バ
クテリアにより生産された生成したヒトHBNFの存在
下でのラット脳ニユーロンにおける神経突起成長の様子
(生物の形態)を表わす図面に代わる写真である。この
写真はヒトHBNFタンパク質の発現及び機能的特徴付
けを示す。
【図6】成熟マウス及びヒトの組織におけるHBNF
mRNAの電気泳動(ノーザンハイブリッド形成処理済
み)の結果を表わす図面に代わる写真である。
【図7】ラット胚形成中のHBNF遺伝子の発現を示
す、各組織からのRNAのゲル電気泳動(ノーザンハイ
ブリッド形成処理済み)の結果を表わす図面に代わる写
真である。
【図8】ウシHBNFの部分的114アミノ酸配列を示
す図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/02 H 8214−4B // C12Q 1/68 Z 7823−4B (C12N 15/18 C12R 1:19) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘパリン結合性神経栄養性因子(HBN
    F)をコード化している精製され且つ単離された遺伝
    子。
  2. 【請求項2】 宿主細胞を請求項1に記載の遺伝子で形
    質転換し、該宿主細胞を、該宿主細胞による該遺伝子の
    発現を可能とする条件下に培養することを含む、実質的
    に純粋なHBNFタンパク質の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の遺伝子を含んで成る発
    現ベクター。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の遺伝子を含んで成る宿
    主細胞。
  5. 【請求項5】 第1図又は第5図に記載の配列を有す
    る、精製され、単離されたHBNFタンパク質及びHB
    NF生物学的活性を保持しているその相同体又は断片。
  6. 【請求項6】 製薬学的に許容しうる担体と一緒に、有
    効量の請求項5に記載のタンパク質を含んで成る治療組
    成物。
  7. 【請求項7】 有効量の請求項5に記載のタンパク質の
    存在下に神経細胞を培養することを特徴とする、生体外
    での神経細胞の成長を維持又は促進させる方法。
  8. 【請求項8】 損傷した神経細胞の修復又は処理を必要
    としている個体に、請求項5に記載のタンパク質を発現
    することができる有効量の適合性のトランスジェニック
    細胞を投与することを特徴とする、損傷した神経細胞を
    修復又は処理する方法。
  9. 【請求項9】 未分化細胞に有効量のHBNFタンパク
    質を適用することを特徴とする、未分化細胞の分化を誘
    発させる方法。
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