JPH06253356A - 衛星通信を基地局間に用いた移動体通信網 - Google Patents

衛星通信を基地局間に用いた移動体通信網

Info

Publication number
JPH06253356A
JPH06253356A JP5033782A JP3378293A JPH06253356A JP H06253356 A JPH06253356 A JP H06253356A JP 5033782 A JP5033782 A JP 5033782A JP 3378293 A JP3378293 A JP 3378293A JP H06253356 A JPH06253356 A JP H06253356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
line
satellite
mobile
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5033782A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Kakuno
勝明 角埜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP5033782A priority Critical patent/JPH06253356A/ja
Publication of JPH06253356A publication Critical patent/JPH06253356A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体基地局と交換局の間のTDMA多重通信を
衛星通信によって接続した移動体通信網に関し、該基地
局と交換系装置間、および該基地局の冗長回線容量を経
済的に確保し、さらに山間僻地や密集した市街地でも多
数の基地局を簡単安価に設置出来ることを目的とする。 【構成】 基地局変復調装置を有し移動局との無線交信
を行い、さらにTDMA装置を有する移動体基地局と、交換
機、音声・データ信号処理装置、基地局制御装置、TDMA
装置を有する交換局とを有する移動体通信網に、さらに
衛星を設け、交換局のTDMA装置と移動体基地局のTDMA装
置との間の音声・データ回線および基地局制御回線を中
継接続する衛星通信回線を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信用基地局と
交換局との多重接続に係り、特に衛星通信による接続に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、例えばセルラー電話などの移動
体通信回路網を第2図を借りて説明する。
【0003】移動局4''を制御する制御信号bと音声や
データ信号を伝達する回線a(今後音声・データ回線と
よぶ)が移動体基地局1''(今後単に基地局とよぶ)と
そのサービスエアリア内の移動局4''との間に無線によ
り接続されている。基地局1''ではその音声・データ回
線aおよび基地局制御信号bは地上無線送受信装置6
(1)''内の変復調装置 14(1)''によって変復調され、さ
らに多重分離装置15(1) ''によって多重分離される。一
方交換局2''では音声・データ信号aは交換機11から音
声・データ処理装置9''を経由して、また基地局1''と
移動局4''を制御する基地局制御信号bは基地局制御装
置10''を経由して、それぞれ多重分離装置15(2)'' によ
って多重分離される。基地局1''と交換局2''の両方の
多重分離装置15(1)''、 15(2)''は、電線、光ケーブルあ
るいは1対1マイクロ回線といった例えば1.5 〜6.3 Mb
psの高速ディジタル多重回線 (ディジタルハイウェイ)
16によって接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明の従来の移動
体通信網においては、移動局が非常に少ない或いは全く
ないエリアを持つ基地局に対しても、上記ディジタルハ
イウェイを維持せねばならない。従って、交換機の端子
容量にも無駄が生じると言う問題があった。また、小ゾ
ーン運用のために、数キロメータ毎に基地局を多数配置
するが、それぞれにディジタルハイウェイを敷設する費
用は大きなものとなる。さらに、基地局は往々にして山
間僻地にも設置されることがある。山間僻地から交換局
まで上記の中継回線を敷設するのは非常に大きな費用と
時間を要すると言う問題があった。
【0005】また、その様な固定的な中継手段を設ける
場合には、将来の移動局の増加を見込んでその回線容量
を冗長に確保するため、初期の投資額が更に大きくなり
非常に不経済であった。
【0006】本発明は以上のような状況から無線基地局
と交換系装置間の冗長回線容量を経済的に確保し、その
うえ山間僻地でも簡単且つ容易に無線基地局を設置出来
る中継方式を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明の移動
体通信網は、通信衛星(3) と;移動局(4) と;該移動局
(4) との無線交信を行う地上無線送受信装置(6(1))と、
該通信衛星(3) と TDMA 接続を行う TDMA 装置(7(1))を
有する移動体基地局(1) と;交換機(11)、音声・データ
信号処理装置(9) 、基地局制御装置(10)と、該通信衛星
(3) と TDMA 接続を行う TDMA 装置(7(2))を有する交換
局(2) とを設け;交換局(2) の TDMA 装置7(2)と移動体
基地局1の TDMA 装置(7(1))との間の音声・データ回線
aおび基地局制御回線bを、該通信衛星(3) を介した衛
星通信回線(20)によって TDMA 接続する。
【0008】上記移動体基地局(1) 内と上記交換局(2)
内への TDMA 装置7(1)、 7(2)の多重入出力は地上の多重
接続回線に用いられるディジタルハイアラキの1次群或
いは2次群伝送路形式のデータハイウェイであり、その
ハイウェイの1タイムスロット、即ち64kbps相当のデー
タ量、が該回線の割当ての単位である。
【0009】また、該衛星通信回線の割当区分を(a) 該
音声・データ回線aおよび該基地局制御回線bをデマン
ドアサイン方式で分け隔てなく混在収容したもの、(b)
該音声・データ回線aを収容するデマンドアサイン運用
部分と該基地局制御回線bを収容するプリアサイン運用
部分とを別個に設けたもの、或いは(c) 該音声・データ
回線aを収容するデマンドアサイン運用部分と、該基地
局制御回線bを収容し、データバーストの衝突を監視し
必要に応じて再送制御を行うことを前提として通信要求
発生時に直ちに送信を行うランダムアクセス運用部分と
に分けて設ける、ことが可能である。
【0010】また、発呼要求をしている通話が移動局相
互間の通信である場合には、その接続制御のみを交換機
が行い、その後音声・データ回線は交換機を経由するこ
となく該衛星回線を経由して両移動体の間を直接接続す
るよう構成することも可能である。
【0011】
【実施例】以下図1により本発明の第1の実施例を詳細
に説明する。移動体基地局1は無線送受信機能、移動局
制御機能を有する地上無線送受信装置6(1)を有し、例え
ば800MHz の電波によってそれぞれのサービスエアリア
内に存在する車載電話、携帯電話などの複数の移動局4
との間に回線d を構成している。この無線送受信装置6
は無線波の送受信を行う他に移動局制御機能として移動
局との間の使用電波の電力レベルや使用周波数の指示を
行う機能などを有し、また適当な変調方式、例えばπ/4
QPSK(π/4シフト4相位相変調)などによって上記無線
波を変復調する変復調装置14(1) を有している。変復調
装置14(1) と時分割多元接続( 以下TDMAとよぶ) 装置 7
(1) の間に多重分離装置(MUX/DEMUX)15(1)が設けられ、
変復調装置14(1) との間の音声・データ回線aおよび該
基地局制御回線bを、有線のディジタル多重ハイアラキ
の1次或いは2次群伝送路形式即ち、例えば、2 Mbps或
いは8 Mbpsのハイウェイによって TDMA 装置 7(1) に多
重接続している。 (図3参照)それを TDMA 接続装置 7
(1) は衛星通信回線の TDMA フォーマットに変換し衛星
送受信装置8経由、例えば 14GHzを搬送波とした衛星通
信回線20によって通信衛星3( 以下単に衛星と呼ぶ) に
接続する。トランスポンダである衛星3はそれを例えば
12 GHzの搬送波によって地上に送り返して、交換局2、
基準局5や他の基地局1に接続する。
【0012】交換局2においては、地上固定網につなが
る交換機11と、衛星との衛星通信回線20の無線波の送受
を行う衛星送受信装置8(2)と、その無線波への時分割多
元接続を行う TDMA 装置7(2)とが設けられ、さらにそれ
らの間に音声・データの信号aを処理する音声・データ
信号処理装置9と移動局呼出などの制御を行う基地局制
御装置10が並列に設けられている。音声・データ信号処
理装置9と基地局制御装置10とTDMA装置7(2)との間には
多重分離装置15(2) が設けられ、音声・データ信号処理
装置9からの間の音声・データ回線aおよび基地局制御
装置10からの基地局制御回線bを、上記基地局で述べた
と同様に有線のディジタル多重ハイアラキの1次或いは
2次群伝送路形式即ち、例えば、2 Mbps或いは8 Mbpsの
ハイウェイによって TDMA 装置 7(2) に多重接続してい
る。 (図4参照)基地局と交換局のハイウェイについて
は後ほど詳細に述べる。TDMA装置7(2)は基地局1のTDMA
装置7(1)と同様のものである。このようにして複数の基
地局1の各TDMA装置7(1)と交換局のTDMA装置7(2)は衛星
3経由衛星通信回線によってTDMA接続されている。
【0013】衛星TDMA基準局(今後基準局と呼ぶ)5に
は、衛星回線の設定開放などを行う衛星回線制御装置12
と、衛星経由各基地局および交換局のTDMA装置同期制御
を行いつつその信号と衛星回線制御装置12から受けた回
線制御信号を基準バーストにして打ち上げる TDMA 装置
7(5)経由衛星3に接続する衛星送受信装置8(5)が設けら
れている。
【0014】この様にして基地局1、交換局2、基準局
5それぞれの TDMA 接続装置7(1),7(2), 7(5)および基
準局の衛星回線制御装置12は衛星3を介して標準的なTD
MA通信システムを構成している。このTDMA衛星通信シス
テム上にて、基地局1 の有する変復調装置 14(1)、交換
局2の有する音声・データ信号処理装置9或いは基地局
制御装置10の間の接続に、本発明はこの TDMA 通信シス
テムを用いているのである。
【0015】本移動体通信網では、交換局と移動体基地
局とが互いに有線、光ファイバー或いはマイクロ波等の
地上回線16にて多重接続される基地局1''もあり得るの
であって、その場合を第2の実施例として図2により説
明する。基地局1''は衛星で接続されている上記基地局
1から TDMA 装置7(1)と衛星送受信装置8(1)を除いたこ
と以外は全く同じである。交換局2''の音声・データ信
号処理装置9''と基地局制御装置10''は交換局2の交換
機11に直接接続しており、 TDMA 装置7と衛星送受信装
置8が無いこと以外は上記交換局2と同じである。ここ
での多重分離装置15(2)'' と基地局1''の多重分離装置
15(1)'' は、既にこの業界で標準となっている有線通信
ディジタルハイアラキーの1次あるいは2次群伝送路形
式即ち、例えば、1.5 Mbps或いは6.3 Mbpsのハイウェイ
によって直接接続されている。この伝送方式はCCITT の
勧告などによって標準化が進んでいる。その詳細は 1次群 2次群 北米、日本 24ch 1.544 Mbps 96ch 6.312 Mbps 欧州、日本 30ch 2.048 Mbps 120ch 8.448 Mbps である。
【0016】なお、これらの1チャネル、即ち単位スロ
ットは通常 8 kHz同期8ビット信号、即ち 64 kbpsが用
いられている。なお、図1〜4にて音声・データ信号お
よびその回線をa、基地局制御信号およびその回線を
b、TDMA同期信号や回線割当制御信号をc、移動局との
地上無線回線をdにて示している。
【0017】このように、本発明は従来から地上で基地
局と交換局との間で用いられているディジタル多重通信
のハイアラキーの1次あるいは2次群伝送路形式の単位
スロットを衛星通信回線の TDMA 接続時の回線割当の単
位として用いるのである。以下に、衛星通信回線接続の
手続きとその衛星通信回線のフォーマットの詳細を以下
に述べる。
【0018】まず、基準局5内の基準局 TDMA 装置7(5)
から図5(b)の中の基準バーストR を送信する。交換局2
内の TDMA 装置7(2)および基地局1 (今後これらを従局
と呼ぶことがある) 内の TDMA 装置7(2)、 7(1)では、こ
の基準バーストを衛星経由受信することにより、受信同
期が確立される。
【0019】つぎに、基準局 TDMA 装置 7(5) は、衛星
回線制御装置 12 に予め登録されている情報に従って各
従局の TDMA 装置の送信同期確立手順を実施する。この
時、同期制御用の各指令は基準バースト内の同期制御信
号チャネルにより各従局の TDMA 装置へ伝達される。送
信同期確立手順が終了すると各従局は図5(b)に示す従局
同期バーストNの送信を開始する。
【0020】引き続き、基準局 TDMA 装置 7(5) は衛星
回線制御装置12に登録されている情報に従って、各従局
TDMA 装置に対し制御チャネル用の通信バースト割当を
行う。この時、回線設定用の基地局と従局間の通信は基
準バーストR内の回線割当制御信号チャネルと、従局同
期バーストN内の回線割当制御信号チャネルを使って行
う。基地制御回線bを収容するための制御チャネル用通
信バーストは交換局と基地局との間に設定され、1基地
局当たり最低1バースト分が双方向に上記の割当てが行
われる。即ち、mを1或いは1より大きい整数とすると
2m個(ここで2は上り下り双方向分を示す)、例えば
6個(m=3) のバーストが割当られる。
【0021】従局の TDMA 装置内では、衛星回線制御装
置12から基準局 TDMA 装置7(5)と衛星経由通知された回
線割当指令に従って、上記通信バーストを、交換局の説
明で述べた地上接続の場合に用いられるのと同じく、デ
ィジタルハイアラキの1次あるいは2次群伝送路形式即
ち、例えば、2.048 Mbpsのハイウェイ上の指令されたタ
イムスロットに接続する。上記回線割当 (アサイン) の
方式については後ほど詳しく述べる。
【0022】以上の手続きによって、基地局1と交換局
2との間に従来の地上回線によるのと同等の基地局制御
回線bが完成する。次に移動局の立ち上げの手順を述べ
る。交換局2内の基地局制御装置10は発呼先の移動局を
持つ基地局に対し、共通アクセスチャネル起動手順を実
行する。この手順による指示は基地局制御回線を通じ
て基地局内の変復調装置14(1) に達する。変復調装置14
(1) ではその指示に基づいて、指定の周波数にて移動局
にむけ制御チャネルの送信を開始する。
【0023】一方、移動局は自分の電源をオンにした時
から予め記憶している複数のとまり木チャネルの周波数
のスキャンを行っているので、その中から上記送信され
ている制御チャネルを検出することが出来る。この制御
チャネルの検出と同時にスクランブルコードの決定と超
フレーム同期の確立を行う。さらに、上記複数の制御チ
ャネルに含まれる共通アクセスチャネルを受信すること
により、ゾーン内の群番号やチャネル構造を認識し、該
当チャネル(周波数)において待ち受け状態に入る。
【0024】ここで、例えば移動局4側から呼接続(発
呼)の要求が発生すると、移動局は制御チャネル内の共
通アクセスチャネルを用いて呼設定の要求を発信する。
この呼設定の要求信号は上記基地制御回線bを通って交
換局2内の基地局制御装置10に伝わり、更に交換機11へ
と伝達される。交換機11はこの呼設定要求情報を解析し
て接続先が判明すると、交換機11は基準局5内の衛星回
線制御装置12に対して、交換局と基地局間に音声・デー
タ回線aを収容するための通信回線設定を要求する。
【0025】衛星回線制御装置12は回線設定の指示を、
この基準局 TDMA 装置7(5)が発する基準同期バーストに
乗せて、この基準局 TDMA 装置7(5)から衛星通信回線経
由、交換局2内の(従局)TDMA装置7(2)と基地局1内の
(従局)TDMA装置7(1)に発信する。
【0026】これを受けた両従局の TDMA 装置7(2)、7
(1)はその指示に従って衛星通信回線上での通信バース
トの追加送受信処理を開始すると共に両局内の上記ディ
ジタルハイウェイ上に上述の指定されたタイムスロット
に接続を行う。図5〜7にて、これら通信バーストの接
続の状況の例を示す。
【0027】一方、交換機では衛星回線制御装置12の回
線設定完了通知を受けると、呼接続の手続きを進める。
はじめに、基地局の変復調装置14(1) に対し通信チャネ
ル起動手順の実行を指示する。通信チャネル起動手順と
は、地上回線d上で同期バーストを用いて送信同期用タ
イムアライメント制御を行うことである。その結果、移
動局と基地局間の無線回線上では制御チャネルから通信
チャネルへの移行が行われる。通信チャネルへの移行完
了後交換局からの呼設定の応答確認が終了すると、呼接
続が完了する。この時点で該衛星通信回線上には基地局
制御回線用のバーストと音声・データ回線用のバースト
が存在し、前者には無線回線の管理情報と通信チャネル
の中の付随制御チャネルが収容され、後者には通信チャ
ネル中の情報チャネル、すなわち音声情報等が収容され
ている。
【0028】図4は交換局2内におけるディジタルハイ
ウェイの構成の詳細を示す。既に述べたごとく地上回線
に用いられてるディジタルハイアラキに準拠した、例え
ば2Mbpsのハイウェイ2M HW でもって、衛星通信用TDMA
装置7(2)と多重分離装置15(2) との間の上り下りの接続
をその交換局に収容される回線の数に応じてそれぞれn
本で構成し、そこに音声・データ信号aが予め定められ
た順序に従って多重化されている。さらにこの2M HW n
本中の予め定められた幾つかのタイムスロット上には基
地局制御装置10の回線bも合わせて収容する。
【0029】従局TDMA装置7(1)、 7(2)は衛星TDMA基準局
5からの回線接続情報に従い、ハイウェイを選択し、か
つ予め定められた割当の方式に従い衛星通信回線と地上
の局内ハイウェイのタイムスロットの順序入替えを行い
つつ接続することを既に述べたが、その割当(アサイ
ン)の方式について以下に述べる。
【0030】上記第1の実施例の衛星通信回線に用いら
れるディジタル多重信号のフレームのフォーマットの第
1の例を第3の実施例として図5によって説明する。図
5(a)は基地局1 内のハイウェイのフォーマットである。
図5(b)は衛星通信回線信号のフォーマットであり、上り
回線、下り回線、通信回線aや制御回線bの区別なく、
広く知られているデマンドアサイン方式で信号が収納さ
れている。図5(c)は交換局2内のTDMA装置7(2)と多重分
離装置15(2) との間のハイウェイの信号フォーマットで
ある。交換局においては多くのハイウェイを設けている
ので、通信チャネル専用、制御チャネル専用にハイウェ
イを使用している。しかし両チャネル混在のハイウェイ
も用いられることがある。各図において、Tは通信用チ
ャネルを、Cは制御用チャネル、xは待ち即ち空きチャ
ネルを示す。サフイックスの数字はチャネル番号を、u
とdはそれぞれ上りと下りを示す。ここでは、一般的な
TDMA衛星通信シテテムと同様に基準バースト、従局同期
バーストを備え、これらによりフレーム同期や回線設定
制御などを実施する。
【0031】デマンドアサイン方式は TDMA 接続の1方
式として広く用いられているが、その特徴は音声・デー
タ回線aと基地局制御回線bを分け隔てなく衛星通信回
線に混在収容していることである。
【0032】移動局あるいは地上固定局から発呼がなさ
れた場合の手続きを説明する。まず、接続要求が発せら
れると、それを受けた基地局或いは交換局はそのTDMA装
置7(1)或いは7(2)から衛星回線経由基準局5に対し、制
御チャネル用のバーストの割当を要求する。そうしてこ
の割り当てられた制御チャネルを使って基地局1と交換
局2の間で呼設定情報をやりとりした後に、交換機11か
ら基準局の衛星回線制御装置12へ音声・データ回線用の
通信バーストとして必要な量を直接要求する。基地局1
のTDMA装置7(1)では図5(a)の地上のタイムスロットを単
位として、その配置順と図5(b)の衛星回線上のタイムス
ロット順を図の矢印に示す如く相互変換しつつ接続す
る。交換局2のTDMA装置7(2)では図5(c)に示すハイウェ
イのタイムスロット順を、図5(b)の衛星回線上のタイム
スロット順と相互変換しつつ接続する。 これら一連の
動作によりデマンドアサイン方式の結果として、複数の
基地局と交換局との間の回線を最低限度の回線収容量だ
けで運用可能なシステムが実現できる。
【0033】上記第1の実施例の衛星通信回線に用いら
れるディジタル多重信号のフレームのフォーマットの第
2の例を第4の実施例として図6によって説明する。第
4の実施例は基地局制御回線を広く用いられているプリ
アサイン方式としている点で第3の実施例と異なる。移
動局との接続要求が発せられると、衛星回線上では既に
基地局制御用バーストは割当済みなので、即時に基地局
と交換局の間で呼設定に必要な交信が開始出来る。その
以後の音声・データ回線割当要求手順は第3の実施例の
デマンドアサイン方式で述べたのと本質的に同じであ
る。
【0034】第4の実施例によれば、呼設定の際に衛星
TDMAシステム上でその度毎に回線設定の手続きを行う必
要がなく、直ちに基地局制御回線が使用可能であるた
め、呼接続時の所要時間が大幅に短縮できる。また、基
地局制御回線は対象基地局のエアリアに移動局が一台も
いない時でも回線は維持する必要があるので、プリアサ
イン運用に適している。
【0035】上記第1の実施例のTDMA衛星回線に用いら
れるディジタル多重信号のフォーマットの第3の例を第
5の実施例として図7によって説明する。第5の実施例
は基地局制御回線を広く用いられているスロッテドアロ
ハ方式によるランダムアクセスとしている点で上記の実
施例と異なる。移動局から接続要求が発せられ、その発
呼を伝えるパケットデータが基地局制御回線b経由その
基地局のTDMA装置7(1)に到着すると、該TDMA装置7(1)は
それを検出し、衛星回線上へ宛先情報付のバーストとし
て衝突制御を実行しつつランダムアクセス送信する。他
の局のTDMA装置ではこのランダムアクセス部分を常時監
視し、もし自局宛のバーストを検出したならば直ちにこ
れを受信する。以上の作業を繰り返して基地局と交換局
の間で呼設定に必要な交信を実行する。その後の音声・
データ回線割当要求手順などは第3第4の実施例と同じ
である。
【0036】第5の実施例では、基地局制御回線は常時
回線を確保しておく必要があるが、実際には時々パケッ
トデータが行き来するという使用状態であるので、パケ
ットが該TDMA装置7に到着した時にのみ衛星回線が使用
できればよい。この様に、衛星通信回線の接続をスロッ
テドアロハ方式で行えば、比較的短時間で相手側TDMA装
置にパケットを届けることが可能であり、かつネットワ
ーク内の全ての基地局制御回線の瞬間的な通信容量を満
たせる程度の衛星回線容量を確保するのみで良く、衛星
回線の利用効率を高くできる。
【0037】本発明の第6の実施例を図8によって以下
に説明する。本実施例の機器構成は第1の実施例と同じ
であるが、移動局対移動局の接続を行う際の回線設定経
路が異なる。
【0038】まず、交換局2は発呼側の移動局4からそ
の基地局の基地制御回線b経由発呼要求を受ける。交換
局2はこの発呼情報がその他の基地局1'に属する移動局
4'宛のものであることを検出すると、着呼側基地局1'の
基地局制御回線b'を通じて呼接続の準備を指示すると同
時に、衛星回線制御装置12に対し、発呼側基地局1と着
呼側基地局1'の間に音声・データ回線用通話路を設定す
るよう指示する。これにより、音声・データ回線は交換
機を一度も経由することなく、発呼基地局1から衛星に
よって着呼基地局1'へ直接接続される。
【0039】第6の実施例以外の他の方式では、移動局
対移動局通話の際に一旦交換機を経由するために衛星区
間2ホップ分、即ち2往復分、の約 500msの遅延時間が
あり会話に不便を生じるが、第6の実施例によれば、そ
の遅延は1ホップ分の 250msに低減され、会話の質の向
上がはかれる。
【0040】なお、上記第6の実施例で互いに交信する
移動局は異なった基地局に属する場合を例として述べた
が、これら2つの移動局が同一の基地局に属する場合に
も本実施例が適用できることは言うまでもない。
【0041】いま上記第4の実施例において、新規に基
地局を追加する場合を考えて見る。まず、交換機にこの
基地局を表す識別情報を登録すると共に、衛星回線制御
装置12に基地局制御回線のプリアサインバーストの追加
を登録する。これにより、新規基地局専用の基地局制御
回線が割当られ、交換機から基地局に対する各種の制御
が可能になる。その後、実際に移動局との呼接続を行う
時には音声・データチャネルのみ、その都度交換機から
衛星回線制御装置に対し割当要求を出して行く。いま説
明の便宜上プリアサインバーストを用いる第4の実施例
に基づいてこの説明を行ったが、新規に基地局を追加す
る時の手続きはデマンドアサイン方式やランダムアクセ
ス方式の場合にも同様に行われることは言うまでもな
い。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、移動局の少ない基地局に対して回線を固定的に
割り当てる必要がないので、本質的に多くの基地局を要
求されるセルラー電話システムなどにおいて、基地接続
回線および交換機の容量の冗長度の無駄を大幅に減少で
きる。また、地上の多重回線のフォーマットのスロット
を衛星通信回線のスロットとして用いるので、設備の共
通性によって低い建設費の地上局を既存の地上局の通信
設備の充実度に左右されることなく、極めて簡単に構成
できる。また、山間僻地や密集した市街地でも簡単且つ
容易に多数の無線基地局を設置出来る。また移動体用交
換機を一箇所に集中して設置することも可能である。従
って本発明によれば著しく経済的効果の期待できる移動
体通信網の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】 本発明の第2の実施例の構成図である。
【図3】 移動体無線基地局における変復調装置─TDMA
装置間接続図である。
【図4】 交換局におけるTDMA装置─信号処理/基地局
制御装置間接続図である。
【図5】 第3の実施例のTDMAフレームのフォーマット
を示す図である。
【図6】 第4の実施例のTDMAフレームのフォーマット
を示す図である。
【図7】 第5の実施例のTDMAフレームのフォーマット
を示す図である。
【図8】 本発明の第6の実施例の構成図である。
【符号の説明】
1は移動体基地局、2は交換局、3は衛星、4は移動
局、5は衛星TDMA基準局、6は地上無線送受信装置、7
はTDMA装置、8は衛星送受信装置、9は音声・データ信
号処理装置、10は基地局制御装置、11は交換機、12は衛
星回線制御装置、14は変復調装置、15は多重分離装置で
ある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信衛星(3) と;移動局(4) と;該移動
    局(4) との無線交信を行うための基地局変復調装置(14
    (1)) と、該通信衛星(3) と時分割多元接続を行う時分
    割多元接続装置(7(1))を有する移動体基地局(1) と;交
    換機(11)、音声・データ信号処理装置(9) 、基地局制御
    装置(10)と、該通信衛星(3) と時分割多元接続を行う時
    分割多元接続装置(7(2))を有する交換局(2)とを設け;
    交換局(2) の時分割多元接続装置7(2)と移動体基地局
    (1) の時分割多元接続装置(7(1))との間の音声・データ
    回線aおよび基地局制御回線bを、該通信衛星(3) を介
    して時分割多元接続する衛星通信回線(20)を設けたこと
    を特徴とする移動体通信網。
  2. 【請求項2】 上記移動体基地局(1) 内における変復調
    装置(14(1)) と時分割多元接続装置(7(1))との間に多重
    分離装置(15(1)) と、 上記交換局(2) 内における時分割多元接続装置7(2)の交
    換機(11)側に多重分離 装置(15(2)) とを設け、これら時分割多元接続装置(7
    (1))、(7(2))とこれら多重分離装置(15(1))、 (15(2))と
    の間それぞれの、音声・データ回線(a) および基地局制
    御回線(b) は地上の多重接続回線のディジタルハイアラ
    キの1次群或いは2次群伝送路形式のデータハイウェイ
    であり、 該衛星通信回線の割当ての単位は該データハイウェイ上
    の1タイムスロットであることを特徴とする請求項1記
    載の移動体通信網。
  3. 【請求項3】 該衛星通信回線割当ての手続きがデマン
    ドアサイン方式であり、 該音声・データ回線aおよび基地局制御回線bを分け隔
    てなく該衛星通信回線上に混在収容する方式であること
    を特徴とする請求項2記載の移動体通信網。
  4. 【請求項4】 該衛星通信回線に該音声・データ回線a
    を収容するデマンドアサイン運用部分と該基地局制御回
    線bを収容するプリアサイン運用部分とを別個に設けた
    方式であることを特徴とする請求項2記載の移動体通信
    網。
  5. 【請求項5】 該衛星通信回線に該音声・データ回線a
    を収容するデマンドアサイン運用部分と、これとは独立
    に該基地局制御回線bを衝突制御を行いながら該単位を
    用いてパケットデータで収容するランダムアクセス運用
    部分とに分けて設けた方式であることを特徴とする請求
    項2記載の移動体通信網。
  6. 【請求項6】 該衛星通信回線の割当ての単位は64kbps
    相当であることを特徴とする請求項2記載の移動体通信
    網。
  7. 【請求項7】 発呼要求をしている通話が移動局相互間
    の通信であると該交換機(11)が認識した場合には、該交
    換機は該基地局制御信号bのみを該移動体通信用基地局
    (1) と交換局(2) の間の該衛星通信回線(20)に設定を行
    い、音声・データ回線aは発呼要求をしている移動局を
    収容する移動体基地局と着呼側の移動局を収容する移動
    体基地局の間に直接衛星通信回線を設定するよう構成さ
    れたことを特徴とする請求項1〜5記載の移動体通信
    網。
JP5033782A 1993-02-24 1993-02-24 衛星通信を基地局間に用いた移動体通信網 Withdrawn JPH06253356A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5033782A JPH06253356A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 衛星通信を基地局間に用いた移動体通信網

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5033782A JPH06253356A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 衛星通信を基地局間に用いた移動体通信網

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06253356A true JPH06253356A (ja) 1994-09-09

Family

ID=12396042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5033782A Withdrawn JPH06253356A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 衛星通信を基地局間に用いた移動体通信網

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06253356A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0755163A2 (en) * 1995-07-20 1997-01-22 Ntt Mobile Communications Network Inc. Mobile communication system using efficient service area expansion scheme
US6466554B2 (en) 1996-09-11 2002-10-15 Fujitsu Limited Satellite data distribution method and system using a mobile communication system
KR100371975B1 (ko) * 2001-02-07 2003-02-14 주식회사 넥스턴 위성을 이용한 개인휴대통신시스템
JP2006279688A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Saxa Inc 電話システムおよび無線基地局装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0755163A2 (en) * 1995-07-20 1997-01-22 Ntt Mobile Communications Network Inc. Mobile communication system using efficient service area expansion scheme
EP0755163A3 (en) * 1995-07-20 1999-06-30 Ntt Mobile Communications Network Inc. Mobile communication system using efficient service area expansion scheme
US6466554B2 (en) 1996-09-11 2002-10-15 Fujitsu Limited Satellite data distribution method and system using a mobile communication system
KR100371975B1 (ko) * 2001-02-07 2003-02-14 주식회사 넥스턴 위성을 이용한 개인휴대통신시스템
JP2006279688A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Saxa Inc 電話システムおよび無線基地局装置
JP4581791B2 (ja) * 2005-03-30 2010-11-17 サクサ株式会社 電話システムおよび無線基地局装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0755163B1 (en) Mobile communication system using efficient service area expansion scheme
US5179720A (en) Method and apparatus for extended coverage of a trunked radio communications system
EP0685973B1 (en) Radio-port assignment in a mobile cellular communication system
FI108763B (fi) Menetelmä, matkaviestinjärjestelmä ja matkaviestin tietoliikenneyhteyden muodostamiseksi
EP1113594B1 (en) Radio base station system and central control station with unified transmission format
JP3058261B2 (ja) Cdmaハンドオフ方式及びそれを用いた移動通信セルラーシステムとその基地局
US20060003760A1 (en) Relay communication equipment, communication method and mobile communication system thereof
KR20000049246A (ko) 이중모드 대칭/비대칭 통신제어 시스템
JPH09289675A (ja) 無線通信システム
JP2002335204A (ja) 基地局間通信方法
US6304560B1 (en) Personal handy-phone system wireless local loops and methods of transmitting information within personal handy-phone systems
AU657784B2 (en) Transmission system comprising at least two subscriber devices exchanging information signals in the simplex mode
JPH06253356A (ja) 衛星通信を基地局間に用いた移動体通信網
KR20010018024A (ko) 역방향 성능 향상을 위한 무선통신 시스템
JP3586417B2 (ja) 衛星通信システム並びにこの衛星通信システムに用いられる子地球局及び親地球局
KR102398348B1 (ko) 분산 안테나 시스템
JP4020827B2 (ja) 基地局装置、基地局装置の制御方法および基地局装置の制御プログラム
JP3105764B2 (ja) 多方向多重接続方式の無線通信システム
KR100205643B1 (ko) 위성통신 시스템의 양방향 음성통신을 위한 2채널 인접 배정방법 및 그 장치
JPH0946287A (ja) 衛星通信システム
JP3098192B2 (ja) 移動体通信システム及びサービスエリア拡大方法
JPH11331056A (ja) 衛星通信システム
KR100205644B1 (ko) 위성통신 시스템의 미러드 방식을 이용한 2채널 배정방법 및 그 장치
WO1997048200A1 (en) Dynamic allocation for point to multipoint telecommunication system
JPH02285824A (ja) 加入者無線通信方式

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000509