JPH06249274A - ベンチレーテッドディスク - Google Patents
ベンチレーテッドディスクInfo
- Publication number
- JPH06249274A JPH06249274A JP7734293A JP7734293A JPH06249274A JP H06249274 A JPH06249274 A JP H06249274A JP 7734293 A JP7734293 A JP 7734293A JP 7734293 A JP7734293 A JP 7734293A JP H06249274 A JPH06249274 A JP H06249274A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discs
- disc
- circumferential parts
- vent holes
- outer circumferential
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベンチレーテッドディスクの過熱防止を行
う。 【構成】 インナーディスク1およびアウターディスク
2の各内面1a,2aの外周部に同一形状の環状突出部
6を対向して設け、インナーディスク1およびアウター
ディスク2の外周部の熱容量を大きく形成する。インナ
ーディスク1およびアウターディスク2の外径寸法を同
一に形成するが、インナーディスク1の内径寸法をアウ
ターディスク2の内径寸法より大きく形成する。パッド
がインナーディスク1およびアウターディスク2と摩擦
係合すると、摩擦熱が発生するが、インナーディスク1
およびアウターディスク2の外周部の温度が著しく上昇
しない。
う。 【構成】 インナーディスク1およびアウターディスク
2の各内面1a,2aの外周部に同一形状の環状突出部
6を対向して設け、インナーディスク1およびアウター
ディスク2の外周部の熱容量を大きく形成する。インナ
ーディスク1およびアウターディスク2の外径寸法を同
一に形成するが、インナーディスク1の内径寸法をアウ
ターディスク2の内径寸法より大きく形成する。パッド
がインナーディスク1およびアウターディスク2と摩擦
係合すると、摩擦熱が発生するが、インナーディスク1
およびアウターディスク2の外周部の温度が著しく上昇
しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベンチレーテッドディ
スクの改良に関するものであり、詳しくは過熱防止効果
に優れたベンチレーテッドディスクに関するものであ
り、自動車、産業用車両等に利用される。
スクの改良に関するものであり、詳しくは過熱防止効果
に優れたベンチレーテッドディスクに関するものであ
り、自動車、産業用車両等に利用される。
【0002】
【従来の技術および解決しようとする課題】従来のベン
チレーテッドディスクは、インナーディスクおよびアウ
ターディスクの内外径寸法が同一に形成され、かつ肉厚
が相等しい環状体から形成され、インナーディスクとア
ウターディスク(以下、該両ディスクという)とがリブ
によって接続され、アウターディスクに有底円筒体状の
ハット部が連結されている(例えば、特公昭52−89
52号公報のFIG.1)。ブレーキ制動時に該両ディ
スクとパッドとが摩擦係合すると、高温の摩擦熱が発生
し、該両ディスクの外周部が高温領域を形成するのに対
し、該両ディスクの内周側が低温領域を形成するため温
度差による熱応力が発生し、微細な亀裂を発生する。さ
らに、微細亀裂は発熱・冷却の繰り返し、あるいは過熱
・急冷により該両ディスクの厚み方向および半径方向に
向かう大亀裂、すなわち該両ディスクの外周端面から軸
心方向に向かう半径方向の大亀裂に発展し、該両ディス
クが破壊するという問題点がある。
チレーテッドディスクは、インナーディスクおよびアウ
ターディスクの内外径寸法が同一に形成され、かつ肉厚
が相等しい環状体から形成され、インナーディスクとア
ウターディスク(以下、該両ディスクという)とがリブ
によって接続され、アウターディスクに有底円筒体状の
ハット部が連結されている(例えば、特公昭52−89
52号公報のFIG.1)。ブレーキ制動時に該両ディ
スクとパッドとが摩擦係合すると、高温の摩擦熱が発生
し、該両ディスクの外周部が高温領域を形成するのに対
し、該両ディスクの内周側が低温領域を形成するため温
度差による熱応力が発生し、微細な亀裂を発生する。さ
らに、微細亀裂は発熱・冷却の繰り返し、あるいは過熱
・急冷により該両ディスクの厚み方向および半径方向に
向かう大亀裂、すなわち該両ディスクの外周端面から軸
心方向に向かう半径方向の大亀裂に発展し、該両ディス
クが破壊するという問題点がある。
【0003】このため、インナーディスクの肉厚を厚く
したベンチレーテッドディスクがある(例えば、実開昭
57−144634号公報)が、インナーディスクの過
熱防止効果はあるものの、ベンチレーテッドディスクの
重量が増加するという問題点がある。そこで、本発明は
かかる問題点を解消するためになされたもので、重量が
余り増加することなく、過熱防止が可能なベンチレーテ
ッドディスクを提供するものである。
したベンチレーテッドディスクがある(例えば、実開昭
57−144634号公報)が、インナーディスクの過
熱防止効果はあるものの、ベンチレーテッドディスクの
重量が増加するという問題点がある。そこで、本発明は
かかる問題点を解消するためになされたもので、重量が
余り増加することなく、過熱防止が可能なベンチレーテ
ッドディスクを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のベンチレーテッ
ドディスクは、インナーディスクおよびアウターディス
クの各内面の外周部に対向する環状突出部を設け、該両
ディスクの外周部の肉厚を該両ディスクの内周部の肉厚
よりも厚くしたことを特徴とする。
ドディスクは、インナーディスクおよびアウターディス
クの各内面の外周部に対向する環状突出部を設け、該両
ディスクの外周部の肉厚を該両ディスクの内周部の肉厚
よりも厚くしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】インナーディスクおよびアウターディスクの外
周部の熱容量が大きくなるため、該両ディスクとパッド
との摩擦係合に際して該両ディスクの外周部の温度上昇
が抑制され、ブレーキ制動時に発生する該両ディスクの
熱変形を抑制できる。
周部の熱容量が大きくなるため、該両ディスクとパッド
との摩擦係合に際して該両ディスクの外周部の温度上昇
が抑制され、ブレーキ制動時に発生する該両ディスクの
熱変形を抑制できる。
【0006】
【実施例】図1〜2に本発明に係るベンチレーテッドデ
ィスクが示され、インナーディスク1とアウターディス
ク2とが半径方向に延びる多数のリブ3によって接続さ
れ、該両ディスク1、2とリブ3とによって通気孔4が
多数設けられ、アウターディスク2に有底円筒体状のハ
ット部5が連結されている。該両ディスク1、2の各内
面1a、2aの外周部には同一形状の環状突出部6が対
向して設けられ、該両ディスク1、2の外周部の肉厚を
該両ディスク1、2の内周部の肉厚よりも厚くして該両
ディスク1、2の外周部の熱容量を該両ディスク1、2
の内周部の熱容量より大きく形成する。すなわち、該両
ディスク1、2とパッド(図示せず)とが摩擦係合して
摩擦熱を発生した際、該両ディスク1、2の外周部の温
度上昇を抑制し、過熱を生じさせない。該両ディスク
1、2の外周部の肉厚を該両ディスク1、2の内周部の
肉厚より厚くすることにより放熱性は僅かに劣るが、機
械的強度が増すため微細亀裂は起こりにくくなる。また
微細亀裂が生じても大亀裂への進行は妨げられ、従来に
比べて微細亀裂の進行をきわめて遅くすることが可能と
なる。また、ブレーキディスクの重量が環状突出部6の
分だけで済み車輪全体に与える影響は少なく、しかもス
ペースの体積増がない。
ィスクが示され、インナーディスク1とアウターディス
ク2とが半径方向に延びる多数のリブ3によって接続さ
れ、該両ディスク1、2とリブ3とによって通気孔4が
多数設けられ、アウターディスク2に有底円筒体状のハ
ット部5が連結されている。該両ディスク1、2の各内
面1a、2aの外周部には同一形状の環状突出部6が対
向して設けられ、該両ディスク1、2の外周部の肉厚を
該両ディスク1、2の内周部の肉厚よりも厚くして該両
ディスク1、2の外周部の熱容量を該両ディスク1、2
の内周部の熱容量より大きく形成する。すなわち、該両
ディスク1、2とパッド(図示せず)とが摩擦係合して
摩擦熱を発生した際、該両ディスク1、2の外周部の温
度上昇を抑制し、過熱を生じさせない。該両ディスク
1、2の外周部の肉厚を該両ディスク1、2の内周部の
肉厚より厚くすることにより放熱性は僅かに劣るが、機
械的強度が増すため微細亀裂は起こりにくくなる。また
微細亀裂が生じても大亀裂への進行は妨げられ、従来に
比べて微細亀裂の進行をきわめて遅くすることが可能と
なる。また、ブレーキディスクの重量が環状突出部6の
分だけで済み車輪全体に与える影響は少なく、しかもス
ペースの体積増がない。
【0007】インナーディスク1およびアウターディス
ク2のそれぞれの外形寸法は同一に形成されるが、イン
ナーディスク1の内径寸法がアウターディスク2の内径
寸法より大きく形成され、ベンチレーテッドディスクの
回転時に、外部の新しい空気がインナーディスク2側か
ら内側開口4aを経て通気孔4内に流入しやすいように
形成されている。
ク2のそれぞれの外形寸法は同一に形成されるが、イン
ナーディスク1の内径寸法がアウターディスク2の内径
寸法より大きく形成され、ベンチレーテッドディスクの
回転時に、外部の新しい空気がインナーディスク2側か
ら内側開口4aを経て通気孔4内に流入しやすいように
形成されている。
【0008】ベンチレーテッドディスクを任意の一方向
に回転すると、通気孔4内の空気は遠心力によって外側
開口4bから外部に押し出され、通気孔4内の気圧が減
少し、外部の新しい空気がインナーディスク1側から内
側開口4aを経て通気孔4内に多量に吸い込まれ、該両
ディスク1、2を冷却する。
に回転すると、通気孔4内の空気は遠心力によって外側
開口4bから外部に押し出され、通気孔4内の気圧が減
少し、外部の新しい空気がインナーディスク1側から内
側開口4aを経て通気孔4内に多量に吸い込まれ、該両
ディスク1、2を冷却する。
【0009】ブレーキ制動時に該両ディスク1、2とパ
ッド(図示せず)とが摩擦係合すると、摩擦熱が発生す
るが、該両ディスク1、2の外周部の温度上昇が抑制さ
れ、過熱が防止される。そのため、微細亀裂の発生を遅
らせ、また生じた微細亀裂の進行速度を遅くすることが
でき、該両ディスク1、2の外周端面から軸心方向に向
かう半径方向の大亀裂の発生が防止され、走行中にディ
スクが破損してバラバラに飛散することもない。
ッド(図示せず)とが摩擦係合すると、摩擦熱が発生す
るが、該両ディスク1、2の外周部の温度上昇が抑制さ
れ、過熱が防止される。そのため、微細亀裂の発生を遅
らせ、また生じた微細亀裂の進行速度を遅くすることが
でき、該両ディスク1、2の外周端面から軸心方向に向
かう半径方向の大亀裂の発生が防止され、走行中にディ
スクが破損してバラバラに飛散することもない。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、インナーディスクおよ
びアウターディスクの各内面の外周部に対向する環状突
出部を設け、該両ディスクの外周部の肉厚を該両ディス
クの内周部の肉厚よりも厚くしたので、ディスクブレー
キのスペースに与える影響はなく、かつ車輪全体に与え
る重量増加の影響は極めて少なく、走行中にディスクが
バラバラに飛散することもない。
びアウターディスクの各内面の外周部に対向する環状突
出部を設け、該両ディスクの外周部の肉厚を該両ディス
クの内周部の肉厚よりも厚くしたので、ディスクブレー
キのスペースに与える影響はなく、かつ車輪全体に与え
る重量増加の影響は極めて少なく、走行中にディスクが
バラバラに飛散することもない。
【図1】本発明に係るベンチレーテッドディスクの一部
破断正面図である。
破断正面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
1 インナーディスク 1a 内面 2 アウターディスク 2a 内面 6 環状突出部
Claims (2)
- 【請求項1】 インナーディスクおよびアウターディス
クの各内面の外周部に対向する環状突出部を設け、該両
ディスクの外周部の肉厚を該両ディスクの内周部の肉厚
よりも厚くしたことを特徴とするベンチレーテッドディ
スク。 - 【請求項2】 請求項1記載のベンチレーテッドディス
クにおいて、該インナーディスクおよび該アウターディ
スクのそれぞれの外形寸法を同一に形成し、かつ該イン
ナーディスクの内径寸法を該アウターディスクの内径寸
法より大きく形成してなるベンチレーテッドディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7734293A JPH06249274A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | ベンチレーテッドディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7734293A JPH06249274A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | ベンチレーテッドディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06249274A true JPH06249274A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13631255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7734293A Pending JPH06249274A (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | ベンチレーテッドディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06249274A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6241053B1 (en) * | 1998-04-03 | 2001-06-05 | Kiriu Machine Mfg. Co., Ltd. | Ventilated disc brake rotor |
IT201900006965A1 (it) | 2019-05-17 | 2020-11-17 | Freni Brembo Spa | Corpo pinza per una pinza freno |
IT201900006966A1 (it) | 2019-05-17 | 2020-11-17 | Freni Brembo Spa | Corpo pinza per una pinza freno |
CN114738404A (zh) * | 2022-04-27 | 2022-07-12 | 中国铁道科学研究院集团有限公司 | 轮装制动盘 |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP7734293A patent/JPH06249274A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6241053B1 (en) * | 1998-04-03 | 2001-06-05 | Kiriu Machine Mfg. Co., Ltd. | Ventilated disc brake rotor |
IT201900006965A1 (it) | 2019-05-17 | 2020-11-17 | Freni Brembo Spa | Corpo pinza per una pinza freno |
IT201900006966A1 (it) | 2019-05-17 | 2020-11-17 | Freni Brembo Spa | Corpo pinza per una pinza freno |
CN114738404A (zh) * | 2022-04-27 | 2022-07-12 | 中国铁道科学研究院集团有限公司 | 轮装制动盘 |
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